JP2006114769A - 光増幅装置 - Google Patents

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Junya Maeda
純也 前田
Noritake Nakajima
宣武 中島
Masatoshi Tahira
昌俊 田平
Shogo Ikunishi
省吾 生西
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Abstract

【課題】信頼性が高く、製品寿命が長い光増幅装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光増幅装置は、表面に溝204aが形成されたヒートシンク204と、溝204a内に設けられた光ファイバ202と、溝204aと光ファイバ202との隙間に充填された充填用樹脂とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光増幅装置に関するものである。
近年、ダブルクラッドファイバを用いた光増幅装置の研究が盛んになってきている(例えば、特許文献1等)。ダブルクラッドファイバは、希土類元素がドープされたコア(第1コア)と、コアの周囲を覆う第1クラッド(第2コア)と、第1クラッドの周囲を覆う第2クラッド(クラッド)とを有する。ダブルクラッドファイバでは、信号光は第1コアにより伝搬され、励起光は第1コアよりも断面積が大きい第1クラッドにより伝搬される。このため、ダブルクラッドファイバは、従来用いられてきた希土類元素ドープファイバよりも高い励起入力を可能にする。従って、ダブルクラッドファイバを用いた光増幅装置によれば、高い出力を得ることができる。
特開2002−270928号公報
しかしながら、本発明者らが誠意研究した結果、ダブルクラッドファイバを用いた光増幅装置は、従来の希土類元素ドープファイバを用いた光増幅装置と比較して、信頼性が低く、また製品寿命が短いという知見を得た。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、信頼性が高く、製品寿命が長い光増幅装置を実現することにある。
本発明の第1の局面に係る光増幅装置は、表面に溝が形成された冷却手段と、前記溝内に設けられた光ファイバと、前記溝と前記光ファイバとの隙間に充填された充填用樹脂とを有する。
本発明の第2の局面に係る光増幅装置は、光ファイバと、前記光ファイバが巻き付けられたボビンと、前記光ボビンと前記光ファイバとの隙間に充填された充填用樹脂と、前記ボビンと密着している冷却手段とを有する。
本発明の第2の局面に係る光増幅装置では、前記冷却手段と前記ボビンとはグリースを介在させて密着していても構わない。
本発明の第2の局面に係る光増幅装置では、前記ボビンがアルミニウム製又は銅製であってもよい。
本発明の第1の局面に係る光増幅装置、又は本発明の第2の局面に係る光増幅装置では、前記光ファイバが多層構造を有し、前記光ファイバの外層が樹脂層であり、前記充填用樹脂と前記樹脂層とは主成分が同一であっても構わない。また、前記充填用樹脂は前記樹脂層よりもヤング率が小さいことが好ましい。また、前記充填用樹脂はフィラーを含み、前記フィラーは前記主成分よりも熱伝導率が高いものであってもよい。
本発明の第3の局面に係る光増幅装置は、冷却手段と、前記冷却手段の上に設けられた光ファイバと、前記光ファイバの上に設けられたファイバ被覆部材と、を少なくとも有する。前記光ファイバは外層が樹脂層であり、前記ファイバ被覆部材は前記樹脂層よりも熱伝導率が小さい。前記ファイバ被覆部材と前記冷却手段とは密着している。
本発明の第3の局面に係る光増幅装置は前記光ファイバと前記冷却手段との間に設けられた熱伝導性部材をさらに有し、前記熱伝導性部材は前記樹脂層よりも熱伝導率が大きく、前記光ファイバ被覆部材と前記冷却手段とは前記熱伝導性部材を介して密着していても構わない。前記ファイバ被覆部材及び/又は前記熱伝導性部材は光ファイバシートであってもよい。また、前記冷却手段と前記熱伝導性部材とはグリースを介在させて密着していてもよい。
本発明の第1の局面に係る光増幅装置、本発明の第2の局面に係る光増幅装置、又は本発明の第3の局面に係る光増幅装置では、前記光ファイバが、外層が樹脂を主成分とするクラッドである、ダブルクラッドファイバであってもよい。
本発明の第1の局面に係る光増幅装置、本発明の第2の局面に係る光増幅装置、又は本発明の第3の局面に係る光増幅装置では、前記冷却手段がヒートシンク又はヒートパイプを含んでいても構わない。
本発明によれば、発熱した光ファイバは冷却手段によって冷却されるので、光ファイバの発熱による光ファイバ自身や光受動部材等の劣化を抑制することができる。従って、高い信頼性、及び長い製品寿命を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)図1は実施形態1に係る光増幅装置1の模式的な構成図である。
本実施形態1に係る光増幅装置1は、入力部10と、増幅部20と、出力部30とからなる。入力部10から増幅部20に信号光が入力し、増幅部20で信号光が増幅され、増幅部20から出力部30へと信号光が出力される。
入力部10は、入力コネクタ11と、第1アイソレータ12とを含む。入力コネクタ11は信号光が入力する部分である。第1アイソレータ12は一方向の光のみを通過させる光部品である。信号光は、入力コネクタ11を通過し、入力コネクタ11と第1アイソレータ12とを繋ぐ伝送ファイバと、第1アイソレータ12とを通過して増幅部20に入る。
増幅部20は、励起光源22と、光増幅部品であるダブルクラッドファイバ100とを含む。さらに、励起光源22からの伝送ファイバをダブルクラッドファイバ100に繋ぐ合波器23と、第2アイソレータ21とを備えている。励起光源(例えば半導体レーザ)22から出射された励起光は、第2アイソレータ21を通って合波器23に入り、ダブルクラッドファイバ100に入射する。そして、ダブルクラッドファイバ100に入射した励起光は、ダブルクラッドファイバ100内を入力部10側に向かって伝播していき、信号光を増幅していく。
出力部30は、第3アイソレータ31と、波長可変バンドパスフィルタ32と、出力コネクタ33とを含む。波長可変バンドパスフィルタ32はノイズを除去して信号光のみを取り出す働きを有している。増幅された信号光は、第3アイソレータ31、波長可変バンドパスフィルタ32、及び出力コネクタ33を通って、次の光機器あるいは伝送ファイバに入射する。
図2は図1中点線IIで囲まれた部分の概略斜視図である。
本実施形態1に係る光増幅装置1では、ダブルクラッドファイバ100はボビン101に巻き付けられており、ボビン101とダブルクラッドファイバ100との隙間には充填用樹脂103が充填されている。ダブルクラッドファイバ100が巻き付けられたボビン101は冷却手段としてのヒートシンク104に密着するように設置されている。この構成によれば、ダブルクラッドファイバ100が充填用樹脂103及びボビン101を介して冷却手段たるヒートシンク104に密着しているため、発熱したダブルクラッドファイバ100はヒートシンク104によって効率よく冷却される。
本発明者らが誠意研究した結果、従来のダブルクラッドファイバを用いた光増幅装置の信頼性が低く、また製品寿命が短いという原因は、高い出力の励起光が導入されるダブルクラッドファイバは従来の希土類元素ドープファイバよりも発熱量が多いこと、ダブルクラッドファイバ100の温度が大きく上昇することによって、ダブルクラッドファイバ自身、受動部材(例えば、アイソレータや、合波器(カプラ)等)、励起光源等の特性・寿命が劣化することであることが初めて解明された。本実施形態1に係る光増幅装置1では、上述の通り、発熱したダブルクラッドファイバ100はヒートシンク104によって効率よく冷却される。このため、本実施形態1に係る光増幅装置1では、ダブルクラッドファイバ100が発熱することに起因するダブルクラッドファイバ100、受動部材(例えば、アイソレータ12、21、31や、合波器23等)、及び励起光源22等の特性・寿命の劣化が効果的に抑制される。従って、高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。
ダブルクラッドファイバ100は、多層構造を有し、希土類元素がドープされたコア(第1コア)と、コアの周囲を覆う第1クラッド(第2コア)と、第1クラッドの周囲を覆う第2クラッド(クラッド)とを有する。コアはゲルマニウム(Ge)をドープした石英(SiO2)等により形成することができる。第1クラッドは石英(SiO2)等により形成することができる。第2クラッドは樹脂を主成分としている。第2クラッドの主成分とすることができる樹脂としては、シリコン樹脂やフッ素を添加した紫外線(UV)硬化型アクリル樹脂等が挙げられる。
ボビン101と、ボビン101に巻き付けられたダブルクラッドファイバ100との間には充填用樹脂103が充填されている。この構成によれば、ボビン101とダブルクラッドファイバ100との間に、熱伝導率の小さな空気が介在することが規制され、ボビン101とダブルクラッドファイバ100とが、空気よりも熱伝導率の高い充填用樹脂103で連結される。このため、充填用樹脂103により連結されたダブルクラッドファイバ100とボビン101との間の熱伝導効率を高くすることができるので、ダブルクラッドファイバ100の発熱がボビン101を介してヒートシンク104に伝導される効率を高めることができる。従って、ダブルクラッドファイバ100のヒートシンク104による冷却効率を高くすることができる。
充填用樹脂103はダブルクラッドファイバ100の第2クラッド部(外層)を形成する樹脂と主成分が同一であることが好ましい。主成分を同一にすることにより、ダブルクラッドファイバ100と充填用樹脂103との密着性を向上することができ、ダブルクラッドファイバ100から充填用樹脂103への熱伝導効率をより向上することができるので、ダブルクラッドファイバ100の発熱が充填用樹脂103を介してヒートシンク104に伝導される効率を高めることができる。従って、ダブルクラッドファイバ100の冷却効率を高くすることができる。
また、充填用樹脂103は、第2クラッドを形成する樹脂と比較して、ヤング率が同等かそれより小さいことが好ましい。この構成によれば、発熱したダブルクラッドファイバ100によって充填用樹脂103が加熱された場合であっても、充填用樹脂103が熱膨張することによりダブルクラッドファイバ100に加える熱応力を効果的に抑制することができる。このため、ダブルクラッドファイバ100の損傷の発生や特性の劣化を抑制することができるので、高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。充填用樹脂103のヤング率を小さくする手段としては、充填用樹脂103の主成分となる樹脂にガラスフィラー等を添加する手段等が挙げられる。
また、充填用樹脂103は充填用樹脂103の主成分となる樹脂よりも熱伝導率が高いフィラー(充填剤)を含んでいることが好ましい。この構成によれば、充填用樹脂103の熱伝導率を大きくすることができるので、充填用樹脂103により連結されたダブルクラッドファイバ100とボビン101との間の熱伝導効率を高くすることができる。このため、ダブルクラッドファイバ100の発熱がボビン101を介してヒートシンク104に伝導される効率を高めることができる。従って、ダブルクラッドファイバ100のヒートシンク104による冷却効率を高くすることができる。熱伝導率の高いフィラーとしては、アルミニウムや銅等の金属フィラー等が挙げられる。
ボビン101は、円盤状の天板101a及び底板101bと、天板101aと底板101bとの間に設けられた柱部101c(図示せず)とを含む。天板101aと底板101bと柱部101cとは、相互に中心線が一致している。柱部101cは、円柱であっても多角柱であってもよい。また、光増幅装置1では、天板101a及び底板101bは円盤状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、矩形状の板であっても構わない。また、ボビン101は、天板101a及び底板101bを有さず、柱部101cのみによって構成してもよい。
ボビン101は、金属製、詳細にはアルミニウム製又は銅製であってもよい。アルミニウム及び銅は比較的熱伝導率が高いため、ボビン101をアルミニウム製又は銅製とすることによって、ボビン101の熱伝導率を高めることができる。このため、充填用樹脂103を介して伝導されたダブルクラッドファイバ100の発熱は、熱伝導率の高いボビン101を介して効果的にヒートシンク104に伝達される。従って、この構成によれば、ダブルクラッドファイバ100の冷却効率を高くすることができるので、より高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。
ボビン101は底板101b部分がヒートシンク104に密着している。従って、ボビン101とヒートシンク104との間の熱伝導効率を高くすることができる。このため、ボビン101を介して、ダブルクラッドファイバ100からヒートシンク104へ熱が伝導する効率を高くすることができる。従って、ダブルクラッドファイバ100のヒートシンク104による冷却効率を高くすることができ、より高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。
底板101bとヒートシンク104との間には、例えばシリコングリース等のグリース(潤滑油)等を介在させることが好ましい。この構成によれば、底板101bとヒートシンク104との間隙に、熱伝導率の小さな空気することを抑制することができるため、底板101bとヒートシンク104との間の熱伝導効率をより向上することができる。従って、ダブルクラッドファイバ100のヒートシンク104による冷却効率を高くすることができる。
冷却手段としてのヒートシンク104は、例えば図2に示すように、一方面に相互に並行に延びる複数の溝が形成されている。一方面に複数の溝を形成することによって、ヒートシンク104の表面積を大きくすることができるので、ヒートシンク104の冷却効率を向上することができる。ヒートシンク104は、冷却効率を高める観点から、アルミニウムや銅等の高い熱伝導率を有する金属により構成することができる。
本実施形態1では冷却手段としてヒートシンク104を用いているが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、冷却手段はヒートパイプやペルチェ素子(Peltier device)等であっても構わない。
尚、本実施形態ではヒートシンク104はボビン101の底板101b側にのみ設けられているが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、さらに天板101a側にもヒートシンク104が設けられていても構わない。
(実施形態2)図3は実施形態2に係る光増幅装置のダブルクラッドファイバ200周辺部分の概略分解斜視図である。
実施形態2に係る光増幅装置は、図3に示すダブルクラッドファイバ200周辺部分の構造を除いては、実施形態1に係る光増幅装置1と同様の構成を有する。また、ダブルクラッドファイバ200の構造及び材料も実施形態1に係る光増幅装置1に用いるダブルクラッドファイバ100と同様である。ここでは、図3に示すダブルクラッドファイバ200の周辺部分について詳細に説明する。
実施形態2に係る光増幅装置では、ダブルクラッドファイバ200の一部が巻回されており(コイル状に巻かれており)、巻回されたダブルクラッドファイバ200の部分が、冷却手段としてのヒートシンク204の表面に形成された溝204a内に挿入されている。そして、ダブルクラッドファイバ200とヒートシンク204との間の隙間には充填用樹脂203(図示せず)が充填されている。
実施形態2に係る光増幅装置では、ダブルクラッドファイバ200は充填用樹脂203を介してヒートシンク204に密着しているので、発熱したダブルクラッドファイバ200はヒートシンク204によって効果的に冷却される。このため、実施形態2に係る光増幅装置においても、実施形態1に係る光増幅装置1と同様に、ダブルクラッドファイバ200が発熱することに起因するダブルクラッドファイバ200、受動部材(例えば、アイソレータや、合波器等)、及び励起光源等の特性・寿命の劣化が効果的に抑制される。従って、高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。
実施形態2に係る光増幅装置では、ダブルクラッドファイバ200はヒートシンク204の表面に設けられた溝204a内に設けられており、ダブルクラッドファイバ200と溝204aとの間には充填用樹脂203が充填されている。この構成によれば、ダブルクラッドファイバ200とヒートシンク204とは、熱伝導率の小さな空気を介することなく、比較的熱伝導率の大きな充填用樹脂を介して接着されている。このため、ダブルクラッドファイバ200とヒートシンク204との間の熱伝導率を高くすることができ、発熱したダブルクラッドファイバ200は高い冷却効率でヒートシンク204により冷却される。従って、ダブルクラッドファイバ200が発熱することによるダブルクラッドファイバ200やダブルクラッドファイバ200の周辺に配設された受動部材等の特性・寿命の劣化を効果的に抑制することができ、より高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。
ダブルクラッドファイバ200は巻回された状態で溝204aに挿入されている。ダブルクラッドファイバ200を巻回することにより、光増幅装置におけるダブルクラッドファイバ200が占有するスペースを小さくすることができ、ヒートシンク204も小型化することができる。
充填用樹脂203は、実施形態1に係る光増幅装置1が有する充填用樹脂103と同様の構成を有し、同様の材料により構成することができるものである。すなわち、ダブルクラッドファイバ200の第2クラッド部(外層)を形成する樹脂と主成分が同一であることが好ましい。充填用樹脂203は第2クラッドを形成する樹脂よりもヤング率小さいことが好ましい。充填用樹脂203は充填用樹脂203の主成分となる樹脂よりも熱伝導率が高いフィラー(充填剤)を含んでいることが好ましい。
冷却手段としてのヒートシンク204は、図3に示すように、一方面にはダブルクラッドファイバ200を収納するための溝が形成されており、他方面には相互に並行に延びる複数の溝が形成されている。他方面に複数の溝を形成することによって、ヒートシンク204の表面積を大きくすることができるので、ヒートシンク204の冷却効率を向上することができる。本実施形態2では冷却手段としてヒートシンク204を用いているが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、冷却手段はヒートパイプやペルチェ素子(Peltier device)等であっても構わない。
(実施形態3)図4は実施形態3に係る光増幅装置のダブルクラッドファイバ300周辺部分の概略分解斜視図である。
実施形態3に係る光増幅装置は、図3に示すダブルクラッドファイバ300周辺部分の構造を除いては、実施形態1に係る光増幅装置1と同様の構成を有する。また、ダブルクラッドファイバ300の構造及び材料も実施形態1に係る光増幅装置1に用いるダブルクラッドファイバ100と同様である。ここでは、図3に示すダブルクラッドファイバ300の周辺部分について詳細に説明する。
実施形態3に係る光増幅装置では、冷却手段としてのヒートシンク304と、ヒートシンク304の上に設けられた光ファイバシート(熱伝導性部材)305bと、光ファイバシート305bの上に設けられたダブルクラッドファイバ300と、ダブルクラッドファイバ300の上に設けられた光ファイバシート(ファイバ被覆部材)305aとを有する。ダブルクラッドファイバ300は光ファイバシート305aと光ファイバシート305bとの間にコイル状に巻かれて配置されている。光ファイバシート305aと光ファイバシート305bとは密着しており、また、光ファイバシート305bとヒートシンク304とも密着している。言い換えれば、ファイバ被覆部材としての光ファイバシート305aは、熱伝導性部材としての光ファイバシート305bを介してヒートシンク304に密着している。
実施形態3に係る光増幅装置では、発熱したダブルクラッドファイバ300はヒートシンク304によって冷却される。このため、実施形態3に係る光増幅装置においても、実施形態1に係る光増幅装置1と同様に、ダブルクラッドファイバ300が発熱することに起因するダブルクラッドファイバ300、受動部材(例えば、アイソレータや、合波器等)、及び励起光源等の特性・寿命の劣化が効果的に抑制される。従って、高い信頼性及び長い製品寿命を実現することができる。
ファイバ被覆材としての光ファイバシート305aは、熱伝導率が小さいシート、具体的には、断熱シートや、断熱材をアルミニウム薄膜で被覆したシート等により形成することができる。光ファイバシート305aの熱伝導率は、ダブルクラッドファイバ300の外層を形成する樹脂層(第2クラッド)の熱伝導率よりも小さいことが好ましい。一方、光ファイバシート305bは、熱伝導率が高いシート、具体的には、銅薄膜又はアルミニウム薄膜により形成することができる。光ファイバシート305bの熱伝導率は、ダブルクラッドファイバ300の外層を形成する樹脂層(第2クラッド)の熱伝導率よりも大きいことが好ましい。熱伝導率の小さな光ファイバシート305aと、熱伝導率の大きな光ファイバシート305bとを用いることにより、ダブルクラッドファイバ300からの発熱を効果的にヒートシンク304に伝導させることができる。また、光ファイバシート305a及び305bを用いることによって、ヒートシンク304との接触面積を大きくすることができると共に、ダブルクラッドファイバ300とヒートシンク304との密着性を向上することができる。このため、光ファイバシート305a及び305bを用いることによって、ダブルクラッドファイバ300からヒートシンク304への熱伝導効率を高くすることができる。
光ファイバシート305aと光ファイバシート305bとは、シリコン系接着剤等により接着することができる。光ファイバシート305bを用いずに、光ファイバシート305aを用いて、ダブルクラッドファイバ300を直接ヒートシンク304に接着しても構わない。この場合、光ファイバシート305aとヒートシンク304とは、シリコン系接着剤により接着することができる。光ファイバシート305aとヒートシンク304とをシリコングリース等により密着させても構わない。
ダブルクラッドファイバ300はコイル状に巻かれた状態で配置されている。ダブルクラッドファイバ300をコイル状に巻いて配置することにより、光増幅装置におけるダブルクラッドファイバ300が占有するスペースを小さくすることができ、光ファイバシート305a、305bやヒートシンク304も小型化することができる。
光ファイバシート305bと冷却手段としてのヒートシンク304とはシリコン等を含むグリース(潤滑油)を介在させて密着させても構わない。この構成によれば、光ファイバシート305bとヒートシンク304との間の熱伝導効率を高くすることができるので、ダブルクラッドファイバ300の冷却効率を向上することができる。
尚、ヒートシンク304は実施形態1に係る光増幅装置1に用いるヒートシンク104と同様の構成を有するものである。本実施形態3では冷却手段としてヒートシンク304を用いているが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、冷却手段はヒートパイプやペルチェ素子(Peltier device)等であっても構わない。
また、本実施形態3では、ヒートシンク304は光ファイバシート305b側にのみ設けられているが、本発明は何らこの構成に限定されるものではなく、さらに光ファイバシート305a側にもヒートシンク304を設けても構わない。
実施形態1〜3では、ダブルクラッドファイバを用いた光増幅装置について詳細に説明した。しかし、本発明は何らこれに限定されるものではなく、ダブルクラッドファイバ以外の光ファイバ(例えば、従来の希土類元素ドープファイバ等)を用いた光増幅装置についても本発明を適用することができる。特に、厳密な温度管理が必要である光増幅装置に有用である。
実施形態1に係る光増幅装置1の模式的な構成図である。 図1中点線IIで囲まれた部分の概略斜視図である。 実施形態2に係る光増幅装置のダブルクラッドファイバ200周辺部分の概略分解斜視図である。 実施形態3に係る光増幅装置のダブルクラッドファイバ300周辺部分の概略分解斜視図である。
符号の説明
1 光増幅装置
10 入力部
11 入力コネクタ
12 第1アイソレータ
20 増幅部
21 第2アイソレータ
22 励起光源
23 合波器
30 出力部
31 第3アイソレータ
32 波長可変バンドパスフィルタ
33 出力コネクタ
100、200、300 ダブルクラッドファイバ
101 ボビン
101a 天板
101b 底板
101c 柱部
103、203 充填用樹脂
104、204、304 ヒートシンク
204a 溝
305a 光ファイバシート
305b 光ファイバシート

Claims (13)

  1. 表面に溝が形成された冷却手段と、前記溝内に設けられた光ファイバと、前記溝と前記光ファイバとの隙間に充填された充填用樹脂とを有する光増幅装置。
  2. 光ファイバと、前記光ファイバが巻き付けられたボビンと、前記光ボビンと前記光ファイバとの隙間に充填された充填用樹脂と、前記ボビンと密着している冷却手段とを有する光増幅装置。
  3. 請求項2に記載された光増幅装置において、
    前記冷却手段と前記ボビンとはグリースを介在させて密着している光増幅装置。
  4. 請求項2に記載された光増幅装置において、
    前記ボビンはアルミニウム製又は銅製である光増幅装置。
  5. 請求項1又は2に記載された光増幅装置において、
    前記光ファイバは多層構造を有し、
    前記光ファイバの外層は樹脂層であり、
    前記充填用樹脂と前記樹脂層とは主成分が同一である光増幅装置。
  6. 請求項5に記載された光増幅装置において、
    前記充填用樹脂は前記樹脂層よりもヤング率が小さい光増幅装置。
  7. 請求項5に記載された光増幅装置において、
    前記充填用樹脂はフィラーを含み、
    前記フィラーは前記主成分よりも熱伝導率が高い光増幅装置。
  8. 冷却手段と、
    前記冷却手段の上に設けられた光ファイバと、
    前記光ファイバの上に設けられたファイバ被覆部材と、
    を少なくとも有し、
    前記光ファイバは外層が樹脂層であり、
    前記ファイバ被覆部材は前記樹脂層よりも熱伝導率が小さく、
    前記ファイバ被覆部材と前記冷却手段とは密着している光増幅装置。
  9. 請求項8に記載された光増幅装置において、
    前記光ファイバと前記冷却手段との間に設けられた熱伝導性部材をさらに有し、
    前記熱伝導性部材は前記樹脂層よりも熱伝導率が大きく、
    前記光ファイバ被覆部材と前記冷却手段とは前記熱伝導性部材を介して密着している光増幅装置。
  10. 請求項9に記載された光増幅装置において、
    前記ファイバ被覆部材及び/又は前記熱伝導性部材は光ファイバシートである光増幅装置。
  11. 請求項9に記載された光増幅装置において、
    前記冷却手段と前記熱伝導性部材とはグリースを介在させて密着している光増幅装置。
  12. 請求項1、2、又は8に記載された光増幅装置において、
    前記光ファイバは、外層が樹脂を主成分とするクラッドである、ダブルクラッドファイバである光増幅装置。
  13. 請求項1、2、又は8に記載された光増幅装置において、
    前記冷却手段はヒートシンク又はヒートパイプを含む光増幅装置。
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