JP2006112200A - 家具又は建造物の壁面体又は戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】木材から樹皮を除去し、木取りして得られた板材を可及的歩留まりよく使用できる技術を見出し、有効な樹木利用技術の完成による自然環境の保護技術、環境に優しい生産技術を提供する。
【解決手段】縦枠は、末側4b及び元側木口4cを有する円錐台状木材から樹皮が除去され、木取りして得た両側面が傾斜側面4aの板材4を長さ方向に切断して得られる、垂直側面4dと傾斜側面を含む2枚の板材が一平面内に配置され、傾斜側面は対掌的に向かい合い、外側の垂直側面は平行状態に、各末側及び元側木口同士はそれぞれ面一に配置され、横枠は末側及び元側木口に平板が組み込まれて構成され、向かい合う縦枠の傾斜側面及び上下横枠内面には、これら各枠間に形成された開口部分を埋める開口部遮断材の周縁部を挿入できるシャクリ溝6aが形成され、該遮断材の周縁部が挿入されてなる家具又は建造物の壁面体又は戸。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家具又は建造物の壁面体又は戸に関する。
更に詳しくは、建造物の一部を構成する固定式又は取り替え可能な壁面体又は開き戸、引き戸等の各種の戸、又は建造物内に移動可能に配置される家具、建造物の一部として作成される収納庫等の各種壁面体又は戸の構成に関し、環境にやさしい使用方法により得られた木質材料を使用した新規な構成を有する壁面体又は戸に関する。
従来、建造物の各種内壁面とか出入り口の各種戸、洋服ダンスその他の大型収納庫の各種外壁面とか開き戸とか引き戸には合板の他、単層板も多く使用されている。単層板は合板に比較して物理的強度に優れ、外観的には重厚感、柾目とか板目等の美観を持つので好ましく使用される。
この単層板は通常、直方体状に切削加工した一枚板をそのまま、又は長尺直方体状に切削加工した複数枚を並べて使用してきた。
しかし、これら直方体状の板は、原木から大径の元側木口と小径の末側木口とからなる長尺の円錐台状木材(丸太)を切り出し、樹皮の除去後に木取りし、特殊加工して得られた板材であり、具体的には樹芯軸にほぼ平行に所望の厚さ、所望の枚数に切断して得られた板材を、その木口及び板材表面に垂直に切断して傾斜側面を有する不定形な部分が除去された直方体状の単層板である。即ち、不定形な側面を切断、除去して得られるものであり、通常は1枚であるが板材の所望幅に応じて2枚以上得ることもできる。
従来のこのような直方体状の単層板の製造に際しては、例えば傾斜地に生育した樹木等に見られる曲がり木材(丸太)、根元付近によく見られる凹凸の多い異常な断面形状の木材(丸太)、元側木口と末側木口間に異常な直径差のある木材(丸太)、大小の節の散在する外観的に問題のある木材(丸太)等の場合は、曲がり部の切断除去、曲がり部を避ける切り出しとか木取り、大径の元側木口直径寸法を考慮せずに小径の末側直径寸法のみを基準にする木取り、大小の節を避けつつ行う木取り等、加工時の容積歩留まりの低い木取りをせざるを得なかった。
この低い容積歩留まりは、種々の利用価値もあり得る部分を切断、除去することに基づくものであり、有用な木材をその一部であれ、これを単に切断、除去し、加えてほとんどの場合焼却廃棄することは、製品原価のアップ等を来たすことは勿論、原木伐採量の増加に基づく環境破壊、炭酸ガス排出量増大による地球温暖化等の問題を惹起するものであり、木材加工技術及び環境保護技術の両観点から対策の要請が高まって来ている。
本発明は、これらの要請に答えようとするものである。
本発明は、樹木を伐採して得た木材(丸太)から樹皮を除去し、木取りして得られた板材を可及的歩留まりよく使用できる技術を見出し、有効な樹木利用技術の向上による自然環境の保護技術、環境に優しい生産技術の提供を課題とする。
本発明者等は上記課題を解決するため鋭意研究をした結果、特殊な木取りを行って得られた板材を特殊な態様で特定の技術分野において使用することにより、これらの課題を解決することに成功した。
以下、本発明の要旨を説明する。
第1の発明は、外枠が縦枠と横枠とからなる直角四辺形状組み立て構造を有し、外枠内の開口部遮断材が存在する、家具又は建造物の壁面体又は戸において、
(1)縦枠は、
a.原木の樹芯軸にほぼ直交する末側木口と元側木口を有する長尺円錐台状木材から樹皮が除去され、樹芯軸にほぼ平行に木取りして得られる、両側面が傾斜側面である板材の木口及び板材表面に垂直に切断して形成され、一側面に垂直側面と他側面に傾斜側面を有する板材が使用され、
b.垂直側面と傾斜側面を有する2枚の板材は一平面内に配置され、両傾斜側面は互いに対掌的に向かい合う状態に、両垂直側面は両傾斜側面を挟んで互いに平行状態に、さらに2枚の板材の末側木口同士及び元側木口同士はそれぞれ面一状態にそれぞれ配置され、
c.垂直側面間の距離及び末側と元側の各木口間の距離はそれぞれ前記直角四辺形状組み立て構造の幅寸法及び長さ寸法に合致せしめられてなり、
(2)横枠は、末側木口及び元側木口に細幅の平板が組み込まれてそれぞれ上辺側横枠と下辺側横枠として構成され、
(3)向かい合う縦枠の各傾斜側面及び横枠の各側面には、外枠内の開口部遮断の周縁部を挿入できるシャクリ溝が形成され、シャクリ溝に開口部遮断材の周縁部が挿入されてなる
家具又は建造物の壁面体又は戸に関する。
第2の発明は、外枠が縦枠と横枠とからなる直角四辺形状組み立て構造を有し、外枠内の開口部には開口部遮断材を有する家具又は建造物の壁面体又は戸において、
(1)縦枠は、
a.原木の樹芯軸にほぼ直交する末側木口と元側木口を有する長尺円錐台状木材から樹皮が除去され、樹芯軸にほぼ平行に木取りして得られる、両側面が傾斜側面である板材の木口及び板材表面に垂直に切断して形成され、一側面に垂直側面と他側面に傾斜側面を有する板材及び両側面に傾斜側面を有する板材が使用され、
b.垂直側面と傾斜側面を有する板材2枚及び両側面が傾斜側面である板材の1ないし複数枚は一平面内に配置され、2枚の板材の垂直側面はその板材の両傾斜側面を挟んで互いに平行状態に、該両傾斜側面間には両側面が傾斜側面である板材が配置され、相隣る板材の傾斜側面は互いに対掌的に向かい合う状態に置かれ、且つ全板材の末側木口同士及び元側木口同士はそれぞれ面一状態に配置され、
c.垂直側面間の距離及び末側と元側の各木口間の距離はそれぞれ前記直角四辺形状組み立て構造の幅寸法及び長さ寸法に合致せしめられてなり、
(2)横枠は、末側木口及び元側木口に細幅の横枠用平板が組み込まれてそれぞれ上辺側横枠と下辺側横枠として構成され、
(3)向かい合う縦枠の各傾斜側面及び横枠の各側面には、外枠内の開口部遮断材の周縁部を挿入できるシャクリ溝が形成され、該シャクリ溝に開口部遮断材の周縁部が挿入されてなる
家具又は建造物の壁面体又は戸に関する。
第3の発明は、開口部遮断材が光透過性薄板、木製薄板及び簾状構成材からなる群から選ばれる少なくとも1つである前記第1又は第2の発明に記載の家具又は建造物の壁面体又は戸に関する。
第4の発明は、上辺側横枠を構成する平板には、該平板上面から下面に垂直に、且つ断面長方形状に貫通し、少なくとも末側木口の相対する両シャクリ溝の両底面間の長さ及び該溝幅を有するスリットが両縦枠の両シャクリ溝を含む位置に設けられている前記第1ないし第3のいずれかの発明に記載の家具又は建造物の壁面体又は戸に関する。
本発明の完成により、元側木口と末側木口を有する円錐台状木材から木取りして得た、両側面が傾斜側面である板材は、原木の形状に前記種々の異常があっても、末側木口の所望の位置において木口及び板材面に直角に切断し、一側面が垂直側面、他側面が傾斜側面の板材とか両側面が傾斜側面である板材を得、この板材を家具、建造物等の壁面体とか戸にそのままの形で使用することにより木材の廃棄部分が極度に減少し、利用可能部分が広く生かされるため天然資源としての原料木材の有効利用性が広がり、ひいては原木の使用量が減り、環境保護につながる効果がある。
以下、図面を用いて本発明に係る実施例の説明をする。
図1は本発明に係る建造物等の戸に関する第1の実施例を示すものであり、該戸を垂直に置いた場合の斜視図である。戸1としては両開き、片開きの扉、引き違い式、引き戸等の種々あるが、いずれのものにも利用できる。
戸1は長方形状の側面2(反対側の側面は側面2と実質的に同じである)と傾斜側面4aを有する2枚の板材4、4で構成された縦枠と、板材4,4の各末側木口4b、4b及び元側木口4c、4cがそれぞれ位置する上辺側及び下辺側の横枠構成用平板5、5からなる横枠とからなり、全体として直方体状構造を有し、縦枠及び横枠を使用する点に関しては通常の戸と相違するものではない。なお、上辺側の横枠外面には水平上面3a、下辺側の横枠外面には水平底面3bが形成されている。
なお、縦枠と横枠との接続構造は強度上問題がなければ特に限定されるものではないが、端喰構造をとることにより接続強度をかなり高くすることができる。
本発明にかかる戸1は縦枠として板材4、4を使用することに特徴を有するものであり、板材4,4は図14〜図16で説明するように、木材(丸太)からの木取り及び所望位置での長さ方向の切断加工によって得られたものであり、該板材4,4の上端面及び下端面には木材の樹芯軸(図面中には示さず)に直交する木口であって、樹木の先端側の末側木口4bと根元側の元側木口4cとをそれぞれ有するが、樹木のほぼ円形の外周面は板材4の両側に木材の複雑な曲線形状を残して傾斜側面4aを構成し、しかも末側木口4b側から元側木口4c側に向かって拡幅している。図1では木取りして得た板材の一方の傾斜側面4aのみ残して垂直側面4d(側面2に相当する)が形成された板材が使用されている場合を示す。
前記傾斜側面4aは、曲線4a1と4a2(この場合、後述のようにガラス板が介在するので4a2は破線で示した)の間の傾斜面で構成されているが、該傾斜面の向き、即ち傾斜面が戸の正面側、裏面側外方のいずれから見えるように板材を配置するかの選択は、家具とか建造物の正面側、裏面側の選択による。図1では手前側に向いている場合が示されている。
相対する傾斜側面4a、4aのそれぞれの向きは同一、即ち共に手前方向に向いて、相対する両傾斜側面が互いに対掌的に向き合う、即ち、両手を向き合わせたような位置関係が採られる。なお通常は、各板材は下方がより大きい幅を有するように元側木口が下方に配置されるが、元側木口を共に上方に配置したり、両板材の元側木口を互いに上下逆に配置してもよい。
板材4、4は本発明に係る戸の縦枠を構成するものであるが、横枠は各板材の末端木口4b、4b及び元側木口4c、4cがそれぞれ面一に配置され、該面一に配置された木口間に細幅の横枠用平板5,5が組み込まれて形成されるが、図1では好ましい組込み構造の一例としての端喰が示されている。
板材4、4の相対する面には垂直側面4d、4dのような垂直面は形成されておらず、全体として上方にV状に開いている開口部ができている。これは樹木本来の形状(上方が細く、下方が太い)に基づくものであるが、後述のように木取り後の樹木外周の切削加工を可及的少なく抑えたためでもあり、このような開口部のできることは本発明の構成に基づく結果である。
傾斜側面4a、4aには末側、元側の両木口間にわたり、しかも厚み方向ほぼ中央部にシャクリ溝6a、6aが形成されている。ここにいうシャクリ溝6aは、傾斜側面4a、4a全長にわたり形成された、所望の幅と深さを有する溝であり、溝の入り口線は6a1及び6a2(この場合もガラス板7が介在しているため6a2は一点鎖線で示した)である。なお、図示されていないが、両横枠用平板(端喰)5、5の相対する面にも上記傾斜側面4a、4a同様のシャクリ溝が形成されている。
この両板材4、4及び横枠用平板5,5の全シャクリ溝には、該シャクリ溝の全体形状、即ち該溝底部全体が有する形状に合わせて切削加工したガラス板7が嵌入されて固定されている。
なお、垂直側面間寸法及び両横枠用平板(端喰)外面間寸法は、それぞれ所望の壁面体又は戸の幅寸法及び長さ(高さ)寸法に合わせてあることは当然である。
また、ここに示したガラス板7は特に限定されたガラス板である必要はなく、本発明に係る、壁面体とか戸の使用場所、使用目的等に応じて透明、半透明、不透明(すりガラス、凹凸模様付きガラス等)な単層ガラスの他、高強度の合わせガラス等のいずれでもよい。
板材4,4の末側木口を上方に揃える限り、外枠に囲まれた開口部の両傾斜側面4a、4aはV字状に上方に開いた形を形成するので、この開口部を塞ぐための開口部遮断材は全体が1枚で構成された一体品の場合は該遮断材自体がV字形状を有する必要があるが、複数枚の材料が上下に複数段重ねられて使用される場合(例えば後述の図10〜12)は該複数枚の材料が重ねられてはじめて全体としてV字状形状を有すればよい。
上記いずれの開口部遮断材も上記V字形状縦枠及び横枠のシャクリ溝に挿入(又は嵌入)固定するための周縁部が必要であるが、該周縁部を有する開口部遮断材の該周縁部をシャクリ溝全長にわたり挿入固定等を行う作業は、縦枠及び横枠の組み立て時点に行うか、若しくは上辺側横枠を最後に組み込む工程をとり、該横枠を組み込む前に上方より1枚ないし複数枚の各種遮断材を両縦枠の相対するシャクリ溝に沿って挿入し、その完了後横枠を組み込んで外枠の組み立てを終える方法が通常採りうる手段である。
このように上辺側横枠用平板5を開口部遮断材挿入(又は嵌入)後に組み込む作業は、能率の点から量産的製造方法とは言えない。
本発明者はこの点について次に説明するような特殊なスリット8を提案する。即ち、開口部遮断材の能率的挿入(又は嵌入)作業の観点から、上辺側横枠を構成する平板5には、該平板上面3aから下面に向かって垂直に、且つ断面長方形状に貫通するスリット8であって、該スリット下端口と末側木口の相対する両シャクリ溝6aの上端部分との寸法関係及び位置関係が、それぞれスリット長さが少なくとも両シャクリ溝の底面間の長さを有し、スリット幅が少なくともシャクリ溝幅を有し、スリット8の下端口が両縦枠板材4,4の両シャクリ溝6a、6aを含む位置に設けられている関係にあるスリットが必要であり、該スリット8を通して上方から開口部遮断材をスリット8の開口部に供給することができ、上辺側横枠用平板5を組み込んだ状態で両シャクリ溝に開口部遮断材を挿入(又は嵌入)することができる。しかも必要に応じて他の開口部遮断材と置換(例えば空気流通を抑えたい場合の密封性遮断材と、逆に風通しをよくしたい場合の簾状構成材との置換)することも容易に行うことができる特長を有する。
図2は図1に示した戸1の正面図の一部切欠図であり、板材4、4の傾斜側面4a、4a(曲線4a1と破線の曲線4a2間の傾斜面)は対掌的に、垂直側面4d、4dは前記両傾斜側面を挟んで平行に、又末端木口4b、4b及び元側木口4c、4cはそれぞれ面一に配置され、これら木口間に渡り細幅の平板5,5が組み込まれて前記戸の横枠が構成される。図2では横枠構成の代表例である端喰の外形のみが示されている。該横枠用平板5、5及び傾斜側面4a、4aにはシャクリ溝6a、6aが設けられ、ガラス板7が嵌入されている。
横枠用平板の上辺側及び下辺側の各外面にはそれぞれ上面3a及び底面3bを有し、全体として直方体状構造が形成されている。
図3は図1に示した戸1の背面図の一部切欠図であり、傾斜側面は見えず、傾斜側面を構成する曲線4a2、4a2のみが表れている他は図2と同じである。
図4は図2に示した戸1の平面図(底面図も同じ)であり、上辺側には該上辺を構成する末端木口4b及び横枠用平板5の上面3aが表れている。
図5は図2に示した戸1の比較的上方位置におけるX−X方向切断端面図である。板材4,4の各傾斜側面4a、4a(曲線4a1と曲線4a2間の傾斜面)には、溝の入り口線6a1及び6a2を有するシャクリ溝6a、6aが設けられ、ガラス板7が嵌入されている。
図6は図2に示した戸1の比較的下方位置におけるX’−X’方向切断端面図であり、図5の場合に比べて両傾斜側面間の距離がより短い以外は図5の場合と同じである。
図7は図2に示した戸1のY−Y方向切断端面図の一部切欠図であり、横枠用平板5、5には、該平板内側面に設けられたシャクリ溝6a、6aにガラス板7が嵌入されている。
なお、ガラス板の形状は通常の加工技術により、相対するシャクリ溝の底面で形成される形に合わせて切削加工されて作られる。
図8は本発明に係る建造物等の戸1に関する第2の実施例の正面図一部切り欠き図であり、図2に示した2枚の板材の間に更に他の1枚の板材を置いた以外は図2の場合と同じである。
本実施例における戸1の中央に置かれた1枚の板材4は、両側の板材4、4とは異なり、切断加工による垂直側面を持たず、両側に傾斜側面4a、4aを有するものであり、該傾斜側面には縦枠を構成する両側の板材同様にシャクリ溝6a、6aが設けられ、ガラス板7、7が嵌入されている。
なお、本実施例の意義は、全体として細幅の板材がそのまま使用できる態様であり、換言すれば通常は廃棄されるような細幅の板材とか傾斜側面の切断、除去をせず、板材全体の有効利用性を示すものであり、廃材の可及的減少と言う本発明の目的に適合するものでもある。当然ながら戸の意匠的多様化にも貢献していることは言うまでもない。
図9は図8に示した戸1のZ−Z方向切断端面図であり、板材が2枚、ガラス板が1枚の図6に対応するものであり、特に説明を要することはない。
図10は本発明に係る建造物等の戸1に関する第3の実施例を示し、図2に示したガラス板に代えて複数枚の薄い、細幅の木製板材9、9・・を使用した他は第1の実施例と同じであり、図2の場合同様、正面図の一部切り欠き図である。なお、シャクリ溝との接続状態等、実施例の理解の便のため、板材9は一部切り欠き図で示した。
薄い板材は全体として1枚の板材でもよいことは勿論であるが、図示するように多数枚の小片でもよい。又両側シャクリ溝に挿入(又は嵌入)固定できれば他の用途に使い難いような小片も使用でき、更には各小片の重ね方向の幅寸法を揃える必要もなく自由に使用できるので便利である。
板材としては、シャクリ溝への挿入(又は嵌入)固定ができれば十分であるので、全体として薄い板材である必要はなく、より厚い板材であってもシャクリ溝への嵌入用本実構造又は突起等を有しておればよい。
図11は図10のV−V方向切断端面図の一部切り欠き図であり、図7の場合と同様であるが、多数枚の小片板材9,9、・・が使用され、各板材の接触面はC、C、・・で示されている。この接触面は平面同士の接触でもよいが、本実構造、傾斜面接触構造等でもよい。又接着剤使用による隙間のない接触構造の他、接触面に凹凸を作り、凸凸接触による風通しのよい構造も可能であり好都合である。
図12は本発明に係る上記第3の実施例の戸1、1を家具として、又は倉庫(建造物)としての収納庫Fの開き戸1a、1aとして適用した状態の斜視図を示すが、各戸の説明は図10で説明した通りである。
なお、2枚の戸1a、1aには板材に代え、前記実施例のガラス板7の他、後述のプラスチック製薄板を使用してもよいことは勿論である。
図13は本発明に係る戸又は壁面体の第4の実施例を示し、建造物内外面の壁面体1bとして、又、開き戸(又は引き戸)1cとして適用した場合の正面図である。柱12と梁13と土台(敷居)14囲まれた空間に本発明に係る壁面体1bが形成され、又は着脱自在にはめ込まれ、又同様の空間に開き戸(又は引き戸)1cとして取り付けられた実施例である。
いずれの場合も、壁面体として、又は開き戸若しくは引き戸等の戸として好適に使用しうるものである。なお、前記図2のガラス板とか図10の木製薄板に代え、プラスチック製薄板、木製、金属製又はプラスチック製格子状構造体、和紙等の紙を使用した障子状構造体、簾状構成体等が適宜使用され得る。特に簾状構成体は通気性、涼感等の外観が要求される場合に、又障子状構造体は洋風、和風の折衷が求められる場合に好適である。
プラスチック製薄板の場合、その材質としては何ら限定されるものではないが、剛性、透明性、成形性、着色性等の観点からポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニール、ポリアクリルエステル、ポリスチロール等が、それらの各種機能の選択により適宜選択使用できる。
図14は樹木の根元に近い部分から切り出した木材(丸太)Wからの木取り状態の斜視図の一部切り欠き図である。
木取りは上面の末側木口4bのP−P線及びQ−Q線方向に木材の樹芯軸(図示せず)に平行に、下面の元側木口4cに向かって切断される。この場合、切断は木材の表面の曲線4a2と4a1に沿って行われ、傾斜側面4aを有する板材が得られる。
図15は図14に示した切断要領で木取りして得られた板材4の正面図であり、切断時の曲線4a2と4a1間の傾斜側面4a、末側木口4b及び元側木口4cを有する板材4が示されている。
この板材は、図8、図13に示したように、この形状のまま戸又は壁面体の一構成材として利用でき、板材の利用歩留まりは最も高いが、一方の傾斜側面に近い位置において一点鎖線R−Rにて切断して該傾斜側面側を除去したものを使用することは、上記歩留まりの点では若干よくないが、両傾斜側面を除去、廃棄する従来法による低い歩留まりに比べれば相当優れたものである。
図16は図15に示した板材をR−R線に沿って切断して必要な幅の板材を得て垂直側面4dと傾斜側面4a、及び末側木口4bと元側木口4cを有する板材4と他方の傾斜側面4aを含む狭幅の板材4に分離した状態の正面図である。
本発明に係る板材は、木材(丸太)から従来方式で木取りして得られた板材であるが、一側面又は両側面が木材の外周面をそのまま利用した傾斜側面である板材であり、又、木材の根元に近い部分まで利用でき、廃材量を極度に少なくすることができ、地球温暖化防止(焼却量の減少)、樹木乱伐等による環境破壊を極度に抑える(木材の利用歩留まりの向上)効果を有し、産業上の利用可能性は極めて高いといえる。
本発明の建造物等の戸に関する第1の実施例の斜視図。 図1に示した戸の正面図一部切欠図。 図1に示した戸の背面図一部切欠図。 図2に示した戸の平面図(底面図も同じ)。 図2に示した戸のX−X方向切断端面図。 図2に示した戸のX’−X’方向切断端面図。 図2に示した戸のY−Y方向切断端面図一部切欠図。 本発明の建造物等の戸に関する第2の実施例の正面図一部切り欠き図。 図8に示した戸のZ−Z方向切断端面図。 本発明の建造物等の戸に関する第3の実施例の正面図一部切り欠き図。 図10のV−V方向切断端面図一部切り欠き図。 図10の実施例の戸を家具等の開き戸として適用した状態の斜視図。 本発明の戸又は壁面体の第4の実施例を示し、建造物の壁面体及び戸として適用した状態の正面図。 根元近傍を含む木材からの木取り状態の斜視図一部切り欠き図。 図14の切断要領で木取りした板材の正面図。 図15の板材をR−R線で切断し、2枚の板材(垂直側面と傾斜側面及び末側木口と元側木口を有する板材)に分離した状態の正面図。
符号の説明
1・・・・・・戸
1a・・・・・開き戸
1b・・・・・壁面体
1c・・・・・戸(開き戸又は引き戸)
2・・・・・・側面
3a・・・・・水平上面
3b・・・・・水平下面
4・・・・・・板材
4a・・・・・傾斜側面
4a1,4a2・・・傾斜側面の両側端を示す曲線
4b・・・・・・末側木口
4c・・・・・・元側木口
4d・・・・・・垂直側面
5・・・・・・・横枠用平板
6a・・・・・・シャクリ溝
6a1,6a2・・・シャクリ溝入り口線
7,7a・・・・・ガラス板
8・・・・・・・スリット
9・・・・・・・木製薄板材
12・・・・・・柱
13・・・・・・梁
14・・・・・・土台(敷居)
C・・・・・・・小片板材接触面
F・・・・・・・収納庫
W・・・・・・・木材(丸太)

Claims (4)

  1. 外枠が縦枠と横枠とからなる直角四辺形状組み立て構造を有し、外枠内の開口部には開口部遮断材が存在する家具又は建造物の壁面体又は戸において、
    (1)縦枠は、
    a.原木の樹芯軸にほぼ直交する末側木口と元側木口を有する長尺円錐台状木材から樹皮が除去され、樹芯軸にほぼ平行に木取りして得られる、両側面が傾斜側面である板材の木口及び板材表面に垂直に切断して形成され、一側面に垂直側面と他側面に傾斜側面を有する板材が使用され、
    b.垂直側面と傾斜側面を有する2枚の板材は一平面内に配置され、両傾斜側面は互いに対掌的に向かい合う状態に、両垂直側面は両傾斜側面を挟んで互いに平行状態に、さらに2枚の板材の末側木口同士及び元側木口同士はそれぞれ面一状態にそれぞれ配置され、
    c.垂直側面間の距離及び末側と元側の各木口間の距離はそれぞれ前記直角四辺形状組み立て構造の幅寸法及び長さ寸法に合致せしめられてなり、
    (2)横枠は、末側木口及び元側木口に細幅の横枠用平板が組み込まれてそれぞれ上辺側横枠と下辺側横枠として構成され、
    (3)向かい合う縦枠の各傾斜側面及び横枠の各側面には、外枠内開口部遮断材の周縁部を挿入できるシャクリ溝が形成され、該シャクリ溝に開口部遮断材の周縁部が挿入されてなる
    ことを特徴とする家具又は建造物の壁面体又は戸。
  2. 外枠が縦枠と横枠とからなる直角四辺形状組み立て構造を有し、外枠内の開口部には開口部遮断材が存在する家具又は建造物の壁面体又は戸において、
    (1)縦枠は、
    a.原木の樹芯軸にほぼ直交する末側木口と元側木口を有する長尺円錐台状木材から樹皮が除去され、樹芯軸にほぼ平行に木取りして得られた、両側面が傾斜側面である板材の木口及び板材表面に垂直に切断して形成され、側面に垂直側面と他側面に傾斜側面を有する板材及び両側面に傾斜側面を有する板材が使用され、
    b.垂直側面と傾斜側面を有する板材2枚及び両側面が傾斜側面である板材の1ないし複数枚は一平面内に配置され、2枚の板材の垂直側面はその板材の両傾斜側面を挟んで互いに平行状態に、該両傾斜側面間には両側面が傾斜側面である板材が配置され、相隣る板材の傾斜側面は互いに対掌的に向かい合う状態に置かれ、且つ全板材の末側木口同士及び元側木口同士はそれぞれ面一状態に配置され、
    c.垂直側面間の距離及び末側と元側の各木口間の距離はそれぞれ前記直角四辺形状組み立て構造の幅寸法及び長さ寸法に合致せしめられてなり、
    (2)横枠は、末側木口及び元側木口に細幅の平板が組み込まれてそれぞれ上辺側横枠と下辺側横枠として構成され、
    (3)向かい合う縦枠の各傾斜側面及び横枠の各側面には、外枠内開口部遮断材の周縁部を挿入できるシャクリ溝が形成され、該シャクリ溝に開口部遮断材の周縁部が挿入されてなる
    ことを特徴とする家具又は建造物の壁面体又は戸。
  3. 開口部遮断材が光透過性薄板、木製薄板及び簾状構成材からなる群から選ばれる少なくとも1つである請求項1又は2に記載の家具又は建造物の壁面体又は戸。
  4. 上辺側横枠を構成する平板には、該平板上面から下面に垂直に且つ断面長方形状に貫通し、少なくとも末側木口の相対する両シャクリ溝の両底面間の長さ該溝幅を有するスリットが両縦枠の両シャクリ溝を含む位置に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の家具又は建造物の壁面体又は戸。
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JP2002253363A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Beat Sonic:Kk 木製オーディオラック
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