JP2006113033A - レーザ墨出し器 - Google Patents

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周三 阪元
Junichiro Takeda
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Abstract

【課題】ジャイロ及び吊下体の支持構造が簡単で、製造工程における組立てが容易であり、使い易く、丈夫で耐衝撃性に優れ、メンテナンスの際の調整が容易なレーザ墨出し器を提供することにある。
【解決手段】ジャイロ取付台を、上端部及び下端部を横直角方向に折曲されて形成された上部取付面及び下部取付面が形成された左右の側板と、左右の側板の上部間にジャイロを配設する天板とを、クッション部材を介して装着した。
【選択図】図2

Description

発明の詳細な説明
本発明は、レーザ墨出し器に関し、詳細には、ジャイロを介して吊下体を揺動自在に支持させるジャイロ取付台の形状安定性及び取付安定性が優れ、製造工程における組立て、メンテナンスの際の分解、再組立て、及び調整が容易で、耐衝撃性に優れた、レーザ墨出し器に関する。
レーザ墨出し器において、レーザ光による水平ラインの墨出し線、レーザ光による垂直ラインの墨出し線などは、鉛直を基準とした正確な水平の向き及び垂直の向きで照射させる必要がある。この姿勢制御は、ジャイロを利用して吊下体(振子)を揺動自在に吊下げ、この吊下体にレーザモジュールを支持させる方式(吊下げ方式)と、水平センサと垂直センサによる検知信号をもとにサーボモータを駆動制御させてレーザモジュールの位置決めを行う方式(電子ジャイロ方式)とがあり、吊下げ方式は、構造が簡単で、製造コストも安価に済ますことができる利点があり、廉価な機種から高級機まで幅広く採用されている。
そして、吊下げ方式では、鉛直姿勢を安定させるために縦長の形状の吊下体が用いられており、このため、ジャイロを所定の高さの位置に配設する必要がある。
例えば、特開平10−89962号公報の図2及び図3において、回転台上に立設させた4本の角柱を用いてジャイロを支持させる技術が開示されており、特開2000−271883号公報の図1及び図2において、3本の柱を用いてジャイロを支持させる技術が開示されている。これらの角柱や柱の下端部は、ビス止めにより回転板に装着されており、これらの角柱や柱の上部には、ジャイロ取付板がビス止めされて、ジャイロ取付板の中央にジャイロが支持されている。
ところで、レーザ墨出し器は精密機器であるために、その取り扱いには細心の注意を払わなければならないため、取り扱いには細心の注意を払う必要がある。とくに、吊下体は揺動自在に吊下げられているため、不用意に衝撃を与えると、ジャイロに歪が生じて吊下体の鉛直姿勢が確保できなくなったり、吊下体に支持されているレーザモジュールの故障の原因になる。このため、レーザ墨出し器、とくに鉛直姿勢の鉛直姿勢を制御させる部分を耐震構造にする必要がある。
この点につき、例えは、特開平11−37757号公報に添付の図2及び図3において、係止部材のスライド移動による停止の位置決めで、吊下体のロックとロック解除ができる構造が開示されている。
特開平10−89962号公報 特開2000−271883号公報 特開平11−37757号公報
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上述したように4本の角柱や3本の柱の下部をビス止めにより回転板に装着させる組付構造では、4本の角柱や3本の柱の回転板に接する下端面が小さいために、4本の角柱や3本の柱の垂直姿勢に狂いが生じ易く、全体の組付構造にもねじれが生じ易い。とくに、長期間の経過によりビスの締結に若干の緩みが生じると、ジャイロの姿勢が不安定になって吊下体の鉛直姿勢に影響を与えることもある。しかも、角柱の両端面にビスを螺入させる螺子穴を形成する必要があり、組付け作業に時間が掛かるなど、製造コストを押し上げる原因にもなっていた。
また、特開平11−37757号公報の図2及び図3に示すように、吊下体の下部を係止部材のスライド移動による停止の位置決めで、ロックとロック解除がされる構造だけでは、精密部品であるジャイロやレーザモジュールの耐衝撃性を確保することが難しかった。即ち、例えば、レーザ墨出し器を誤って転倒させたり、ケースに入れて持ち運ぶときに落下させると、レーザ墨出し器に強い衝撃が加わる。とくに、精密部品であるジャイロに強い衝撃が加わると、ジャイロに歪が生じて吊下体の円滑な揺動が出来なくことがある。また、レーザモジュール内のレーザダイオードやレンズなどの位置ずれが生じるなど、レーザ光を照射させることができない原因を招くことがある。
本発明は、このような不具合を、低コストで解消するレーザ墨出し器を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段とその効果
以上の課題を解決すべく本発明の請求項1に記載のレーザ墨出し器は、墨出し器ケース内に立設されているジャイロ取付台の上部にジャイロが設けられ、該ジャイロにレーザモジュールを支持させた吊下体を揺動自在に吊下げて、吊下体の揺動停止による鉛直姿勢を基準にしたレーザモジュールから照射されるレーザ光による墨出しラインの正確な姿勢が確保できる姿勢制御構造と、吊下体の揺動をロックさせるロック機構を備えたレーザ墨出し器であって、
前記ジャイロ取付台は、上端部及び下端部が横直角方向に折曲されて上部取付面及び下部取付面が形成された薄板板金構造を有する左右各1枚の側板と、ジャイロが取り付けられるプレス成形品による天板とが組み付けられた正面視門形を有してなることを特徴とする。
従来のレーザ墨出し器では、細長い4本又は3本のロッドと天板を利用してジャイロが採り付けられていたが、本発明の請求項1に記載のレーザ墨出し器では、左右の側板と天板を用いてジャイロ取付台を形成した。
そして、左右の側板は、薄板板金構造にて形成した。この薄板板金の厚みは、0.8〜3mmである。左右の側板は、その上端部を横方向に折曲させて天板を取り付ける上部取付面が形成されており、左右の側板の下端部を横方向に折曲させて下部取付面を形成して、この下部取付面を利用して基台又は回転台の上面に直接、或いは後述するロック機構のガイド板に、安定した姿勢で装着できるようにした。
左右の側板と天板はプレス成形品であり、上部に天板を装着する上部取付面が形成されているので、天板を水平に取り付けることができる。また、左右の側板の下部にも取付面を形成して、ジャイロ取付台をレーザ墨出し器の基台側の上面に安定した姿勢で水平に装着できるようにした。
ジャイロ取付台の左右を側板で形成すると、丈夫で形状安定性に優れたジャイロ取付台になる。とくに、ジャイロ取付台に4本屋3本の柱を利用していた場合に生じ易かったジャイロ取付台の組付け形状の僅かな捩れ(ねじれ)や傾きを無くすことができるなど、形状安定性に優れた丈夫なジャイロ取付台にすることができるようになった。
このため、ジャイロ取付台の組立て、メンテナンスの際の分解と再組立が容易に、しかも正確な姿勢でできるようになった。また、ジャイロ取付台を構成する左右の側板と天板をプレス成形したものを用いると、プレス成形部品が多く使用されているレーザ墨出し器の部品製造が、同じプレス工場で出来るため、各部品の製造発注と納品を同じときに出来、各部品の在庫数を揃えることができる。このため、製造及び在庫コストを一層抑えることができるようになる。
本発明の請求項1に記載のレーザ墨出し器では、左右の側板と基台又は回転台に向けた装着と、左右の側板と天板の装着には、ビスが用いられ、天板とジャイロとの装着にもビスが用いられる。ジャイロは、必ずしも限定されるものではないが、あらゆる向きの揺動が円滑に行える、径の異なる2個又は3個のリングを回転軸で支持させたリング状のジャイロを用いることが好ましい。
本発明の請求項2に記載のレーザ墨出し器では、上記構成において、前記左右の側板の前端縁又は後端縁に沿った途中個所に、左右の側板の間隔を一定に保つ補強部材が架設されている。
このように左右の側板の高さの途中の位置に補強部材を装着すると、ジャイロ取付台の組付け後の形状安定性が更に向上する。この補強部材は吊下体の揺動の邪魔にならない位置、例えば、左右の側板の前端又は後端の上下方向の途中にビス止めされる。この補強部材は、両端面にビス孔が形成されているロッドを用いても構わないが、両端部を直角方向に折曲させて左右の側板の内側面に装着する取付面が形成され、この取付面にビス孔が形成されたプレス成形による細幅の金属板で形成すると、製造コストが押えられるので好ましい。
そして、本発明の請求項3に記載のレーザ墨出し器では、請求項1又は2に記載の構成において、前記ジャイロが取り付けられる天板は、衝撃吸収用のクッション部材を介して、左右の側板の各上部取付面に取り付けられている。
このように、天板と左右の側板の間にクッション部材が設けられていると、作業中にレーザ墨出し器を倒したり、運搬中の手元から地面に落下させたり、専用のケースに入れて自動車に載せて走行中に大きな振動が加わって、吊下体に強い衝撃が付与されても、このクッション部材があることによって、この衝撃の一部が吸収されるので、ジャイロの歪や変形など、吊下体の揺動や鉛直姿勢に悪影響を与える不具合が生じ難くなる。
クッション部材は、天板と左右の側板とを装着するビス孔が形成されたゴム板、ゴムリング、合成繊維の織布又は不織布、板ばね、コイルばねなどが挙げられる。
そして、本発明の請求項4において、前記クッション部材は、側面に前記天板の左右の側部を挟み入れる凹段部が形成されたゴム系材料で形成されたものを挙げる
例えば、ビス孔が形成された断面形状がコ形状のクッション部材が挙げられる。クッション部材は、ビス止めする個所の周辺に設ける短いものの他、天板と左右の側板の取付面に合わせた前後方向に長い形状のもので合っても良い。このように天板を挟む形でクッション部材を設けると、上下方向の衝撃を吸収できる。即ち、天板と側板の間にクッション部材を挟む構造であると、衝撃が加わったときに天板は側板に近づく方向にクッション作用が働くが、天板の上にもクッション材があると天板は上下方向にクッション作用」が働く。このため、高い衝撃吸収作用が働く。
また、本発明では、請求項5において、前記クッション部材は、側面に天板の左右の取付面に形成されているU形状の切欠き部に挟み入れる凹段部が形成された肉厚円筒形状を有するゴム系材料で形成されているものを挙げる。
このクッション部材も請求項4に記載のクッション材と同じ作用・効果を持つが、この請求項5に記載のクッション材のように、天板に形成されているU形状の切欠きに嵌め入れて、ビスの周囲に位置させるクッション部材にすると、クッション部材の位置ズレが生じないし、効果的かつ経済的にクッション部材を配置させることができるようになる。
また、本発明では、請求項6において、墨出し器ケース内に設けられているジャイロ取付台の上部にジャイロが装着され、該ジャイロから揺動自在に吊下げた吊下体にレーザモジュールが装着され、吊下体が揺動停止したときの鉛直姿勢を基準にして、レーザモジュールから照射されるレーザ光による墨出し線が、正確に垂直姿勢及び/又は水平姿勢が得られる姿勢制御構造と、磁力で吊下体の揺動にブレーキを与えて吊下体を鉛直姿勢で停止させるブレーキ機構を有するレーザ墨出し器であって、
前記ジャイロ取付台の基部とその装着面との間に、ゴム系のクッション部材が設けられていることを特徴とするレーザ墨出器を提案する。
このように、クッション部材をジャイロ取付台と基台側の上面の間に設けて耐衝撃性を持たせるようにしてもよい。更に好ましくは、吊下体の揺動を下部でロックするロック機構の下部にクッション部材を設けて、ロック機構で保持した吊下体の下部にもクッション作用を働かせて、ジャイロと吊下体の耐衝撃性を更に高くさせるようにしてもよい。
本発明を実施するための最良の形態を次の実施例に挙げる。
〔レーザ墨出し器の概要〕
図1(a)は本発明の1実施例によるレーザ墨出し器を示した正面図、図同(b)は同じく側面図である。
図1(a)及び(b)に示すレーザ墨出し器1は、基台2上に装着されている墨出し器ケース3内に、タチと呼ばれる垂直ラインのレーザ光LIを照射するレーザモジュールM1と、水平ラインのレーザ光L2を照射するレーザモジュールM2を備える。
このため、墨出し器ケース3の前面には、垂直ラインのレーザ光LIを透過する窓6と、水平ラインのレーザ光L2を透過する窓7が形成されており、墨出し器ケース3は、上部ケース4と下部ケース5とが組み付けられた樹脂又は金属成形品よりなる。
尚、図示していないが、墨出し器ケースと基台の外周をゴム系材料で形成したり、ゴム系材料で肉厚部分を中空構造にして、耐衝撃性を向上させるようにしてもよい。
2個のレーザモジュールM1,M2は、垂直ラインのレーザ光L1及び水平ラインのレーザ光L2を鉛直を基準にした正確な向きに照射させるため、墨出し器ケース3内に揺動自在に吊下げられた吊下体8に支持され、基台2の下面には高さの微調整を行う3本の脚9,9,9が装着されている。レーザモジュールの搭載数は、1以上であればよく、2個を限定するものではない。
レーザ墨出し器1の下部側面には、垂直ラインのレーザ光L1及び水平ラインのレーザ光L2の向きを水平回転方向に移動させるツマミ10が突出して設けられており、墨出し器ケース3の後部には電池ケース11が設けられ、更にその下方には、レーザモジュールM1,M2に供給する電源のON/OFFの切替を手動で行う電源スイッチ12が設けられている。14は電池ケース11の蓋である。
〔レーザ墨出し器内の下部構造〕
図2はレーザ墨出し器1の内部構造を示した正面断面図、図3は同じく側面断面図である。
図2及び図3に示すように、基台2の上面には、回転台15が抜け止めされて水平回転自在に設けられており、その抜け止めは、基台2に装着した押当て部材16の円板面16bを、回転台15の上面に形成されている凹部内に位置させて回転台15の上面と押当て部材16の上面の面を揃えた状態で、円板部分14の下面外周近傍面で回転台15を上方から当接させることにより行われている。
回転台15は、その外周面に前記ツマミ10の操作により回転するウオームギア13に歯合する歯15aが周方向に多数形成された、厚肉金属板又は厚肉プラスチック板よりなる。
回転台15の上面には、後述するロック機構30のガイド板31が装着されている。
ガイド板31の装着は、回転板15の上面に埋込みボルト18,18・・の下部を螺装し、回転板15の上面から上方に突出させた埋込みボルト18,18・・の上部を、ガイド板31に形成されている開孔に挿通させて、ガイド板31上に突出させた埋込みボルト18,18の上部にナット17,17・・を螺装して締結することにより行われている。
尚、回転台15とガイド板31の間にゴム製のクッションを介在させて、耐衝撃吸収性を向上させるようにしてもよい。
そして、ガイド板31の左右縁に沿った上面に、ジャイロ取付台20の基部である左右の側板22L、22Rの下部取付面22Lb,22Rbが載せられて、下部取付面22Lb,22Rbがガイド板31にビス止めされている。尚、ガイド板31上における左右の毒版22L,22R間には、ロック機構30の主要部が設けられている。ロック機構30詳細については後述する。
このようにして、ジャイロ取付台20は、ガイド板31を挟んだ回転台15上に装着されており、ジャイロ取付台20の上端中央に取り付けられたジャイロ21から吊下体8が揺動自在に吊下げられている。
〔ジャイロ取付台の構成部材〕
図4はジャイロ取付台20の組付け前の状態を示した斜視図、図5は同じく組付け後の状態を示した斜視図である。
図2〜図5に示すように、ジャイロ取付台20は、0.8〜3mm厚の薄板構造を有する左右の側板22L,22Rと、ジャイロ21が装着される天板23と、左右の側板22L,22Rの上部と天板23の左右の両端部とをクッションを持たせて装着するクッション部材26,26と、クッション部材26,26を上方から保持する保持板28,28と、左右の側板22La,22Rの上下方向の間隔を一定に保つ平面視コ字形状の細幅板で形成された懸架部材25とが組み付けられてなる。
左右の側板22L,22Rは、縦長で前後方向に幅広く形成され、途中高さの部分から下端部に向かうに従って前後方向に幅広く形成され、上端部及び下端部が対向する横方向に折曲されて上部取付面22La,22Raと下部取付面22Lb,22Rbとが形成され、上部取付面22La,22Raと下部取付面22Lb,22Rbにはビス孔22c,22dが形成され、中央面には後述するブレーキ機構40の揺動規制板41を取り付ける取付面22Lc,22Rcが形成された左右一対の金属板よりなり、左側の側板22Lの上部寄りの中央面が外方向に向けて折曲されて、制御基板の取付面22Ldが形成されている。
天板23は、中央に開口部23aが形成されたドーナツ形状を有し、左右の側縁部には左右の側板22L,22Rの上部取付面22La,22Raの大きさに合わせた取付面23L,23Rが突出して形成され、該取付面23L,23Rに後述するクッション部材26を挟み込む平面視U形状の切欠き部23b,23bが形成され、前記開口部23aの周縁近傍面に、ビス孔23c,23c・・が等間隔毎に4箇所形成された金属板よりなる。
〔ジャイロ取付台の組付構造〕
次に、図2〜図6により、ジャイロ取付台20の組付構造を説明する。尚、組付けの順序は、必ずしも以下のものに限定されるものではない。
左右の側板22L,22Rと天板23とは、天板23の切欠き部23b,23b・・内にクッション部材26,26・・を挟み入れた状態で、天板23の取付面23L,23Rを側板22L、22Rの上部取付面22La,22Ra上に載せて、クッション部材26,26・・ごとビス止めされて装着されている。この装着構造の詳細は後述する。
そして、天板23の中心に合わせて、天板23の下面にジャイロ21がビス止めされている。ジャイロ21は、大径のリング21aの内側に小径のリング21bが十字状のジャイロピンで支持されたものが用いられ、大径のリング21aは天板23の下面にビス止めされる。そして、小径のリング21bの下面に吊下体8の上端部がビス止めされる。尚、公知技術による他の構造のジャイロを使用してもよい。
ジャイロ取付台12の下部寄りの高さの個所には、ブレーキ機構40の揺動規制板41が装着されており、その装着は、左右の側板22L,22Rに折曲により形成されている取付面22Lc,22Rcに揺動規制板41が載せられて、双方がビス止めされる方法で行なわれている。
このようにして組付けられたジャイロ取付台20は、左右に側板22L、22Rを有しており、しかも左右の側板22L、22Rの間に懸架部材25が装着されているために、丈夫で、傾きや捩れの無い構造に仕上がっている。
〔吊下体の構造〕
図2及び図3に示すように、吊下体8は、重心による鉛直姿勢が確保され易いように下部が大径に形成され、更に下端部が小径に形成され、上部寄りの個所の前後方向に向けた個所に、レーザ光による垂直ラインの墨出し線を照射するレーザモジュールM1を斜め上方に向けて挿入する開孔8aが形成され、下部寄りの個所の前後方向に向けた個所に、レーザ光による水平ラインの墨出し線を照射するレーザモジュールM2を挿入する開孔8bが形成され、上端面の中央に開口8cが形成され、上端面にビス孔が形成され、下端面にネジ穴8dが形成された例えば真鍮などの金属製のものからなり、吊下体8の対応個所にレーザモジュールM1,M2が装着される。
そして、吊下体8の下端部に形成されている小径部分に、中央に開孔が形成された円弧形状を有する鉄製円板よりなるブレーキ板42を嵌め入れられて、下方から錘(おもり)を兼ねた取付部材43のネジ部43aが吊下体8のネジ穴8d内に螺装されて、ブレーキ板42が吊下体8の下部に装着されている。このように構成されている吊下体8は、ジャイロ21から揺動自在に吊り下げられている。
〔ブレーキ機構〕
図2及び図3において、吊下体8の揺動にブレーキを与えて揺動停止を早くさせ、鉛直姿勢を維持させるものがブレーキ機構40である。ブレーキ機構40は、中央に大きな開孔部41aが形成された揺動規制板41と、揺動規制板41の上面の周方向を等分する個所に設けられた永久磁石44,44・・と、吊下体8の下部に装着されるブレーキ板42とによって構成される。
揺動規制板41は、前述したように、左右の側板22L,22R間の下部寄りの高さの位置に設けられており、ブレーキ板42は、吊下体8の下部に装着されている。揺動規制板41とブレーキ板42との間隔は小さく、揺動規制板41上面に固定されている永久磁石44,44・・の磁力による磁場が、揺動規制板41とブレーキ板42の間の空間に形成されて、ブレーキ板42の揺動にブレーキ力を与える。このため、吊下体8の揺動はすぐに終える。そして、前述した磁場の作用で、吊下体8の鉛直姿勢を維持させる。
ところで、レーザ墨出し器1を使用しているとき及び運搬中に、レーザ墨出し器を倒したり落としたときには、強い衝撃が加わり、とくに吊下体8は大きく振れる。このときに、ジャイロ21やレーザモジュールM1、M2に歪みが生じたり、故障することがある。これを極力防ぐためにあるものが、左右の側板22L,22Rと天板23との間に設けられているクッション部材26と、吊下体8が揺動しないようにロックさせるロック機構30である。
〔ロック機構〕
図6(a)及び(b)は、レーザ墨出し器の内部構造の下部を示した平面断面図であり、図6(a)は吊下体の揺動姿勢をロックさせていない状態で示し、図6(b)は吊下体の揺動姿勢をロックさせた状態で示している。図7(a)はロック機構の組付け途中の初期段階の状態で、回転台上のガイド板を装着した状態を示した平面図であり、図7(b)はロック機構の組付け途中の中程の段階であり、ガイド板板の上にスライド操作板を支持させた状態を示した平面図である。
図2、図3及び図6(a)(b)に示すように、本実施例のレーザ墨出し器1は、吊下体8の揺動をロックさせるロック機構30を備える。
図6(a)(b)及び図7(a)(b)に示すように、ロック機構30は、ガイド板31と、スライド操作板32と、左右一対の挟持板33L,33Rと、支点超えばね34と、リミットスイッチ35とが、支持ピンP1〜P7を介して組付けられたもので構成され、ガイド板31の上にスライド操作板32が位置し、更にその上に左側の挟持板33Lが位置し、更にその上に右側の挟持板33Rが位置する。尚、右側の挟持板33Rの上に左側の挟持板33Lを位置させてもよい。
図6(a)(b)を参照しつつ図7(a)に示すように、ロック装置30の組付けでは、先ず、ガイド板32の上にスライド操作板32を横方向に移動自在に支持させる。
そして図7(b)に示すように、スライド操作板32の上に左右の操作板33L,33Rを開閉自在に支持させる。
図6(a)(b)及び図7(a)(b)に示すように、ガイド板31は、スライド操作板32を横方向にスライド自在に支持させる固定板であり、ガイド板31と左右の挟持板33L,33Rの後部とが支持ピンP1で支持されており、このため、左右の挟持板33L、33Rは、支持ピンP1を支点にして開閉自在である。一方、スライド操作板32は、横方向に向けた長孔32に支持ピンP1を挿通させてあり、また、スライド操作板32の後部の下方に向けて突出させた支持ピンP4,P5を、ガイド板31に横方向に」向けて形成されている長孔31c、31d内に突入させ、更に、スライド操作板32の後部の左右個所から下方に向けて突出させた支持ピンP4,P5をガイド板31に横方向に向けて形成されている長孔31c、31d内に突入させてある。
スライド操作板32は、洋梨状の大きな開口部32aが中央面に形成され、後部面の左右寄りの面には、斜め後方に向けた長孔32c,32dが平行に形成され、前部面の中央にも、横方向に向けた長孔32eが形成されている。
そして、この長孔32eの前方面には上方に向けてピンP7が突出し、このピンP7と、ガイド板31からスライド操作板32の長孔32e内に突入させて更に上方に突出させた支持ピンP6とに、支点超えばね34の両端部が支持されている。
このようにして、スライド操作板32は、ガイド板31の上に、横スライド自在に支持されている。
スライド操作板32の後端部には、後方に向けて操作レバー部32fが突出し、この操作レバー部32fにプラスチック製のキャップが装着されて電源スイッチ12を構成している。即ち、この操作レバー部32fは、スライド操作を横方向にスライドさせて次述する左右の挟持部材33L,33Rを開閉させる作用と、レーザモジュールに投入する電源のON/OFFを行う作用を有する。
そして、この操作レバー部32fの操作により、スライド操作板32は横方向にスライドさせることが可能であり、スライド操作板32は、支点超えばね34により、左端又は右端の停止位置に付勢されている。
左右の挟持板33L,33Rは左右対称形状を有し、中央部から前端部に至る部分がフック状に形成され、後端部から側方に向けてアーム部を突出させた形状を有する。そして、アーム部から下方に向けて突出させた支持ピンP2,P3がスライド操作板32に形成されている長孔32c,32d内に突入させてある。
このため、図6(a)に示すように、操作レバー部32fを左側に操作すると、左右の挟持板33L,33Rは開放する方向に回動し、このとき、スライド操作板32の中央に形成されている開口部32aの最大径の部分が中央に位置する。そして、スライド操作板32の横方向に向けた移動により、スライド操作板32の前端縁がマイクロスイッチ35のレバー35aを傾倒させる。マイクロスイッチ35は、レバー部35aが傾倒すると、レーザモジュールに電源を供給する回路がONするように電気信号線で接続されているため、図6(a)に示す状態では、レーザモジュールからレーザ光による墨出し線が照射される。即ち、レーザ墨出し器がONの状態にあり、吊下体は揺動可能な状態にある。
これに対して、図6(b)に示すように、操作レバー部32fを右側の操作して、スライド操作板32を右側に操作すると、左右の挟持板33L、33Rは支持ピンP1を支点にして閉じる方向に回動し、吊下体の下部に装着されている取付部材43を左右方向から挟持させる。また、同時に、スライド操作板32の右側に向けたスライドにより、スライド操作板32に形成されている開口部32aの小径部分が中央に移動して、この小径部分も併せて取付部材43を挟持する。このため、吊下体の揺動がロックされた状態になる。そして、スライド操作板32の右方向に向けた移動により、マイクロスイッチ35のレバー部35aから離れて、レバー部35aは起立する方向に戻り、レーザモジュールに供給する電源を遮断する。
このため、レーザ墨出し器を使用しないときには、吊下体は揺動しないロックされた状態にある。
そして本発明のレーザ墨出し器では、図2及び図4、図5に示すように、左右の側板22L、22Rと天板32との間にクッション部材26,26・・が設けられているために、レーザ墨出し器1の基台2、及び墨出し器ケース3をから左右の側板22L、22Rに伝わる衝撃が加わったり、レーザ墨出し器1の落下に伴って吊下体8に加わる強い振れが生じても、このクッション部材26,26・・が衝撃や強い振れを吸収する。このため、精密部品であるジャイロ21と、レーザモジュールM1,M2に歪を生じさせたり、破壊させたり、故障させる原因を大幅に取り除くことができる。
〔クッション部材〕
図8は、右側の側板と天板の装着構造を拡大して示した図、図9はクッション部材を示した斜視図である。
図2〜図5、及び、図8、図9に示すように、本実施例で用いられているクッション部材26は、中央部に短尺パイプ27を挿入させることができる大きさのビス孔26aが形成された肉厚の短尺円筒形状を有し、その外周面の中央に、天板23を挟み込む凹段部26bが形成されたシリコンゴム製のものであり、このクッション部材26を介して天板23を左右の側板22L、22Rに載せ、更にその上に保持板28を載せて、これらをビス止めすると、天板23は左右の側板22L、22Rの上端から離れた状態にあり、ビスの頭部や保持板28から離れた状態にある。このため、天板23は上下いずれの方向にも衝撃に対する緩衝機能が働く。また、天板23とビスとの間にもクッション部材26の凹段部26bの肉厚部分が位置しているために、横方向や斜め方向にも緩衝機能が働く。
図1(a)は、本発明の1実施例によるレーザ墨出し器の正面図であり、(b)は同じく側面図である。 図2は、レーザ墨出し器1の内部構造を示した正面断面図である。 図3は、同じく側面断面図である。 図4は、ジャイロ取付台20の組付け前の状態を示した斜視図である。 図5は、同じく組み付け後の状態を示した斜視図である。 図6(a)は、レーザ墨出し器の内部構造の下部をロック解除状態で示した平面断面図であり、図6(b)は、吊下体の揺動姿勢をロックさせた状態で示した平面断面図である。 図7(a)は、ロック機構の組付け途中の初期段階の状態を示した平面図であり、図7(b)はロック機構の組付け途中の中程の段階を示した平面図である。 図8は、右側の側板と天板の装着構造を拡大して示した図である。 図9は、クッション部材を示した斜視図である。
符号の説明
1 レーザ墨出し器
2 基台
3 墨出し器ケース
8 吊下体
12 電源スイッチ
15 回転台
20 ジャイロ取付台
21 ジャイロ
221,22R 左右の側板
23 天板
26 クッション部材
30 ロック機構
31 ガイド板
32 スライド操作板
33L、33R 左右の挟持板
35 マイクロスイッチ
40 ブレーキ機構
41 揺動規制板
42 ブレーキ板
M1,M2 レーザモジュール

Claims (6)

  1. 墨出し器ケース内に立設されているジャイロ取付台の上部にジャイロが設けられ、該ジャイロにレーザモジュールを支持させた吊下体を揺動自在に吊下げて、吊下体の揺動停止による鉛直姿勢を基準にしたレーザモジュールから照射されるレーザ光による墨出しラインの正確な姿勢が確保できる姿勢制御構造と、吊下体の揺動をロックさせるロック機構を備えたレーザ墨出し器であって、
    前記ジャイロ取付台は、上端部及び下端部が横直角方向に折曲されて上部取付面及び下部取付面が形成された薄板板金構造を有する左右各1枚の側板と、ジャイロが取り付けられるプレス成形品である天板とが組み付けられた正面視門形を有してなることを特徴とするレーザ墨出し器。
  2. 前記左右の側板の前部又は後部に、左右の側板の間隔を一定に保つ補強部材が設けられている請求項1に記載のレーザ墨出し器。
  3. 前記ジャイロが取り付けられる天板は、衝撃吸収用のクッション部材を介して、左右の側板の各上部取付面に取り付けられている請求項1又は2に記載のレーザ墨出し器。
  4. 前記クッション部材は、側面に前記天板の左右の側部を挟み入れる凹段部が形成されたゴム系材料で形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザ墨出し器。
  5. 前記クッション部材は、側面に天板の左右の取付面に形成されているU形状の切欠き部に挟み入れる凹段部が形成された肉厚円筒形状を有するゴム系材料で形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザ墨出し器。
  6. 墨出し器ケース内に設けられているジャイロ取付台の上部にジャイロが装着され、該ジャイロから揺動自在に吊下げた吊下体にレーザモジュールが装着され、吊下体が揺動停止したときの鉛直姿勢を基準にして、レーザモジュールから照射されるレーザ光による墨出し線が、正確に垂直姿勢及び/又は水平姿勢が得られる姿勢制御構造と、磁力で吊下体の揺動にブレーキを与えて吊下体を鉛直姿勢で停止させるブレーキ機構を有するレーザ墨出し器であって、
    前記ジャイロ取付台の基部とその装着面との間に、ゴム系のクッション部材が設けられていることを特徴とするレーザ墨出器。
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