JP2006112871A - 半導体基板の検査方法及びその検査装置 - Google Patents

半導体基板の検査方法及びその検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できる半導体基板の検査方法及び検査装置を提供する。
【解決手段】 半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射する照射部1から照射されるレーザ光Rによって生じる散乱光Sを受光部3で受光し、受光した散乱光に基づいて半導体基板5の表面の異物を検出するとき、照射部1は、P偏光板11を介して波長が290nm以上370nm以下のレーザ光Rを入射角θが50度以上で照射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体基板の検査技術に係り、特に、半導体基板にレーザを照射したときの散乱光を検出して半導体基板の表面の異物を検出する半導体基板の検査技術に関する。
電子デバイスを形成するために用いられる半導体基板の表面には、結晶成長の欠陥に起因するCOP(CryStal Originated Particle)などのような半導体基板の表面に埋め込まれたような状態で表面近傍に存在する異物や、半導体基板の表面に付着した異物が存在する。このような半導体基板の表面の異物が、この半導体基板を用いて形成した電子デバイスの歩留まりに与える影響は、微細化、高集積化が進むに連れて増大している。したがって、半導体基板の検査により半導体基板の表面の異物を検出することの重要性も増してきている。
このようなCOP、半導体基板の表面に付着にした異物などといった半導体基板の表面の異物を検出できる半導体基板の検査技術として、レーザ光を半導体表面に照射したときの散乱光を検出することにより、異物を半導体基板の表面の輝点(Light Point Defect、LPD)として検出する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような従来のレーザ光の照射により発生する光の散乱を利用した半導体基板の検査技術では、アルゴンガスレーザが用いられており、その波長は488nmである。
特開平11−284038号公報(第2−4頁、第1、2、4図)
ところで、電子デバイスの動作の高速化や低電力化に対する要求から、電子デバイスを形成するための半導体基板として、バルク鏡面ウェーハ(以下、PWと略称する)やエピ層付きウェーハ(以下、EWと略称する)などに代わり、シリコン支持体と表面シリコン層つまりSOI層との間に酸化膜からなる絶縁層を設けたSOI(Silicon on InSulator)構造のウェーハが広く使用されるようになりつつある。そして、さらに高速化や低電力化を行うため、SOI構造のウェーハのSOI層の厚みを120nm以下程度にまで薄膜化して行く必要が生じている。
このようなSOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板では、SOI層のような表面に位置する層の厚みによって、レーザ光の反射率が変動してしまう。このため、SOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板で、SOI層のような表面に位置する層の厚みが薄膜化して行くと、半導体基板の表面の異物を検出できなくなるという問題がある。したがって、複数の層を有する半導体基板の表面に位置する層の厚みを薄膜化したときに、COPなどのような表面近傍の異物や表面に付着した異物などといった半導体基板の表面の異物を検出できる半導体基板の検査技術が必要になっている。
本発明の課題は、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出することにある。
本発明者らは、表面に位置する層を120nm以下程度にまで薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物の検出について、照射するレーザ光の波長に着目し、レーザ光の波長と、表面に位置する層の厚みのばらつきによって変動するヘイズ値や半導体基板の表面での散乱強度などとの関係について検討した。この結果、本発明者らは、照射するレーザ光の波長を370nm以下とすることで、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できることを見いだした。
すなわち、本発明の半導体基板の検査方法は、半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射したときの散乱光を検出する半導体基板の検査方法であり、レーザ光の波長を370nm以下にすることにより上記課題を解決する。
また、レーザ光の波長が290nm以上370nm以下である検査方法とすれば、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物をより確実に検出できるので好ましい。さらに、レーザ光として、P偏光のレーザ光を、半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度以上傾斜させて照射する検査方法とすれば、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を一層確実に検出できるので好ましい。
また、本発明の半導体基板の検査装置は、半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射する照射部と、この照射部から照射されるレーザ光によって生じる散乱光を受光する受光部とを備え、照射部は、波長が370nm以下のレーザ光を照射する構成とすることにより上記課題を解決する。
さらに、照射部は、波長が290nm以上370nm以下のレーザ光を照射する構成とする。また、照射部は、P偏光板を介してレーザ光を照射すると共に、レーザ光を半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度以上傾斜させて照射する構成とする。
本発明によれば、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できる。
以下、本発明を適用してなる半導体基板の検査方法及び検査装置の一実施形態について図1を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる半導体基板の検査装置の概略構成を模式的に示す図である。
本実施形態の半導体基板の検査装置は、図1に示すように、レーザ光Rを照射する照射部1、散乱光Sを受光する受光部3、検査を行うウェーハ5を載置するステージ7、ステージ7を回転させる軸8及び回転用駆動機構部9、照射部1及び受光部3とステージ7とをウェーハ5の面に平行な方向に相対的に移動させる図示していない水平移動用駆動機構部、そして、各部の動作を制御すると共に受光部3で受光した光散乱を解析して画像化する制御部11などを備えている。
本実施形態の照射部1は、波長が290nm以上370nm以下のレーザ光Rを照射するものである。さらに、本実施形態の照射部1は、P偏光板13を有しており、P偏光板13を通過したP偏光のレーザ光をウェーハ5の表面に向けて照射する。加えて、本実施形態の照射部1は、ウェーハ5の表面に垂直な方向Vとレーザ光Rの進行方向とのなす角度つまりレーザ光のウェーハ5の表面への入射角θが50度以上になる状態で設けられている。
受光部3は、図1では、上方に向かう散乱光S、レーザ光の入射方向に対して前方に向かう散乱光S、レーザ光の入射方向に対して後方に向かう散乱光S、レーザ光の入射方向に対して側方に向かう散乱光Sなどを受光するための複数の受光部3を示している。しかし、受光部3は、図1に示したような位置及び数に限るものではなく、必要に応じ、適宜の方向に向かう散乱光を受光できるように1以上の受光部を備えた構成にできる。
制御部11は、図1では、1つのユニットとして示している。しかし、制御部は、各部の動作の制御、受光部3で受光した光散乱を解析、解析結果の画像などを機能毎などで別体の複数のユニットとして構成することもできる。なお、制御部11は、照射部1、受光部3、回転用駆動機構部9、水平移動用駆動機構部などと配線15を介して電気的に接続されている。
このように、本実施形態の半導体基板の検査装置、そして、本実施形態のような構成の半導体基板の検査装置などを用いて行う本実施形態の半導体基板の検査方法では、半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射したときの散乱光に基づいて異物を検出するとき、照射部1から照射するレーザ光として波長が290nm以上370nm以下のP偏光のレーザ光を照射する。そして、このP偏光のレーザ光を、ウェーハ5の表面に垂直な方向Vに対して50度以上傾斜させて照射する。
ここで、従来の半導体基板の検査技術で用いられている488nm付近の波長帯では、SOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板の反射率が、SOI層のような表面に位置する層の厚みによって変動することから、SOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板の見え方は、SOI層のような表面に位置する層の厚みによって変動することが、セミコン・ジャパン(Semicon Japan)2002において指摘されている。
このような現象から、SOI層の厚みに依存して反射率と相関するヘイズ(くもり)のレベルも変動する。SOI層のような表面に位置する層の厚みによって、異物の検出におけるバックグラウンドつまりノイズとなるヘイズのレベルが変動することが、従来の半導体基板の検査装置によるSOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板の表面の異物の検出を困難なものとしている。特に、SOI構造を有するウェーハなどの量産化に際し、同じウェーハ品種内でのSOI層の厚みのばらつきがヘイズのレベルの変動を招き、このヘイズのレベルの変動が、表面の異物を検出するのに必要な高い感度による半導体基板の検査において、擬似欠陥を誘発する原因となっており、ウェーハの出荷検査における問題となっている。
ところが、これまで、このようなSOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板の見え方が、SOI層のような表面に位置する層の厚みによって変動するというような現象の系統的な解析は十分に進められていなかった。
SOI構造のウェーハのように複数の層を有する半導体基板の表面の異物の検出においては、異物以外からのバックグラウンド散乱光となる半導体基板の表面の凹凸による固有基板表面散乱の値つまりヘイズ(くもり)と、異物自体からの散乱強度との両方の兼合いが重要となる。さらに、波長488nmのレーザ光を用いる従来の検査技術によりSOI構造のウェーハのような複数の層を有する半導体基板を検査した場合、バルク鏡面ウェーハ(以下、PWと略称する)やエピ層付きウェーハ(以下、EWと略称する)などとは異なり、SOI層のような表面に位置する層の厚みに依存しヘイズのレベルが変動することを考慮する必要がある。
そこで、本発明者らは、照射するレーザ光の波長に着目し、SOI層を120nm以下程度に薄膜化したSOI構造のウェーハ表面の異物の検出について、異物の検出の際にバックグラウンドつまりノイズとなるヘイズ値や半導体基板の表面での散乱強度などについて検討を行った。
この結果、半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射したときの散乱光に基づいて異物を検出するとき、照射するレーザ光として波長が370nm以下のレーザ光を照射することにより、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できることを本発明者らは見いだした。すなわち、波長が370nmよりも大きいレーザ光を照射したとき、SOI構造のウェーハのような複数の層を有する半導体基板のSOI層のような表面に位置する層の厚みを120nm以下といった程度にまで薄膜化したときに、この表面に位置する層の厚みが変わると、この表面に位置する層の表面での反射率が変動し、ヘイズ値も変動してしまう。しかし、波長が370nm以下のレーザ光を照射することにより、SOI層のような表面に位置する層の厚みを120nm以下程度にまで薄膜化したときに、この表面に位置する層の厚みが変わっても反射率の変動が抑えられ、異物の検出においてバックグラウンドつまりノイズとなるヘイズ値の変動も抑えることができ、COPなどのような表面近傍の異物や表面に付着した異物などといった半導体基板の表面の異物を検出できるようになる。
したがって、本実施形態の半導体基板の検査方法及び検査装置では、波長が370nm以下のレーザ光を照射するため、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できる。
さらに、照射するレーザ光の波長が290nm未満では、SOI構造のウェーハのような複数の層を有する半導体基板のSOI層のような表面に位置する層の厚みを120nm以下程度にまで薄膜化したとき、SOI層の厚みによっては散乱強度が変化してしまう場合がある。
これに対して、本実施形態の半導体基板の検査方法及び検査装置では、照射するレーザ光の波長を290nm以上370nm以下としているため、SOI層のような表面に位置する層の厚みを120nm以下程度にまで薄膜化したとき、SOI層の厚みが変わっても、ヘイズ値や散乱強度の変動を抑えることができる。すなわち、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物をより確実に検出できる。
加えて、レーザ光として、S偏光のレーザ光を照射すると、表面から120nm以下の領域の電場強度がP偏光の場合に比べて弱くなるため、半導体基板の表面での散乱強度も弱くなる。このため、S偏光のレーザ光では、半導体基板の表面のより微小な異物に対する検出能力がP偏光の場合よりも低くなる。また、P偏光のレーザ光を半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度未満の傾斜で照射すると、複数の層を有する半導体基板の表面に位置する層の表面から120nm以下での電場強度が、この表面からの距離によって入射角が50度以上の場合よりも大きく変動してしまい、半導体基板の表面の異物を検出し難くなる場合がある。
これに対して、本実施形態の半導体基板の検査方法及び検査装置では、レーザ光として、P偏光のレーザ光を、半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度以上傾斜させて照射しているため、異物に対する検出能力を向上でき、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を一層確実に検出できる。
さらに、このように表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できる表面輝点(Light Point Defect、LPD)検出技術を確立できたことにより、この検査技術を出荷検査などに用いて選別を行うことによって、供給するSOI構造のウェーハなどの複数の層を有する半導体基板の品質を向上できる。
また、本実施形態の半導体基板の検査装置では、照射部1は、波長が290nm以上370nm以下のレーザ光を照射する構成となっている。しかし、半導体基板の表面の異物の検出能力は低下するが、必要とされる異物の検出能力によっては、照射部は、波長が290nm未満のレーザ光を照射する構成にすることもできる。
また、本実施形態の半導体基板の検査装置では、照射部1は、P偏光板13を介してP偏光のレーザ光を照射すると共に、レーザ光をウェーハ5などの半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度以上傾斜させて照射する構成となっている。しかし、半導体基板の表面の異物の検出能力は低下するが、必要とされる異物の検出能力によっては、照射部は、P偏光以外のレーザ光を照射する構成や、レーザ光を半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度未満の傾斜で照射する構成にすることもできる。
また、本発明を適用してなる半導体基板の検査方法及び検査装置では、照射部からのレーザ光の波長などが上記の説明のようなものであれば、受光部などを含めた検出系の検出方法や構成は適宜の方法や構成にできる。なお、散乱光に基づく半導体基板の表面の異物の検出においては、受光部の位置、受光部に設ける偏光板や回路などを用いたノイズ成分からの異物による散乱光の分離など、検出系の検出方法や構成によって検出能力の向上が期待できる。
以下に、本発明を適用してなる半導体基板の検査方法及び検査装置と従来の半導体基板の検査方法及び検査装置の反射率やヘイズ値、散乱強度などについて比較検討した一実施例について、図2乃至図17を参照して説明する。図2は、波長488nmのレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化に対するヘイズ値及び反射率の依存性を示す図である。図3は、波長488nmのレーザ光を垂直入射でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化に対するヘイズ値及び反射率の依存性を示す図である。図4は、SOI構造のウェーハにおけるヘイズ値の起源について説明する図である。
図5は、波長488nmのP偏光、S偏光または偏光していないレーザ光を斜入射または垂直入射でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化及び絶縁層の厚みの変化に対するSOI層の表面での反射率の依存性を示す図である。図6及び図7は、種々の波長のP偏光及びS偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化及び絶縁層の厚みの変化とSOI層の表面での反射率との関係を示す図である。図8は、波長488nmのP偏光及びS偏光のレーザ光を斜入射でベアシリコンのウェーハに照射したときのウェーハの表面からの距離に対する電場強度の分布の依存性を示す図である。図9は、波長488nmのP偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときの種々のSOI層の厚みにおけるSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。
図10は、波長488nmのS偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときの種々のSOI層の厚みにおけるSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。図11は、種々の波長のP偏光のレーザ光を入射角70度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。図12は、種々の波長のS偏光のレーザ光を入射角70度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。図13乃至図17は、種々の波長のP偏光のレーザ光を種々の入射角でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。
なお、以下の説明におけるSOI(Silicon on InSulator)構造のウェーハは、シリコン支持体と表面シリコン層であるSOI層との間に酸化膜からなる絶縁層またはBOX(Buried Oxide)層などと称される層を設けた一般的な構造のものである。そして、このようなSOI構造のウェーハは、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法や貼り合わせ法などで形成することができるが、本発明の半導体基板の検査技術は、製造方法に関係なく適用できる。
従来の波長が488nmのレーザ光を照射し、SOI構造のウェーハの絶縁層の厚みを140nm前後で固定し、SOI層の厚みを120nm以下で変えたときのヘイズ値を、照射したレーザ光のウェーハへの入射方向が、ウェーハの表面に対して斜め方向から入射する斜入射モードの場合と、ウェーハの表面に垂直な方向から入射する垂直入射モードの場合について測定した。このとき、ヘイズ値は、ウェーハの表面全体での平均値として求めている。また、斜入射モードでは、検査装置としてサーフスキャン6420(SurfScan6420、KLA−Tencor社製)、垂直入射モードでは、検査装置としてSP1(KLA−Tencor社製)を用いて測定を行った。
この結果、斜入射モードでは、図2に示すように、反射率がSOI層の厚さが50nm近傍、110nm近傍、0nm近傍でそれぞれ減少し、ヘイズ値がSOI層の厚さが50nm近傍、110nm近傍、0nm近傍でそれぞれ増加しており、反射率が減少した領域でヘイズ値が増加していることがわかる。同様に、垂直入射モードでも、図3に示すように、反射率がSOI層19の厚さが50nm近傍、110nm近傍、0nm近傍でそれぞれ減少し、ヘイズ値がSOI層19の厚さが50nm近傍、110nm近傍、0nm近傍でそれぞれ増加しており、反射率が減少した領域でヘイズ値が増加していることがわかる。
このように、従来の半導体基板の検査方法や検査装置における波長488nmのレーザ光でSOI構造のウェーハを検査した場合、バルク鏡面ウェーハ(以下、PWと略称する)やエピ層付きウェーハ(以下、EWと略称する)などとは異なり、SOI層の厚みに依存しヘイズのレベルが変動する。
なお、図2では、P偏光板を通過させたレーザ光つまりP偏光のレーザ光を照射し、偏光板を介さずに受光した場合(図2の凡例にPUまたはPで示す)、S偏光板を通過させたレーザ光つまりS偏光のレーザ光を照射し、偏光板を介さずに受光した場合(図2の凡例にSUまたはSで示す)、C偏光板を通過させたレーザ光つまりC偏光のレーザ光を照射し、偏光板を介さずに受光した場合(図2の凡例にCUで示す)について、各々、SOI層19の厚みとヘイズ値との関係、SOI層19の厚みと反射率との関係を示している。また、図3(a)では、SP1におけるワイドモードの場合(図3(a)の凡例にWideで示す)、ナローモードの場合(図3(a)の凡例にNarrowで示す)について、各々、SOI層の厚みとヘイズ値の関係を示している。
このような図2及び図3に示されるような現象は、次のように考えられる。一般的に、シリコン支持体17と表面シリコン層であるSOI層19との間に酸化膜からなる絶縁層21を有するSOI構造のウェーハ23のヘイズは、図4に示すように、ウェーハ23の表面つまりSOI層19の表面19aに起因するヘイズ値と、SOI層19の表面19aよりも内側からのヘイズ値との和、つまり、これらのヘイズ値を合わせた総ヘイズ値であると考えられる。
SOI層19の表面19aに起因するヘイズ値は、入射光がSOI層19の表面19aの凹凸つまり表面ラフネスAで直接散乱しているのに対し、SOI層19の表面19aよりも内側つまりウェーハ23の内部からのヘイズ値は、SOI層19の表面19aよりも内側にあるあらゆる散乱要素、例えば各種内部欠陥B、界面に形成された凹凸つまり界面ラフネスCなどによるものである。
そして、散乱強度は、SOI層19の表面19aに起因するものがSOI層19の表面19aでの反射率に正相関するものであるのに対し、SOI層19の表面19aよりも内側つまりウェーハ23の内部からのものは、SOI層19の表面19aから内部に侵入する光量に比例するものと考えられるため、SOI層19の表面19aでの反射率に逆相関する。すなわち、SOI層19の表面19aでの反射率が小さいSOI構造のウェーハ23では、SOI層19の表面19aのラフネスAではなく、SOI層19の表面19aから内部に侵入する光が散乱することがヘイズの増加に寄与していると考えられる。
さらに、ヘイズの起源について1点考慮すべきことがある。一般に、より高い屈折率の媒質からより低い屈折率の媒質に向かって、その界面へ全反射となる角度よりも大きい角度で入射する光は、より低い屈折率の媒質側へ侵入できずに全反射するが、この全反射する光以外にも、その界面方向へ伝播するエバネッセント波と呼ばれる電磁波成分も存在することが知られている。SOI層19の表面19aより入射した光は、SOI層19の上下のSOI層19よりも屈折率が低い層である空気25と絶縁層21にそれぞれ閉じ込められる。このエバネッセント波の電磁波しみ出し長をSOI層19の表面19aについて計算してみると、数十nm程度あることから、この電磁波の表面ラフネスDによる散乱が予想される。よって、このエバネッセント波もSOI層19が120nm程度以下といったような薄く表面反射率が比較的小さいSOI構造のウェーハ23で、ヘイズ成分が増加することに寄与していると考えられる。
レーザ光を照射したときの、その散乱光により異物27を検出する場合、一般に、異物の検出におけるバックグラウンドつまりノイズとなるヘイズ値が低い方が有利と考えられる。そして、ヘイズ値が低いということは、SOI構造のウェーハ23の場合、SOI層19の表面19aでの反射率が高いことに対応することになる。さらに、SOI構造のウェーハ23を用いて形成する電子デバイスの歩留まりの目安とすることなどを目的とする異物27を検出するための半導体基板の検査では、図4に示すようなSOI層19の表面19aに載ったような状態の異物27だけではなく、SOI層19の表面19aに埋め込まれたような状態の異物、例えばPWにおけるCOP(CryStal Originated Particle)のような、結晶成長の欠陥などに起因して生じるSOI層19の表面19aに埋め込まれたような状態で存在する異物の検出も重要になってくる。このようなSOI層19の表面19aに埋め込まれたような状態で存在する異物を検出する為には、SOI層19の厚みの変動による反射率の変動を低く抑える必要がある。
そこで、今度は、従来の照射するレーザ光の波長が488nmのときのSOI層19の厚み及び絶縁層21の厚みとウェーハ23の表面19aにおける反射率との関係を検討した結果を示す。レーザ光は、ウェーハ23の表面19aに垂直な方向に対して70度傾斜した方向から入射させる斜入射、そして、ウェーハ23の表面19aに垂直な方向から入射させる垂直入射のいずれかで照射した。また、斜入射のレーザ光の場合には、P偏光板を通過させたP偏光、S偏光板を通過させたS偏光のいずれかで照射し、垂直入射のレーザ光の場合には、偏光板を通さずにレーザ光を照射した。
この結果、図5に示すように、照射するレーザ光が斜入射でP偏光のレーザ光であっても、斜入射でS偏光のレーザ光であっても、そして、垂直入射のレーザ光であっても、SOI層19の厚み、そして、絶縁層21の厚みが変わるとウェーハ23の表面19aでの反射率が変動してしまう。
次に、照射するレーザ光の波長を変えたときのSOI層19の厚み及び絶縁層21の厚みとウェーハ23の表面19aにおける反射率との関係を検討した結果を示す。レーザ光は、ウェーハ23の表面19aに垂直な方向に対して70度傾斜した方向から入射させる斜入射つまり入射角70度で照射し、また、P偏光板を通過させたP偏光、S偏光板を通過させたS偏光のいずれかで照射した。この結果、図6に示すように、P偏光であっても、S偏光であっても、照射するレーザ光の波長が370nmよりも大きい場合には、SOI層19の厚み、そして、絶縁層21の厚みが変わると、反射率が変動している。これに対して、図7に示すように、370nm以下では、SOI層19の厚み、そして、絶縁層21の厚みが変わっても、反射率変動がほとんど抑えられる。したがって、照射するレーザ光の波長が370nm以下であることにより、SOI構造のウェーハ23のSOI層19の厚み、そして、絶縁層21の厚みの変動によるヘイズ値の変動を抑えることができる。
なお、図5、図6及び図7では、各図の右側に凡例を示したように反射率を色の濃さで示している。したがって、各図で縞模様や斑模様が見られるのは反射率の変動があることを示している。
このように、照射するレーザ光の波長が370nm以下であることにより、SOI構造のウェーハ23のような複数の層を有する半導体基板のSOI層19のような表面に位置する層の厚みを120nm以下程度にまで薄膜化したときに、この表面に位置する層の厚みが変動してもヘイズ値の変動を抑えることができる。したがって、複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出し難くする擬似欠陥の誘起などを抑制できるため、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を検出できるようになる。
さらに、本発明者らは、SOI構造のウェーハ23の表面19aの異物からの散乱強度と照射するレーザ光の波長や入射角、偏光の影響などについて検討した。コヒーレントな性質を持つレーザ光は、半導体基板の表面において反射を起こすため、レーザ光の半導体基板の表面への入射光と、この半導体基板の表面からの反射光とは、干渉して定在波となる。この定在波の振幅つまり電場強度の振幅を、S偏光の場合とP偏光の場合とについてベアシリコンのウェーハの表面からの距離つまり深さで計算すると、照射するレーザ光が斜入射の場合、例えばサーフスキャン6420による検出の場合、図7に示すように、ウェーハ表面からの距離が0.15マイクロメートル以下で、S偏光の場合の定在波振幅がP偏光の場合よりも低下して行くことがわかる。
一般に、ベアシリコンにおいて、より小さな粒径のパーティクルを検出する場合、P偏光のレーザ光を照射することが推奨されており、その理由は、この計算より理解することができる。すなわち、電場強度の低いところにある異物からの強度が低くなることは、ミー(Mie)散乱理論による詳細に立ち行った議論を行うことなく理解できる。ミー(Mie)散乱理論の延長線上にあるベアシリコン上の球形粒子からの光散乱の理論的取扱は非常に複雑であるので、ここでは、SOI構造のウェーハ上の異物の散乱強度について、SOI層の表面での電場強度分布を計算することにより評価した結果の一例を示す。
まず、種々のSOI層19の厚みとSOI層19の表面19aからの距離つまり深さに対する電場強度の分布との関係を、照射するレーザ光の波長488nmで70度斜入射とし、SOI層19の厚さは10−80nmの範囲で変え、絶縁層21の厚さは140nm固定とし、P偏光の場合とS偏光の場合とについて計算した。さらに、P偏光の場合とS偏光の場合との各々で、図2に示したように反射率が他よりも大きく変動する領域となるSOI層19の厚みが55nm近傍で、SOI層19の厚みをより細かく変えた場合について、SOI層19の厚み以外は上記と同条件で計算した。
この結果、P偏光では、図9に示すように、SOI層19の厚みによって電場強度分布が変動する。一方、S偏光では、図10に示すように、SOI層19の厚みが変わっても、概して電場強度分布の変動が小さく安定している。さらに、S偏光では、ベアシリコンと同様、SOI層19の表面19a近傍で、P偏光の場合に比べて電場強度が小さくなる傾向にある。したがって、S偏光は、比較的小さな異物の検出には向かないことがわかる。
また、P偏光とS偏光共に、SOI層19の厚さが55nm近傍の領域、すなわち反射率が他よりも大きく変動する領域では、SOI層19の表面19a上での電場強度の分布もSOI層19の厚みが変わると他よりも大きく変動してしまう。このため、SOI層19の厚みが変わったとき、異物を安定した散乱強度で捉える事が難しい。
そこで、波長が370nm以下の範囲のレーザ光のうち、波長が250nm及び270nmのレーザ光と、反射率がSOI層19の厚みの変化や絶縁層21の厚みの変化に対してより安定している波長が290nm以上370nm以下の範囲のレーザ光とを照射し、P偏光の場合とS偏光の場合とについて、それぞれの照射したレーザ光の波長でのウェーハ23の表面19aからの距離に対する電場強度の分布を計算した。ここでは、SOI層19の厚さは20nmで、絶縁層21の厚さは140nmで固定として計算している。さらに、照射したレーザ光のSOI層19の表面19aへの入射角による電場強度分布の依存性を検討するため、P偏光の場合について、入射角もSOI層19の表面19aに垂直な方向に対して0度−80度の間で角度を変えて計算を行った。なお、SOI層19の表面19aに垂直な入射角つまり入射角0度のときは、偏光板を通過させずにレーザ光を照射した場合について、その他の入射角ではP偏光の場合について計算している。
この結果、入射角70度では、図11に示すように、P偏光の波長290nm以上のときに、ウェーハ23の表面19aから100nm以下での電場強度が他の波長に比べて強く、かつ、その変動も他の波長に比べて小さく安定していることがわかる。一方、S偏光では、図12に示すように、いずれの波長であってもウェーハ23の表面19aから100nm以下の領域の電場強度がP偏光の場合に比べて弱く、SOI層19の表面19aの比較的微小な異物の検出能力は、P偏光の場合よりも低くなる。
さらに、P偏光で入射角80度、70度、60度、50度、40度、0度では、図13乃至17に示すように、入射角が垂直に近くなるに連れて、ウェーハ23の表面19aからの距離に対する電場強度の振動の間隔が小さくなる。また、入射角が50度未満になると、ウェーハ23の表面19aから100nm以下での電場強度が、表面からの距離によって入射角が50度以上の場合よりも大きく変動してしまう。
これらの結果から、光散乱に基づいた異物の検出には、波長が370nm以下のレーザ光を用いることによって、SOI層のような表面に位置する層を薄膜化したSOI構造を有するウェーハのような複数の層を有する半導体基板の表面の異物を確実に検出できるようになることがわかる。さらに、波長290nm以上370nm以下のレーザ光を照射することで、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物をより確実に検出できるようになることがわかる。加えて、P偏光の波長290nm以上370nm以下のレーザ光を入射角50度以上の浅い入射角で照射することによって、表面に位置する層を薄膜化した複数の層を有する半導体基板の表面の異物を一層確実に検出できるようになることがわかる。
本発明を適用してなる半導体基板の検査装置の一実施形態の概略構成を模式的に示す図である。 従来の波長488nmのレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときの(a)はSOI層の厚みの変化に対するヘイズ値の依存性を、(b)はSOI層の厚みの変化に対する反射率の依存性を示す図である。 従来の波長488nmのレーザ光を垂直入射でSOI構造のウェーハに照射したときの(a)はSOI層の厚みの変化に対するヘイズ値の依存性を、(b)はSOI層の厚みの変化に対する反射率の依存性を示す図である。 SOI構造のウェーハにおけるヘイズ値の起源について説明する図である。 従来の波長488nmのレーザ光をSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化及び絶縁層の厚みの変化に対するウェーハの表面での反射率の依存性を示す図であり、(a)は照射したレーザ光がP偏光で斜入射のとき、(b)は照射したレーザ光がS偏光で斜入射のとき、(b)は照射したレーザ光を偏光せず垂直入射のときを示す図である。 本発明以外の種々の波長のP偏光及びS偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化及び絶縁層の厚みの変化とSOI層の表面での反射率との関係を示す図であり、(a)は波長430nmのレーザ光を照射したとき、(b)は波長410nmのレーザ光を照射したとき、(c)は波長390nmのレーザ光を照射したときを示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のP偏光及びS偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の厚みの変化及び絶縁層の厚みの変化とSOI層の表面での反射率との関係を示す図であり、(a)は波長370nmのレーザ光を照射したとき、(b)は波長330nmのレーザ光を照射したとき、(c)は波長290nmのレーザ光を照射したとき、(d)は波長250nmのレーザ光を照射したときを示す図である。 従来の波長488nmのP偏光及びS偏光のレーザ光を斜入射でベアシリコンのウェーハに照射したときのウェーハの表面からの距離に対する電場強度の分布の依存性を示す図である。 従来の波長488nmのP偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときの種々のSOI層の厚みにおけるSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図であり、(a)はSOI層の厚みが10nmから80nmの範囲について、(b)は特にSOI層の厚みが55nm付近についてより細かく示した図である。 従来の波長488nmのS偏光のレーザ光を斜入射でSOI構造のウェーハに照射したときの種々のSOI層の厚みにおけるSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図であり、(a)はSOI層の厚みが10nmから80nmの範囲について、(b)は特にSOI層の厚みが55nm付近についてより細かく示した図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のP偏光のレーザ光を入射角70度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のS偏光のレーザ光を入射角70度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のP偏光のレーザ光を入射角80度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のP偏光のレーザ光を入射角60度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のP偏光のレーザ光を入射角50度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長のP偏光のレーザ光を入射角40度でSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。 本発明を適用してなる370nm以下の種々の波長の偏光していないレーザ光を表面に垂直にSOI構造のウェーハに照射したときのSOI層の表面からの距離と電場強度との関係を示す図である。
符号の説明
1 照射部
3 受光部
5 ウェーハ
7 ステージ
8 軸
9 回転用駆動機構部
11 制御部
13 P偏光板
15 配線
θ 入射角
R レーザ光
S 散乱光

Claims (6)

  1. 半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射したときの散乱光を検出する半導体基板の検査方法であり、
    前記レーザ光の波長が370nm以下であることを特徴とする半導体基板の検査方法。
  2. 前記レーザ光の波長が290nm以上370nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の検査方法。
  3. 前記レーザ光として、P偏光のレーザ光を、半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度以上傾斜させて照射することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体基板の検査方法。
  4. 半導体基板の表面に向けてレーザ光を照射する照射部と、該照射部から照射されるレーザ光によって生じる散乱光を受光する受光部とを備え、
    前記照射部は、波長が370nm以下のレーザ光を照射してなることを特徴とする半導体基板の検査装置。
  5. 前記照射部は、波長が290nm以上370nm以下のレーザ光を照射してなることを特徴とする請求項4に記載の半導体基板の検査方法。
  6. 前記照射部は、P偏光板を介してレーザ光を照射すると共に、レーザ光を半導体基板の表面に垂直な方向に対して50度以上傾斜させて照射してなることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体基板の検査方法。
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