JP2006113228A - 対物レンズ及びこれを用いた光学装置 - Google Patents

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Yumi Nakagawa
由美 中川
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豊 末永
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Abstract

【課題】 接合レンズを使わずに色収差を補正することで安価な光源が使用でき、高い解像度を有する液浸系の深紫外対物レンズ及びこれを用いた光学装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る対物レンズは、深紫外波長域で用いられ、全てのレンズL1〜L20が単レンズからなり、前記全てのレンズL1〜L20は互いに異なる2種類以上の媒質(石英及び蛍石)で構成され、物体面と最も物体側に配置されたレンズL20との間を液体(水)で満たした状態で用いて、物体を拡大して観察するように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、対物レンズ及びこれを用いた光学装置に関し、特に、半導体ウエハや液晶基板の観察を目的として、波長250nm近辺の深紫外波長域で用いられる対物レンズ及びこれを用いた光学装置に関するものである。
昨今の顕微鏡装置、特に半導体ウエハや液晶基板の観察を目的とする顕微鏡装置では、パターン線幅の微細化に伴い、より高解像度の対物レンズが求められている。このような対物レンズにおける解像度Rは、結像に関与する光の波長をλとし、該対物レンズの開口数をNAとしたとき、次式(4)で表すことができる。
R=0.61×(λ/NA) …(4)
上記の式(4)より、対物レンズにおいて高い解像度Rを達成するためには、(一般的に)開口数NAを上げる、波長λを短くすることいった手段を取ることが有効であることが分かる。
ところで、対物レンズには、波長250nm近辺の深紫外波長域で用いるものがあり、同一の媒質(多くの場合は、石英)で形成された複数のレンズだけで構成されたもの(以下、第1のタイプと称する)と、異なる媒質(多くの場合、石英と蛍石)で形成されたレンズを接合剤で接合するようにしたもの(以下、第2のタイプと称する)等が開示されている。
第1のタイプの対物レンズでは、原理的に色収差の補正ができないため、比較的安価であるものの、波長幅を有する光源、すなわちランプや狭帯化していないエキシマレーザ等を光源として用いたときには、色収差で集光性能が著しく低下してしまい、式(4)に示すような波長λと開口数NAで決まる所定の解像度Rが得られないという問題がある。
また、第2のタイプの対物レンズでは、色収差の補正が可能であるため、上記の問題は発生しない。しかしながら、深紫外光を好適に通す接合剤は種類が少なく、また例えあったとしても接合剤の接着力や作業性に難があるものがほとんどであるという問題がある。また、ランプ程度の低エネルギの光であればよいが、レーザのような高エネルギの光を入射すると、深紫外光の照射により接合剤が劣化し、対物レンズの内部透過率を低下させ、耐久性を損うという問題がある。
そこで、これら2つのタイプで発生する問題を解消すべく、光源に波長248nmの狭帯化されていないレーザを用いて、石英製のレンズと蛍石製のレンズを用いて色収差を補正しているが、両者を接合剤によって接合してはいない対物レンズが開示されている(例えば、特許文献1を参照)。また、光源に使用波長が248nmよりも更に短い、使用波長が193nmである光源である対物レンズも実用化されている。
特開2003−21785号公報
先に述べた特許文献1に記載の対物レンズにおける開口数は0.9程度であり、式(4)から、80nmライン&スペース程度の線幅を解像することが可能であることが分かる。しかしながら、現在、半導体ウエハや液晶基板の観察に用いる顕微鏡装置では、さらに細い65nmライン&スペース程度の線幅を解像することが求められており、特許文献1の対物レンズではこの要求を満足することが難しい。
また、上記の使用波長が193nmである対物レンズでは、光源が狭帯化されたレーザ(例えば、ArFエキシマレーザ等)であり、色収差補正の問題は発生しないものの、非常に高価であるため、顕微鏡装置の価格上昇に繋がってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、接合レンズを使わずに色収差を補正することで安価な光源が使用でき、高い解像度を有する液浸系の深紫外対物レンズ及びこれを用いた光学装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る対物レンズは、深紫外波長域で用いられ、全てのレンズが単レンズからなり、前記全てのレンズは互いに異なる2種類以上の媒質で構成され、物体面と最も物体側に配置されたレンズとの間を液体で満たした状態で用いて、物体を拡大して観察するように構成される。
なお、本発明では、前記対物レンズを構成する媒質は、フッ化物結晶と石英、少なくとも2種類以上の異なるフッ化物結晶、及び、少なくとも2種類以上の異なるフッ化物結晶と石英のいずれかの組み合わせであることが望ましい。
また、本発明では、像側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズのトリプレット構成を有して構成されることが望ましい。
また、本発明では、像側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズからなる前記トリプレット構成を有し、全体として負のパワーを持つ第1レンズ群と、媒質の異なる正レンズと負レンズを空気間隔をもって配置することにより構成されたレンズ対を少なくとも2組以上有し、全体として正のパワーを持つ第2レンズ群とを備え、前記対物レンズ全系の焦点距離をfとし、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記対物レンズの全長をLとし、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔をDとしたとき、次式、0.01≦|f/f1|≦0.3…(1)、及び、0.05≦D/L…(2)の条件を満足するように構成されることが望ましい。
また、本発明では、最も物体側に近い面は、曲率を有して構成されることが望ましい。
本発明では、本対物レンズを構成する媒質のうち、最も分散が大きい媒質でできた凹レンズを4枚以上含み、これら凹レンズの焦点距離をそれぞれfmi(i=1,2,3,4…)とし、Pm=|Σ1/fmi|とし、前記対物レンズ全系の焦点距離をfとし、P=|1/f|としたとき、次式、Pm/P>1…(3)の条件を満足するように構成されることが望ましい。
本発明に係る光学装置では、上記記載のいずれかの対物レンズと、接合剤を使用して組み立てられた鏡筒光学系、もしくは、接合剤を使用せずに組み立てられた鏡筒光学系のいずれかを備えて構成される。
以上説明したように、本発明によれば、接合レンズを使用しない構成により、これに起因する問題点、すなわちレンズの接合剤に深紫外光が照射されることによって発生する諸問題を全て解消でき、且つ、色収差を含む諸収差を良好に補正でき、高い解像度を有する液浸系の深紫外対物レンズ及びこれを用いた光学装置を実現することができた。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る対物レンズは、深紫外波長域で用いられ、全てのレンズが単レンズからなり、前記全てのレンズは互いに異なる2種類以上の媒質で構成され、物体面と最も物体側に配置されたレンズとの間を液体で満たした状態で用いて、物体を拡大して観察するものである。
このように、本発明の対物レンズでは、接合剤を使用して媒質の異なるレンズを接合することはせず、全て単レンズで構成している。これにより、深紫外光の照射を受けて、レンズの接合剤が劣化して発生する諸問題を回避できる。なお、本発明の対物レンズを構成するレンズ対は、収差補正上では接合レンズと近い効果を持ち、形状的にも接合レンズと近い形状となっている。
また、本発明の対物レンズは、物体面と最も物体側に配置されたレンズとの間を液体で満たした状態で用いて、物体を拡大して観察する、いわゆる液浸系の対物レンズである。一般に、光学顕微鏡においては、試料面と対物レンズの先端が空気で満たされている乾燥系対物レンズに比べ、試料面と対物レンズの先端が水やオイルなどの液体で満たされている液浸系対物レンズの方が高い解像度を得られることは周知である。よって、本発明に係る対物レンズは、液浸にて用いている。
また、本発明の対物レンズは、前記全てのレンズは互いに異なる2種類以上の媒質で構成している。このような構成により、色収差を良好に補正している。
ところで、一般に、色収差補正には、分散の異なる硝材を用いることが有効であることが知られている。しかしながら、本発明のように深紫外波長域で用いる場合は、一般の光学用の硝材では内部透過率が著しく低下するため、使用できる硝材はフッ化物結晶(例えば、蛍石)や石英に限定されている。よって、本発明の対物レンズを構成する媒質は、フッ化物結晶と石英、少なくとも2種類以上の異なるフッ化物結晶、及び、少なくとも2種類以上の異なるフッ化物結晶と石英の組み合わせであることが望ましい。なお、フッ化物結晶として、本発明では、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、フッ化ストロンチウム等を選択することが望ましい。
本発明の対物レンズは、トリプレット構成を有する対物レンズ(以下、第1のタイプの対物レンズと称する。請求項1〜5に該当)と、トリプレット構成を有さない対物レンズ(以下、第2のタイプの対物レンズと称する。請求項1,2及び6に該当)の2つのタイプに分類される。以下に、本発明に係るこれら2種類の対物レンズについて説明する。
第1のタイプの本発明に係る対物レンズは、像側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズからなるトリプレット構成を有し、全体として負のパワーを持つ第1レンズ群と、媒質の異なる正レンズと負レンズを空気間隔をもって配置することにより構成されたレンズ対を少なくとも2組以上有し、全体として正のパワーを持つ第2レンズ群とを備えて構成される。そして、第2レンズ群の最も物体側に位置する面の付近には、数枚の正レンズが配置されている。
このように、本発明では、第1レンズ群を全体として負のパワーを有して構成することにより、第2レンズ群で大きく広げられた光束を無理なく平行光束に戻すと同時に、軸外収差である像面湾曲やコマ収差を補正している。
また、第1レンズ群をトリプレット構成とすることで、上記補正の際に発生する倍率色収差を非常に良好に補正している。特に、第2レンズ群の先玉に石英が用いられた場合には、このトリプレット構成が有効に作用する。
但し、第2レンズ群の先玉(後述する第1及び第2実施例では、最も物体側に配置された正レンズL20)には、収差補正上の観点からは蛍石などのフッ化物結晶を用いることが望ましい。しかしながら、先玉の物体側の面は浸液に浸して使用するため、レンズの耐液性や加工性に不安がある場合には石英を用いることが望ましい。
本発明の対物レンズは、第2レンズ群に、媒質の異なる正レンズと負レンズを空気間隔をもって配置して構成されたレンズ対を少なくとも2組以上配置することによって、色収差補正を行っている。これは、先述したように、本対物レンズが深紫外波長域で用いられるため、使用できる硝材が限定されるからである。
なお、本発明の対物レンズは開口数が大きいため(1.24程度)、前記レンズ対を擬似的に接合した2枚のレンズで構成するよりも、擬似的に接合した3枚のレンズで構成する方が、より効果的に軸上色収差を補正することができる。
また、第2レンズ群の最も物体側に位置する面の付近に、数枚の正レンズを配置することにより、本光学系に入射した光線を無理なく屈折させて、この第2レンズ群から発生する球面収差を最低限に抑えている。
以上のような第1のタイプの対物レンズにおいて、各収差のバランスを非常に良い状態に保つため、該対物レンズ全系の焦点距離をfとし、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、対物レンズの全長をLとし(詳しくは対物レンズの第1面から最終面までの距離)、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔をDとしたとき、次式(1)及び(2)を満足することが望ましい。
0.01≦|f/f1|≦0.3 …(1)
0.05≦D/L …(2)
上記の条件式(1)は、対物レンズ全体に対する第1レンズ群のパワー配分を規定するものである。なお、条件式(1)の上限値を上回ると、第1レンズ群の負のパワーが強くなり過ぎて、レンズの構成枚数が多く全体としてかなり強い正のパワーを有する第2レンズ群とのバランスが崩れ、球面収差の悪化を招き、望ましくない。また、条件式(1)の下限値を下回ると、第1レンズ群の負のパワーが不足して、第2レンズ群から発生する球面収差を補正し切れず、望ましくない。
上記の条件式(2)は、第1レンズ群のトリプレット構成を設定するために非常に重要なものであり、この条件式(2)の下限値を下回ると、第2レンズ群によい大きく広げられた光束を平行光束に戻す際に、像面湾曲やコマ収差を発生させてしまうため、望ましくない。また、本光学系の第1レンズ群にトリプレット構成を配置するのは、倍率色収差を抑えることが目的であるが、条件式(2)の下限値を下回ると、その目的が果せず、望ましくない。
また、第1のタイプである本発明の対物レンズは、最も物体側に配置されたレンズの物体側の面、すなわち浸液に接するレンズ面は曲率がついていることが望ましい。このような構成により、諸収差をさらに低減させることができるからである。なお、従来対物レンズでは、最も物体側に近い面(浸液に接するレンズ面)に曲率を持たせて使用すると、該レンズ面に気泡が生じる可能性があると考えられてきたが、最近その可能性は殆どないことが確認されている。
一方、第2のタイプである本発明の対物レンズは、媒質の異なる正レンズと負レンズを空気間隔をもって配置することにより構成されたレンズ対を少なくとも2組以上有する点は、第1のタイプの対物レンズと同様である。そして、第2のタイプの対物レンズでは、該対物レンズを構成する媒質のうち、最も分散が大きい媒質でできた(例えば、後述の第3実施例では、対物レンズを構成する媒質は蛍石と石英のいずれかであるため、最も分散が大きい媒質とは石英である)凹レンズを4枚以上含み、これら凹レンズの焦点距離をそれぞれfmi(i=1,2,3,4…)とし、Pm=|Σ1/fmi|とし、前記対物レンズ全系の焦点距離をfとし、P=|1/f|としたとき、次式(3)を満足することが望ましい。
Pm/P>1 …(3)
上記条件式(3)は、第2のタイプである対物レンズにおける凹レンズの配置に係るものであり、この条件式(3)の下限値を下回ると、色消しが不十分となり、像のコントラストの低下を招くため、望ましくない。
本発明の光学装置は、例えば顕微鏡装置であり、第1もしくは第2のタイプの対物レンズと、光源のパワーの強弱に応じて(鏡筒光学系に到達する光のパワーの強弱に応じて)、接合剤を使用して組み立てられた鏡筒光学系、もしくは、接合剤を使用せずに組み立てられた鏡筒光学系のいずれかを備えて構成されている。鏡筒光学系の選択については、鏡筒光学系に到達する光のパワーが極めて大きい場合は、(上記対物レンズと同様に)深紫外光照射による接合剤の劣化による問題が発生するため、接合剤を使用せずに組み立てられたものを用いることが望ましい。また、鏡筒光学系に到達する光のパワーがあまり強くない場合は、接合剤を使用して組み立てられたものを用いても問題なく、むしろ製造コストを抑えることができるためより望ましい。
以下、本発明に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。
なお、いずれの実施例においても、本発明に係る対物レンズに使用する浸液、すなわち試料面から最も物体側に配置されたレンズの物体側の面(第1及び第2実施例では表中の面番号40、第3実施例では表中の面番号36)までの間隙を満たす液として、水を用いている。
また、本発明の対物レンズは無限遠設計となっているため、以下の実施例では実際の光線の進行方向とは逆の順序で示している。
まず、本発明の第1のタイプに係る対物レンズについて、第1実施例及び第2実施例の2つの実施例を用いて説明する。第1実施例のレンズ構成図を図1に、第2実施例のレンズ構成図を図3に示すように、いずれの実施例でも、全てのレンズが単レンズから構成され、像側から順に、像側に凹面を向けた正レンズL1、負レンズL2、正レンズL3のトリプレット構成であり、全体として負のパワーを持つ第1レンズ群G1と、媒質の異なる正レンズと負レンズを空気間隔をもって配置することにより構成された7組のレンズ対P1〜P7を有し、全体として正のパワーを持つ第2レンズ群G2とから構成されている。
なお、第1レンズ群G1は、像側から、正メニスカスレンズL1、両凹レンズL2、正メニスカスレンズL3から構成されている。また、第2レンズ群G2は、像側から、両凸レンズL4と両凹レンズL5からなるレンズ対P1、両凸レンズL6と両凹レンズL7からなるレンズ対P2、両凸レンズL8と両凹レンズL9からなるレンズ対P3、両凸レンズL10と両凹レンズL11からなるレンズ対P4、両凸レンズL12と両凹レンズL13とからなるレンズ対P5、前記両凹レンズL13と両凸レンズL14とからなるレンズ対P6(すなわち、3枚のレンズL12、L13及びL14で、2組のレンズ対P5、P6が形成される)、両凸レンズL15、両凹レンズL16と両凸レンズL17からなるレンズ対P7、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL18、L19、L20から構成されている。そして、最も物体に近いレンズ面、すなわちL20の物体側の面(後述の面番40)は、物体側に凹の曲率を有して構成されている。
(第1実施例)
図1及び図2を用いて、本発明に係る第1実施例の対物レンズについて説明する。以下に、本発明に係る第1実施例の対物レンズにおける各レンズの諸元を表1に示す(但し、長さの単位は全てmmである)。この諸元の表において、第1欄mは物体側からの各光学面の番号(以下、面番号と称する)、第2欄rは各光学面の曲率半径、第3欄dは各光学面から次の光学面(または像面)までの光軸上の距離(以下、面間隔と称する)、第4欄は硝材、第5欄は各レンズ成分をそれぞれ表している。また、表中では、fは対物レンズ系全体の焦点距離、NAは開口数、nは基準光線(248nm)に対する浸液の屈折率を示しており、これらは他の実施例においても同様である。
また、以下の全ての諸元値において掲載されている対物レンズ全系の焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他の長さの単位は、特記の無い場合は「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
(表1)
深紫外波長域での収差補正範囲 :248nm±3nm
NA=1.25
浸液の屈折率:n=1.396342
m r d 硝材
1 -39.907 1.50 石英 L1
2 -10.955 5.15 (空気)
3 -126.105 0.75 蛍石 L2
4 5.058 14.85 (空気)
5 -15.595 3.90 石英 L3
6 -13.326 17.60 (空気)
7 25.945 2.85 蛍石 L4
8 -17.974 0.78 (空気)
9 -11.539 0.75 石英 L5
10 56.794 0.15 (空気)
11 15.085 3.25 蛍石 L6
12 -17.399 0.25 (空気)
13 -15.249 0.74 石英 L7
14 24.439 0.16 (空気)
15 15.085 3.25 蛍石 L8
16 -17.399 0.25 (空気)
17 -15.249 0.74 石英 L9
18 24.439 0.16 (空気)
19 15.085 3.25 蛍石 L10
20 -17.399 0.25 (空気)
21 -15.249 0.74 石英 L11
22 24.439 0.15 (空気)
23 13.527 3.15 蛍石 L12
24 -17.258 0.25 (空気)
25 -15.125 0.71 石英 L13
26 11.394 0.27 (空気)
27 13.000 2.45 蛍石 L14
28 -25.653 0.13 (空気)
29 9.024 2.65 蛍石 L15
30 -30.248 0.40 (空気)
31 -17.986 0.67 石英 L16
32 14.823 0.07 (空気)
33 8.955 1.75 蛍石 L17
34 -120.372 0.13 (空気)
35 4.340 1.51 蛍石 L18
36 7.769 0.12 (空気)
37 2.480 1.28 蛍石 L19
38 3.242 0.07 (空気)
39 1.032 1.00 石英 L20
40 8.000 0.22 浸液
(条件式対応値)
f = 1.98
f1 =-36.62
D = 17.60
L = 78.08
(条件式)
(1) 0.01≦ |f/f1|=0.0541 ≦0.3
(2) 0.05≦ D/L =0.2254
このように第1実施例では、上記条件式(1)及び(2)を全て満たすことが分かる。
図2は、本発明に係る第1実施例の対物レンズにおける球面収差、像面湾曲、及び、歪曲収差を示す。なお、各収差図において、NAは開口数、Yは最大像高、xは波長248nm、yは波長251nm、及び、zは波長245nmをそれぞれ示している。また、像面湾曲では、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面を示している。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様である。
図2に示す各収差図から明らかなように、本実施例の対物レンズでは諸収差が良好に補正されていることがわかる。
(第2実施例)
図3及び図4を用いて、本発明に係る第2実施例の対物レンズについて説明する。なお、本実施例に係る対物レンズの構成については上記したため(図3参照)、ここでの説明は省略する。以下に、本発明に係る第2実施例の対物レンズにおける各レンズの諸元を表2に示す。
(表2)
深紫外波長域での収差補正範囲 :248nm±3nm
NA=1.24
浸液の屈折率:n=1.378487
m r d 硝材
1 -21.196 1.80 石英 L1
2 -8.989 4.00 (空気)
3 -42.629 1.00 蛍石 L2
4 5.100 12.70 (空気)
5 -14.670 4.50 石英 L3
6 -13.670 14.50 (空気)
7 33.847 3.60 蛍石 L4
8 -14.530 0.80 (空気)
9 -11.680 1.00 石英 L5
10 115.492 0.15 (空気)
11 18.970 3.80 蛍石 L6
12 -19.920 0.60 (空気)
13 -15.261 1.00 石英 L7
14 37.862 0.16 (空気)
15 17.016 3.80 蛍石 L8
16 -25.286 0.45 (空気)
17 -18.541 1.00 石英 L9
18 21.600 0.22 (空気)
19 19.005 3.80 蛍石 L10
20 -21.600 0.40 (空気)
21 -24.638 1.00 石英 L11
22 30.503 0.15 (空気)
23 15.000 3.90 蛍石 L12
24 -24.000 0.30 (空気)
25 -19.900 1.00 石英 L13
26 12.301 0.52 (空気)
27 14.370 3.90 蛍石 L14
28 -20.396 0.13 (空気)
29 10.895 3.90 蛍石 L15
30 -33.227 0.53 (空気)
31 -19.410 1.00 石英 L16
32 12.800 0.07 (空気)
33 11.170 2.40 蛍石 L17
34 -73.638 0.13 (空気)
35 4.301 2.00 蛍石 L18
36 7.680 0.12 (空気)
37 2.582 1.35 蛍石 L19
38 3.212 0.07 (空気)
39 1.031 1.00 石英 L20
40 7.997 0.22 浸液
(条件式対応値)
f = 2.00
f1 =-25.26
D = 14.50
L = 82.75
(条件式)
(1) 0.01≦ |f/f1|=0.0792 ≦0.3
(2) 0.05≦ D/L =0.1752
このように第2実施例では、上記条件式(1)及び(2)を全て満たすことが分かる。
図4は、本発明に係る第2実施例の対物レンズにおける球面収差、像面湾曲、及び、歪曲収差を示す。図4に示す各収差図から明らかなように、本実施例の対物レンズでは諸収差が良好に補正されていることがわかる。
(第3実施例)
次に、本発明の第2のタイプに係る第3実施例の対物レンズについて、図5及び図6を用いて説明する。第3実施例のレンズ構成図は、図5に示すように、全てのレンズが単レンズで構成され、像側から順に、負レンズL1と、レンズ対P1〜P6と、正レンズL12、L13と、レンズ対P7と、正レンズL16〜L18とから構成されている。なお、7組のレンズ対P1〜P7は、第1のタイプと同様に、それぞれ媒質の異なる正レンズと負レンズとを空気間隔をもって配置した構成である。
より詳細には、第3実施例の対物レンズは、像側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL1、両凸レンズL2と両凹レンズL3からなるレンズ対P1、前記両凹レンズL3と両凸レンズL4からなるレンズ対P2、前記両凸レンズL4と両凹レンズL5からなるレンズ対P3(すなわち、4枚のレンズL2、L3、L4及びL5とで、3組のレンズ対P1、P2及びP3が形成される)、両凸レンズL6と両凹レンズL7からなるレンズ対P4、両凸レンズL8と両凹レンズL9からなるレンズ対P5、両凸レンズL10と両凹レンズL11からなるレンズ対P6、両凸レンズL12、L13、両凹レンズL14と両凸レンズL15とからなるレンズ対P7、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL16、L17、像側に凸面を向けた平凸レンズL18から構成されている。以下に、本発明に係る第3実施例の対物レンズにおける各レンズの諸元を表3に示す。
(表3)
深紫外波長域での収差補正範囲 :248nm±3nm
NA=1.25
浸液の屈折率:n=1.396342
m r d 硝材
1 19.497 0.51 蛍石 L1
2 7.204 1.67 (空気)
3 11.747 1.40 蛍石 L2
4 -7.578 0.08 (空気)
5 -6.706 0.45 石英 L3
6 7.400 0.05 (空気)
7 7.760 1.55 蛍石 L4
8 -7.528 0.15 (空気)
9 -5.895 0.50 石英 L5
10 91.244 0.17 (空気)
11 9.472 1.60 蛍石 L6
12 -8.105 0.10 (空気)
13 -7.203 0.50 石英 L7
14 12.252 0.45 (空気)
15 11.323 1.70 蛍石 L8
16 -7.336 0.10 (空気)
17 -7.175 0.50 石英 L9
18 16.680 0.82 (空気)
19 7.578 1.80 蛍石 L10
20 -12.003 0.15 (空気)
21 -9.684 0.50 石英 L11
22 9.441 0.75 (空気)
23 10.210 1.65 蛍石 L12
24 -14.513 0.10 (空気)
25 5.594 1.88 蛍石 L13
26 -17.975 0.30 (空気)
27 -9.276 0.50 石英 L14
28 8.749 0.05 (空気)
29 7.104 1.24 蛍石 L15
30 -28.859 0.10 (空気)
31 2.922 1.13 蛍石 L16
32 5.595 0.10 (空気)
33 1.640 0.95 蛍石 L17
34 2.218 0.05 (空気)
35 0.750 0.75 蛍石 L18
36 ∞ 0.20 浸液
(条件式対応値)
fm1 =-6.84,fm2 =-10.87,fm3 =-8.84,
fm4 =-9.80,fm5 = -9.32,fm6 =-8.77,
Pm =|Σ1/fmi|= 0.6747 (但し、i=1,2…,6)
f = 2.00
P =| 1/f |= 0.5
(条件式)
(3) Pm/P= 1.349 >1
このように第3実施例では、上記条件式(3)を満たすことが分かる。
図6は、本発明に係る第3実施例の対物レンズにおける球面収差、像面湾曲、及び、歪曲収差を示す。図6に示す各収差図から明らかなように、本実施例の対物レンズでは諸収差が良好に補正されていることがわかる。
(第4実施例)
図7を用いて、本発明に係る対物レンズが用いられた、第4実施例に係る顕微鏡装置について説明する。
顕微鏡装置20は、光源1と、コレクタレンズ2と、フィルタ3と、開口絞り4と、視野絞り5と、コンデンサレンズ6と、第1ビームスプリッタ7と、対物レンズ8(上記第1〜第3実施例を参照)と、吐出ノズル9と、吸引ノズル10と、被検物体(半導体ウエハ)11と、液体受け12と、ステージ13と、第1反射ミラー14と、鏡筒光学系(第2対物レンズ)15と、第2反射ミラー16と、第2ビームスプリッタ17と、接眼レンズ18と、撮像素子19とから構成される。
なお、上記した各実施例の対物レンズ8はいずれも無限遠系補正型である。よって、本発明の顕微鏡装置20では、対物レンズ8の像側に鏡筒光学系(第2対物レンズ)15を配置して、該対物レンズ8と鏡筒光学系15との組み合わせにより有限光学系を形成している。
上記構成を有する顕微鏡装置20には落射照明が使用されており、光源1から放出された光は、コレクタレンズ2で集光され、所定の波長幅の光のみがフィルタ3を進み、開口絞り4上に光源1の像を形成する。そして、視野絞り5を進み、コンデンサレンズ6及び第1ビームスプリッタ7を介し、対物レンズ8の射出瞳上に光源1の像をリレーし、対物レンズ8により平行光束として、水平面内及び鉛直方向に移動可能なステージ13上の被検物体(例えば、半導体ウエハ)11を照明する。
なお、開口絞り4は、対物レンズ8の射出瞳と照明光学系1〜6とを介して共役な位置に配置され、照明光束の太さ、すなわち被検物体11を照明する光の入射角度範囲を規定するものである。
また、対物レンズ8は、上記したように液浸系対物レンズであり、被検物体11と該対物レンズ8の先端とが液体(浸液)に浸されているときに、光学系の収差が補正されるように設計されている。このため、対物レンズ8の先端近傍には、該レンズ8の先端と被検物体11との間にある空間に純水などの液体で満たすため、所定量の液体を吐出する吐出ノズル9と、観察終了時に前述の液体を吸い込む吸引ノズル10とが備えられている。
なお、被検物体11の下方に、ステージ13上から液滴がこぼれて前記液体が他の部分に飛び散るのを防ぐ液体受け12を備えることが望ましい。これは、被検物体11の周辺を観察しようとして、吐出ノズル9から液体を吐出したが、液滴ができずに被検物体11からこぼれてしまうと、その液体がステージ13の摺動面などに落下して、被検物体11がステージ13から浮いたり、あるいはステージ13に貼り付いたりして、該ステージ13が正しく作動しなくなることを防止するためである。
続いて、照明された被検物体11から発した光は、対物レンズ8により平行光束となって進み、第1ビームスプリッタ7及び第1反射ミラー14を介して、鏡筒光学系15に入射する。そして、鏡筒光学系15を経た光は、第2反射ミラー16を介して、第2ビームスプリッタ17にて、接眼レンズ18の方向に進むものと、撮像素子19の方向に進むものとに分割される。ここで、分割された光のうち、接眼レンズ18の方向に進んだ光は、視野位置にて結像して、眼視観察に用いられる。また、撮像素子19の方向に進んだ光は、該素子19上に結像し、標本の電子画像を得ることができるようになっている。
なお、本実施例では、図7に示すように、第2ビームスプリッタ17を用いて接眼レンズ18と撮像素子19とに光を振り分けているが、これに限定されるものではない。例えば、第2ビームスプリッタ17の出し入れにより、接眼レンズ18の視野位置もしくは撮像素子19の撮像面のいずれか一方に光が到達するように構成することも可能である。
ここで、上記の顕微鏡装置20で用いた鏡筒光学系15について、図8及び図9を用いて説明する。図8は接合レンズを用いていない構成の鏡筒光学系(以下、第1鏡筒光学系15Aと称する)のレンズ構成図であり、図9は接合レンズを用いた構成の鏡筒光学系(以下、第2鏡筒光学系15Bと称する)のレンズ構成図である。
本実施例に係る顕微鏡装置20では、対物レンズ8として上記の第1〜第3実施例に示すいずれかの対物レンズを採用しており、これらは比較的大きなパワーを有する光源を用いている。その結果、顕微鏡装置20では、図8に示すような接合剤を使用せずに組み立てられた(つまり、接合レンズを用いない)構成の第1鏡筒光学系15Aを用いることが望ましい。しかしながら、顕微鏡装置20において、例えば水銀ランプなど、光源1として比較的小さいパワーを有する光源を用いた場合には、接合剤の使用により生じる不都合の影響が低く、むしろ製造コストを抑えることができるため、図9に示すような接合剤を使用して組み立てられた(つまり、接合レンズを用いた)構成の第2鏡筒光学系15Bを用いることが望ましい。
まず、接合剤を使用せずに組み立てられた構成の第1鏡筒光学系15Aについて、図8を用いて説明する。第1鏡筒光学系15Aは、物体側から(図8中で左側から。また、図7中では対物レンズ8側から)順に、正メニスカスレンズL21と、両凸レンズL22と、両凹レンズL23とから構成され、接合レンズを用いていない。表4に、この第1鏡筒光学系15Aの各レンズの諸元を示す。
(表4)
第1鏡筒光学系の全系の焦点距離f=400
m r d 硝材
1 105.620 2.00 石英 L21
2 34.660 1.00 (空気)
3 35.170 3.00 蛍石 L22
4 -200.000 82.52 (空気)
5 -1555.000 2.00 石英 L23
6 78.175 200.00 (空気)
次に、接合剤を使用して組み立てられた構成の第2鏡筒光学系15Bについて、図9を用いて説明する。第2鏡筒光学系15Bは、物体側から(図9中で左側から。また、図7中では対物レンズ8側から)順に、正メニスカスレンズL31と両凸レンズL32から構成される接合レンズと、両凹レンズL33とから構成されている。表5に、第2鏡筒光学系15Bの各レンズの諸元を示す。
(表5)
第2鏡筒光学系の全系の焦点距離f=400
m r d 硝材
1 92.349 2.00 石英 L31
2 35.180 3.00 蛍石 L32
3 -289.851 80.00 (空気)
4 -1555.088 2.00 石英 L33
5 77.402 200.00 (空気)
以上のような本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
本発明の第1実施例に係る対物レンズの構成を示す断面図である。 本発明の第1実施例に係る対物レンズの諸収差図であり、(A)は球面収差、(B)は像面湾曲、(C)は歪曲収差を示している。 本発明の第2実施例に係る対物レンズの構成を示す断面図である。 本発明の第2実施例に係る対物レンズの諸収差図であり、(A)は球面収差、(B)は像面湾曲、(C)は歪曲収差を示している。 本発明の第3実施例に係る対物レンズの構成を示す断面図である。 本発明の第3実施例に係る対物レンズの諸収差図であり、(A)は球面収差、(B)は像面湾曲、(C)は歪曲収差を示している。 本発明に係る顕微鏡装置の概略図である。 本発明に係る顕微鏡装置で用いられる鏡筒光学系の構成を示す断面図である。 本発明に係る顕微鏡装置で用いられる他の鏡筒光学系の構成を示す断面図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L 各レンズ成分
1 光源
2 コレクタレンズ
3 フィルタ
4 開口絞り
5 視野絞り
6 コンデンサレンズ
7 第1ビームスプリッタ
8 対物レンズ
9 吐出ノズル
10 吸引ノズル
11 被検物体(半導体ウエハ)
12 液体受け
13 ステージ
14 第1反射ミラー
15 鏡筒光学系
16 第2反射ミラー
17 第2ビームスプリッタ
18 接眼レンズ
19 撮像素子
20 顕微鏡装置(光学装置)

Claims (7)

  1. 深紫外波長域で用いられ、全てのレンズが単レンズからなり、
    前記全てのレンズは互いに異なる2種類以上の媒質で構成され、
    物体面と最も物体側に配置されたレンズとの間を液体で満たした状態で用いて、
    物体を拡大して観察することを特徴とする対物レンズ。
  2. 前記対物レンズを構成する媒質は、フッ化物結晶と石英、少なくとも2種類以上の異なるフッ化物結晶、及び、少なくとも2種類以上の異なるフッ化物結晶と石英のいずれかの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  3. 像側から順に、正レンズ、負レンズ、正レンズのトリプレット構成を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズ。
  4. 像側から順に、
    正レンズ、負レンズ、正レンズからなる前記トリプレット構成を有し、全体として負のパワーを持つ第1レンズ群と、
    媒質の異なる正レンズと負レンズを空気間隔をもって配置することにより構成されたレンズ対を少なくとも2組以上有し、全体として正のパワーを持つ第2レンズ群とを備え、
    前記対物レンズ全系の焦点距離をfとし、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記対物レンズの全長をLとし、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔をDとしたとき、次式、
    0.01≦|f/f1|≦0.3 …(1)
    0.05≦D/L …(2)
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の対物レンズ。
  5. 最も物体側に近い面は、曲率を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の対物レンズ。
  6. 本対物レンズを構成する媒質のうち、最も分散が大きい媒質でできた凹レンズを4枚以上含み、
    これら凹レンズの焦点距離をそれぞれfmi(i=1,2,3,4…)とし、Pm=|Σ1/fmi|とし、前記対物レンズ全系の焦点距離をfとし、P=|1/f|としたとき、次式、
    Pm/P>1 …(3)
    の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズ。
  7. 請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の対物レンズと、
    接合剤を使用して組み立てられた鏡筒光学系、もしくは、接合剤を使用せずに組み立てられた鏡筒光学系のいずれかを備えて構成された光学装置。
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