JP2006112602A - 軸受およびスクリュー圧縮機 - Google Patents

軸受およびスクリュー圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】 スラスト部材または軸との摺動部に樹脂層を備えた複層摺動部材からなる軸受であるにも拘らず、軸受の温度を正確に検出することを可能ならしめる軸受を提供する。
【解決手段】 摺動部材がポリテトラフルオロエチレンからなる樹脂層7bからなり、この樹脂層7bが裏金7aに接合されてなる複層摺動部材から構成され、前記樹脂層7bを介して力を受ける軸受7において、前記裏金7aに設けられた有底孔状空間7fに嵌着され、中空部が設けられた断熱部材7gと,前記樹脂層7bを貫通し、一端側の端面が前記樹脂層7bの面と面一であって、かつ他端側が前記樹脂層7bの中空部に嵌挿される測温用金属部材7dと、前記裏金7aに設けられた温度計挿通孔7eに挿通され、温度検出部13aが前記測温用金属部材7dの他端側の端面に設けられた温度検出用孔13bの内面に接触する温度検出器13とから構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、軸受およびスクリュー圧縮機の改善に関し、より詳しくは、温度を検出することのできる軸受、およびこの軸受を備えたスクリュー圧縮機に関するものである。
スクリュー圧縮機は、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータを収容するケーシングを備えている。これら雌雄一対のスクリューロータそれぞれの両軸端はラジアル軸受によって支持される一方、これら雌雄一対のスクリューリータそれぞれの一方の軸端部に、スクリューロータに生じるスラスト力を受け持つ一対のティルティングパッドスラスト軸受が設けられている。前記ティルティングパッドスラスト軸受は、前記雌雄一対のスクリューロータそれぞれの一方の軸端部に外嵌された円板状のスラスト部材を挟む位置に配設されており、このスラスト部材の摺動面に摺接して、前記スクリューロータからスラスト部材に伝達されるスラスト力を受け持つ複数のパッド(以下、スラスト軸受という。)を備えている。上記構成になるスクリュー圧縮機は、スクリューロータが高速で回転されるため、前記ラジアル軸受、スラスト軸受には滑り軸受が用いられている。これら軸受の摺動部には低摩擦であることが要求されるため、特に高周速のスラスト部材からスラスト力を受けるスラスト軸受の摺動部には低摩擦の材質が用いられている。
摺動部に低摩擦の材質を用いたスラスト軸受としては、例えば後述する複層摺動部材から構成されてなるものがある。この従来例1に係る複層摺動部材は、接着し難い金属製の裏金と、摺動部材である樹脂層との間に多孔質中間層を形成させてアンカー効果を発揮させることによって、金属と樹脂層とを剥離し難くすると共に、この樹脂層の耐磨耗性、および摺動特性を向上させるようにしたものである。より詳しくは、摺動層にはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に、10〜95重量%のトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル重合体(PFE)またはポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン重合体(FAP)の溶融フッ素樹脂を添加したものが使用されている。そして、この摺動層には、耐磨耗性を向上させるための素材、摺動特性を向上させるための素材が添加されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、軸受の温度は、スラスト部材または軸と軸受の摺動部で発生した熱に起因するものである。通常、スラスト部材または軸と軸受の摺動部の間に油膜が介在しており、この油膜によって熱が取り去られるため、軸受は一定の温度以上に上昇するようなことがない。しかしながら、油膜切れを起こしたり、またスラスト部材または軸と軸受とが直接接触したりすると、軸受自体の温度も急上昇して異常高温になり、これら軸受を備えた機器が損傷し、運転停止に至るというような大事故に発展することとなる。そこで、軸受自身に温度検出器を埋め込み、この温度検出器によって検出される温度が、ある一定の温度を超えたときを以って軸受が異常であると判断するようにしたものがある。以下、この従来例2に係る「スラスト軸受異常検出装置および方法」を、スラスト軸受異常検出装置の構成図の図16を参照しながら説明する。
即ち、回転軸51のスラストカラーの下面に回転板52が設けられており、回転軸51の回りに放射状に配設された扇型形状をした複数の軸受セグメント54がセグメント支持台55により支持されている。これら回転板52および軸受セグメント54は潤滑油が満たされた油槽61内に収納されている。そして、回転板52と軸受セグメント54間に油膜53が形成され、回転板52は油膜53を介して軸受セグメント54により摺動可能に支持されている。複数の軸受セグメント54の回転板52と摺接する面は、合成樹脂系のライニング材が使用されている。複数の軸受セグメント54の全てに、各軸受セグメント54の温度を検出する温度測定素子62が取付けられている。これら温度測定素子62で測定された軸受セグメント54の温度Ta〜Tzが温度変換器63を介して軸受温度監視装置64に入力され、温度Ta〜Tzの何れかが所定値を超えると軸受が異常であると判定するものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−194380号公報 特開2002−168242号公報
上記特許文献2に記載の従来例2に係る「スラスト軸受異常検出装置および方法」によれば、温度測定によりスラスト軸受の異常を検知することができるので、極めて有用であると考えられる。しかしながら、このような構成を摺動部が樹脂層である従来例1に係る軸受に適用したとしても、樹脂は金属に比較して熱伝導率が遥かに低いため、スラスト部材の摺動面が油膜切れを起こしたり、スラスト部材または軸と軸受とが直接接触したりして温度が上昇しても、温度検出器まで温度が伝わらず、スラスト軸受の異常を検知することができない場合がある。
従って、本発明の目的は、スラスト部材または軸との摺動部に樹脂層を備えた複層摺動部材からなる軸受を用いるにも係らず、軸受の温度を正確に検出することを可能ならしめる軸受、およびこの軸受を備えたスクリュー圧縮機を提供することである。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る軸受が採用した手段は、摺動部材が樹脂層からなり、この樹脂層が裏金に接合されてなる複層摺動部材から構成され、前記樹脂層を介して力を受ける軸受において、前記裏金に設けられた孔状空間に嵌着され、中空部が設けられた断熱部材と、前記樹脂層を貫通し、前記断熱部材の中空部に嵌装される測温用金属部材と、温度検出部が前記測温用金属部材内に位置され、この測温用金属部材の温度を検出する温度検出器とを備えてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る軸受が採用した手段は、請求項1に記載の軸受において、前記断熱部材は、筒状に形成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る軸受が採用した手段は、摺動部材が樹脂層からなり、この樹脂層が裏金に接合されてなる複層摺動部材から構成され、前記樹脂層を介して力を受ける軸受において、前記裏金に設けられた孔状空間と、前記樹脂層を貫通し、前記孔状空間に遊嵌される測温用金属部材と、温度検出部が前記測温用金属部材内に位置され、この測温用金属部材の温度を検出する温度検出器とを備えてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る軸受が採用した手段は、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の軸受において、前記測温用金属部材の端面を、前記樹脂層の摺動面と面一にしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る軸受が採用した手段は、請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の軸受において、前記測温用金属部材は、前記樹脂層の融点よりも低融点の金属から構成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る軸受が採用した手段は、前記請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受と、裏金とこの裏金に接合された摺動用金属部材とからなる金属軸受と、軸受保持部材とから構成され、前記軸受保持部材にその中心を円心とする円上に複数の軸受嵌着凹所が等配されてなり、前記軸受嵌着凹所に前記軸受と前記金属軸受とを混在させるように嵌着したことを特徴とするものである。
本発明の請求項7に係る軸受が採用した手段は、請求項に記載の軸受において、前記摺動用金属部材は、ホワイトメタルから形成されてなることを特徴とするものである。
本発明の請求項8に係るスクリュー圧縮機が採用した手段は、ケーシング内に、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータが収容され、これら一対のスクリューロータそれぞれのロータ軸の一方に円板状のスラスト部材が嵌着されると共に、前記スラスト部材を挟む位置に、このスラスト部材の摺動面に摺接して、前記スクリューロータからスラスト部材に伝達されるスラスト力を受持つスラスト軸受が配設されてなるスクリュー圧縮機において、前記スラスト軸受は、請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受であることを特徴とするものである。
本発明の請求項9に係るスクリュー圧縮機が採用した手段は、ケーシング内に、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータが収容され、これら一対のスクリューロータそれぞれのロータ軸の一方に円板状のスラスト部材が嵌着されると共に、前記スラスト部材を挟む位置に、このスラスト部材の摺動面に摺接して、前記スクリューロータからスラスト部材に伝達されるスラスト力を受け持つティルティングパッドスラスト軸受が配設されてなるスクリュー圧縮機において、前記ティルティングパッドスラスト軸受は、請求項6または7のうちの何れか一つの項に記載の軸受であることを特徴とするものである。
本発明の請求項10に係るスクリュー圧縮機が採用した手段は、ケーシング内に、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータが収容され、これら一対のスクリューロータそれぞれのロータ軸に摺接して、そのロータ軸から伝達されるラジアル力を受け持つラジアル軸受が配設されてなるスクリュー圧縮機において、前記ラジアル軸受は、請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受であることを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る軸受は、裏金に設けられた孔状空間に嵌着され、中空部が設けられた断熱部材と、前記樹脂層を貫通し、前記断熱部材の中空部に嵌装される測温用金属部材と、温度検出部が前記測温用金属部材内に位置され、この測温用金属部材の温度を検出する温度検出器とを備えた構成になっている。従って、本発明の請求項1に係る軸受によれば、測温用金属部材から裏金への熱の伝達が断熱部材で阻止されるため、温度検出器により軸受の温度を正確に検出することができる。
本発明の請求項2に係る軸受は、断熱部材が筒状に形成されている。従って、本発明の請求項2に係る軸受によれば、測温用金属部材の側面から裏金への熱の伝達が断熱部材で阻止されるため、温度検出器により軸受の温度を正確に検出することができる。
本発明の請求項3に係る軸受は、裏金に設けられた孔状空間と、前記樹脂層を貫通し、前記孔状空間に遊嵌される測温用金属部材と、温度検出部が前記測温用金属部材内に位置され、この測温用金属部材の温度を検出する温度検出器とを備えた構成になっている。
従って、本発明の請求項3に係る軸受によれば、測温用金属部材から裏金への熱の伝達が、孔状空間の内周面と測温用金属部材の外周面との間に形成される空気層で阻止されるため、温度検出器により軸受の温度を正確に検出することができる。
なることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る軸受は、測温用金属部材の端面と、樹脂層の摺動面とが面一になっている。従って、本発明の請求項4に係る軸受によれば、軸受の温度が直接測温用金属部材に伝わるので、軸受の温度をより正確に検出することができる。
本発明の請求項5に係る軸受では、測温用金属部材は樹脂層の融点よりも低融点の金属から構成されている。従って、本発明の請求項5に係る軸受によれば、温度の異常上昇時に樹脂層よりも早い時期に測温用金属部材が溶融するため、樹脂層に相対する面、つまりスラスト部材や軸に傷が発生するような虞がない。
本発明の請求項6に係る軸受では、前記請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受と、裏金とこの裏金に接合された摺動用金属部材とからなる金属軸受と、軸受保持部材とから構成され、前記軸受保持部材にその中心を円心とする円上に複数の軸受嵌着凹所が等配されてなり、前記軸受嵌着凹所に前記軸受と前記金属軸受とを混在させるように嵌着されている。また、本発明の請求項7に係る軸受では、前記摺動用金属部材が、ホワイトメタルからなるものである。従って、温度検出器により温度伝導率が高い金属軸受の温度を検出することにより樹脂軸受の温度を簡単に想定することができるから、軸受の破損を防止することができる。そして、金属軸受の摺動用金属部材、例えばホワイトメタルは、樹脂軸受の樹脂層、例えばポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEという)よりも低融点であるため、温度上昇により金属軸受の強度が低下しても、樹脂軸受によりスラスト力が受け持たれるため、軸受が破損するようなことがない。
本発明の請求項8乃至10に係るスクリュー圧縮機では、スラスト軸受またはラジアル軸受の温度を正確に測定することができる。従って、本発明の請求項8乃至10に係るスクリュー圧縮機によれば、運転中の温度異常を確実に検知することができるから、軸受の異常温度に起因するスクリュー圧縮機の重大事故の発生を未然に防止することができる。
以下、本発明の形態1に係るスクリュー圧縮機、および軸受を、添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明のスクリュー圧縮機の軸受配設構成を示す主要部断面図であり、図2はラジアル軸受の斜視図であり、図3は図2のA−A線断面図である。図4はティルティングパッドスラスト軸受をスラスト軸受側から見た図であり、図5はスラスト軸受の斜視図であり、図6は図5のB−B線断面図である。
図に示す符号1は、本発明の軸受を備えたスクリュー圧縮機であって、この圧縮機1はケーシング2を備えている。このケーシング2内には、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータ3,4が収容されている。これら雌雄一対のスクリューロータ3,4のうち、一方のスクリューロータ3は図示しないモータにより回転され、他方のスクリューロータ4は前記一方のスクリューロータ3の回転に付随して回転されるように構成されている。
これら雌雄一対のスクリューロータ3,4それぞれのスクリューを中心とする両側のロータ軸3a,4aは、前記ケーシング2の開口端にボルト締結されてなる軸受ケース5,6に形成されてなる軸受箱に嵌着された、後述する構成になるラジアル軸受7によって支持されている。また、これら雌雄一対のスクリューロータ3,4のスクリューを中心とする、図1における左側のロータ軸3a,4aの前記ラジアル軸受7の外側に円板状のスラスト部材8がキーを介して嵌着されている。
前記ラジアル軸受7は、図2および図3に示すように、鋼鉄からなる外周側の裏金7aと、この裏金7aに接合されたPEEKからなる内周側の樹脂層7bとから構成されており、複層摺動部材を円筒状に成形したものである。このラジアル軸受7の裏金7aと樹脂層7bとの間には、裏金7aと樹脂層7bとを接合するための図示しない中間層(層厚は薄い)が形成されている。また、このラジアル軸受7には、樹脂層7bと中間層とを貫通する嵌合孔7cが穿設されている。そして、このラジアル軸受7の裏金7aには、樹脂層7b側に開口する有底孔状空間7fが設けられており、この有底孔状空間7fには、例えばアルミナや、耐熱性のあるフッ素樹脂、より具体的にはテフロン(登録商標)等から構成され、中空部を有する有底状の断熱部材7gが嵌着されている。このラジアル軸受7には、樹脂層7bを貫通し、この樹脂層7bの融点より低融点のホワイトメタルからなる測温用金属部材7dが嵌着されている。この測温用金属部材7dの一端側の端面は、図3に示すように、前記樹脂層の面と面一になっており、そして他端側が前記断熱部材7gの中空部に嵌装されている。
また、このラジアル軸受7の裏金7aには、その外側から温度計挿通孔7eが穿設されており、この温度計挿通孔7eに、シースタイプの後述する温度検出器13が挿通されている。そして、この温度検出器13は、前記有底状の断熱部材7gの底部材に設けられた孔を貫通すると共に、この温度検出器13の温度検出部(先端部)13aが前記測温用金属部材7dの先端面に穿設されてなる温度検出用孔13bの内周部、および底部に接触している。このようにして温度検出器13の温度検出部13aを測温用金属部材7dの内部に位置させ、測温用金属部材7dの温度を直接検出し得るように構成されている。ここで樹脂層7bの厚さは、例えば2〜5mmとするのが好適である。なお、前記測温用金属部材7dの径は、樹脂層7bの厚さの1〜2.5倍とするのが好適である。また、温度検出器13としては、例えば、シースタイプの熱電対素子、即ち、熱電対素子の素線をシース(カバー)で覆い、そのシース内を無機絶縁物等で圧力封入して、絶縁性、耐腐食性を高めたものが好適に用いられる。
さらに、前記スラスト部材8を挟む両側位置に、このスラスト部材8の面が摺接する、後述するスラスト軸受9,9′が配設されている。このスラスト部材8のラジアル軸受7側の面に摺接するスラスト軸受9,9′は、前記軸受ケース5の端面にボルト締結されてなる第1軸受抑え10に固着されたティルティングパッドスラスト軸受12に取付けられている。また、このスラスト部材8の反ラジアル軸受7側の面に摺接するスラスト軸受9は、前記軸受ケース5の端面に前記第1軸受抑え10のフランジ部に重ねられてフランジ部がボルト締結されてなる第2軸受抑え11に固着されたティルティングパッドスラスト軸受12に取付けられている。前記ティルティングパッドスラスト軸受12は、図4に示すように、円板状の軸受保持部材12aを備えている。この軸受保持部材12aの中心を円心とする円上の等配位置に、8個の扇型状の軸受嵌着凹所12bが設けられており、これら軸受嵌着凹所12bのそれぞれにスラスト軸受9,9′が一つ置きにティルト可能に嵌着されて取付けられている。そして、4個のスラスト軸受9に温度計挿通孔が設けられており、この温度計挿通孔にスラスト軸受9の温度を検出する温度検出器13が挿通されている。
前記スラスト軸受9は、図5および図6に示すように、鋼鉄からなる裏金9aと、この裏金9aに接合されたPTFEからなる樹脂層9bとから構成されており、複層摺動部材を扇型形状に成形した構成になるものである。このスラスト軸受9の裏金9aと樹脂層9bとの間には、これら裏金9aと樹脂層9bとを接合するための図示しない中間層が形成されている。また、このスラスト軸受9には樹脂層9bと中間層とを貫通する嵌合孔9cが穿設されている。このスラスト軸受9の裏金9aには、樹脂層9b側に開口する有底孔状空間9fが設けられており、この有底孔状空間9fには、例えばアルミナや、耐熱性のあるフッ素樹脂、より具体的にはテフロン(登録商標)等から構成され、中空部を有する有底状の断熱部材9gが嵌着されている。このスラスト軸受9には、樹脂層9bを貫通し、この樹脂層9bの融点より低融点のホワイトメタルからなる測温用金属部材9dが嵌着されている。この測温用金属部材9dの一端側の端面は、図6に示すように、前記樹脂層の面と面一になっており、そして他端側が前記断熱部材9gの中空部に嵌装されている。
また、このスラスト軸受9の裏金9aには、その外側端面から温度計挿通孔9eが穿設されており、この温度計挿通孔9eに、シースタイプの後述する温度検出器13が挿通されている。そして、この温度検出器13は、前記有底状の断熱部材9gの筒状部材に設けられた孔を貫通すると共に、この温度検出器13の温度検出部(先端部)13aが前記測温用金属部材9dの側面に穿設されてなる温度検出用孔13bの内周部、および底部に接触している。このようにして温度検出器13の温度検出部13aを測温用金属部材9dの内部に位置させ、測温用金属部材9dの温度を直接検出し得るように構成されている。
ここで樹脂層9bの厚さは2〜5mmとするのが好適である。また、前記測温用金属部材9dの径は、樹脂層9bの厚さの1〜2.5倍とするのが好適である。また、温度検出器13としては、例えば、シースタイプの熱電対素子、即ち、熱電対素子の素線をシース(カバー)で覆い、そのシース内を無機絶縁物等で圧力封入して、絶縁性、耐腐食性を高めたものが好適に用いられる。
ところで、前記スラスト軸受9′は、鋼鉄からなる裏金と、PTFEからなる樹脂層とから構成されてなる複層摺動部材を扇型形状に成形したものである。つまり、このスラスト軸受9′は、樹脂層に嵌合孔を設け、裏金に有底孔状空間を設け、これに断熱部材を嵌合すると共に、前記嵌合孔と断熱部材の中空部に、側面に温度検出用孔を有する測温用金属部材を嵌着する。そして、裏金に温度計挿通孔を設け、これに温度検出器を挿通すると、前記スラスト軸受9と同構成になるものである。
なお、この形態1においては、上記のとおり、ラジアル軸受7の樹脂層7bとスラスト軸受9の樹脂層9bは、何れもPTFEから構成されているが、例えば従来例1のようにポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル重合体(PFE)から構成されていても良く、またポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン重合体(FAP)等から構成されていても良いので、PTFEからなる構成に限定されるものではない。
そして、温度検出器13により検出されたロータ軸3a,4aのラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度検出値(但し、図1においてはロータ軸3aのラジアル軸受7と、スラスト軸受9の温度だけが検出されるように記載されているが、実際にはロータ軸4aのラジアル軸受7と、スラスト軸受9の温度も検出されるように構成されている。)は、軸受温度監視装置14に送信され、ここにおいて予め設定された閾値温度と比較される。
次いで、ラジアル軸受7と、スラスト軸受9の検出温度のうち、何れかが閾値温度を越えたときに、警報器15から警報が発せられるように構成されている。前記閾値温度は樹脂層7b,9bを構成するPTFEの融点より所定の温度だけ低い温度、例えば100℃に設定される。なお、前記測温用金属部材7d,9dにホワイトメタルを用いたのは、上記のとおり、ホワイトメタルの融点がPTFEからなる樹脂層7b,9bの融点よりも低く、温度の異常上昇時に樹脂層7b,9bよりも早い時期に溶融し、ロータ軸3a,4aの外周面やスラスト部材8の摺動面に傷が発生するような虞がないからである。
次に、本発明の形態1に係るスクリュー圧縮機1の動作について説明する。スクリュー圧縮機1の運転が開始されると、運転時間の経過につれてラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度が次第に上昇する。そして、油膜が切れない限り以降の運転においてラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度は、ある一定の温度に保持され続ける。これらラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度は、ホワイトメタルからなる測温用金属部材7d,9dに伝達される。そして、これら測温用金属部材7d,9dの温度が、ラジアル軸受7またはスラスト軸受9の温度として温度検出器13の温度検出部13aにより検出されると共に、それぞれの温度検出値が軸受温度監視装置14に送信され続ける。軸受の温度を測定しながらのスクリュー圧縮機1の運転中に、何らかの原因により油膜が切れ、ラジアル軸受7の樹脂層7aとロータ軸3a,3bが直接接触し、またはスラスト軸受9の樹脂層9aとスラスト部材8とが直接接触すると、ラジアル軸受7またはスラスト軸受9の温度が急上昇する。
前記ラジアル軸受7またはスラスト軸受9の温度が軸受温度監視装置14により、予め設定された閾値温度と比較され、ラジアル軸受7と、スラスト軸受9との検出温度のうち、何れかが閾値温度を越えたときに、軸受温度監視装置14はラジアル軸受7またはスラト軸受9が異常高温になったと判定し、警報器15に対して警報を発するように指令信号を送信する。従って、運転中のスクリュー圧縮機1のラジアル軸受7またはスラスト軸受9の温度異常を確実に検知することができるから、ラジアル軸受7またはスラスト軸受9の異常温度に起因するスクリュー圧縮機1の重大事故の発生を未然に防止することができる。なお、ラジアル軸受7またはスラスト軸受9の温度急上昇中において、樹脂層7bまたは9bよりも早い時期に測温用金属部材7dまたは9dが溶融するため、ロータ軸3a,4aまたはスラスト部材8に傷が発生するような虞がない。
ところで、以上の形態1においては、上記のとおり、スクリューロータ3,4のロータ軸3a,4aのラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度を共に検出する場合を例として説明した。しかしながら、図1に示すように、スクリューロータ3のロータ軸3aのラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度だけを測定するようにしても良い。勿論、スクリューロータ4のロータ軸4aのラジアル軸受7と、スラスト軸受9との温度だけを測定するようにしても良い。
本発明の形態2に係るスクリュー圧縮機の軸受を、添付図面を参照しながら説明する。
図7はラジアル軸受の斜視図であり、図8は図7のC−C線断面図であり、図9は他の形態2に係るラジアル軸受の断面図であり、図10はもう一つの他の形態2に係るラジアル軸受の断面図である。図11はスラスト軸受の斜視図であり、図12は図11のD−D線断面図である。なお、本発明の形態2においては、スクリュー圧縮機および軸受の構成は上記形態1と同等で、断熱部材の形状が相違するだけであるから、その相違する点についての説明に止める。
本発明の形態2に係るスクリュー圧縮機のラジアル軸受7は、図7および図8に示すように構成されている。即ち、このラジアル軸受7には、樹脂層7b側に開口する有底孔状空間7fが設けられており、この有底孔状空間7fには、例えばアルミナや、耐熱性のあるフッ素樹脂、より具体的にはテフロン(登録商標)等から構成され、筒状に形成された断熱部材7gが嵌着されている。また、このラジアル軸受7には、樹脂層7bを貫通し、この樹脂層7bの融点より低融点のホワイトメタルからなる測温用金属部材7dが嵌着されている。この測温用金属部材7dの一端側の端面は、前記樹脂層の面と面一になっており、そして他端側が前記断熱部材7gの中空部に嵌装されると共に、前記有底孔状空間7fの底部中央位置に突出する突部の上面に当接している。さらに、このラジアル軸受7の裏金7aには、その外側から前記突部の上面に至る温度計挿通孔7eが穿設されており、この温度計挿通孔7eに、シースタイプの温度検出器13が挿通されている。そして、この温度検出器13の温度検出部(先端部)13aが前記測温用金属部材7dの先端面に穿設されてなる温度検出用孔13bの内周部、および底部に接触している。このようにして温度検出器13の温度検出部13aを測温用金属部材7dの内部に位置させ、測温用金属部材7dの温度を直接検出し得るように構成されている。
ところで、以上の形態2の場合には、上記のとおり、有底孔状空間7fに筒状に形成された断熱部材7gが嵌着されている。しかしながら、これに限らず、例えば図9に示すように、有底孔状空間7fに断熱部材7gを嵌着せず、そして有底孔状空間7fの底部中央位置に突部を設けない構成、つまり測温用金属部材7dの先端側が有底孔状空間7fに遊嵌されてなる構成にすることができる。また、図10に示すように、有底孔状空間7fの底部中央位置に突部を設け、この突部の上面に測温用金属部材7dの端面を当接させる構成にすることもできる。なお、測温用金属部材7dの端面を有底孔状空間7fの底部中央位置に設けた突部に当接させる構成にすると、この測温用金属部材7dの他端面から裏金7aに熱が逃げる。従って、上記形態1の場合よりも測温精度が若干劣ることになるが、測温用金属部材7dが確実に保持されるから、この測温用金属部材7dが裏金7a側に陥没するというような虞をなくすることができる。
また、スラスト軸受9には、図11,12に示すように、樹脂層9b側に開口する有底孔状空間9fが設けられており、この有底孔状空間9fには、例えばアルミナや、耐熱性のあるフッ素樹脂、より具体的にはテフロン(登録商標)等から構成され、筒状に形成された断熱部材9gが嵌着されている。このスラスト軸受9には、樹脂層9bを貫通し、この樹脂層9bの融点より低融点のホワイトメタルからなる測温用金属部材9dが嵌着されている。この測温用金属部材9dの一端側の端面は、前記樹脂層の面と面一になっており、そして他端側が前記断熱部材9gの中空部に嵌装されると共に、前記有底孔状空間9fの底部中央位置に突出する突部の上面に当接している。また、このスラスト軸受9の裏金9aには、その外側端面から有底孔状空間9fの内周面に至る温度計挿通孔9eが穿設されており、この温度計挿通孔9eに、シースタイプの温度検出器13が挿通されている。
そして、この温度検出器13の温度検出部(先端部)13aが前記測温用金属部材9dの外周面に穿設されてなる温度検出用孔13bの内周部、および底部に接触している。
このようにして温度検出器13の温度検出部13aを測温用金属部材9dの内部に位置させ、測温用金属部材9dの温度を直接検出し得るように構成されている。なお、スラスト軸受9の測温部付近の構成を、ラジアル軸受の断面図の図9、図10に示すような構成にすることも可能である。
本発明の形態2によれば、上記のとおり、裏金7aまたは9aを介して測温用金属部材7dまたは9dの端面が有底孔状空間9fの底部中央位置に突出する突部の上面に当接していて、測温用金属部材7dまたは9dから熱が裏金7aまたは9a側に逃げるので、本発明の上記形態1の場合よりも、測定感度や測定精度に関して劣っている。しかしながら、測温用金属部材7dまたは9dはホワイトメタル製であって、熱伝導率は樹脂層に比較して遥かに優れているから、十分実用に供することができる。
本発明の形態3に係るスクリュー圧縮機のティルティングパッドスラスト軸受を、添付図面を参照しながら説明する、図13は、ティルティングパッドスラスト軸受をスラスト軸受側から見た図である。但し、ティルティングパッドスラスト軸受自体の構成は上記形態1と同等で、スラスト軸受の構成が相違するだけであるから、その相違する点についての説明に止める。
ティルティングパッドスラスト軸受12の軸受保持部材12aの中心を中心とする円上の等配位置に8個の扇型状の軸受嵌着凹所12bが設けられている。そして、これら軸受嵌着凹所12bに、上記形態1に係るティルティングパッドスラスト軸受に用いたスラスト軸受(樹脂軸受)9′と、後述する構成になるスラスト軸受19とが一つ置きに、ティルト可能に嵌着されて取付けられている。前記スラスト軸受19は、摺動部材(摺動用金属部材)がホワイトメタルからなり、このホワイトメタル層が鋼鉄からなる裏金に接合されてなる金属軸受である。また、前記スラスト軸受19の裏金には温度計挿通孔19eが穿設されており、この温度計挿通孔19eの温度検出器13が挿通されている。勿論、温度検出器13の温度検出部13aは温度計挿通孔19eの底面に接触してなる構成になっている。
以下、本発明の形態3に係るティルティングパッドスラスト軸受12の作用態様を説明する。即ち、このティルティングパッドスラスト軸受12によれば、温度検出器13により温度伝導率が高い金属軸受の温度を検出することによりスラスト軸受9′の温度を簡単に想定することができるから、ティルティングパッドスラスト軸受の破損を防止することができる。そして、スラスト軸受19のホワイトメタル層はスラスト軸受9′のPEEKからなる樹脂層より低融点であるため、温度上昇によりスラスト軸受19の強度、ひいてはスラスト軸受19にてスラスト力を受け持つ効果が低下するが、スラスト軸受9′によりスラスト力が受け持たれるため、ティルティングパッドスラスト軸受12が破損するような虞がない。
本発明の形態2,3における好適な樹脂層の厚さおよび測温用金属部材の径は、前述の形態1と同様である。また、本発明の形態2,3においても、温度検出器13としては、前述の形態1と同様に、シースタイプの熱電対素子が好適に用いられる。以上の本発明の形態1乃至3では、測温用金属部材の端面が樹脂層の摺動面と面一になるように設定されていた。しかしながら、本発明は、このような形態に限られるものではない。例えば、測温用金属部材の端部が樹脂層中に埋没するように構成しても良い。即ち、摺動面に不要な段差を形成しないようにするため、摺動面と測温用金属部材の端部との間の段差部を、樹脂で埋めることになる。但し、測温用金属部材の端部を覆う樹脂層の厚みが厚くなると、樹脂層の熱伝導率の低さのため、測定温度に無視できない誤差が生じてしまうので、測温用金属部材の端部を覆う樹脂層の厚みはなるべく薄くする方が好ましい。
なお、以上では、測温用金属部材の断面形状が略矩形状のものを示したが、本発明はそれに限るものではない。例えば、図14は本発明の形態4に係るラジアル軸受の断面図を示すものである。この形態4は、上記形態1と構成をほぼ同じくするものであるが、図3との比較において良く理解されるように、上記形態1では測温用金属部材7dの断面形状が略矩形であるのに対して、この形態4ではその測温用金属部材7dの断面形状が略凸形である。つまり、この形態4のように、樹脂層7bを貫通する嵌合孔7cの径より断熱部材7gの内径を大きく構成し、それぞれに測温用金属部材7dが嵌着されるよう、その測温用金属部材7dの断面形状を略凸形に構成しても良い。また逆に、樹脂層7bを貫通する嵌合孔7cの径より、断熱部材7gの内径を小さく構成し、断面形状が略凸形の測温用金属部材7dを、この図14とは上下がさかさまの形で、嵌合孔7cと断熱部材7gに嵌着させても良い。
さらに、以上では、本発明の軸受のうち断熱部材を具備するものについては、裏金に断熱部材を嵌着させるための有底孔状空間を設けたものを示した。しかし、本発明はそれに限るものではない。例えば、図15は本発明の形態5に係るラジアル軸受の断面図を示すものである。この形態5は、上記形態1と構成をほぼ同じくするものであるが、図3との比較において良く理解されるように、上記形態1では裏金7aに断熱部材7gを嵌着させるための有底孔状空間が設けられているのに対して、この形態5では底のない孔状空間7f′が設けられており、この孔状空間7f′に、筒状に形成された断熱部材7gが嵌着されている。なお、この形態5では、上記形態4と同様に樹脂層7bを貫通する嵌合孔7cの径より断熱部材7gの内径を大きく構成し、その測温用金属部材7dの断面形状を略凸形に形成している。
以上では、本発明の軸受をスクリュー圧縮機に適用した例を場合として説明した。しかしながら、この軸受を、例えば水車発電機用軸受等の機器類に対しても適用することができる。また、本発明の軸受を、後述するような、吐出ガスから分離回収された油が潤滑油として供給される型式の油冷式スクリュー圧縮機に適用することもできる。
本発明のスクリュー圧縮機の軸受配設構成を示す主要部断面図である。 本発明の形態1に係るラジアル軸受の斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明の形態1に係るティルティングパッドスラスト軸受をスラスト軸受側から見た図である。 本発明の形態1に係るスラスト軸受の斜視図である。 図5のB−B線断面図である。 本発明の形態2に係るラジアル軸受の斜視図である。 図7のC−C線断面図である。 本発明の他の形態2に係るラジアル軸受の断面図である。 本発明のもう一つの他の形態2に係るラジアル軸受の断面図である。 本発明の形態2に係るスラスト軸受の斜視図である。 図9のD−D線断面図である。 本発明の形態3に係るティルティングパッドスラスト軸受をスラスト軸受側から見た図である。 本発明の形態4に係るラジアル軸受の断面図である。 本発明の形態5に係るラジアル軸受の断面図である。 従来例に係るスラスト軸受異常検出装置の構成図である。
符号の説明
1…スクリュー圧縮機
2…ケーシング
3…スクリューロータ,3a…ロータ軸
4…スクリューロータ,4a…ロータ軸
5,6…軸受ケース
7…ラジアル軸受,7a…裏金,7b…樹脂層,7c…嵌合孔,7d…測温用金属部材,7e…温度計挿通孔,7f…有底孔状空間,7f′…孔状空間,7g…断熱部材
8…スラスト部材
9…スラスト軸受,9a…裏金,9b…樹脂層,9c…嵌合孔,9d…測温用金属部材,9e…温度計挿通孔,9f…有底孔状空間,9g…断熱部材
9′…スラスト軸受
10…第1軸受抑え,11…第2軸受抑え,12…ティルティングパッドスラスト軸受,12a…軸受保持部材、12b…軸受嵌着凹所,13…温度検出器,13a…温度検出部,13b…温度検出用孔,14…軸受温度監視装置,15…警報器,19…スラスト軸受,19e…温度計挿通孔

Claims (10)

  1. 摺動部材が樹脂層からなり、この樹脂層が裏金に接合されてなる複層摺動部材から構成され、前記樹脂層を介して力を受ける軸受において、前記裏金に設けられた孔状空間に嵌着され、中空部が設けられた断熱部材と、前記樹脂層を貫通し、前記断熱部材の中空部に嵌装される測温用金属部材と、温度検出部が前記測温用金属部材内に位置され、この測温用金属部材の温度を検出する温度検出器とを備えてなることを特徴とする軸受。
  2. 前記断熱部材は、筒状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の軸受。
  3. 摺動部材が樹脂層からなり、この樹脂層が裏金に接合されてなる複層摺動部材から構成され、前記樹脂層を介して力を受ける軸受において、前記裏金に設けられた孔状空間と、前記樹脂層を貫通し、前記孔状空間に遊嵌される測温用金属部材と、温度検出部が前記測温用金属部材内に位置され、この測温用金属部材の温度を検出する温度検出器とを備えてなることを特徴とする軸受。
  4. 前記測温用金属部材の端面を、前記樹脂層の摺動面と面一にしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の軸受。
  5. 前記測温用金属部材は、前記樹脂層の融点よりも低融点の金属から構成されてなることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の軸受。
  6. 前記請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受と、裏金とこの裏金に接合された摺動用金属部材とからなる金属軸受と、軸受保持部材とから構成され、前記軸受保持部材にその中心を円心とする円上に複数の軸受嵌着凹所が等配されてなり、前記軸受嵌着凹所に前記軸受と前記金属軸受とを混在させるように嵌着したことを特徴とする軸受。
  7. 前記摺動用金属部材は、ホワイトメタルから形成されてなることを特徴とする請求項6に記載の軸受。
  8. ケーシング内に、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータが収容され、これら一対のスクリューロータそれぞれのロータ軸の一方に円板状のスラスト部材が嵌着されると共に、前記スラスト部材を挟む位置に、このスラスト部材の摺動面に摺接して、前記スクリューロータからスラスト部材に伝達されるスラスト力を受持つスラスト軸受が配設されてなるスクリュー圧縮機において、前記スラスト軸受は、請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受であることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  9. ケーシング内に、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータが収容され、これら一対のスクリューロータそれぞれのロータ軸の一方に円板状のスラスト部材が嵌着されると共に、前記スラスト部材を挟む位置に、このスラスト部材の摺動面に摺接して、前記スクリューロータからスラスト部材に伝達されるスラスト力を受け持つティルティングパッドスラスト軸受が配設されてなるスクリュー圧縮機において、前記ティルティングパッドスラスト軸受は、請求項6または7のうちの何れか一つの項に記載の軸受であることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  10. ケーシング内に、互いに噛合する雌雄一対のスクリューロータが収容され、これら一対のスクリューロータそれぞれのロータ軸に摺接して、そのロータ軸から伝達されるラジアル力を受け持つラジアル軸受が配設されてなるスクリュー圧縮機において、前記ラジアル軸受は、請求項1乃至5のうちの何れか一つの項に記載の軸受であることを特徴とするスクリュー圧縮機。
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