JP2006114194A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】 追記型光ディスク又は書換型光ディスクのラベル面に貼着したラベルに可視情報を短時間で簡単に品質良く書き込めるようにようにする。
【解決手段】
装着された光ディスク1に対して情報を記録及び再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと反対側に、光ディスク1のラベル面に貼付された感熱情報表示フィルムからなるラベル2に発熱部6aを当接させて可視情報を書き込むサーマルヘッド6を設ける。また、光ピックアップによって情報を記録又は再生する際に光ディスク1を高速回転させるスピンドルモータ等の高速回転機構とは別に、サーマルヘッド6によってラベル2に可視情報を書き込む際に、その光ディスク1の外周面にゴムローラ9を当接させて、モータ7によって光ディスク1を低速回転させる低速回転機構を設ける。その際、光ディスク1の外周縁部にディスク支持爪10を当接させて光ディスクを回転可能に支持させるとよい。
【選択図】 図1
【解決手段】
装着された光ディスク1に対して情報を記録及び再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと反対側に、光ディスク1のラベル面に貼付された感熱情報表示フィルムからなるラベル2に発熱部6aを当接させて可視情報を書き込むサーマルヘッド6を設ける。また、光ピックアップによって情報を記録又は再生する際に光ディスク1を高速回転させるスピンドルモータ等の高速回転機構とは別に、サーマルヘッド6によってラベル2に可視情報を書き込む際に、その光ディスク1の外周面にゴムローラ9を当接させて、モータ7によって光ディスク1を低速回転させる低速回転機構を設ける。その際、光ディスク1の外周縁部にディスク支持爪10を当接させて光ディスクを回転可能に支持させるとよい。
【選択図】 図1
Description
この発明は光ディスク装置に関し、さらに詳しくは、装着された光ディスクのラベル面に貼付された感熱情報表示フィルムに可視情報を書き込む機能を備えた光ディスク装置に関する。
近年、ディスク状のメディアにピットや磁気によるデジタル情報を記録した各種のディスク状メディアが普及しており、これらは一般的に、光ディスクと総称されている。このような光ディスクの種類としては、音楽用CDやCD−ROM、あるいはDVDのような情報が予め記録されているものの他、一度だけ書き込みが可能な追記型光ディスク、何度でも書き換えが可能な書換型光ディスクがあり、いずれも急速に普及している。
一方、予め情報が記録されている光ディスクには、その記録内容を表示したりデザイン性を高めたりする目的で、一方の面(ラベル面と称す)にラベル(「レーベル」ともいう)が貼付されているのが一般的である。例えば、音楽CDにはそのラベル面にタイトルや曲名が所定の絵柄と共に印刷されたラベルが貼付されており、CD−ROMにはその記録内容が所定の絵柄と共に印刷されたラベルが貼付されている。
これに対し、追記型光ディスクや書換型光ディスクでは、ユーザ自らが所望の情報を書き込むという使い方がなされるので、予め所定事項を印刷したラベルを貼付するわけにはいかない。そのため、このような種類の光ディスクでは、そのケースに記録内容を書き込めるようにしてあるのが一般的である。
しかしながら、追記型や書換型の光ディスクにも、予め情報が印刷されている音楽CD等に貼付されているようなラベルを貼付しておき、そのラベルにユーザが所望事項を書き込むことができれば便利である。
しかしながら、追記型や書換型の光ディスクにも、予め情報が印刷されている音楽CD等に貼付されているようなラベルを貼付しておき、そのラベルにユーザが所望事項を書き込むことができれば便利である。
このような要望にこたえるため、追記型光ディスクのラベル面に貼付されたラベルに所望事項を印刷あるいは書き込みできるようにした光ディスク装置が、例えば特許文献1乃至3等に提案されている。
特開平9−265760号公報
特開平11−283356号公報
特開2000−173238号公報
上記特許文献1には、光ディスクに対して光ヘッド(光ピックアップ)によって情報の記録・再生を行う光ディスク装置に、その光ディスクのラベル面に可視情報を1度だけ印刷できる印刷機構を内蔵させたものが開示されている。
また、特許文献2には、光ディスクのラベル面に何度でも所要の可視情報を書き換え記録できるようにした光ディスク装置が開示されており、そのラベルに熱可逆性記録媒体を使用することも記載されている。
さらに、特許文献3には、やはり光ディスクのラベル面に何度でも所要の可視情報を書き換え記録できるようにした光ディスク装置が開示されており、特に、そのラベル面の適正な位置に所要の可視情報を記録できるようにするための位置合わせ技術について開示されている。
また、特許文献2には、光ディスクのラベル面に何度でも所要の可視情報を書き換え記録できるようにした光ディスク装置が開示されており、そのラベルに熱可逆性記録媒体を使用することも記載されている。
さらに、特許文献3には、やはり光ディスクのラベル面に何度でも所要の可視情報を書き換え記録できるようにした光ディスク装置が開示されており、特に、そのラベル面の適正な位置に所要の可視情報を記録できるようにするための位置合わせ技術について開示されている。
上述した特許文献1に開示された光ディスク装置は、光ディスクのラベル面に1回だけ所要事項を印刷することができるが、書き換えはできないので、書換型光ディスクのようにその光書き込みによる記録内容を書き換えることができる光ディスクには不向きである。何故ならば、このような書換型光ディスクでは、その記録情報の書き換えに応じてラベル面の可視情報の内容も書き換えることが必要になるからである。
また、上述した各特許文献に開示されている光ディスク装置は、いずれも光ピックアップによって光ディスクにレーザ光を照射して情報を記録又は再生する際に、光ディスクを高速で回転させるためのスピンドルモータを、光ディスクのラベル面に印字ヘッドあるいはサーマルヘッドによって可視情報を印刷あるいは書き込む際にも兼用している。
しかし、スピンドルモータは、光ピックアップからのレーザ光による情報記録・再生に適した高速で光ディスクをサーボ制御によって回転させるのには適しているが、光ディスクのラベル面への可視情報の印刷又は書き込み時に、それに適した低速で光ディスクをオーブン制御で一定回転させるのは困難であった。
しかし、スピンドルモータは、光ピックアップからのレーザ光による情報記録・再生に適した高速で光ディスクをサーボ制御によって回転させるのには適しているが、光ディスクのラベル面への可視情報の印刷又は書き込み時に、それに適した低速で光ディスクをオーブン制御で一定回転させるのは困難であった。
そのため、光ディスクのラベル面への可視情報の印刷又は書き込み時にも、光ディスクを比較的高速で回転させ、印字ヘッドあるいはサーマルヘッドを光ピックアップと同様に光ディスクの半径方向に移動させながら、ラベル面を螺旋状に走査して可視情報の印刷や書き込みを行なっており、その同期制御や位置合わせが複雑になり、情報の印刷や書き込みに時間もかかり、可視情報の品質もあまりよくないなどの問題があった。
この発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、光ディスクのラベル面に可視情報を短時間で簡単に品質良く書き込めるようにようにすることを第1の目的とする。また、追記型光ディスクも書換型光ディスクも同様に使用でき、しかもコンパクトな可視情報書き込み機能を備えた光ディスク装置を提供することも他の目的とする。
この発明による光ディスク装置は上記の目的を達成するため、情報記録媒体として光ディスクを装着する装着部と、該装着部に装着された光ディスクに対して情報を記録及び再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと、該光ピックアップによって情報を記録又は再生する際に、装着された光ディスクを高速回転させる高速回転機構と、その装着された光ディスクに対して光ピックアップと反対側に設けられ、該光ディスクのラベル面に貼付された感熱情報表示フィルムからなるラベルに発熱部を当接させて可視情報を書き込むサーマルヘッドと、該サーマルヘッドによってそのラベルに可視情報を書き込む際に、装着された光ディスクを上記高速回転よりも遅い回転速度で低速回転させる低速回転機構とを設けたものである。
ラベル面に熱可逆性情報表示フィルムからなるラベルを貼付した光ディスク(書換型光ディスク)を使用する場合には、上記サーマルヘッドに換えて、該光ディスクのラベル面に貼付された熱可逆性情報表示フィルムからなるラベルに発熱部を当接させて可視情報を書き込み及び消去するサーマルヘッドを設け、該サーマルヘッドによってそのラベルに可視情報を書き込み又は消去する際に、上記低速回転機構によって光ディスクを上記高速回転よりも遅い回転速度で低速回転させるようにすれば、光ピックアップによる情報の書き換えに応じて、ラベルの可視情報を何度でも書き換えることができる。
上記サーマルヘッドを、その発熱部が装着された光ディスクの半径方向に沿って延び、上記ラベルの書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設するとよい。それによって、上記低速回転機構によって光ディスクを1回転させるだけで、上記サーマルヘッドによりラベルの全面に所望の可視情報を書き込んだり、書き換えたりすることができる。
そのサーマルヘッドは、発熱部が装着された光ディスクのラベルに当接する方向に常時回動付勢されるようにすれば、可視情報の書き込み時に発熱部を確実に感熱情報表示フィルムに当接させることができる。
その場合、偏心部を有するロッドと、その偏心部と係合して該ロッドの回転によってサーマルヘッドをその回動付勢力に抗してラベルから離間させる位置と該回動付勢力によってラベルに当接させる位置とに回動するサーマルヘッドホルダとを設けるとよい。
そのサーマルヘッドは、発熱部が装着された光ディスクのラベルに当接する方向に常時回動付勢されるようにすれば、可視情報の書き込み時に発熱部を確実に感熱情報表示フィルムに当接させることができる。
その場合、偏心部を有するロッドと、その偏心部と係合して該ロッドの回転によってサーマルヘッドをその回動付勢力に抗してラベルから離間させる位置と該回動付勢力によってラベルに当接させる位置とに回動するサーマルヘッドホルダとを設けるとよい。
また、上記サーマルヘッドの装着された光ディスクのラベルへの当接に連動して該光ディスクの外周縁部に当接し、該光ディスクをサーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持部材を設けると、光ディスクの厚さ方向の位置を一定に維持して、安定して確実に低速回転させることができる。
上記低速回転機構は、装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能なローラと、そのローラを回転させるモータとを有し、そのローラが光ディスクの外周に当接して回転することによって該光ディスクを低速回転させる機構にするとよい。
そのローラは、少なくとも外周面の摩擦力が大きいローラであるのが望ましく、ゴムローを使用するとよい。
上記低速回転機構は、装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能なローラと、そのローラを回転させるモータとを有し、そのローラが光ディスクの外周に当接して回転することによって該光ディスクを低速回転させる機構にするとよい。
そのローラは、少なくとも外周面の摩擦力が大きいローラであるのが望ましく、ゴムローを使用するとよい。
さらに、上記低速回転機構のローラの装着された光ディスクの外周面に対する当接・離間と、上記サーマルヘッドの該光ディスクのラベルへの当接・離間とを1個の駆動源の駆動力によって連動させる連動機構を備えるとよい。
その連動機構が、上記支持部材の該光ディスクの外周縁部への当接・離間をも連動するようにすればなおよい。
そして、上記低速回転機構、サーマルヘッド、及び上記連動機構を全て共通のホルダに保持させるか、さらに上記支持部材とそれも連動させる連動機構を全て共通のホルダに保持させて、可視情報書込ユニットを構成すれば、可視情報書き込み機能を備えた光ディスク装置をコンパクトに構成することができる。
その連動機構が、上記支持部材の該光ディスクの外周縁部への当接・離間をも連動するようにすればなおよい。
そして、上記低速回転機構、サーマルヘッド、及び上記連動機構を全て共通のホルダに保持させるか、さらに上記支持部材とそれも連動させる連動機構を全て共通のホルダに保持させて、可視情報書込ユニットを構成すれば、可視情報書き込み機能を備えた光ディスク装置をコンパクトに構成することができる。
前述の低速回転機構を、装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能にベルトを張装する対のプーリ又はローラと、そのベルトを回動させるモータとを有し、該ベルトが上記光ディスクの外周面に当接して回動することによって該光ディスクを低速回転させるように構成してもよい。
あるいは、前述の低速回転機構を、低速回転用のモータと該モータの回転駆動力を装着された光ディスクに伝達して該光ディスクを低速回転させる伝達部とによって構成し、その伝達部が上記光ディスクをサーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持部材を兼ねるようにすることもできる。
あるいは、前述の低速回転機構を、低速回転用のモータと該モータの回転駆動力を装着された光ディスクに伝達して該光ディスクを低速回転させる伝達部とによって構成し、その伝達部が上記光ディスクをサーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持部材を兼ねるようにすることもできる。
その場合、上記伝達部が、大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラを有し、その段付きローラが上記低速回転用のモータによって回転駆動され、その小径部の外周面が上記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、大径部の上面が該光ディスクの上記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにするとよい。
あるいは、上記伝達部が、大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラと、その段付きローラの小径部の外周面と別のローラ又はプーリとの間に張装されたベルトとを有し、上記段付きローラとベルトが上記低速回転用のモータによって駆動され、そのベルトが上記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、上記段付きローラの大径部の上面が該光ディスクの上記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにしてもよい。
あるいは、上記伝達部が、大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラと、その段付きローラの小径部の外周面と別のローラ又はプーリとの間に張装されたベルトとを有し、上記段付きローラとベルトが上記低速回転用のモータによって駆動され、そのベルトが上記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、上記段付きローラの大径部の上面が該光ディスクの上記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにしてもよい。
その場合、上記別のローラ又はプーリも大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラとし、上記べルトの2個の段付きローラの小径部間に張装された部分が、上記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、その2個の段付きローラの各大径部の上面が該光ディスクの上記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにすることもできる。
これらの段付きローラの大径部の上面が環状の凸曲面をなしていると、光ディスクとの接触面が少なくなってよい。
また、上記ベルトはゴムベルトあるいはタイミングベルト(ゴムのタイミングベルトも含む)であると、滑りが殆どなくなるのでよい。
これらの段付きローラの大径部の上面が環状の凸曲面をなしていると、光ディスクとの接触面が少なくなってよい。
また、上記ベルトはゴムベルトあるいはタイミングベルト(ゴムのタイミングベルトも含む)であると、滑りが殆どなくなるのでよい。
また、装着された光ディスクの上記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するために、上述した各支持部材に代えて、ボール状回転支持体を設けるようにしてもよい。そのボール状回転支持体を、上記光ディスクを挟んで上記サーマルヘッドと対向する位置に設けるとよい。
あるいは、上記光ディスクを挟んで上記サーマルヘッドと反対側に、上記ボール状回転支持体を少なくとも一対、上記光ディスクの周方向における上記サーマルヘッドの位置を挟む両側に180度以下の角度間隔で設けてもよい。その角度間隔を90度以下にするとより確実に支持することができる。
その場合、上記少なくとも一対のボール状回転支持体を、上記光ディスクの周方向における上記サーマルヘッドの位置を挟んで対称な位置に設けるのが望ましい。
あるいは、上記光ディスクを挟んで上記サーマルヘッドと反対側に、上記ボール状回転支持体を少なくとも一対、上記光ディスクの周方向における上記サーマルヘッドの位置を挟む両側に180度以下の角度間隔で設けてもよい。その角度間隔を90度以下にするとより確実に支持することができる。
その場合、上記少なくとも一対のボール状回転支持体を、上記光ディスクの周方向における上記サーマルヘッドの位置を挟んで対称な位置に設けるのが望ましい。
これらの光ディスク装置において、前記高速回転機構が、高速回転用のモータと該モータの回転速度に応じた信号を発生する回転信号発生手段とを有し、前記低速回転機構が低速回転用のモータを有しており、その低速回転用のモータを駆動して低速回転機構によって装着された光ディスクを低速回転させる際に、非駆動状態の上記高速回転用のモータが上記光ディスクの回転によって従動回転することにより、上記回転信号発生手段が発生する信号を用いて上記低速回転用のモータの回転を制御して上記ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転制御手段を設けるとよい。
上記回転信号発生手段を、上記高速回転用のモータの回転速度に応じたFG信号を発生する手段とし、上記ディスク回転制御手段を、そのFG信号を用いて上記低速回転用のモータの回転を制御する手段とすることができる。
上記回転信号発生手段を、上記高速回転用のモータの回転速度に応じたFG信号を発生する手段とし、上記ディスク回転制御手段を、そのFG信号を用いて上記低速回転用のモータの回転を制御する手段とすることができる。
これらの光ディスク装置において、前記サーマルヘッドを、装着された光ディスクの径方向に沿って配設された複数個のサーマルヘッドで構成することによって、光ディスクの径方向に多少の反りがあって、可視情報の書き込みや消去を確実に行なえるようにすることができる。
その複数個のサーマルヘッドの隣接する接続部は、互いの発熱部が光ディスクの径方向にオーバラップしているのが望ましい。
その複数個のサーマルヘッドの隣接する接続部は、互いの発熱部が光ディスクの径方向にオーバラップしているのが望ましい。
この発明による光ディスク装置によれば、光ディスクのラベル面に貼付されたラベルにサーマルヘッドによって可視情報を書き込む際に、その光ディスクを低速回転機構によって書き込みに適した一定の遅い回転速度で回転させることができるので、そのラベルに可視情報を品質良く確実に書き込むことができる。
また、上記サーマルヘッドを、その発熱部が装着された光ディスクの半径方向に沿って延び、上記ラベルの書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設すれば、上記低速回転機構によって光ディスクを1回転させるだけで、上記サーマルヘッドによりラベルの全面に所望の可視情報を書き込んだり、前に書き込まれた可視情報を消去して、もう一周で新たな可視情報を書き込む(書き換える)ことができる。
また、上記サーマルヘッドを、その発熱部が装着された光ディスクの半径方向に沿って延び、上記ラベルの書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設すれば、上記低速回転機構によって光ディスクを1回転させるだけで、上記サーマルヘッドによりラベルの全面に所望の可視情報を書き込んだり、前に書き込まれた可視情報を消去して、もう一周で新たな可視情報を書き込む(書き換える)ことができる。
上記低速回転機構を、装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能なゴムローラ等のローラと、そのローラを回転させるモータによって構成し、そのローラの光ディスクの外周面に対する当接・離間と、上記サーマルヘッドの該光ディスクのラベルへの当接・離間とを、あるいはさらに上記支持部材の該光ディスクの外周縁部への当接・離間をも、1個の駆動源の駆動力によって連動させる連動機構を備えることにより、極めて簡単な制御で可視情報書き込み機能を有効・無効に切り替えることができる。
さらに、上記低速回転機構とサーマルヘッド、あるは上記支持部材をも、上記連動機構とともに全て共通のホルダに保持させて、可視情報書込ユニットを構成すれば、可視情報書き込み機能を備えた光ディスク装置をコンパクトに構成することができる。
さらに、上記低速回転機構とサーマルヘッド、あるは上記支持部材をも、上記連動機構とともに全て共通のホルダに保持させて、可視情報書込ユニットを構成すれば、可視情報書き込み機能を備えた光ディスク装置をコンパクトに構成することができる。
上記低速回転機構やその低速回転用モータの制御手段、上記光ディスクの支持手段、上記サーマルヘッドなどを、上述した各例のように構成すれば、光ディスクのラベル面に貼付されたラベルにサーマルヘッドによって可視情報を書き込む際に、光ディスクを一定の低速で確実に回転させ、その光ディスクを確実に支持し、サーマルヘッドを確実にラベルに当接させて、可視情報を確実に書き込むことができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔基本的実施例〕
図1は、この発明による光ディスク装置の基本的実施例の要部のみを光ディスクと共に示す模式的な斜視図、図2はさらにスピンドルモータ及び光ピックアップと共に示す模式的な側面図である。図3はゴムローラの異なる例を示す図であり、図4は光ディスクの構成を示す分解斜視図である。
〔基本的実施例〕
図1は、この発明による光ディスク装置の基本的実施例の要部のみを光ディスクと共に示す模式的な斜視図、図2はさらにスピンドルモータ及び光ピックアップと共に示す模式的な側面図である。図3はゴムローラの異なる例を示す図であり、図4は光ディスクの構成を示す分解斜視図である。
これらの図において1は光ディスクであり、図4に明示するように中心開孔1aを有する円板状に形成され、光書き込み面と反対側のラベル面1bに、可視情報を書き込むためのドーナツ形状のラベル2を貼着している。この光デイスク1としては、一度だけ書き込み可能な追記型光ディスク(CD−R、DVD−R、DVD+Rなど)、または書き換え可能な書換型光ディスク(CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RWなど)を使用する。ラベル2には、感熱情報表示シートを使用し、追記型光ディスクに貼着する場合には一度だけ書き込み可能なシートでよいが、書換型光ディスクに貼着する場合には熱可逆性情報表示シートのように何度でも書き換え可能なシートがよい。その詳細は後述する。
この実施形態の光ディスク装置にも、図2に示すように、一般の光ディスク装置と同様に図示しないトレーに載置されて装着部に装着された光ディスク1に対して、情報を記録及び再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップ3と、その光ピックアップ3によって光ディスク1に情報を記録又は記録された情報を再生する際に、その光ディスクを高速回転(数1000〜10000rpm)させるスピンドルモータ4とスピンドル5などによる高速回転機構を備えている。その際、光ピックアップ3は図示しない走査機構によって矢示A方向(光ディスク1の半径方向)へ移動される。
さらに、この発明を実施するための部材として、装着された光ディスク1に対して光ピックアップ3と反対側に、光ディスク1のラベル面に貼付されたラベル2に発熱部6aを当接させて可視情報を書き込むサーマルヘッド6と、そのサーマルヘッド6によってラベル2に可視情報を書き込む際および書き込まれた可視情報を消去する際に、光ディスク1をスピンドルモータ4による高速回転よりも遥かに遅い回転速度で低速回転させる低速回転機構とを設けている。
この実施例ではその低速回転機構を、図1に示すように、ステッピングモータ等の低速回転用のモータ7とその回転軸に固着した摩擦ローラ8とその摩擦ローラによって回転されるゴムローラ9とによって構成し、可視情報の書き込み時には、そのゴムローラ9の外周面を光ディスク1の外周面に圧接させ、その光ディスク1を矢示B方向へ10mm/sec程度の外周線速度で低速回転させる。ゴムローラに代えて他のローラを使用してもよく、少なくとも光ディスクの外周面と接触する外周面の摩擦係数が高く、安定して光ディスク1を回転駆動できるローラであればよい。例えば外周面を粗面にした樹脂ローラなどでもよい。
サーマルヘッド6は、発熱部6aが光ディスク1の半径方向に沿って延び、ラベル2の書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設されている。例えば、そのサーマルヘッド6は35mmの有効記録幅を有し、光ディスク1の1回転すなわち一周で、ドーナツ状のラベル2の全面に可視情報の書き込みあるいは消去が可能である。
そのサーマルヘッド6は、光ディスク1の半径方向に延びる図示していない軸によって矢示C方向に回動可能に支持され、且つスプリングによって下方に付勢されており、可視情報の書き込みあるいは消去の際には、光ディスク1のラベル2の表面に約9度の角度で発熱部6aを加圧接触させる。
そのサーマルヘッド6は、光ディスク1の半径方向に延びる図示していない軸によって矢示C方向に回動可能に支持され、且つスプリングによって下方に付勢されており、可視情報の書き込みあるいは消去の際には、光ディスク1のラベル2の表面に約9度の角度で発熱部6aを加圧接触させる。
さらに、この実施例では、サーマルヘッド6の装着された光ディスク1のラベル2への当接に連動して光ディスク1の外周縁部に当接し、その光ディスク1をサーマルヘッド6の当接力に対して回転可能に支持する支持部材であるディスク支持爪10を設けている。このディスク支持爪10は台形ブロック状をなし、その斜面10aを光ディスク1の外周の下側縁部に当接させる図示の位置とそこから退避する位置とに、矢示D方向に変位可能に設けられている。光ディスク1をゴムローラ9によって低速回転させるときには、光ディスク1をスピンドル5とこのディスク支持爪10とによって、確実に支持することができる。このディスク支持爪10を、光ディスク1の外周に沿って複数個設けるとより安定して光ディスク1を支持することができる。
このディスク支持爪10は、必須のものではなく省略することもできるが、図1に示した低速回転機構を構成するゴムローラ9に換えて、図3に示すように糸巻型あるいは鼓型のゴムローラ19あるいは他の材料によるローラを用いれば、図1に示した光ディスク1を低速回転させるためのゴムローラ9と、光ディスク1を支持するデイスク支持爪10の機能を兼用することが可能である。すなわち、このゴムローラ19によって、光ディスク1を回転させるとともに、V字状の斜面でその厚さ方向の位置を保持することができる。
この実施例によれば、追記型あるいは書込型の光ディスク1の光記録面に、光ピックアップ3によって音楽、映像、文書、プログラムなど任意の情報を記録したとき、そのタイトルや内容など関連する可視情報を、サーマルヘッド6によってラベル2に書き込むことができる。
この実施例によれば、追記型あるいは書込型の光ディスク1の光記録面に、光ピックアップ3によって音楽、映像、文書、プログラムなど任意の情報を記録したとき、そのタイトルや内容など関連する可視情報を、サーマルヘッド6によってラベル2に書き込むことができる。
図5は、ラベル2にタイトルやアーティスト名2aと、日付や残容量(残りの記録時間)2bを書き込んだ場合の例を示している。この可視情報は、光ディスク1の光記録面への情報の追記に応じて、ラベル2の余白部分に順次追記していくことも可能であるが、新たな情報を追記するときに、それまでに書き込んだタイトルやアーティスト名等の情報と新たに書き込む情報とを全て書き換えるようにようにしてもよい。
書換型光ディスクの記録情報を全て書き換えた場合には、当然ラベル2の可視情報も全て書き換えることになる。
書換型光ディスクの記録情報を全て書き換えた場合には、当然ラベル2の可視情報も全て書き換えることになる。
そして、この実施例では光ディスク1のラベル面に貼付されたラベル2にサーマルヘッド6によって可視情報を書き込む際に、その光ディスク1をモータ7およびゴムローラ9等からなる低速回転機構によって、その書き込みに適した一定の遅い回転速度で回転させることができるので、ラベル2に可視情報を品質良く確実に書き込むことができる。
また、サーマルヘッド6が、その発熱部6aが装着された光ディスク1の半径方向に沿って延び、ラベル2の書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設されており、サーマルヘッド6の有効記録幅が35mmでラベル2の書き込み有効半径と同等であるから、上記低速回転機構によって光ディスク1を一周させるだけで、サーマルヘッド6によってラベル2の全面に所望の可視情報を書き込んだり、前に書き込まれた可視情報を消去して、もう一周させれば新たな可視情報を書きこむ(書き換える)ことができる。
また、サーマルヘッド6が、その発熱部6aが装着された光ディスク1の半径方向に沿って延び、ラベル2の書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設されており、サーマルヘッド6の有効記録幅が35mmでラベル2の書き込み有効半径と同等であるから、上記低速回転機構によって光ディスク1を一周させるだけで、サーマルヘッド6によってラベル2の全面に所望の可視情報を書き込んだり、前に書き込まれた可視情報を消去して、もう一周させれば新たな可視情報を書きこむ(書き換える)ことができる。
ここで、光ディスク1のラベル面1bに貼着するラベル2の具体例について詳細に説明する。このラベル2として使用する感熱情報表示フィルム(感熱性記録媒体)、特に熱可逆性表示フィルム(熱可逆性記録媒体)の材料としては、常温では透明度又は色調を保持しながら、熱を加えることによってその透明度又は色調が可逆的に変化する材料が従来から種々開発されている。
例えば、ポリマーを2種以上混合してその相溶状態の違いで透明状態と白濁状態に変化するもの(特開昭61−258853号公報)、液晶高分子の相変化を利用したもの(特開昭62−66990号公報)がある。さらに、塩化ビニル樹脂などの熱可逆性樹脂中に脂肪酸などの長鎖低分子を分散し、第1の特定温度で透明様態になり、第2の特定温度で白濁状態になるもの(特開昭55−154198号公報)、ロイコ染料と長鎖アルキル顕色剤を用い、第2の特定温度に加熱後、黒、赤、青等に発色し、第1の特定温度で消色するもの(特開平2−188293号公報)等が挙げられる。
この実施例では、ラベル2に熱可逆性材料からなるいわゆるTCフィルム(Thermo-Chromic film)を用いるものとする。このTCフィルムの記録原理について図6によって説明する。この図6において、縦軸はTCフィルムの透明度を、横軸は加熱温度をそれぞれ表わす。
温度がT0(A)、T1(B)、T2(C)、T3(D)になるようにTCフィルムを加熱していくと、透明度がE点まで大きくなる。その後、温度がT2(C)、T1(B)、T0(A)を経てそれ以下の常温に戻っても、透明度がE点の状態を維持する。
一方、温度がT0(A)、T1(B)、T2(C)、T3(D)からさらにT4(F)以上になるようにTCフィルムを加熱すると、透明度が大きい状態を経て半透明状態に透明度が低下し、その後温度を下げても透明度は上がらず、ポイントG以下の温度の常温になると白濁して透明度がさらに小さくなる。この場合、温度T3がTCフィルムを透明状態にして可視情報を消去するための第1の特定温度、温度T4がTCフィルムを選択的に白濁状態にして可視情報を記録する第2の特定温度に相当する。
温度がT0(A)、T1(B)、T2(C)、T3(D)になるようにTCフィルムを加熱していくと、透明度がE点まで大きくなる。その後、温度がT2(C)、T1(B)、T0(A)を経てそれ以下の常温に戻っても、透明度がE点の状態を維持する。
一方、温度がT0(A)、T1(B)、T2(C)、T3(D)からさらにT4(F)以上になるようにTCフィルムを加熱すると、透明度が大きい状態を経て半透明状態に透明度が低下し、その後温度を下げても透明度は上がらず、ポイントG以下の温度の常温になると白濁して透明度がさらに小さくなる。この場合、温度T3がTCフィルムを透明状態にして可視情報を消去するための第1の特定温度、温度T4がTCフィルムを選択的に白濁状態にして可視情報を記録する第2の特定温度に相当する。
このような現象が生じるのは、TCフィルムを構成する樹脂母材中に分散した有機低分子物質の粒子と樹脂母材とが隙間なく密着し、且つ有機低分子物質の粒子内部にも空隙がない状態においては、片側から入射した光は散乱することなく反対側に透過するために透明に見え、一方、有機低分子物質の粒子の微細な結晶が集合して多結晶を構成すると、結晶の界面もしくは粒子と樹脂母材との界面に隙間が生じ、片側から入射した光が空隙と結晶、結晶と樹脂の界面で屈折・反射して散乱するため、白濁して白く見えるためである。
しかし、前述したラベル2としては、加熱温度によって透明状態と白濁状態との2態様に変化して、常温に戻ってもその状態が保持されるTCフィルムに限らず、加熱温度によって色調が2態様以上に変化して、その状態が常温でも保持される各種の熱可逆性表示フィルムも用いることができる。
また、追記型光ディスクに貼付するラベルの場合には、サーマルサへッドによって一度だけ可視情報を書き込める感熱記録紙のような感熱表示フィルムを使用することもできる。
また、追記型光ディスクに貼付するラベルの場合には、サーマルサへッドによって一度だけ可視情報を書き込める感熱記録紙のような感熱表示フィルムを使用することもできる。
〔実施例のブロック構成図の説明〕
次に、この発明による光ディスク装置の一実施例の制御系を含むブロック構成図を図7に示し、それを説明する。この図7において、図1乃至図4と対応する部分には同一の符号を付している。
この図7に示す光ディスク装置20は、光ディスク1を回転駆動するためのスピンドルモータ4、光ディスク1に情報を記録するためレーザ光を照射する光ピックアップ3、光ピックアップ3をスレッジ方向に駆動するためのシークモータ18を備えている。さらに、光ピックアップ3から照射されるレーザ光の制御を行うレーザ制御回路13、パーソナルコンピュータ等の上位装置30からインターフェイス15を介して与えられるデータを光ディスク1への記録に適したデータにエンコードするエンコーダ14も備えている。
次に、この発明による光ディスク装置の一実施例の制御系を含むブロック構成図を図7に示し、それを説明する。この図7において、図1乃至図4と対応する部分には同一の符号を付している。
この図7に示す光ディスク装置20は、光ディスク1を回転駆動するためのスピンドルモータ4、光ディスク1に情報を記録するためレーザ光を照射する光ピックアップ3、光ピックアップ3をスレッジ方向に駆動するためのシークモータ18を備えている。さらに、光ピックアップ3から照射されるレーザ光の制御を行うレーザ制御回路13、パーソナルコンピュータ等の上位装置30からインターフェイス15を介して与えられるデータを光ディスク1への記録に適したデータにエンコードするエンコーダ14も備えている。
また、スピンドルモータ4、シークモータ18、および光ピックアップ3に搭載された対物レンズ駆動機構の制御を行うサーボ制御回路16、光ピックアップ3で読み取ったデータを処理し、上位装置30が解読可能なデータにデコードするとともにサーボ制御回路16へ出力されるサーボ信号を生成する再生信号処理回路17を有する。
さらに、光ディスク1から読み取ったデータや光ディスク1に光記録されるデータ、およびラベル2に可視情報を書き込むためのデータを一時的に格納するバッファRAM22、バッファRAM22へのデータの入出力を管理するバッファマネージャ23、上位装置30との双方向通信を行うインターフェイス15、光ディスク装置20全体の制御を行うCPU21、CPU21が実行するためのプログラムを格納するフラッシュメモリ24、CPU21が光ディスク装置20の制御を行うためのデータを一時的に格納するRAM25を設けている。
さらに、光ディスク1から読み取ったデータや光ディスク1に光記録されるデータ、およびラベル2に可視情報を書き込むためのデータを一時的に格納するバッファRAM22、バッファRAM22へのデータの入出力を管理するバッファマネージャ23、上位装置30との双方向通信を行うインターフェイス15、光ディスク装置20全体の制御を行うCPU21、CPU21が実行するためのプログラムを格納するフラッシュメモリ24、CPU21が光ディスク装置20の制御を行うためのデータを一時的に格納するRAM25を設けている。
これらは、一般の光ディスク装置の構成と共通している。そして、この実施例特有の構成として、光ディスク1に貼付されたTCフィルムによるラベル2に熱を与え、可視情報を表示させるサーマルヘッド6、そのサーマルヘッド6の発熱や駆動等を制御するサーマルヘッド制御回路26、サーマルヘッド6の使用時に光ディスク1を低速で回転させるための低速回転機構を構成するローラ装置27、そのローラ装置27の駆動を制御するローラ装置制御回路28などを備えている。このローラ装置27は、図1に示した実施例ではモータ7と摩擦ローラ8およびゴムローラ9からなる低速回転機構を構成している。
さらに、光デイスク1を低速回転させる際にその外周縁部に当接して回転可能に支持するディスク支持爪10と、そのディスク支持爪10をサーマルヘッド6のラベル2への離接、及びローラ装置27のゴムローラの光ディスク1の外周面への離接と連動せさて離接させる連動機構11と、その連動機構11を駆動する1個のDCモータ12と、モータ駆動回路29も備えている。この連動機構の具体例については後述する詳細な実施例の説明で詳述する。
なお、図7における実線矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、破線矢印は、連動機構11による機構的な連動関係を示している。その連動機構11とDCモータ12との間の二重線は動力の伝達関係を示している。
光ピックアップ3は、スパイラル状のトラックが形成された光ディスク1の記録面にレーザ光を照射するとともに、その記録面からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ3は、光源としての半導体レーザおよび対物レンズを含み、半導体レーザから出射された光束を光ディスク1の記録面に導くとともに、その記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系、その受光位置に配置されて戻り光束を受光する受光器と、駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ)などを含んで構成されている。そして、受光器からは、その受光量に応じた信号が再生信号処理回路17に出力される。
その再生信号処理回路17は、I/Vアンプ、サーボ信号検出回路、ウォブル信号検出回路、RF信号検出回路、及びデコーダなどから構成されている。I/Vアンプは、光ピックアップ3の受光器から出力される電流信号を電圧信号に変換するとともに、所定のゲインで増幅する。サーボ信号検出回路は、I/Vアンプの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号などのサーボ信号を検出する。ここで検出されたサーボ信号はサーボ制御回路16に出力される。ウォブル信号検出回路は、I/Vアンプの出力信号に基づいてウォブル信号を検出する。
RF信号検出回路は、I/Vアンプの出力信号に基づいてRF信号を検出する。デコーダはウォブル信号からアドレス情報及び同期信号などを抽出する。ここで抽出されたアドレス情報はCPU21に出力され、同期信号はエンコーダ14に出力される。デコーダはまた、RF信号に対して複号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとしてバッファマネージャ23を介してバッファRAM22に格納する。
サーボ制御回路16は、光ピックアップ制御回路、シークモータ制御回路、及びスピンドルモータ制御回路を有している。この光ピックアップ制御回路は、光ピックアップ3を構成する対物レンズのフォーカスずれを補正するために、上記フォーカスエラー信号に基づいてフォーカシングアクチュエータの駆動信号を生成する。また、対物レンズのトラックずれを補正するために、上記トラックエラー信号に基づいてトラッキングアクチュエータの駆動信号を生成する。ここで生成された各駆動信号は光ピックアップ3に出力される。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。
シークモータ制御回路は、CPU21の指示に基づいてシークモータ18を駆動するための駆動信号を生成する。ここで生成された駆動信号はシークモータ18に出力される。スピンドルモータ制御回路は、CPU21の指示に基づいてスピンドルモータ4を駆動するための駆動信号を生成する。ここで生成された駆動信号はスピンドルモータ4に出力される。
バッファRAM22には、光ディスク1に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク1から再生したデータ(再生データ)、およびラベル2に書き込んで可視情報を表示するために上位装置30から送信されるデータなどが一時的に格納される。このバッファRAM22へのデータの入出力は、バッファマネージャ23によって管理されている。
エンコーダ14は、CPU21の指示に基づいてバッファRAM22に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ23を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行い、光ディスク1への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路13に出力される。
エンコーダ14は、CPU21の指示に基づいてバッファRAM22に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ23を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行い、光ディスク1への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路13に出力される。
レーザ制御回路13は、光ピックアップ3を構成する半導体レーザから出射されるレーザ光のパワーを制御する。例えば記録の際には、書き込み信号、記録条件、及び半導体レーザの発光特性などに基づいて、半導体レーザの駆動信号がレーザ制御回路13にて生成される。
インターフェイス15は、上位装置30との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェイスに準拠している。
インターフェイス15は、上位装置30との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェイスに準拠している。
フラッシュメモリ24は、プログラム領域及びデータ領域を含んで構成されている。フラッシュメモリ24のプログラム領域には、CPU21にて解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。また、フラッシュメモリ24のデータ領域には、記録条件、半導体レーザの発光特性、サーマルヘッドの発熱条件などが格納されている。
CPU21は、フラッシュメモリ24のプログラム領域に格納されているプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM25及びバッファRAM22に保存する。
CPU21は、フラッシュメモリ24のプログラム領域に格納されているプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM25及びバッファRAM22に保存する。
ローラ装置制御回路28は、CPU21からの指示に従ってローラ装置27のゴムローラを回転させるためのステッピングモータの回転速度などを制御する。
サーマルヘッド6は、発熱によりラベル2のTCフィルムに情報を書き込むための多数の発熱体を列設した発熱部を有し、そのサーマルヘッドを光ディスク1上のラベル2に当接させたり、退避させたりするためのサーマルヘッド駆動機構などを備えている。
サーマルヘッド制御回路26は、CPU21からの指示に従って、サーマルヘッド6を駆動し、上位装置30から送信されバッファRAM22に格納された情報表示用データに応じて、サーマルヘッド6の各発光体を発熱させる制御を行う。
サーマルヘッド6は、発熱によりラベル2のTCフィルムに情報を書き込むための多数の発熱体を列設した発熱部を有し、そのサーマルヘッドを光ディスク1上のラベル2に当接させたり、退避させたりするためのサーマルヘッド駆動機構などを備えている。
サーマルヘッド制御回路26は、CPU21からの指示に従って、サーマルヘッド6を駆動し、上位装置30から送信されバッファRAM22に格納された情報表示用データに応じて、サーマルヘッド6の各発光体を発熱させる制御を行う。
〔具体的実施例の機構説明〕
次に、この発明による光ディスク装置の具体的実施例の機構について詳細に説明する。
まず、この発明を適用た光ディスク装置の機構部の従来と同様な部分の構成について、図8乃至図10によって説明する。
図8はその光ディスク装置の機構部の構成を簡略化して示す斜視図、図9はその概略横断面図、図10はそのアンローディング状態を示す平面図である。これらの図において、仮想線で示す可視情報書込ユニットホルダ50に後述するこの発明に特有の機構を全て装着して可視情報書込ユニットを構成しているが、こではそれらの機構の図示は省略している。実線で示す部分は従来の光ディスク装置の機構部と同様である。
次に、この発明による光ディスク装置の具体的実施例の機構について詳細に説明する。
まず、この発明を適用た光ディスク装置の機構部の従来と同様な部分の構成について、図8乃至図10によって説明する。
図8はその光ディスク装置の機構部の構成を簡略化して示す斜視図、図9はその概略横断面図、図10はそのアンローディング状態を示す平面図である。これらの図において、仮想線で示す可視情報書込ユニットホルダ50に後述するこの発明に特有の機構を全て装着して可視情報書込ユニットを構成しているが、こではそれらの機構の図示は省略している。実線で示す部分は従来の光ディスク装置の機構部と同様である。
この光ディスク装置の機構部は、ローディングベース40とトレー100とからなる。
ローディングベース40は、図8及び図10に示すように、前面が開放された長方形のフレーム42内の底部上の開放された前面近傍に、ローディングモータ71,ベルト72,プーリギア73,中間ギア74,およびギア75からなるローディング機構70を備えている。さらに、スピンドル5を取付けたスピンドルモータ4,光ピックアップ3などを設けたトラバースメカ48を底部中央に備えている。さらに、そのローディングベース40の底部の長手方向に沿う両側部に、長手方向に並行な複数の突条であるレール45を設けてており、両内側壁の内面には、複数の爪状突起部であるトレー押さえ46を長手方向に一列に設けている。
ローディングベース40は、図8及び図10に示すように、前面が開放された長方形のフレーム42内の底部上の開放された前面近傍に、ローディングモータ71,ベルト72,プーリギア73,中間ギア74,およびギア75からなるローディング機構70を備えている。さらに、スピンドル5を取付けたスピンドルモータ4,光ピックアップ3などを設けたトラバースメカ48を底部中央に備えている。さらに、そのローディングベース40の底部の長手方向に沿う両側部に、長手方向に並行な複数の突条であるレール45を設けてており、両内側壁の内面には、複数の爪状突起部であるトレー押さえ46を長手方向に一列に設けている。
一方、トレー100は、その中央部に前述した光ディスクを載置する円形の凹部101と、そこに載置された光ディスクに対してその半径方向に光ピックアップ3を移動走査させるための前円後方形の穴部102とを設けている。さらに、長手方向に沿う両側部にそれぞれ段部105を設けている。
また、長手方向の一端が開口した略箱形のローディングベース40は、そのフレーム42の開口部からトレー100の一部を引出したり引込ませたりできるように、トレー100をスライド可能に取り付けている。
また、長手方向の一端が開口した略箱形のローディングベース40は、そのフレーム42の開口部からトレー100の一部を引出したり引込ませたりできるように、トレー100をスライド可能に取り付けている。
さらに、トレー100の下面には図9に示すように、その長手方向に沿う両側端部(段部105の裏側)にレール溝103をそれぞれ設けている。そのレール溝103は長手方向に平行な外側突条131と溝部132と内側突条133からなり、ローディングベース40のレール45と摺動可能に係合する。
また、一方のレール溝103の内側突条133には、図示していないが鋸歯状のラックがローディング機構70のギア75と噛み合うように、トレーの内方に向けて設けられている。
この光ディスク装置は、アンローディングおよびローディングを行なうときにローディングモータ71が回転し、その回転をベルト72,プーリギア73,中間ギア74,ギア75を介してトレー100のラックに伝達して、トレー100を図8の矢示E方向に摺動させる。
また、一方のレール溝103の内側突条133には、図示していないが鋸歯状のラックがローディング機構70のギア75と噛み合うように、トレーの内方に向けて設けられている。
この光ディスク装置は、アンローディングおよびローディングを行なうときにローディングモータ71が回転し、その回転をベルト72,プーリギア73,中間ギア74,ギア75を介してトレー100のラックに伝達して、トレー100を図8の矢示E方向に摺動させる。
ローディングのときは、トレー100を図10に示すアンローディング状態からローディングベース40内に引き込んだ後、トラバースメカ48を図示していないクランパ(ローディングベース40の上側方に取付けられている)の位置まで上昇させ、トレー100に載置された図1に示したような光ディスク1の中心開孔1aにスピンドル5を嵌入させて、クランパとスピンドル5とによって光ディスクを回転可能に挟持する。
この状態が、光ディスクが装着部に装着された状態であり、スピンドルモータ4によって光ディスクを高速回転させ、光ピックアップ3を矢示A方向に移動走査させながらレーザ光を射出させて、その光ディスクに情報を記録したり、記録されている情報を読み出したりすることができる。
この状態が、光ディスクが装着部に装着された状態であり、スピンドルモータ4によって光ディスクを高速回転させ、光ピックアップ3を矢示A方向に移動走査させながらレーザ光を射出させて、その光ディスクに情報を記録したり、記録されている情報を読み出したりすることができる。
一方、アンローディングのときは、トラバースメカ48を図8に示した位置まで下降させた後、トレー100を図10に示すようにローディングベース40の外へ排出し、凹部101に載置された光ディスクを取り出せるようにする。
なお、トレー押さえ46は、トレー100がローディングベース40の底部から一定距離以上に浮き上がってしまうのを抑え、トレー100がローディングベース40から外れるのを防ぐ。
この発明に特有の可視情報書込ユニットの各機構を保持する板状のホルダ50は、ローディングベース40のフレーム42の上部に固定され、可視情報書込ユニットの各部がトラバースメカ48の上方のスペースに配置される。
なお、トレー押さえ46は、トレー100がローディングベース40の底部から一定距離以上に浮き上がってしまうのを抑え、トレー100がローディングベース40から外れるのを防ぐ。
この発明に特有の可視情報書込ユニットの各機構を保持する板状のホルダ50は、ローディングベース40のフレーム42の上部に固定され、可視情報書込ユニットの各部がトラバースメカ48の上方のスペースに配置される。
次に、この実施例の光ディスク装置に設けられる可視情報書込ユニットの構成例を図11乃至図14によって説明する。
図11はその可視情報書込ユニット全体の平面図、図12はその低速回転機構とディスク支持爪との連動機構を光ディスクと共に示す分解斜視図、図13はサーマルヘッド支持および連動機構を示す分解斜視図であり、図14はそのサーマルヘッド支持部を光ディスクおよびスピンドルモータ等と共に示す要部拡大断面図である。これらの図において、図1乃至図10と対応する部分には形状が異なっていても同一の符号を付している。また、図14に示すサーマルヘッド支持部とスピンドルモータ及びスピンドルは、実際には同じ位置にはないが、便宜上一緒に示している。
図11はその可視情報書込ユニット全体の平面図、図12はその低速回転機構とディスク支持爪との連動機構を光ディスクと共に示す分解斜視図、図13はサーマルヘッド支持および連動機構を示す分解斜視図であり、図14はそのサーマルヘッド支持部を光ディスクおよびスピンドルモータ等と共に示す要部拡大断面図である。これらの図において、図1乃至図10と対応する部分には形状が異なっていても同一の符号を付している。また、図14に示すサーマルヘッド支持部とスピンドルモータ及びスピンドルは、実際には同じ位置にはないが、便宜上一緒に示している。
まず、図11と図12によって低速回転機構及びディスク支持爪とそれらの連動機構について説明する。
可視情報書き込み又は消去時に光ディスク1を低速回転させるための低速回転機構(図7におけるローラ装置27)は、ステッピングモータ等の低速回転用のモータ7と、その回転軸7aに固着された小歯車(ピニオンギア)51、それと噛み合い小歯車53を同軸一体に設けた平歯車52、その小歯車53と噛み合う平歯車54、それと噛み合う小歯車55、およびそれと噛み合う平歯車56からなる減速輪列と、その平歯車56と同軸一体に設けたゴムローラ9とによって構成されている。このゴムローラ9も他の材料によるローラでもよい。
可視情報書き込み又は消去時に光ディスク1を低速回転させるための低速回転機構(図7におけるローラ装置27)は、ステッピングモータ等の低速回転用のモータ7と、その回転軸7aに固着された小歯車(ピニオンギア)51、それと噛み合い小歯車53を同軸一体に設けた平歯車52、その小歯車53と噛み合う平歯車54、それと噛み合う小歯車55、およびそれと噛み合う平歯車56からなる減速輪列と、その平歯車56と同軸一体に設けたゴムローラ9とによって構成されている。このゴムローラ9も他の材料によるローラでもよい。
そして、モータ7が駆動されてその回転軸7aが回転すると、上記減速輪列によって減速されてゴムローラ9が低速回転し、そのゴムローラ9が図12に示すように、装着部に装着された光ディスク1の外周面に当接していると、その光ディスク1を10mm/sec程度の外周線速で低速回転させる。
一方、この例では爪ブロック60に、光ディスク1の半周方向に間隔を置いて2個のディスク支持爪10が一体に設けられている。この爪ブロック60は光ディスク1の半径方向に延びる案内軸61によって、矢示D方向(光ディスク1の半径方向)に摺動可能に支持されている。その案内軸61は、図示していない取付部材によって図11に仮想線で示す可視情報書込ユニットホルダ50に取り付け固定されている。
一方、この例では爪ブロック60に、光ディスク1の半周方向に間隔を置いて2個のディスク支持爪10が一体に設けられている。この爪ブロック60は光ディスク1の半径方向に延びる案内軸61によって、矢示D方向(光ディスク1の半径方向)に摺動可能に支持されている。その案内軸61は、図示していない取付部材によって図11に仮想線で示す可視情報書込ユニットホルダ50に取り付け固定されている。
この爪ブロック60の一端部には図11に示すように案内軸61と平行に延びる雌ねじ穴60aが形成されており、そこにロッド62の先端部に形成された雄ねじ部62aがねじ込まれている。そのロッド62は可視情報書込ユニットホルダ50に取り付けられたブラケット63によって回転可能に支持されており、雄ねじ部62aと反対側の端部に傘歯車64を固着している。
その傘歯車64に、DCモータ12の回転軸12aの先端部に固着した傘歯車65を噛み合わせている。したがってDCモータ12が駆動されてその回転軸12aが回転すると、傘歯車65,64を介してロッド62が回転し、その雄ねじ部62aによる爪ブロック60の雌ねじ穴60aへのねじ込み量が変化するため、そのねじ送り機能によって、爪ブロック60が矢示D方向に移動する。したがって、DCモータ12を正転及び逆転させることによって、ディスク支持爪10を光ディスク1の外周面に当接させる位置と退避させる位置に移動させることができる。
DCモータ12の回転軸12aにはウオームギア66も固着されており、そのウオームギア66にウオームホイール67が噛み合っている。そのウオームホイール67はロッド62と平行に延びるロッド91の一端に固着されている。したがって、DCモータ12の回転軸12aが回転すると、ウオームギア66とウオームホイール67を介してロッド91も回転する。このロッド91の機能については、図13を参照して後述する。
図11に示す68はDCモータ12を可視情報書込ユニットホルダ50に取り付けるためのブラケットである。97はロッド91の他端部を可視情報書込ユニットホルダ50に支持させるためのブラケットである。
図11に示す68はDCモータ12を可視情報書込ユニットホルダ50に取り付けるためのブラケットである。97はロッド91の他端部を可視情報書込ユニットホルダ50に支持させるためのブラケットである。
爪ブロック60の雌ねじ穴60aがある方と反対側の端部には、図12に明示されるように上方に延びる連動片69を設けている。
一方、上部に第1レバー81と第2レバー82が互いに一方のアームをピン83を介して係合させて設けられている。その第1レバー81の中間部は軸84によって可視情報書込ユニットホルダ50に回動可能に支持され、その一端部と可視情報書込ユニットホルダ50との間に係着したコイルスプリング85によって、この第1レバー81は他方のアームが常時連動片69に当接するように回動付勢されている。
一方、上部に第1レバー81と第2レバー82が互いに一方のアームをピン83を介して係合させて設けられている。その第1レバー81の中間部は軸84によって可視情報書込ユニットホルダ50に回動可能に支持され、その一端部と可視情報書込ユニットホルダ50との間に係着したコイルスプリング85によって、この第1レバー81は他方のアームが常時連動片69に当接するように回動付勢されている。
第2レバー82の中間部は、前述した減速輪列の小歯車55と同軸で可視情報書込ユニットホルダ50に回動可能に支持されており、ピン83と反対側の端部に設けた軸86がゴムローラ9を一体に設けた平歯車56を回転可能に軸支し、それが小歯車55の軸を中心に図11の矢示F方向に回動可能に保持している。
したがって、爪ブロック60がディスク支持爪10を光ディスク1の外周縁から退避させている後退位置にあるときは、連動片69が第1レバー81をコイルスプリング85の付勢力に抗して図11,12において左旋回動させており、それによって第2レバー82は右旋回動して、軸86によって平歯車とゴムローラ9を図11に仮想線で示す位置に移動させる。したがって、ゴムローラ9も光ディスク1の外周面から退避している。
したがって、爪ブロック60がディスク支持爪10を光ディスク1の外周縁から退避させている後退位置にあるときは、連動片69が第1レバー81をコイルスプリング85の付勢力に抗して図11,12において左旋回動させており、それによって第2レバー82は右旋回動して、軸86によって平歯車とゴムローラ9を図11に仮想線で示す位置に移動させる。したがって、ゴムローラ9も光ディスク1の外周面から退避している。
この状態から、DCモータ12によってロッド62が回転され、爪ブロック60が前進すると、2個のディスク支持爪10も前進してそれぞれ光ディスク1の外周下縁に当接して、光ディスク1を回転可能に支持する。このとき、連動片69も同動して第1レバーの右旋を許容する方向に移動するため、第1レバー81がコイルスプリング85の付勢力によって図11,12において右旋回動し、ピン83を介して第2レバー82を左旋回動させる。それにより、軸86によって平歯車とゴムローラ9を図11に実線と破線で示す位置に移動させる。したがって、ゴムローラ9も光ディスク1の外周面に当接し、モータ7の回動力によってゴムローラ9が回転すると、光ディスク1を低速回転させることができる。
このように、ディスク支持爪10と低速回転機構のゴムローラ9とは連動して、光ディスク1に対して当接する位置と退避する位置とに移動する。
このように、ディスク支持爪10と低速回転機構のゴムローラ9とは連動して、光ディスク1に対して当接する位置と退避する位置とに移動する。
次に、主として図13と図14を参照して、サーマルヘッドの支持および連動機構について説明する。
図13,14に示す90は孔明きブロック状のサーマルヘッドホルダであり、比較的大きな窓孔90aを有し、そこに、平板状のサーマルヘッド6の背面に固設したブラケット92の両端立ち上り部92aを嵌入させ、軸93を軸孔90bに圧入してそれを軸支させ、サーマルヘッド6をそのライン状の発熱部6aが延びる方向に対して図13の矢示G方向に若干回動可能に支持している。
図13,14に示す90は孔明きブロック状のサーマルヘッドホルダであり、比較的大きな窓孔90aを有し、そこに、平板状のサーマルヘッド6の背面に固設したブラケット92の両端立ち上り部92aを嵌入させ、軸93を軸孔90bに圧入してそれを軸支させ、サーマルヘッド6をそのライン状の発熱部6aが延びる方向に対して図13の矢示G方向に若干回動可能に支持している。
このサーマルヘッドホルダ90後端の両側部に1対の軸受部90cを突接しており、そこに支持軸94を相対回動可能に貫通させ、その支持軸94を図11及び図14に示すブラケット95によって固定支持している。このブラケット95は可視情報書込ユニットホルダ50に図示していないねじ等によって固着されている。そして、このサーマルヘッドホルダ90は、可視情報書込ユニットホルダ50に形成した開孔部50a内に一部が入り込むように配置され、サーマルヘッド6の発熱部6aが延びる方向に平行な支持軸94の回りに、図13の矢示C方向に回動可能に支持されている。さらに、その支持軸94に挿通させたコイルスプリング96の両端を支持軸94と軸受部90cに係止させることによって、サーマルヘッドホルダ90は常時図14において左旋方向に回動付勢されている。したがって、このサーマルヘッドホルダ90に支持されているサーマルヘッド90も同様に回動付勢されることになる。
図13にも、図12に示したDCモータ12によって2本のロッド62,91を回転させる機構部分を示している。そのロッド91はサーマルヘッド6を図14に実線で示す退避位置と、仮想線で示す動作位置とに移動させるための部材であり、図示しないブラケットによって可視情報書込ユニットホルダ50に回動可能に支持されており、中間に偏心部91aが設けられている。この偏心部91a上に、サーマルヘッドホルダ90の前端縁に沿って延接した係合片部90dを載置させている。
したがって、ロッド91の偏心部91aが図13に示すように上側に位置する回転状態では、サーマルヘッドホルダ90はその係合片部90dがコイルスプリング96の付勢力に抗して押し上げられ、図14に示す上昇位置となる。それによって、サーマルヘッド6も同図に実線で示す上昇位置となって、発熱部6aが光ディスク1上のラベル2から離間した退避位置となる。
したがって、ロッド91の偏心部91aが図13に示すように上側に位置する回転状態では、サーマルヘッドホルダ90はその係合片部90dがコイルスプリング96の付勢力に抗して押し上げられ、図14に示す上昇位置となる。それによって、サーマルヘッド6も同図に実線で示す上昇位置となって、発熱部6aが光ディスク1上のラベル2から離間した退避位置となる。
この状態からロッド91が1/2回転して、その偏心部91aが下側に位置する回転状態になると、サーマルヘッドホルダ90はコイルスプリング96の付勢力によって係合片部90dが下降する方向に回動し、図14に仮想線で示すようにサーマルヘッド6の発熱部6aが光ディスク1上のラベル2に当接するとその回動が止められ、係合片部90dはロッド91の偏心部91aから若干浮いた状態となる。この状態が、サーマルヘッド6の動作位置であり、発熱部全体を第1の特定温度に発熱させて、ラベル2に書き込まれている可視情報を消去したり、発熱部の各発熱素子を選択的に第2の特定温度に発熱させて、ラベル2に可視情報を書き込んだりすることができる。
このとき、サーマルヘッド6は図13に矢示Cで示す方向に回動可能で且つ発熱部6aがラベル2に押圧される方向に付勢され、矢示G方向にも回動可能に支持されているので、装着された光ディスク1に若干傾きや反りがあって、サーマルヘッド6に対する回転位置によってその状況が変化しても、発熱部6a全体を常にラベル2に押し付けることができる。
それによって、ラベル2の全周に亘って、可視情報を確実に消去したり書き込んだりすることができる。
それによって、ラベル2の全周に亘って、可視情報を確実に消去したり書き込んだりすることができる。
上述したDCモータ12とその回転力によって、ロッド62,91、および連動片69によって連動して動作する機構が、低速回転機構のゴムローラ9の光ディスク1の外周面に対する当接・離間と、サーマルヘッド6の発熱部6aの光ディスク1のラベルへの当接・離間と、ディスク支持爪10の光ディスク1の外周縁部への当接・離間とを1個の駆動源(DCモータ12)の駆動力によって連動させる連動機構を構成している。
さらに、これにの各機構が全て図11に仮想線で示す可視情報書込ユニットホルダ50に取り付け保持されて、可視情報書込ユニットを構成している。
さらに、これにの各機構が全て図11に仮想線で示す可視情報書込ユニットホルダ50に取り付け保持されて、可視情報書込ユニットを構成している。
なお、支持部材としてのディスク支持爪10を省略して、連動機構によって低速回転機構のゴムローラ9の光ディスク1の外周面に対する当接・離間と、サーマルヘッド6の発熱部6aの光ディスク1のラベルへの当接・離間だけを連動させるようにしてもよい。
その場合には、可視情報書込ユニットもディスク支持爪と、連動ヶ機構におけるディスク支持爪との連動部を省略したものとなる。
その場合には、可視情報書込ユニットもディスク支持爪と、連動ヶ機構におけるディスク支持爪との連動部を省略したものとなる。
〔種々の変更実施例〕
以下、この発明による光ディスク装置の部分的な種々の変更実施例を説明する。その他の構成は、基本的に上述した実施例の構成と同様であるから、その説明は省略する。
(1)低速回転機構の変更実施例
図15は、低速回転機構の変更実施例を示す概略平面図である。この低速回転機構は、光ディスク装置に装着される光ディスク1の外周面に対して当接及び離間可能に無端状のベルト110を張装する一対のプーリ111,112と、そのベルト110を回動させるステッピングモータ等のモータ7と有している。そのモータ7は回転軸に固着した摩擦ローラ8をプーリ111上のベルト110に当接させて、ベルト110を直接回動させるように図示しているが、プーリ111を介してベルト110を回動させるようにしてもよいことは勿論であり、その場合モータ7とプーリ111との間には種々のローラや歯車、ベルト等の回転伝達機構を介在させてもよい。
以下、この発明による光ディスク装置の部分的な種々の変更実施例を説明する。その他の構成は、基本的に上述した実施例の構成と同様であるから、その説明は省略する。
(1)低速回転機構の変更実施例
図15は、低速回転機構の変更実施例を示す概略平面図である。この低速回転機構は、光ディスク装置に装着される光ディスク1の外周面に対して当接及び離間可能に無端状のベルト110を張装する一対のプーリ111,112と、そのベルト110を回動させるステッピングモータ等のモータ7と有している。そのモータ7は回転軸に固着した摩擦ローラ8をプーリ111上のベルト110に当接させて、ベルト110を直接回動させるように図示しているが、プーリ111を介してベルト110を回動させるようにしてもよいことは勿論であり、その場合モータ7とプーリ111との間には種々のローラや歯車、ベルト等の回転伝達機構を介在させてもよい。
一対のプーリ111,112とそれに張装されたベルト110は、矢示J方向(光ディスク1の径方向)に一体的に移動できるように取り付けられており、前述したような連動機構によって、図示していないサーマルヘッドを光ディスク1のラベル面に当接させるのに連動して、ベルト110を光ディスク1の外周面沿って当接させ、サーマルヘッドを光ディスク1のラベル面から退避させるのに連動して、ベルト110を光ディスク1の外周面から離間させる。なお、モータ7及びその回転伝達機構も一体的に矢示J方向に移動させるようにしてもよいが、モータ7とその回転伝達機構の殆どは移動しないようにすることもできる。
図15に示すように、ベルト110が光ディスク1の外周面に当接している状態で、モータ7によってプーリ111を矢示a方向に回転させると、ベルト110が矢示b方向に回動し、光ディスク1が矢示c方向に低速回転する。この低速回転機構によれば、一層確実に光ディスク1を一定の速度で低速回転させることができる。
ベルト110は、摩擦力の大きいゴムベルトあるは内周面に凹凸の歯が形成されたタイミングベルトを用いると滑りがなくてよい。ゴム製のタイミングベルトを用いるのが最もよい。タイミングベルトを使用する場合には、プーリ111,112はタイミングベルトを張装する外周面に凹凸の歯が形成されたタイミングプーリを使用する。ゴムベルトを使用する場合は、プーリ111,112に代えて一対のローラを用いてもよい。
通常の光ディスクの外周部の厚さは1.6mmしかないため、その光ディスクを外周面に摩擦ローラを転接するだけで回転させる場合には、すべりが発生することが懸念されるが、このように光ディスクの外周面に沿ってベルトを接触させて駆動することによって、すべりが発生する懸念は解消される。
ベルト110は、摩擦力の大きいゴムベルトあるは内周面に凹凸の歯が形成されたタイミングベルトを用いると滑りがなくてよい。ゴム製のタイミングベルトを用いるのが最もよい。タイミングベルトを使用する場合には、プーリ111,112はタイミングベルトを張装する外周面に凹凸の歯が形成されたタイミングプーリを使用する。ゴムベルトを使用する場合は、プーリ111,112に代えて一対のローラを用いてもよい。
通常の光ディスクの外周部の厚さは1.6mmしかないため、その光ディスクを外周面に摩擦ローラを転接するだけで回転させる場合には、すべりが発生することが懸念されるが、このように光ディスクの外周面に沿ってベルトを接触させて駆動することによって、すべりが発生する懸念は解消される。
(2)低速回転機構の一部がディスク支持部材を兼ねる第1の実施例
低速回転機構を、低速回転用のモータと該モータの回転駆動力を装着された光ディスクに伝達して光ディスクを低速回転させる伝達部とによって構成し、その伝達部が上記光ディスクをサーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持材を兼ねるようにした実施例を、図16によって説明する。
この図16に示す低速回転機構120は、低速回転用のモータ7とその回転駆動力をスピンドル5に装着された光ディスク1に伝達して光ディスク1を低速回転させる伝達部121とによって構成し、その伝達部121の段付きローラ119が光ディスク1をサーマルヘッド6の当接力に対して回転可能に支持する支持部材を兼ねている。
低速回転機構を、低速回転用のモータと該モータの回転駆動力を装着された光ディスクに伝達して光ディスクを低速回転させる伝達部とによって構成し、その伝達部が上記光ディスクをサーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持材を兼ねるようにした実施例を、図16によって説明する。
この図16に示す低速回転機構120は、低速回転用のモータ7とその回転駆動力をスピンドル5に装着された光ディスク1に伝達して光ディスク1を低速回転させる伝達部121とによって構成し、その伝達部121の段付きローラ119が光ディスク1をサーマルヘッド6の当接力に対して回転可能に支持する支持部材を兼ねている。
すなわち、この低速回転機構120の伝達部121は、大径部119a上に小径部119bを一体に形成した段付きローラ119を有し、その段付きローラ119が低速回転用のモータ7の回転軸に装着された摩擦ローラ8に転接して回転駆動され、その小径部119bの外周面b1が光ディスク1の外周面に当接して光ディスク1を低速回転させ、大径部119aの上面a1が光ディスク1の上記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面1cを回転可能支持する。
このとき、高速回転用のスピンドルモータ4は非駆動状態であり、光ディスク1の低速回転によって、その回転軸が従動回転するだけである。低速回転機構120のモータ7は回転軸に固着した摩擦ローラ8を段付きローラ119の大径部119aの外周に当接させて、段付きローラ119を回転させるように図示しているが、伝達部121を構成する摩擦ローラ8と段付きローラ119との間には種々のローラや歯車、ベルト等の回転伝達機構を介在させてもよい。
この段付きローラ119は、全体をゴム等の摩擦係数の大きい材料で形成してもよいが、小径部119bの少なくとも外周面b1をなす部分はゴム等の摩擦係数の大きい材料で形成し、大径部119aは比較的摩擦係数の小さい金属やプラスチックなどで形成するとよい。
なお、この低速回転機構120の段付きローラ119も、単独であるいはモータ7と一体に、図16に示すように小径部119bの外周面b1及び大径部119aの上面a1が光ディスク1に当接する位置と、光ディスク1から完全に離間する位置とに矢示K方向に移動し得るように取り付けられている。
なお、この低速回転機構120の段付きローラ119も、単独であるいはモータ7と一体に、図16に示すように小径部119bの外周面b1及び大径部119aの上面a1が光ディスク1に当接する位置と、光ディスク1から完全に離間する位置とに矢示K方向に移動し得るように取り付けられている。
(2)低速回転機構の一部がディスク支持部材を兼ねる第2の実施例
図17及び図18に示す実施例は、図15に示した実施例と図16に示した実施例を組みあわせた構成になっており、それらと対応する部分には同一の符号を付している。
すなわち、この実施例の低速回転機構130における伝達部135は、図15に示した実施例におけるプーリ111に代えて段付きローラ119を用い、その小径部119bの外周面と光ディスク1の外周に沿って間隔を置いて設けられた別のプーリ(又はローラ)112との間にベルト110を張装している。
図17及び図18に示す実施例は、図15に示した実施例と図16に示した実施例を組みあわせた構成になっており、それらと対応する部分には同一の符号を付している。
すなわち、この実施例の低速回転機構130における伝達部135は、図15に示した実施例におけるプーリ111に代えて段付きローラ119を用い、その小径部119bの外周面と光ディスク1の外周に沿って間隔を置いて設けられた別のプーリ(又はローラ)112との間にベルト110を張装している。
そして、段付きローラ119とベルト110が低速回転用のモータ7によって駆動され、そのベルト110が光ディスク1の外周面に当接して光ディスク1を低速回転させる。その際、段付きローラ119の大径部119aの上面a1が光ディスク1のサーマルヘッド6に当接される面と反対側の面1cを回転可能に支持する。この大径部119aの上面a1は、光ディスク1の光情報記録面である面1cに当接するが、外周付近の情報を記録しない領域の一部に当接するだけであるから、光情報記録部を傷つける恐れはない。
さらに、この実施例における別のプーリ112も図18に仮想線で示すように段付きローラ136にして、その小径部と段付きローラ119の小径部119bとの間にベルト110を張装するようにし、段付きローラ136の大径部の上面によっても、光ディスク1のサーマルヘッド6に当接される面と反対側の面を支持するとなおよい。その場合、2個の段付きローラ119と136を、光ディスク1の径方向に沿うサーマルヘッド6の位置に対して光ディスク1の周方向に対称な位置設けるとよい。
これらの実施例の段付きローラ119の大径部119aの上面a1が、図19に示すように環状の凸曲面をなしていると、光ディスク1の面1cとの接触面積が少なくなり、摩擦抵抗が減るので好ましい。図18に仮想線で示したように段付きローラ136も設ける場合には、その大径部の上面も同様に環状の凸曲面に形成するといよい。
また、ベルト110には、図15によって説明した実施例の場合と同様に、ゴムベルトあるいはタイミングベルト(ゴムのタイミングベルトも含む)を使用すれば、滑りが殆どなくなる。
また、ベルト110には、図15によって説明した実施例の場合と同様に、ゴムベルトあるいはタイミングベルト(ゴムのタイミングベルトも含む)を使用すれば、滑りが殆どなくなる。
(3)ディスク支持部材を変更した実施例
次に、装着された光ディスクのサーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するデイスク支持部材を変更した実施例を説明する。
図20に示す実施例では、スピンドルに装着された光ディスク1を挟んで、サーマルヘッド6と反対側に、光ディスク支持部材としてボール状回転支持体であるボールベアリング140を配置している。この実施例に使用する低速回転機構は図示を省略しているが、その伝達部がディスク支持部材を兼ねる必要はない。そして、光ディスク1が低速回転され、そのラベル面1bにサーマルヘッド6が当接されて可視情報が書き込まれる際に、その下面1cがボールベアリング140のボール140aの頂部によって回転可能に支持される。その際、光ディスク1の下面1cとボールベアリング140のボール140aとは点接触するだけであり、しかもボール140aは任意の方向に回転自在であるから、摩擦損失は極めて小さい。
次に、装着された光ディスクのサーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するデイスク支持部材を変更した実施例を説明する。
図20に示す実施例では、スピンドルに装着された光ディスク1を挟んで、サーマルヘッド6と反対側に、光ディスク支持部材としてボール状回転支持体であるボールベアリング140を配置している。この実施例に使用する低速回転機構は図示を省略しているが、その伝達部がディスク支持部材を兼ねる必要はない。そして、光ディスク1が低速回転され、そのラベル面1bにサーマルヘッド6が当接されて可視情報が書き込まれる際に、その下面1cがボールベアリング140のボール140aの頂部によって回転可能に支持される。その際、光ディスク1の下面1cとボールベアリング140のボール140aとは点接触するだけであり、しかもボール140aは任意の方向に回転自在であるから、摩擦損失は極めて小さい。
このボール状回転支持体であるボールベアリング140を1個設ける場合には、図20に示すように光ディスク1を挟んでサーマルヘッド6と対向する位置に設けるとよい。
また、ボール状回転支持体であるボールベアリング140を少なくとも一対以上、対で設ける場合には、図21に示すように光ディスク1の周方向におけるサーマルヘッド6の位置を挟む両側に180度以下の角度間隔で設ければよいが、光ディスク1の周方向におけるサーマルヘッド6の位置を挟んで対称な位置に設けるのが望ましい。さらに、上記角度間隔を90度以下にするとより安定して確実に支持することができる。
このボールベアリング140を、光ディスク1を挟んでサーマルヘッド6と対向する位置に1個と、光ディスク1の周方向におけるサーマルヘッド6の位置を挟んで対称な位置に一対以上の両方設ければなおよい。ボールベアリング以外のボール状回転支持体を設けてもよい。
また、ボール状回転支持体であるボールベアリング140を少なくとも一対以上、対で設ける場合には、図21に示すように光ディスク1の周方向におけるサーマルヘッド6の位置を挟む両側に180度以下の角度間隔で設ければよいが、光ディスク1の周方向におけるサーマルヘッド6の位置を挟んで対称な位置に設けるのが望ましい。さらに、上記角度間隔を90度以下にするとより安定して確実に支持することができる。
このボールベアリング140を、光ディスク1を挟んでサーマルヘッド6と対向する位置に1個と、光ディスク1の周方向におけるサーマルヘッド6の位置を挟んで対称な位置に一対以上の両方設ければなおよい。ボールベアリング以外のボール状回転支持体を設けてもよい。
(4)ディスク回転制御手段を設けた実施例
次に、図22によってディスク回転制御手段を設けた実施例について説明する。図22においても、前述した各実施例と対応する部分には同一の符号を付している。
図22において、151はスピンドルモータ4を駆動するためのモータドライバ回路、152は位相比較器、153はチャージポンプ回路、154は低域通過型フィルタ、155は低速回転用のモータ7を駆動するためのモータドライバ回路である。
次に、図22によってディスク回転制御手段を設けた実施例について説明する。図22においても、前述した各実施例と対応する部分には同一の符号を付している。
図22において、151はスピンドルモータ4を駆動するためのモータドライバ回路、152は位相比較器、153はチャージポンプ回路、154は低域通過型フィルタ、155は低速回転用のモータ7を駆動するためのモータドライバ回路である。
モータ7は、図1,図2あるいは図11,図12に示した実施例などと同様に光ディスク1の外周面に転接するゴムローラ9を回転させて光ディスク1を低速回転させる。しかし、光ディスク1とのゴムローラ9との間にすべりが発生すると、光ディスク1に可視情報を書き込みあるいは消去する際に、それを所定の速度で回転させることができなくなる恐れがある。それを電気的に解決しようとするのがこの実施例である。
高速回転用のスピンドルモータ4には、一般的にブラシレスモータが使用され、それを回転駆動するために複数(3相のコイルを駆動する場合は3個)のホール素子を設け、モータ駆動回路151がそのホール素子の出力により駆動する複数のコイルを適切に選択し、各コイルに適切に電流を流すことによって、ブラシがなくてもスピンドルモータ4を回転させることができる。
高速回転用のスピンドルモータ4には、一般的にブラシレスモータが使用され、それを回転駆動するために複数(3相のコイルを駆動する場合は3個)のホール素子を設け、モータ駆動回路151がそのホール素子の出力により駆動する複数のコイルを適切に選択し、各コイルに適切に電流を流すことによって、ブラシがなくてもスピンドルモータ4を回転させることができる。
そこで、このホール素子とモータドライバ回路151を回転信号発生手段として利用し、そのホール素子のうちの1個の出力を用いて、光ディスク1のラベル面に可視情報を書き込むために光ディスク1をモータ7によって低速回転させる際のモータ7の回転を制御する。
光ディスク1を低速回転させる際には、モータドライバ回路151はコイルに駆動電流を流さず、スピンドルモータ4は非駆動状態になっている。しかし、光ディスク1がモータ7によって低速回転されることによって、スピンドル5を介してスピーンドルモータ4の回転軸が従動回転するため、ホール素子がその回転速度に応じた周波数のパルス信号を出力する。その信号をモータドライバ回路151から位相比較器152に入力させて、基準クロックと位相を比較し、その位相差を検出する。基準クロックは、光ディスク1が所定の回転速度になったときに、ホール素子によってモータドライバ回路151から出力されるパルス信号の周波数と同じクロック周波数とする。
光ディスク1を低速回転させる際には、モータドライバ回路151はコイルに駆動電流を流さず、スピンドルモータ4は非駆動状態になっている。しかし、光ディスク1がモータ7によって低速回転されることによって、スピンドル5を介してスピーンドルモータ4の回転軸が従動回転するため、ホール素子がその回転速度に応じた周波数のパルス信号を出力する。その信号をモータドライバ回路151から位相比較器152に入力させて、基準クロックと位相を比較し、その位相差を検出する。基準クロックは、光ディスク1が所定の回転速度になったときに、ホール素子によってモータドライバ回路151から出力されるパルス信号の周波数と同じクロック周波数とする。
位相比較器152によって検出される位相差信号をチャージポンプ回路153でその位相差に比例した電圧に変換し、その電圧信号を低域通過型フィルタ(ループフィルタとも称される)154を通し、高域成分を遮断して平滑化するとともに、制御系を安定化する。その低域通過型フィルタ154の出力をモータドライバ回路155に入力して、モータ7の回転速度を制御する。すなわち、モータドライバ回路151からのパルス信号の方が基準クロックより位相が進むと、その位相差に応じてモータ7の回転速度を低下させ、モータドライバ回路151からのパルス信号が基準クロックより位相が遅れると、その位相差に応じてモータ7の回転速度を高めるように制御する。
このようにして、光ディスク1を所定の回転速度で低速回転させることができる。もし光ディスク1とゴムローラ9との間ですべりが発生しても、光ディスク1とスピンドル5の間は接触面積が大きく、サーマルヘッドによる圧接力も加わっているので、光ディスクとスピンドルモータ4の回転軸とは一体的に回転し、ホール素子からに出力されるパルス信号は、光ディスク1の回転速度に正確に応じた周波数になるので、これを利用してモータ7の回転速度を制御することにより、光ディスク1の回転速度を正確に制御することができる。モータ7の回転を光ディスク1に伝達する伝達手段として、ゴムローラ9を用いた例について説明したが、前述したベルト110や段付きローラ119などを用いたものにも同様に適用できることは勿論である。
高速回転用のスピンドルモータの回転速度に応じた信号を発生する回転信号発生手段として、ホール素子を備えたモータドラバ回路を利用する例について説明したが、より精度の高い回転検出用のFG信号を発生するFG検出器を備えたモータドライバ回路を利用して、そのFG信号を位相差比較器152に入力させるようにしてもよい。その他、スピンドルモータ4の回転速度に応じた信号を発生する手段であれば、同様に回転信号発生手段として利用することができる。それらの回転信号発生手段は、光ディスク1をスピンドルモータ4によって高速回転させる際の制御のために当然必要なものであるから、低速回転時の回転速度制御のために新たに設ける必要はなく、コストアップになることはない。
(5)サーマルヘッドを複数に分割した実施例
通常、光ディスクには半径方向に微妙な反りがあるため、図23に示すように1個のサーマルヘッド6を光ディスク1の半径方向の略全長に亘って当接させようとすると、隙間Gが生じてしまう恐れがある。そこで、サーマルヘッド6をその長手方向に複数個に分割して、例えば図24に示すように、2個のサーマルヘッド6A,6Bを光ディスク1の半径方向に沿って並べて配置すれば、サーマルヘッド6A,6Bが光ディスク1のラベル面の半径方向の反りに応じて若干傾き、隙間を微少にすることができる。それによって、可視情報の書き込みや消去を確実に行なえるようにすることができる。
その場合、図25に示すように、2個のサーマルヘッド6Aと6Bの隣接する接続部は、互いの発熱部が光ディスクの径方向に所定ドットDだけオーバラップしているのが望ましい。それによって、可視情報の書き込み範囲にもれがなくなる。
通常、光ディスクには半径方向に微妙な反りがあるため、図23に示すように1個のサーマルヘッド6を光ディスク1の半径方向の略全長に亘って当接させようとすると、隙間Gが生じてしまう恐れがある。そこで、サーマルヘッド6をその長手方向に複数個に分割して、例えば図24に示すように、2個のサーマルヘッド6A,6Bを光ディスク1の半径方向に沿って並べて配置すれば、サーマルヘッド6A,6Bが光ディスク1のラベル面の半径方向の反りに応じて若干傾き、隙間を微少にすることができる。それによって、可視情報の書き込みや消去を確実に行なえるようにすることができる。
その場合、図25に示すように、2個のサーマルヘッド6Aと6Bの隣接する接続部は、互いの発熱部が光ディスクの径方向に所定ドットDだけオーバラップしているのが望ましい。それによって、可視情報の書き込み範囲にもれがなくなる。
その具体的な実施例を、図26〜図28によって説明する。図26はその図24と同様な2個のサーマルラーヘッドと光ディスクの半径方向の断面との関係を示す模式的な側面図である。図27はそのサーマルヘッドユニットの分解斜視図、図28はその2個のサーマルヘッドを光ディスクに当接させた状態を光ディスクの中心側から見た図である。
この実施例は、2個のサーマルヘッド6Aと6Bを一部重複させて軸161によって相互に回動自在に連結している。
この実施例は、2個のサーマルヘッド6Aと6Bを一部重複させて軸161によって相互に回動自在に連結している。
その各サーマルヘッド6Aと6Bの長手方向の中央部上面に角柱状の支持部163を突設し、その上部を支持板160下面に設けた各ブラケット164に嵌入させて、それぞれピン165によって連結し、支持板160に各サーマルヘッド6A,6Bを光ディスク1の半径方向に回動可能に取り付けている。そして、サーマルヘッド6Aと6Bの連結部とそれぞれの反対側の端部付近と支持板160との間にコイルバネ166A〜166Cを介装し、サーマルヘッド6Aと6Bの発熱部を光ディスク1のラベル面に押し付けるように付勢している。図27に示す169A〜169Cは、コイルバネ166A〜166Cのガイドピンである。
サーマルヘッド6Aと6Bの連結部には上部にそれぞれ軸受突部167,168を設け、後方のサーマルヘッド6Bの軸受突部168方の高さを少し高くして、その各軸孔167a,168aに軸161を貫通させてサーマルヘッド6Aと6B連結したとき、後方のサーマルヘッド6Bの方が幾分低くなるように段差をつけている。それによって、支持板160がその後縁部を支点にして矢示L方向に回動されて、サーマルヘッド6Aと6Bを光ディスク1のラベル面1cに対して若干傾けて当接させる際に、コイルバネ166A〜166Cの付勢力によって図28に示すように各サーマルヘッド6A,6Bの発熱部6Aa,6Baが確実に光ディスク1のラベル面1bに当接するようにしている。
サーマルヘッド6Aと6Bの軸受突部167,168に形成された各軸孔167a,168aは、サーマルヘッド6Aと6Bの長手方向に若干長孔になっていて、サーマルヘッド6A,6Bが回動したときの連結位置のずれを吸収できるようにしている。したがって、この実施例によれば、光ディスク1の半径方向に反りがあっても、図26に示すように各サーマルヘッド6A,6Bがコイルバネ166A〜166Cの付勢力によってその反りになじむように若干傾いて、発熱部6Aa,6Baと光ディスク1のラベル面1bとの隙間を最小にすることができる。
この場合、複数のサーマルヘッド6A,6Bを支持板160に組み付けたサーマルヘッドユニットとして提供することができる。
この場合、複数のサーマルヘッド6A,6Bを支持板160に組み付けたサーマルヘッドユニットとして提供することができる。
なお、上述の実施例では2個のサーマルヘッドを連結した状態で、その支持板と共に幅方向に若干回動させて、各発熱部6Aa,6Baを光ディスク1のラベル面1bに当接させる書込位置と離間させる退避位置とに変位させるため、サーマルヘッド6Aとサーマルヘッド6Bとを幅方向に段差を付けて連結させるようにした。しかし、複数のサーマルヘッドを光ディスク1のラベル面1bに対して平行な状態で上下動させて、書込位置と退避位置とに変位させるようにすることもでき、その場合には各サーマルヘッドを段差なく連結すればよい。
また、図示の例ではサーマルヘッドを2個に分割して構成しているが、3個以上に分割して構成もよいことは勿論である。それによって、光ディスクの半径方向の反りに一層細かく対応して、隙間をより小さくすることができる。
また、図示の例ではサーマルヘッドを2個に分割して構成しているが、3個以上に分割して構成もよいことは勿論である。それによって、光ディスクの半径方向の反りに一層細かく対応して、隙間をより小さくすることができる。
(6)低速回転機構の他の変更実施例
ここで、この発明による光ディスク装置における低速回転機構の他の変更実施例を図29及び図30によって説明する。図29はその可視情報記録時の状態をを示す要部平面図、図30は同じくそのデータ記録時の状態を示す要部平面図である。
この実施例では、図1又は図11に示したゴムローラ9に相当する一対のゴムローラ205,206を、くの字状およびそれと線対称な逆くの字状にそれぞれ屈曲した一対のレバー201,202のそれぞれ一端部に回転可能に軸支している。その一対のレバー201,202の折曲部をそれぞれ軸203,204によって図示していない固定部材に回動可能に軸支し、その各他端部にそれぞれ形成した長孔201a,202aに共通のピン207を挿入している。それによって、この一対のレバー201,202は相対回動可能に連結されている。
ここで、この発明による光ディスク装置における低速回転機構の他の変更実施例を図29及び図30によって説明する。図29はその可視情報記録時の状態をを示す要部平面図、図30は同じくそのデータ記録時の状態を示す要部平面図である。
この実施例では、図1又は図11に示したゴムローラ9に相当する一対のゴムローラ205,206を、くの字状およびそれと線対称な逆くの字状にそれぞれ屈曲した一対のレバー201,202のそれぞれ一端部に回転可能に軸支している。その一対のレバー201,202の折曲部をそれぞれ軸203,204によって図示していない固定部材に回動可能に軸支し、その各他端部にそれぞれ形成した長孔201a,202aに共通のピン207を挿入している。それによって、この一対のレバー201,202は相対回動可能に連結されている。
光ディスク1にデータを記録するときには、図30に示すように一対のゴムローラ205,206を光ディスク1の外周面から離間した退避位置にしておく。これは、図29に示す状態から、ピン207を矢示M方向に移動させると、レバー201は軸203を支点として図で時計方向へ回動し、レバー202は軸204を支点として反時計方向へ回動して、図30に示すように各ゴムローラ205,206を光ディスク1の外周面から離間させる。このとき光ディスク1はスピンドルモータによって高速回転される。
光ディスク1に可視情報を記録する場合には、図30に示す状態から、ピン207を矢示N方向に移動させると、レバー201は軸203を支点として図で反時計方向へ回動し、レバー202は軸204を支点として時計方向へ回動して、図29に示すように各ゴムローラ205,206を光ディスク1の外周面に接触させる。その際、2つのゴムローラ205,206の中心を結ぶ直線が光ディスク1の中心Qを通るようにするのが望ましい。そして、この一対のゴムローラ205,206は、連動機構を介して共通のモータによって、あるいは同期回転する個別のモータによって、それぞれ同じ方向へ同じ速度で回転される。それによって、光ディスク1を所定の方向へ所定の速度で低速回転させることができる。
この実施例によれば、一対のゴムローラ205,206によって光ディスク1を挟むようにして回転させるので、1個のゴムローラによって光ディスクを回転させる前述した実施例の場合よりも、より滑らかで安定した一定速度で低速回転させることが可能になる。
この発明による光ディスク装置は1台の装置で、光ディスクの光記録面への任意の情報の記録と、そのラベル面に貼着されたラベルに記録情報のタイトルやアーティスト名、記録日時等のユーザが必要とする可視情報の書込みとを選択的に行うことができる。しかもその可視情報の書き込みを短時間で確実に行なうことができ、特に、追記型光ディスク、あるいは書換型光ディスクを使用する光ディスク装置の利便性を大幅に高めることができる。
1:光ディスク 1a:中心開孔 1b:ラベル面 2:ラベル(感熱情報表示フィルム、熱可逆性情報表示フィルム) 3:光ピックアップ 4:スピンドルモータ
5:スピンドル 6,6A,6B:サーマルヘッド 6a,6Aa,6Ba:発熱部
7:モータ 8:摩擦ローラ 9:ゴムローラ 10:ディスク支持爪(支持部材) 11:連動機構 12:DCモータ 13:レーザ制御回路 14:エンコーダ 15:インターフェイス 16:サーボ制御回路 17:再生信号処理回路
18:シークモータ 19:ゴムローラ(支持部材兼用)
5:スピンドル 6,6A,6B:サーマルヘッド 6a,6Aa,6Ba:発熱部
7:モータ 8:摩擦ローラ 9:ゴムローラ 10:ディスク支持爪(支持部材) 11:連動機構 12:DCモータ 13:レーザ制御回路 14:エンコーダ 15:インターフェイス 16:サーボ制御回路 17:再生信号処理回路
18:シークモータ 19:ゴムローラ(支持部材兼用)
20:光ディスク装置 21:CPU 22:バッファRAM 23:バッファマネージャ 24:フラッシュメモリ 25:RAM 26:サーマルヘッド制御回路 27:ローラ装置(低速回転機構) 28:ローラ装置制御回路 29:モータ駆動回路 30:上位装置(マイクロコンピュータ等)
40:ローディングベース 42:フレーム 45:レール 46:トレー押さえ 48:トラバースメカ 70:ローディング機構
100:トレー 101:光ディスクを載置する円形の凹部 102:穴部
103:レール溝 105:段部
40:ローディングベース 42:フレーム 45:レール 46:トレー押さえ 48:トラバースメカ 70:ローディング機構
100:トレー 101:光ディスクを載置する円形の凹部 102:穴部
103:レール溝 105:段部
50:可視情報書込ユニットホルダ 51〜56:減速輪列 60:爪ブロック
60a:雌ねじ穴 61:案内軸 62:ロッド 62a:雄ねじ部 63:ブラケット 64,65:傘歯車 66:ウオームギア 67:ウオームホイール
68:ブラケット 69:連動片 81:第1レバー 82:第2レバー
83:ピン 84:軸 85:コイルスプリング 86:軸 90:サーマルヘッドホルダ 91:ロッド 91a:偏心部 92:ブラケット 93,94:軸 95:ブラケット 96:コイルスプリング 97:ブラケット
60a:雌ねじ穴 61:案内軸 62:ロッド 62a:雄ねじ部 63:ブラケット 64,65:傘歯車 66:ウオームギア 67:ウオームホイール
68:ブラケット 69:連動片 81:第1レバー 82:第2レバー
83:ピン 84:軸 85:コイルスプリング 86:軸 90:サーマルヘッドホルダ 91:ロッド 91a:偏心部 92:ブラケット 93,94:軸 95:ブラケット 96:コイルスプリング 97:ブラケット
110:ベルト 111,112:プーリ 119,136:段付きローラ
119a:大径部 119b:小径部 120,130:低速回転機構 121,135:伝達部 140:ボールベアリング(ボール状回転支持体) 140a:ボール 151:スピンドルモータのモータドライバ回路 152:位相比較器
153:チャージポンプ回路 154:低域通過型フィルタ 155:低速回転用モータのモータドライバ回路 160:支持板 161:軸 163:支持部
164:ブラケット 165:ピン 166A〜166C:コイルバネ
167,168:軸受突部 169A〜169C:ガイドピン
201,202:レバー 203,204:軸 205,206:ゴムローラ
207:ピン
119a:大径部 119b:小径部 120,130:低速回転機構 121,135:伝達部 140:ボールベアリング(ボール状回転支持体) 140a:ボール 151:スピンドルモータのモータドライバ回路 152:位相比較器
153:チャージポンプ回路 154:低域通過型フィルタ 155:低速回転用モータのモータドライバ回路 160:支持板 161:軸 163:支持部
164:ブラケット 165:ピン 166A〜166C:コイルバネ
167,168:軸受突部 169A〜169C:ガイドピン
201,202:レバー 203,204:軸 205,206:ゴムローラ
207:ピン
Claims (31)
- 情報記録媒体として光ディスクを装着する装着部と、
該装着部に装着された光ディスクに対して情報を記録及び再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと、
該光ピックアップによって情報を記録又は再生する際に、前記装着された光ディスクを高速回転させる高速回転機構と、
前記装着された光ディスクに対して前記光ピックアップと反対側に設けられ、該光ディスクのラベル面に貼付された感熱情報表示フィルムからなるラベルに発熱部を当接させて可視情報を書き込むサーマルヘッドと、
該サーマルヘッドによって前記ラベルに可視情報を書き込む際に、前記装着された光ディスクを前記高速回転よりも遅い回転速度で低速回転させる低速回転機構とを設けたことを特徴とする光ディスク装置。 - 情報記録媒体として光ディスクを装着する装着部と、
該装着部に装着された光ディスクに対して情報を記録及び再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと、
該光ピックアップによって情報を記録又は再生する際に、前記装着された光ディスクを高速回転させる高速回転機構と、
前記装着された光ディスクに対して前記光ピックアップと反対側に設けられ、該光ディスクのラベル面に貼付された熱可逆性情報表示フィルムからなるラベルに発熱部を当接させて可視情報を書き込み及び消去するサーマルヘッドと、
該サーマルヘッドによって前記ラベルに可視情報を書き込み又は消去する際に、前記装着された光ディスクを前記高速回転よりも遅い回転速度で低速回転させる低速回転機構とを設けたことを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1又は2記載の光ディスク装置において、
前記サーマルヘッドは、前記発熱部が前記装着された光ディスクの半径方向に沿って延び、前記ラベルの書き込み有効半径の全長に亘って当接可能に配設されていることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、
前記サーマルヘッドは、前記発熱部が前記装着された光ディスクの前記ラベルに当接する方向に常時回動付勢されていることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項4記載の光ディスク装置において、
偏心部を有するロッドと、その偏心部と係合して該ロッドの回転によって、前記サーマルヘッドをその回動付勢力に抗して前記ラベルから離間させる位置と該回動付勢力によって前記ラベルに当接させる位置とに回動するサーマルヘッドホルダとを設けたことを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、
前記サーマルヘッドの前記装着された光ディスクの前記ラベルへの当接に連動して該光ディスクの外周縁部に当接し、該光ディスクを前記サーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持部材を設けたことを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、
前記低速回転機構が、前記装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能なローラと、該ローラを回転させるモータとを有し、該ローラが前記光ディスクの外周面に当接して回転することによって該光ディスクを低速回転させる機構であることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項7記載の光ディスク装置において、
該低速回転機構のローラの前記装着された光ディスクの外周面に対する当接・離間と、前記サーマルヘッドの該光ディスクの前記ラベルへの当接・離間とを1個の駆動源の駆動力によって連動させる連動機構を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記ローラがゴムローラである請求項7又は8記載の光ディスク装置。
- 請求項6記載の光ディスク装置において、
前記低速回転機構が、前記装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能なローラと、該ローラを回転させるモータとを有し、該ローラが前記光ディスクの外周面に当接して回転することによって該光ディスクを低速回転させる機構であることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項10記載の光ディスク装置において、
該低速回転機構のローラの前記装着された光ディスクの外周面に対する当接・離間と、前記サーマルヘッドの該光ディスクの前記ラベルへの当接・離間と、前記支持部材の該光ディスクの外周縁部への当接・離間とを1個の駆動源の駆動力によって連動させる連動機構を備えたことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記ローラがゴムローラである請求項10又は11記載の光ディスク装置。
- 請求項8記載の光ディスク装置において、
前記低速回転機構、前記サーマルヘッド、及び前記連動機構が全て共通のホルダに保持されて可視情報書込ユニットを構成していることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項11記載の光ディスク装置において、
前記低速回転機構、前記サーマルヘッド、前記支持部材、及び前記連動機構が全て共通のホルダに保持されて可視情報書込ユニットを構成していることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、
前記低速回転機構が、前記装着された光ディスクの外周面に対して当接及び離間可能にベルトを張装する対のプーリ又はローラと、前記ベルトを回動させるモータとを有し、該ベルトが前記光ディスクの外周面に当接して回動することによって該光ディスクを低速回転させる機構であることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、
前記低速回転機構が、低速回転用のモータと該モータの回転駆動力を前記装着された光ディスクに伝達して該光ディスクを低速回転させる伝達部とからなり、該伝達部が前記光ディスクを前記サーマルヘッドの当接力に対して回転可能に支持する支持部材を兼ねていることを特徴とする光ディスク装置。 - 前記伝達部が、大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラを有し、該段付きローラが前記低速回転用のモータによって回転駆動され、前記小径部の外周面が前記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、前記大径部の上面が該光ディスクの前記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにしたことを特徴とする請求項16記載の光ディスク装置。
- 前記伝達部が、大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラと、該段付きローラの前記小径部の外周面と別のローラ又はプーリとの間に張装されたベルトとを有し、前記段付きローラと前記ベルトが前記低速回転用のモータによって駆動され、前記ベルトが前記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、前記段付きローラの大径部の上面が該光ディスクの前記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにしたことを特徴とする請求項16記載の光ディスク装置。
- 前記別のローラ又はプーリも大径部上に小径部を一体に形成した段付きローラであって、前記べルトの2個の前記段付きローラの前記小径部間に張装された部分が、前記光ディスクの外周面に当接して該光ディスクを低速回転させ、前記2個の前記段付きローラの各前記大径部の上面が該光ディスクの前記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するようにしたことを特徴とする請求項18記載の光ディスク装置。
- 前記段付きローラの前記大径部の上面が環状の凸曲面をなしていることを特徴とする請求項17乃至19のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
- 前記ベルトがゴムベルトであることを特徴とする請求項15,18,19のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
- 前記ベルトがタイミングベルトであることを特徴とする請求項15,18,19,21のいずれか一項に記載の光ディスク装置。
- 請求項1乃至5、7乃至9,13,15のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、前記装着された光ディスクの前記サーマルヘッドに当接される面と反対側の面を支持するボール状回転支持体を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
- 前記ボール状回転支持体が、前記光ディスクを挟んで前記サーマルヘッドと対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項23記載の光ディスク装置。
- 前記光ディスクを挟んで前記サーマルヘッドと反対側に、前記ボール状回転支持体が少なくとも一対、前記光ディスクの周方向における前記サーマルヘッドの位置を挟む両側に180度以下の角度間隔で設けられていることを特徴とする請求項23記載の光ディスク装置。
- 前記少なくとも一対のボール状回転支持体が、90度以下の角度間隔で設けられていることを特徴とする請求項25記載の光ディスク装置。
- 前記少なくとも一対のボール状回転支持体が、前記光ディスクの周方向における前記サーマルヘッドの位置を挟んで対称な位置に設けられていることを特徴とする請求項25又は26記載の光ディスク装置。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、
前記高速回転機構が、高速回転用のモータと該モータの回転速度に応じた信号を発生する回転信号発生手段とを有し、前記低速回転機構が低速回転用のモータを有しており、
該低速回転用のモータを駆動して前記低速回転機構によって前記装着された光ディスクを低速回転させる際に、非駆動状態の前記高速回転用のモータが前記光ディスクの回転によって従動回転することにより、前記回転信号発生手段が発生する信号を用いて前記低速回転用のモータの回転を制御して前記ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転制御手段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項28記載の光ディスク装置において、
前記回転信号発生手段が、前記高速回転用のモータの回転速度に応じたFG信号を発生する手段であり、前記ディスク回転制御手段が、該FG信号を用いて前記低速回転用のモータの回転を制御する手段であることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光ディスク装置において、前記サーマルヘッドを、前記装着された光ディスクの径方向に沿って配設された複数個のサーマルヘッドで構成したしたことを特徴とする光ディスク装置。
- 前記複数個のサーマルヘッドの隣接する接続部は、互いの発熱部が前記光ディスクの径方向にオーバラップしていることを特徴とする請求項30記載の光ディスク装置。
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