JP2006118593A - 流体制御バルブ - Google Patents

Abstract

【課題】バルブ取付ブロックとシリンダーロッドの摺動部分をダイヤフラムで覆い、流体の摺動部分との接触を防止し、流体に異物の混入を防止する。
【解決手段】入口５および出口６を有するバルブ取付ブロック１と、先端に弁体３を備えたシリンダーロッド１１を有する弁体駆動ピストン７とからなり、弁体駆動ピストン７は弁体３を弁座４に接触させ、入口５を閉じて流体の流れを止め、かつ、弁体３を弁座４から離して入口５を開き、流体を入口５から出口６に流すように摺動自在に前記バルブ取付ブロック１に装着され、弁体駆動ピストン７にはシリンダーロッド１１からバルブ取付ブロック１にまたがり、摺動部分１２を覆うようにダイヤフラム１０を設け、入口５から出口６に流れる流体が摺動部分１２に接触しないようにすることから構成される。
【選択図】図１

Description

本発明はビール、清涼飲料、調味料、各種液体食品等の食品分野で用いられる流体制御バルブに係り、特に、食品製造工場で食品容器の洗浄、あるいは液体食品の充填等に用いられ、液体食品への異物の混入を防止し得る流体制御バルブに関する。

液体食品の容器への充填に際し、あるいは食品容器の洗浄に際し、通常、流体制御バルブが用いられる。流体制御バルブの使用に際し、食品分野では異物の容器への混入が特別に厳しく制限される。このため、一般産業機械に使用される流体制御バルブは食品分野では使用が不可能である。

液体食品の充填や食品容器の洗浄に用いられる流体制御バルブとして、従来、図３および図４に示されるバルブが用いられている。図３は入口が弁体で塞がれ、流体の流れが停止されている状態、図４は流体が入口から出口に通過している状態を示す。

図３および図４における流体制御バルブ２は流体の入口５および出口６を有し、入口５には弁座４が備えられたバルブ取付ブロック１と、先端に弁体３を備えたシリンダーロッド１１を有し、バルブ取付ブロック１に摺動自在に装着される弁体駆動ピストン７と、バルブ取付ブロック１およびシリンダーロッド１１の摺動面に嵌め込まれたシールパッキン９とを備えて構成される。

上述構成からなる従来の流体制御バルブ２は図３に示されるように、図示しない圧縮空気切換電磁弁により弁体駆動ピストン７を操作してシリンダーロッド１１の弁体３を弁座４に接触させると、入口５が閉じて流体の流れが止まり、さらに図４に示されるように、弁体３を弁座４から離すように操作すると、入口５が開いて流体は入口５から出口６に流れる。

このとき、流体は弁体駆動ピストン７のシリンダーロッド１１とバルブ取付ブロック１との摺動面のシールパッキング９に接触する。しがって、シリンダーロッド１１やシールパッキング９は食品衛生上問題のない材質を使用しなければならない。また、この摺動面には通常の機械分野で一般に使用されている潤滑材は流体に異物が混入されるため使用できない。このためシールパッキング９やシリンダーロッド１１は寿命が短く、頻繁に交換しなければならなくなる。
特開平８−３３８５６０

本発明の解決すべき課題は食品分野、特に食品製造工場において食品容器の洗浄、あるいは液体食品の充填に際し、流体に異物の混入を避け、上述の公知技術に存する欠点を改良した流体制御バルブを提供することにある。

上述の課題を解決するため、本発明によれば、流体の入口および出口を有し、前記入口には弁座が備えられるバルブ取付ブロックと、先端に弁体を備えたシリンダーロッドを有し、前記バルブ取付ブロックに摺動自在に装着される弁体駆動ピストンとからなり、弁体駆動ピストンはこの操作によりシリンダーロッドの弁体が弁座に接触し、前記入口を閉じて流体の流れを止め、かつ、シリンダーロッドの弁体が弁座から離れて入口を開き、流体を入口から出口に流すように摺動自在に前記バルブ取付ブロックに装着される流体制御バルブにおいて、前記弁体駆動ピストンには、シリンダーロッドからバルブ取付ブロックにまたがり、シリンダーロッドとバルブ取付ブロックの摺動部分を覆うようにダイヤフラムを設け、バルブ取付ブロックの流体入口から出口に流れる流体が摺動部分に接触しないようにすることを特徴とする。

本発明の流体制御バルブは弁体駆動ピストンのシリンダーロッドと、バルブ取付ブロックとの摺動部分をダイヤフラムで覆い、摺動部分と流体が接触しないようにしたから、摺動部分に潤滑材を使用しても流体に異物が混入せず、このため摺動部分に潤滑材の使用が可能であり、摺動部分の寿命が大幅に延長する。さらに、部品の交換頻度が少なくなるため、定期補修部品のコストおよび部品交換作業に要する保全コストを大幅に下げることができる。さらにまた、摺動部分が流体に接触しないため、洗浄が容易になる。

以下、本発明を添付図面を用いて詳述する。図１は入口が閉じたときの本発明の流体制御バルブの一具体例の断面図である。図２は図１における入口が開いたときの断面図である。

図１および図２に示されるように、本発明の流体制御バルブ２は流体の入口５および出口６を有し, 入口５には弁座４が備えられるバルブ取付ブロック１と、先端に弁座３を備えたシリンダーロッド１１を有し、バルブ取付ブロック１に摺動自在に装着される弁体駆動ピストン７とを基本的に備えて構成される。

弁体駆動ピストン７は図示しない圧縮空気切換電磁弁により操作され、この操作により
図１に示されるように、シリンダーロッド１１の弁体３が弁座４に接触し、入口５を閉じて流体の流れを止め、かつ、図２に示されるように、シリンダーロッド１１の弁体３が弁座４から離れて入口５を開き、流体を入口５から出口６に矢印方向に流す。図１および図２において、８は図示しない圧縮空気用のシールパッキンである。

本発明の特徴は上述図１および図２の流体制御バルブ２において、弁体駆動ピストン７には、シリンダーロッド１１からバルブ取付ブロック１にまたがり、シリンダーロッド１１とバルブ取付ブロック１の摺動部分１２を覆うようにダイヤフラム１０を設けたことに存する。この結果、バルブ取付ブロック１の流体入口５から出口６に流れる流体が摺動部分１２に接触することがない。

上述の本発明は摺動部分１２が流体と接触することがないから、流体に異物の混入がなく、衛生的であるのみならず、摺動部分に潤滑材を使用することができるため寿命が大幅に延長でき、食品分野、特に液体を扱う食品製造工場において利用可能性が高い。

流体入口が閉じたときの本発明流体制御バルブの一具体例の断面図である。 図１の入口が開いたときの断面図ある。 流体入口が閉じたときの公知の流体制御バルブの断面図ある。 図３における流体入口が開いたときの断面図ある。

符号の説明

１ バルブ取付ブロック
２ 流体制御バルブ
３ 弁体
４ 弁座
５ 入口
６ 出口
７ 弁体駆動ピストン
１０ ダイヤフラム
１１ シリンダーロッド
１２ 摺動部分

Claims (1)

1. 流体の入口および出口を有し、前記入口には弁座が備えられるバルブ取り付けブロックと、先端に弁体を備えたシリンダーロッドを有し、前記バルブ取付ブロックに摺動自在に装着される弁体駆動ピストンとからなり、弁体駆動ピストンはこの操作によりシリンダーロッドの弁体を弁座に接触させ、前記入口を閉じて流体の流れを止め、かつ、シリンダーロッドの弁体を弁座から離して入口を開き、流体を入口から出口に流すように摺動自在に前記バルブ取付ブロックに装着される流体制御バルブにおいて、前記弁体駆動ピストンにはシリンダーロッドからバルブ取付ブロックにまたがり、シリンダーロッドとバルブ取付ブロックの摺動部分を覆うようにダイヤフラムを設け、バルブ取付ブロックの流体入口から出口に流れる流体が摺動部分に接触しないようにすることを特徴とする流体制御バルブ。
   

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