JP2006116388A - 散気設備および散気設備の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 散気管の噴出口の付近に堆積した異物を剥離除去する能力又は散気管内に堆積した異物を排出除去する能力が向上し、コストダウンが可能な散気設備を提供する。
【解決手段】 下側に複数の噴出口を備えた散気管11と、散気管11に空気を供給する複数台のブロワ装置12a〜12cとが設けられ、各ブロワ装置12a〜12cは複数の分岐管15a〜15cを介して1本の幹管16に接続され、各分岐管15a〜15cに、幹管16からブロワ装置12a〜12cへの空気の逆流を阻止する逆止弁17a〜17cが設けられ、幹管16と散気管11とが給気管19を介して接続され、幹管16内を大気開放する電磁弁27が設けられ、全てのブロワ装置12a〜12cを停止した場合に電磁弁27を開き、少なくともいずれか1台のブロワ装置12a〜12cを駆動している場合に電磁弁27を閉止する制御部36が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 下側に複数の噴出口を備えた散気管11と、散気管11に空気を供給する複数台のブロワ装置12a〜12cとが設けられ、各ブロワ装置12a〜12cは複数の分岐管15a〜15cを介して1本の幹管16に接続され、各分岐管15a〜15cに、幹管16からブロワ装置12a〜12cへの空気の逆流を阻止する逆止弁17a〜17cが設けられ、幹管16と散気管11とが給気管19を介して接続され、幹管16内を大気開放する電磁弁27が設けられ、全てのブロワ装置12a〜12cを停止した場合に電磁弁27を開き、少なくともいずれか1台のブロワ装置12a〜12cを駆動している場合に電磁弁27を閉止する制御部36が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、汚水処理、例えば膜分離活性汚泥法等において使用される散気設備および散気設備の運転方法に関する。
従来、散気設備としては、例えば図7に示すように、ブロワ装置51から反応槽52内の散気対象液53(汚泥等)に浸漬された散気管54に空気を供給して、散気管54の下側に形成された複数の噴出口55から空気を噴出するものがある。上記散気管54の先端側は、下方に屈曲し、噴出口55よりも大きな先端開口56を有している。散気管54は空気供給管57を通してブロワ装置51に接続されており、空気供給管57には、逆止弁58と開閉弁59とが設けられている。
また、通常の散気を行う通常運転と、通常の散気を停止して散気管54を洗浄する洗浄運転とが設定され、所定時間ごとに通常運転と洗浄運転とが切り換えられるように、時間に基づいて切り換え制御されている。
これによると、通常運転時では、ブロワ装置51の駆動により、空気が、ブロワ装置51から空気供給管57を通って散気管54へ供給され、噴出口55から噴出される。これにより、反応槽52内の散気対象液53に対して通常の散気が行われる。
上記通常運転を所定時間行った後、通常運転から洗浄運転に切り換えられる。洗浄運転では、ブロワ装置51を停止して散気を停止し、開閉弁59を開放して散気管54内の圧力を大気開放する。これにより、散気管54の内部が外部よりも低圧になり、散気対象液53が先端開口56および噴出口55から散気管54の内部に逆流し、噴出口55の付近又は散気管54の内部に乾燥堆積した異物を湿潤化する。
この状態で所定時間経過後、洗浄運転から通常運転に切り換えられ、開閉弁59を閉止し、ブロワ装置51を駆動して散気を再開し、上記湿潤化した異物を散気管54内の散気対象液53と共に先端開口56から散気管54の外部へ排出する。
しかしながら上記の従来形式では、散気対象液53は、散気管54の外部から内部へ逆流する時のみ噴出口55を通り、散気管54の内部から外部へ排出される時は、噴出口55を通らずに先端開口56を通って排出される。このように、散気対象液53は噴出口55を散気管54の外から内へ1回しか通過しないため、噴出口55の付近に堆積した異物を剥離除去する能力が弱いといった問題がある。
また、通常運転と洗浄運転との切り換えは所定時間ごとに行われるため、所定時間が経過しないと、通常運転と洗浄運転との切り換えができなかった。したがって、通常運転の途中で、散気対象液53の流入負荷が低下する等してブロワ装置51を停止した場合、所定時間が経過するまで洗浄運転が行われず、これにより、散気管54の内部に空気が停滞し、噴出口55の付近又は散気管54の内部に乾燥堆積する異物の量が増加するといった問題がある。
さらに、散気管54が複数配置され、散気管54の数に応じて空気供給管57も複数設けた場合、空気供給管57と同数の開閉弁59を設ける必要があるため、コストアップするといった問題がある。
特開2002−307091
本発明は、散気管の噴出口の付近に堆積した異物を剥離除去する能力又は散気管の内部に堆積した異物を排出除去する能力が向上し、また、噴出口の付近又は散気管の内部に乾燥堆積する異物の量の増加を防止することができ、さらに、コストダウンを図ることが可能な散気設備および散気設備の運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明における散気設備は、槽内の散気対象液に浸漬された散気管と、散気管に散気用気体を供給する複数台の給気装置とが設けられ、
上記散気管の下側に、散気用気体を噴出する複数の噴出口が形成され、
上記各給気装置は複数の分岐管を介して幹管に接続され、
上記各分岐管に、幹管から給気装置への散気用気体の逆流を阻止する逆流阻止装置が設けられ、
上記幹管と散気管とが給気管を介して接続され、
上記幹管の内部圧力を散気管の外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段が設けられ、
全ての給気装置を停止した場合に減圧手段を作動して幹管内を減圧し、少なくともいずれか1台の給気装置を駆動している場合に減圧手段による幹管内の減圧を停止する制御部が設けられているものである。
上記散気管の下側に、散気用気体を噴出する複数の噴出口が形成され、
上記各給気装置は複数の分岐管を介して幹管に接続され、
上記各分岐管に、幹管から給気装置への散気用気体の逆流を阻止する逆流阻止装置が設けられ、
上記幹管と散気管とが給気管を介して接続され、
上記幹管の内部圧力を散気管の外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段が設けられ、
全ての給気装置を停止した場合に減圧手段を作動して幹管内を減圧し、少なくともいずれか1台の給気装置を駆動している場合に減圧手段による幹管内の減圧を停止する制御部が設けられているものである。
これによると、全ての給気装置が停止した場合、制御部が減圧手段を自動的に作動して、幹管内が減圧され、幹管の内部圧力が散気管の外部周辺の液圧よりも低下する。これによって、幹管に連通する散気管の内部圧力も外部周辺の液圧より低下し、散気対象液が噴出口を通って散気管の外部から内部に逆流し、噴出口の付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合は、噴出口付近に残った異物が散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。
また、少なくともいずれか1台の給気装置の駆動が再開された場合、制御部が減圧手段による幹管内の減圧を自動的に停止するため、幹管の内部圧力が散気管の外部周辺の液圧よりも上昇し、上記湿潤化した異物が散気管内の散気対象液と共に噴出口を通って散気管の外部へ強制的に排出される。
このように、散気対象液は、散気管の内部に逆流する時と散気管の内部から排出される時との両方において噴出口を通るため、噴出口を散気管の外から内に1回と内から外に1回との計2回通過することになる。したがって、噴出口の付近に堆積した異物を剥離除去する能力が向上する。
また、散気管と給気管とを複数設けた場合であっても、各散気管が各給気管を介して1本の幹管に連通するため、減圧手段を作動して幹管内を減圧することにより、各散気管の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低圧にすることができる。したがって、複数の給気管に対して、幹管に減圧手段を1台だけ設ければよく、コストダウンを図ることができる。
本第2発明は、給気装置としてブロア装置が用いられ、
減圧手段として、幹管の内部圧力を大気開放することで大気圧まで減圧する圧力開放弁が用いられ、
制御部は、全ての給気装置を停止した場合に圧力開放弁を開き、少なくともいずれか1台の給気装置を駆動している場合に圧力開放弁を閉止するものである。
減圧手段として、幹管の内部圧力を大気開放することで大気圧まで減圧する圧力開放弁が用いられ、
制御部は、全ての給気装置を停止した場合に圧力開放弁を開き、少なくともいずれか1台の給気装置を駆動している場合に圧力開放弁を閉止するものである。
これによると、全てのブロア装置が停止した場合、制御部が圧力開放弁を自動的に開いて、幹管の内部圧力が大気開放されて大気圧まで減圧する。これにより、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧より低下し、散気対象液が噴出口を通って散気管の外部から内部に逆流し、噴出口の付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合は、噴出口付近に残った異物が散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。
また、少なくともいずれか1台のブロア装置の駆動が再開された場合、制御部が圧力開放弁を自動的に閉止する。これにより、幹管の内部圧力が散気管の外部周辺の液圧よりも上昇し、上記湿潤化した異物が散気管内の散気対象液と共に噴出口を通って散気管の外部へ強制的に排出される。
また、散気管と給気管とを複数設けた場合であっても、各散気管が各給気管を介して1本の幹管に連通するため、圧力開放弁を開いて幹管の内部圧力を大気開放することにより、各散気管の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低圧にすることができる。したがって、複数の給気管に対して、幹管に圧力開放弁を1台だけ設ければよく、コストダウンを図ることができる。
本第3発明は、給気装置から槽内の散気対象液に浸漬された散気管に散気用気体を供給して、散気管の下側に形成された複数の噴出口から散気用気体を噴出する散気設備の運転方法であって、
散気管の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段を設け、
上記給気装置を停止した際、給気装置の停止に連動して減圧手段を作動し、散気管の内部圧力を減圧することによって外部の散気対象液を噴出口から散気管内に逆流させ、給気装置停止中は散気管内を散気対象液で満たした状態に保って、噴出口付近又は散気管内に乾燥堆積した異物を湿潤化し、
上記給気装置を駆動した際、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧を停止し、上記湿潤化した異物を散気管内の散気対象液と共に噴出口から外部へ排出し、その後、散気を行うものである。
散気管の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段を設け、
上記給気装置を停止した際、給気装置の停止に連動して減圧手段を作動し、散気管の内部圧力を減圧することによって外部の散気対象液を噴出口から散気管内に逆流させ、給気装置停止中は散気管内を散気対象液で満たした状態に保って、噴出口付近又は散気管内に乾燥堆積した異物を湿潤化し、
上記給気装置を駆動した際、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧を停止し、上記湿潤化した異物を散気管内の散気対象液と共に噴出口から外部へ排出し、その後、散気を行うものである。
これによると、通常運転時、給気装置を駆動することにより、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧が停止されるため、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧よりも上昇し、給気装置から散気管へ供給された散気用気体が噴出口から噴出して、槽内の散気対象液に対して通常の散気が行われる。
所定時間経過後、通常運転から洗浄運転に切り換える。洗浄運転時には、給気装置を停止することにより、給気装置の停止に連動して減圧手段が作動する。これにより、散気管の内部圧力が減圧され、散気対象液が噴出口から散気管内に逆流し、噴出口付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、散気管内が散気対象液で満たされた状態に保たれるため、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合、噴出口付近に残った異物は散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。
この状態で所定時間経過後、給気装置を駆動することにより、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧が停止されるため、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧よりも上昇し、上記湿潤化した異物が散気管内の散気対象液と共に噴出口から散気管の外部へ強制的に排出される。
その後、洗浄運転から通常運転に切り換えることによって、給気装置から散気管へ供給された散気用気体が噴出口から噴出し、槽内の散気対象液に対して通常の散気が再開される。
また、散気対象液の流入負荷が低下した場合、通常運転の途中であっても給気装置を停止してもよい。この際、上記給気装置の停止に連動して減圧手段が作動するため、上記と同様に、散気対象液が噴出口から散気管内に逆流し、噴出口付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、散気管内が散気対象液で満たされた状態に保たれるため、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合、噴出口付近に残った異物は散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。これにより、散気管内に空気が停滞することはなく、噴出口の付近又は散気管内に乾燥堆積する異物の量の増加を確実に防止することができる。
本第4発明は、給気装置としてブロア装置を用い、
減圧手段として、散気管の内部圧力を大気開放することで大気圧まで減圧する圧力開放弁を用い、
上記ブロア装置を停止した際、ブロア装置の停止に連動して圧力開放弁を開き、散気管の内部圧力を大気開放し、
上記ブロア装置を駆動した際、ブロア装置の駆動に連動して圧力開放弁を閉止するものである。
減圧手段として、散気管の内部圧力を大気開放することで大気圧まで減圧する圧力開放弁を用い、
上記ブロア装置を停止した際、ブロア装置の停止に連動して圧力開放弁を開き、散気管の内部圧力を大気開放し、
上記ブロア装置を駆動した際、ブロア装置の駆動に連動して圧力開放弁を閉止するものである。
これによると、通常運転時、ブロア装置を駆動することにより、ブロア装置の駆動に連動して、圧力開放弁が閉止されるため、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧よりも上昇し、ブロア装置から散気管へ供給された散気用気体が噴出口から噴出して、槽内の散気対象液に対して通常の散気が行われる。
所定時間経過後、通常運転から洗浄運転に切り換える。洗浄運転時には、ブロア装置を停止することにより、ブロア装置の停止に連動して圧力開放弁が開くため、散気管の内部圧力が大気開放され、散気対象液が噴出口から散気管内に逆流し、噴出口付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、散気管内が散気対象液で満たされた状態に保たれるため、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合、噴出口付近に残った異物は散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。
この状態で所定時間経過後、ブロア装置を駆動することにより、ブロア装置の駆動に連動して、圧力開放弁が閉止されるため、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧よりも上昇し、上記湿潤化された異物が散気管内の散気対象液と共に噴出口から散気管の外部へ強制的に排出される。
その後、洗浄運転から通常運転に切り換えることによって、ブロア装置から散気管へ供給された散気用気体が噴出口から噴出し、槽内の散気対象液に対して通常の散気が再開される。
また、散気対象液の流入負荷が低下した場合、通常運転の途中であってもブロア装置を停止してもよい。この際、上記ブロア装置の停止に連動して圧力開放弁が開くため、上記と同様に、散気対象液が噴出口から散気管内に逆流し、噴出口付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、散気管内が散気対象液で満たされた状態に保たれるため、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合、噴出口付近に残った異物は散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。これにより、散気管内に空気が停滞することはなく、噴出口の付近又は散気管内に乾燥堆積する異物の量の増加を確実に防止することができる。
本第5発明は、散気管の上方に、散気対象液をろ過する膜分離装置を浸漬して配置し、上記膜分離装置によるろ過を停止している時に、給気装置の駆動と停止とをそれぞれ複数回繰り返すものである。
これによると、通常運転時、膜分離装置で散気対象液をろ過するとともに、給気装置を駆動することにより、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧が停止されるため、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧よりも上昇し、給気装置から散気管へ供給された散気用気体が噴出口から噴出して、槽内の散気対象液に対して通常の散気が行われる。
また、洗浄運転時、膜分離装置による散気対象液のろ過を停止するとともに、給気装置の駆動と停止とをそれぞれ複数回繰り返す。給気装置を停止した際には、給気装置の停止に連動して減圧手段が作動し、散気管の内部圧力が減圧され、散気対象液が噴出口から散気管内に逆流し、噴出口付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、散気管内が散気対象液で満たされた状態に保たれるため、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合、噴出口付近に残った異物は散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。また、給気装置を駆動した際には、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧が停止されるため、散気管の内部圧力が外部周辺の液圧よりも上昇し、上記湿潤化した異物が散気管内の散気対象液と共に噴出口から散気管の外部へ強制的に排出される。
上記のように洗浄運転時、給気装置の駆動と停止とをそれぞれ複数回繰り返すことによって、散気対象液は噴出口を散気管の外から内に複数回通過するとともに内から外に複数回通過するため、噴出口の付近に堆積した異物を剥離除去する能力又は散気管内に堆積した異物を排出除去する能力がより一層向上する。
以上のように、本発明によると、噴出口の付近に堆積した異物を剥離除去する能力又は散気管内に堆積した異物を排出除去する能力が向上する。また、給気管を複数設けた場合でも、1本の幹管に減圧手段(圧力開放弁等)を1台だけ設ければよく、コストダウンを図ることができる。
また、散気対象液の流入負荷が低下した場合、通常運転の途中であっても給気装置(ブロア装置等)を停止してもよい。この際、上記給気装置の停止に連動して減圧手段(圧力開放弁等)が作動するため、散気管内が散気対象液で満たされ、散気管内に散気用気体が停滞することはなく、噴出口の付近又は散気管内に乾燥堆積する異物の量の増加を確実に防止することができる。
さらに、洗浄運転時に、膜分離装置による散気対象液のろ過を停止するとともに、給気装置の駆動と停止とをそれぞれ複数回繰り返すことによって、噴出口の付近に堆積した異物を剥離除去する能力又は散気管内に堆積した異物を排出除去する能力がより一層向上する。
以下、本発明における第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は膜分離活性汚泥法を行う曝気槽であり、曝気槽1内には、散気対象液3(例えば、し尿等の原水と活性汚泥との混合液)をろ過する複数の膜分離装置2が浸漬されて配置されている。また、4は各膜分離装置2の下方から散気を行う散気設備である。
図1,図2に示すように、1は膜分離活性汚泥法を行う曝気槽であり、曝気槽1内には、散気対象液3(例えば、し尿等の原水と活性汚泥との混合液)をろ過する複数の膜分離装置2が浸漬されて配置されている。また、4は各膜分離装置2の下方から散気を行う散気設備である。
上記膜分離装置2は有機平膜形の分離膜を使用した複数の膜カートリッジ(図示省略)から構成されており、各膜カートリッジは膜透過液流路(図示省略)に連通し、処理水ポンプ5の吸引圧を駆動圧として作動する。
上記散気設備4は、散気対象液3に浸漬されて各膜分離装置2の下方に配置された複数の散気管11と、各散気管11に空気(散気用気体の一例)を供給する複数台のブロワ装置12a〜12c(給気装置の一例)とを有している。各散気管11は、両端が閉塞された円管であり、上記膜分離装置2と共にケーシング14内に設けられている。図4に示すように、各散気管11の下側には、真下を向いて空気10(散気用気体の一例)を噴出する複数の噴出口13が一列に形成されている。
上記各ブロワ装置12a〜12cは複数の分岐管15a〜15cを介して一本の幹管16(ヘッダ)に並列に接続されている。各分岐管15a〜15cには、幹管16から各ブロワ装置12a〜12cへの空気10の逆流を阻止する逆止弁17a〜17c(逆流阻止装置の一例)が設けられている。
幹管16と各散気管11とは複数の給気管19を介して接続され、これにより、幹管16から各散気管11への複数の給気系統21,22が形成されている。上記各給気管19は、幹管16に接続された主給気管19aと、主給気管19aから分岐して下降し各散気管11に接続された複数の副給気管19bとで構成されている。上記各主給気管19aにはバルブ23が設けられている。
上記幹管16の両端は盲フランジ25,26で閉塞されている。このうち、一方の盲フランジ25には、幹管16の内部圧力を大気開放して大気圧まで減圧する電磁弁27(圧力開放弁の一例)が1台設けられている。上記電磁弁27は、幹管16の内部圧力を各散気管11の外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段に相当するものであり、通電時に開放される。また、一方の盲フランジ25と電磁弁27との間に接続された短管28の途中には、メンテナンス用のボール弁29が設けられている。このボール弁29は、電磁弁27をメンテナンスする時を除いて、常時開放されている。尚、上記電磁弁27の取付位置は上記一方の盲フランジ25に限定されるものではなく、電磁弁27を幹管16に取付けても良い。
図2に示すように、上記曝気槽1の隣りには流量調整槽31が設置されている。流量調整槽31内の散気対象液3を曝気槽1へ供給する供給管路32が配設され、この供給管路32には、流量調整槽31内の散気対象液3を一定流量で曝気槽1へ供給する流量調整ポンプ33が設けられている。流量調整ポンプ33の駆動によって、流量調整槽31内の散気対象液3は供給管路32を通って一定流量ずつ曝気槽1へ供給される。また、流量調整槽31には、散気対象液3の水位を検出する水位計34が設けられている。
また、散気設備4には、各ブロワ装置12a〜12cの駆動および停止等の運転を制御する制御部36が備えられている。さらに、この制御部36は、全てのブロワ装置12a〜12cを停止した場合、電磁弁27を通電状態にして開放し、少なくともいずれか1台のブロワ装置12a〜12cを駆動している場合、電磁弁27を閉止するように制御し、また、処理水ポンプ5と流量調整ポンプ33とを制御する。
以下、上記構成における作用を説明する。
図5に示すように、制御部6は、タイマーによって、散気設備4の運転を所定時間毎に通常運転と洗浄運転とに切り換え制御している。
図5に示すように、制御部6は、タイマーによって、散気設備4の運転を所定時間毎に通常運転と洗浄運転とに切り換え制御している。
(1)上記通常運転において、制御部6は、所定時間T1にわたって、処理水ポンプ5と流量調整ポンプ33とを駆動させ、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち少なくともいずれか1台を駆動させ、これに連動して電磁弁27を閉止する。これにより、散気用の空気10は、駆動しているブロワ装置12a〜12cから分岐管15a〜15cを通って幹管16に流入し、幹管16の内部圧力が散気管11の外部周辺の液圧よりも上昇し、幹管16から各給気管19を経て各散気管11内に供給され、図3(a)に示すように、噴出口13から外部へ噴出する。これにより、曝気槽1内の散気対象液3が、散気されるとともに、膜分離装置2によってろ過される。尚、上記散気によって、膜分離装置2の膜カートリッジの表面の汚れが減少し、安定したろ過を行うことができ、膜カートリッジの薬液洗浄頻度を少なくすることが可能になる。
(2)所定時間T1経過後、制御部6は通常運転から洗浄運転に切り換える。洗浄運転において、制御部6は、先ず、所定時間T2にわたって、処理水ポンプ5と流量調整ポンプ33とを停止し、全てのブロワ装置12a〜12cを停止し、これに連動して電磁弁27を通電状態にして開放する。これにより、膜分離装置2によるろ過が停止されるとともに、ブロワ装置12a〜12cから幹管16への空気10の供給が停止して散気が停止し、幹管16の内部圧力が大気開放されて大気圧まで減圧し、各散気管11の内部圧力が外部周辺の液圧よりも低下し、散気対象液3が、噴出口13を通って各散気管11の外部から内部に逆流し、曝気槽1内の液面高さまで副給気管19b内に侵入する。
これにより、各噴出口13の付近に乾燥堆積した異物(汚泥等)の一部又は全部が剥離除去される。また、図3(b)に示すように、各散気管11の内部が散気対象液3で満たされた状態に保たれるため、各噴出口13付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合は、噴出口13付近に残留した異物が散気対象液3によって湿潤化し、さらに、各散気管11の内部に乾燥堆積した異物があれば、この異物も散気対象液3によって湿潤化する。
尚、ほとんどの場合において、上記異物は噴出口13の付近と散気管11の内部との両方に乾燥堆積するため、実際には、各噴出口13付近の異物と各散気管11内の異物との両者が湿潤化する。
(3)この状態で所定時間T2経過後、制御部6は、所定時間T3にわたって、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち少なくともいずれか1台を駆動させ、これに連動して電磁弁27を閉止する。これにより、空気10が駆動しているブロワ装置12a〜12cから分岐管15a〜15cを通って幹管16に流入し、幹管16の内部圧力が散気管11の外部周辺の液圧よりも上昇し、図3(c)に示すように、上記(2)の工程において湿潤化された異物が各散気管11内の散気対象液3と共に噴出口13を通って散気管11の外部へ強制的に排出される。
(4)所定時間T3経過後、制御部6は、上記(2)と(3)の工程を複数N回(=3回)繰り返して洗浄運転を行い、その後、上記(1)の通常運転に切り換えて、通常の散気と膜分離装置2によるろ過とを再開する。
上記(2)と(3)の工程で示したように、散気対象液3は、散気管11の内部に逆流する時(図3(b)参照)と散気管11の内部から排出される時(図3(c)参照)との両方において噴出口13を通るため、噴出口13を散気管11の外から内に1回と内から外に1回との計2回通過することになる。したがって、噴出口13の付近に堆積した異物を剥離除去する能力又は散気管11の内部に堆積した異物を排出除去する能力が向上し、これにより、散気管11の部分的な閉塞から生じる散気むらの発生を防止することができ、散気されない部分の膜カートリッジのろ過能力の低下を大幅に減らすことができる。
また、複数本の散気管11は複数本の供給管19を介して1本の幹管16に連通しているため、幹管16を大気開放することにより、全ての散気管11の内部圧力が大気圧まで減圧されて外部周辺の液圧よりも低圧になるため、幹管16に電磁弁27を1台だけ設ければよく、個々の供給管19毎に電磁弁27を設ける場合に比べてコストダウンを図ることができる。
また、電磁弁27をメンテナンスする場合、電磁弁27を取り外し、電磁弁27の代わりにボール弁29を手動操作する。すなわち、上記(1)の通常運転時においてはボール弁29を閉止し、上記洗浄運転時においては、(2)の工程においてボール弁29を開放し、(3)の工程においてボール弁29を閉止する。これにより、電磁弁27を取り外してメンテナンスしている間でも、通常運転と洗浄運転とを支障なく行うことができる。
また、上記(1)の通常運転の途中であっても、水位計34で検出される流量調整槽31内の散気対象液3の水位が下限レベルまで下降した場合、制御部36は、全てのブロワ装置12a〜12cを停止し、これに連動して電磁弁27を開放して上記(2),(3)の洗浄運転に切り換えてもよい。その後、上記散気対象液3の水位が下限レベルから通常レベルまで上昇した場合、制御部36は、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち少なくともいずれか1台を駆動させ、これに連動して電磁弁27を閉止して上記(1)の通常運転に切り換えてもよい。
また、散気対象液3の流入負荷が低下した場合、上記(1)の通常運転の途中であっても全てのブロワ装置12a〜12cを停止してもよい。この際、制御部36が全てのブロワ装置12a〜12cの停止に連動して電磁弁27を開放するため、散気対象液3が噴出口13を通って各散気管11の外部から内部に逆流し、噴出口付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、散気管内が散気対象液で満たされた状態に保たれるため、噴出口付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合、噴出口付近に残った異物は散気対象液によって湿潤化する。さらに、散気管の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液によって湿潤化する。これにより、散気管11内に空気10が停滞することはなく、噴出口13の付近又は散気管11の内部に乾燥堆積する異物の量の増加を確実に防止することができる。
上記第1の実施の形態では、図5に示すように、上記洗浄運転時において(2)と(3)の工程をN=3回繰り返して行っているが、3回以外の複数回又は1回のみ行ってもよい。
上記第1の実施の形態では、散気設備4の運転を所定時間毎に通常運転と洗浄運転とに規則的に切り換えているが、以下に説明する第2の実施の形態では、時間ではなく、曝気槽1への流入負荷(例えば流入量等)に応じて通常運転と洗浄運転とに切り換えている。
これによると、例えば、下水処理場に送られてくるし尿等の汚水(散気対象液3)の量は、一日のうち、昼間よりも深夜の時間帯において少なくなる。したがって、深夜を除く時間帯においては、散気対象液3を流量調整槽31内から一定流量ずつ曝気槽1へ供給することが可能であるが、深夜の時間帯においては、外部から流量調整槽31へ導入される散気対象液3の流入量が不足することがあり、この場合、流量調整槽31から曝気槽1への散気対象液3の供給を停止している。
上記のように外部から流量調整槽31へ導入される散気対象液3の量が不足し、水位計34で検出される流量調整槽31内の散気対象液3の水位が下限レベルまで下降した場合、制御部36は、運転モードを通常運転から洗浄運転に切り換えて、処理水ポンプ5と流量調整ポンプ33とを停止し、全てのブロワ装置12a〜12cを停止し、これに連動して電磁弁27を通電状態にして開放する。これにより、膜分離装置2によるろ過が停止されるとともに、ブロワ装置12a〜12cから幹管16への空気の供給が停止して散気が停止し、幹管16の内部圧力が大気開放されて大気圧まで減圧する。したがって、散気対象液3が、噴出口13を通って各散気管11の外部から内部に逆流し、曝気槽1内の液面高さまで副給気管19b内に侵入する。
これにより、各噴出口13の付近に乾燥堆積した異物の一部又は全部が剥離除去される。また、噴出口13付近の異物の一部しか剥離除去されなかった場合は、噴出口13付近に残留した異物が散気対象液3によって湿潤化する。さらに、散気管11の内部に堆積した異物があれば、この異物も散気対象液3によって湿潤化する。
その後、水位計34で検出される流量調整槽31内の散気対象液3の水位が下限レベルから通常レベルまで上昇した場合、制御部6は、先ず、所定時間にわたって、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち少なくともいずれか1台を駆動させ、これに連動して電磁弁27を閉止する。これにより、空気10が駆動しているブロワ装置12a〜12cから幹管16に流入し、幹管16の内部圧力が散気管11の外部周辺の液圧よりも上昇し、上記湿潤化した異物が各散気管11内の散気対象液3と共に噴出口13を通って散気管11の外部へ強制的に排出される。
所定時間後、制御部6は、運転モードを洗浄運転から通常運転に切り換えて、処理水ポンプ5と流量調整ポンプ33とを駆動させ、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち少なくともいずれか1台を引き続き駆動させる。これにより、空気10は、駆動しているブロワ装置12a〜12cから各散気管11内に供給され、噴出口13から外部へ噴出する。これにより、曝気槽1内の散気対象液3が、散気されるとともに、膜分離装置2によってろ過される。
また、上記第1の実施の形態では、図4に示すように、散気管11の噴出口13を真下に向けて形成しているが、第3の実施の形態として、図6に示すように、噴出口13を斜め下向きに形成してもよい。また、図6では噴出口13を散気管11の周方向において下側の2箇所に形成しているが、1箇所に形成してもよい。
上記各実施の形態では、図1に示すように、ブロワ装置12a〜12cの台数を3台にしているが、3台以外の複数台でもよい。尚、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち、少なくとも1台のブロワ装置を駆動するということは、ブロワ装置を1台のみ駆動するか又は全台を駆動するか或いは全台以外の複数台を駆動するかのいずれかに該当する。
上記各実施の形態では、幹管16から各散気管11への給気系統21,22を2系統形成しているが、これは、3系統以上又は1系統のみ形成してもよい。
上記各実施の形態では、散気管11と給気管19との本数をそれぞれ複数本にしているが、単数本にしてもよい。また、図1では、1本当りの給気管19に2本の散気管11を接続しているが、散気管11を3本以上又は1本のみ接続してもよい。
上記各実施の形態では、散気管11と給気管19との本数をそれぞれ複数本にしているが、単数本にしてもよい。また、図1では、1本当りの給気管19に2本の散気管11を接続しているが、散気管11を3本以上又は1本のみ接続してもよい。
上記各実施の形態では、曝気槽1と流量調整槽31と流量調整ポンプ33とを用いたシステムの例を示したが、このような形式のシステムに限定されるものではなく、例えば、硝化槽、脱窒槽、循環ポンプ等を用いたシステムにも適用できることは言うまでもない。
上記各実施の形態では、給気装置の一例としてブロワ装置12a〜12cを用いたが、コンプレッサを用いてもよい。
上記各実施の形態では、減圧手段の一例として電磁弁27を用いたが、吸引ブロワ又は真空ポンプを用いてもよい。これによると、制御部6は、全てのブロワ装置12a〜12cを停止した場合、これに連動して吸引ブロワ又は真空ポンプを作動する。これにより、幹管16の内部圧力を減圧し、各散気管11の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低圧にする。また、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち、少なくとも1台のブロワ装置を駆動した場合、吸引ブロワ又は真空ポンプを停止する。これにより、幹管16の内部圧力を散気管11の外部周辺の液圧よりも上昇させる。
上記各実施の形態では、減圧手段の一例として電磁弁27を用いたが、吸引ブロワ又は真空ポンプを用いてもよい。これによると、制御部6は、全てのブロワ装置12a〜12cを停止した場合、これに連動して吸引ブロワ又は真空ポンプを作動する。これにより、幹管16の内部圧力を減圧し、各散気管11の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低圧にする。また、複数台のブロワ装置12a〜12cのうち、少なくとも1台のブロワ装置を駆動した場合、吸引ブロワ又は真空ポンプを停止する。これにより、幹管16の内部圧力を散気管11の外部周辺の液圧よりも上昇させる。
上記各実施の形態では、減圧手段の一例として電磁弁27を用い、電磁弁27を開いて、幹管16の内部圧力を大気開放して大気圧まで減圧しているが、大気圧まで減圧しなくてもよく、幹管16の内部圧力を大気圧よりも高く且つ散気管11の外部周辺の液圧よりも低い所定圧まで減圧することが可能な圧力制御弁等を用いてもよい。また、上記電磁弁27はソレノイドで弁体を開閉操作する形式のものであるが、これに換えて、電動モーターを用いた電動弁やエアシリンダを用いた空気作動弁を設けてもよい。
1 曝気槽
2 膜分離装置
3 散気対象液
4 散気設備
10 空気(散気用気体)
11 散気管
12a〜12c ブロワ装置(給気装置)
13 噴出口
16 幹管
17a〜17c 逆流阻止装置(逆流阻止装置)
19 給気管
27 電磁弁(圧力開放弁,減圧手段)
36 制御部
2 膜分離装置
3 散気対象液
4 散気設備
10 空気(散気用気体)
11 散気管
12a〜12c ブロワ装置(給気装置)
13 噴出口
16 幹管
17a〜17c 逆流阻止装置(逆流阻止装置)
19 給気管
27 電磁弁(圧力開放弁,減圧手段)
36 制御部
Claims (5)
- 槽内の散気対象液に浸漬された散気管と、散気管に散気用気体を供給する複数台の給気装置とが設けられ、
上記散気管の下側に、散気用気体を噴出する複数の噴出口が形成され、
上記各給気装置は複数の分岐管を介して幹管に接続され、
上記各分岐管に、幹管から給気装置への散気用気体の逆流を阻止する逆流阻止装置が設けられ、
上記幹管と散気管とが給気管を介して接続され、
上記幹管の内部圧力を散気管の外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段が設けられ、
全ての給気装置を停止した場合に減圧手段を作動して幹管内を減圧し、少なくともいずれか1台の給気装置を駆動している場合に減圧手段による幹管内の減圧を停止する制御部が設けられていることを特徴とする散気設備。 - 給気装置としてブロア装置が用いられ、
減圧手段として、幹管の内部圧力を大気開放することで大気圧まで減圧する圧力開放弁が用いられ、
制御部は、全ての給気装置を停止した場合に圧力開放弁を開き、少なくともいずれか1台の給気装置を駆動している場合に圧力開放弁を閉止することを特徴とする請求項1に記載の散気設備。 - 給気装置から槽内の散気対象液に浸漬された散気管に散気用気体を供給して、散気管の下側に形成された複数の噴出口から散気用気体を噴出する散気設備の運転方法であって、
散気管の内部圧力を外部周辺の液圧よりも低下させる減圧手段を設け、
上記給気装置を停止した際、給気装置の停止に連動して減圧手段を作動し、散気管の内部圧力を減圧することによって外部の散気対象液を噴出口から散気管内に逆流させ、給気装置停止中は散気管内を散気対象液で満たした状態に保って、噴出口付近又は散気管内に乾燥堆積した異物を湿潤化し、
上記給気装置を駆動した際、給気装置の駆動に連動して、減圧手段による散気管内の減圧を停止し、上記湿潤化した異物を散気管内の散気対象液と共に噴出口から外部へ排出し、その後、散気を行うことを特徴とする散気設備の運転方法。 - 給気装置としてブロア装置を用い、
減圧手段として、散気管の内部圧力を大気開放することで大気圧まで減圧する圧力開放弁を用い、
上記ブロア装置を停止した際、ブロア装置の停止に連動して圧力開放弁を開き、散気管の内部圧力を大気開放し、
上記ブロア装置を駆動した際、ブロア装置の駆動に連動して圧力開放弁を閉止することを特徴とする請求項3に記載の散気設備の運転方法。 - 散気管の上方に、散気対象液をろ過する膜分離装置を浸漬して配置し、
上記膜分離装置によるろ過を停止している時に、給気装置の駆動と停止とをそれぞれ複数回繰り返すことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の散気設備の運転方法。
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- 2004-10-20 JP JP2004304982A patent/JP2006116388A/ja active Pending
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