JP2006112502A - 流体継手および流体継手の製造方法 - Google Patents

流体継手および流体継手の製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】コストの上昇を低く抑えながら多種多様の流体継手を製造することができる、流体継手の製造方法を提供する。
【解決手段】流体継手の製造方法は、チューブ材を接合するための接合部12を複数有する、熱可塑性樹脂からなる複数の継手を使用し、各継手の複数の接合部12のうち、チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部12を切断し、接合部12を切断した継手の切断部同士を溶着して継手同士を連通させることにより、複数の継手が一体となった流体継手を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チューブ材を接合するための接合部を複数有する、熱可塑性樹脂からなる流体継手および該流体継手を製造する流体継手の製造方法に関する。
従来の熱可塑性樹脂からなる流体継手には、形状の種類として、直線状のソケット型、L字状に曲がったエルボ型、3方向継手のT字状チーズ型、4方向継手の十字状クロス型などがある。これらの他にも4方向継手のオフセット型など各種の形状に成形された流体継手がある。これら流体継手は、形状の種類は同じであっても、接合するチューブ材の管径によってチューブ材を接合する接合部の径の異なるものがあり、多種多様のものが製造されている。
しかしながら、多種多様の流体継手の中には需要の少ないものもあり、このような流体継手のコストは高いものとなっていた。
さらに、製造されている流体継手の中には必要とされる形状等のものがない場合もある。この場合には、特別に流体継手を製造することになるが、そのための金型から製作しなければならないのでそれだけ時間がかかるとともにコストが一層に高くなるという問題点があった。
さらに、形状が複雑なものの場合には金型を使用した成形ができないこともあるという問題点があった。
これらの問題を解決するため比較的に大量生産されているT字状チーズ型の継手1を分岐部22から切断し、切断したもの同士を融着させて十字状クロス型の継手またはエルボ型継手を製造する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−236991号公報
しかしながら、このような従来の技術では、十字状クロス型の継手およびエルボ型継手のコストを下げることはできるとしても、他の多種多様の継手を製造することができないという問題点があった。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、コストの上昇を低く抑えながら多種多様の流体継手を製造することができる、流体継手の製造方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] チューブ材を接合するための接合部(12)を複数有する、熱可塑性樹脂からなる複数の継手を使用して、流体継手を製造する流体継手の製造方法であって、
前記各継手の複数の接合部(12)のうち、前記チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部(12)を切断し、
前記接合部(12)を切断した継手の切断部同士を溶着して前記継手同士を連通させることにより、前記複数の継手が一体となった流体継手を形成する流体継手の製造方法。
[2] チューブ材を接合するための複数の接合部(12)のそれぞれに螺子部(12b)が形成された継手本体(10,20)と、前記チューブ材を前記接合部(12)に接合するためのナット部材(30)とを有し、前記チューブ材を前記継手本体(10,20)と前記ナット部材(30)との間に挟んで該ナット部材(30)を前記螺子部(12b)に螺合させることによって前記チューブ材を前記継手本体(10,20)に接合する、熱可塑性樹脂からなる複数の継手を使用して、流体継手を製造する流体継手の製造方法であって、
前記各継手の複数の接合部(12)のうち、前記チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部(12)から前記螺子部(12b)を切除し、
前記螺子部(12b)を切除した接合部(12)同士を溶着して前記継手本体(10,20)同士を連通させることにより、前記複数の継手本体(10,20)が一体となった継手本体(10,20)を形成する流体継手の製造方法。
[3] 前記複数の継手は、前記接合部(12)を少なくとも3つ有する継手を含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の流体継手の製造方法。
[4] チューブ材を接合するための接合部(12)を複数有する、熱可塑性樹脂からなるT字型の継手およびエルボ型の継手から複数の継手を使用して、流体継手を製造する流体継手の製造方法であって、
前記各継手の複数の接合部(12)のうち、前記チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部(12)を切断し、
前記接合部(12)を切断した継手の切断部同士を溶着して前記継手同士を連通させることにより、前記複数の継手が一体となった流体継手を形成する流体継手の製造方法。
[5] 前記複数の継手は、前記切断の位置の目印となるフランジ(13)が前記接合部(12)に形成されたものであり、
前記切断の位置は、前記フランジ(13)が残る位置であることを特徴とする[1],[2],[3],または[4]に記載の流体継手の製造方法。
[6] チューブ材を接合するための接合部(12)を複数有する、熱可塑性樹脂からなる流体継手において、
複数の流体継手それぞれの複数の接合部(12)のうち前記チューブ材を接合する接合部(12)を残して他の接合部(12)を切断し、該接合部(12)を切断した流体継手の切断部同士を溶着して連通させることにより、前記複数の流体継手が一体に形成されたことを特徴とする流体継手。
前記本発明は次のように作用する。
[1]の流体継手の製造方法は、熱可塑性樹脂からなる複数の継手を使用して流体継手を製造する際に、チューブ材を接合するために継手に形成された複数の接合部(12)のうち製造後の流体継手の接合部(12)として使用するものを残して、他の接合部(12)を切断する。
次に、接合部(12)を切断した継手の切断部同士を溶着して継手同士を連通させる。これにより、複数の継手が一体となった1つの流体継手を形成することができる。
前記使用する複数の継手の形状の種類や個数により、多種多様の流体継手を製造することができる。使用する継手の形状の種類や個数は制限されない。また、使用する複数の継手は、既存の継手でよいので、新たに金型を製造する必要がなく、もってコストの上昇を抑えながら多種多様の流体継手を製造することができる。
さらに、継手の切断部同士を溶着する際に、切断面の中心で該切断面に直交する軸線を回転の中心とした、継手同士の相対角度が限定されないので、継手同士を様々な相対角度で溶着することができ、これによって製造可能な形状がより多くなる。
[2]の流体継手の製造方法は、熱可塑性樹脂からなる複数の継手として、継手本体(10,20)にチューブ材を接合するための複数の接合部(12)を有し、それぞれの接合部(12)に雄螺子部(12b)が形成されたものを使用する。継手の形状の種類は、[1]の発明と同様に制限されない。本発明の場合には、製造後の流体継手にチューブ材を接合させる接合部(12)として使用するものを残して、他の全ての接合部(12)から雄螺子部(12b)を切除する。
次に、所望の形状に成るように雄螺子部(12b)を切除した接合部(12)同士を溶着して継手本体(10,20)同士を連通させる。これにより、複数の継手本体(10,20)が一体となった1つの継手本体(10,20)ができあがる。この継手本体(10,20)へのチューブ材の接合は、元になった継手と同様にすればよく、雄螺子部(12b)を残した接合部(12)とナット部材(30)との間にチューブ材を挟んで該ナット部材(30)を雄螺子部(12b)に螺合させることによってチューブ材を継手本体(10,20)に接合することができる。ナット部材(30)は、元となった継手に装着されていたものと同じものである。
このように、本発明においても[1]の流体継手の製造方法と同様にコストの上昇を低く抑えながら多種多様の流体継手を製造することができる。また、溶着する接合部(12)同士は、それぞれ雄螺子部(12b)を切除してあるので、完成した流体継手が不要にスペースを取ってしまうことを防止できる。
[3]の流体継手の製造方法は、前記[1]および[2]の発明において、使用する複数の継手の中に、接合部(12)を少なくとも3つ有する継手が含まれている。このような継手には、例えば、3つの接合部(12)を有するものとして3方向継手のT字状チーズ型継手がある。また、4つの接合部(12)を有するものとして4方向継手の十字状クロス型継手などがある。
これにより、多種多様の形状を有する継手を容易に製造することができる。とりわけ、T字状チーズ型継手は比較的に大量生産されており、コストが安いので、予め金型を作製して製造したのではコストが高くなりすぎるような需要の少ない特殊な形状の流体継手でも、コストを低く抑えて製造することができる。
[4]の流体継手の製造方法は、熱可塑性樹脂からなる複数の継手として、T字型の継手およびエルボ型の継手から複数の継手を使用する。T字型の継手だけの組合せでもよいし、エルボ型の継手だけの組合せでもよいし、T字型の継手とエルボ型の継手との組合せでもよい。また、使用する継手の数は2つでもよいし3つ以上でもよい。
接合および溶着は前記[1]から[3]までの発明と同様である。
T字型の継手およびエルボ型の継手だけの組合せであっても、使用する継手の数や溶着の際の継手同士の相対角度を変えることにより、多種多様の流体継手を製造することができる。また、T字型の継手およびエルボ型の継手は、比較的に大量生産されているので、材料費の低コスト化が可能であり、もって、コストの上昇を抑えた多種多様な流体継手を製造することができる。
[5]の流体継手の製造方法は、[1],[2],[3],または[4]の発明において、ナット部材(30)を螺合させてチューブ材を締め付けるときにナット部材(30)の進む位置を制限して締付を管理するためのフランジ(13)が接合部(12)に形成された継手を使用する。このフランジ(13)を切断の位置の目印とすることにより、より正確な切断が可能になる。なお、[2]の発明において切除する雄螺子部(12b)はフランジ(13)よりも接合部(12)の先端寄りに形成されている。
[6]の流体継手は、熱可塑性樹脂からなる既存の複数の流体継手を使用して製造されたものであり、既存の流体継手にはないような特殊な形状の流体継手であっても金型を新たに作製する必要がないので高コストにならず、また、製造の開始までに時間がかからない。また、チューブ材の接合の仕方は元になる既存の流体継手における接合の仕方と同じであるので、元になる流体継手の扱いに慣れているユーザは既知の仕方でチューブ材を流体継手に接合することができる。
本発明にかかる[1]の流体継手の製造方法によれば、複数の継手の接合部を切断してから、切断した継手の切断部同士を溶着することによって複数の継手が一体となった流体継手とするので、使用する複数の継手の組合せや個数や各継手同士の相対姿勢などを変えて溶着することにより、多種多様の流体継手を製造することができる。
また、使用する複数の継手は既存の継手でよく、新たに金型を製造する必要がないので、コストの上昇を低く抑えることができる。
さらに、金型を製造するための時間が不要であるので、新たな形状の流体継手を製造する際に、製造時間を短縮することができる。
[2]の流体継手の製造方法によれば、熱可塑性樹脂からなる複数の使用する継手は、継手本体にチューブ材を接合するための複数の接合部を有し、それぞれの接合部に螺子部が形成されたものであり、製造後の流体継手にチューブ材を接合させる接合部として使用するものを残して、他の全ての接合部から螺子部を切除し、該螺子部を切除した接合部同士を溶着して継手本体同士を連通させて、複数の継手本体が一体となった1つの継手本体を製造するので、[1]の流体継手の製造方法と同様にコストの上昇を低く抑えながら多種多様の流体継手を製造することができ、新たな形状の流体継手を製造する際の製造時間を短縮できる。
また、溶着する接合部同士は、それぞれ螺子部を切除してあるので、完成した流体継手が不要にスペースを取ってしまうことを防止できる。
さらに、継手本体にチューブ材を接合させる際には、元になった継手にチューブ材を接合する場合と同様にすればよく、残した接合部とナット部材との間にチューブ材を挟んでナット部材を螺子部に螺合させることにより、チューブ材を継手本体に接合することができる。
[3]の流体継手の製造方法によれば、前記[1]および[2]の発明において、使用する複数の継手の中に、接合部を少なくとも3つ有する継手が含まれているので、多種多様の形状を有する継手を容易に製造することができる。
[4]の流体継手の製造方法によれば、熱可塑性樹脂からなる複数の継手として、T字型の継手およびエルボ型の継手から複数の継手を使用するが、これらは比較的コストの低い継手なので、これらだけを使用して製造する多種多様の流体継手は非常にコストの低いものとなる。
[5]の流体継手の製造方法によれば、使用する継手は、接合部に切断の際に切断の位置の目印になるフランジが形成されているので、このフランジを切断の位置の目印とすることにより、より正確な切断が可能になる。
[6]の流体継手によれば、熱可塑性樹脂からなる既存の複数の流体継手を使用して製造されたものであるので、既存の流体継手にはないような特殊な形状の流体継手であっても金型を新たに作製する必要がなくコストが高くならない。また、金型を作製しないので製造の開始までに時間がかからない。さらに、チューブ材の接合の仕方は元になる既存の流体継手における接合の仕方と同じであるので、元になる流体継手の扱いに慣れているユーザは既知の仕方でチューブ材を流体継手に接合することができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本実施の形態にかかる流体継手の製造方法において、T字型の流体継手を1つとエルボ型の流体継手を2つ使用して1つの流体継手を製造する例の概略を示している。使用する流体継手は熱可塑性樹脂を射出成形して製造されたものである。熱可塑性樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体などである。フッ素樹脂としては、耐薬品性に優れた特性を有する変性PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)などである。
図4は、図1に例示したT字型の流体継手の分解図であり、図5は、図1に例示したエルボ型の流体継手の分解図である。図6は、図4に示したT字型の流体継手の内部を示す断面図であり、図7は、図5に示したエルボ型の流体継手の内部を示す断面図である。
図4および図6に示すように、T字型の流体継手1(以下、T字継手1)は、T字状に成形された継手本体10と3つのナット部材30とを有している。継手本体10は、T字状の外形を有しており、内部には直線状に延びる第1流路11aとこれに交わる第2流路11bが形成されている。T字状の各端部はチューブ材(図示せず)を接合するための接合部12として形成されている。
各接合部12は、ナット部材30の後述する雌螺子孔31の奥へ挿入される先端部に被外嵌部12aが形成されている。この被外嵌部12aの外径はチューブ材の内径よりも大きいので、チューブ材が接合されているときに、ナット部材30の後述する差込孔32から雌螺子孔31内に差し込まれたチューブ材の先端部が拡径した状態で外嵌している。この被外嵌部12aに続いて接合部12の終端までは、雄螺子が形成された雄螺子部12b(螺子部)となっている。
接合部12の終端には、フランジ13が形成されている。このフランジ13は、雄螺子部12bにナット部材30を螺合させてチューブ材を締め付けるときにナット部材30の進む位置を制限して締付を管理するとともに後述する製造工程において雄螺子部12bを切除する際に切断の位置の目印とすることができる。
ナット部材30は、前記雌螺子孔31の内壁に雌螺子31aが形成されている。この雌螺子31aは、接合部12のフランジ13に螺合するように形成されている。ナット部材30には、チューブ材が差し込まれる差込孔32が形成されている。この差込孔32の口径は、差し込むチューブ材の外径と略同じであり、雌螺子孔31の径よりも小さい。ナット部材30の内部には、差込孔32と雌螺子孔31との間に雌螺子孔31と略同じ径であるが雌螺子の形成されていない中間部33が形成されている。
このように形成された継手本体10の接合部12にチューブ材を接合するためには、チューブ材の先端部をナット部材30の差込孔32に通して継手本体10の被外嵌部12aに外嵌させる。被外嵌部12aに外嵌したチューブ材は拡径されている。被外嵌部12aから雄螺子部12bが形成され始めるところまでチューブ材を外嵌させた後は、ナット部材30を締めて雌螺子31aを雄螺子部12bに螺合させる。被外嵌部12aに外嵌しているチューブ材の外径は差込孔32の内径よりも大きいので、ナット部材30を最後まで締めるとチューブ材は差込孔32と中間部33との境で挟まれて固定される。このようにしてチューブ材を接合部12に接合することができる。
図5および図7に示すように、エルボ型の流体継手2(以下、エルボ継手2)は、L字状に曲がった形状に成形された継手本体20とT字継手1のナット部材30と同じナット部材30とを有している。継手本体20の内部には、L字状に曲がった流路21が形成されている。継手本体20の両端部にはチューブ材(図示せず)を接合するための接合部22が形成されている。
この接合部22は、継手本体10の接合部12と同様に形成されているので、被外嵌部22a、雄螺子部22b(螺子部)およびフランジ23は、それぞれ継手本体10の被外嵌部12a、雄螺子部12bおよびフランジ13と同様に形成されている。この継手本体20の接合部22にチューブ材を接合させる仕方は、継手本体10の場合と全く同じであるので説明を省略する。
次に、上記のようなT字継手1とエルボ継手2とを使用して1つの流体継手を製造する方法を説明する。
図1にはY字に類似した形状の流体継手110を製造する例を示している。ステップS101に示すように製造に使用する継手は、1つのT字継手1および2つのエルボ継手2である。
製造しようとする流体継手は、全体形状がY字に類似した形状の流体継手110であるので、流体継手1,2ごとに接合部12,22(図4および図5を参照)のうち製造後の流体継手の接合部として残すものを除き、接合部12と接合部22を切断する(ステップS102)。この切断は、T字継手1については、直線の第1流路11aが形成された部分の両端の接合部12から雄螺子部12bを切除する位置で切断する。一方、2つのエルボ継手2は、それぞれ2つの接合部22のうち一方だけから雄螺子部22bを切除する位置で切断する。この切断の際にはフランジ13を切断の位置の決定のための目印にすることができる。
次に、ステップS103で、雄螺子部12bを切除した接合部12と雄螺子部22bを切除した接合部22とを溶着して、T字継手1と2つのエルボ継手2とを連通させて、それらが一体となったY字に類似した形状の流体継手110を形成する。溶着は、溶着すべき接合部12および接合部22の切断部分を加熱溶融した状態で行う。
この溶着には、例えば、溶着すべき接合部12と接合部22との切断部分に直接に高温に加熱した金属板等を接触させて溶融させてから両者を直ちに合わせ、冷却するまで互いを押圧させておく熱板溶着がある。
また、溶着すべき接合部12と接合部22との切断部分に圧力と超音波による振動とを加えて、その摩擦熱によって切断部分を溶融させて溶着させる超音波溶着や溶着すべき接合部12と接合部22との切断部分に圧力と往復運動による振動とを加えて、その摩擦熱によって切断部分を溶融させて溶着させる振動溶着でもよい。
さらに、レーザービームを吸収させることによって熱を発生させて切断部分を溶融させ、溶着させるレーザー溶着でもよい。
図2は、上記のように1つのT字継手1と2つのエルボ継手2とを使用して製造した流体継手の他の例を示している。(A)に示した流体継手110Aは、元になったТ字継手が図1に示したものとは異なり、接合部として残す、第2流路11bの端部の接合部の径が第1流路11aの両端部の接合部の径よりも小さい。また、(B)に示した流体継手110Bは、元になったエルボ継手が図1に示したものと異なっている。この例におけるエルボ継手は、両端の接合部のうち、接合部として残すものの径がT字継手に溶着する接合部の径よりも小さい。
図3の(A)および(B)に示した例は、図1と同様に接合部の径が同一の1つのT字継手1と2つのエルボ継手2とを使用して製造した流体継手110Cである。しかし、T字継手1に溶着されている2つのエルボ継手2のT字継手1に対する角度が図1の例とは90度異なっている。すなわち、溶着する切断部同士の切断面の中心で該切断面に直交する軸線を回転の中心とした継手同士の相対角度が90度異なっている。
このように、1つのT字継手1と2つのエルボ継手2とを使用して製造した流体継手であっても、形状の異なる多種多様の流体継手を製造することができる。
図8は、本発明の流体継手の製造方法において、使用する継手としてT字継手を2つとエルボ継手を1つとした例を示している。この例では、ステップS201に示すように、各流体継手の各接合部の径は同一である。
ステップS202に示すように、2つのT字継手1,1のうち1つは、直線状の第1流路11aが形成された部分の両端の接合部12を切断する。切断する位置は、雄螺子部12bを切除する位置である。もう1つのT字継手1は、直線状の第1流路11aが形成された部分の両端の接合部12のうち一方の接合部12を切断する。切断する位置は、雄螺子部12bを切除する位置である。一方、エルボ継手2は、2つの接合部22のうち一方だけを切断する。切断する位置は、雄螺子部22bを切除する位置である。
この後、前記のような溶着方法によって各流体継手1,1,2を溶着して一体に連通させたものがステップS203に示す流体継手210である。
図9に示した例は、図8の例と同様に、2つのT字継手1および1つのエルボ継手2を使用して製造した流体継手210Aである。この例では、元になったТ字継手が2つとも図8に示したものとは異なり、接合部として残す、第2流路11bを形成した部分の端部の接合部12の径が第1流路11aを形成した部分の両端部の接合部12,12の径よりも小さい。また、エルボ継手は、両端の接合部22,22のうち、接合部として残すものの径が切断される接合部の径よりも小さいものを使用している。
図10に示した例は、図8の例と同様に、2つのT字継手1および1つのエルボ継手2を使用して製造した流体継手210Bである。しかしながら、この例では使用された2つのТ字継手のうち1つは、第1流路11aの形成された部分の両端部の接合部12,12の径が異なっている。一方、エルボ継手は、図8の場合と同様に両端の接合部22,22の径が同じものを使用している。
図11は、本発明の流体継手の製造方法において、使用する継手としてT字継手およびエルボ型継手を1つずつとした例を示している。この例では、ステップS301に示すように、各流体継手の各接合部の径は同一である。
ステップS302に示すように、T字継手1は、第1流路11aが形成された部分の両端の接合部12,12を接合部として使用するので切断せず、第2流路11bが形成された部分の接合部12を切断する。切断する位置は、雄螺子部12bを切除する位置である。
一方、エルボ継手2は、一方の接合部22を切断する。切断する位置は雄螺子部22bを切除する位置である。
次に、ステップS303で、雄螺子部12bを切除した接合部12と雄螺子部22bを切除した接合部22とを前記のように溶着して、T字継手1とエルボ継手2とを一体に連通させて流体継手310を形成する。
図12の(A)および(B)に示した例は、図11の例と同様に、接合部の径が同一であるT字継手1とエルボ継手2とを1つずつ使用しており、切断する接合部も同一である。しかしながら、この例では、(A)および(B)に示すように雄螺子部12b、雄螺子部22bを切除した接合部の切断部同士の溶着状態が異なっている。(A)は、製造した流体継手310Aの正面図を示し、(B)は、流体継手310Aの右側面図を示している。これら(A)および(B)に示したように、流体継手310Aは、エルボ継手2のT字継手1に対する溶着角度が異なっており、流体継手310の状態から90度の相対角度を持たせた状態に溶着されている。
図13に示した例は、T字継手およびエルボ継手を1つずつ使用する点では図11の例と同じであるが、流体継手320Aは、T字継手の第1流路11aの形成された部分の両端部の接合部12,12の径が異なっている点およびエルボ継手の両端の接合部22,22のうち、接合部として残すものの径がT字継手に溶着する接合部の径よりも小さい点が異なっている。
前記実施の形態においてはT字継手とエルボ継手とを使用して1つの流体継手を製造する流体継手の製造方法と該製造方法によって製造される流体継手の例とを示したが、使用する継手の種類は、Т字継手およびエルボ継手に限られず、熱可塑性樹脂によって作られたものであれば、どのような形状のものも使用することができる。
また、前記の実施の形態において示した、製造に使用する継手の個数は単なる例示であり、使用する個数は制限されない。したがって、使用する継手の種類の組合せおよび個数に限定されることなく、多種多様な流体継手を製造することができる。
本発明の一実施の形態に係る流体継手の製造方法を示す流れ図である。 図1の流体継手の製造方法によって製造される流体継手の正面図であり、(A)は1つの例を示し、(B)は、他の例を示す。 図1の流体継手の製造方法によって製造される流体継手の他の例を示す図であり、(A)は、正面図であり、(B)は、右側面図である。 図1の流体継手の製造方法に使用するT字継手を分解して示す、分解図である。 図1の流体継手の製造方法に使用するエルボ継手を分解して示す、分解図である。 図4のТ字継手を流路の延びる方向に沿って切断した断面を示す断面図である。 図5のエルボ継手を流路の延びる方向に沿って切断した断面を示す断面図である。 図1の流体継手の製造方法において、使用する継手が異なる場合の例を示す流れ図である。 図8の流体継手の製造方法によって製造される流体継手の一例を示す正面図である。 図8の流体継手の製造方法によって製造される流体継手の一例を示す正面図である。 図1の流体継手の製造方法において、使用する継手が異なる場合の例を示す流れ図である。 図11の流体継手の製造方法によって製造される流体継手の一例を示す図であり、(A)は、正面図であり、(B)は右側面図である。 図11の流体継手の製造方法によって製造される流体継手の他の例を示す正面図である。
符号の説明
1…T字継手
2…エルボ継手
10…継手本体
11a…第1流路
11b…第2流路
12…接合部
12a…被外嵌部
12b…雄螺子部
13…フランジ
20…継手本体
21…流路
22…接合部
22a…被外嵌部
22b…雄螺子部
23…フランジ
30…ナット部材
31…雌螺子孔
31a…雌螺子
32…差込孔
33…中間部
110,210,210A,210B,310,310A,320A…流体継手

Claims (6)

  1. チューブ材を接合するための接合部を複数有する、熱可塑性樹脂からなる複数の継手を使用して、流体継手を製造する流体継手の製造方法であって、
    前記各継手の複数の接合部のうち、前記チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部を切断し、
    前記接合部を切断した継手の切断部同士を溶着して前記継手同士を連通させることにより、前記複数の継手が一体となった流体継手を形成する流体継手の製造方法。
  2. チューブ材を接合するための複数の接合部のそれぞれに螺子部が形成された継手本体と、前記チューブ材を前記接合部に接合するためのナット部材とを有し、前記チューブ材を前記継手本体と前記ナット部材との間に挟んで該ナット部材を前記螺子部に螺合させることによって前記チューブ材を前記継手本体に接合する、熱可塑性樹脂からなる複数の継手を使用して、流体継手を製造する流体継手の製造方法であって、
    前記各継手の複数の接合部のうち、前記チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部から前記螺子部を切除し、
    前記螺子部を切除した接合部同士を溶着して前記継手本体同士を連通させることにより、前記複数の継手本体が一体となった継手本体を形成する流体継手の製造方法。
  3. 前記複数の継手は、前記接合部を少なくとも3つ有する継手を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の流体継手の製造方法。
  4. チューブ材を接合するための接合部を複数有する、熱可塑性樹脂からなるT字型の継手およびエルボ型の継手から複数の継手を使用して、流体継手を製造する流体継手の製造方法であって、
    前記各継手の複数の接合部のうち、前記チューブ材を接合させるものを残して、他の接合部を切断し、
    前記接合部を切断した継手の切断部同士を溶着して前記継手同士を連通させることにより、前記複数の継手が一体となった流体継手を形成する流体継手の製造方法。
  5. 前記複数の継手は、前記切断の位置の目印となるフランジが前記接合部に形成されたものであり、
    前記切断の位置は、前記フランジが残る位置であることを特徴とする請求項1,2,3,または4に記載の流体継手の製造方法。
  6. チューブ材を接合するための接合部を複数有する、熱可塑性樹脂からなる流体継手において、
    複数の流体継手それぞれの複数の接合部のうち前記チューブ材を接合する接合部を残して他の接合部を切断し、該接合部を切断した流体継手の切断部同士を溶着して連通させることにより、前記複数の流体継手が一体に形成されたことを特徴とする流体継手。
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