JP2006108042A - 電磁開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができるようにする。
【解決手段】 一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に第2のコイル17に通電すると共に、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間が所定値を超えていない場合で、第1のコイル16の温度が所定値を超えていない場合に第1のコイル16に通電する通電回路38を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に第2のコイル17に通電すると共に、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間が所定値を超えていない場合で、第1のコイル16の温度が所定値を超えていない場合に第1のコイル16に通電する通電回路38を備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、一対の入力端子間に入力される駆動電圧により励磁される励磁コイルによって接点が開閉駆動される電磁開閉装置に関する。
この種の電磁開閉装置は、複数の接点を閉路する接点起動用の第1のコイル、及び、接点を閉路した状態を保持する接点保持用の第2のコイルから構成された励磁コイルを備えている。このような電磁開閉装置において、第1のコイルと第2のコイルとに通電することで接点が閉路され、接点が閉路された後は第1のコイルへの通電が停止され、第2のコイルへの通電のみで接点を閉路した状態が保持される。このように、第1のコイルには、接点を閉路する起動時の所定時間だけしか通電されないことから省電力化が促進され、励磁コイルからの放射ノイズを低減させることができる(例えば、特許文献1)。
特開2003―229043号公報
ところが、上記従来の電磁開閉装置では、第1のコイルが起動用のコイルであることから、第2のコイルよりも大きな電流が流れるように構成されており、誤動作などによって入力端子間に供給される駆動電源の遮断が短時間のうちに繰り返し行われると、起動用の第1のコイルには通常の状態では短時間しか流れない起動時の大きな電流が断続的に流れることになり、第1のコイルが発熱し易くなる。このような発熱は、第1のコイルを放熱効果が高められるような構成にすることで抑制することができるが、励磁コイルの構成に制約を受けるなどの別の問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる電磁開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、一対の入力端子間に供給される駆動電圧により励磁される励磁コイルによって接点が開閉駆動されるようにした電磁開閉装置であって、前記励磁コイルを構成する接点起動用の第1のコイルと、この第1のコイルと共に前記励磁コイルを構成する接点保持用の第2のコイルと、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に前記第2のコイルに通電すると共に、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間が所定値を超えていない場合で、前記第1のコイルの温度が所定値を超えていない場合に前記第1のコイルに通電する通電回路とを備えたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記通電回路が、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させると共に、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる駆動回路とを備えたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2に係るものにおいて、前記駆動回路が、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給するスイッチ回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間をカウントするタイマー回路と、前記第1のコイルの温度を検出する温度センサ回路と、前記タイマー回路でカウントされた経過時間が所定値を超えていない場合であって、前記温度センサ回路で検出された温度が所定値を超えていない場合に前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する信号供給回路とを備えたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記通電回路が、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、前記第2のコイルに通電するための指示信号が外部回路から入力された場合に前記第2のコイルに通電するものであることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4に係るものにおいて、前記通電回路が、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させると共に、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる駆動回路とを備えたことを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5に係るものにおいて、前記駆動回路が、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に所定レベルのスタート信号を出力するスイッチ回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達することで前記スイッチ回路から所定レベルのスタート信号が出力された場合であって、前記指示信号が外部回路から入力された場合に前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第1の信号供給回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間をカウントするタイマー回路と、前記第1のコイルの温度を検出する温度センサ回路と、前記タイマー回路でカウントされた経過時間が所定値を超えていない場合であって、前記温度センサ回路で検出された温度が所定値を超えていない場合に前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第2の信号供給回路とを備えたことを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記一対の入力端子間に流れ込む短絡電流を検出する電流検出部と、短絡電流が流れ込んでいない場合に前記第2のコイルに通電するための指示信号を出力する指示信号出力部とを備え、前記通電回路が、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、前記指示信号出力部から前記第2のコイルに通電するための指示信号が出力された場合に前記第2のコイルに通電するものであることを特徴としている。
請求項8の発明は、請求項7に係るものにおいて、前記通電回路が、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させると共に、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる駆動回路とを備えたことを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項8に係るものにおいて、前記駆動回路が、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に所定レベルのスタート信号を出力するスイッチ回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達することで前記スイッチ回路から所定レベルのスタート信号が出力された場合であって、前記指示信号出力部から出力された指示信号が入力された場合に前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第1の信号供給回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間をカウントするタイマー回路と、前記第1のコイルの温度を検出する温度センサ回路と、前記タイマー回路でカウントされた経過時間が所定値を超えていない場合であって、前記温度センサ回路で検出された温度が所定値を超えていない場合に前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第2の信号供給回路とを備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間が所定値を超えると第1のコイルへの通電が停止される。このため、接点の起動に必要な時間だけ第1のコイルに通電することで、無駄なコイルの電流消費を抑制することができると共に、通常動作時における第1のコイルの発熱を抑制することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる。また、第1のコイルの温度が所定値を超えると第1のコイルへの通電が停止される。このため、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる。
請求項2の発明によれば、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子が駆動回路から供給される所定レベルの制御信号により導通され、第1のコイル及び第2のコイルに通電される。このため、簡単な回路構成で通電回路を構成することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。
請求項3の発明によれば、一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間がタイマー回路でカウントされると共に、第1のコイルの温度が温度センサ回路で検出され、カウントされた経過時間が所定値を超えていない場合で、第1のコイルの温度が所定値を超えていない場合に信号供給回路から所定レベルの制御信号が第1のスイッチ素子に供給されることで第1のコイルに通電される。このため、簡単な回路構成で駆動回路を構成することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。
請求項4の発明によれば、一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、第2のコイルに通電するための指示信号が外部回路から入力された場合に第2のコイルに通電される。このため、一対の入力端子間に駆動電圧を供給するための駆動電源が正常に動作している場合などに第2のコイルへの通電を指示するための指示信号が入力されるようにすると共に、駆動電源に異常が生じた場合などに第2のコイルへの通電を指示するための指示信号が入力されないようにすることで外部から第2のコイルへの通電を制御することができるようになる結果、第2のコイルの異常な発熱などを効果的に防ぐことができる。
請求項5の発明によれば、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子が駆動回路から供給される所定レベルの制御信号により導通され、第1のコイル及び第2のコイルに通電される。このため、簡単な回路構成で通電回路を構成することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。
請求項6の発明によれば、一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、第2のコイルに通電するための指示信号が外部回路から入力された場合に第1の信号供給回路から所定レベルの制御信号が第2のスイッチ素子に供給されることで第2のコイルに通電される一方、その駆動電圧が所定値に達した後の経過時間がタイマー回路でカウントされると共に、第1のコイルの温度が温度センサ回路で検出され、カウントされた経過時間が所定値を超えていない場合で、第1のコイルの温度が所定値を超えていない場合に第2の信号供給回路から所定レベルの制御信号が第1のスイッチ素子に供給されることで第1のコイルに通電される。このため、簡単な回路構成で駆動回路を構成することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。また、一対の入力端子間に短絡電流が流れ込んだ場合に第2のコイルに通電するための指示信号が入力されないようにすることで第2のコイルへの通電を停止することができるようになる結果、短絡電流が流れ続けることによる第2のコイルの異常な発熱などを効果的に防ぐことができる。
請求項7の発明によれば、一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、一対の入力端子間に短絡電流が流れ込んでいないことにより第2のコイルに通電するための指示信号が指示信号出力部から出力された場合に第2のコイルに通電される。このため、一対の入力端子間に短絡電流が流れ込んだ場合に第2のコイルに通電するための指示信号が指示信号出力部から出力されないようにすることで第2のコイルへの通電を停止することができるようになる結果、短絡電流が流れ続けることによる第2のコイルの異常な発熱などを効果的に防ぐことができる。
請求項8の発明によれば、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子が駆動回路から供給される所定レベルの制御信号により導通され、第1のコイル及び第2のコイルに通電される。このため、簡単な回路構成で通電回路を構成することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。
請求項9の発明によれば、一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、一対の入力端子間に短絡電流が流れ込んでいないことにより第2のコイルに通電するための指示信号が指示信号出力部から出力されている場合に第1の信号供給回路から所定レベルの制御信号が第2のスイッチ素子に供給されることで第2のコイルに通電される一方、その駆動電圧が所定値に達した後の経過時間がタイマー回路でカウントされると共に、第1のコイルの温度が温度センサ回路で検出され、カウントされた経過時間が所定値を超えていない場合で、第1のコイルの温度が所定値を超えていない場合に第2の信号供給回路から所定レベルの制御信号が第1のスイッチ素子に供給されることで第1のコイルに通電される。このため、簡単な回路構成で駆動回路を構成することができ、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。また、一対の入力端子間に短絡電流が流れ込んだ場合に第2のコイルに通電するための指示信号が入力されないようにすることで第2のコイルへの通電を停止することができるようになる結果、短絡電流が流れ続けることによる第2のコイルの異常な発熱などを効果的に防ぐことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電磁開閉装置(封止接点装置)の構成を概略的に示す図で、同図(a)は内部構成を示す正面図、同図(b)は内部構成を示す側面図である。この図において、電磁開閉装置10は、継電器11と、継電器11を駆動制御するための駆動制御回路を構成した駆動制御回路基板12とから構成されている。
継電器11は、合成樹脂などの絶縁材料で構成されたハウジング13と、ハウジング13の下半部に配設された継鉄14と、継鉄14内に配設されたもので、コイルボビン15の径方向の外側位置に巻成された起動用の第1のコイル16及びコイルボビン15の径方向の内側位置に巻成された保持用の第2のコイル17からなる励磁コイル18と、励磁コイル18の中心部に配設された上面開口状で有底状の筒体19と、筒体19の開口面に気密的に接合された接合部材20と、ハウジング13の上半部に配設され、接合部材20に気密的に接合された封止容器21とを備えている。
また、この継電器11は、先端に固定接点22,23を有し、封止容器21に気密的に固定された一対の固定端子24,25と、筒体19内に上下動可能に配設された可動鉄心26と、可動鉄心26に連設された可動軸27と、可動軸27の上端に連設された可動接触子28と、可動接触子28を一対の固定接点22,23に弾性的に接触させる圧接ばね29と、可動鉄心26を下方向に付勢する復帰ばね30とを備えている。なお、筒体19内及び封止容器21内には、水素あるいは水素を主体とするガスが充填される。
ここで、第1のコイル16は、可動鉄心26を上方に移動させて可動接触子28を持ち上げ、この持ち上げた可動接触子28を固定接点22,23に当接させることで固定接点22,23間を短絡する接点起動用のものであって、可動鉄心26と可動接触子28の移動開始時(起動時)に大きな電磁力を必要とすることから、流れる電流値が第2のコイル17よりも大きくなるように第2のコイル17よりも径の大きな線材が用いられると共に、第2のコイル17よりも巻回数が少なくなるように構成されたものである。
また、第2のコイル17は、可動接触子28が固定接点22,23に当接された状態を保持する接点保持用のものであって、可動鉄心26と可動接触子28の移動開始時のような大きな電磁力を必要としないことから、流れる電流が第1のコイル16よりも小さくなるように当該第1のコイル16よりも径の小さな線材が用いられると共に、第1のコイル16よりも巻回数が多くなるように構成されたものである。
駆動制御回路基板12は、図略の電子部品を搭載した配線基板により構成されたものであり、コイルボビン15の上部の鍔に突出形成した突起部31に立直した状態で取り付けられ、封止容器21の外周位置に配設されたもので、配線基板に取り付けられた所要の配線端子が第1のコイル16と第2のコイル17とに接続されたものである。
図2は、この駆動制御回路基板12に構成される第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの構成例を示す図である。この図において、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aは、外部回路から直流の駆動電圧(操作信号)が入力される一対の入力端子36,37と、第1のコイル16及び第2のコイル17に一対の入力端子36,37間の駆動電圧を供給することにより通電制御する通電回路38とを備えている。
通電回路38は、一対の入力端子36,37間において第1のコイル16と直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子である第1のMOSFET40と、一対の入力端子36,37間において第2のコイル17と直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子である第2のMOSFET41と、第1のMOSFET40及び第2のMOSFET41の制御端子である各ゲートGに制御信号を供給することで第1のMOSFET40及び第2のMOSFET41を導通させる駆動回路42とを備えている。
ここで、第1のコイル16の一端は正電位である一方の入力端子36に接続され、第1のMOSFET40のドレインDは第1のコイル16の他端に接続され、第1のMOSFET40のソースSは接地電位である他方の入力端子37に接続されている。また、第2のコイル17の一端は正電位である一方の入力端子36に接続され、第2のMOSFET41のドレインDは第2のコイル17の他端に接続され、第2のMOSFET41のソースSは接地電位である他方の入力端子37に接続されている。
駆動回路42は、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧が供給開始から規定値になるまでの昇圧期間において所定値に達したときにオンされることで第2のMOSFET41に所定レベルの制御信号であるスタート信号(ハイ信号)を供給するスイッチ回路43と、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧がスイッチ回路43のオンされる所定値に達した後の経過時間をカウントするものであって、駆動電圧が所定値に達した後の所定時間が経過するまではハイ信号を出力し、その所定時間が経過したときにロー信号を出力するタイマー回路44と、第1のコイル16の温度を検出するものであって、第1のコイル16が発熱した状態の所定温度に達していないときにハイ信号を出力し、その所定温度に達したときにロー信号を出力する温度センサ回路45と、タイマー回路44の出力と温度センサ回路45の出力が入力されるもので、共にハイ信号が入力されるときに第1のMOSFET40に所定レベルの制御信号を供給するアンド回路で構成された信号供給回路46とを備えている。
ここで、スイッチ回路43は、例えば図3に示すように、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧Vの昇圧期間中において基準電圧Vbgを出力するバンドギャップ回路49と、一対の入力端子36,37に供給される駆動電圧Vを分圧する直列接続された2つの抵抗素子50,51からなる抵抗分圧回路52と、バンドギャップ回路49から出力される基準電圧Vbgが−端子に入力され、抵抗分圧回路52の分圧電圧Vbcが+端子に入力されるコンパレータ53とから構成されている。
このように構成されたスイッチ回路43では、図4に示すように、+端子に入力される抵抗分圧回路52の分圧電圧Vbcが−端子に入力される基準電圧Vbgを超えるとコンパレータ53の出力端子54から第2のMOSFET41を導通させるレベルの制御信号であるスタート信号(ハイ信号)が出力される。このコンパレータ53の出力端子54からの出力は、第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給されると共に、タイマー回路44に供給される。
また、タイマー回路44は、例えば図5に示すように、ナンド回路や反転増幅回路などで構成された矩形波を出力する発振回路56と、発振回路56の出力が入力されるn段フリップフロップから構成されたカウンタ57と、カウンタ57を構成する各フリップフロップの出力が入力されるナンド回路58と、ナンド回路58の出力とスイッチ回路43の出力とがそれぞれ入力され、その出力信号が発振回路56に入力されるアンド回路59とから構成されている。
このように構成されたタイマー回路44では、カウント開始前の状態においてはナンド回路58からハイ信号が出力されるようになっているため、スイッチ回路43から出力されたハイ信号であるスタート信号が入力端子60に入力されることで発振回路56が駆動されて矩形波パルスが出力され、その矩形波パルスがカウンタ57で分周されて最終段のフリップフロップに接続されている出力端子61からハイ信号が出力される。
一方、各フリップフロップからナンド回路58に入力される信号は所定時間が経過することですべてハイ信号となることから、アンド回路59に入力されるナンド回路58からの出力はロー信号となり、それによりアンド回路59からロー信号が出力される結果、発振回路56の駆動が停止され、出力端子61からはロー信号が出力される。
すなわち、タイマー回路44では、スイッチ回路43から入力端子60にハイ信号が入力された後、各フリップフロップからナンド回路58に入力される信号がすべてハイ信号となるまでの所定時間だけ出力端子61からハイ信号が出力される。そして、所定時間が経過した後の出力端子61からの出力は、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vが再投入されるまでロー信号のままとなる。なお、カウンタ57を構成するフリップフロップの段数nを変更することにより出力端子61からのハイ信号の出力期間を設定変更することができる。
また、温度センサ回路45は、例えば図6に示すように、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧Vを分圧する互いに直列接続された2つの抵抗素子65,66からなる抵抗分圧回路67と、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧Vを分圧するものであって、互いに直列接続された複数のダイオード68からなるダイオード回路69及びダイオード回路69に直列接続された2つの抵抗素子70,71からなるダイオード分圧回路72と、抵抗分圧回路67による分圧電圧が基準値Vrcとして入力されると共に、ダイオード分圧回路72による分圧電圧が比較値Vdcとして入力されることで出力端子73から所定の信号を出力するコンパレータ74とから構成されている。ここで、ダイオード分圧回路72における抵抗素子71は外付け抵抗とされており、外部において交換可能となっている。また、ダイオード回路69が第1のコイル16の近傍位置などに配設されるようになっている。
このように構成された温度センサ回路45では、各ダイオード68の両端に約1.8mV/℃の電圧が生成されることから、ダイオード分圧回路72においてダイオード68の段数に対応した温度傾きが得られることになる。このため、図7に示すように、抵抗分圧回路67により得られる基準値Vrcのラインとダイオード分圧回路72により得られる比較値Vdcのラインとの交点Tsを境にしてコンパレータ74の出力端子73から出力される信号レベルが反転し、その交点Tsよりも低い温度領域ではハイ信号が出力され、その交点Tsよりも高い温度領域ではロー信号が出力される。この温度センサ回路45では、交点Tsが検出設定温度となり、この検出設定温度は外付け抵抗となる抵抗素子71を取り換えて抵抗値を変更することで設定変更することができる。
なお、駆動回路42を構成しているスイッチ回路43、タイマー回路44、温度センサ回路45及び信号供給回路46は、これらを半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化した構成とすることができる。このように半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化する場合、第1のMOSFET40及び第2のMOSFET41を含めることもできる。
図8は、駆動制御回路基板12に構成される第1の実施形態に係る駆動制御回路32aにおける第1のコイル16の温度が所定値を超えることのない正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、その昇圧期間において所定値V´に達したときにスイッチ回路43から第2のMOSFET41を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号(スタート信号)が出力され、このハイ信号が制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第2のMOSFET41が導通することで第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t1)。
また、スイッチ回路43の出力はタイマー回路44にも供給されることから、スイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力された段階でタイマー回路44からもハイ信号が出力される(時刻t1)。一方、第2のコイル16が所定温度(検出設定温度Ts)を超えていない正常な動作状態のときには、温度センサ回路45からハイ信号が出力されるため、アンド回路で構成された信号供給回路46から第1のMOSFET40を導通させる所定レベル(電圧値Vth1)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第1のMOSFET40のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第1のMOSFET40が導通することで第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t1)。
すなわち、この第1の実施形態においては、第1のコイル16及び第2のコイル17に、駆動電圧Vc1,Vc2がそれぞれ同一時刻に供給されることで通電が開始され、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により可動鉄心26が上方に移動することで可動接触子28が持ち上げられ、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路されるように構成されている。
一方、スイッチ回路43からハイ信号が出力された後の経過時間が所定値を超えると、タイマー回路44からロー信号が出力される(時刻t2)。このため、アンド回路で構成された信号供給回路46からロー信号が出力され、第1のMOSFET42に所定レベル(電圧値Vth1)の制御信号が供給されないようになることから第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が不導通となり、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t2)。
すなわち、第1のコイル16は、タイマー回路44からハイ信号が出力されている期間(時刻t1−t2間)だけ駆動電圧Vc1が供給されて通電され、第2のコイル17とで生成される電磁力により固定接点22,23が閉路される。そして、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止されても、固定接点22,23が閉路された後はその状態を保持するのに大きな電磁力を必要としないので、一対の入力端子間36,37間の駆動電圧Vの供給が停止されるまで第2のコイル17への通電のみで固定接点22,23の閉路された状態が保持される。
なお、電磁開閉装置10の動作を終了させるために一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給が停止され、その降圧期間において所定値V´を割ったときにはスイッチ回路43の出力がロー信号となることから、第2のMOSFET41のドレイン・ソース間が不導通となり、第2のコイル17への通電が停止される(時刻t3)。このため、第2のコイル17による電磁力が消滅することで、可動鉄心26が復帰ばね30により下方向に移動し、可動接触子28が固定接点22,23から離反することで固定接点22,23が開路される。
このように、この第1の実施形態では、固定接点22,23を閉路する起動時には第1のコイル16と第2のコイル17の両方のコイルに同時に通電されるようになっており、第1のコイル16と第2のコイル17とにより所定の電磁力が生成され、この電磁力により固定接点22,23が閉路される。このため、起動時の大きな電磁力を生成するのに必要とする電流が第1のコイル16と第2のコイル17とに分担されることで第1のコイル16に流れる電流が抑制され、通常動作時における第1のコイル16の発熱を抑制することができるようになる結果、第1のコイル16に電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。
また、この第1の実施形態では、第1のコイル16は、タイマー回路44からハイ信号が出力されている期間(少なくとも固定接点22,23を閉路する起動に必要な時間)だけ駆動電圧が供給されて通電されるため、第1のコイル16の無駄な電流消費を抑制することができると共に、通常動作時における第1のコイル16の発熱を抑制することができるようになる結果、第1のコイル16に電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。
また、この第1の実施形態では、例えば駆動電源の動作に起因して一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧Vの立ち上がり状態が不安定な場合であっても、その駆動電圧Vの昇圧期間において所定値V´を超えたときに始めてスイッチ回路43からオン信号が出力され、それに応じてタイマー回路44からオン信号が出力されるようになっているため、第1のコイル16の発熱を抑制するための通電時間を正確に管理することができることになる。
図9は、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aにおける第1のコイル16の温度が所定値を超える異常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。すなわち、駆動電源の誤動作などによって入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給・遮断が短時間(例えば、図8に示すタイマー回路44からハイ信号が出力される時刻t1−t2の期間内)のうちに繰り返し行われると(時刻t10,t13,t14,t17,t18,t21,t22,t25,…)、それに応じてスイッチ回路43及びタイマー回路44が作動する結果、接点起動用の第1のコイル16に正常動作時には短時間しか供給されない駆動電圧Vc1が断続的に供給され、第1のコイル16には起動時の大きな電流が断続的に流れることになり(時刻t11−t12間,t15−t16間,t19−t20間)、これにより第1のコイル16が発熱することになる。
一方、温度センサ回路45から正常動作時においてはハイ信号が出力されるが、第1のコイル16が発熱することで第1のコイル16の温度が所定値を超えたときにはロー信号が出力されることになる(時刻t20)。このため、アンド回路で構成された信号供給回路46からはロー信号が出力され、第1のMOSFET40に所定レベル(電圧値Vth1)の制御信号が供給されないことから第1のMOSFET40のドレイン・ソース間が不導通となり、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される。この結果、第1のコイル16に起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16への通電が停止されて第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。
図10は、駆動制御回路基板12に構成される本発明の第2の実施形態に係る駆動制御回路32bの構成例を示す図である。この第2の実施形態に係る駆動制御回路32bは、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと基本的には同一の構成要素からなるものであるため、同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付与することにより詳細な説明を省略し、以下には第1の実施形態に係る駆動制御回路32aとの相違点を中心に説明する。この第2の実施形態に係る駆動制御回路32bは、外部回路から第2のコイル17への通電を指示する指示信号が入力された場合に第2のMOSFET41に通電可能となるようにした点で第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと相違するもので、その他の構成は第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと同一である。
すなわち、第2の実施形態に係る駆動制御回路32bは、通電回路38を構成する駆動回路42に、スイッチ回路43から出力されるハイ信号と、図略の外部回路から入力されるものであって、第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号とが入力されることにより第2のMOSFET41を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号を出力するアンド回路で構成された信号供給回路77を備えたもので、この信号供給回路77から出力されるハイ信号を制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給するようにしたものである。
なお、第1の実施形態の場合と同様に、駆動回路42を構成しているスイッチ回路43、タイマー回路44、温度センサ回路45及び信号供給回路46,77は、これらを半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化した構成とすることができる。このように半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化する場合、第1のMOSFET40及び第2のMOSFET41を含めることもできる。
図11は、この第2の実施形態に係る駆動制御回路32bにおける第1のコイル16の温度が所定値を超えることのない正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、その昇圧期間において所定値V´に達したときにスイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力され、このハイ信号がアンド回路で構成された信号供給回路77に入力される(時刻t1)。
一方、図略の外部回路から、例えばスイッチ回路43からのハイ信号の出力と同一のタイミングで第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号がアンド回路で構成された信号供給回路77に入力されると、信号供給回路77から第2のコイル17を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第2のMOSFET41が導通することで第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t1)。
また、スイッチ回路43の出力はタイマー回路44にも供給されることから、スイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力された段階でタイマー回路44からもハイ信号が出力される(時刻t1)。一方、第1のコイル16が所定温度(検出設定温度Ts)を超えていない正常な動作状態のときには、温度センサ回路45からハイ信号が出力されるため、アンド回路で構成された信号供給回路46から第1のMOSFET40を導通させる所定レベル(電圧値Vth1)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第1のMOSFET40のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第1のMOSFET40が導通することで第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t1)。
すなわち、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1のコイル16及び第2のコイル17に駆動電圧Vc1,Vc2がそれぞれ同一時刻に供給されることで通電が開始され、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により可動鉄心26が上方に移動することで可動接触子28が持ち上げられ、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路される。
一方、スイッチ回路43からハイ信号が出力された後の経過時間が所定値を超えると、タイマー回路44からロー信号が出力される(時刻t2)。このため、アンド回路で構成された信号供給回路46からロー信号が出力され、第1のMOSFET40に所定レベル(電圧値Vth1)の制御信号が供給されないようになることから第1のMOSFET40のドレイン・ソース間が不導通となり、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t2)。
このように第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止されても、固定接点22,23が閉路された後はその状態を保持するのに大きな電磁力を必要としないので、一対の入力端子間36,37間の駆動電圧Vの供給が停止されるまで第2のコイル17への通電のみで固定接点22,23の閉路された状態が保持される。
そして、例えば第1のコイル16への通電が停止された後に、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vを供給するための駆動電源に異常が生じたことなどに起因して第2のコイル17への通電も停止する必要が生じたとき、アンド回路で構成された信号供給回路77に入力される図略の外部回路からの指示信号がロー信号とされる(時刻t3)。これにより、アンド回路で構成された信号供給回路77からロー信号が出力されることで第2のMOSFET41が不導通となり、第2のコイル17への駆動電圧Vc2の供給が遮断され、これにより第2のコイル17への通電が停止される(時刻t3)。
このため、第2のコイル17による電磁力が消滅することで、可動鉄心26が復帰ばね30により下方向に移動し、可動接触子28が固定接点22,23から離反することで固定接点22,23が開路される。なお、第1のコイル16への通電が停止される前に、第2のコイル17への通電を停止する必要が生じたときには、第1のコイル16への通電が停止される前に第2のコイル17への通電が停止されることになる。
この第2の実施形態において、第1のコイル16の温度が所定値を超える異常時の動作は、図9を参照して説明する第1の実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。このように、この第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、外部回路により第2のコイル17への通電を制御することができる結果、短絡電流が流れ続けることなどによる第2のコイル17の異常な発熱などを効果的に防ぐことができ、安全動作の信頼性をより高めることができるという作用効果を奏する。
図12は、駆動制御回路基板12に構成される本発明の第3の実施形態に係る駆動制御回路32cの構成例を示す図である。この第3の実施形態に係る駆動制御回路32cは、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと基本的には同一の構成要素からなるものであるため、同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付与することにより詳細な説明を省略し、以下には第1の実施形態に係る駆動制御回路32aとの相違点を中心に説明する。この第3の実施形態に係る駆動制御回路32cは、一対の入力端子36,37間に外部の駆動電源側から流れ込む短絡電流を検出し、短絡電流が流れ込んでいない場合に第2のMOSFET41を導通して第2のコイル17に通電可能となるようにした点で第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと相違するもので、その他の構成は第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと同一である。
すなわち、第3の実施形態に係る駆動制御回路32cは、一対の入力端子36,37間に外部の駆動電源側から流れ込む短絡電流を検出する電流検出回路78と、短絡電流が検出されないときに第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号を出力すると共に、短絡電流が検出されたときに第2のコイル17への非通電を指示する指示信号であるロー信号を出力する通電制御部79とを備えると共に、通電回路38を構成する駆動回路42に、スイッチ回路43から出力されるオン信号及び通電制御部79から出力されるオン信号が入力されることで第2のMOSFET41を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号を出力するアンド回路で構成された信号供給回路80を備えたもので、この信号供給回路80から出力されるハイ信号を制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給するようにしたものである。
ここで、電流検出回路78は、例えばラインに挿入された抵抗素子の両端電圧を検出するようにしたものである。通電制御部79は、演算処理を実行するCPU、所定の処理プログラムやデータなどを記憶するROM及びデータを一時的に記憶するRAMから構成されたもので、電流検出回路78から出力されるデータに基づいて短絡電流が流れ込んでいるか否かを判別する電流判別部81と、短絡電流が検出されない場合に第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号を出力し、短絡電流が検出された場合に第2のコイル17への非通電を指示する指示信号であるロー信号を出力する指示信号出力部82としての各機能実現部を備えたものである。
なお、第1の実施形態の場合と同様に、駆動回路42を構成しているスイッチ回路43、タイマー回路44、温度センサ回路45及び信号供給回路46,80は、これらを半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化した構成とすることができる。このように半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化する場合、第1のMOSFET40及び第2のMOSFET41を含めることもできる。
図13は、この第3の実施形態に係る駆動制御回路32cにおける第1のコイル16の温度が所定値を超えることのない正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、その昇圧期間において所定値V´に達したときにスイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力され、このハイ信号がアンド回路で構成された信号供給回路80に入力される(時刻t1)。
一方、通電制御部79の電流判別部81により短絡電流が流れ込んでいないと判別された場合、第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号が、例えばスイッチ回路43からのハイ信号の出力と同一のタイミングで指示信号出力部82から出力され、アンド回路で構成された信号供給回路80に入力されると、信号供給回路80から第2のコイル17を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第2のMOSFET41が導通することで第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t1)。
また、スイッチ回路43の出力はタイマー回路44にも供給されることから、スイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力された段階でタイマー回路44からもハイ信号が出力される(時刻t1)。一方、第1のコイル16が所定温度(検出設定温度Ts)を超えていない正常な動作状態のときには、温度センサ回路45からハイ信号が出力されるため、アンド回路で構成された信号供給回路46から第1のMOSFET40を導通させる所定レベル(電圧値Vth1)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第1のMOSFET40のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第1のMOSFET40が導通することで第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t1)。
すなわち、この第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1のコイル16及び第2のコイル17に駆動電圧Vc1,Vc2がそれぞれ同一時刻に供給されることで通電が開始され、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により可動鉄心26が上方に移動することで可動接触子28が持ち上げられ、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路される。
一方、スイッチ回路43からハイ信号が出力された後の経過時間が所定値を超えると、タイマー回路44からロー信号が出力される(時刻t2)。このため、アンド回路で構成された信号供給回路46からロー信号が出力され、第1のMOSFET40に所定レベル(電圧値Vth1)の制御信号が供給されないようになることから第1のMOSFET40のドレイン・ソース間が不導通となり、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t2)。
このように第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止されても、固定接点22,23が閉路された後はその状態を保持するのに大きな電磁力を必要としないので、一対の入力端子間36,37間の駆動電圧Vの供給が停止されるまで第2のコイル17への通電のみで固定接点22,23の閉路された状態が保持される。
そして、例えば第1のコイル16への通電が停止された後に、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vを供給するための駆動電源に異常が生じたことなどに起因して短絡電流が流れ込んだことが通電制御部79の電流判別部81により判別された場合、指示信号出力部82からロー信号が出力されてアンド回路で構成された信号供給回路80に入力される(時刻t3)。これにより、アンド回路で構成された信号供給回路80からロー信号が出力されることで第2のMOSFET41が不導通となり、第2のコイル17への駆動電圧Vc2の供給が遮断され、これにより第2のコイル17への通電が停止される(時刻t3)。
このため、第2のコイル17による電磁力が消滅することで、可動鉄心26が復帰ばね30により下方向に移動し、可動接触子28が固定接点22,23から離反することで固定接点22,23が開路される。なお、第1のコイル16への通電が停止される前に、短絡電流が流れ込んだ場合は、第1のコイル16への通電が停止される前に第2のコイル17への通電が停止されることになる。
この第3の実施形態において、第1のコイル16の温度が所定値を超える異常時の動作は、図9を参照して説明する第1の実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。このように、この第3の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、一対の入力端子36,37間に短絡電流が流れ込んだ場合に第2のコイル17への通電を停止することができる結果、短絡電流が流れ続けることによる第2のコイル17の異常な発熱などを効果的に防ぐことができ、安全動作の信頼性をより高めることができるという作用効果を奏する。
図14は、駆動制御回路基板12に構成される本発明の第4の実施形態に係る駆動制御回路32dの構成例を示す図である。この第4の実施形態に係る駆動制御回路32dは、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと基本的には同一の構成要素からなるものであるため、同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付与することにより詳細な説明を省略し、以下には第1の実施形態に係る駆動制御回路32aとの相違点を中心に説明する。この第4の実施形態に係る駆動制御回路32dは、第3の実施形態に係る駆動制御回路32cと同様に、一対の入力端子36,37間に外部の駆動電源側から流れ込む短絡電流を検出し、短絡電流が流れ込んでいない場合に第2のMOSFET41を導通して第2のコイル17に通電可能となるようにした点で第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと相違するもので、その他の構成は第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと同一である。
すなわち、第4の実施形態に係る駆動制御回路32dは、一対の入力端子36,37間に外部の駆動電源側から流れ込む短絡電流を検出する電流検出回路を構成するものであって、短絡電流が検出されないときに第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号を出力すると共に、短絡電流が検出されたときに第2のコイル17への非通電を指示する指示信号であるロー信号を出力する電流センサ85を備えると共に、通電回路38を構成する駆動回路42に、スイッチ回路43から出力されるオン信号及び電流センサ85から出力されるオン信号が入力されることで第2のMOSFET41を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号を出力するアンド回路で構成された信号供給回路86を備えたもので、この信号供給回路86から出力されるハイ信号を制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給するようにしたものである。
ここで、電流センサ85は、例えば図15に示すように、一方の入力端子36に接続されたラインに挿入することでラインに流れ込む短絡電流を検出する電流検出部としての抵抗素子87と、抵抗素子87の両端電圧を増幅すると共に、短絡電流が流れ込んでいない場合に第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号を出力し、短絡電流が流れ込んでいる場合に第2のコイル17への非通電を指示する指示信号であるロー信号を出力するように構成した指示信号出力部としてのアイソレーションアンプ88とから構成されたものである。
なお、第1の実施形態の場合と同様に、駆動回路42を構成しているスイッチ回路43、タイマー回路44、温度センサ回路45及び信号供給回路46,86は、これらを半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化した構成とすることができる。このように半導体集積回路あるいは混成集積回路として一体化する場合、第1のMOSFET40及び第2のMOSFET41を含めることもできる。
図16は、この第4の実施形態に係る駆動制御回路32dにおける第1のコイル16の温度が所定値を超えることのない正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、その昇圧期間において所定値V´に達したときにスイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力され、このハイ信号がアンド回路で構成された信号供給回路86に入力される(時刻t1)。
一方、短絡電流が流れ込んでいない場合、第2のコイル17への通電を指示する指示信号であるハイ信号が、例えばスイッチ回路43からのハイ信号の出力と同一のタイミングで電流センサ85の指示信号出力部であるアイソレーションアンプ88から出力され、アンド回路で構成された信号供給回路86に入力されると、信号供給回路86から第2のコイル17を導通させる所定レベル(電圧値Vth2)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第2のMOSFET41のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第2のMOSFET41が導通することで第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t1)。
また、スイッチ回路43の出力はタイマー回路44にも供給されることから、スイッチ回路43からハイ信号(スタート信号)が出力された段階でタイマー回路44からもハイ信号が出力される(時刻t1)。一方、第2のコイル16が所定温度(検出設定温度Ts)を超えていない正常な動作状態のときには、温度センサ回路45からハイ信号が出力されるため、アンド回路で構成された信号供給回路46から第1のMOSFET40を導通させる所定レベル(電圧値Vth1)のハイ信号が出力され、このハイ信号が制御信号として第1のMOSFET40のゲート・ソース間に供給される(時刻t1)。この結果、第1のMOSFET40が導通することで第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t1)。
すなわち、この第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1のコイル16及び第2のコイル17に、駆動電圧Vc1,Vc2がそれぞれ同一時刻に供給されることで通電が開始され、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により可動鉄心26が上方に移動することで可動接触子28が持ち上げられ、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路される。
一方、スイッチ回路43からハイ信号が出力された後の経過時間が所定値を超えると、タイマー回路44からロー信号が出力される(時刻t2)。このため、アンド回路で構成された信号供給回路46からロー信号が出力され、第1のMOSFET40に所定レベル(電圧値Vth1)の制御信号が供給されないようになることから第1のMOSFET40のドレイン・ソース間が不導通となり、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t2)。
このように第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止されても、固定接点22,23が閉路された後はその状態を保持するのに大きな電磁力を必要としないので、一対の入力端子間36,37間への駆動電圧Vの供給が停止されるまで第2のコイル17への通電のみで固定接点22,23の閉路された状態が保持される。
そして、例えば第1のコイル16への通電が停止された後に、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vを供給するための駆動電源に異常が生じたことなどに起因して短絡電流が流れ込んだ場合、電流センサ85の指示信号出力部であるアイソレーションアンプ88からロー信号が出力されてアンド回路で構成された信号供給回路86に入力される(時刻t3)。これにより、アンド回路で構成された信号供給回路86からロー信号が出力されることで第2のMOSFET41が不導通となり、第2のコイル17への駆動電圧Vc2の供給が遮断され、これにより第2のコイル17への通電が停止される(時刻t3)。このため、第2のコイル17による電磁力が消滅することで、可動鉄心26が復帰ばね30により下方向に移動し、可動接触子28が固定接点22,23から離反することで固定接点22,23が開路される。なお、第1のコイル16への通電が停止される前に、短絡電流が流れ込んだ場合は、第1のコイル16への通電が停止される前に第2のコイル17への通電が停止されることになる。
この第4の実施形態において、第1のコイル16の温度が所定値を超える異常時の動作は、図9を参照して説明する第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの場合と同様であるので、その説明を省略する。このように、この第4の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、一対の入力端子36,37間に短絡電流が流れ込んだ場合に第2のコイル17への通電を停止することができる結果、短絡電流が流れ続けることによる第2のコイル17の異常な発熱などを効果的に防ぐことができ、安全動作の信頼性をより高めることができるという作用効果を奏する。
本発明は、上記の各実施形態に示すように構成されているので、電磁開閉装置10における第1のコイル16に起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。なお、本発明は、上記の各実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を必要に応じて採用することができる。
(1)上記の各実施形態では、電磁開閉装置10における継電器11は、図1に示すように密封構造に構成され、ガスが封入されてものであるが、これに限定されるものではない。例えば、ガスが封入されていない非密封構造のものであってもよい。また、一組の固定接点22,23を有するものであるが、これに限るものではない。例えば、二組以上の固定接点22,23を有していてもよい。
(2)上記の各実施形態では、温度センサ回路45として、図6に示すようなダイオード分圧回路72を用いているが、これに限るものではない。例えば、図6に示すようなダイオード分圧回路72に代え、負特性サーミスタや正特性サーミスタなどの感熱抵抗素子と固定抵抗素子とを直列接続した抵抗分圧回路を用いることもできる。
(3)上記の各実施形態では、第1のコイル16と第2のコイル17の両コイルに同時に通電開始するようにしているが、これに限るものではない。例えば、第1のコイル16と第2のコイル17のいずれか一方のコイルに先に通電開始し、残る他方のコイルに一方のコイルよりも遅れて通電開始する構成とすることもできる。
(4)上記各実施形態では、図3に示す構成のスイッチ回路43及び図5に示す構成のタイマー回路44を用いているが、これに限るものではない。要は、スイッチ回路43として、入力端子36,37間に供給される駆動電圧が昇圧期間において所定値に達した場合に所定レベルのハイ信号を出力するように構成されたものであれば如何なるものでもよい。また、タイマー回路44として、入力端子36,37間に供給される駆動電圧が昇圧期間において所定値に達した後の経過時間をカウント可能に構成されたものであれば如何なるものでもよい。
(5)上記の図14に示す第4の実施形態では、電流センサ85として、図15に示すような電流検出部としての抵抗素子87と、指示信号出力部としてのアイソレーションアンプ88とから構成したものを用いているが、これに限るものではない。例えば、図17に示すように、入力端子36に接続されるラインを挿通させたC字型の磁性体コア91と、ラインに流れる電流に比例した磁界を生成する磁性体コア91の空隙部に配設されたホール素子92と、ホール素子92に磁束密度に比例して生成される電圧を増幅して出力端子93から出力する増幅器94とから構成されたものであってもよい。この場合、磁性体コア91及びホール素子92が電流検出部を構成し、増幅器94が指示信号出力部を構成する。
(6)上記の各実施形態では、各スイッチ素子40,42として、MOSFETを用いているが、これに限るものではない。例えば、各スイッチ素子40,42として、バイポーラトランジスタを用いることも可能である。
10 電磁開閉装置
11 継電器
12 駆動制御回路基板
16 第1のコイル
17 第2のコイル
22,23 固定接点(接点)
36,37 入力端子
38 通電回路
40 第1のMOSFET(第1のスイッチ素子)
41 第2のMOSFET(第2のスイッチ素子)
42 駆動回路
43 スイッチ回路
44 タイマー回路
45 温度センサ回路
46 信号供給回路(第2の信号供給回路)
77 信号供給回路(第1の信号供給回路)
78 電流検出回路(電流検出部)
79 通電制御部
82 指示信号出力部
87 抵抗素子(電流検出部)
88 アイソレーションアンプ(指示信号出力部)
11 継電器
12 駆動制御回路基板
16 第1のコイル
17 第2のコイル
22,23 固定接点(接点)
36,37 入力端子
38 通電回路
40 第1のMOSFET(第1のスイッチ素子)
41 第2のMOSFET(第2のスイッチ素子)
42 駆動回路
43 スイッチ回路
44 タイマー回路
45 温度センサ回路
46 信号供給回路(第2の信号供給回路)
77 信号供給回路(第1の信号供給回路)
78 電流検出回路(電流検出部)
79 通電制御部
82 指示信号出力部
87 抵抗素子(電流検出部)
88 アイソレーションアンプ(指示信号出力部)
Claims (9)
- 一対の入力端子間に供給される駆動電圧により励磁される励磁コイルによって接点が開閉駆動されるようにした電磁開閉装置であって、前記励磁コイルを構成する接点起動用の第1のコイルと、この第1のコイルと共に前記励磁コイルを構成する接点保持用の第2のコイルと、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に前記第2のコイルに通電すると共に、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間が所定値を超えていない場合で、前記第1のコイルの温度が所定値を超えていない場合に前記第1のコイルに通電する通電回路とを備えたことを特徴とする電磁開閉装置。
- 前記通電回路は、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させると共に、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電磁開閉装置。
- 前記駆動回路は、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給するスイッチ回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間をカウントするタイマー回路と、前記第1のコイルの温度を検出する温度センサ回路と、前記タイマー回路でカウントされた経過時間が所定値を超えていない場合であって、前記温度センサ回路で検出された温度が所定値を超えていない場合に前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する信号供給回路とを備えたことを特徴とする請求項2記載の電磁開閉装置。
- 前記通電回路は、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、前記第2のコイルに通電するための指示信号が外部回路から入力された場合に前記第2のコイルに通電するものであることを特徴とする請求項1記載の電磁開閉装置。
- 前記通電回路は、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させると共に、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項4記載の電磁開閉装置。
- 前記駆動回路は、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に所定レベルのスタート信号を出力するスイッチ回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達することで前記スイッチ回路から所定レベルのスタート信号が出力された場合であって、前記指示信号が外部回路から入力された場合に前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第1の信号供給回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間をカウントするタイマー回路と、前記第1のコイルの温度を検出する温度センサ回路と、前記タイマー回路でカウントされた経過時間が所定値を超えていない場合であって、前記温度センサ回路で検出された温度が所定値を超えていない場合に前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第2の信号供給回路とを備えたことを特徴とする請求項5記載の電磁開閉装置。
- 前記一対の入力端子間に流れ込む短絡電流を検出する電流検出部と、短絡電流が流れ込んでいない場合に前記第2のコイルに通電するための指示信号を出力する指示信号出力部とを備え、前記通電回路は、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合であって、前記指示信号出力部から前記第2のコイルに通電するための指示信号が出力された場合に前記第2のコイルに通電するものであることを特徴とする請求項1記載の電磁開閉装置。
- 前記通電回路は、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させると共に、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項7記載の電磁開閉装置。
- 前記駆動回路は、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した場合に所定レベルのスタート信号を出力するスイッチ回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達することで前記スイッチ回路から所定レベルのスタート信号が出力された場合であって、前記指示信号出力部から出力された指示信号が入力された場合に前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第1の信号供給回路と、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧が所定値に達した後の経過時間をカウントするタイマー回路と、前記第1のコイルの温度を検出する温度センサ回路と、前記タイマー回路でカウントされた経過時間が所定値を超えていない場合であって、前記温度センサ回路で検出された温度が所定値を超えていない場合に前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給する第2の信号供給回路とを備えたことを特徴とする請求項8記載の電磁開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004296520A JP2006108042A (ja) | 2004-10-08 | 2004-10-08 | 電磁開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004296520A JP2006108042A (ja) | 2004-10-08 | 2004-10-08 | 電磁開閉装置 |
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JP2004296520A Pending JP2006108042A (ja) | 2004-10-08 | 2004-10-08 | 電磁開閉装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008010167A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 電磁開閉装置 |
JP2013127925A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Panasonic Corp | 電磁開閉装置 |
-
2004
- 2004-10-08 JP JP2004296520A patent/JP2006108042A/ja active Pending
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JP2008010167A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Matsushita Electric Works Ltd | 電磁開閉装置 |
JP4670753B2 (ja) * | 2006-06-27 | 2011-04-13 | パナソニック電工株式会社 | 電磁開閉装置 |
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