JP2006117787A - 樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (A)一般式(1)
【化1】
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に水素原子又は置換基を有することもある全炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
で示される構造単位を有するポリフェニレンエーテル99〜1質量%と、(B)該ポリフェニレンエーテルと反応性を有する官能基を持った共重合体1〜99質量%に、成分(A)と成分(B)の和100質量部に対し、(C)ガラス繊維を0.5〜80質量部含有してなる組成物。
【選択図】 なし
Description
そこで、ポリフェニレンエーテル樹脂を含む組成物として、次のようなものが知られている。
ポリフェニレンエーテル、ポリアミド、タルクなどからなる組成物をブロー成形することで、剛性の優れた自動車外板部材が得られると記載されているが、この場合には耐熱性は不十分であった(例えば、特許文献1参照)。
ポリフェニレンエーテル、ポリスチレン、表面処理したガラス繊維からなる組成物が優れた機械的強度、寸法安定性を示すと記載されている(例えば、特許文献2参照)。
また、ポリフェニレンエーテル、ポリスチレン、表面処理したガラス繊維からなる組成物は引張り強度、曲げ強度などに優れることが記載されているが、曲げ弾性率などは十分ではなかった(例えば、特許文献3参照)。
また特許文献4には、ポリフェニレンエーテルにポリスチレン、またはポリエステルなどを配合した樹脂にガラス繊維を加え、溶融混練することで、曲げ弾性率などが向上した組成物が得られると記載きてあるが、この場合にも耐熱性などは不十分であった(例えば、特許文献4参照)。
また、特許文献5〜7にはタフネスや強度などの機械的強度を向上させるためにポリフェニレンエーテル、ポリスチレンにガラス繊維などを配合した組成物が記載されている。しかしながら、これらの場合にも、組成物の耐熱性などは十分ではなかった。
ポリフェニレンエーテルを用いた他の樹脂組成物として、例えば、ポリフェニレンエーテルと、ポリフェニレンエーテルと反応性を有する官能基を持った共重合体とからなる樹脂組成物が知られている(例えば、特許文献8)。しかし、この場合でも市場の要求を必ずしも満足させるものではなかった。
すなわち本発明は、
(1) (A)一般式(1)
で示される構造単位を有するポリフェニレンエーテル99〜1質量%と、(B)該ポリフェニレンエーテルとの反応性官能基を持った共重合体1〜99質量%に、成分(A)と成分(B)の和100質量部に対し、(C)ガラス繊維を0.5〜80質量部含有してなる組成物、
(2)前記ポリフェニレンエーテルとの反応性官能基を持った共重合体(B)が、エポキシ基を有する共重合体である(1)に記載の組成物、
(3)前記エポキシ基を有する共重合体が、不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテル単位を0.1〜30質量%含有する共重合体である(1)または(2)に記載の組成物、
(4)前記共重合体(B)の融解熱量が3J/g未満である(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物、
(5)前記共重合体(B)のムーニー粘度が、3〜70の範囲である(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物、
(6)前記エポキシ基を有する共重合体が、(a)エチレン単位を60〜99質量%、(b)不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテル単位を0.1〜20質量%、(c)エチレン系不飽和エステル化合物単位を0〜40質量%からなるエポキシ基含有エチレン共重合体である請求項(2)〜(5)のいずれかに記載の組成物、
(7)前記エポキシ基を有する共重合体が、エポキシ基を有するゴムである(2)〜(6)のいずれかに記載の組成物、
(8)前記エポキシ基を有するゴムが、(メタ)アクリル酸エステル−エチレン−(不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび/または不飽和グリシジルエーテル)共重合体ゴムからなることを特徴とする(7)に記載の組成物、
(9)前記(メタ)アクリル酸エステルが、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートから選ばれる少なくとも1種を含むものであることを特徴とする(8)に記載の組成物、
(10)前記ガラス繊維が、平均径5〜25μmであることを特徴とする(1)に記載の組成物、
(11)前記ガラス繊維が、表面処理したガラス繊維であることを特徴とする請求項1または10に記載の組成物、
(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなる射出成形体、
(13)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなるチューブ、
(14)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなる自動車外板部材、
(15)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなるボトル、または容器、
(16)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなるパイプ、
(17)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなるハウジング材、
(18)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなる電気・電子部品または電送部品、
(19)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなるモバイル機器部品、
(20)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなる自動車部品、および
(21)(1)〜(11)のいずれかに記載の組成物を用いてなるフィルムまたはシート、
を提供するものである。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の(A)成分であるポリフェニレンエーテルは、前記一般式(1)の構造単位を有する重合体であり、該重合体は一般式(1)の構造単位を2種以上有してなるものでもよい。
全炭素数1〜20の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシル基等の全炭素数1〜20のアルキル基;フェニル基、4ーメチルフェニル基、1ーナフチル基、2ーナフチル基等の全炭素数6〜20のアリール基;ベンジル基、2ーフェニルエチル基、1ーフェニルエチル基等の全炭素数7〜20のアラルキル基;等が挙げられる。該炭化水素基が置換基を有する場合、その置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、t−ブチルオキシ基等のアルコキシ基、3−ジフェニルアミノ基等のジアリールアミノ基等が挙げられる。置換基を有する炭化水素基の具体例としては、例えば、トリフルオロメチル基、2−t−ブチルオキシエチル基、3−ジフェニルアミノプロピル基等が挙げられる。なお全炭素数には、置換基の炭素数は含まない。
なかでも、R1、R2は、水素、メチル基などであることが好ましく、とりわけ水素であることが好ましい。
で示されるフェノール化合物を酸化重合させて製造することができる。
この場合に用いられる官能基を有する構造単位として、官能基がエポキシ基であるものでは、グリシジル基を含有する構造単位が好ましい。該構造単位としては、不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテル単位があげられる。ここに不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位、不飽和グリシジルエーテル単位とは不飽和カルボン酸グリシジルエステル、不飽和グリシジルエーテルである単量体から誘導される構造単位のことをいう。
また、成分(B)としての共重合体は、共重合体に該官能基を有する単量体をグラフト共重合することにより製造することも可能である。
本発明の成分(B)としてのゴムとしては、ポリフェニレンエーテルと反応性を有する官能基を持つアクリルゴムや、ポリフェニレンエーテルと反応性を有する官能基を持つビニル芳香族炭化水素化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体ゴムも例示することができる。
CH2=CR7−C(O)−OR1 (8)
CH2=CR8−C(O)−OR2OR3 (9)
CH2=CR4H−C(O)−O(R5(C(O)O)nR6 (10)
(式中、R1は炭素原子数1〜18(好ましくは1〜8)のアルキル基または炭素原子数1〜18のシアノアルキル基を示す。R2は炭素原子数1〜12のアルキレン基を、R3は炭素原子数1〜12のアルキル基を示す。R4、R7およびR8はそれぞれ独立に水素原子またはメチル基、R5は、炭素原子数3〜30のアルキレン基、R6は炭素原子数1〜20のアルキル基またはその誘導体、nは1〜20の整数を示す。)
で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の単量体とポリフェニレンエーテルと反応性を有する官能基を有する単量体をそれぞれ重合体の構成成分とするものである。
なお、(メタ)アクリル酸エステルとしては、その一種を単独で使用してもよく、または二種以上を併用してもよい。
このような不飽和単量体の例としては、エチレン、スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、ハロゲン化スチレン、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニルナフタレン、N−メチロールアクリルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ベンジルアクリレート、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。
ここでいうムーニー粘度は、JIS K6300に準じて100℃ラージローターを用いて測定した値をいう。
かかるビニル芳香族炭化水素化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体あるいはその水添物は、周知の方法で製造することができ、例えば、特公昭40−23798号公報、特開昭59−133203号公報等に記載されている。
このポリフェニレンエーテルと反応性を有する官能基を持つビニル芳香族炭化水素化合物―共役ジエン化合物ブロック共重合体ゴムは、上記の方法などで得られたビニル芳香族炭化水素化合物―共役ジエン化合物ブロック共重合体にエポキシ基など、ポリフェニレンエーテルと反応性を有する単量体を導入することで得ることができる。かかる単量体をビニル芳香族炭化水素化合物―共役ジエン化合物ブロック共重合体に導入する方法は特に限定するものではないが、グラフト共重合などで導入することが好ましい。
上記の(メタ)アクリル酸エステル−エチレン−(不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび/または不飽和グリシジルエーテル)共重合体ゴムの加硫は、多官能性有機酸、多官能性アミン化合物、イミダゾール化合物などを用いることで達成されるが、これらに限定されるものではない。
またエチレン系不飽和エステル化合物(c)としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のカルボン酸ビニルエステル、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル等が挙げられる。特に酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルが好ましい。
ガラス繊維のガラスの種類は、特に制限はなく、公知のものを用いることができ、例えばEガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラスなどを挙げることができる。用いるガラス繊維の平均径は好ましくは5〜25μmであり、より好ましくは5〜18μmである。平均繊維径が小さすぎると樹脂組成物の製造時や成形加工時にガラス繊維が破損して成形加工品の耐疲労性が低下する場合があり、また、繊維径が大きすぎると成形加工品の外観不良が生ずる場合があり好ましくない。
本発明において、樹脂組成物中におけるガラス繊維の平均繊維長は好ましくは20〜5000μm、より好ましくは50〜4000μmである。組成物中における平均ガラス繊維長が短すぎると組成物の曲げ弾性率などが低下し好ましくない。また、該ガラス繊維長が長すぎると、成形加工品の外観が悪くなるなどの問題が生じて好ましくない。
シランカップリング剤としては、シランカップリング剤が樹脂組成物と反応する有機官能基を持つものが好ましい。ここでいう有機官能基としては、アミノ基、エポキシ基、メタクリル基、ビニル基、メルカプト基などを挙げることができるが、アミノ基、エポキシ基が好ましい。シラン系処理剤の具体例としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、γ−(メタクリロイルオキシプロプル)トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル−トリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル−トリメトキシシランなどを挙げることができる。
本発明の(A)成分と(B)成分及び(C)成分からなる組成物は、これらを混練することにより、その機構の詳細についてはまだ定かではないが、(A)成分と(B)成分との混合分散によって反応性官能基による化学結合が形成され、そのうえで、ガラス繊維が樹脂中に均一に分散することによって、組成物の優れた物性が実現できるものと考えられる。この結果、(B)成分中の反応性官能基はかかる混練により大幅に減少する。
本発明においては、(A)成分が99〜40質量%で連続相を形成し、(B)成分が1〜60質量%で分散相を形成しているのが好ましい。
(A)成分と(B)成分の和100質量部に対し、(C)成分の配合比は通常0.5〜80質量部、好ましくは1〜60質量部、さらに好ましくは2〜50質量部である。(C)成分の配合比が多すぎると樹脂組成物の成形が困難になる傾向があり、また、(C)成分の配合比が少な過ぎると該樹脂組成物の耐熱性などが不十分となる場合がある。
溶融混練により本発明における組成物を得るには、一般に使用されている一軸または二軸の押出機、各種のニーダー等の混練装置を用いることができる。なかでも二軸の押出機が好ましい。
溶融混練に際しては、混練装置のシリンダー設定温度は、200〜340℃の範囲が好ましく、220〜310℃の範囲がさらに好ましく、各成分は予めタンブラーもしくはヘンシェルミキサーのような装置で各成分を均一に混合した後、混練装置に供給してもよいし、各成分を混練装置にそれぞれ別個に定量供給する方法も用いることができる。
これらの成形体の形状としては、チューブ、パイプ、容器、ボトル、フィルム、シート等があげられ、射出成形体では、ハウジング材、電気・電子・電送部品、自動車外板部材、自動車部品、モバイル機器部品などを具体例として挙げることができる。
また、上記の樹脂組成物を成形して管、チューブを得るには、チューブ成形機を使用して、上記樹脂組成物を、押出し機からチューブダイへ溶融押し出しする方法を使用できる。
さらに、上記の樹脂組成物を射出成形して、電気・電子・電送部品、モバイル機器部品などを得るには、射出成形機を使用して、溶融した上記樹脂組成物を押出し機から金型中へ高圧で注入する方法を使用できる。
以下の各実施例および比較例に用いた樹脂組成物を構成する各樹脂成分は以下のとおりである。
樹脂組成物
成分(A)
成分(A)として、[η]=0.4のポリフェニレンエーテルを使用した。
成分(B)
成分(B)として、住友化学工業(株)製、商品名ボンドファースト7L(エチレン/グリシジルメタクリレート/メチルアクリレート=67/3/30 重量比、MFR(190℃)=9g/10min)を使用した。
成分(C)
成分(C)に使用したガラス繊維は以下のものである。
CC−1:セントラル硝子(株)製シラン系処理チョップドストランド
ECS03−350 (ストランド長3mm、13μm径)
CC−2:セントラル硝子(株)製シラン系処理チョップドストランド
ECS03−630 (ストランド長3mm、9μm径)
CC−3:セントラル硝子(株)製シラン系処理ミルドストランド
EFH75−01 (平均繊維長75μm、11μm径)
成分(D)
成分(D)は耐衝撃性ポリスチレン(エー・アンド・エム スチレン(株)製、商品名AG102)である。
物性測定
(i)荷重たわみ温度(HDT,耐熱性)
樹脂試験片を、短冊状に切り出し、JIS K−7191に準拠して、18.5Kg荷重で、試験片が一定たわみに達する温度(荷重たわみ温度)を測定した。
(ii)曲げ弾性率
樹脂試験片を短冊状に切り出し、島津製作所製オートグラフAG500B型を使用して、JIS K−7171に準拠して、室温で曲げ速度1.5mm/minで曲げ試験を行い、曲げ弾性率を求めた。
(iii)アイゾット衝撃強度
樹脂試験片を、ノッチ加工したのち、JIS K−7110に準拠して、23℃でアイゾット衝撃試験を行った。
(iv)難燃性試験
樹脂試験片を短冊状に切り出した後、試料状態 23℃、50%RHで48時間調整し、垂直燃焼予備試験(UL94V)を行い、その難燃性レベルを評価した。難燃性レベルはV−0からV−1,HBなどにランクされ、V−0が最も難燃性に優れ、V−1がそれに次ぐものである。
上記成分(A)および成分(C)を、120℃で8時間乾燥し、上記成分(B)を、60℃で2時間乾燥した後、表1に示す割合(質量部)で各成分を良く混合したのち、テクノベル(株)製二軸押出し機、TZW−15−30MG(スクリュー径 15mm,L/D=30)を使用し、シリンダー設定温度は300℃、スクリュー回転数は150rpmで、ベントで脱気しながら溶融混練を行ない、組成物のペレットを得ることができた。
次に、得られた組成物のペレットを、新潟鉄工所(株)製射出成形機 NIIGATA NN75を使用し、シリンダー設定温度は315℃、金型温度は90℃、射出圧力は
1800kg/cm2、押出し機のスクリュー回転数は150rpmで射出成形を行なった。なお、金型には175mm長、3.2mm厚、くびれ部12.5mm幅のダンベル形状金型を用いた。かかる射出成形により、ダンベル形状の試験片を得ることができた。
得られた試験片について、物性を測定した結果を表1に示す。
成分(A)、成分(B)および成分(C)を、実施例1と同様にして乾燥した後、表1に示す割合で各成分を良く混合したのち、テクノベル(株)製二軸押出し機、TZW−15−30MG(スクリュー径 15mm,L/D=30)を使用し、シリンダー設定温度は320℃、スクリュー回転数は90rpmで、ベントで脱気しながら溶融混練を行ない、組成物のペレットを得ることができた。
次に、得られた組成物のペレットを、新潟鉄工所(株)製射出成形機 NIIGATA NN75を使用し、シリンダー設定温度は315℃、金型温度は90℃、射出圧力は1800kg/cm2、押出し機のスクリュー回転数は90rpmで射出成形を行ない、実施例1と同様の形状の試験片を得た。得られた試験片について、物性を測定した結果を表1に示す。
成分(A)、および成分(B)を、実施例1と同様にして乾燥した後、表1に示す割合で各成分を良く混合したのち、テクノベル(株)製二軸押出し機、TZW−15−30MG(スクリュー径 15mm,L/D=30)を使用し、シリンダー設定温度は290℃、スクリュー回転数は200rpmで、ベントで脱気しながら溶融混練を行ない、組成物のペレットを得ることができた。
次に、得られた組成物のペレットを、新潟鉄工所(株)製射出成形機 NIIGATA NN75を使用し、シリンダー設定温度は300℃、金型温度は90℃、射出圧力は
1550kg/cm2、押出し機のスクリュー回転数は90rpmで射出成形を行ない、実施例1と同様の形状の試験片を得た。得られた試験片について、物性を測定した結果を表1に示す。
成分(A)、成分(B)および成分(C)を、実施例1と同様にして乾燥した後、表2に示す割合で各成分を良く混合したのち、テクノベル(株)製二軸押出し機、TZW−15−30MG(スクリュー径 15mm,L/D=30)を使用し、シリンダー設定温度は300℃、スクリュー回転数は200rpmで、ベントで脱気しながら溶融混練を行ない、組成物のペレットを得ることができた。
次に、得られた組成物のペレットを、新潟鉄工所(株)製射出成形機 NIIGATA NN75を使用し、シリンダー設定温度は300℃、金型温度は90℃、射出圧力は1300kg/cm2、押出し機のスクリュー回転数は200rpmで射出成形を行ない、実施例1と同様の試験片を得た。得られた試験片について、物性を測定した結果を表2に示す。
成分(A)を、実施例1と同様にして乾燥し、また成分(D)を、60℃で5時間乾燥した後、表2に示す割合で各成分を良く混合したのち、テクノベル(株)製二軸押出し機、TZW−15−30MG(スクリュー径 15mm,L/D=30)を使用し、シリンダー設定温度は290℃、スクリュー回転数は200rpmで、ベントで脱気しながら溶融混練を行ない、組成物のペレットを得ることができた。
次に、得られた組成物のペレットを、新潟鉄工所(株)製射出成形機 NIIGATA NN75を使用し、シリンダー設定温度は300℃、金型温度は90℃、射出圧力は1000kg/cm2、押出し機のスクリュー回転数は85rpmで射出成形を行ない、実施例1と同様の形状の試験片を得た。得られた試験片について、物性を測定した結果を表2に示す。
成分(A)および成分(C)を、実施例1と同様にして乾燥し、また成分(D)を、60℃で5時間乾燥した後、表2に示す割合で各成分を良く混合したのち、テクノベル(株)製二軸押出し機、TZW−15−30MG(スクリュー径 15mm,L/D=30)を使用し、シリンダー設定温度は300℃、スクリュー回転数は200rpmで、ベントで脱気しながら溶融混練を行ない、組成物のペレットを得ることが出来た。
次に、得られた組成物のペレットを、新潟鉄工所(株)製射出成形機 NIIGATA NN75を使用し、シリンダー設定温度は315℃、金型温度は90℃、射出圧力は1300kg/cm2、押出し機のスクリュー回転数は85rpmで射出成形を行ない、実施例1と同様の形状の試験片を得た。得られた試験片について、物性を測定した結果を表2に示す。
Claims (21)
- 前記ポリフェニレンエーテルとの反応性官能基を持った共重合体(B)が、エポキシ基を有する共重合体である請求項1に記載の組成物。
- 前記エポキシ基を有する共重合体が、不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテル単位を0.1〜30質量%含有する共重合体である請求項1または2に記載の組成物。
- 前記共重合体(B)の融解熱量が3J/g未満である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- 前記共重合体(B)のムーニー粘度が、3〜70の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- 前記エポキシ基を有する共重合体が、(a)エチレン単位を60〜99質量%、(b)不飽和カルボン酸グリシジルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテル単位を0.1〜20質量%、(c)エチレン系不飽和エステル化合物単位を0〜40質量%からなるエポキシ基含有エチレン共重合体である請求項2〜5のいずれかに記載の組成物。
- 前記エポキシ基を有する共重合体が、エポキシ基を有するゴムである請求項2〜6のいずれかに記載の組成物。
- 前記エポキシ基を有するゴムが、(メタ)アクリル酸エステル−エチレン−(不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび/または不飽和グリシジルエーテル)共重合体ゴムからなることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
- 前記(メタ)アクリル酸エステルが、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートから選ばれる少なくとも1種を含むものであることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
- 前記ガラス繊維が、平均径5〜25μmであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記ガラス繊維が、表面処理したガラス繊維であることを特徴とする請求項1または10に記載の組成物。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなる射出成形体。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなるチューブ。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなる自動車外板部材。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなるボトル、または容器。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなるパイプ。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなるハウジング材。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなる電気・電子部品または電送部品。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなるモバイル機器部品。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなる自動車部品。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の組成物を用いてなるフィルムまたはシート。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62129351A (ja) * | 1985-11-30 | 1987-06-11 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
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2004
- 2004-10-21 JP JP2004306852A patent/JP2006117787A/ja active Pending
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