JP2006108882A - 電子ビューファインダー - Google Patents

Abstract

【課題】 簡素な構成を実現し、組み立てが容易で安価な電子ビューファインダーを提供する。
【解決手段】 ２０はレンズ鏡筒で、レンズ２１が組み込まれている。該レンズ鏡筒２０は角柱状部を有した構造である。２２は半透過型反射シートで前記レンズ鏡筒下部より内部に組み込まれるものである。また、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５から成る照明導光部材も前記半透過型反射シート２２と同様に前記レンズ鏡筒下部より内部に組み込まれるものである。そして、前記の半透過型反射シート２２、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５は、それぞれ適正な配置関係を保って組み込まれる構成である。
【選択図】 図１

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等のモニタとして利用される電子ビューファインダーに関するものである。

図３は反射型液晶表示装置を示すもので（Ａ）は正面断面図、（Ｂ）は上面図である。図４は図３に示す反射型液晶表示装置の分解斜視図である。回路基板１の上面に反射型液晶パネル２と発光素子３が搭載され、反射型液晶パネル２の周囲を囲む基台４が固定されている。反射型液晶表示パネル２は図示しないワイヤーにより回路基板１と接続されている。基台４には３つのガイドピン４ａ、４ｂ、４ｃが備えられており、ガイドピンにより筐体５が位置決め固定されている。基台４の内側で、反射型液晶パネル２の周囲にはポッティング樹脂（不図示）が充填されている。前記反射型液晶パネル２と回路基板１を接続するワイヤー（不図示）も前記ポッティング樹脂によって保護されることとなる。前記発光素子３の上部に位置する筐体５ａの部分は凹部になっており、筐体５の内側からみて、偏光板６、拡散板７、導光板８、反射板（反射枠）９が組み込まれている。導光板８は回路基板１に立てるように組み込まれた構造である。また、図示しないが導光板８の端部に発光素子３を収納できる凹部を設けて回路基板１に直接立てる構造もある。

反射型液晶パネル２の上部に位置する筐体５の５ｃは空洞部であり、その上部は開放されている。図３（Ａ）で示したように筐体５を正面から見ると筐体５の上面は左下がりの斜面に形成されており、斜面部５ｂには空洞部５ｃを覆うように半透過型反射シート１０が組み込まれている。前記半透過型反射シート１０は曲率をもって組み込まれる場合もある。前記半透過型反射シート１０は反射シート１０ａと偏光板１０ｂの積層板である。

反射型液晶表示装置は図３中に示す目１１方向から画像を見るものである。発光素子３からの光（矢印ａ）は導光板８の下面から導光板８に導入される。反射板９で反射された光は拡散板７で拡散され、偏光板６を透過した直線偏光光（以下Ｐ波という）だけが矢印ｂの方向に進む。半透過型反射シート１０はＰ波を反射するものであり、半透過型反射シート１０で反射されたＰ波は矢印ｃに進み反射型液晶パネル２に入射するように半透過型反射シート１０が斜めに（または曲率して）配置されている。前記構成により、前記筐体５は正面から見て三角状の凸形状となっている。

反射型液晶パネル２は電源オフ状態でＰ波がそのまま液晶を通過するように配置してあり、反射型液晶パネル２で反射されたＰ波は矢印ｄ方向に進む。半透過型反射シート１０の偏光板１０ｂはＰ波を透過しない状態に配置してあり、電源オフ状態では黒表示状態となっている。

反射型液晶パネル２の電源オン状態では、Ｐ波は液晶で偏光され、反射型液晶パネル２で偏光されて反射された偏光光は矢印ｄ方向に進む。半透過型反射シート１０の偏光板１０ｂは電源オン状態で反射された光を透過する状態に配置されているので、電源オン状態では白表示状態となっている。

偏光板の偏光方向と反射型液晶パネルの配置・組み合せは反射型液晶パネルにより適宜選定される。（例えば、特許文献１参照。）

図５も反射型液晶表示装置を示す図で、その分解斜視図である。本図に示す反射型液晶表示装置は基台４にフック部４ｄが複数設けられており、該フック部４ｄが筐体１２に設けられた係合部１２ａにそれぞれ係合することにより、筐体１２が基台４に位置決め固定される構成である。尚、図示してないが、発光素子は筐体１２内に収納された導光板の端部に配置されており、図示しないフレキシブル基板を介して回路基板１と接続される。半透過型反射シート１０は筐体１２内に曲率をもった状態で組み込まれ、筐体１２の高さを低くしたものである。

前記した反射型液晶表示装置は小型・軽量であり小型ビデオカメラの電子ビューファインダーやデジタルスチルカメラ等の映像機器の画像表示装置として使用される。電子ビューファインダーとして用いる場合、図３に示す目１１の方向の、ある適正な位置に拡大レンズを配置して電子ビューファインダーを構成し、前記拡大レンズを介して前記反射型液晶パネル２の映像を観るものである。

図６は従来の電子ビューファインダーを示す分解斜視図である。１４はレンズ鏡筒（電子ビューファインダーの外装部となる）で、レンズ１５が配置固定されている。１６は図５に示す反射型液晶表示装置で、該反射型液晶表示装置１６が前記レンズ鏡筒１４内部に収納され、電子ビューファインダーが構成されている。前記レンズ１５は、本図においては１枚構成であるが複数枚で構成される場合もある。

特開２００１−１８３６３１号公報

従来の電子ビューファインダーは、導光板、反射板、拡散板、偏光板等の照明導光部材を筐体内に組み込んだ上、該筐体を反射型液晶パネル上に配置して構成した反射型液晶装置を、レンズ鏡筒内に組み込む構成であった。該構成では部品点数が多く、それに伴い組み立て工数も増大しており、コスト高になっていた。

本発明は、なるべく簡素な構成を実現し、組み立てが容易で安価な電子ビューファインダーを提供しようとするものである。

少なくとも、画像表示領域に画像を表示するための画像表示面を有する反射型液晶表示素子と、前記画像表示面を照明するための照明導光部材と、照明用光源となる発光素子と、前記画像表示面の画像を拡大観察するための光学部材と、該光学部材を保持する鏡筒と、前記導光部材から前記画像表示面への光路と画像表示面から光学部材への光路とを偏向分離する半透過型反射シートと、を備えた電子ビューファインダーにおいて、
前記鏡筒内の画像観察方向となる一端には前記光学部材が保持され、他端側には前記反射型液晶表示素子が配置される構成であり、前記照明導光部材と前記半透過型反射シートが前記鏡筒内の、前記光学部材と前記液晶表示素子の間となる空間部にそれぞれ組み込まれて成る電子ビューファインダーとする。

前記半透過型反射シートは、その両端部が前記鏡体内に設けたガイド固定部により位置決め固定されて成る電子ビューファインダーとする。

前記照明導光部材は、前記鏡筒内に設けたガイド溝により位置決め固定されて成る電子ビューファインダーとする。

前記照明導光部材は、少なくとも、拡散板と偏向板と反射板で構成されて成る電子ビューファインダーとする。

本発明の電子ビューファインダーは、鏡筒内部に、照明導光部材、半透過型反射シートを配置固定する構成としたので、部品点数を削減した簡易な構成となり、組み立て工数も削減できる。よって安価な電子ビューファインダーが得られる。

鏡筒内の画像観察方向となる一端には前記光学部材が保持され、他端側には前記反射型液晶表示素子が配置される構成とし、照明導光部材と半透過型反射シートを前記鏡筒内の、前記光学部材と前記液晶表示素子の間となる空間部にそれぞれ組み込んで電子ビューファインダーを構成する。

図１は本発明の電子ビューファインダーの分解斜視図である。２０はレンズ鏡筒で、レンズ２１が組み込まれている。本実施例のレンズ鏡筒２０は角柱状部を有した構造である。２２は半透過型反射シートで前記レンズ鏡筒２０下部より内部に組み込まれるものである。また、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５から成る照明導光部材も前記半透過型反射シート２２と同様に前記レンズ鏡筒２０下部より内部に組み込まれるものである。そして、前記の半透過型反射シート２２、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５は、それぞれ適正な配置関係を保って組み込まれる構成である。

２６は回路基板で、画像表示面を有する反射型液晶パネル（反射型液晶表示素子）２７と発光素子２８が実装されている。前記反射型液晶表示パネル２７は図示しないワイヤー（不図示）により回路基板２６と接続されている。２９は基台で、該基台２９の内側で、反射型液晶パネル２７の周囲にはポッティング樹脂３０が充填され、該ポッティング樹脂３０によって前記反射型液晶パネル２７と回路基板２６を接続するワイヤー（不図示）が保護されることとなる。

前記の半透過型反射シート２２、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５がレンズ鏡筒２０内に組み込まれた後、前記回路基板２６を前記レンズ鏡筒２０の下方端部に配置固定して本発明の電子ビューファインダーが構成される。

前記構成によれば、半透過型反射シート２２、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５のそれぞれを、前記レンズ鏡筒２０内に直接位置決め固定したので従来構成に比べ必要部材が削減され簡素な構造が実現される。

図２は図１に示す本発明の電子ビューファインダーの一部断面図で、レンズ部分を省略した図である。本図に基づいて、前記した半透過型反射シート２２、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５及び回路基板２６のレンズ鏡筒２０内部への組み込み形態について説明する。

半透過型反射シート２２はその両端部がレンズ鏡筒２０の内壁部に設けられたガイド固定部２０ａ、２０ｂにてガイドされ、曲率をもたせ傾斜した状態に配置固定されている。該構成とすれば、ガイド固定部２０ａ、２０ｂの位置、形状を変えることにより任意の曲率形状、傾斜角度を容易に得ることができる。また、組み込み作業も容易に行うことができる。

２０ｃ、２０ｄはレンズ鏡筒２０内壁部に設けられ、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５をそれぞれガイド挿入するためのガイド溝である。該ガイド溝２０ｃ、２０ｄはレンズ鏡筒２０の下方端部から半透過型反射シート２２が固定される位置まで延びており、前記半透過型反射シート２２が組み込み固定された後、ガイド溝２０ｃに拡散板２４、偏光板２５が挿入され、ガイド溝２０ｄに反射板２３が挿入される構成である。

前記半透過型反射シート２２、反射板２３、拡散板２４、偏光板２５がレンズ鏡筒２０内の所定位置に組み込まれた後、反射型液晶パネル２７、発光素子２８が搭載された回路基板２６をレンズ鏡筒２０の下方端部に配置固定している。

前記発光素子２８は前記反射板２３と前記拡散板２４、偏光板２５の間に配置される構成である。前記発光素子２８より出射した光は反射板２３により反射され、拡散板２４、偏光板２５を通過して半透過型反射シート２２側へ進み、該半透過型反射シート２２により反射型液晶パネル２７の画像表示面への光路と反射型液晶パネル２７の画像表示面から光学部材への光路とが偏向分離される。これにより、レンズ鏡筒２０のレンズ（不図示）方向より画像を観察することができるものである。本実施例は、反射板、拡散板、偏光板で照明導光部材を構成したものであるが、前記発光素子２８の上方で、前記反射板２３と前記拡散板２４、偏光板２５の間の空間部に導光板を配置して構成することも可能である。

前記したように本発明によれば、半透過型反射シートと照明導光部材をレンズ鏡筒内に直接配置固定する構成としたので、従来構成に比べ部品点数が減り簡素な構成となるとともに、製造が容易になり、安価な電子ビューファインダーが提供できる。

本発明の電子ビューファインダーの分解斜視図。 本発明の電子ビューファインダーの一部断面図。 反射型液晶表示装置を示すもので（Ａ）は正面断面図、（Ｂ）は上面図。 図３に示す反射型液晶表示装置の分解斜視図。 反射型液晶表示装置を示す分解斜視図。 従来の電子ビューファインダーを示す分解斜視図。

符号の説明

１ 回路基板
２ 反射型液晶パネル
３ 発光素子
４ 基台
４ａ ガイドピン
４ｂ ガイドピン
４ｃ ガイドピン
５ 筐体
５ａ 凹部
５ｂ 傾斜部
５ｃ 空洞部
６ 偏光板
７ 拡散板
８ 導光板
９ 反射板
１０ 半透過型反射シート
１０ａ 反射シート
１０ｂ 偏光板
１１ 目
１２ 筐体
１２ａ フック部
１４ レンズ鏡筒
１５ レンズ
１６ 反射型液晶表示装置
２０ レンズ鏡筒
２０ａ ガイド固定部
２０ｂ ガイド固定部
２０ｃ ガイド溝
２０ｄ ガイド溝
２１ レンズ
２２ 半透過型反射シート
２３ 反射板
２４ 拡散板
２５ 偏光版
２６ 回路基板
２７ 反射型液晶パネル
２８ 発光素子
２９ 基台
３０ ポッティング樹脂
ａ 矢印
ｂ 矢印
ｃ 矢印
ｄ 矢印

Claims (4)

1. 少なくとも、画像表示領域に画像を表示するための画像表示面を有する反射型液晶表示素子と、前記画像表示面を照明するための照明導光部材と、照明用光源となる発光素子と、前記画像表示面の画像を拡大観察するための光学部材と、該光学部材を保持する鏡筒と、前記照明導光部材から前記画像表示面への光路と画像表示面から光学部材への光路とを偏向分離する半透過型反射シートと、を備えた電子ビューファインダーにおいて、
   前記鏡筒内の画像観察方向となる一端には前記光学部材が保持され、他端側には前記反射型液晶表示素子が配置される構成であり、前記照明導光部材と前記半透過型反射シートが前記鏡筒内の、前記光学部材と前記液晶表示素子の間となる空間部にそれぞれ組み込まれて成ることを特徴とする電子ビューファインダー。
2. 前記半透過型反射シートは、その両端部が前記鏡体内に設けたガイド固定部により位置決め固定されることを特徴とする請求項１記載の電子ビューファインダー。
3. 前記照明導光部材は前記鏡筒内に設けたガイド溝により位置決め固定されることを特徴とする請求項１又は２記載の電子ビューファインダー。
4. 前記照明導光部材は、少なくとも、拡散板と偏向板と反射板で構成されることを特徴とする請求項１、２又は３記載の電子ビューファインダー 。

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