JP2006116500A - 圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置 - Google Patents

圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各種ガスの発生装置及び混合装置を必要としない圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置を提供すること。
【解決手段】吸着剤が充填された二つの吸着塔10、20のうち一方へ圧縮気体を導いて乾燥気体を吐出させる乾燥工程と、その乾燥工程によって乾燥された圧縮気体の一部を前工程で圧縮気体の湿分を吸着除湿した他方の吸着塔へ導いて吸着能力が低下した吸着剤から湿分を脱着させると共に排気させてその吸着剤を再生させる再生工程とを並行して行い、これらの乾燥工程と再生工程とを二つの吸着塔10、20の間で実質的に交互に行うことで乾燥気体を連続的に吐出させ、その乾燥気体の一部を排気することで、乾燥工程で湿分以外の気体が吸着剤に吸着されることによって変化される乾燥気体の成分濃度を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸着剤を用いた圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置に関する。
従来から、吸着式の除湿装置(「ヒートレスドライヤー装置」ともいう)においては乾燥した気体(空気)を連続して吐出・供給するため、活性アルミナ、シリカゲル、合成ゼオライト或いは塩化リチウムなどの吸着剤を充填した吸着塔(筒状容器)が2塔設けられている。
一方の吸着塔に湿った圧縮空気を導いて吸着乾燥を行い、得られた乾燥空気を所定の供給先に供給する。同時に、得られた乾燥空気の一部を他方の吸着塔に導き、前段階の乾燥工程で吸湿して吸湿能力の低下した吸着剤から湿分を脱着し、さらにこの湿分を吸着塔からパージして吸着剤の再生を行う。なお、この再生工程では、一般的に、得られた乾燥空気の約20%の量を大気に放出する。
この一方の吸着塔における圧縮空気の乾燥工程と、他方の吸着塔における吸着剤の再生工程は同時に並行して行われる。また、これらの乾燥工程と再生工程は二つの吸着塔の間で交互に行われる。例えば、所定時間経過ごとに両吸着塔に接続された切換え弁を切換える。これにより、乾燥空気を製品空気として連続的に所定の供給先に供給することができる。
このようなヒートレスドライヤー装置の具体例としては、本出願人によって既に提案されている。(特許文献1参照)。
特開2000−350917号公報(第1頁)
このヒートレスドライヤー装置の構成を、図12及び図13に基づいて以下に説明する。図12はヒートレスドライヤー装置の主要部を説明する断面図であり、図13は図12のヒートレスドライヤー装置の回路図である。
本装置では、二基の吸着塔である第1吸着塔10及び第2吸着塔20を備える。各吸着塔10、20内には、上下の多孔板2a、2bの間に吸着剤1が充填されている。
この各吸着塔10、20へは、圧縮気体導入路40から圧縮空気導入口40aを通って5ポート弁として構成された切換制御弁50を介して、圧縮空気が導入される。
切換制御弁50には、図の左側から右側へ第1ポートa、第2ポートb、第3ポートc、第4ポートd、第5ポートeが順に設けられている。弁体fが移動(摺動)することにより各ポートa〜e相互の連通切換えがなされる。この弁体fはソレノイド50aによって駆動される。ソレノイド50aは制御回路60と電気的に接続されていて、駆動制御される。また、このソレノイド50aは、図12の具体例のように湿度センサー61からの信号を受けた制御回路60を介して適宜制御されるようにしてもよい。
図12の状態では、圧縮空気導入口40aと第2吸入通路21が連通しており、圧縮空気が第2吸着塔20へ導入されている。その圧縮空気は吸着剤1によって乾燥され、乾燥空気が逆止弁27の弁室でもある第2排出通路22を通って製品空気吐出用集合路42へ吐出される。そして、弁体fが図上において右側へ摺動した場合は、圧縮空気導入口40aと第1吸入通路11が連通して圧縮空気が第1吸着塔10に導入される。その際には、乾燥空気が逆止弁17の弁室でもある第1排出通路12を通って製品空気吐出用集合路42へ吐出される。
この製品空気である乾燥空気が吐出される工程と並行して、吸着剤1の再生にかかる工程がなされる。図12の状態では、第2吸着塔20で乾燥された圧縮空気の一部が、パージ用オリフィス31が設けられた吸着塔間接続路30を通って、第1吸着塔10へ導入される。このように導入された圧縮空気は、吸着剤1を再生した上で、パージ空気の排気路として機能する第1吸入通路11から切換制御弁50を介して第1パージ用排気通路13及びパージ排気用集合路34を通り、さらにパージ用開閉弁32及びパージ用サイレンサ33を通って排気される。そして、弁体fが図上において右側へ摺動した場合は、第2吸入通路21、切換制御弁50、第2パージ用排気通路23、パージ排気用集合路34、パージ用開閉弁32及びサイレンサ33の順に通って排気される。
ところで、以上に説明したヒートレスドライヤー装置から吐出される圧縮空気の品質は、クリーンエアが要求される場合はフィルタ等の装置を付加することによって要求される空気清浄度を満足させることができる。
しかし、出口の気体濃度(「ガス濃度」ともいう)は吸着剤の吸着特性に左右されるため、従来の圧縮空気の除湿装置の構成だけでは、その出口のガス濃度を適切に制御することができなかった。
例えば、露点−60℃の乾燥空気を得ることができ、酸素濃度を21%で安定して供給できるヒートレスドライヤー装置は、単独の装置として存在しない。これは、露点−60℃の乾燥空気を得るヒートレスドライヤー装置では、窒素ガスが吸着剤に吸着されるため、出口空気(製品空気)の酸素ガス濃度が相対的に上昇する。このため、一定の性質を備える乾燥空気(製品空気)を継続的に供給できないという問題がある。
これに対して、従来は、ガス濃度の制御のために、ヒートレスドライヤー装置とガス調整装置とによる分流方式が多く使用されていた。つまり、ヒートレスドライヤー装置の出口後の空気に対して、ガス濃度調整を行う方式が採用されていた。
圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置に関して解決しようとする問題点は、前記従来のガス濃度調整方式では、ヒートレスドライヤー装置と、各種ガスの発生装置及び混合装置が必要となり、装置が複雑化及び大型化し、コストが高くなることにある。
そこで本発明の目的は、各種ガスの発生装置及び混合装置を必要としない圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかる圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法の一形態によれば、吸着剤が充填された二つの吸着塔のうち一方へ圧縮気体を導いて該圧縮気体の湿分が吸着除湿されることで乾燥気体を吐出させる乾燥工程と、該乾燥工程によって乾燥された圧縮気体の一部を前工程で圧縮気体の湿分を吸着除湿した他方の吸着塔へ導いて吸着能力が低下した吸着剤から湿分を脱着させると共に排気させて該吸着剤を再生させる再生工程とを並行して行い、これらの乾燥工程と再生工程とを二つの吸着塔の間で実質的に交互に行うことで乾燥気体を連続的に吐出させる圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法において、前記乾燥工程で湿分以外の気体が前記吸着剤に吸着されることによって変化される乾燥気体の成分濃度を調整すべく、前記乾燥気体の一部を排気することを特徴とする。
また、本発明にかかる圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法の一形態によれば、前記の気体が空気であって、酸素濃度を一定化すべく、前記の各吸着塔から吐出される各乾燥工程の初期の乾燥空気を排気することを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の一形態によれば、吸着剤が充填された二つの吸着塔のうち一方へ圧縮気体を導いて該圧縮気体の湿分が吸着除湿されることで乾燥気体を吐出させる乾燥工程を行う乾燥手段と、該乾燥工程によって乾燥された圧縮気体の一部を前工程で圧縮気体の湿分を吸着除湿した他方の吸着塔へ導いて吸着能力が低下した吸着剤から湿分を脱着させると共に排気させて該吸着剤を再生させる再生工程を前記乾燥工程と並行して行う再生手段と、これらの乾燥工程と再生工程とを二つの吸着塔の間で実質的に交互に行うことで乾燥気体を連続的に吐出させるように前記乾燥手段と前記再生手段を制御する制御手段とを備える圧縮気体の除湿装置において、前記乾燥工程で湿分以外の気体が前記吸着剤に吸着されることによって変化される乾燥気体の成分濃度を調整すべく、前記乾燥気体の一部を排気する気体成分の濃度調整手段を具備することを特徴とする。
また、本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の一形態によれば、導入された圧縮気体の湿分を吸着除湿して乾燥させる吸着剤が充填された第1吸着塔及び第2吸着塔と、前記第1吸着塔に圧縮気体を導く第1吸入通路、及び前記第2吸着塔に圧縮気体を導く第2吸入通路と、前記第1吸着塔から乾燥気体を吐出させる第1排出通路、及び前記第2吸着塔から乾燥気体を吐出させる第2排出通路と、前記第1吸着塔と前記第2吸着塔を連通する吸着塔間接続路と、前記第2吸着塔で乾燥された一部が前記吸着塔間接続路を介して前記第1吸着塔に導かれ吸着剤から湿分を脱着して該吸着剤を再生させた圧縮気体を排気させる第1パージ用排気通路、及び前記第1吸着塔で乾燥された一部が前記吸着塔間接続路を介して前記第2吸着塔に導かれ吸着剤から湿分を脱着して該吸着剤を再生させた圧縮気体を排気させる第2パージ用排気通路と、乾燥気体の成分濃度を調整すべく前記第1吸着塔から吐出される乾燥気体の一部を排気させる第1濃度調整用排気通路、及び乾燥気体の成分濃度を調整すべく前記第2吸着塔から吐出される乾燥気体の一部を排気させる第2濃度調整用排気通路と、前記第1吸入通路、第2吸入通路、第1排出通路、第2排出通路、第1パージ用排気通路、第2パージ用排気通路、第1濃度調整用排気通路及び第2濃度調整用排気通路の各通路を開閉する開閉手段、及び該開閉手段を制御する開閉制御手段とを具備することを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の一形態によれば、前記開閉手段として、前記第1吸入通路と前記第1パージ用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第1吸入側制御弁と、前記第2吸入通路と前記第2パージ用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第2吸入側制御弁と、前記第1排出通路と前記第1濃度調整用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第1排出側制御弁と、前記第2排出通路と前記第2濃度調整用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第2排出側制御弁とを備えることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の一形態によれば、前記開閉制御手段は、設定された時間間隔によって前記開閉手段の開閉時期を制御する制御装置を備えることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の一形態によれば、前記開閉制御手段は、気体の成分濃度を測定する気体濃度センサーと、該気体濃度センサーからの情報に基づいて前記開閉手段の開閉時期を制御する制御装置とを備えることを特徴とすることができる。
本発明の圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法及び圧縮気体の除湿装置によれば、各種ガスの発生装置及び混合装置を必要とせず、所望の乾燥度と気体成分濃度を備える製品空気を得ることができる。従って、装置が複雑化及び大型化することなく、コストも高くならないという有利な効果を奏する。
以下、本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の最良の形態の一例を添付図面(図1〜8)に基づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる圧縮気体の除湿装置を説明する回路図である。図2は図1の実施形態のタイムチャートである。図3〜8は図1の実施形態の作動状態を説明するための回路図である。
10は第1吸着塔であり、20は第2吸着塔である。以下、記載を簡略化するため、第1吸着塔10を「A塔」と、第2吸着塔20を「B塔」と称することがある。これらの第1吸着塔10(A塔)及び第2吸着塔20(B塔)には、導入された圧縮気体の湿分を吸着除湿して乾燥させる吸着剤が充填されている。
11は第1吸入通路であり、A塔に圧縮気体を導く通路となっている。また、21は第2吸入通路であり、B塔に圧縮気体を導く通路となっている。
12は第1排出通路であり、A塔から乾燥気体を吐出させる通路となっている。また、22は第2排出通路であり、B塔から乾燥気体を吐出させる通路となっている。
また、これらの第1吸入通路11、第2吸入通路21、第1排出通路12、第2排出通路22には、それぞれ各通路を開閉する開閉手段(後述)、及びその開閉手段を制御する開閉制御手段55(接続状態は図示せず)が設けられている。
これにより、吸着剤が充填された二つの吸着塔10、20のうち一方へ圧縮気体を導いてその圧縮気体の湿分が吸着除湿されることで乾燥気体を吐出させる乾燥工程を行う乾燥手段が構成されている。
30は吸着塔間接続路であり、A塔とB塔を連通する通路となっている。この吸着塔間接続路30は、各吸着塔10、20の排出通路12、22が連通されている側に接続されている。これは、吸着塔10、20に吸入されたばかりで湿分を含んだ圧縮空気でなく、乾燥された圧縮気体を一方の吸着塔から他方の吸着塔へ導くためである。
また、この吸着塔間接続路30には、気体流量を調整する手段としてパージ用オリフィス31が設けられている。これにより、一定流量の圧縮空気が通過するようになっている。
13は第1パージ用排気通路であり、B塔で乾燥された一部が吸着塔間接続路30を介してA塔に導かれ吸着剤から湿分を脱着してその吸着剤を再生させた圧縮気体を排気させる通路となっている。23は第2パージ用排気通路であり、A塔で乾燥された一部が吸着塔間接続路30を介してB塔に導かれ吸着剤から湿分を脱着してその吸着剤を再生させた圧縮気体を排気させる通路となっている。
また、これらの第1パージ用排気通路13及び第2パージ用排気通路23には、それぞれ各通路を開閉する開閉手段(後述)、及びその開閉手段を制御する開閉制御手段55が設けられている。
これにより、乾燥工程によって乾燥された圧縮気体の一部を前工程で圧縮気体の湿分を吸着除湿した他方の吸着塔へ導いて吸着能力が低下した吸着剤から湿分を脱着させると共に排気させてその吸着剤を再生させる再生工程を乾燥工程と並行して行う再生手段が構成されている。
14は第1濃度調整用排気通路であり、乾燥気体の成分濃度を調整すべくA塔から吐出される乾燥気体の一部を排気させる通路となっている。また、24は第2濃度調整用排気通路であり、乾燥気体の成分濃度を調整すべくB塔から吐出される乾燥気体の一部を排気させる通路となっている。
これらの第1濃度調整用排気通路14及び第2濃度調整用排気通路24には、それぞれ各通路を開閉する開閉手段(後述)、及びその開閉手段を制御する開閉制御手段55が設けられている。
これにより、乾燥気体の一部を排気することで、乾燥工程で湿分以外の気体が前記吸着剤に吸着されることによって変化される乾燥気体の成分濃度を調整する気体成分の濃度調整手段が構成されている。
次に、本実施形態の開閉手段について詳細に説明する。
15は第1吸入側制御弁であり、第1吸入通路11と第1パージ用排気通路13とに接続されて両通路の開閉を切り換える開閉手段となっている。A塔の圧縮気体の吸入側に接続されている。
同様に、25は第2吸入側制御弁であり、第2吸入通路21と第2パージ用排気通路23とに接続されて両通路の開閉を切り換える開閉手段となっている。B塔の圧縮気体の吸入側に接続されている。
16は第1排出側制御弁であり、第1排出通路12と第1濃度調整用排気通路14とに接続されて両通路の開閉を切り換える開閉手段となっている。A塔の圧縮気体の吐出側に接続されている。
同様に、26は第2排出側制御弁であり、第2排出通路22と第2濃度調整用排気通路24とに接続されて両通路の開閉を切り換えると開閉手段となっている。B塔の圧縮気体の吐出側に接続されている。
以上の第1吸入側制御弁15、第2吸入側制御弁25、第1排出側制御弁16、第2排出側制御弁26によって、第1吸入通路11、第2吸入通路21、第1排出通路12、第2排出通路22、第1パージ用排気通路13、第2パージ用排気通路23、第1濃度調整用排気通路14及び第2濃度調整用排気通路24の各通路を開閉する開閉手段が構成されている。
また、この開閉手段及びこれを制御する開閉制御手段55は、乾燥工程と再生工程とを二つの吸着塔の間で実質的に交互に行うことで乾燥気体を連続的に吐出させるように乾燥手段、再生手段を制御する制御手段となっている。また、この開閉手段と開閉制御手段55は、気体成分の濃度調整手段を制御する制御手段ともなっている。
次に図1に基づいて本実施形態に付属する他の構成及び各連通路の詳細について説明する。
40は圧縮気体導入路であり、圧縮気体の発生源側に接続されて圧縮気体を導く気体通路である。この圧縮気体導入路40は、分岐されて第1吸入通路11、第2吸入通路21が構成される。
また、この圧縮気体導入路40の中途部には、吸入側開閉弁41が接続されている。この吸入側開閉弁41は、本実施形態の除湿装置が運転を開始する際に開き、運転が停止されると閉じるように制御され、圧縮気体の吸着塔10、20への導入を管理する電磁弁である。
11aは第1吸入側連通路であり、第1吸入側制御弁15とA塔とを連通するように接続されている。この第1吸入側連通路11aは、第1吸入通路11と第1パージ用排気通路13のそれぞれの一部であり、共用の通路となっている。
同様に、21aは第2吸入側連通路であり、第2吸入側制御弁25とB塔とを連通するように接続されている。この第2吸入側連通路21aは、第2吸入通路21と第2パージ用排気通路23のそれぞれの一部であり、共用の通路となっている。
また、12aは第1排出側連通路であり、第1排出側制御弁16とA塔とを連通するように接続されている。この第1排出側連通路12aは、第1排出通路12と第1濃度調整用排気通路14のそれぞれの一部であり、共用の通路となっている。
同様に、22aは第2排出側連通路であり、第2排出側制御弁26とB塔とを連通するように接続されている。この第2排出側連通路22aは、第2排出通路22と第1濃度調整用排気通路24のそれぞれの一部であり、共用の通路となっている。
17、27は逆止弁であり、第1排出通路12及び第2排出通路22のそれぞれの中途部に設けられている。この逆止弁17、27は、製品気体として吐出される乾燥気体が好適に排出される共に、逆流することを防止するチェックバルブである。
42は製品気体吐出用集合路であり、第1排出通路12と第2排出通路22を集合させた通路である。この製品気体吐出用集合路42を通って所定の供給先に乾燥気体が供給される。
43は吐出側開閉弁であり、製品気体吐出用集合路42の中途部に接続されており、製品気体の吐出を管理するように制御されて作動する電磁弁である。本実施形態では、安定した製品気体が吐出されるまで運転開始初期の所定時間について閉じるように開閉制御手段55によって制御される。なお、運転開始初期の所定時間の所定時間とは、少なくとも両吸着塔10、20の両方から濃度調整用の排気が一度ずつなされるまでの時間である。
44は吐出口用オリフィスであり、乾燥気体(製品気体)の吐出流量を調整する手段として製品気体吐出用集合路42に設けられている。これにより、一定流量の製品気体が吐出されるようになっている。
32はパージ用開閉弁であり、第1パージ用排気通路13及び第2パージ用排気通路23に接続され、パージ用の排気を管理するように開閉制御手段55によって制御されて作動する電磁弁である。
34はパージ排気用集合路であり、第1パージ用排気通路13と第2パージ用排気通路23を集合させた通路である。すなわち、このパージ排気用集合路34は、第1パージ用排気通路13及び第2パージ用排気通路23のそれぞれの一部を構成している。
33はパージ用サイレンサであり、パージ用開閉弁32の排気側に接続されている。パージの際の排気音を消音するために設けられている。
35は濃度調整排気用集合路であり、第1濃度調整用排気通路14と第2濃度調整用排気通路24を集合させた通路である。すなわち、この濃度調整排気用集合路35は、第1濃度調整用排気通路14及び第2濃度調整用排気通路24のそれぞれの一部を構成している。
36は濃度調整排気用オリフィスであり、濃度調整用の排気流量を調整する手段として濃度調整排気用集合路35に設けられている。これにより、一定流量の濃度調整用の排気が通過するようになっている。
37は濃度調整排気用サイレンサであり、濃度調整排気用集合路35の末端に接続されている。濃度調整用の排気の際の排気音を消音するために設けられている。
次に図1〜8に基づいて本実施形態の動作について詳細に説明する。
図2のタイムチャートでは、時間経過と各制御弁及び各開閉弁を作動させるソレノイドにかかる通電状態(ON・OFF状態)の変化を示すと共に、時間経過と製品空気(圧縮空気を除湿する際)を所定の供給先に排出している吸着塔の別、及び時間経過とA塔及びB塔における酸素濃度の変化(圧縮空気を除湿する際)を示している。
また、図3〜8の回路図は、時間経過と共に変化する作動状態を順に示してある。
図1に示す状態では、各ソレノイドの全てに通電がされておらず、各制御弁及び開閉弁はOFFの状態となっている。つまり、装置全体としてOFFの状態となっている。
なお、吸入側開閉弁41は、本実施形態の除湿装置の運転が開始されると電気が入った状態(ON)となって弁が開き、運転中はON状態を維持する。また、吐出側開閉弁43は運転開始初期の所定の時間だけ、OFF状態であるが、その後はON状態を継続する。
このように吸入側開閉弁41と吐出側開閉弁43とは、一定のサイクルで開閉しないので、図3〜8の回路図では省略して記載してある。以下、図3〜8と共に、第1吸入側制御弁15、第2吸入側制御弁25、第1排出側制御弁16、第2排出側制御弁26及びパージ用開閉弁32に着目して本実施形態の動作について説明をする。
図2のタイムチャートに示すように運転が開始されて開始直後の一つのサイクルが終了した後、吐出側開閉弁43(図1参照)がONになって製品気体吐出用集合路42が開くと、同時に第1排出側制御弁16のソレノイドに通電されて第1排出側制御弁16がONの状態になる。また、第1吸入側制御弁15がOFFになる。
すると、図3に示すように第1吸入側制御弁15によって第1吸入通路11が開き、A塔に圧縮気体が導かれて乾燥工程が始まる。また、第1排出側制御弁16によって流路が切換わって、第1濃度調整用排気通路14が開いた状態となって、A塔から排出された乾燥気体は排気される状態となる。
なお、この際に、第2吸入側制御弁25、第2排出側制御弁26及びパージ用開閉弁32はOFFになっているので、第2吸入通路21及び第2排出通路22は開き、第1パージ用排気通路13及び第2パージ用排気通路23は閉じた状態となっている。このため、B塔を通過して吐出される乾燥気体は、製品気体として第2排出通路22を通って吐出されている。
この第1排出側制御弁16がONのときに第1濃度調整用排気通路14から排気される乾燥気体は、A塔に圧縮気体が導かれた直後の初期の圧縮気体が乾燥されたものである。
これによれば、図2に示すようにA塔において特定のガス成分濃度が変化した乾燥気体を好適に排気することができる。これにより、乾燥気体のガス成分濃度を安定化させることができる。圧縮気体が圧縮空気であって吸着剤が合成ゼオライトの場合には、各吸着塔10、20から吐出される各乾燥工程の初期の乾燥空気(図2に示すように酸素濃度が高い状態の乾燥空気)を排気することで酸素濃度を一定化することができる。
ところで、吸着剤は、例えば圧縮気体の除湿において湿分を吸着する際、同時に特定の気体成分(ガス成分)を吸着してガスの成分濃度を変化させてしまうことがある。
本発明者は、例えば、圧縮空気の除湿用吸着剤として合成ゼオライトを使用した場合、空気中の窒素ガスを吸着する現象にかかる特殊性を発見した。
この吸着現象は、合成ゼオライトが前述した再生工程で再生された直後の短時間のうちに窒素ガスを選択的に吸着するというものである。しかし、その窒素ガスを吸着可能な容量は小さく、窒素ガスに関する吸着能力は短時間のうちに急激に減退する。これによれば、一時的ではあるが酸素濃度が急激に上昇し、ガスの成分濃度を変化させることになる。この現象からは、上述したように、各吸着塔10、20で乾燥工程が始まった直後の短い時間に乾燥された空気を排気すれば、製品空気の酸素濃度を安定化できる。
本発明はこれに限らず、他の対象気体或いは他の吸着剤など他の条件の場合についても、各ガス成分の吸着特性に対応して、吸着処理された気体(乾燥気体)の一部を排気する時期及び時間の長短などを選択的に設定すれば、所望のガス成分からなる製品気体を得ることができる。
次に、図2に示すように、第1排出側制御弁16がOFFになると共に、第2吸入側制御弁25とパージ用開閉弁32がONになる。すると、図4のように第2パージ用排気通路23が開いた状態となるので、A塔で乾燥された圧縮気体の一部はB塔へ導かれ、B塔の再生工程が始まる。同時に、A塔を通過した乾燥気体(圧縮空気を処理する場合は乾燥空気)は、製品気体(製品空気)として第1排出通路12を通って吐出される。このとき、A塔の酸素濃度は図2に示すように既に元の状態に戻っており、酸素濃度一定の製品空気が吐出される。
次に、図2に示すように、パージ用開閉弁32がOFFになると、図5のように第2パージ用排気通路23及び第2吸入通路21の両方が閉じた状態となる。これにより、A塔で乾燥された圧縮気体の一部は、パージ用に排気されるのではなく、B塔内の圧力を予め高めるようにB塔へ導かれる。なお、A塔を通過した乾燥気体は、継続して製品気体として第1排出通路12を通って吐出される。
次に、図2に示すように、第2吸入側制御弁25がOFFになると共に、第2排出側制御弁26がONになる。すると、図6に示すように第2吸入通路21が開いてB塔に圧縮気体が導かれる状態になると共に、第2濃度調整用排気通路24が開いた状態となって、B塔から排出された乾燥気体は排気される状態となる。
この第2濃度調整用排気通路24から排気される乾燥気体(例えば乾燥空気)は、B塔に圧縮気体(例えば圧縮空気)が導かれた直後の初期の圧縮空気が乾燥されたものである。これによれば、図6に示すようにB塔において酸素濃度が上昇した乾燥空気を好適に排気することができる。これにより、乾燥空気のガス成分濃度を安定化させることができる。なお、A塔を通過した乾燥空気は、継続して製品空気として第1排出通路12を通って吐出される。
次に、図2に示すように、第2排出側制御弁26がOFFになると共に、第1吸入側制御弁15とパージ用開閉弁32がONになる。すると、図7のように第1パージ用排気通路13が開いた状態となるので、B塔で乾燥された圧縮気体の一部はA塔へ導かれ、A塔の再生工程が始まる。同時に、B塔を通過した乾燥気体(乾燥空気)は、製品気体(製品空気)として第2排出通路22を通って吐出される。このとき、B塔の酸素濃度は図2に示すように既に元の状態に戻っており、酸素濃度一定の製品空気が吐出される。
次に、図2に示すように、パージ用開閉弁32がOFFになると、図8のように第1パージ用排気通路13及び第1吸入通路11の両方が閉じた状態となる。これにより、B塔で乾燥された圧縮気体の一部は、パージ用に排気されるのではなく、B塔内の圧力を予め高めるようにA塔へ導かれる。なお、B塔を通過した乾燥気体は、継続して製品気体として第2排出通路22を通って吐出される。
そして、本実施形態では、以上に説明した図3〜8の工程によって1サイクルが終了し、同一のサイクルが順次連続して実行される。つまり、各制御弁15、25、16、26及びパージ用開閉弁32が、開閉制御手段55によって予め決められたインターバルで開閉され、連続運転がなされている。開閉制御手段55は、設定された時間間隔によって開閉手段(各制御弁及び各開閉弁)の開閉時期を制御する制御装置を備えている。
なお、上記1サイクルの時間は、例えば4分程度に設定すればよい。
本実施形態によれば、開閉手段(各制御弁及び各開閉弁)の制御によって、圧縮空気を処理する場合、吸着剤を通過した高酸素濃度の空気を大気中に放出し、出口空気の酸素濃度上昇を防止することができる。これにより、乾燥空気の乾燥度とガス濃度(酸素濃度一定空気)の条件を同時に満たす空気を得ることができる。
また、図2及び図3〜8に明らかなように、本実施形態の運転中においては、A塔或いはB塔のどちらかから乾燥空気が製品空気として排出(吐出)されている。すなわち、乾燥空気を製品空気として所定の供給先に連続的に供給することできる。
このように本実施形態の圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法および圧縮気体の除湿装置によれば、各種ガスの発生装置及び混合装置を必要とせず、安定した気体濃度成分の乾燥気体を連続的に供給することが可能である。
従って、本実施形態によれば、装置が複雑化及び大型化することなく、安価に製造できるという有利な効果を奏する。
本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の実施例1を添付図面(図9)に基づいて説明する。図9は実施例1にかかる圧縮気体の除湿装置の回路図である。なお、前記実施形態の構成と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
45は気体濃度センサーであり、製品気体吐出用集合路42に取り付けられており、気体の成分濃度を測定する。本実施例の場合は、酸素濃度を測定するセンサーである。
また、56は制御装置であり、気体濃度センサー45と電気的に接続されており、この気体濃度センサー45からの情報(信号)に基づいて前述した開閉手段の開閉時期を制御する。このように、気体濃度センサー45と制御装置56によって、開閉制御手段55が構成された状態になっている。なお、気体濃度センサー45及び制御装置56は公知技術を適宜用いればよい。
また、気体濃度センサー45の形態は、製品気体吐出用集合路42内の気体を直接的に測定する方式でもよいし、気体を所定の吸引管でサンプリングして測定する方式であってもよい。
この構成によれば、製品気体(空気)の酸素濃度を測定し、その空気の濃度変化に応じて排出側制御弁16、26の開閉などの制御を行うことができる。これによれば、適切な時期及び期間に酸素濃度の高い不要な乾燥空気を排気できる。従って、製品空気として吐出される乾燥空気の品質を好適に維持すると共に、排気する乾燥空気の量を低減して製品空気を効率的に供給することができる。
なお、気体濃度を測定して制御する場合、各排出側制御弁16、26を通して排気する時間などが常時変化して一定でなくなるが、乾燥工程、再生工程及び排気工程(気体濃度調整工程)が各吸着塔10、20について実質的に交互になされることには変わりがない。
また、18、28、46は圧力センサーであり、本装置の運転状況を確認するために一般的に設けられる構成である。この圧力センサー18、28、46は、電気的に開閉制御手段55に接続され(図示せず)、これらによって検出された情報に基づいて本装置が制御される。
本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の実施例2を添付図面(図10及び図11)に基づいて説明する。図10は実施例2にかかる圧縮気体の除湿装置の回路図である。また、図11は実施例2のタイムチャートであり、圧縮空気を処理する工程が示されている。なお、前述した背景技術、実施形態及び実施例1の構成と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
52は方向制御弁であり、製品気体吐出用集合路42aの出口側に接続され、製品空気(乾燥空気)を所定の供給先に供給する方向へ、又は乾燥空気の一部を排気する方向へ切り換える弁となっている。
次に図10及び図11に基づいて実施例2の動作について詳細に説明する。
図11のタイムチャートでは、時間経過と各制御弁及び各開閉弁のソレノイドにかかるON・OFF状態の変化を示す。
図10に示す状態では、各ソレノイドの全てに通電がされておらず、各制御弁及び各開閉弁はOFFの状態となっている。つまり、装置全体としてOFFの状態となっている。
圧縮空気の除湿装置の運転が開始されると、吸入側開閉弁41のスイッチが入った状態(ON)となって弁が開き、運転中はその状態が維持される。また、吐出側開閉弁43は運転開始初期の所定の時間だけ、OFF状態であるが、その後はON状態を継続する。
このように吸入側開閉弁41と吐出側開閉弁43とは、一定のサイクルで開閉しない。 そこで、以下では、切換制御弁50、パージ用開閉弁32及び方向制御弁52に着目して実施例2の動作について説明をする。
図11のタイムチャートに示すように運転が開始されて開始直後の一つのサイクルが終了した後、吐出側開閉弁43がONになって製品気体吐出用集合路42が開く。このとき、切換制御弁50、パージ用開閉弁32及び方向制御弁52のいずれもOFFの状態である。従って、B塔を通過した気体(乾燥空気)は方向切換弁52及び濃度調整排気用サイレンサ37を通って排気されている。
そして、所定時間後に切換制御弁50のソレノイドに通電されてONの状態になると、切換制御弁50よって第1吸入側連通路11aが開き、A塔に圧縮空気が導かれて乾燥工程が始まる。また、方向切換弁52ではOFFの状態が継続されているため、A塔から排出された乾燥空気は排気される。つまり、A塔から排出された初期の乾燥空気は排気されて製品空気とはならない。
また、切換制御弁50のONに少し遅れてパージ用開閉弁32がONになり、B塔の再生工程が並行して実行される。
次に、方向制御弁52がONとなって、製品空気である乾燥空気が所定の供給先に供給される。このとき、その乾燥空気はA塔から吐出されたものである。
その後、パージ用開閉弁32がOFFになり、B塔の再生工程のパージが終了する。
次に、切換制御弁50と方向制御弁52がOFFとなる。これにより、切換制御弁50よって第2吸入側連通路21aが開き、B塔に圧縮空気が導かれて乾燥工程が始まる。また、方向切換弁52はOFFの状態であるため、B塔から排出された乾燥空気は排気される。つまり、B塔から排出された初期の乾燥空気は排気されて製品空気とはならない。
また、切換制御弁50のONに少し遅れてパージ用開閉弁32がONになり、A塔の再生工程が並行して実行される。
次に、方向制御弁52がONとなって、製品空気である乾燥空気が所定の供給先に供給される。このとき、その乾燥空気はB塔から吐出されたものである。
その後、パージ用開閉弁32がOFFになり、A塔の再生工程のパージが終了する。
そして、切換制御弁50がONとなり、方向制御弁52がOFFとなる。
これにより、先の切換制御弁50がONになったときから、再度、切換制御弁50がONになるまでの1サイクルが終了し、以降、同一のサイクルが順次連続して実行される。つまり、切換制御弁50、パージ用開閉弁32及び方向切換弁52が、開閉制御手段(図示せず)によって予め決められたインターバルで開閉され、連続運転がなされる。
この実施例2によれば、圧縮空気の処理に使用した場合、開閉手段(各制御弁及び各開閉弁)の制御によって、吸着剤を通過した高酸素濃度の空気を大気中に放出し、出口空気の酸素濃度上昇を防止することができる。これにより、乾燥空気の乾燥度とガス濃度(酸素濃度一定空気)の条件を同時に満たす空気を得ることができる。
なお、実施例2では、製品空気が断続的に吐出されることになるが、乾燥空気の乾燥度とガス濃度は好適な品質のものを得ることができる。従って、これによれば、各種ガスの発生装置及び混合装置を必要とせず、安定した気体濃度成分の乾燥空気を好適に供給することができる。
また、実施例2において製品空気を連続的に供給するには、製品空気を圧力室(チャンバー)へ供給して滞留させればよい。この場合、チャンバーを要するが、各種ガスの発生装置や混合装置に比較して容易に設けることができる。
従って、実施例2によっても、装置が複雑化及び大型化することなく、安価に製造できるという有利な効果を奏する。
以上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
本発明にかかる圧縮気体の除湿装置の一実施形態を示す回路図である。 図1の実施形態のタイムチャートである。 図1の実施形態の作動状態を示す回路図である。 図1の実施形態の作動状態を示す回路図である。 図1の実施形態の作動状態を示す回路図である。 図1の実施形態の作動状態を示す回路図である。 図1の実施形態の作動状態を示す回路図である。 図1の実施形態の作動状態を示す回路図である。 本発明にかかる実施例1を示す回路図である。 本発明にかかる実施例2を示す回路図である。 実施例2のタイムチャートである。 従来技術を説明する断面図である。 図12の従来技術の回路図である。
符号の説明
10 第1吸着塔
11 第1吸入通路
12 第1排出通路
13 第1パージ用排気通路
14 第1濃度調整用排気通路
15 第1吸入側制御弁
16 第1排出側制御弁
20 第2吸着塔
21 第2吸入通路
22 第2排出通路
23 第2パージ用排気通路
24 第2濃度調整用排気通路
25 第2吸入側制御弁
26 第2排出側制御弁
30 吸着塔間接続路
32 パージ用開閉弁
41 吸入側開閉弁
43 吐出側開閉弁
45 気体濃度センサー

Claims (7)

  1. 吸着剤が充填された二つの吸着塔のうち一方へ圧縮気体を導いて該圧縮気体の湿分が吸着除湿されることで乾燥気体を吐出させる乾燥工程と、
    該乾燥工程によって乾燥された圧縮気体の一部を前工程で圧縮気体の湿分を吸着除湿した他方の吸着塔へ導いて吸着能力が低下した吸着剤から湿分を脱着させると共に排気させて該吸着剤を再生させる再生工程とを並行して行い、
    これらの乾燥工程と再生工程とを二つの吸着塔の間で実質的に交互に行うことで乾燥気体を連続的に吐出させる圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法において、
    前記乾燥工程で湿分以外の気体が前記吸着剤に吸着されることによって変化される乾燥気体の成分濃度を調整すべく、前記乾燥気体の一部を排気することを特徴とする圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法。
  2. 前記の気体が空気であって、酸素濃度を一定化すべく、前記の各吸着塔から吐出される各乾燥工程の初期の乾燥空気を排気することを特徴とする請求項1記載の圧縮気体の除湿における気体濃度調整方法。
  3. 吸着剤が充填された二つの吸着塔のうち一方へ圧縮気体を導いて該圧縮気体の湿分が吸着除湿されることで乾燥気体を吐出させる乾燥工程を行う乾燥手段と、
    該乾燥工程によって乾燥された圧縮気体の一部を前工程で圧縮気体の湿分を吸着除湿した他方の吸着塔へ導いて吸着能力が低下した吸着剤から湿分を脱着させると共に排気させて該吸着剤を再生させる再生工程を前記乾燥工程と並行して行う再生手段と、
    これらの乾燥工程と再生工程とを二つの吸着塔の間で実質的に交互に行うことで乾燥気体を連続的に吐出させるように前記乾燥手段と前記再生手段を制御する制御手段とを備える圧縮気体の除湿装置において、
    前記乾燥工程で湿分以外の気体が前記吸着剤に吸着されることによって変化される乾燥気体の成分濃度を調整すべく、前記乾燥気体の一部を排気する気体成分の濃度調整手段を具備することを特徴とする圧縮気体の除湿装置。
  4. 導入された圧縮気体の湿分を吸着除湿して乾燥させる吸着剤が充填された第1吸着塔及び第2吸着塔と、
    前記第1吸着塔に圧縮気体を導く第1吸入通路、及び前記第2吸着塔に圧縮気体を導く第2吸入通路と、
    前記第1吸着塔から乾燥気体を吐出させる第1排出通路、及び前記第2吸着塔から乾燥気体を吐出させる第2排出通路と、
    前記第1吸着塔と前記第2吸着塔を連通する吸着塔間接続路と、
    前記第2吸着塔で乾燥された一部が前記吸着塔間接続路を介して前記第1吸着塔に導かれ吸着剤から湿分を脱着して該吸着剤を再生させた圧縮気体を排気させる第1パージ用排気通路、及び前記第1吸着塔で乾燥された一部が前記吸着塔間接続路を介して前記第2吸着塔に導かれ吸着剤から湿分を脱着して該吸着剤を再生させた圧縮気体を排気させる第2パージ用排気通路と、
    乾燥気体の成分濃度を調整すべく前記第1吸着塔から吐出される乾燥気体の一部を排気させる第1濃度調整用排気通路、及び乾燥気体の成分濃度を調整すべく前記第2吸着塔から吐出される乾燥気体の一部を排気させる第2濃度調整用排気通路と、
    前記第1吸入通路、第2吸入通路、第1排出通路、第2排出通路、第1パージ用排気通路、第2パージ用排気通路、第1濃度調整用排気通路及び第2濃度調整用排気通路の各通路を開閉する開閉手段、及び該開閉手段を制御する開閉制御手段とを具備することを特徴とする圧縮気体の除湿装置。
  5. 前記開閉手段として、
    前記第1吸入通路と前記第1パージ用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第1吸入側制御弁と、
    前記第2吸入通路と前記第2パージ用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第2吸入側制御弁と、
    前記第1排出通路と前記第1濃度調整用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第1排出側制御弁と、
    前記第2排出通路と前記第2濃度調整用排気通路とに接続されて両通路の開閉を切り換える第2排出側制御弁とを備えることを特徴とする請求項4記載の圧縮気体の除湿装置。
  6. 前記開閉制御手段は、設定された時間間隔によって前記開閉手段の開閉時期を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項4又は5記載の圧縮気体の除湿装置。
  7. 前記開閉制御手段は、気体の成分濃度を測定する気体濃度センサーと、該気体濃度センサーからの情報に基づいて前記開閉手段の開閉時期を制御する制御装置とを備えることを特徴とする請求項4乃至6記載の圧縮気体の除湿装置。
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