JP2006117616A - 免疫賦活組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハナビラタケを酵素剤で分解処理することによって得られる免疫賦活組成物であって、分子量が10万〜100万のβ−グルカンを含有することを特徴とする免疫賦活組成物及びハナビラタケの子実体又は菌糸体の乾燥粉末(粒径が0.1〜20μm)に酵素剤を作用させて分解処理することを特徴とする免疫賦活組成物の製造方法。
【選択図】 なし
Description
粉砕機破砕したハナビラタケ子実体(ユニチカ株式会社人工栽培品)粉末5.0g(粒径66ミクロン)を蒸留水100mL中に懸濁し、スミチームMC(新日本科学工業社製、ペクチナーゼ力価:4000ユニット/g)0.3gを添加し50℃で保温した。4時間後100℃に昇温しそのまま1時間保持することにより酵素を失活させた。その後遠心分離(8,000rpm)することにより免疫賦活組成物のエキスを得た。このエキスを凍結乾燥して2.82gの粉末を得た(固形分抽出率56.4%)。得られた粉末中の有効成分(β−グルカン)の含有量は、10.3%であり、β−グルカンの子実体粉末総含有量に対する抽出率は11.2%であった。得られたβ−グルカンの分子量は、50万と算出された。
粉砕機破砕したハナビラタケ子実体(ユニチカ株式会社人工栽培品)粉末5.0g(粒径66ミクロン)を蒸留水100mL中に懸濁し、121℃で2時間加熱処理をした。その後遠心分離(8,000rpm)することにより免疫賦活組成物のエキスを得た。このエキスを凍結乾燥して1.80gの粉末を得た(固形分抽出率36.0%)。得られた粉末中の有効成分(β−グルカン)の含有量を測定したところ、9.5%であり、β−グルカンの子実体粉末総含有量に対する抽出率は6.6%にすぎなかった。β−グルカンの分子量は、100万と算出された。
粉砕機破砕したハナビラタケ子実体(ユニチカ株式会社人工栽培品)粉末を更に石臼で粒径10ミクロンに破砕した微細粉末についても実施例1と同一の条件でスミチームMCによる処理を行い、免疫賦活組成物のエキスを得た。このエキスを凍結乾燥して3.27gの粉末を得た(固形分抽出率65.4%)。得られた粉末中の有効成分(β−グルカン)の含有量は28.4%であり、β−グルカンの子実体微細粉末総含有量に対する抽出率は32.7%と実施例1と較べ大きく向上していた。β−グルカンの分子量は、50万と算出された。
ブドウ糖2%、酵母エキス1%、リン酸2水素カリウム0.1%、ポリペプトン0.1%、大豆粉0.1%、pH4.5からなる液体培地5ミリリットルを入れた試験管にハナビラタケ菌糸体一白金耳を植菌し25℃で1週間振盪培養した。次いで500ミリリットルの三角コルベンに200ミリリットルの液体培地を入れ、25℃、回転数100回転/分で3週間振盪培養した。尚、培養は5連で行った。培養液を遠心分離(8,000rpm)することにより100gの菌糸体を得た。
実施例3のハナビラタケ菌糸体の粉砕機破砕粉末5.0gを蒸留水100mL中に懸濁し、121℃で2時間加熱処理をした。その後遠心分離(8,000rpm)することにより免疫賦活組成物のエキスを得た。このエキスを凍結乾燥して1.85gの粉末を得た(固形分抽出率37.0%)。得られた粉末中の有効成分(β−グルカン)の含有量を測定したところ、1.0%であり、β−グルカンの菌糸体粉末総含有量に対する抽出率は2.1%にすぎなかった。β−グルカンの分子量は150万と算出された。
A,B,C3名の血液からPBMC(末梢血単核細胞)画分を分離し、10%FCS加RPMI−1640培地で4×106/mL濃度に調製した。PBMC浮遊液に200μg/mLの実施例1〜3の免疫賦活組成物及び比較例1〜2の組成物をそれぞれ終濃度100μg/mLとなるように添加し一晩インキュベートした。インキュベートされたPBMCのK-562ヒト慢性骨髄性白血病細胞に対する傷害活性からNK細胞活性(%)を求めた。図1に各群のNK細胞活性促進効果(無添加時の値との差)を示した。実施例1と比較例1、実施例3と比較例2から、熱水抽出により得られた免疫賦活組成物よりは酵素剤分解処理によって得られたそれの方がNK細胞活性促進効果が高く、実施例1と実施例2を比較することにより粒径10μmのハナビラタケの子実体微粉末を酵素剤分解処理によって得られた免疫賦活組成物の方が粒径66μmのハナビラタケの子実体粉末を酵素剤分解処理によって得たそれよりもNK細胞活性促進効果が高いことが判明した。
ICRマウス(6週齢、メス)の左腋窩に注射針を用いてザルコーマ180を1×106個移植した。移植7日後、実施例1〜3で得られた免疫賦活組成物及び比較例1〜2で得られた組成物(いずれもエキス)を胃ゾンデ法によりそれぞれ1.2mL/Kg/日強制投与した。尚、コントロール群には同量の水を投与した(各群10匹)。投与14日後の各群の腫瘍体積(長径×短径×短径×0.5)を図2にまとめた。実施例1と比較例1、実施例3と比較例2から、熱水抽出により得られた免疫賦活組成物よりは酵素剤分解処理によって得られたそれの方が抗腫瘍効果が高く、実施例1と実施例2を比較することにより粒径10μmのハナビラタケの子実体微粉末を酵素剤分解処理によって得られた免疫賦活組成物の方が粒径66μmのハナビラタケの子実体粉末を酵素剤分解処理によって得たそれよりも抗腫瘍効果が高いことが判明した。
Claims (5)
- ハナビラタケを酵素剤で分解処理することによって得られる免疫賦活組成物。
- 分子量が10万〜100万のβ−グルカンを含有することを特徴とする免疫賦活組成物。
- ハナビラタケに酵素剤を作用させて分解処理することを特徴とする免疫賦活組成物の製造方法。
- ハナビラタケに酵素剤を作用させて分解処理して請求項2記載の免疫賦活組成物を得ることを特徴とする免疫賦活組成物の製造方法。
- ハナビラタケが、ハナビラタケの子実体又は菌糸体の乾燥粉末であって、該粉末の粒径が0.1〜20μmである請求項3又は4に記載の免疫賦活組成物の製造方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008206479A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Hiroshi Takahashi | ファイトケミカルエキス抽出方法及び該方法によって得られるファイトケミカルエキス |
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-
2004
- 2004-10-25 JP JP2004309568A patent/JP2006117616A/ja active Pending
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