JP2006113045A - 計器用文字盤およびそれを用いた計器 - Google Patents

計器用文字盤およびそれを用いた計器 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで計器用文字盤の視認性を確保しつつ斬新な見映えを実現できる計器用文字盤とこれを有する計器を提供する。
【解決手段】計器用文字盤2は、基板24と、基板24の表面側に設けられると共に微小な凹凸を有する第1凹凸層23と、第1凹凸層23の表面の一部の領域に凹凸を埋めて平坦化するように形成される凹凸消去層3とを備える。これにより、この領域では、計器用文字盤2を、第1凹凸層23に妨げられないで明瞭に視認できる。この結果、低コストで計器用文字盤2の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤2を実現できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヘアライン加工その他の模様加工処理が施された計器計器用文字盤およびこれを有する計器に関するものである。
従来より、計器用文字盤の表面側からヘアライン加工を施すことが、文字盤に高級感やスポーティ感等を与える装飾として、即ち、斬新な見映えを実現できる装飾として行われている。
しかし、文字盤の文字、目盛、シンボルマーク等の表示意匠を含めて、文字盤の全域にヘアライン加工をした場合、外来光(太陽光等)が表面のヘアライン調の凹凸によって反射するため、表示意匠の背景部と共に表示意匠も同様に白濁して見えて、表示意匠の視認性が低下する恐れがある。
この為、表示意匠と背景部を形成する表示層の内で、表示意匠の上に表示意匠よりも硬質の透光層を設け、この上の表示意匠以外の部分に、シルバー色のインキ層を設け、これにヘアライン加工を施すものが提案されている(特許文献1を参照)。
このヘアライン加工は、表面にヘアライン処理を施したフィルムを、硬質の透光層とシルバー色のインキ層の上に重ねた後、やや加熱されたローラなどの押圧手段によって、これらの層に押し付けて、シルバー色のインキ層のみにヘアライン模様を刻設しようとするものである。
表示意匠の上の透光層が硬質であるため、表面全体にヘアライン加工その他の模様加工処理を施した際に、表示意匠上の透光層には加工模様が発現しないか又は施された加工模様が目立たないようにできる。これにより、表示意匠の視認性を確保できる。
特開2001−165715号公報
しかし、特許文献1に開示される計器用文字盤では、表示意匠上の透光層が硬質である必要があり、ヘアライン加工も上述の方法に限定され、この透光層を形成した後にヘアライン加工を行う必要がある。これらのため、透光層の材料が限定され、ヘアライン加工工程も複雑になるため、製造コストが上昇するという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ヘアライン加工等の模様加工処理が施された計器用文字盤およびこれを有する計器において、低コストで計器用文字盤の視認性を確保しつつ斬新な見映えを実現できる計器用文字盤およびこれを有する計器を提供することである。
また、本発明の他の目的は、ヘアライン加工等の模様加工処理が施された計器用文字盤およびこれを有する計器において、低コストで計器用文字盤の表示意匠の視認性を確保しつつ斬新な見映えを実現できる計器用文字盤およびこれを有する計器を提供することである。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の計器用文字盤は、基板と、基板の表面側に設けられると共に微小な凹凸を有する第1凹凸層と、第1凹凸層の表面の一部の領域に凹凸を埋めて平坦化するように形成される凹凸消去層とを備える構成とする。
この構成では、凹凸消去層が、第1凹凸層の一部の領域の凹凸を埋めて平坦化するため、この領域では、計器用文字盤を、第1凹凸層に妨げられないで明瞭に視認できる。これにより、低コストで計器用文字盤の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項2に記載の計器用文字盤は、凹凸消去層を、表示意匠として形成する構成とする。
この構成では、凹凸消去層が、表示意匠として形成されるため、表示意匠を明瞭に視認できる。これにより、低コストで表示意匠の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項3に記載の計器用文字盤は、基板と第1凹凸層と凹凸消去層が透光性を有し、基板の裏面に設けられると共に表示意匠を形成する表示層を備え、凹凸消去層を、第1凹凸層の表面の少なくとも表示意匠に対向する領域に形成する構成とする。
この構成では、凹凸消去層を、少なくとも表示意匠に対向する領域に形成するため、凹凸消去層を通して表示意匠を明瞭に視認できる。これにより、低コストで表示意匠の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項4に記載の計器用文字盤は、第1凹凸層と凹凸消去層が透光性を有し、基板の表面に設けられると共に表示意匠を形成する表示層を備え、第1凹凸層を、表示層の表面に形成し、凹凸消去層を、第1凹凸層の表面の少なくとも表示意匠に対向する領域に形成する構成とする。
この構成では、凹凸消去層を、少なくとも表示意匠に対向する領域に形成するため、凹凸消去層を通して表示意匠を明瞭に視認できる。これにより、低コストで表示意匠の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。又、表示層と第1凹凸層と凹凸消去層とを基板の表面である片面に形成するため、各層を簡易に形成でき、さらに低コストで表示意匠の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項5に記載の計器用文字盤は、第1凹凸層が基板の表面に微小な凹凸を設けて形成される構成とする。
この構成では、第1凹凸層が基板の表面に微小な凹凸を設けて形成されるため、基板の成型時にこれを形成でき、上述の効果をさらに低コストで実現できる。
請求項6に記載の計器用文字盤は、第1凹凸層が印刷を施して形成される構成とする。
この構成では、第1凹凸層が印刷を施して形成されるため、簡易にこれを形成でき、上述の効果をさらに低コストで実現できる。
請求項7に記載の計器用文字盤は、凹凸は、幾何学模様である構成とする。
この構成では、第1凹凸層の凹凸が幾何学模様状に光が反射する形状に形成されるため、より斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項8に記載の計器用文字盤は、凹凸は、シボ模様である構成とする。
この構成では、第1凹凸層の凹凸が曇りガラス調に光が反射するシボ状に形成されるため、より斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項9に記載の計器用文字盤は、幾何学模様がヘアライン模様ある構成とする。
この構成では、幾何学模様が金属調の細かな傷模様に光がキラキラと反射するヘアライン状に形成されるため、より斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項10に記載の計器用文字盤は、凹凸消去層が第1凹凸層の凹凸の模様と異なる模様である凹凸を有する第2凹凸層を備える構成とする。
この構成では、凹凸消去層が第1凹凸層の凹凸であって表示意匠に対向する領域を埋めて平坦化するだけでなく、第1凹凸層の凹凸の模様と異なる模様である凹凸を有する第2凹凸層を備える。これにより、低コストで表示意匠の視認性を確保できるだけでなく、互いに異なる凹凸模様を有する第1凹凸層と凹凸消去層とによって、より斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項11に記載の計器用文字盤は、指針を挿通させるための貫通孔を備え、ヘアライン模様が貫通孔と同心円状に形成される構成とする。
この構成では、ヘアライン模様が、指針を挿通させるための貫通孔と同心円状に形成される。これにより、指針の動きをイメージさせるヘアライン模様が形成されるため、より斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
請求項12に記載の計器は、請求項7に記載の計器用文字盤を備えた計器であって、計器用文字盤の表面に沿って回動する指針を備え、表示意匠が指針の回転中心を中心とする円弧に沿って配置され、ヘアライン模様が円弧と同心円状に形成される構成とする。
この構成では、表示意匠が指針の回転中心を中心とする円弧に沿って配置され、ヘアライン模様がこの円弧と同心円状に形成される。これにより、指針の動きをイメージさせるヘアライン模様が形成されるため、より斬新な見映えが得られる計器を実現できる。
以下、本発明による計器用文字盤を、自動車に搭載されるコンビネーションメータに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
図2は、図1中のII部の拡大図である。
図3は、図2中のIII−III線断面の拡大模式図である。
図4は、本発明の第1実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する回路構成図である。
図5は、図2で示すヘアライン模様の変形例を示す図1中のV部の拡大図である。
計器であるコンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方に配置されて当該自動車に関する各種車両情報を表示する。本実施形態によるコンビネーションメータ1は、図1に示すように、自動車の走行速度を指示する速度計を形成する。
コンビネーションメータ1は、情報を表示して運転者に視認させるための計器用文字盤である文字盤2とその表面(図1の紙面の上側)を回動する指針4とを備え、図1の紙面の上側から運転者により視認されるように配置される。
文字盤2には、速度計として表示意匠である文字部(数字を含む)21と表示意匠である目盛部22が設けられ、高級感やスポーティ感等を与える装飾として第1凹凸層であるヘアライン23が設けられる。ここで、表示意匠としてシンボルマーク等を設けても良い。
又、ヘアライン23は、同心円状の微小な凹凸を有し、幾何学模様であるヘアライン模様状に形成される。ヘアライン模様とは、金属調の細かな傷模様に光がキラキラと反射する模様をいう。
文字盤2は、図2、3において、透光性を有する材料、例えば無色透明なポリカーボネート樹脂等の透光性有する基板である透光性基板24、及びこの透光性基板24の裏面である運転者と反対側の面(図3の矢印に示す下側の面)に形成された表示層である例えば白色の表示膜25と表示層である例えば青色の背景膜26とによって構成される。表示膜25と背景膜26は、透光性基板24に印刷やホットスタンプ等により形成される。
背景膜26の開口部26a、26bには、表示膜25が形成され、開口部26a、26b内の表示膜25が文字部21と目盛部22を形成する。即ち、白色の表示膜25による文字部21と目盛部22は、図2において、青色の背景膜26による青色を背景として白色表示される。
尚、透光性基板24の表面である運転者側の面(図3の矢印に示す上側の面)には、ヘアライン23が、透光性基板24の微小な凹凸を設けて形成されるが、これは、透光性基板24の成型時に形成される。
本発明の特徴である凹凸消去層である凹凸消去膜3は、透光性を有する材料、例えば無色透明なアクリル樹脂等により形成され、図3に示すように、ヘアライン23の表面であって少なくとも背景膜26の開口部26a、26bに対向する領域に、ヘアライン23の凹凸を埋めるように形成されるものである。即ち、凹凸消去膜3は、図2において、少なくとも文字部21と目盛部22を覆う領域に印刷等で形成される。
尚、印刷で形成する場合、凹凸消去膜3の表面(図3の矢印に示す上側の面)は、平坦ではあるが、平滑のレベルまでは必要なくて、ヘアライン23の凹凸よりはるかに小さい凹凸を有する程度でよい。
又、文字盤2の裏側には、即ち、図1の紙面の下側には、外部からの電気信号(本実施形態によるコンビネーションメータ1においては車速信号)に対応した角度だけ図示しないシャフトを回動させるムーブメント5(図4)やムーブメント5を駆動する制御装置6(図4)等が配置される。
文字盤2の略中央部に設けられた図示しない指針4の回転中心である貫通孔には、ムーブメント5のシャフトが、挿通され、その先端に指針4が固定される。
以上説明した、本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図4に基づいて説明する。
例えばマイクロコンピュータ等から構成される制御装置6には、バッテリ8から電力が常時供給される。イグニッションスイッチ7は、その操作ポジション(ONまたはOFF)を検出可能に接続され、当該自動車の走行速度を検出する速度センサ9が検出信号を入力可能に接続される。また、制御装置6には、ムーブメント5も接続される。
上述したように構成された、本発明の第1実施形態による速度計としてのコンビネーションメータ1の作動について、特に視認状態について説明する。
運転者によってイグニッションスイッチ7がONされると、図4に示すように、制御装置6は、それを検出して作動を開始し、ムーブメント5を駆動する。即ち、制御装置6は、速度センサ9からの出力信号に基づき、当該自動車の車速を算出し、これに対応した角度だけシャフト即ち指針4を回動させるように、ムーブメント5を駆動する。
以下に、文字盤2の視認状態についてについて詳しく述べる。
外来光(太陽光等)は、凹凸消去膜3が形成されている領域では、凹凸消去膜3がヘアライン23の凹凸を埋めるように形成されているため、図2中の矢印Pの光路に従ってほぼ直進し、白色の表示膜25で反射して、白色光として運転者に視認される。
又、外来光は、凹凸消去膜3が形成されていない領域では、ヘアライン23の凹凸のため、図2中の矢印Q1の光路に従って反射する。一方、これと同じ方向の外来光は、これと異なる凹凸消去膜3が形成されていない領域では、図中の矢印Q2の光路に従って異なる方向へ反射する。
このため、外来光は、凹凸消去膜3が形成されていない領域では、ヘアライン23の凹凸のため、拡散され、ヘアライン23に沿って同心円状に白濁化される。又、外来光の一部の光は、凹凸消去膜3が形成されていない領域でも、直進して青色の背景膜26で反射する。その結果、外来光は、凹凸消去膜3が形成されていない領域では、ヘアライン23に沿って同心円状に白濁化された青色として視認される。
即ち、白色の表示膜25による文字部21と目盛部22は、図13において、青色の背景膜26とヘアライン23とによるヘアライン23に沿って同心円状に白濁化した青色を背景として白濁化しない白色で表示される。
ここで、上述した従来技術による計器用文字盤では、表示意匠の視認性を確保するため、表示意匠と背景部を形成する表示層の内で、表示意匠の上に表示意匠よりも硬質の透光層を設け、この上の表示意匠以外の部分に、シルバー色のインキ層を設け、透光層とシルバー色のインキ層にヘアライン加工を施す。これらのため、透光層の材料が限定され、ヘアライン加工方法も限定されて工程が複雑になるため、製造コストが上昇するという問題があった。
一方、以上説明した本発明の第1実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、表示意匠である文字部21と目盛部22とは、それらの領域のヘアライン23の凹凸を透光性を有する凹凸消去膜3で埋めるだけによって、白濁化しない白色で表示され、低コストで文字部21と目盛部22の視認性を確保できる。
又、凹凸消去膜3が形成されない領域、即ち、文字部21と目盛部22の背景部は、ヘアライン23の凹凸に沿って同心円状に白濁化された青色で表示される。これにより、背景部はヘアライン23に沿って同心円状に白濁化した青色で表示され、これを背景として文字部21と目盛部22は白濁化されない白色で表示される。これにより、文字盤2に対して、高級感やスポーティ感等を与えることができる。
その結果、ヘアライン加工が施された文字盤2において、低コストで文字部21と目盛部22の視認性を確保しつつ斬新な見映えを実現できる。
上述の説明では、透光性基板24は無色透明であり、表示膜25は白色であり、背景膜26は青色であり、凹凸消去膜3は無色透明であったが、これに限る必要はない。文字部21と目盛部22とこれらの背景部は、図1において、互いに異なる色で表示されるように、透光性基板24と表示膜25と背景膜26と凹凸消去膜3の各色を設定すれば良い。但し、透光性基板24と凹凸消去膜3は、有彩色であっても良いが、少なくとも透明であることを要する。
又、ヘアライン23は、図1に示すように、ヘアライン状の模様で同心円状に形成されているが、これに限る必要はなく、指針4の軸心から放射状に、あるいは、図5に示す様に互いに垂直なラインを組み合わせた模様状に形成しても良い。この場合は、図示しないが、図5に示す模様が、図1に示す文字盤2の全領域に形成されている。または、ヘアライン状の模様でなくてシボ状に形成しても良い。
尚、凹凸消去膜3の表面は、艶がある状態に形成しても梨地状に形成しても良い。艶がある状態に形成する場合は、凹凸消去膜3を透光性樹脂で形成し、梨地状に形成する場合は、凹凸消去膜3を不透光性粒を混入させた透光性樹脂で形成する。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
図7は、図6中のVII部の拡大図である。
図8は、図7中のVIII−VIII線断面の拡大模式図である。
図9は、図7中のIX−IX線断面の拡大模式図である。
本発明の第2実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、図6と図7に示すように、第1実施形態と異なり、表示意匠である文字部21とメモリ部22にも第1凹凸層であるヘアライン23と異なる方向に第2凹凸層であるヘアラインを31を形成する。
ヘアライン23は、図6と図7に示すように同心円状に形成されるのに対して、ヘアライン31は、指針4の軸心から放射状に形成される。具体的には、凹凸消去膜3は、図8に示すように、ヘアライン23の凹凸を埋めるように形成されるが、図9に示すように、ヘアライン23の凹凸と略垂直方向にヘアライン31の凹凸を有するように印刷等により形成される。
ヘアライン31は、1回の印刷等で形成しても良いが、2回の印刷で形成されるようにしても良い。2回の印刷で形成する場合、1回目の印刷で、ヘアライン23の凹凸を埋め、2回目の印刷で、その上にヘアライン31の凹凸を形成する。
その他の点は、第1実施形態と同一なため、その説明を省略する。
即ち、本発明の第2実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、表示意匠である文字部21と目盛部22は、それらの領域のヘアライン23の凹凸の模様を透光性を有する凹凸消去膜3で埋めるだけでなく、ヘアライン23の凹凸の模様と異なる模様の凹凸を有するヘアライン31を凹凸消去膜3に形成する。これにより、低コストで文字部21と目盛部22の視認性を確保できる。
さらに、互いに異なる凹凸を有するヘアライン23、31は、文字盤2に対してより高級感やスポーティ感等を与えることができる。
その結果、ヘアライン加工が施された文字盤2において、低コストで視認性を確保しつつより斬新な見映えを実現できる。
尚、ヘアライン23は、図6に示すように同心円状に形成され、ヘアライン31は、指針4の軸心から放射状に形成されるが、これに限る必要はなく、互いに異なる模様の凹凸を有する形状に形成すれば良い。
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
図11は、図10中のXI−XI線断面の拡大模式図である。
本発明の第3実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、図10と図11に示すように、第1実施形態および第2実施形態と異なり、透光性基板24の表面である運転者側の面(図11の矢印に示す上側の面)には、ヘアライン23の代わりに第1凹凸層であるヘアライン膜27が凹凸を有するように印刷等により形成される。
その他の点は、上述の実施形態と同一なため、その説明を省略する。
即ち、本発明の第3実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、第1凹凸層であるヘアライン23を、ヘアライン膜27として印刷等の簡易な方法で形成するため、上述の実施形態の効果を低コストで実現できる。
(第4実施形態)
図12は、本発明の第4実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
図13は、図12中のXIII−XIII線断面の拡大模式図である。
本発明の第4実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、図12と図13に示すように、上述の実施形態と異なり、透光性基板24の表面である運転者側の面(図13の矢印に示す上側の面)に、表示層である表示膜25と表示層である背景膜26とを形成する。
さらに、表示膜25と背景膜26の表面(図13の矢印に示す上側の面)に、第3実施形態と同様に、ヘアライン23の代わりに第1凹凸層であるヘアライン膜27が凹凸を有するように印刷等により形成される。
その他の点は、上述の実施形態と同一なため、その説明を省略する。
即ち、本発明の第4実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、表示層である表示膜25と背景膜26と第1凹凸層であるヘアライン膜27と凹凸消去層である凹凸消去膜3の全てを透光性基板24の表面である片面に形成するため、各層を簡易に印刷等により形成でき、上述の実施形態の効果をさらに低コストで実現できる。
尚、本実施形態では、透光性基板24の代わりに、透光性を有しない基板を用いることができる。
(第5実施形態)
図14は、本発明の第5実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。
図15は、図14中のXV−XV線断面の拡大模式図である。
本発明の第5実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、図14と図15に示すように、上述の実施形態と異なり、凹凸消去層である凹凸消去膜3を、表示意匠である文字部21と目盛部22として形成し、表示層である表示膜25と背景膜26とを形成しない。その他の点は、上述の実施形態と同一なため、その説明を省略する。
即ち、本発明の第5実施形態による計器用文字盤である文字盤2では、凹凸消去層である凹凸消去膜3を、表示意匠である文字部21と目盛部22として形成する。これにより、文字部21と目盛部22とを、第1凹凸層であるヘアライン23に妨げられないで明瞭に視認できる。これにより、低コストで表示意匠の視認性を確保しつつ斬新な見映えが得られる計器用文字盤を実現できる。
尚、本実施形態において、凹凸消去膜3は、透光性を有しても有さなくてもよい。また、透光性基板24の代わりに、透光性を有しない基板を用いることもできる。
尚、上述の実施形態では、計器用文字盤を、速度計に適用したが、速度計に限る必要は無く、他の計器、例えばエンジン回転数を指示するタコメータ、水温計、燃料残量計、電圧計等に適用してもよい。
以上、本発明による計器用文字盤の特徴は、基板と、基板の表面側に設けられると共に微小な凹凸を有する第1凹凸層と、第1凹凸層の表面の一部の領域に凹凸を埋めて平坦化するように形成される凹凸消去層とを備えることである。
この特徴を満足する限り、上述した例以外に、種々の変形例が考えられる。
図1は、本発明の第1実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図2は、図1中のII部の拡大図である。 図3は、図2中のIII−III線断面の拡大模式図である。 図4は、本発明の第1実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の電気回路構成を説明する回路構成図である。 図5は、図2で示すヘアライン模様の変形例を示す図1中のV部の拡大図である。 図6は、本発明の第2実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図7は、図6中のVII部の拡大図である。 図8は、図7中のVIII−VIII線断面の拡大模式図である。 図9は、図7中のIX−IX線断面の拡大模式図である。 図10は、本発明の第3実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図11は、図10中のXI−XI線断面の拡大模式図である。 図12は、本発明の第4実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図13は、図12中のXIII−XIII線断面の拡大模式図である。 図14は、本発明の第5実施形態による計器用文字盤が適用されるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図15は、図14中のXV−XV線断面の拡大模式図である。
符号の説明
1 コンビネーションメータ(計器)
2 文字盤(計器用文字盤)、21 文字部(表示意匠)、22 目盛部(表示意匠)
23 ヘアライン(第1凹凸層)、24 透光性基板(基板)、25 表示膜(表示層)
26 背景膜(表示層)、26a 開口部、26b 開口部
27 ヘアライン膜(第1凹凸層)、3 凹凸消去膜(凹凸消去層)
31 ヘアライン(第2凹凸層)
4 指針、5 ムーブメント、6 制御装置、7 イグニッションスイッチ
8 バッテリ、9 速度センサ

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板の表面側に設けられると共に微小な凹凸を有する第1凹凸層と、
    前記第1凹凸層の表面の一部の領域に、前記凹凸を埋めて平坦化するように形成される凹凸消去層とを備えることを特徴とする計器用文字盤。
  2. 前記凹凸消去層を、表示意匠として形成することを特徴とする請求項1に記載の計器用文字盤。
  3. 前記基板と前記第1凹凸層と前記凹凸消去層は、透光性を有し、
    前記基板の裏面に設けられると共に表示意匠を形成する表示層を備え、
    前記凹凸消去層を、前記第1凹凸層の表面の少なくとも前記表示意匠に対向する領域に形成することを特徴とする請求項1に記載の計器用文字盤。
  4. 前記第1凹凸層と前記凹凸消去層は、透光性を有し、
    前記基板の表面に設けられると共に表示意匠を形成する表示層を備え、
    前記第1凹凸層を、前記表示層の表面に形成し、
    前記凹凸消去層を、前記第1凹凸層の表面の少なくとも前記表示意匠に対向する領域に形成することを特徴とする請求項1に記載の計器用文字盤。
  5. 前記第1凹凸層は、前記基板の表面に微小な凹凸を設けて形成されることを特徴とする請求項3に記載の計器用文字盤。
  6. 前記第1凹凸層は、印刷を施して形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の計器用文字盤。
  7. 前記凹凸は、幾何学模様であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の計器用文字盤。
  8. 前記凹凸は、シボ模様であることを特徴とする請求項5に記載の計器用文字盤。
  9. 前記幾何学模様は、ヘアライン模様あることを特徴とする請求項7に記載の計器用文字盤。
  10. 前記凹凸消去層は、前記第1凹凸層の前記凹凸の模様と異なる模様である凹凸を有する第2凹凸層を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の計器用文字盤。
  11. 指針を挿通させるための貫通孔を備え、
    前記ヘアライン模様は、前記貫通孔と同心円状に形成されることを特徴とする請求項9に記載の計器用文字盤。
  12. 請求項9に記載の計器用文字盤を備えた計器であって、
    前記計器用文字盤の表面に沿って回動する指針を備え、
    前記表示意匠は、前記指針の回転中心を中心とする円弧に沿って配置され、
    前記ヘアライン模様は、前記円弧と同心円状に形成されることを特徴とする計器。
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