JP2006112047A - 高靱性土留壁、および高靱性土留壁の施工方法 - Google Patents

高靱性土留壁、および高靱性土留壁の施工方法 Download PDF

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将博 中井
Takahiro Ebina
崇宏 蝦名
Nobuaki Arai
信章 荒井
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Abstract

【課題】プレストレストコンクリート杭の連接体から構成され、高い靱性を有する高靱性土留壁を提供する。
【解決手段】高靱性土留壁1は、この高靱性土留壁1を構成するPC(プレストレストコンクリート)杭がH形断面を有するPC杭10であって、網目状に配設した鉄筋又はPC鋼材30を壁体内全面に内蔵するとともに、隣接するH形断面を有するPC杭間の連接空所20に間詰めコンクリート50を充填して一体構造物としたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プレストレストコンクリート杭の連接体から成る土留壁、およびそのような高靱性土留壁を施工する土留壁の施工方法に関する。
従来より、例えば地下構造物を構築するにあたっては、鋼矢板やコンクリート杭やコンクリート矢板などといった複数の杭又は矢板を連続的に地中に沈設して、掘削時における土砂の崩壊を防ぐための、仮設構造物としての土留壁を施工することが行われている。また、近年、アンダーパスの側壁など荷重条件の厳しい、高さの高い鉛直土留壁をPC杭等によって築造し、永久構造物として用いることも行われている。
このような土留壁の施工に用いられるコンクリート杭やコンクリート矢板として、PC(プレストレストコンクリート)杭又はPC矢板が普及している。このPC杭又はPC矢板は、プレテンション方式で製造され、PC鋼材を緊張してコンクリートにプレストレスを与え、曲げ耐力を高めたものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、土留壁の施工に用いられるPC杭又はPC矢板として、波形断面を有するPC矢板や、角形断面を有するPC杭が知られている。角形PC杭は、例えば、プレテンション方式のプレストレス遠心力コンクリートパイルを用い、断面を角形に成形し、中心にオーガドリル挿入孔を有するものがある(例えば、特許文献2参照。)。このような角形PC杭を連続的に沈設した壁体パイルは、構造物として最適な剛性および耐力を有するとされているが、隣接杭間の一体化及びシール性が乏しく、靱性向上も未だ十分でない。
また、波形PC矢板や角形PC杭に代えて、杭を連続的に沈設した際の隣接する杭同士の連接部に杭の長手方向に凹条を備えた、H形断面を有するPC杭を用いた土留壁も知られている。このようなH形断面を有するPC杭は、波形PC矢板や角形PC杭よりも曲げ耐力が高く、容易かつ正確に地中に沈設することができるものである。
特許第3017676号公報 特開昭48−99908号公報
上述したように、PC杭は、土圧または地震荷重等によってPC杭に曲げが生じたとしても、引張側のPC鋼材が曲げに抵抗し、復元性が高い。しかし、土中構造物は地盤の変形と共に、強制的に変形させられる。特にレベル2地震に対しては、PC杭の降伏耐力を越えてしまう。PC杭は、PC鋼材降伏後の変形性能が小さく、土留壁等においては、条件によって、さらに靱性を向上させ、地震エネルギー等の吸収能力をさらに大きくしたい場合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、高い靱性を有する高靱性土留壁、およびそのような高靱性土留壁を施工する高靱性土留壁の施工方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の高靱性土留壁は、H形断面を有するプレストレストコンクリート杭の連接体から成る壁体であって、網目状に配設した鉄筋又はPC鋼材を上記壁体内全面に内蔵し、杭間の連接空所に間詰めコンクリートを充填して構成したことを特徴とする。
本発明の高靱性土留壁は、高靱性土留壁を構成するプレストレストコンクリート杭がH形断面を有するものであるため、各PC杭のウエブに鉄筋又はPC鋼材を網目状に配設することが容易に実現可能である。また、本発明の高靱性土留壁は、網目状に配設した鉄筋又はPC鋼材を上記壁体内全面に内蔵するとともに、杭間の連接空所に間詰めコンクリートを充填して一体構造物としたものであるため、壁体全体が高強度・高剛性体となると共に、極めて高い靱性を有することとなる。
また、上記目的を達成する本発明の高靱性土留壁の施工方法は、H形断面を有するPC杭のウエブに予め多数の孔を設けておき、そのPC杭のフランジ端を隣接させて順次地中に沈設し、鉄筋又はPC鋼材を上から左右斜めに上記孔を通って隣接PC杭を縫って互いに交差させて挿通し、隣接PC杭間空所に順次間詰めコンクリートを打設してPC杭を一体化した壁体を形成することを特徴とする。
なお、本発明において、前記PC鋼材として異形PC鋼棒を用いると挿通が容易であり、間詰めコンクリートとの付着性が向上するので好ましい。
本発明の高靱性土留壁の施工方法によれば、各H形断面を有するPC杭のウエブに予め設けられた多数の孔に鉄筋又はPC鋼材を互いに交差させて挿通することによってその鉄筋又はPC鋼材を網目状に配設することが容易に実現され、本発明の高靱性土留壁が施工されることとなるため、極めて高い靱性を有する高靱性土留壁を容易に得ることができる。
本発明によれば、従来、PC鋼材降伏後の変形性能が小さかったPC杭で構築した土留壁に対して、高靱性土留壁は、鉄筋又はPC鋼材を網目状に配設すると共に杭間の連接空所に間詰めコンクリートを充填して一体構造物としたため、高い靱性を有することとなり、地震エネルギー等の吸収能力がより一層向上された高靱性土留壁が提供される。
また、本発明の施工方法によれば、PC杭として、ウエブに予め多数の孔を設けたH形断面を有するPC杭が適用されるため、それらの孔に鉄筋又はPC鋼材を互いに交差させて挿通することによって、鉄筋又はPC鋼材が網目状に配設された高靱性土留壁を容易に施工することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明するのに先立って、上述した従来技術のPC杭の問題点について分析する。
図3は、比較例である角形断面を有するPC杭を整列施工して土留壁を形成した壁体の一部分を上面から見た部分上面図である。
図3に示す土留壁2は、PC鋼材を埋設してプレテンション方式でプレストレスを導入した角形断面を有するPC(プレストレストコンクリート)杭60の連接体から成る土留壁である。隣接する角形PC杭60同士の接合面に凹条61が設けられていて、この凹条61には、袋詰めモルタル等の詰めもの62が充填されている。
この角形PC杭60は、土圧または地震荷重等によって曲げが生じたとき、この角形PC杭60に埋設されてプレストレスを与えるPC鋼材が曲げに抵抗し、復元性が高い。しかし、PC杭は、PC鋼材降伏後の変形性能が小さいものであるため、さらに靱性を向上させ、地震エネルギー等の吸収能力をさらに大きくしたい要求がある。
本発明は、上記のような分析に基づいたものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された高靱性土留壁の一部分を上面から見た部分上面図であり、図2は、図1に示す高靱性土留壁を側面から見た部分側面図である。
図1,図2に示す高靱性土留壁1は、PC鋼材を埋設してプレテンション方式でプレストレスを導入したH形断面を有するPC杭10の連接体から成る高靱性土留壁であって、本発明にいう高靱性土留壁の一例に相当するものである。また、各H形断面を有するPC杭10のウエブ10aには、予め多数の孔が設けられている。
この図1,図2に示す高靱性土留壁の施工方法を説明する。
先ず、ウエブ10aに予め多数の孔が設けられたH形断面を有するPC杭10を、各H形断面を有するPC杭10のフランジ端10bを隣接させて順次地中に沈設する。本実施形態では、図の向かって右側方向が沈設の進行方向であって、図の向かって左側から順に、先ず12本程度のH形断面を有するPC杭10を沈設する(第1工程)。
次に、沈設された隣接H形断面を有するPC杭間の連接空所20の内壁を、図示しない引掻棒や水ジェットを用いて清掃する(第2工程)。
次に、異形PC鋼捧30を、上から右斜め下に向けて、第1工程で沈設された各H形断面を有するPC杭10のウエブ10aに予め設けられた孔を通って、図中にA側と示したように、その孔の一方の端に沿わせて隣接H形断面を有するPC杭10を縫って挿通する。また、異形PC鋼捧30を、上から左斜め下に向けて、各H形断面を有するPC杭10のウエブ10aに予め設けられた孔を通って、図中にB側と示したように、上記一方に対するその孔の他方の端に沿わせて隣接H形断面を有するPC杭10を縫って挿通する(第3工程)。このように異形PC鋼捧30を挿通することは、異形PC鋼捧30を互いに交差させて挿通させることとなるため、異形PC鋼捧30を網目状に配設することが容易に実現される。尚、本実施形態に適用される異形PC鋼捧30は4mの定尺のものであって、挿通に当たっては、必要に応じて、図示しないカップラーを用いて複数の異形PC鋼捧30を連結する。
次に、第3工程で挿通された異形PC鋼捧30がH形断面を有するPC杭10の下部まで到達している隣接のH形断面を有するPC杭間の連接空所20にトレミー管40を差し込み、間詰めコンクリート50を打設する(第4工程)。図1,図2に示す例では、沈設された12本のH形断面を有するPC杭10のうちの、図の左側から数えて1本目と2本目の隣接するH形断面を有するPC杭間の連接空所20から、5本目と6本目の隣接するH形断面を有するPC杭間の連接空所20までは異形PC鋼捧30が下部まで到達しているため、図1,図2にハッチングで示されたH形断面を有するPC杭間の連接空所20にトレミー管40を差し込み、間詰めコンクリート50を打設する。
上述した第1工程から第4工程を繰り返すことによって、網目状に配設される異形PC鋼捧30が壁体内全面に内蔵されると共に、壁体を構成する全てのH形断面を有するPC杭間の連接空所20に間詰めコンクリート50が充填されて、H形断面を有するPC杭10を一体化した壁体が構築される。従って、このように構築された高靱性土留壁1は、壁体全体が高強度・高剛性体となると共に、極めて高い靱性を有することとなり、地震エネルギー等の吸収能力がより一層向上される。
尚、本実施形態では、異形PC鋼捧30を網目状に配設する例を挙げたが、これに限られるものではなく、鉄筋又は他のPC鋼材を網目状に配設してもよい。
本発明の一実施形態が適用された高靱性土留壁の一部分を上面から見た部分上面図である。 図1に示す高靱性土留壁を側面から見た部分側面図である。 比較例である角形断面を有するPC杭を整列施工して土留壁を形成した壁体の一部分を上面から見た部分上面図である。
符号の説明
1 高靱性土留壁
2 土留壁
10 H形断面を有するPC杭
10a ウエブ
10b フランジ端
20 連接空所
30 異形PC鋼捧
40 トレミー管
50 間詰めコンクリート
60 角形PC杭
61 凹条
62 詰めもの

Claims (4)

  1. H形断面を有するプレストレストコンクリート杭の連接体から成る壁体であって、網目状に配設した鉄筋又はPC鋼材を前記壁体内全面に内蔵し、杭間の連接空所に間詰めコンクリートを充填してなることを特徴とする高靱性土留壁。
  2. 前記PC鋼材は異形PC鋼棒であることを特徴とする請求項1記載の高靱性土留壁。
  3. H形断面を有するプレストレストコンクリート杭(PC杭)のウエブに予め多数の孔を設けておき、該PC杭のフランジ端を隣接させて順次地中に沈設し、鉄筋又はPC鋼材を上から左右斜めに前記孔を通って隣接PC杭を縫って互いに交差させて挿通し、隣接PC杭間空所に順次間詰めコンクリートを打設してPC杭を一体化した壁体を形成することを特徴とする高靱性土留壁の施工方法。
  4. 前記PC鋼材は異形PC鋼棒であることを特徴とする請求項3記載の高靱性土留壁の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008144557A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 残土排出装置
JP2012102573A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Takenaka Komuten Co Ltd 水平力伝達構造の構築方法
KR101265458B1 (ko) 2004-11-18 2013-05-16 콘텐트가드 홀딩즈 인코포레이티드 라이센스 중심의 콘텐츠 소비를 위한 방법, 시스템, 및 장치

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