JP2006113094A - 染色プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルカリ洗浄時のクラック発生を防止した染色プラスチックレンズの製造方法を提供する。
【解決手段】 ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアネート化合物を含有する重合性組成物を重合硬化しプラスチックレンズ生地を得る重合工程と、プラスチックレンズ生地を染色液中に浸漬して染色を行う染色工程と、染色工程で染色した染色プラスチックレンズを加熱処理する染色後アニール工程と、染色後アニール工程後に染色プラスチックレンズをアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程とを有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、アルカリ洗浄時のクラック発生を防止した染色プラスチックレンズの製造方法に関する。
プラスチックレンズは、ガラスレンズに比べ軽量で、成形性、加工性に優れ、割れにくく安全性も高いため、眼鏡レンズとして広く用いられている。また、プラスチックレンズは、ガラスレンズに比べ染色加工が容易であるというメリットにより、ファッション性、遮光性などの求めから、眼鏡用プラスチックレンズの多くが染色加工されて市場に提供されている。
開発初期に商品化されたプラスチックレンズは、屈折率が一般的に1.50前後と低く、レンズのコバ厚や中心厚が厚い等の課題があった。近年、こうした課題に対応すべく、高屈折率化を目指した様々な素材が開発され、なかでも、ポリチオール化合物とポリイソシアネート化合物からなるチオウレタン樹脂が、屈折率、アッベ数、強度等の各種特性に優れるため、高屈折率眼鏡レンズ素材として多用されている。
このチオウレタン樹脂の中でも、さらなる高屈折率化を図るために、メルカプトメチルチオ基を有するポリチオール化合物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このメルカプトメチルチオ基を有するポリチオール化合物を用いて重合された樹脂は、屈折率、耐熱性、耐衝撃性に優れ、各種特性のバランスが取れている。
また、染色プラスチックレンズの製造方法としては、一般的に、所定の光学面が形成されたプラスチックレンズ生地を、油溶染料を溶剤に溶解した染色液、または分散染料を熱湯に分散させた染色液中に浸漬して染色し、その後、ハードコート処理、反射防止膜処理等の表面処理が施されて、染色プラスチックレンズが完成する。このハードコート処理の前処理として、プラスチックレンズ生地に付着した染料やその他の異物を取り除き、レンズの外観不良の原因を減らすことを目的に、アルカリ系の洗浄液を用いて洗浄(すなわち、アルカリ洗浄)が行われている。
特開2001−342252号公報
しかしながら、各種特性に優れたポリチオール化合物をレンズ素材として重合硬化され、染色加工された染色プラスチックレンズは、他のレンズ素材に比べてアルカリに対する耐性が低いために、アルカリ洗浄の際に、レンズにクラックが発生するという課題がある。
そこで、本発明は、アルカリ洗浄時のクラック発生を防止した染色プラスチックレンズの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアネート化合物を含有する重合性組成物を重合硬化しプラスチックレンズ生地を得る重合工程と、前記プラスチックレンズ生地を染色液中に浸漬して染色を行う染色工程と、前記染色プラスチックレンズをアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程とを有するプラスチックレンズの製造方法であって、前記染色工程後に前記染色工程で染色した染色プラスチックレンズを加熱処理する染色後アニール工程を有することを特徴とする。
これによれば、ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアネート化合物を含有する重合性組成物を重合硬化しプラスチックレンズ生地を得る重合工程と、プラスチックレンズ生地を染色液中に浸漬して染色を行う染色工程の後に、染色後アニール工程において、染色工程で染色した染色プラスチックレンズを加熱処理することにより、レンズ生地に染色した色抜けを防止すると共に、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分の除去が行われ、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程において、レンズ生地内部に残った水分がアルカリ洗浄液を引き込み、レンズ生地表面にクラックが発生するのを防止することができる。したがって、耐クラック特性、曲げ強度などに優れ、屈折率が1.70以上の高屈折率の染色プラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、前記染色後アニール工程での加熱処理温度が、80℃〜140℃であることを特徴とする。
これによれば、染色後アニール工程での加熱処理温度が、80℃〜140℃であることにより、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分を除去し、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程において、レンズ生地表面にクラックが発生するのを防止することができる。加熱温度が80℃未満では、レンズ生地表面にクラックの発生が有り、140℃を超えるとクラックの発生はないものの、濃い黄色着色が発生し、レンズとしての実用に耐えない。
また、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、前記染色後アニール工程での加熱処理時間が、10分〜200分であることを特徴とする。
これによれば、染色後アニール工程での加熱処理時間が、10分〜200分であることにより、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分を除去し、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程において、レンズ生地表面にクラックが発生するのを防止することができる。加熱時間が10分未満では、レンズ生地表面にクラックの発生が有り、200分を越えると濃い黄色着色が発生し、レンズとしての実用に耐えない。
また、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、前記染色後アニール工程での加熱処理温度が、90℃〜130℃であり、かつ、加熱処理時間が15分〜120分であることを特徴とする。
これによれば、染色後アニール工程での加熱処理温度が、90℃〜130℃であり、かつ、加熱処理時間が15分〜120分であることにより、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分を除去し、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程において、レンズ生地表面にクラックが発生するのを防止した、耐クラック特性、曲げ強度などに優れ、屈折率が1.70以上の高屈折率の染色プラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、前記ポリチオール化合物が、下記の一般式(1)で表されるポリチオール化合物を含有することを特徴とする。
R−(SCH2SH)n…(1)
(式中、Rは芳香環を除く有機残基を示し、nは1以上の整数を示す。)
これによれば、耐クラック特性、曲げ強度などに優れ、高屈折率の染色プラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、前記一般式(1)で示されるポリチオール化合物が、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパンであることを特徴とする。
これによれば、耐クラック特性、曲げ強度などに優れ、高屈折率の染色プラスチックレンズを得ることができる。
また、本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、前記一般式(1)で示されるポリチオール化合物が、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタンであることを特徴とする。
これによれば、耐クラック特性、曲げ強度などに優れ、高屈折率の染色プラスチックレンズを得ることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の染色プラスチックレンズは、ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアナト化合物を含有する重合性組成物を重合硬化してプラスチックレンズ生地が得られる。なお、ポリチオール化合物として、下記の一般式(1)で表されるポリチオール化合物を用いるのが好ましい。
R−(SCH2SH)n…(1)
一般式(1)中、Rは芳香環を除く有機残基を表す。この有機残基としては、直鎖状若しくは分岐状の脂肪族、脂環族、複素環、又は鎖中に硫黄原子を有する直鎖状若しくは分岐状の脂肪族、脂環族若しくは複素環から選ばれる一種以上を挙げることができる。また、式中nは1以上の整数であり、メルカプトメチルチオ基(SCH2SH)は、一分子内に1個以上、好ましくは2個以上有することが必要である。
一般式(1)で表されるポリチオール化合物の具体例としては、1,2,5−トリメルカプト−4−チアペンタン、3,3−ジメルカプトメチル−1,5−ジメルカプト−2,4−ジチアペンタン、3−メルカプトメチル−1,5−ジメルカプト−2,4−ジチアペンタン、3−メルカプトメチルチオ−1,7−ジメルカプト−2,6−ジチアヘプタン、3,6−ジメルカプトメチル−1,9−ジメルカプト−2,5,8−トリチアノナン、3,7−ジメルカプトメチル−1,9−ジメルカプト−2,5,8−トリチアノナン、4,6−ジメルカプトメチル−1,9−ジメルカプト−2,5,8−トリチアノナン、3−メルカプトメチル−1,6−ジメルカプト−2,5−ジチアヘキサン、3−メルカプトメチルチオ−1,5−ジメルカプト−2−チアペンタン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,4,8,11−テトラメルカプト−2,6,10−トリチアウンデカン、1,4,9,12−テトラメルカプト−2,6,7,11−テトラチアドデカン、2,3−ジチア−1,4−ブタンジチオール、2,3,5,6−テトラチア−1,7−ヘプタンジチオール、2,3,5,6,8,9−ヘキサチア−1,10−デカンジチオール、4,5−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチオラン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアン、2−ビス(メルカプトメチルチオ)メチル−1,3−ジチエタン、2−(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタン等のポリチオール化合物が挙げられ、それぞれの1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用して用いてもよい。これらの中でも、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパンを好ましく用いることができる。
また、ポリイソ(チオ)シアネート化合物としては、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリック型ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,5−ビス(イソシアネートメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ビス(イソシアネートメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3,8−ビス(イソシアネートメチル)トリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン、3,9−ビス(イソシアネートメチル)トリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン、4,8−ビス(イソシアネートメチル)トリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン、4,9−ビス(イソシアネートメチル)トリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン、ダイマー酸ジイソシアネート等のポリイソシアネート化合物及びそれらの化合物のアロファネート変性体、ビュレット変性体、イソシアヌレート変性体が挙げられ、これらの化合物を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
これらのポリチオール化合物とポリイソシア(チオ)ネート化合物とを含有する重合性組成物には、公知の重合触媒を配合することができる。重合触媒としては、例えば、ウレタン化反応触媒としては、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロライド、ジメチル錫ジクロライド等の錫化合物や3級アミンなどのアミン化合物が使用でき、これらは単独で使用することも、併用して使用することもできる。また、目的に応じて鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、ブルーイング剤、染料、顔料、レベリング剤、充填剤、内部離型剤などの種々の物質を添加してもよい。なお、重合に際して重合触媒を必要としない場合もある。
そして、重合性組成物の重合硬化は、通常、注型重合が用いられる。対向配置した2枚の円形のガラス型の隙間周面を、粘着テープやガスケットで封止したガラスモールドを組み立て、このガラスモールドに重合性組成物を充填し、熱エネルギー又は光エネルギーにより重合硬化させてプラスチックレンズ生地を得ることができる。得られたプラスチックレンズ生地は、屈折率が1.69以上と高屈折率であり、曲げ強度などに優れている。なおプラスチックレンズ生地は、成形後に一方の面が所定の光学面に研磨される場合がある。
次に、本発明の染色プラスチックレンズの製造工程を説明する。
重合硬化して得られたプラスチックレンズ生地(以降、レンズ生地と表示する)は、染色液中に浸漬して染色する染色工程と、染色されたレンズ生地を加熱処理する染色後アニール工程と、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程(すなわち、アルカリ洗浄工程)と、洗浄工程後に染色されたレンズ生地の表面にハードコート被膜を形成するハードコート処理工程と、さらに、ハードコート被膜の上面に反射防止膜を形成する反射防止膜工程とを経て染色プラスチックレンズが完成する。なお、仕様によって、反射防止膜を形成しない場合がある。
先ず、染色工程は、所定の光学面に仕上げられたレンズ生地を、油溶染料を溶剤に溶解した染色液、または分散染料を熱湯に分散させた染色液中に浸漬して行われる。この染色工程では、染色液に染料を分散させるための界面活性剤や、染着を促進するキャリアを添加することができる。
油溶染料としては、ソルベント・イエロー・102、ソルベント・イエロー・104、ソルベント・イエロー・117、ソルベント・イエロー・157、ソルベント・オレンジ・68、ソルべント・オレンジ・72、ソルベント・オレンジ・79、ソルベント・グリーン・26、ソルベント・バイオレット・33、ソルベント・バイオレット・39、ソルベント・ブラウン・46、ソルべント・ブラック・36、ソルべント・ブラック・50、ソルべント・ブルー・97、ソルべント・ブルー・99、ソルべント・レッド・160、ソルべント・レッド・175、ソルべント・レッド・180、ソルべント・レッド・216等を例示することができる。
また、分散染料としては、ディスパーズ・イエロー・7、ディスパーズ・イエロー・33、ディスパーズ・イエロー・51、ディスパーズ・イエロー・54、ディスパーズ・イエロー・104、ディスパーズ・イエロー・122、ディスパーズ・イエロー・124、ディスパーズ・イエロー・128、ディスパーズ・イエロー・134、ディスパーズ・イエロー・140、ディスパーズ・オレンジ・5、ディスパーズ・オレンジ・13、ディスパーズ・オレンジ・37、ディスパーズ・オレンジ・38、ディスパーズ・オレンジ・73、ディスパーズ・オレンジ・93、ディスパーズ・オレンジ・103、ディスパーズ・オレンジ・112、ディスパーズ・オレンジ・134、ディスパーズ・オレンジ・370、ディスパーズ・グリーン・7、ディスパーズ・バイオレット・23、ディスパーズ・バイオレット・28、ディスパーズ・バイオレット・61、ディスパーズ・バイオレット・63、ディスパーズ・ブラウン・1、ディスパーズ・ブラウン・13、ディスパーズ・ブルー・7、ディスパーズ・ブルー・27、ディスパーズ・ブルー・54、ディスパーズ・ブルー・56、ディスパーズ・ブルー・73、ディスパーズ・ブルー・87、ディスパーズ・ブルー・91、ディスパーズ・ブルー・141、ディスパーズ・ブルー・176、ディスパーズ・ブルー・182、ディスパーズ・ブルー・185、ディスパーズ・ブルー・193、ディスパーズ・ブルー・202、ディスパーズ・ブルー・244、ディスパーズ・レッド・4、ディスパーズ・レッド・50、ディスパーズ・レッド・53、ディスパーズ・レッド・73、ディスパーズ・レッド・118、ディスパーズ・レッド・146、ディスパーズ・レッド・164、ディスパーズ・レッド・199、ディスパーズ・レッド・202、ディスパーズ・レッド・204、ディスパーズ・レッド・205、ディスパーズ・レッド・207、ディスパーズ・レッド・291等を例示することができる。
そして、染色されたレンズ生地は、染色後アニール工程に移行する。染色後アニール工程は、染色されたレンズ生地に加熱処理を行う工程である。加熱処理は、染色工程で染色されたレンズ生地の表面に残る水を溶剤等で除去したり、溶媒を風乾した後に、例えば大気雰囲気の赤外線加熱炉、あるいは抵抗加熱炉等の炉中に所定時間滞留させる。染色後アニール工程は、染色されたレンズ生地の色抜けを防止する(色抜け防止処理)と共に、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分の除去が行われる。
色抜け防止処理は、レンズ生地が加熱されることにより、プラスチックレンズ生地を構成する高分子化合物が膨張し、高分子化合物の分子間距離が広がると共に、活発化した高分子の分子鎖が柔軟になり、高分子化合物表面に染み込んだ染料を高分子間に取り込み、加熱後に冷却されることにより、染料を高分子間に封じ込め染色されると推測する。
レンズ生地の内部に浸透した水分の除去は、本実施形態のプラスチックレンズの素材であるポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアネート化合物とを含有する重合性組成物を重合硬化さたチオウレタン樹脂が、他のレンズ素材に比べてアルカリに対する耐性が弱い。そのため、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程において、レンズ生地内部に残った水分がアルカリ洗浄液を引き込み、レンズ生地表面にクラックが発生するのを防止する。
染色後アニール工程の加熱処理の温度は、80℃〜140℃が好ましい。加熱温度が80℃未満では、色抜防止効果が十分でなく、140℃を超えるとクラックの発生はないものの、濃い黄色着色が発生し、レンズとしての実用に耐えない。加熱時間は、10〜200分が好ましい。加熱時間が10分未満では色抜防止効果が十分でなく、200分を越えると濃い黄色着色が発生し、レンズとしての実用に耐えない。より好ましくは、加熱温度が90℃〜130℃で、かつ加熱時間が15〜120分である。
そして、染色後アニール工程の後に、洗浄工程(アルカリ洗浄工程)に移行する。洗浄工程は、洗浄液として水酸化カリウム(KOH)水溶液等のアルカリ洗浄液を用い、超音波洗浄機等で洗浄が行われる。このアルカリ洗浄により、染色されたレンズ生地表面に付着した染料や、その他の異物を取り除き、レンズの外観不良の原因を減らすことができる。アルカリ洗浄液は、水素イオン濃度(pH)が13.5以上が望ましい。
そして、ハードコート処理が行われる。ハードコート処理工程は、プラスチックレンズの染色された面にハードコート液が塗布され(湿式法)、120〜140℃の温度中に2〜3時間滞留し、塗布されたハードコート液の硬化が行われる。
そして、ハードコート被膜が形成された染色プラスチックレンズは、仕様に応じて反射防止膜工程に移行し、プラズマ処理等で表面処理された後に、真空雰囲気下で金属酸化物からなる所定の層数の真空蒸着膜が、ハードコート被膜上に形成され、染色プラスチックレンズが完成する。
以下、本発明の実施形態に基づく実施例、および比較例を説明する。
先ず、各実施例および比較例に用いる重合性組成物と、プラスチックレンズ生地の製造、染色液の調整と染色、染色後アニールのそれぞれの方法について説明する。なお、本発明の実施形態に基づく実施例および比較例は、これら各項目毎の設定内容の組み合わせにより、実施例1〜12、比較例1〜9のサンプルを作製した。
(1)重合性組成物
重合性組成物は、ポリイソ(チオ)シアナート化合物として1物質(A1)、ポリチオール化合物として4物質(B1〜B4)を準備した。以下に各重合性組成物の略称及び物質名を(略称:物質名)示す。
(1−1)ポリイソ(チオ)シアナート化合物
・A1:m−キシリレンジイソシアナート。
(1−2)ポリチオール化合物
・B1:1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン。
・B2:1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン。
・B3:4,8or4,7or5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン。なお、このポリチオール化合物は、メルカプト基がエチレン基(−CH2CH2−)を介して骨格の硫黄と結合している構造を有する。
・B4:4−メルカプトメチル−3,6−ジチア−1,8−オクタンジチオール。なお、このポリチオール化合物は、メルカプト基がエチレン基(−CH2CH2−)を介して骨格の硫黄と結合している構造を有する。
(2)プラスチックレンズ生地の製造
プラスチックレンズ生地は、前記(1)に示した重合性組成物を調合、重合硬化して、4種類(L1〜L4)のレンズ生地を作製した。
(2−1)プラスチックレンズ生地、L1の製造
プラスチックレンズ原料として、ポリイソ(チオ)シアナート化合物A1を45.5g、ポリチオール化合物B1を54.5g調合し、十分に攪拌、混合して均一にした後に、内部離型剤としてZelecUN(stepan社製)0.08g、紫外線吸収剤としてSEESORB701(シプロ化成工業製)1.2gを添加し、攪拌して完全に溶解させた。そして、重合触媒としてジブチル錫ジクロライド0.02gを加えて、常温で良く攪拌して溶解させた後、5mmHgに減圧して攪拌しながら30分間脱気を行った。この原料を、対向配置した2枚のガラス型の隙間外周部を、粘着テープで封止したガラスモールド中に注入し、重合炉中で25℃から120℃まで22時間かけて昇温し重合硬化した。その後、ガラスモールドから硬化したプラスチックレンズを離型し、120℃で2時間加熱してアニール処理を行った。以下、ここで作製したプラスチックレンズ生地をL1と表示する。
(2−2)プラスチックレンズ生地、L2の製造
プラスチックレンズ原料として、ポリイソ(チオ)シアナート化合物A1を46.5g、ポリチオール化合物B2を53.5g調合し、十分に撹拌、混合して均一にした後に、内部離型剤としてZelecUN(stepan社製)0.08g、紫外線吸収剤としてSEESORB701(シプロ化成工業製)1.2gを添加し、攪拌して完全に溶解させた。そして、重合触媒としてジブチル錫ジクロライド0.02gを加えて、常温で良く攪拌して溶解させた後、5mmHgに減圧して攪拌しながら30分間脱気を行った。この原料を用いて前記L1(2−1参照)と同様の操作を行い、プラスチックレンズ生地を作製した。以下、ここで作製したプラスチックレンズ生地をL2と表示する。
(2−3)プラスチックレンズ生地、L3の製造
プラスチックレンズ原料として、ポリイソ(チオ)シアナート化合物A1を51.5g、ポリチオール化合物B3を50g調合し、十分に攪拌、混合して均一にした後に、内部離型剤としてZelecUN(stepan社)0.08g、紫外線吸収剤としてSEESORB701(シプロ化成工業)1.3gを添加し、攪拌して完全に溶解させた。そして、重合触媒としてジブチル錫ジクロライド0.01gを加えて、常温で良く攪拌して溶解させた後、5mmHgに減圧して攪拌しながら30分間脱気を行った。この原料を用いて、前記L1と同様の操作を行い、プラスチックレンズを作製した。以下、ここで作製したプラスチックレンズ生地をL3と表示する。
(2−4)プラスチックレンズ生地、L4の製造
プラスチックレンズ原料として、ポリイソ(チオ)シアナート化合物A1を52g、ポリチオール化合物B4を48g調合し、十分に攪拌、混合して均一にした後に、内部離型剤としてZelecUN(stepan社)0.10g、紫外線吸収剤としてSEESORB701(シプロ化成工業)1.2gを添加し、攪拌して完全に溶解させた。そして、重合触媒としてジブチル錫ジクロライド0.02gを加えて、常温で良く攪拌して溶解させた後、5mmHgに減圧して攪拌しながら30分間脱気を行った。この原料を用いて、前記L1と同様の操作を行い、プラスチックレンズを作製した。以下、ここで作製したプラスチックレンズ生地をL4と表示する。
(3)染色液の調整と染色
染色液は、94℃の水1リットル中に、セイコープラックスダイヤコート用染色剤アンバーDを2g添加し、十分に撹拌し、分散させて調整した。この染色液中に、前記L1〜L4の各プラスチックレンズ生地を、染色時間として15分間浸漬し、染色を行った。
(4)染色後アニール
染色が行われた各染色プラスチックレンズは、温度が70〜140℃のアニール炉中に、5〜270分間滞留させて加熱し、染色後アニール処理を行う。なお、加熱温度および加熱時間は、前記の温度範囲、および時間範囲内で、各実施例および比較例毎にそれぞれ異なった値に設定した。各設定値は、次に説明する表1に示す。
以上の、プラスチックレンズ生地の製造、染色液の調整と染色、染色後アニールの各方法(条件)の組み合わせにより、実施例1〜12、比較例1〜9の染色プラスチックレンズのサンプルを作製した。なお、一部の比較例については、染色後アニールを実施しないサンプルを含み作製した。実施例1〜12、比較例1〜9の作製内容を表1に示す。
Figure 2006113094
そして、作製した各染色プラスチックレンズサンプルに対して、アルカリ洗浄クラック試験による外観評価と、屈折率の評価を行った。各評価方法を以下に説明する。
(a)アルカリ洗浄クラック試験
アルカリ洗浄クラック試験は、染色後アニールが施された各染色プラスチックレンズを、洗浄液として0.8規定のKOH水溶液(pH=13.9)と、0.1規定の水酸化カリウム(KOH)水溶液(pH=13.0)を準備し、洗浄装置として超音波洗浄機W−113(本多電子株式会社製)を用い、発振周波数45kHz、出力100Wで、5分間の洗浄を行った。その際、各洗浄液温は40℃になるように調整した。
アルカリ洗浄クラック試験後の各染色プラスチックレンズの外観評価は、クラックの発生状態を○,△,×の3水準で評価し、同時にレンズの色調について評価した。
クラックの発生状態は、外観に全く異常のないものを○、小さなクラックがわずかに発生しているものを△、大きなクラックが発生しその数も多いものを×と評価した。
レンズの色調は、色調変化(色付き状態)を目視により評価した。
(b)屈折率の評価
屈折率の評価は、アッベ屈折率計(アタゴ社製)を用いて、e線における屈折率を測定した。
以上のアルカリ洗浄クラック試験による外観評価、および屈折率の評価結果を表2に示す。なお、レンズの色調変化項目は、変化したサンプルのみコメント表示した。
Figure 2006113094
以上の評価結果から、メルカプトメチルチオ基を有するポリチオール化合物を用いたレンズ素材のL1とL2は、染色後に染色後アニールを行わないと、アルカリ洗浄時にクラックが発生する(比較例1,9参照)。
また、加熱温度70℃での染色後アニールでは十分な効果はなく(比較例2参照)、加熱温度80℃以上の染色後アニールが必要である。但し、加熱温度140℃以上の染色後アニールでは、クラックは発生しないものの、レンズの黄色着色が大きく、実用には耐えない(比較例4参照)。
また、染色後アニールの加熱時間については、5分では効果が十分ではなく(比較例3参照)、10分〜200分が好ましい。200分を超えると、レンズの黄色着色が大きくなる問題がある(比較例5参照)。より好ましい加熱時間は120分以下であり、120分を超えると良品レベルではあるが、若干の黄色着色がある(実施例10参照)。
また、レンズ生地として、メルカプト基がエチレン基(−CH2CH2−)を介して骨格の硫黄と結合している構造を有する素材であるL3、L4を用いた物は、染色後アニールがなくてもアルカリ洗浄クラックは発生しない(比較例6,7参照)。
また、洗浄液としてpH=13.0のアルカリ洗浄液を用いた場合には、クラックは発生しない(比較例8参照)。
以上の本発明の染色プラスチックレンズの製造方法によれば、ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアネート化合物を含有する重合性組成物を重合硬化しプラスチックレンズ生地を得る重合工程と、プラスチックレンズ生地を染色液中に浸漬して染色を行う染色工程の後に、染色後アニール工程を備えている。そして、染色後アニール工程において、染色工程で染色したプラスチックレンズを加熱処理することにより、レンズ生地に染色した色抜けを防止すると共に、染色時にレンズ生地の内部に浸透した水分の除去が行われ、染色後アニール工程の後にアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程において、プラスチックレンズ生地表面にクラックが発生するのを防止することができる。したがって、耐クラック特性、曲げ強度などに優れ、屈折率が1.70以上の高屈折率の染色プラスチックレンズを得ることができる。また、本発明による染色プラスチックレンズは、矯正用眼鏡レンズ、あるいはサングラスとしての利用が可能である。

Claims (7)

  1. ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアネート化合物を含有する重合性組成物を重合硬化しプラスチックレンズ生地を得る重合工程と、
    前記プラスチックレンズ生地を染色液中に浸漬して染色を行う染色工程と、
    前記染色プラスチックレンズをアルカリ洗浄液で洗浄する洗浄工程とを有するプラスチックレンズの製造方法であって、
    前記染色工程後に前記染色工程で染色した染色プラスチックレンズを加熱処理する染色後アニール工程を有することを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
  2. 請求項1に記載の染色プラスチックレンズの製造方法において、
    前記染色後アニール工程での加熱処理温度が、80℃〜140℃であることを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の染色プラスチックレンズの製造方法において、
    前記染色後アニール工程での加熱処理時間が、10分〜200分であることを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の染色プラスチックレンズの製造方法において、
    前記染色後アニール工程での加熱処理温度が、90℃〜130℃であり、かつ、加熱処理時間が15分〜120分であることを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の染色プラスチックレンズの製造方法において、
    前記ポリチオール化合物が、下記の一般式(1)で表されるポリチオール化合物を含有することを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
    R−(SCH2SH)n…(1)
    (式中、Rは芳香環を除く有機残基を示し、nは1以上の整数を示す。)
  6. 請求項5に記載の染色プラスチックレンズの製造方法において、
    前記一般式(1)で示されるポリチオール化合物が、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパンであることを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
  7. 請求項5に記載の染色プラスチックレンズの製造方法において、
    前記一般式(1)で示されるポリチオール化合物が、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタンであることを特徴とする染色プラスチックレンズの製造方法。
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