JP2006109562A - ブラシ付きスロットレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁気ギャップを小さくするとともにコイル全体をコンパクトにして、小型で高出力が得られるブラシ付きスロットレスモータを提供する。
【解決手段】 回転軸21と、この回転軸21に装着された円筒状のコア22と、このコア22の外周面に張り付けられた複数のフラット状コイルエレメント5と、このコイルエレメント5に対向してその外周側に円弧状に略等間隔で配設した複数の永久磁石4aからなるマグネット部4と、コイルエレメント5に対し固定された位置に一定の隙間を介して配設され、各コイルエレメント5の巻線端部51が接続される複数のセグメント6aからなるコンミテータ6と、セグメント6aに摺接する複数のブラシ7とを有するブラシ付きスロットレスモータにおいて、コイルエレメント5は、個々に独立して別体の巻線により巻回されるとともに、隣り合うコイルエレメント5の通電方向が正逆反対方向となるように、巻線端部51がセグメント6aに結線されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラシ付きスロットレスモータに関するものである。
スロットレスモータは、コイルの芯となる鉄の積層板等からなる磁極歯を有しないモータであり、従って、磁極歯間に形成される空間(スロット)がない。このようなスロットレスモータは、長所として、(i)コギングがない、(ii)鉄損が少ない、(iii)ネオジ磁石等の高性能磁石との相性が良い等の特徴がある。
従来より、スロットレスモータのコイルの形成方法として、例えば特許文献1により提案されているものがある。これは、円筒状のコアの周面に巻線を所定の層だけ繰り返し重ねて巻回し、複数のコイルエレメントをコアの外周面に形成するものである。
しかしながら、特許文献1に示すコイルは、巻線が重なり合うため、コア表面のコイルが厚くなり、コイルに対向して設けたマグネット部とコアとの間隙が広くなる。このため、磁気ギャップを狭くすることが困難であり、十分に大きな有効磁束が得られない。従って、高トルクのモータを構成しにくい。また、巻線を重ねることにより、コイルのサイズが大きくなり、モータ全体を小型化することが困難である。更に、巻線を斜めに巻回しているため、回転方向に対して巻線が角度を有し、トルク発生に寄与する成分が少なくなる。従って、効率よく高トルクが得られるモータを構成しにくい。
特開平6−54490号公報
本発明は、上記従来技術を考慮してなされたものであり、磁気ギャップを小さくするとともにコイル全体をコンパクトにして、小型で高出力が得られるスロットレスモータの提供を目的とする。
請求項1の発明は、回転軸と、この回転軸に装着された円筒状のコアと、このコアの外周面に張り付けられた複数のフラット状コイルエレメントと、このコイルエレメントに対向してその外周側に円弧状に略等間隔で配設した複数の永久磁石からなるマグネット部と、コイルエレメントに対し固定された位置に一定の隙間を介して配設され、各コイルエレメントの巻線端部が接続される複数のセグメントからなるコンミテータと、セグメントに摺接する複数のブラシとを有するブラシ付きスロットレスモータにおいて、コイルエレメントは、個々に独立して別体の巻線により巻回されるとともに、隣り合うコイルエレメントの通電方向が正逆反対方向となるように、巻線端部が前記セグメントに結線されたことを特徴とするブラシ付きスロットレスモータを提供する。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、セグメントは、2個ずつ間を飛ばして2個ごとにコイルエレメントに接続して連続した一連のコイルを形成し、各コイルエレメントの巻線の両端部は、相互に交差するとともに隣のコイルエレメントの一方の巻線端部と交差してセグメントに接続されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、コイルエレメントは、長手方向を有する形状であり、該長手方向を回転軸の軸方向に沿って配設し、コイルエレメントの長手方向両端部のコイルエンドがコアの端面に沿って折り曲げられたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、コイルエレメントは、帯状の鉄材を巻回して形成されたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、帯状の鉄材の表面に銅めっきを施したことを特徴とする。
請求項1の発明によると、円筒状コアの表面に設けた複数のコイルエレメントがそれぞれ独立してフラット状に巻回されているので、巻線が重なることがなく、コア表面のコイルが厚くならない。従って、磁気ギャップを狭く形成することができる。そのため、大きな有効磁束が得られ、高トルクのモータを構成できる。また、トルク発生に寄与しない渡り線部分が少ないので、電気抵抗が低く、高出力が可能となる。
更に、各コイルエレメントの巻線を、回転方向に対して直角になるように配置できるので、有効にトルクを発生させることができ、高出力なモータとなる。
更にまた、隣り合うコイルエレメント同士が正逆反対方向に通電されることにより、隣接する巻線に同一方向の電流が流れる。これにより、位相ずれによる電磁エネルギーの損失を抑え、効率的に高トルクを得ることができる。
請求項2の発明によると、コイルの組立時、巻線端部とコンミテータとの接続作業において、隣り合うコイルエレメント同士が正逆反対方向に通電されるように結線して、位相ずれを防ぐことができる。このため、各コイルエレメントは、巻線を同方向に巻回した同じものでよく、別部品を製造する必要がない。従って、部品の管理が容易であり、製造プロセスも煩雑にならない。
請求項3の発明によると、コイルエンドを折り曲げることにより、コイルエレメントの長さが小さくなるので、モータ全体の長さを縮小することができ、モータをより小型化することができる。
請求項4の発明によると、コア表面とマグネット部との間に設けられたコイル自体が磁性体の鉄材であるため、コアの機能が得られる。従って、磁気ギャップが更に小さくなり、コンパクトで高トルク且つ大容量のモータを構成することができる。
請求項5の発明によると、帯状の鉄を薄くすることにより鉄損が低く抑えられるとともに、銅めっきすることにより導電性が良くなる。また、銅と鉄の比率を変えることで、電気抵抗を低くしたものや、磁気ギャップを小さくしたもの等、用途に応じて自在にコイルを形成することができる。
図1および図2は、本発明に係るスロットレスモータの内部構成例を示し、図1は軸線方向の断面図、図2は図1のA−A線で切断した軸線方向に対して垂直の断面図である。
モータ1は、ロータ2およびステータ3により構成される。ロータ2は、回転軸21と、この回転軸21に固定された円筒状のコア22と、コア22の外周面に等間隔に張り付けられた複数(この例では6個)のコイルエレメント5と、コンミテータ6により構成される。コイルエレメント5は、後述のように、それぞれ独立してフラット状に巻回される。各コイルエレメント5の磁路を形成するコア22は円筒形状であって、各コイルエレメント5の芯となるように円筒表面に突出する磁極歯を持たない。従って、磁極歯間に形成されるスロットもない。このように、単なる円筒状の磁性材(鉄)からなるコア22の表面にフラット状のコイルエレメント5を貼着することにより、スロットレスモータ1が形成される。コンミテータ6は、回転軸21にコイルエレメント5とともに固定され、1個のコイルエレメント5ごとに巻線端部51を結線する2個のセグメント6aからなる。従って、全体ではコイルエレメント5の数の2倍、すなわち図2の例においては12個のセグメント6aが、回転軸21と同心の円筒状コンミテータ6の外周面上に配設される。12個のセグメント6aは、各コイルエレメント5に対応した位置に2個ずつ円周方向に並べられ、円筒状コンミテータ6上で円周方向に並列して設けられる。従って、コンミテータ6はコイルエレメント5とともに回転する。このコンミテータ6の各セグメント6aに、ブラシ7が摺接する。尚、各セグメント6aを円筒状コンミテータ6の端面(図1の左側端面)に放射状に12個設けて、ブラシ7を端面側から押し付けるようにしてもよい。
ステータ3は、モータ1全体を覆うケース31、ケース31の内壁に沿って貼設された複数(図2では4個)の永久磁石4aからなるマグネット部4、および前述のブラシ7からなる。永久磁石4aは、図2に示すように、円弧状に略等間隔に分割されてケース31の内壁に配設される。従って、ケース31がマグネット部4のコア(ヨーク)を構成する。ブラシ7は、ブラシホルダ71内に取り付けられたスプリング72を介してコンミテータ6に接触し、ロータ2の回転時に、コンミテータ6のセグメント6aに順次摺接する。ブラシ7は、正極および負極それぞれの電源に接続されたものが、少なくとも1個ずつ設けられて、セグメント6aを介して各コイルエレメント5に給電する。
図3はコイルエレメント5の形状例の平面図である。コイルエレメント5は、磁極歯等の芯を有することなく、巻線を薄く、例えば1層または2〜3層に巻回して、フラット状に形成される。コイルエレメント5は、図2の例では6個設けられ、各コイルエレメント5ごとに別体の巻線により独立して巻回され、樹脂により固められて、コア22に貼着される。各コイルエレメント5の巻先端部51は、前述にように、コンミテータ6のセグメント6aに接続される。このコイルエレメント5は長手方向を有し、その長軸5cが回転軸21(図1)と平行になるように、円筒状コア22の表面に貼付される。
図4は、本発明の異なるコイルエレメント5aの外観図である。この例は、帯状の導電性の磁性体である鉄材52を巻回してコイルエレメント5aを形成したものである。導電性を増すために、鉄材52に銅メッキを施してもよい。また、巻回する鉄材52間に絶縁フィルム53を介装してもよい。或いは、絶縁フィルム53の代わりに、鉄材52の表面に絶縁被膜をコーティングしてもよい。
このように、帯状の鉄材52を用いてコイルエレメント5aを形成することにより、磁性体である鉄材52自体が永久磁石4aの磁路を形成するヨークを兼ねるため、永久磁石4aとコイルエレメント5の円筒状コア22との磁気的な空隙がさらに狭くなり、高トルクを得ることができる。
コイルエレメント5,5aは、円筒状コア22の表面に張り付けられるため、図2に示すように、コア22の外周形状に沿うような円弧状の断面形状を有する。この曲面は、コイルエレメント5,5aを巻回した後に形成してもよいし、巻回時に形成してもよい。
図5〜図7は、本発明の異なるコイルエレメント5bの例であり、モータ1の回転軸21の軸方向両端側に位置するコイルエンド54を、コア22の円筒端面に沿って折り曲げたものである。図5は、モータのコイル部のみを示す側面図であり、図6は、コイルエレメント5b単体の平面図である。図7は、コイルエレメント5bを用いた場合のモータ1aの正面図である。このように、コイルエンド54を折り曲げることにより、コイルエレメントの長さを縮小することができ、モータ1a全体を小型化することができる。
図8は、本発明のスロットレスモータのコイル結線例の展開図である。すなわち、例えば図2に示すように、コイルエレメント5が6個の場合の結線例であり、各コイルエレメント5の巻線の両端部がコンミテータ6のセグメント6aに結線される。
6個のコイルエレメント5の位置に対応して、それぞれ真下に2個ずつのセグメント6aが合計12個設けられる。図8に示すように、各コイルエレメント5の巻線両端部は互いに交差するとともに、隣のコイルエレメント5の一方の巻線端部と交差して、セグメント6aに接続される。そして、コイルエレメント5の巻線端部は、真下の2個のセグメント6aのうち遠い方、または隣のコイルエレメント5の真下の2個のセグメント6aのうち遠い方のセグメント6aに接続される。各コイルエレメント5の真下のセグメント6aに接続されるコイルエレメント5と、隣のコイルエレメント5の真下のセグメント6aに接続されるコイルエレメントとは、交互に配置される。従って、セグメント6aは、2個ずつ間を飛ばして2個ごとにコイルエレメント5に接続されて、一連のコイルが形成される。これにより、図8に示すように、12個のセグメント6aのうち、#1,#2,#5,#6,#9,#10の6個を用いて6個のコイルエレメント5が接続され、一連のコイルが形成される。このような結線を行うことにより、隣り合うコイルエレメント5の通電方向が互いに正逆順番に並ぶように一連のコイルを形成することができる。これにより、隣り合うコイルエレメント5の巻線に流れる電流方向が同じ方向となり、エネルギー損失が抑えられて位相ずれを防止することができる。
図9(A)〜(C)は、図8の結線例によるコイルの動作を示し、図9(A)の状態から、ロータ2の回転とともに、ブラシ7が相対的にセグメント6aの半分ずつ右方向へ移動した状態を示す。
本実施形態においては、マグネット部4を構成する永久磁石4aが4個、ブラシ7が「+」側および「−」側それぞれ2個ずつであり、マグネット部4およびブラシ7がステータ側となる。コイルエレメント5およびセグメント6aが回転することにより、ブラシ7がセグメント6aに順次摺接し、各コイルエレメント5に給電する。
ブラシ7を介して「+」側から「−」側へ給電されると、各コイルエレメント5に矢印方向に電流が流れ、ロータ2が回転する。ロータ2を構成するコイルエレメント5およびセグメント6aが回転すると、ブラシ7がセグメント6aに順次接触して、それぞれのブラシ7を介して「+」から「−」へ電流が流れる。図中の点線で示したコイルエレメント5は、ブラシ7の接触位置により通電されないものであり、これは図10以下においても同様である。図示のように結線することにより、それぞれのコイルエレメント5においては、図中の矢印で示すように、隣り合うコイルエレメント5同士には反対廻りに電流が流れ、隣接する巻線には同じ方向に電流が流れる。従って、エネルギー損失が軽減され、位相ずれを防止して高トルクを得ることができる。また、隣り合うブラシ7間の間隔は、2つのセグメント6a間の隙間を含む広さである。このように、絶縁領域となるセグメント6a間の隙間を2つまたはそれ以上含むことにより、絶縁性が高まり、耐電圧が向上する。
図10は、本発明のコイルの異なる結線例の展開図である。コイルエレメント5とセグメント6aとの結線は図8と同様であり、セグメント6a同士を結線する。セグメント6a同士の結線は、図示したように、セグメント6aの#1と#7,#2と#8,#3と#9,#4と#10,#5と#11,#6と#12のように、2個ずつのセグメント6aを結線する。セグメント6a同士を結線することにより、1個のブラシ7で複数のセグメント6aに同時に給電できるため、ブラシ7の数を削減することができる。図10の例によれば、「+」側および「−」側それぞれのブラシ7を1個ずつ設けることにより、図9と同様に各コイルエレメント5に電流が流れる。
図11は、本発明のコイルの異なる結線例の説明図であり、図8の結線例で未使用の6個のセグメント6aを用いて、別の一連のコイルを重ねて形成したものである。
先ず、図11(A)に示すように、図8と同様の結線を行う。すなわち、セグメントのうち#1,#2,#5,#6,#9,#10の6個を用いて一連のコイルを形成する。その後、図11(B)に示すように、残りの6個のセグメント6a(#3,#4,#7,#8,#11,#12)を用いて、(A)と同様の方法により別の一連のコイルを形成する。図11(A)と図11(B)とを重ね合わせることにより、図11(C)に示すように、全てのセグメント6aが均等に使用されたコイルが形成される。これにより、セグメント6aの使用効率が向上し、安定した高出力が得られる。また、回転中にブラシ7に対する摺接摩擦抵抗がほぼ一定になるため、ブラシ7の耐久性が増す。尚、図11(C)において、図11(B)で形成した一連のコイルを細線で示してある。また、図11の例では、セグメント6a同士の結線を行わないが、図10の例と同様にセグメント6a同士を結線することにより、ブラシ7を2個に削減することができる。
図12は、更に異なるコイルの実施形態の説明図であり、前述の実施形態よりもブラシ7の幅を大きくしたものである。図12(A)〜(C)は、ロータ2の回転により、ブラシ7が相対的にセグメント6aの半分ずつ図の右方向へ移動した状態を示す。尚、この場合、セグメント6a同士の結線は行われない。
ブラシ7の幅を大きくしたことにより、前述の実施形態に比べて、ブラシ7間の間隔が狭くなる。この例では、図12(B)の位置ではセグメント6a間の隙間が1個所分しか挟まれず、耐電圧が低くなるが、図12(A)および図12(C)の位置では2個所分のセグメント6a間の隙間が含まれている。このように、回転中の少なくとも1個所でブラシ7間の間隔がセグメント6a間の隙間を2個所以上含むような間隔とすることにより、平均的なブラシ7間の間隔が広がって、十分に大きな耐電圧を得ることができる。従って、耐電圧を高めるためにブラシ7の幅をあまり小さくする必要がなくなり、ブラシ7の幅に対する制約が少なくなって、設計の自由度が広がる。
図13および図14は、更に異なるコイルの実施形態の展開図であり、コイルエレメント5およびブラシ7の数が異なるものである。図13は、コイルエレメント5の数が8個、セグメント6aが16個、永久磁石4aが6個、ブラシ7が「+」側および「−」側それぞれ3個ずつの場合である。図14は、コイルエレメント5の数が10個、セグメント6aが20個、永久磁石4aが8個、ブラシ7が「+」側および「−」側それぞれ4個ずつの場合の結線例である。ブラシ7の数を多くすることにより、セグメント6a同士の結線の必要がなくなる。
コイルエレメント5とセグメント6aとの結線方法は、図8に示した前述の結線と同様であり、隣り合うコイルエレメント5の通電方向が、図中の矢印で示すように、互いに逆方向となるように一連のコイルを形成することができる。尚、2個以上のセグメント6a同士を結線して、ブラシ7の数を削減してもよい。
図15は、更に異なる実施形態の展開図であり、6個のコイルエレメント5を配設可能なスペースに、3個のコイルエレメント5を設けたものである。すなわち、間にコイルエレメント5の1個分のスペースを空けて、それぞれ2個ずつのコイルエレメント5A,5Bを重ねて形成し、それらを12個のセグメント6aのうち6個のセグメント6aを用いて接続して、一連のコイルを形成したものである。
図示したように、重ねて形成した2つのコイルエレメント5A,5Bのうち一方のコイルエレメント5Aは、その両方の巻線端部が交差して隣接する2個のセグメント6aに接続される。他方のコイルエレメント5Bは、その両方の巻線端部が互いに離間して離れた位置のセグメント6aに接続される。セグメント6aは、前述の実施形態と同様に、2個ずつ間を飛ばして2個ごとにコイルエレメント5に接続される。
図16は、図15の実施形態において使用しない3個所のスペースと6個のセグメント6aとを用いて、図15と同じ形状の別の一連のコイルを形成して重ね合わせたものである。図16(A)は図15と同じであり、1個所のコイルエレメントスペースに2つのコイルエレメント5A,5Bが形成されている。図16(B)は、図15と同じ形状で、図16(A)で使用されていないスペースおよびセグメント6aを用いた別の一連のコイルを示し、1個所のコイルエレメントスペースに2つのコイルエレメント5C,5Dが形成され、これらを連結して一連のコイルを形成している。図16(A)と図16(B)とを重ね合わせたものが図16(C)である。尚、図16(C)において、図16(B)で形成した一連のコイルを細線で示してある。
尚、上記の全ての実施形態において、コイルエレメント5やブラシ7の数は、上記の例に限ることはない。
また、上記のスロットレスモータは、コイルエレメント5を備えたコアをロータ2側としたが、マグネット部4が回転するアウタロータ方式であっても、本発明を同様に実施することができる。
本発明は、狭いスペースに設置されるブラシ付きスロットレスモータに適用できる。
本発明に係るスロットレスモータの内部構成を示す断面図。 図1のA−A線で切断した断面図。 図2のコイルエレメント単体を示す平面図。 コイルエレメント単体の異なる実施形態を示す斜視図。 コイルエレメントの異なる実施形態を示す側面図。 図5のコイルエレメント単体を示す平面図。 図5のコイルエレメントを用いたスロットレスモータの正面図。 本発明のコイルの実施形態を示す展開図。 図8の実施形態の動作説明図。 本発明のコイルの異なる実施形態の展開図。 本発明のコイルの更に異なる実施形態の説明図。 本発明のコイルの更に異なる実施形態の動作説明図。 本発明のコイルの更に異なる実施形態の展開図。 本発明のコイルの更に異なる実施形態の展開図。 本発明のコイルの更に異なる実施形態の展開図。 本発明のコイルの更に異なる実施形態の説明図。
符号の説明
1,1a:モータ、2:ロータ、3:ステータ、4:マグネット部、4a:永久磁石、5,5a,5b,5A,5B,5C,5D:コイルエレメント、6:コンミテータ、6a:セグメント、7:ブラシ、21:回転軸、22:コア、31:ケース、51:巻線端部、52:鉄材、53:絶縁フィルム、54:コイルエンド、71:ブラシホルダ、72:スプリング。

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    この回転軸に装着された円筒状のコアと、
    このコアの外周面に張り付けられた複数のフラット状コイルエレメントと、
    このコイルエレメントに対向してその外周側に円弧状に略等間隔で配設した複数の永久磁石からなるマグネット部と、
    前記コイルエレメントに対し固定された位置に一定の隙間を介して配設され、前記各コイルエレメントの巻線端部が接続される複数のセグメントからなるコンミテータと、
    前記セグメントに摺接する複数のブラシとを有するブラシ付きスロットレスモータにおいて、
    前記コイルエレメントは、個々に独立して別体の巻線により巻回されるとともに、隣り合うコイルエレメントの通電方向が正逆反対方向となるように、前記巻線端部が前記セグメントに結線されたことを特徴とするブラシ付きスロットレスモータ。
  2. 前記セグメントは、2個ずつ間を飛ばして2個ごとに前記コイルエレメントに接続して連続した一連のコイルを形成し、各コイルエレメントの巻線の両端部は、相互に交差するとともに隣のコイルエレメントの一方の巻線端部と交差して前記セグメントに接続されたことを特徴とする請求項1に記載のブラシ付きスロットレスモータ。
  3. 前記コイルエレメントは、長手方向を有する形状であり、該長手方向を前記回転軸の軸方向に沿って配設し、前記コイルエレメントの長手方向両端部のコイルエンドが前記コアの端面に沿って折り曲げられたことを特徴とする請求項1に記載のブラシ付きスロットレスモータ。
  4. 前記コイルエレメントは、帯状の鉄材を巻回して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のブラシ付きスロットレスモータ。
  5. 前記帯状の鉄材の表面に銅めっきを施したことを特徴とする請求項4に記載のブラシ付きスロットレスモータ。
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