JP2006107878A - 端子台構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を増加させることなく、端子ねじを緩めていくだけで端子ねじを端子片から浮かせた状態に保持することが可能な端子台構造を提供する。
【解決手段】 端子ねじ保持部30は端子台部2の上方に設けられ、端子片15に形成されたねじ孔16と同軸となるよう保持孔31が形成されている。端子ねじ20は、端子片15に形成されたねじ孔16に螺合される足部22と、端子ねじ保持部30に形成された保持孔31に螺合される頭部21とから構成される。端子ねじ20を端子片15から緩める方向に回すと、足部22とねじ孔16との螺合が解除される一方、端子ねじ20の螺合頭部21bが保持孔31に螺合しながら上昇する。そして、足部22がねじ孔16から完全に抜け出ると、端子ねじ20は端子ねじ保持部30により端子片15から浮いた状態に保持されることとなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、端子片に形成されたねじ孔に端子ねじを螺合することで、端子片と端子ねじの頭部との間に、電線を接続した外部端子を挟持する端子台構造に関するものである。
従来の端子台構造としては、例えば特許文献1に示すような、端子ねじを緩めても端子台本体から端子ねじが落下せず、端子ねじが端子片から浮いた状態で保持されるねじアップ機構を備えた端子台構造がある。図5は、こうした端子台構造を備えた電気機器の一例としてのノイズフィルタを示すものである。同図において、101はノイズフィルタの外郭である筐体102をなす樹脂ケース、103はこの樹脂ケース101の下面開口を塞ぐ板金部材としての底板板金で、樹脂ケース101の一側および他側より外方に突出した底板板金103の端子基部104には、ノイズフィルタの入力端子若しくは出力端子となる端子台105が設けられている。当該端子台105は、樹脂などの絶縁性材料で形成され、その上部に複数の端子台部107を区画形成してなる端子台本体108と、この端子台本体108のそれぞれに配置され、その略中央に例えばバーリング加工で形成したねじ孔109を有する導電性の端子片110と、前記ねじ孔109に螺合する端子ねじ111と、端子ねじ挿通孔116に挿通された前記端子ねじ111を回動可能に支持する座金115とにより構成される。座金115には、端子台本体108の係合溝120に挿入されることで、座金115を上部位置に摺動自在に保持する保持部121が形成されている。また、122はノイズフィルタに接続するリード線で、このリード線122の先端には圧着端子などの外部端子123が連結される。
そして、上記構成では、端子台105に外部端子123付きのリード線122を接続するには、先ず座金115と端子片110との間に外部端子123を挿入するに十分な隙間が確保されるように、座金115を上部位置に持ち上げる。このとき、座金115ひいてはこの座金115に保持された端子ねじ111が端子片110から浮かせた状態に保持される。そのため、端子ねじ111が水平方向に螺合する場合であっても、リード線122の先端にある外部端子123を座金115と端子片110との間に挿入した状態で、ドライバー等により端子ねじ111の頭部112を回して、そのねじ部113をねじ孔109に締め付けるだけで、端子ねじ111を手で持たずに外部端子123を座金115と端子片110との間に挟持することが可能になる。
図5の端子台構造では、端子台105に外部端子123付きのリード線122を接続するには、座金115を上部位置に手で持ち上げる必要があるが、これを改良したものとして、コイルスプリングの付勢力を利用したバネ機構等を保持部121に設けた端子台構造がある。この端子台構造では、コイルスプリングの付勢力が座金115に作用するため、端子ねじ111を緩めていくだけで、座金115が自動的に持ち上がるように構成されている。
特開2002−170606号公報
しかし、上記従来の端子台構造では、座金115ひいては端子ねじ111を端子片110から浮かせた状態に保持するために、端子台本体108内部にねじアップ機構を設けなければならないという問題があった。とりわけ、前記バネ機構を設けた場合には、端子ねじ111を緩めていくだけで、座金115が自動的に持ち上がるという利点と引き換えに、部品点数が増加し、端子台構造が複雑なものになっていた。端子台本体108を組み立てる際には、内部の狭いスペースにねじアップ機構を構成する小さな部品を組み込まなければならないため、組立てが容易ではなく、組立工数が大きくなる虞があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、部品点数を増加させることなく、端子ねじを緩めていくだけで端子ねじを端子片から浮かせた状態に保持することが可能な端子台構造を提供することを目的とする。
本発明における請求項1の端子台構造では、端子台本体と、前記端子台本体に設けられ第1のねじ孔が形成された端子片と、前記第1のねじ孔と同軸となる第2のねじ孔が形成された端子ねじ保持部と、前記第1のねじ孔に螺合される足部と前記第2のねじ孔に螺合される頭部とからなる端子ねじとを備えている。
本発明では、ねじ孔に螺合する際に、端子ねじが上昇又は下降することに着目し、端子ねじの足部が第1のねじ孔から抜け出ていくと、端子ねじの頭部が第2のねじ孔に螺合していくよう構成されている。このようにすると、端子ねじの足部が第1のねじ孔から完全に抜け出た後も、端子ねじの頭部が第2のねじ孔に螺合することにより、端子ねじ保持部が端子ねじを当該軸方向のまま保持する。そのため、弾性体などの付勢力を利用しなくても、端子ねじを端子片から緩める方向に回していくだけで、端子ねじを端子片から浮かせた状態に保持することが可能となる。
本発明における請求項2の端子台構造では、前記端子ねじ保持部及び前記端子ねじの頭部が絶縁されてなり、前記端子ねじが前記端子片に締め付けられた状態で、前記端子ねじの頭部が前記第2のねじ孔を閉塞するよう構成されている。
このようにすると、端子片上部が端子ねじ保持部により絶縁された状態で覆われ、さらに端子ねじ保持部に形成された第2のねじ孔が端子ねじの頭部により絶縁された状態で閉塞されるため、端子片上部から異物が侵入することがなく、万一、第2のねじ孔に電線などの導体が侵入したとしても短絡事故を防止することができる。すなわち、端子片上部を保護し、短絡事故を防ぐための端子台カバーを端子台本体に取り付ける必要がなくなる。また、端子ねじが端子片に締め付けられた状態で、端子ねじの頭部が第2のねじ孔を閉塞するほど近接しているため、端子ねじを端子片から緩めた際にも軸が殆どぶれることがなく、端子ねじの頭部を第2のねじ孔にスムーズに螺合させることができる。
本発明における請求項3の端子台構造では、前記端子ねじの頭部が樹脂成形されてなる。
このようにすると、端子ねじの頭部に形成されるねじ部を樹脂成形で容易に設けることができる。とりわけ、絶縁性材料を用いて樹脂成形した場合には、絶縁性を有する頭部を容易に得ることができる。
本発明における請求項4の端子台構造では、前記第2のねじ孔から前記端子ねじが脱落しないように前記端子ねじを係止する係止手段が設けられている。
このようにすると、端子ねじを端子片から緩める方向に回動させすぎて起こる、第2のねじ孔からの端子ねじの脱落を防止することができる。
本発明における請求項5の端子台構造では、前記端子ねじの移動に伴い前記係止手段が衝突する被係止部から前記係止手段までの距離が、前記端子ねじの移動可能距離以上である。
このようにすると、端子ねじを端子片から緩める方向に過度に回動させた際、端子ねじの頭部と第2のねじ孔とのねじ作用により、係止手段と被係止部との相互に掛かるストレスを抑えることができる。また、端子ねじが移動可能距離まで移動し終わると、第2のねじ孔から脱落することなく空回りするため、端子ねじが直接視認できなくても工具の手応えのみで、端子ねじが移動限界まで到達したことを認識することができる。
本発明の請求項1によると、部品点数を増加させることなく、端子ねじを端子片から緩めていくだけで端子ねじを端子片から浮かせた状態に保持することが可能な端子台構造を提供することができる。
本発明の請求項2によると、端子台本体に端子台カバーを装着しなくても、異物の侵入による短絡事故を防ぐ安全な端子台構造を提供することができる。また、端子ねじの頭部を第2のねじ孔にスムーズに螺合させることができる。
本発明の請求項3によると、ねじ部を有する端子ねじの頭部を容易に設けることができ、端子ねじの製造が容易になる。
本発明の請求項4によると、第2のねじ孔からの端子ねじの脱落を防止することができ、確実に端子ねじを保持することができる。
本発明の請求項5によると、構成部材の変形,破損を防ぐと共に、作業性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における端子台構造の好ましい実施例を説明する。なお、従来例と同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
本実施例では、前述した従来例と同様に、一例として本発明における端子台構造をノイズフィルタに適用した場合について説明する。
先ず、ノイズフィルタの全体的な構成を図3および図4に基づき説明する。同図において、101はノイズフィルタの外郭である筐体102をなす樹脂ケース、103はこの樹脂ケース101の下面開口を塞ぐ板金部材としての底板板金で、樹脂ケース101の一側および他側より外方に突出した底板板金103の端子基部104には、ノイズフィルタの入力端子若しくは出力端子となる一対の端子台51が設けられている。また、122はノイズフィルタに接続するリード線で、このリード線122の先端には例えば圧着端子などの外部端子123が連結される。ここでの筐体102は、図4に示すように、底板板金103の四隅に設けた取付孔112にねじ125を挿通して、配電盤などの垂直な取付面121に取付けられる。勿論、水平若しくはそれ以外の角度の取付面に筐体102を取付けても何等差し支えない。
次に、図1,図2を参照しながら、各々の端子台51の構成をより詳しく説明する。1は端子台51の基部をなす端子台本体であって、これは前記樹脂ケース101と共に例えば樹脂などの絶縁性材料で一体的に成形される。端子台本体1は複数(本実施例では3つ)に区画形成した端子台部2を有し、この端子台部2には、上方に開放した端子片配設部3と下方に開口した空洞部4とが上下に仕切り形成され、この端子片配設部3の底部には端子ねじ挿通孔5が形成される。
また、前記端子台本体1の各端子台部2の端子片配設部3に設けられた端子片15は中央部にねじ孔16が形成され、その両側部には下方に折り曲げられた固定片部17が設けられている。さらに、この固定片部17の両側縁にある係止爪部18は、前記端子片配設部3の内面に食い込み係止するものであって、この端子片配設部3に上方から組み込んだ端子片15は、固定片部17の係止爪部18が端子片配設部3の内面に係止されて固定される。また、端子片15の一側からは、筐体102の内部に向けて延びる図示しない接続部が形成される。この接続部は、筐体102の内部に配置されたノイズフィルタの部品リード線(図示せず)を半田付け接続するために設けられている。
端子台部2の上方には、端子台本体1上端から延出するように、例えば樹脂などの絶縁性材料を成形してなる端子ねじ保持部30が設けられる。端子ねじ保持部30は、端子台本体1上端に、嵌着,接着などの周知の固着手段で取り付けられており、ちょうど端子台部2の上方に蓋をしたような形状になっている。端子ねじ保持部30の端子片15と対向する対向面33には、端子片15に形成されたねじ孔16と同軸となるよう第2のねじ孔として保持孔31が形成されており、この保持孔31により外部空間と端子台部2空間とが連通されると共に、端子ねじ20の頭部21が保持孔31に螺合されることにより、端子ねじ保持部30が端子ねじ20を端子片15から浮かせた状態で保持する。
端子ねじ20は、端子片15に形成されたねじ孔16に螺合される足部22と、端子ねじ保持部30に形成された保持孔31に螺合される頭部21とから構成される。足部22は、一般的なねじで使用されるような金属材料で形成される一方、頭部21は、端子ねじ保持部30と同様に、例えば樹脂などの絶縁性材料で形成され、端子ねじ20を端子片から緩める方向、すなわち足部22とねじ孔16との螺合が緩む方向に端子ねじ20(頭部21)を回した場合に、頭部21と保持孔31との螺合が締まるように、それぞれにねじ山又はねじ谷が形成されている。なお、本実施例では、足部22にねじ山を形成し、頭部21にはねじ谷を形成しているが、これらに対してねじ山,ねじ谷のどちらを形成するかについては特に限定されるものではない。足部22及び頭部21にそれぞれ対応するねじ孔16及び保持孔31についても同様である。また、頭部21を足部22と同じ金属材料で形成してもよいことは言うまでもない。
頭部21は、保持孔31に形成されたねじ山と干渉しない程度の径を有する頭部本体21aに、保持孔31のねじ山と螺合するねじ谷を有するねじ部としての螺合頭部21bを設けたものであり、本実施例では、図1のようにねじ孔16に締め付けた状態においても、螺合頭部21bが保持孔31を閉塞するような高さに設計されている。このようにすると、端子ねじ20が端子片15に締め付けられた状態でも、頭部21が保持孔31を閉塞するほど近接しているため、端子ねじ20を端子片15から緩めた際にも軸が殆どぶれることがなく、端子ねじ20の螺合頭部21bを保持孔31にスムーズに螺合させることができる。もちろん、端子ねじ20は、必ずしも螺合頭部21bが保持孔31を閉塞するような高さに設計する必要はなく、端子ねじ20を端子片15から緩めていった際に、端子ねじ20の螺合頭部21bが保持孔31にスムーズに螺合する程度の高さに端子ねじ20(頭部21)を設計すればよい。
とりわけ、本実施例では、端子ねじ保持部30及び頭部21を絶縁性材料から形成しているため、端子片15上部が端子ねじ保持部30により絶縁された状態で覆われ、さらに端子ねじ保持部30に形成された保持孔31が端子ねじ20の頭部21(螺合頭部21b)により絶縁された状態で閉塞される。このようにすると、端子片15上部から異物が侵入することがなく、万一、保持孔31に電線などの導体が侵入したとしても短絡事故を防止することができる。すなわち、端子片15上部を保護し、短絡事故を防ぐための端子台カバーを端子台本体1に取り付ける必要がなくなる。
また、足部22とねじ孔16、螺合頭部21bと保持孔31が同時に螺合する区間があるため、足部22と螺合頭部21bと(ねじ孔16と保持孔31と)のねじピッチ(間隔)は、端子ねじ20が一回転した時の上昇幅(下降幅)が同じになるよう調整する必要がある。螺合頭部21bの上面には、ドライバーTなどの工具を作用させて端子ねじ20を回動させるための十字溝35が形成されている。そして、頭部21と足部22との間に径小軸部23が形成され、この径小軸部23には抜け止め座金保持部24が拡径状に形成されている。
端子ねじ20が端子ねじ保持部30に保持された状態を示したものが図2であるが、本実施例では、端子ねじ保持部30すなわち保持孔31に端子ねじ20の頭部21全体が収まるように、端子ねじ保持部30及び保持孔31を形成しており、保持孔31上部に位置する出口45を縮径する係止手段としての環状の係止片32を設けることにより、出口45からの端子ねじ20の脱落を防止している。この場合、端子ねじ20が上昇していくと、係止片32が被係止部としての螺合頭部21bの上面周部に衝突することとなる。本実施例の座金25は、頭部本体21aの径よりも大径である角状のセルフアップ式であるため、端子ねじ20が最上部まで上昇しても座金25が端子ねじ保持部30に係止され、保持孔31上部から脱落することはないが、座金25が頭部本体21aの径よりも小径である場合には、係止片32が有効に機能することとなる。すなわち、端子ねじ20が上昇していくと、座金25が係止手段として機能し、座金25が被係止部としての端子ねじ保持部30の下部対向面33に衝突することとなる。
係止片32を設けた場合には、頭部21が保持孔31に締まりすぎて係止片32(ひいては端子ねじ保持部30)及び十字溝35(ひいては端子ねじ20)などが変形又は破損しないように、保持孔31のねじ山40が形成されていない部分すなわち係止片32から保持孔31に形成されたねじ山40の末端41までの長さを、螺合頭部21bの長さ以上にして、必要以上に端子ねじ20が上昇しないようにするのが好ましい。言い換えると、螺合頭部21bの上面周部から係止片32までの距離が、端子ねじ20の移動可能距離以上になるのが好ましい。ここで、該移動可能距離は、保持孔31に形成されたねじ山40の末端41から螺合頭部21bの最下部までの長さに概ね対応する。一方、座金25を係止手段として利用する場合には、同様に、端子ねじ保持部30の下部対向面33から座金25までの距離が、端子ねじ20の移動可能距離以上になるのが好ましい。
また、ねじ孔16から抜け出た足部22と端子片15との間に外部端子123を挿入するには、十分な余裕を設ける必要があるため、端子ねじ保持部30の下部対向面33(保持孔31の下部に位置する入口46)の高さと端子ねじ20の長さとの関係を調整する必要がある。より詳細に言うと、足部22の長さ,頭部21の全長,螺合頭部21bの長さ(頭部21において螺合頭部21bが占める割合),保持孔31のねじ山40が形成された部分の長さなどにより、足部22の先端部が最大でどの高さまで上昇するかが変化するため、例えば製品仕様などの種々の条件を考慮して、これらを最適な値に設計する必要がある。
25は、前記端子ねじ20を回動可能に支持する座金である。この座金25には、前記端子ねじ20が挿通可能な端子ねじ挿通孔26が形成されると共に、端子ねじ20の締め付けにより端子ねじ挿通孔26の内周縁が変形して、この端子ねじ挿通孔26の内径が縮径され、端子ねじ20の座金保持部24に係合される略円錐台形状の係合縁27が形成されている。
次に上記構成について説明すると、端子台51の組立時には、端子片15の一側から延びる前記接続部に、ノイズフィルタの構成部品(例えばチョークコイルやコンデンサ)のリード線を半田付け接続し、樹脂ケース101の開口面を塞ぐように底板板金103を取付けることで、ノイズフィルタとしての組立作業が完了する。このとき、樹脂ケース101と端子台本体1は予め一体に形成されているので、樹脂ケース101に底板板金103を取付けるのと同時に、端子台51が所望の位置に装着される。次に、端子ねじ20を保持孔31に螺合させた端子ねじ保持部30を端子台本体1に取り付ける。
上記ノイズフィルタに対し、外部端子123付きのリード線122を接続するには、ドライバーTを端子ねじ保持部30に形成された保持孔31の出口45から挿入し、ドライバーTを端子ねじ20の十字溝35に作用させることにより、端子ねじ20の頭部21を端子片15から緩める方向(一般的なねじでは反時計回り)に回して、端子ねじ20を上昇させる。このとき、端子ねじ20の足部22が端子片15に形成されたねじ孔16から抜け出ていく一方、端子ねじ20の頭部21が端子ねじ保持部30に形成された保持孔31に挿入されていく。続けて端子ねじ20を回動していくと、足部22とねじ孔16との螺合が解除される一方、端子ねじ20の螺合頭部21bが、保持孔31内に形成された螺旋状のねじ山40に螺合しながら徐々に上昇する。そして、足部22がねじ孔16から完全に抜け出ると、端子ねじ20は端子ねじ保持部30により端子片15から浮いた状態に保持されることとなる。さらに、端子ねじ20を回動させていくと、螺合頭部21bがねじ山40を通過し、当該螺合が解除されるため、端子ねじ20が保持孔31内で空回りする。このとき、端子ねじ20は最上部まで上昇しており、座金25と端子片15との間に外部端子123を挿入するに十分な隙間が確保される。端子ねじ20及び端子ねじ保持部30は、端子ねじ20が最上部まで上昇すると、保持孔31の出口45から脱落することなく空回りするよう構成されているため、端子ねじ20が直接視認できなくてもドライバーTの手応えのみで、端子ねじ20が最上部まで上昇したことを認識することができる。
反対に、端子ねじ20を端子片15に締め付ける方向(一般的なねじでは時計回り)に回動させると、端子ねじ20の螺合頭部21bが、保持孔31内に形成された螺旋状のねじ山40に螺合しながら徐々に下降する。足部22がねじ孔16に到達すると、端子ねじ20の頭部21が保持孔31から抜け出ていく一方、端子ねじ20の足部22がねじ孔16に挿入,螺合されていき、端子ねじ20が端子片15に締め付けられる。そのため、図4に示すように、端子ねじ20が水平方向に螺合する場合であっても、リード線122の先端にある外部端子123を座金25と端子片15との間に挿入した状態で、ドライバーTにより端子ねじ20の頭部21を回して、端子ねじ20を端子片15に締め付けるだけで、端子ねじ20を手で持たずに外部端子123を座金25と端子片15との間に挟持することが可能になる。
さらに、座金25の端子ねじ挿通孔26に挿通した状態で、端子片15のねじ孔16に端子ねじ20を螺合して締め付けると、係合縁27が変形して内径が縮径されて端子ねじ20の座金保持部24に係合され、端子ねじ20は容易に座金25に保持される。
以上のように本実施例では、端子台本体1と、端子台本体1に設けられ第1のねじ孔16が形成された端子片15と、ねじ孔16と同軸となる第2のねじ孔としての保持孔31が形成された端子ねじ保持部30と、ねじ孔16に螺合される足部22と保持孔31に螺合される頭部21とからなる端子ねじ20とを備えている。
本発明では、ねじ孔に螺合する際に、端子ねじが上昇又は下降することに着目し、端子ねじ20の足部22がねじ孔16から抜け出ていくと、端子ねじ20の頭部21が保持孔31に螺合していくよう構成されている。このようにすると、端子ねじ20の足部22がねじ孔16から完全に抜け出た後も、端子ねじ20の頭部21が保持孔31に螺合することにより、端子ねじ保持部30が端子ねじ20を当該軸方向のまま保持する。そのため、弾性体などの付勢力を利用しなくても、端子ねじ20を端子片15から緩める方向に回していくだけで、端子ねじ20を端子片15から浮かせた状態に保持することが可能となる。
また本実施例では、端子ねじ保持部30及び端子ねじ20の頭部21が絶縁されてなり、端子ねじ20が端子片15に締め付けられた状態で、端子ねじ20の頭部21が保持孔31を閉塞するよう構成されている。
このようにすると、端子片15上部が端子ねじ保持部30により絶縁された状態で覆われ、さらに端子ねじ保持部30に形成された保持孔31が端子ねじ20の頭部21により絶縁された状態で閉塞されるため、端子片15上部から異物が侵入することがなく、万一、保持孔31に電線などの導体が侵入したとしても短絡事故を防止することができる。すなわち、端子片15上部を保護し、短絡事故を防ぐための端子台カバーを端子台本体1に取り付ける必要がなくなる。また、端子ねじ20が端子片15に締め付けられた状態で、端子ねじ20の頭部21が保持孔31を閉塞するほど近接しているため、端子ねじ20を端子片15から緩めた際にも軸が殆どぶれることがなく、端子ねじ20の頭部21を保持孔31にスムーズに螺合させることができる。
さらに本実施例では、端子ねじ20の頭部21が樹脂成形されてなる。
このようにすると、端子ねじ20の頭部21に形成されるねじ部である螺合頭部21bを樹脂成形で容易に設けることができる。とりわけ、絶縁性材料を用いて樹脂成形した場合には、絶縁性を有する頭部21を容易に製造することができる。
また本実施例では、保持孔31から端子ねじ20が脱落しないように端子ねじ20を係止する係止手段としての係止片32又は大径の座金25が設けられている。
このようにすると、端子ねじ20を端子片15から緩める方向に回動させすぎて起こる、保持孔31からの端子ねじ20の脱落を防止することができ、確実に端子ねじを保持することができる。
さらに本実施例では、端子ねじ20の移動に伴い係止手段としての係止片32(又は大径の座金25)が衝突する被係止部としての螺合頭部21bの上面周部(又は下部対向面33)から係止片32(又は大径の座金25)までの距離が、端子ねじ20の移動可能距離以上である。
このようにすると、端子ねじ20を端子片15から緩める方向に過度に回動させた際、端子ねじ20の頭部21と保持孔31とのねじ作用により、係止手段と被係止部との相互に掛かるストレスを抑えることができる。また、端子ねじ20が移動可能距離まで移動し終わると、保持孔31から脱落することなく空回りするため、端子ねじ20が直接視認できなくても工具の手応えのみで、端子ねじ20が移動限界まで到達したことを認識することができる。以上より、構成部材の変形,破損を防ぐと共に、作業性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。本発明の端子台構造を適用した一例としてノイズフィルタについて説明したが、外部端子123を接続するあらゆる電気機器に適用可能である。その他、端子ねじ保持部30を透明にすると、端子片15付近や内部の端子ねじ20の様子が外部から確認可能になり好ましい。また、端子ねじ20の頭部21を、例えば出力端子を赤,GND端子を白などと色分けして樹脂成形すると、一目でどの端子か認識することができ好ましい。
本発明の第1実施例における端子台構造の端子ねじを締め付けた状態を示す要部縦断面図である。 同上、端子台構造の端子ねじを緩めた状態を示す要部縦断面図である。 同上、端子台構造を有するノイズフィルタの要部斜視図である。 同上、端子台構造を有するノイズフィルタを垂直な取付面に取付けた場合の正面図である。 従来例における端子台構造を有するノイズフィルタの要部斜視図である。
符号の説明
1 端子台本体
15 端子片
16 ねじ孔(第1のねじ孔)
20 端子ねじ
21 頭部
21b 螺合頭部(被係止部)
22 足部
25 座金(係止手段)
30 端子ねじ保持部
31 保持孔(第2のねじ孔)
32 係止片(係止手段)
33 下部対向面(被係止部)

Claims (5)

  1. 端子台本体と、前記端子台本体に設けられ第1のねじ孔が形成された端子片と、前記第1のねじ孔と同軸となる第2のねじ孔が形成された端子ねじ保持部と、前記第1のねじ孔に螺合される足部と前記第2のねじ孔に螺合される頭部とからなる端子ねじとを備えたことを特徴とする端子台構造。
  2. 前記端子ねじ保持部及び前記端子ねじの頭部が絶縁されてなり、前記端子ねじが前記端子片に締め付けられた状態で、前記端子ねじの頭部が前記第2のねじ孔を閉塞するよう構成されたことを特徴とする請求項1記載の端子台構造。
  3. 前記端子ねじの頭部が樹脂成形されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子台構造。
  4. 前記第2のねじ孔から前記端子ねじが脱落しないように前記端子ねじを係止する係止手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の端子台構造。
  5. 前記端子ねじの移動に伴い前記係止手段が衝突する被係止部から前記係止手段までの距離が、前記端子ねじの移動可能距離以上であることを特徴とする請求項4記載の端子台構造。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010170962A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電線接続装置
CN103390806A (zh) * 2012-05-11 2013-11-13 町洋企业股份有限公司 端子锁线改良结构

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