JP2002178308A - 内装壁材 - Google Patents

内装壁材

Info

Publication number
JP2002178308A
JP2002178308A JP2000404173A JP2000404173A JP2002178308A JP 2002178308 A JP2002178308 A JP 2002178308A JP 2000404173 A JP2000404173 A JP 2000404173A JP 2000404173 A JP2000404173 A JP 2000404173A JP 2002178308 A JP2002178308 A JP 2002178308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
groove
backing
width
wooden
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000404173A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyohei Kawakata
恭平 河方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000404173A priority Critical patent/JP2002178308A/ja
Publication of JP2002178308A publication Critical patent/JP2002178308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】製材時の廃棄材となる背材を活用して、塗装不
要で傷が付きにくい内装壁材を作る。 【解決手段】冬目層が周表面に形成された背板を両側の
木端面と前後の木口面に溝を削成し、所定長さの額縁材
の片側木端面に溝を削成し、背材の溝深さの少なくとも
二倍以上の幅を有する連結材を作成する。背材の溝に連
結材を嵌入し、その連結材を別の背材に嵌入することに
より、隣接する背材を相互に接続して、順次多数の背材
を接続し、その接続した背材接続品端部の木口面の溝に
連結材を嵌入し、その連結材を額縁材の溝に嵌入するこ
とにより、背材の木端面と額縁材を接続して内装壁材を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製材時の背材の
有効的な活用に関し、連結材を介して冬目層が周表面に
形成された背材を接続することにより内装壁材を構成す
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】背板とは、材木の丸太から角柱、平板を
切り取ったときに生ずる丸太の外側部分であり木目方向
工と直交する断面の形状が円弧と平面で形成されるもの
であり、製材工程において原木剥皮、玉切、大割、中割
して角材を製造する際に発生する派生材ある。このよう
な背板は、製材時の残廃材の内では最も割合が多いのが
実情である。従来、この背板は、一部は利用されるもの
の残分が廃棄されている。背板の利用形態としては、チ
ップ、小物製材、燃料に活用され、また背板の加工用途
として、割ばし、かまぼこ用板、玩具、木箱等があり、
製品価値が一応在ると言える。
【0003】また、背板の別の用途としては、図9に断
面図で示したような多数の背材を組み合わせた背材接続
品が提案されている。この背材接続品は、背板を両側端
面と前後木口面を所定厚さに切り回しして適当種類の
幅、長さに挽き割りし、この挽き割り材の端面に前記両
側木端面の一方側面に凸条を削成し、他方側に前記凸条
を密接に嵌入させるための凹条を削成し、複数の前記背
材を側端面の凸条と凹条を相互に嵌合させ、所定の幅の
板材に接続して内装壁材を製造するものである。
【0004】しかしながら、このような組合せ構造は、
背材の凸条と背材の凹条とを突き合せる際、両者のうち
少なくとも片方の背材に背材幅方向に反りがある場合、
その反りを修正するために凸条を形成した背材の端面ま
たは凹条を形成した背材の端面を切削する必要があるな
ど反りを修正するのが困難であるとともに、木端部の厚
さが必ずしも同じでない背材同士を直接接続させた構造
では段差が目立ちやすいなど美観に欠ける。
【0005】また、冬目層が周表面に形成された時期に
伐採した木材を製材して得られた背材を利用したもので
はないので、その周表面に冬目層が形成されていない木
材であるため、表面の硬さが劣り、傷や汚れが付きやす
く、周表面を研磨しても艶が充分に出なくて美観に掛け
るなどの欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、背板
の用途は、大半がチップ用であり、二次加工品用として
の背材の利用価値が一応あるといえるが、その付加価値
は必ずしも大きいとは言えない。最近、木材資源を活用
することが注目されていることを考えれば、背板の更な
る新しい有効利用方法が望まれている。また、別の用途
として提案されているような隣接する背材の凸条と凹条
を直接に接続して化粧壁材を形成する構造は、背材の幅
方向や厚さ方向の反りをあまり簡単に吸収するとは言え
ず、更に簡単に解決する方法が必要とされる。
【0007】また、周表面に形成されて現れる冬目層を
利用して、傷が付きにくく、研磨することにより艶が出
やすい木材表面を活用して製品化することが望まれてい
る。この発明は、背板を利用して接着剤を使用しないで
内装壁板を容易に製造することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、この発明のうち請求項1記載の発明は、冬目層が周
表面に形成された背板を両側の木端面が所定厚さ以上に
なるように、ひき割りして多数の背材を作成する。この
背材の両側の木端面に、背材の木裏面から一定の高さの
位置に、木裏面と平行な方向の木端溝を削成し、背材の
長さよりやや短い長さを有し、背材の木端面に切削する
木端溝の深さ寸法の少なくとも二倍以上の幅を有し、そ
の木端溝の幅寸法とほぼ同じないしやや薄い厚さを有す
る木端連結材を作成する。その背材の木端溝に木端連結
材の幅方向の片側部分を嵌入し、その木端連結材の他側
部分を別の背材の木端溝に嵌入することにより、隣接す
る背材を相互に接続して、順次多数の背材を接続するこ
とを特徴とする。このよう発明の目的に供される連結材
は、しばしば目地板と呼ばれることがある。
【0009】このように構成することにより、木端連結
材を介して、複数の背材を相互に接続することにより、
所定の長さおよび幅を有する背材を集成板材に成形して
この発明の内装壁材が得られる。この背材と連結材との
結合は、木端溝と木端連結材との嵌め合い結合によるの
で、接着剤を使用して結合したり釘打ち固定により結合
したりしなくてもこの発明を実施できる。背材の長さ方
向とほぼ直交する方向に背材接続品を補強したり背材接
続品の運搬に供したりする目的で、補強材を木裏面に添
設することも可能でありこの発明の作用効果を得るのに
有効である。
【0010】また、この発明のうち請求項2記載の発明
は、冬目層が周表面に形成された背板を両側の木端面お
よび前後の木口面が所定厚さ以上になるように、ひき割
りして多数の背材を作成する。この背材の両側の木端面
に、背材の木裏面から一定の高さの位置に、木裏面と平
行な方向の木端溝を削成し、同様にこの背材の前後の木
口面に、背材の木裏面から一定の高さの位置に、木裏面
と平行な方向の木口溝を削成し、この背材の長さとほぼ
同じ長さないし背材の長さよりやや長い長さを有し、所
定の幅を有する平行額縁材の片側の木端面に木端溝を削
成し、所定の長さおよび幅を有する直交額縁材の片側の
木端面に木端溝を削成し、背材の長さよりやや短い長さ
を有し、背材の木端面に切削する木端溝の深さ寸法の少
なくとも二倍以上の幅を有し、木端溝の幅寸法とほぼ同
じないしやや薄い厚さを有する木端連結材を作成する。
【0011】その背材の木端溝に木端連結材の幅方向の
片側部分を嵌入し、その木端連結材の他側部分を別の背
材に嵌入することにより、隣接する背材を相互に接続し
て、順次多数の背材を接続する。その接続した背材接続
品の幅方向の端部に位置する背材の木端面に切削された
木端溝に木端連結材の片側部分を嵌入し、その木端連結
材の他側部分を平行額縁材の木端溝に嵌入することによ
り、背材の木端面と平行額縁材の木端面を接続する。次
いで、接続した背材接続品の背材長さ方向の端部におい
て連続する木口面に現れる連続する木口溝に所定の長さ
を有する木口連結材の幅方向の片側部分を嵌入し、その
木口連結材の他側部分を直交額縁材の木端溝に嵌入する
ことにより、背材の木口面と直交額縁材を接続すること
を特徴とする。その際、平行額縁材と直交額縁材が交差
する角部分の結合構造は、両額縁材の端部同士の突合せ
または重ね合せにより両額縁材を連結して額縁を組合せ
形成する。
【0012】この背材と連結材との結合および連結材と
額縁との結合は、木端溝と連結材との嵌め合い結合によ
るものであり、接着剤を使用して接着したり釘打ちによ
り固定したりすることなしにこの発明を有効に実施する
ことができる。このように構成することにより、連結材
を介して、複数の背材を相互に接続して嵌合させ額縁で
周囲を囲むことにより、所定の長さおよび幅を有する背
材集成板材に成形してこの発明の内装壁材が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】かかる目的を達成すべく、この発
明において、背板は、冬目層が周表面に形成された桧、
杉等の樹種から選び、その背板をひき割りして得られる
背材は、両側の木端面が5mmないし10mmの厚さを
有し、50mmないし150mmの幅を有し、1000
mmないし3000mmの長さを有する。その背材は、
その両側の木端面に、背材の木裏面から一定の高さの位
置に、木裏面と平行な方向の3mmないし5mmの幅
と、かつ10mmないし20mmの深さを有する木端溝
が削成されており、その背材の前後の木口面に、背材の
木裏面から一定の高さの位置に、木裏面と平行な方向の
3mmないし5mmの幅と、10mmないし20mmの
深さを有する木口溝が削成されている。その複数の背材
を相互に接続する連結材は、背材の木端面に切削する木
端溝の深さ寸法の2.5倍ないし4倍、好ましくは3倍
ないし3.5倍の幅と、木端溝の幅寸法とほぼ同じない
しやや薄い厚さを有することを特徴とする。その連結材
の樹種は、背材の樹種と同一樹種であることが好適であ
るが、異なる樹種であってもこの発明の作用効果を得る
ために構わない。通常、桧が好適に用いられる。
【0014】このように構成することにより、隣接して
接続される背材の間に隙間を生じさせることができる。
その背材接続品は、その周囲に30mmないし1200
mmの幅を有する額縁材が接続される。
【0015】冬目層が周表面に形成された背材とは、樹
皮を剥いだとき木材の周囲の表面に、冬目層が形成され
ているような時期を選んで伐採された木材を製材したと
きに派生する製材製品の一種であり、木材周表面の一部
からなる断面が円弧状の木表面および製材時の鋸刃によ
る切削面からなる平坦な木裏面を有する背板の周囲を切
り回したものを指している。この発明の樹皮を剥いだ木
材の周囲の表面に冬目層が形成されているような時期と
は、10月から3月まで、好ましくは11月から2月ま
でを言う。
【0016】
【実施例】次に、この発明に係る内装壁材12の代表的
な実施例について説明するが、この発明は下記実施例に
限定されるものではない。図1は、第一の実施例を示す
ものであり、この発明を実施した内装用の内装壁材の一
部分を示している。通常の日本建築における室内壁は、
床面からの高さが約2.4mである。したがって、背板
利用の内装用内装壁材は、上下方向に略沿って長さを
2.4mより若干長くし、壁に設置する際に室内の高さ
に合わせて長さを切断するようにする。図1の内装壁材
の横幅と上下幅は、作業性を考慮して適宜に変更でき
る。背板は、針葉樹の樹種が好適に使用される。
【0017】図1において、内装壁材12は、背材14
が木端連結材16を介して接続されている。樹皮を剥い
だ木材の周囲の表面に、冬目層が現れて形成されている
ような時期を選んで伐採された木材を製材したときに派
生する製材製品の一種であり、木材周面の一部からなる
断面が円弧状の木表面および製材時の鋸刃による切削面
からなる平坦な木裏面を有する背板を活用するものであ
り、その背材は、表皮を剥いだ針葉樹を製材したときに
派生した背板を挽き割りして幅100mm、長さ240
0mmの背材14を成形して得る。その成形の際、背材
の木端部分の厚さは、8mm以上になるように挽き割り
する。
【0018】図2は、図1のII−II線の断面図を示
し、図4は、図2の部分拡大図を示すものである。その
背材14は、幅方向両側の木端面18に、背材の平面側
に相当する木裏面22から一定の高さの位置に鋸により
木端溝20が背材の長さ方向に沿って切削され掘り込ま
れている。その木端溝20の寸法は、深さ10mm、幅
3mmである。その木端溝20の中心線の高さは、背材
の木裏面22から4mmである。木端連結材16は、背
材とその背材に隣接する別の背材を連結するために供す
る部材であり、その木端連結材16の寸法は、幅29m
m、厚さ2.9mm、長さはその背材と同じく2400
mmである。
【0019】図3は、図1に示される内装壁材を製造す
る際に使用される背材14と木端連結材16について、
組み合わせる前の状態を示す分解図である。この背材1
4と木端連結材16の組合せ方法は、背材14の木端溝
20に木端連結材16の幅方向の片側部分を挿入し嵌め
込むものであり、背材同士の接続は、その木端連結材1
6の他側部分を別の背材の木端溝に挿入し嵌め込むこと
により行ない、次いでその別の背材の他側木端面に形成
されている木端溝20に別の木端連結材16の片側部分
を挿入して嵌め込み背材を接続するようにして、背材1
4と木端連結材16を順次接続して幅1200mmの内
装壁材12を製造する。この木端連結材16の幅29m
mは、木端連結材を挟む両側の背材の木端面18に形成
されている木端溝20の深さの合計値20mmより大き
いので、接続する両背材のそれぞれの木端面18が、互
いに接触することなく、幅約9mmの隙間24が両木端
面の間に生ずる。その結果、内装壁材12は、木端連結
材16の幅方向の一部が両木端面の隙間24から露出す
る。
【0020】この構成の内装壁材12では、その表面に
隙間24が模様状に現れて美観を醸し出すことができ
る。またこの発明の木端連結材16の機能は、両側の背
材を連結する効果を果たす効果を有する共に、両側の背
材に接続するにあたり干渉作用を果たす効果を有する。
すなわち、背材は、それを構成する木材の乾燥度合が部
分的に不均一であるとその不均一さに起因して反りを生
じ易いが、背材の幅が広くて厚さが厚いため幅方向の曲
げ剛性が大きいので、背板の反りを強制的に変形させて
修正するのが困難である。
【0021】ところが、この発明の内装壁材は、各背材
の間に木端連結材を介在ざせるので、木端連結材の一部
を切削することにより、背材の反りや形状バラツキを容
易に吸収できるし、木端連結材と木端溝の寸法が十分に
整合しないときであっても、木端連結材を研削すること
により修正して嵌め合いを達成させることが出来る。更
に、隣接する背材同士の厚さにバラツキがあっても、背
材とその隣の背材の間に隙間が存在するので、段差が目
立ちにくく触感も改善される効果がある。
【0022】この発明の内装壁材は、硬質の冬目層が周
表面に形成された背材を、連結材を介して、接続したも
のであるので、その冬目層をバフ掛け等の研磨手段を用
いて研磨すると、冬目層に艶が発生して美観を醸し出す
ことができるし、冬目層は堅く強いので傷や汚れが付き
にくい効果がある。木材の表面処理は、美観と保護を目
的として塗装処理を施すことが通常行なわれるが、この
発明では前述した冬目層に特有の硬質層の性質を活用す
るので、表面塗装を施す必要がない。これと対象的に、
周表面に硬質の冬目層が形成されていない背材を用いた
内装化粧材では、硬質の冬目層が周表面に形成されてい
ないので、バフ掛けにより研磨しても、充分な艶が得ら
れないし、傷が付きやすいので、美観が劣り、傷が付き
やすく耐久性も劣り、塗装により木材を保護する必要が
ある。
【0023】図5は、この発明の内装壁材の裏面に、背
材と略交差する方向に棒状の裏打ち材30を添設した状
態を示す。この棒状の裏打ち材30は、背材14の接続
を補強する効果があるし、この発明の内装壁材12を移
動したり設置したりする際に、その取扱いが便利であ
る。また、この裏打ち材30は、内装壁材に添設した状
態のまま内装壁材を設置することもできる。
【0024】図6は、第二の実施例を示すものであり、
同じくこの発明を実施した内装用の内装壁材の一部分を
示している。なお、第一の実施例と同一の構成要素には
同符号を付して説明を省略する。第二の実施例の内装壁
材は、第一の実施例に開示された内装壁材12に追加し
て、その末端の背材の木端面18に木端額縁材40を接
続し、その連続する多数の背材の木口面42に木口額縁
材44を接続したものである。各背材は、その木端面に
木端溝が切削されるとともに、背材の長さ方向両端の木
口面42にも木口溝46が切削されている。木裏面22
からの木口溝の高さは、木端溝の高さと同一にするのが
好適である。その木口溝46の寸法は、深さ10mm、
幅3mmである。
【0025】背材とそれに隣接する背材との木端面同士
の接続は、第一実施例と同様に、木端連結材16を介し
て行なう。背材と木端額縁材40との接続は、接続した
多数の背材接続品の幅方向両端に位置する背材の外側木
端面の木端溝に木端連結材の片側部分を挿入し、その木
端連結材の他側部分を木端額縁材40の溝に挿入する方
法により行なう。次に、背材と木口額縁材44との接続
は、全ての背材と両側の木端額縁材が接続された後、連
続する背材と木端額縁材40の長さ方向両端部の木口面
42に連続して現れる木口溝46に木口連結材50の片
側部分を挿入し、その木口連結材の他側部分を木口額縁
材の溝に挿入する方法により行なうことができる。その
木口連結材50の寸法は、幅25mm、厚さ2.9mm
である。木端額縁材40と木口額縁材44とが交わる交
差する部分における両額縁材の接続は、公知の木工枠部
材の突合せ構造を採り入れることにより行ない、両額縁
材で周囲を囲まれた額縁付き内装壁材を製造することが
できる。
【0026】この構成の内装壁材12では、第一の実施
例と同一の作用効果に加えて、接続した背材の周囲に額
縁材を結合して囲むことにより、背材の接続を補強する
効果があり、更に内装壁材の運搬し易さや取付け作業時
の便宜に供することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、製材時に派生する未利用の背板を切り回し
て得られる背材を活用するため内装用の内装壁材を製造
するにあたり、連結材を介して背材を接続することによ
り、背材の反り、曲がり、変形等を吸収して、背材の接
続効果の優れた内装壁材を得ることができる。また、背
材の断面形状が木表面側の円弧形状と木裏面側の平面形
状により形成されていることにより、内装壁材の板厚方
向の圧力に対して大きな耐圧性を有し、材料として機械
的な特性が優れており、かつ木材の美観を最も効果的に
表す建材として有用である。前述の実施例では、内装壁
材を例としてこの発明の作用効果を説明したが、この発
明は内装壁材に限られるものではなく、ドア等の内装材
に実施してもこの発明の作用効果を有効に得ることがで
きる。
【0028】この発明の内装壁材は、硬質の冬目層が周
表面に形成された背材を連結材を介して接続したもので
あるので、その冬目層をバフ掛け等の研磨手段を用いて
研磨すると、冬目層に艶が発生して美観を醸し出すこと
ができるし、傷や汚れが付きにくい効果がある。
【0029】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、接続した背材の周囲を額
縁材で囲むことにより、連結した内装壁材が補強され、
取扱い作業性が便利になり、室内の壁面に容易に取り付
けることができるという効果が得られる。このようなこ
の発明により、製材時の派生材である背板が実質的に利
用可能になり、木材資源が有効に活用されるようにな
る。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる化粧壁材の一実施例を示す平
面図
【図2】同化粧壁材の一実施例のII−II線断面図
【図3】同化粧壁材の一実施例の分解構造図
【図4】同化粧壁材の一実施例の連結部の部分拡大断面
【図5】同化粧壁材の一実施例の裏打ち断面図
【図6】この発明に係わる化粧壁材の他の実施例を示す
平面図
【図7】同化粧壁材の他の実施例のVII−VII断面
【図8】同化粧壁材の他の実施例のVIII−VIII
線断面図
【図9】背材を連結し使用した従来の化粧壁材の断面図
【0031】
【符号の説明】
12・・・内装壁材 14・・・背材 16・・・木端連結材 18・・・木端面 20・・・木端溝 22・・・木裏面 24・・・隙間 40・・・木端額縁材 42・・・木口面 44・・・木口額縁材 46・・・木口溝 50・・・木口連結材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冬目層が周表面に形成された背板を両側の
    木端面が所定厚さ以上になるように、ひき割りして多数
    の背材を作成し、その背材の両側の木端面に、木裏面と
    平行な方向の木端溝を削成し、木端溝の深さ寸法の少な
    くとも二倍以上の幅を有し、その木端溝の幅寸法とほぼ
    同じないしやや薄い厚さを有する連結材を作成し、その
    背材の木端溝に連結材の片側部分を嵌入し、その連結材
    の他側部分を別の背材の木端溝に嵌入することにより、
    隣接する背材を相互に接続して順次多数の背材を接続し
    たことを特徴とする内装壁材。
  2. 【請求項2】冬目層が周表面に形成された背板を両側の
    木端面および前後の木口面が所定厚さ以上になるよう
    に、ひき割りして多数の背材を作成し、その背材の両側
    の木端面に、木裏面と平行な方向の木端溝を削成し、そ
    の背材の前後の木口面に、木裏面と平行な方向の木口溝
    を削成し、その背材の長さとほぼ同じ長さないし背材の
    長さよりやや長い長さを有し、所定の幅を有する平行額
    縁材を作成し、その平行額縁材の片側の木端面に木端溝
    を削成し、所定の長さおよび幅を有する直交額縁材を作
    成し、その直交額縁材の片側の木端面に木端溝を削成
    し、その木端溝の深さ寸法の少なくとも二倍以上の幅を
    有し、木端溝の幅寸法とほぼ同じないしやや薄い厚さを
    有する連結材を作成し、その背材の木端溝に連結材の片
    側部分を嵌入し、その連結材の他側部分を別の背材に嵌
    入することにより、隣接する背材を相互に接続して順次
    多数の背材を接続し、その背材接続品の端部背材の木端
    溝に連結材の片側部分を嵌入し、その連結材の他側部分
    を平行額縁材の木端溝に嵌入することにより、背材の木
    端面と平行額縁材の木端面を接続し、その背材接続品の
    木口溝に連結材の片側部分を嵌入し、その連結材の他側
    部分を直交額縁材の木端溝に嵌入することにより、背材
    の木口面と直交額縁材を接続したことを特徴とする内装
    壁材。
JP2000404173A 2000-12-12 2000-12-12 内装壁材 Pending JP2002178308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000404173A JP2002178308A (ja) 2000-12-12 2000-12-12 内装壁材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000404173A JP2002178308A (ja) 2000-12-12 2000-12-12 内装壁材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002178308A true JP2002178308A (ja) 2002-06-26

Family

ID=18868172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000404173A Pending JP2002178308A (ja) 2000-12-12 2000-12-12 内装壁材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002178308A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112200A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Toshio Takiguchi 家具又は建造物の壁面体又は戸

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006112200A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Toshio Takiguchi 家具又は建造物の壁面体又は戸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5050653A (en) Laminated wood process for using waste offcut strips and products thereof
US6428871B1 (en) Method of manufacturing decorative wood products from engineered wood products
US20030205316A1 (en) Wooden tiles and boards and methods for making the same
JP2001329681A (ja) 板 材
US3515620A (en) Decorative,laminated wood panel and method of making same
US20060283121A1 (en) Panel door and method of making a panel door
US2269927A (en) Composite floor and floor unit for forming the same
JPH102096A (ja) 床材及び床材製造法
JP2002011708A (ja) 表面強化建材
JP2002178308A (ja) 内装壁材
JP2756642B2 (ja) 床構造
JP6788867B2 (ja) 床材の製造方法
US5015320A (en) Laminate wood structure
JP4699627B2 (ja) 集成材の製造方法及びこの製造方法により形成された集成材
EP1532326B1 (en) A panel having a wooden body made by board-shaped building elements
JP5511586B2 (ja) 木質複合材
US20060185304A1 (en) Method of manufacturing a flooring panel
JP3252693B2 (ja) 表面化粧造作材
JPH0544439Y2 (ja)
JPH05147010A (ja) 集成材
JP3507363B2 (ja) 沓摺及び敷居並びにそれらの製造方法
JP2004314575A (ja) 無垢材の積層合板
JP3162859U (ja) 内・外装壁材
JP2873664B2 (ja) 建築用板
JP2001049857A (ja) 無垢調木質床材