JP2006106982A - 情報出力システム、情報出力方法、および情報出力プログラム - Google Patents

情報出力システム、情報出力方法、および情報出力プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザの負担を軽減し、利便性を高める。
【解決手段】 ユーザからの出力要求を受けると、リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して保管対象データの出力を行い、出力が所定の上限回数だけ行われると、保管対象データを保管用記憶部から強制的に削除する情報出力システムであって、リモート保管サーバ上または、リモート保管サーバからリモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に、上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶する復活用記憶部を備え、ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、復活用記憶部に記憶された保管対象データをリモート出力装置を介して出力するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は情報出力システム、情報出力方法、および情報出力プログラムに関し、例えば、インターネット上で提供されるリモート印刷サービスなどに適用して好適なものである。
従来のプリンタに関連する技術として、下記の特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1において、プリンタは、印刷履歴情報を自身の記憶手段(印刷履歴情報記憶部)に一時的に記憶しておく。そして、プリンタ本来の処理である印刷処理を要求する印刷要求(未処理の印刷要求)が残っていないことが確認できたタイミングで、当該印刷履歴情報(履歴ファイル)を印刷履歴情報記憶部から読み出してファイルサーバに送信する。したがって、履歴ファイルの送信などによって、本来の印刷処理に関する性能が低下することがない。
なお、ここで、印刷履歴情報とは、印刷枚数や装置寿命などに関連する情報のことを指す。ユーザがこの印刷履歴情報の内容を知りたい場合、端末装置を操作してファイルサーバ上の履歴ファイルを参照することになる。
特開2002−163097号公報
ところで、印刷に関連する技術としてリモート印刷サービスがある。リモート印刷サービスとは、ユーザ宅やユーザの勤務先の会社などに設置されたパソコンなどからインターネット経由で当該リモート印刷サーバに文書を登録しておき、ユーザが希望するときにコンビニエンスストアなどに設置された所望のMMK端末を用いて当該リモート印刷サーバにアクセスし、当該MMK端末に接続された印刷機で当該文書の印刷出力などを行うことを内容とするサービスである。MMK端末はコンビニエンスストアなど、多くの人にとって便利な場所に多数設置されるものであるため、リモート印刷サービスでは、ユーザの希望に応じていつでも、所望の場所に設置されたMMK端末を介して印刷出力することができ、あたかも携帯電話機に搭載された印刷機能で文書を印刷出力するのに近い移動性と、より高品質な印刷出力を実現することができる。
しかしながら前記リモート印刷サーバでは、所定回数(例えば、1回)、印刷出力された文書は強制的にリモート印刷サーバ上から削除される仕様となっていることがある。この仕様により、リモート印刷サーバ上の限られた記憶資源で、より多数のユーザの文書が登録できるという利点が得られるものの、ユーザが同じ文書を所定回数だけ印刷出力したあとで、もう1度、印刷出力することを希望した場合、(すでにリモート印刷サーバ上では当該文書は削除されてしまっているから、)ユーザ宅や勤務先などに移動してパソコンから当該文書をリモート印刷サーバに登録することが必要となるため、ユーザの負担が大きく、利便性が低いといえる。
また、印刷出力を行う際には、通常、多数の設定項目(例えば、印刷出力の色、用紙サイズ、両面印刷であるか片面印刷であるか、印刷濃度、印刷部数など)に関して設定値を設定することが必要になるが、印刷出力のたびに、これらの設定を強いることは、ユーザの負担を増大させ、利便性の低下につながる。
上述した特許文献1の技術は、これらのケースで、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができるものではない。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、複数のユーザ(例えば、U1)が各通信装置(例えば、携帯電話機15,パソコン20,MMK端末17など)からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバ(例えば、14)に搭載された保管用記憶部(例えば、34)に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データ(例えば、DC1)を保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置(例えば、17)を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数(例えば、1回)だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力システムであって、前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード(例えば、MMK端末17やMMK監視サーバなど)上に、前記上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶する復活用記憶部(例えば、35)を備え、前記ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、当該復活用記憶部に記憶された保管対象データを前記リモート出力装置を介して出力することを特徴とする。
また、第2の本発明では、複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力システムであって、前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に、前記保管対象データを出力する際にユーザが指定した出力の態様を規定する設定値の集合からなる設定値情報を記憶する設定値用記憶部(例えば、33)を備え、前記ユーザからの新たな出力要求を受けるとき、この設定値用記憶部に保管されている設定値情報を再利用させることにより、ユーザによる設定値の指定を容易にさせることを特徴とする。
さらに、第3の本発明では、複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力方法であって、前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に配置された復活用記憶部で、前記上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、当該復活用記憶部に記憶された保管対象データを前記リモート出力装置を介して出力することを特徴とする。
また、第4の本発明では、複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力方法であって、前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に配置された設定値用記憶部で、前記保管対象データを出力する際にユーザが指定した出力の態様を規定する設定値の集合からなる設定値情報を記憶しておき、前記ユーザからの新たな出力要求を受けるとき、この設定値用記憶部に保管されている設定値情報を再利用させることにより、ユーザによる設定値の指定を容易にさせることを特徴とする。
さらに、第5の本発明では、複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力プログラムであって、前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上で、コンピュータに、前記上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶する復活用記憶機能を実現させ、前記ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、当該復活用記憶機能に記憶された保管対象データを前記リモート出力装置を介して出力することを特徴とする。
さらにまた、第6の本発明では、複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力プログラムであって、前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上で、コンピュータに、前記保管対象データを出力する際にユーザが指定した出力の態様を規定する設定値の集合からなる設定値情報を記憶する設定値用記憶機能を実現させ、前記ユーザからの新たな出力要求を受けるとき、この設定値用記憶機能に保管されている設定値情報を再利用させることにより、ユーザによる設定値の指定を容易にさせることを特徴とする。
これにより、文書または設定値情報が、上限回数以上、出力されたあとでも、その記憶はリモート保管サーバ上で維持され得る。
本発明によれば、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラムの実施形態について説明する。
(A−1)実施形態の構成
本実施形態の通信システム10の全体構成例を図1に示す。
図1において、当該通信システム10は、インターネット11と、携帯電話ネットワーク12と、MMK(マルチメディアキオスク)ネットワーク13と、リモート印刷サーバ14と、携帯電話機15と、MMK端末16,17と、印刷機18,19と、パソコン20とを備えている。
このうち携帯電話ネットワーク12は、ある携帯電話事業者が運営するネットワークで、そのなかには多数の携帯電話機が収容されている。ユーザU1が携帯して利用する携帯電話機15も、そのような携帯電話機の1つである。インターネット11には、当該携帯電話ネットワーク12以外にも多数の携帯電話ネットワークが接続され得ることは当然である。ユーザU1は、自宅や勤務先などに設置したパソコン20などからリモート印刷サーバ14にアクセスすることも可能である。
リモート印刷サーバ14に文書(ここでは、DC1とする)を保管するためにアクセスする場合、通常、携帯電話機15ではなく、パソコン20でアクセスすることになる。一般的に携帯電話機15の機能や携帯電話ネットワーク12が個々の携帯電話ユーザ(例えば、U1)に提供する資源(伝送帯域など)は、データサイズの大きな文書DC1を読み込んだり、読み込んだ結果を携帯電話ネットワーク15経由でリモート印刷サーバ14上にアップロードしたりするのに十分なものではないからである。また、パソコンに比べて操作性に劣る携帯電話機で文書DC1の編集を行うことも不便であるため、一般的には、パソコン20で編集したり、読み込んだりすることによって得られた文書DC1のデータを、パソコン20からリモート印刷サーバ14にアップロードすることによって文書DC1の登録を行うことになる。
リモート印刷サーバ14は会員制のリモート印刷サービスを提供するサーバで、本実施形態で中心的な役割を果たす。
上述したようにリモート印刷サービスとは、ユーザ宅やユーザの勤務先の会社などに設置されたパソコン20などからインターネット11経由で当該リモート印刷サーバ14に文書(例えば、DC1)を登録しておき、ユーザが希望するときにコンビニエンスストアなどに設置された所望のMMK端末(例えば、17)を用いて当該リモート印刷サーバ14にアクセスさせ、当該MMK端末に接続された印刷機(例えば、19)で当該文書の印刷出力などを行うことを可能にするサービスである。MMK端末はコンビニエンスストアなど、多くの人にとって便利な場所に多数設置されるものであるため、ユーザの希望に応じていつでも、所望の場所に設置されたMMK端末を介して印刷出力できれば、携帯電話機に搭載された印刷機能で文書を印刷出力するのに近い移動性と、より高品質な印刷出力を実現することができる。
リモート印刷サーバ14が一度、登録された文書DC1を、どのような場合に削除するかに関しては様々な構成があり得る。例えば、出力回数に上限を設けず、ユーザU1から削除の指示が届くまで、何回、出力してもその文書DC1をリモート印刷サーバ14上に保存しつづける構成を取ることも可能である。
しかしここでは、出力回数に上限値(ここでは、1回とする)を設け、その上限値に達したらユーザU1からの指示がなくても強制的に当該文書DC1をリモート印刷サーバ14上から削除するものとする。これによってリモート印刷サーバ14上の限られた記憶資源で、より多数のユーザの文書が登録できるという利点が得られる。
ただしそれだけでは、ユーザが同じ文書を上限値だけ印刷出力したあとで、もう1度、印刷出力することを希望した場合、(すでにリモート印刷サーバ14上では当該文書は削除されてしまっているから、)ユーザ宅や勤務先などに移動してパソコン20から当該文書DC1をリモート印刷サーバ14に登録することが必要で利便性が低くなってしまうため、本実施形態では、この点に対する解決手段も提案する。
MMK端末、携帯電話機、文書、ユーザ(会員)は実際には多数が存在し得るが、以下では、主として、MMK端末17と携帯電話機15と文書DC1とユーザU1に着目して説明を進める。
前記リモート印刷サーバ14と携帯電話機15のあいだでは、電子メールやWebなどの通信アプリケーションを利用して、種々のメッセージがやり取りされる。図1上では、通信アプリケーションの種類にかかわらず、携帯電話機15からリモート印刷サーバ14へ送信されるメッセージをME2とし、リモート印刷サーバ14から携帯電話機15へ送信されるメッセージをME1としている。したがって、メッセージME2は電子メールのこともあり、Webページ(フォーム)などを利用してユーザU1がリモート印刷サーバ14へ供給する情報のこともある。同様に、メッセージME1は、電子メールのこともあり、リモート印刷サーバ14がユーザU1に提供するWebページ(フォームでも可)のこともある。
本実施形態において、当該リモート印刷サーバ14は、パソコン20,携帯電話機15およびMMK端末17と通信する必要がある。
前記MMK端末17は、コンビニエンスストアなどに設置されていて、リモート印刷サーバ14からダウンロードした文書(例えば、DC1)を一時的に蓄積する通信端末で、ユーザU1からの要求に応じて、その文書DC1を出力する。出力には様々な形態があり得、上述した印刷出力のほか、画面表示出力や、外部の記憶媒体への書き込みなども含まれ得る。
印刷出力を行うため、MMK端末17が印刷機能を内蔵していてもよいが、ここでは、MMK端末17自身は印刷機能を持たず、外部の印刷機19を介して印刷出力するものとする。この印刷機19は、MMK端末17と同じコンビニエンスストアの店舗内など、当該MMK端末17の近傍に設置されたものである。印刷機19は基本的に通常の印刷機であるが、印刷機としての機能のほか、複写機などの機能を備える複合機(MFP)であってもよい。
画面表示出力は、当該MMK端末17が備える表示部54(図4参照)を介して実行される。MMK端末17の表示部54が持つ表示画面のサイズは携帯電話機15の表示部44(図2参照)が持つ表示画面のサイズより、はるかに大きいので、文書DC1の画像を細部まで精密に表示することができる。
外部記録媒体への書き込みは、MMK端末17が持つ所定のインタフェースを介して、ユーザU1が携帯する外部記録媒体に文書DC1を書き込むものである。記録媒体が例えばメモリカードなどである場合、MMK端末17は当該インタフェースとして外部記憶スロットを備える必要がある。また、携帯電話機15自体を外部記憶媒体として活用することも可能である。その場合、近距離無線通信を利用して、文書DC1をMMK端末17から携帯電話機15へ送信し、携帯電話機15内の記憶部43(図2参照)に格納するようにしてもよい。
以下の説明では、文書DC1の出力として、主として、印刷出力を想定する。
前記携帯電話機15の内部構成は例えば図2に示す通りである。図2に図示した詳細さでみる限り、パソコン20の内部構成もこれと同じであってよい。
(A−1−1)携帯電話機の内部構成例
図2において、当該携帯電話機15は、通信部40と、制御部41と、操作部42と、記憶部43と、表示部44とを備えている。
このうち通信部40は携帯電話機15が通信を行う際に機能する部分である。具体的には、電話機としての音声通話や前記近距離無線通信などを行う際に機能するほか、リモート印刷サーバ14にアクセスするためのWebページの閲覧や電子メールの送受などでは、インターネット11を経由した通信を行うためにも機能する。
図2にパソコン20を示したものとみる場合、通信部40は、図示しないISP(インターネットサービスプロバイダ)網などを経由してリモート印刷サーバ14と通信することなる。
制御部41は、ハードウエア的には当該携帯電話機15のCPU(中央処理装置)に相当し、ソフトウエア的にはOS(オペレーティングシステム)、メーラ、Webブラウザなどの各種プログラムに相当する部分である。
操作部42は、ユーザU1が操作して携帯電話機15に指示を伝える部分である。携帯電話機15の場合、通常、複数の小さな押しボタンが配置されることによって当該操作部42が構成される。図2にパソコン20を示したものとみる場合、当該操作部42はキーボードや、マウスなどのポインティングデバイスによって構成され、操作性は携帯電話機15よりもはるかに良好である。
表示部44は、携帯電話機15が搭載するメーラやWebブラウザなどの機能に応じて画面表示を行うディスプレイ装置に対応する部分である。ユーザU1は当該表示部44を目視しながら、前記操作部42を操作することにより、例えば、リモート印刷サーバ14が提供するWebページを閲覧し、当該Webページ上に記述されたメッセージ(文章)を読み、Webページ上に用意された対話部品を操作することによって、リモート印刷サーバ14との対話を行うことができる。
図2にパソコン20を示したものとみる場合、表示部44の画面サイズは携帯電話機15よりはるかに大きく、より精細な画像を表示することが可能である。この点と操作部42の操作性が良好である点によって文書DC1の編集なども容易に行うことができる。
記憶部43はハードウエア的には、揮発性記憶手段(RAMなど)や、不揮発性記憶手段(ハードディスクなど)によって構成される記憶資源であり、ソフトウエア的には、各種のファイルがこの部分に含まれ得る。前記メーラやWebブラウザなどのプログラムファイルもこのようなファイルの一つであるから、メーラやWebブラウザなども、その物理的な実体は、この記憶部43に位置する。
また、携帯電話機15を上述した外部記憶媒体として活用する場合、文書DC1は当該記憶部43に格納されることになる。
以上の通りであるから、携帯電話機15としては基本的に従来の携帯電話機をそのまま活用することができる。同様に、パソコン20としても通常のパソコンをそのまま活用することができる。
一方、前記リモート印刷サーバ14の内部構成は例えば図3に示す通りである。
(A−1−2)リモート印刷サーバの内部構成例
図3において、当該リモート印刷サーバ14は、通信部30と、制御部31と、設定情報通常記憶部32と、設定情報追加記憶部33と、文書通常記憶部34と、文書追加記憶部35と、一般記憶部36と、通常記憶管理部37と、追加記憶管理部38と、設定情報記憶処理部39とを備えている。
このうち通信部30は前記通信部40に対応し、制御部31は前記制御部41に対応し、記憶部32〜36は前記記憶部43に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし携帯電話機15と異なり、リモート印刷サーバ14の通信部30は、通常、音声通話時に機能する必要はない。リモート印刷サーバ14が携帯電話機15、パソコン20またはMMK端末17と通信する際に、当該通信部30が機能する。
また、制御部31には、ユーザU1が操作する携帯電話機15やパソコン20などに様々なWebページを提供するWebサーバの機能や図5に示した設定文書対応テーブルTB1を含むデータベースを管理するためのDBMS(データベース管理システム)の機能などが含まれている。
さらに、一般記憶部36には、各会員(例えば、ユーザU1)がリモート印刷サービスへの会員登録時に入力した個人情報、ユーザID、パスワードなどを蓄積し、記憶部32〜35には、論理的に前記設定文書対応テーブルTB1の形にまとめることのできる各種情報が蓄積されている。
設定文書対応テーブルTB1は、データ項目として、ユーザIDと、設定情報ファイル名と、文書ファイル名とを備えている。
このうちユーザIDは、リモート印刷サーバ14内で各ユーザを一意に識別するための識別情報を示す。ユーザIDとしては様々な情報を用いることができるが、一例として、各ユーザの電子メールアドレスをユーザIDとして利用してもよい。
設定情報ファイル名は、設定情報を収容したファイル(設定情報ファイル)をリモート印刷サーバ14内で一意に識別するためのファイル名を示す。ここで、設定情報とは、印刷出力時に使用する上述した多数の設定項目(例えば、印刷出力の色、用紙サイズ、両面印刷であるか片面印刷であるか、印刷濃度、印刷部数など)について、各ユーザが過去の文書(例えば、DC1)の印刷出力で一度でも指定したことのある設定値の集合(設定値集合)である。
したがって、一人のユーザ(例えば、U1)が過去に複数の設定値集合を指定している場合、1つのユーザIDに複数の設定情報ファイル名が対応付けられる。また、リモート印刷サーバ14に対して登録だけを行い、印刷出力していない文書については、この設定情報ファイル名の値はそのような設定情報ファイルが存在しないことを示す空値か、または、標準的な設定値集合を収容した設定情報ファイルを示す設定情報ファイル名としておくことになる。予め標準的な設定値集合を定義しておけば、設定値集合の指定を省いて急いで印刷出力を行いたいケースなどにも対応することができる。
なお、印刷出力に限らず、例えば、MMK端末17からの画面表示出力や外部記憶媒体への書き込みに関してもユーザによる設定項目の指定を認める場合には、それらについても同様な設定情報ファイルを定義することができる。外部記憶媒体への書き込みの場合、設定項目として、例えば、圧縮方式やファイル名の命名規則などを用意しておいてもよい。
文書ファイル名は、各ユーザがリモート印刷サーバ14に登録した文書(例えば、DC1)を収容したファイル(文書ファイル)をリモート印刷サーバ14内で一意に識別するためのファイル名を示す。
設定情報ファイルと文書ファイルはリモート印刷サーバ14内で独立に保存し、管理するようにしてもよいが、本実施形態では、両者を対応付けて管理するものとする。この対応付けは、相互に対応関係にある設定情報ファイルのファイル名(例えば、STFN1)と、文書ファイルのファイル名(例えば、DCFN1)を設定文書対応テーブルTB1中の同じ行(エントリ)に登録することによって行われる。
ここで、行とは、テーブル中でデータ項目を除いた横の並びのことである。例えば、図5の設定文書対応テーブルTB1の場合、「ID1 STFN1 DCFN1」の行L1は1つの行である。
対応付けて管理した場合、文書を指定すれば設定値集合も指定したことになるため、1度、印刷出力したものと同じ文書DC1をもう1度、印刷出力する場合には、その文書DC1を指定しただけで、前回と同じ設定値集合を各設定項目に設定し、直ちに前回と同じ態様による印刷出力を行うことができる。
なお、設定文書対応テーブルTB1のデータ項目としては、上述したユーザIDと、設定情報ファイル名と、文書ファイル名のほかに、図11のテーブルTB4に示した印刷の日付、課金情報、印刷場所などを用意するようにしてもよい。すなわち、テーブルTB4とTB1を結合したものを1つの設定文書対応テーブルとして用いることができる。
ここで、印刷の日付は、ユーザU1が文書DC1の印刷出力を行った日付を示す。
課金情報は当該文書DC1に関するリモート印刷サービスの提供の対価として課金される金額を示す。
印刷場所は文書DC1を印刷出力するために使ったMMK端末17が設置されているコンビニエンスストアの店舗名などを示す。
前記設定文書対応テーブルTB1や当該テーブルTB4の各データ項目の値(各行の登録内容)に関する物理的な格納構造は特段、限定する必要はないので、記憶部32〜35内にどのように記憶されていてもかまわない。ただし、各データ項目の値に対応付けられたファイル本体(例えば、設定情報ファイル名STFN1に対応付けられた設定情報ファイルや、文書ファイル名DCFN1に対応付けられた文書ファイル)は、所定の規則にしたがって、記憶部32〜35に記憶される。ファイル本体の記憶には、そのファイルのデータサイズ(ファイルサイズ)に応じた記憶容量が消費される。通常、ファイルサイズは、前記データ項目の値のデータサイズに比べてはるかに大きいので、その記憶に関する管理は、リモート印刷サーバ14内の記憶資源の利用の観点で極めて重要である。
記憶部32〜34は物理的に別個の記憶モジュールであってもよいが、1つまたは3つ未満の記憶モジュールであってもよい。物理的に1つの記憶モジュールである場合、その記憶モジュール上の記憶領域の相違が、記憶部32〜34の相違に対応する。あるいは、全体を2つの記憶モジュール(通常記憶部32,34用の記憶モジュールと、追加記憶部33,35用の記憶モジュール)で構成し、1つの記憶モジュール上の異なる記憶領域をそれぞれ設定情報通常記憶部32、文書通常記憶部34とし、もう1つの記憶モジュール上の異なる記憶領域をそれぞれ設定情報追加記憶部33,文書追加記憶部35としてもよい。
これら記憶部32〜35へ設定情報ファイルや文書ファイルを記憶する際の規則は次の通りである。
記憶部32〜34のうち文書通常記憶部34は、ユーザU1がパソコン20からリモート印刷サーバ14に文書DC1をアップロードして登録したとき、その文書ファイルを登録して保存する部分である。この保存は、当該文書DC1がユーザU1からの指示にしたがってMMK端末17(印刷機19)から1度、印刷出力されるまで継続される。すなわち、当該文書通常記憶部34は、最も基本的なリモート印刷サービスを提供するときに使用される。
基本的なリモート印刷サービスでは、その文書DC1が文書通常記憶部34上から削除された時点で、1つの文書に関するサービスが終了するが、本実施形態では、この文書DC1は、削除される前に文書追加記憶部35にコピーされて追加的な記憶の対象とされ、コピーのあと文書通常記憶部34上から削除される。
すべてのユーザが登録した文書を無条件で文書追加記憶部35にコピーして追加的な記憶の対象するようにしてもよいが、ここでは、一定の条件を課するものとする。すなわち、予めユーザU1が履歴(文書追加記憶部35および設定情報追加記憶部33)に残すことを指定した場合にのみ、コピーするものとする。したがって、指定しなかった場合には、文書DC1は単に、文書通常記憶部34上から削除されるだけになる。コピーして追加的な記憶の対象とすることは、文書DC1のためにそれだけ長く記憶資源が占有されることを意味するため、その分の課金を行うようにしてもよい。また、コピーする場合には、コピーしたあと、文書追加記憶部35上に当該文書DC1を残す期間など追加的な記憶の態様についてもユーザU1に指定させるようにするとよい。
通常、コピーは、物理的に、ある記憶領域に記憶されているデータを他の記憶領域に書き込む処理を意味するが、ここでは、必ずしもそのような処理である必要はない。物理的な記憶領域は同じであっても、その記憶領域を文書通常記憶部34のための記憶領域から文書追加記憶部35のための記憶領域に変更する処理を行うことも、コピーに含めるものとする。本実施形態では、コピーされるデータ(文書または設定情報)は追加記憶されるデータである。
設定情報通常記憶部32は、前記設定値集合(設定情報ファイル)を記憶する部分である。設定情報ファイルは通常、文書ファイルに比べてデータサイズがはるかに小さいため、保存を継続してもそれほど記憶資源が消費されるものではないが、設定情報ファイルと文書ファイルを対応付けて管理する本実施形態では、文書ファイルを削除するときにはその文書ファイルに対応付けられた設定情報ファイルも削除し、文書ファイルを前記文書通常記憶部34から文書追加記憶部35にコピーするときには、その文書ファイルに対応付けられた設定情報ファイルも、設定情報通常記憶部32から設定情報追加記憶部33にコピーすることになる。
前記通常記憶管理部37は、通常記憶部32,34の管理を行う部分である。したがって、前記文書通常記憶部34から文書ファイル(文書DC1)を削除する処理、文書DC1を文書通常記憶部34から文書追加記憶部35にコピーする処理(その処理の一部)、設定情報通常記憶部32から設定情報ファイルを削除する処理、設定情報ファイルを設定情報通常記憶部32から設定情報追加記憶部33へコピーする処理(その処理の一部)などの各処理は、当該通常記憶管理部37によって行われることなる。
追加記憶管理部34は、追加記憶部33,35の管理を行う部分である。したがって、前記文書追加記憶部35から文書ファイルを削除する処理、文書ファイルを文書通常記憶部34から文書追加記憶部35にコピーする処理(その処理の残り)、設定情報追加記憶部33から設定情報ファイルを削除する処理、設定情報ファイルを設定情報通常記憶部32から設定情報追加記憶部33へコピーする処理(その処理の残り)などの各処理は、当該追加記憶管理部38によって行われることなる。
設定情報記憶処理部39は、ユーザU1が文書DC1を印刷出力する際に指定した設定値集合を収集して、その設定値集合を収容した設定情報ファイルを設定情報通常記憶部32に格納する部分である。設定値集合の収集では、例えば、Webページのフォームの仕組みなどを利用することができる。
前記MMK端末17の内部構成は例えば図4に示す通りである。他のMMK端末(例えば、18)の内部構成もこれと同じである。
(A−1−3)MMK端末の内部構成例
図4において、当該MMK端末17は、通信部50と、制御部51と、操作部52と、記憶部53と、表示部54と、設定情報処理部55と(設定情報追加記憶部56と文書追加記憶部57については後で説明する)を備えている。
このうち通信部50は前記通信部40に対応し、制御部51は前記制御部41に対応し、操作部52は前記操作部42に対応し、記憶部53は前記記憶部43に対応するので、その詳しい説明は省略する。
なお、前記操作部52は携帯電話機15の操作部42に比べると、押しボタンも大きく、操作しやすい大きさであるため、複雑なボタン操作も、比較的容易に行うことができる。
さらに、表示部54は上述したように携帯電話機15の表示部44に比べると、はるかに大きいため、文書DC1の画像を細部まで精密に表示することができる。したがってユーザU1は、携帯電話機15の表示部44では見づらい画像でも、当該表示部54によって、良好に見ることができる場合がある。なお、MMK端末17がタッチパネル方式のユーザインタフェースを持つ場合、外観上、当該表示部54と前記操作部52の少なくとも一部は一体である。
また、前記記憶部53には、MMK端末17がリモート印刷サーバ14からダウンロードした文書ファイル(文書DC1)や設定情報ファイルが一時的に記憶される。
前記設定情報処理部55は、設定情報ファイルに収容されている設定値集合を印刷機19に供給すること等により、印刷機19に関する上述した多数の設定項目のそれぞれに設定値を指定する。印刷機17への設定値集合の供給は、リモート印刷サーバ14からMMK端末17へダウンロードした文書DC1を印刷機17へ供給するためにスプールする前後に実行される。
印刷機19は基本的に従来の印刷機をほとんどそのまま活用することができるが、当該印刷機19は、MMK端末17から供給された設定値集合をもとに、文書DC1を印刷出力する際の設定項目を決めることが可能なものである必要がある。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について、図8〜図10のフローチャートと、図12〜図15の画面遷移図を用いて説明する。
図8はリモート印刷サーバ14に登録した文書DC1を追加的に記憶する場合の動作を示すフローチャートで、S20〜S32の各ステップを備えている。
図9はリモート印刷サーバ14に登録した文書DC1または追加的に記憶した文書DC1を印刷出力する場合の動作を示すフローチャートで、S40〜S51の各ステップを備えている。
図10は任意のタイミングでMMK端末17,携帯電話機15、パソコン20などから文書DC1の追加的な記憶の態様を指定または変更する場合のフローチャートで、S60〜S68の各ステップを備えている。
図12には、画面PG1〜PG8が含まれ、図13には画面PG9,PG10が含まれ、図14には画面PG11,PG12が含まれ、図15には画面PG13〜PG18が含まれている。図12〜図15上で画面間に図示されている太い点線は主として図8のフローチャートに対応する画面遷移を示し、太い実線は主として図9のフローチャートに対応する画面遷移を示している。
また、画面PG1〜PG18は、MMK端末17の表示部54に表示されるものである。なお、図8〜図10では、MMK端末17は前記タッチパネル方式のユーザインタフェースを備えているものとしている。
(A−2)実施形態の動作
すでにユーザU1はリモート印刷サービスの会員としてリモート印刷サーバ14に会員登録され、なおかつ、前記文書DC1を、前記パソコン20からリモート印刷サーバ14にアップロードして登録してあるものとする。
ユーザU1がいずれかのコンビニエンスストアなどに設置されている所望のMMK端末(ここでは、17とする)まで移動する。そして、図8に示すように、当該MMK端末17の印刷文書情報タッチパネルに触れること等によりMMK端末17の操作を開始し(S20、S21)、リモート印刷サーバ14にアクセスしたものとする。このとき最初に図12に示すログイン画面PG1が表示され、ユーザU1のユーザIDおよびパスワードの入力を促す。
ユーザU1がこの画面PG1上の該当する入力欄に正しいユーザIDとパスワードを入力しなければ、ユーザ認証の結果がNGとなって以降のステップには進めないが、ここでは、正しいユーザIDとパスワードを入力してユーザ認証の結果がOKとなり、以降のステップに進んだものとする。
例えば、前記設定文書対応テーブルTB1などによって、リモート印刷サーバ14内では、ユーザU1が登録した文書DC1とユーザU1のユーザID(ここでは、ID1とする)が対応付けられているため、前記ログイン画面PG1につづいて表示される画面PG2上では、ユーザU1による文書の登録状況などを反映した表示を行うこともできる。図12の例の場合、この画面PG2上には、「登録文書」ボタンと「履歴文書」ボタンが表示されており、ユーザU1はいずれかのボタンを操作して自身が登録した登録文書か履歴文書を選ぶことができる。
ここで、履歴文書とは、上述した文書追加記憶部35へのコピーが行われ、追加的な記憶の対象となっている文書のことであり、登録文書とは、文書通常記憶部34に記憶されている文書のことである。したがって、文書DC1は、そのときの状況により、登録文書にもなり、履歴文書にもなる。
前記画面PG2上で「履歴文書」ボタンを操作した場合、画面PG3が表示され、「登録文書」ボタンを操作した場合には、画面PG4が表示される。
ただし、実際にこの時点でユーザU1の履歴文書が存在しなければ、履歴文書のファイル名を記述した図12に示す画面PG3を表示することができないことは当然である。この場合、ファイル名の存在しない画面PG3を表示するか、または、画面PG2上から「履歴文書」ボタンを省略して、ユーザU1が「登録文書」ボタンの操作しかできないようにしてもよい。
いずれにしても、図8のフローチャートは、まだユーザU1の履歴文書が登録されていない時点の処理であるから、図8の処理で図12に示すような画面PG3が表示されることはない。
登録文書に対応する画面PG4上には、その時点におけるユーザU1の登録文書の一覧が表示される。ここには、少なくとも登録文書のファイル名が含まれるが、それ以外の情報が表示されてもかまわないことは当然である。例えば、登録文書をリモート印刷サーバ14に登録した日時を示す登録日時情報、登録文書のデータサイズを示すサイズ情報などを表示するものであってもかまわない。ただし、登録文書はこの時点でまだ一度も印刷出力が行われていない文書であるため、印刷出力が行われた日時を示す前記印刷日時情報や、印刷出力時に徴収する料金を示す課金情報などは表示されない。
ユーザU1は画面PG4またはPG3のいずれか一方のうえで、いずれかの文書を選ぶことができるが、図8の例では、ステップS23で登録文書を指定しているため、ユーザU1が見るのは、画面PG4であり、この画面PG4上でいずれかの登録文書が選ばれる。このとき選ぶ文書は、必ずしも1つに制限する必要はなく、複数の文書を同時に選べるようにしてもよい。ただし、ここでは、説明を簡単にするために、1つの文書DC1(ここでは、登録文書であるものとする)を選んだものとする。
画面PG4上で文書を選択して「OK」ボタンを操作すると、その選択が確定する。
つづいて画面表示される画面PG5の詳細は、例えば、図15に示す画面PG13の通りであってよい。画面PG13上には、上述した設定項目を含む多数の設定項目が表示されている。しかも、表示された時点で、アンダーラインが付与された各設定値がすでに選択されている。これは、上述した標準的な設定値集合に相当する。なぜなら、登録文書はまだ1度も印刷出力されておらず、対応付けられるべき特定の設定値集合を持ち得ないからである。
画面PG13の右端には、各設定項目ごとに、「変更」ボタンが設けられている。ユーザU1が設定値集合中のいずれかの設定項目について変更を希望する場合、該当する「変更」ボタンを操作することになる。画面PG13の場合、各設定項目について複数の候補値(設定値)が表示されており、「変更」ボタンを操作するたびに、選択される候補値(アンダーラインの付与される候補値)が変化し、ユーザU1は所望の候補値が選択されている状態で、「変更」ボタンの操作を停止するものであってもよいが、例えば、「変更」ボタンの操作に応じて画面PG14のような別個の画面を表示し、その画面上の操作で、該当する設定項目の設定値を選ばせるようにしてもよい。
いずれにしても、設定値集合の変更を行った場合、標準的な設定値集合とは異なるユーザU1のための設定値集合が得られる。この画面PG13などで行われる操作に対応する処理が、図8に示すステップS24の印刷設定の調整に相当する。
画面PG5上で「OK」ボタンを操作すると、候補値の選択が確定する。このとき、1つの設定項目についても設定値の変更を行わずに「OK」ボタンを操作すれば、前の設定値集合(ここでは、標準的な設定値集合)がそのまま利用されることになる。ただし、1つの設定項目でも、標準的な設定値集合と異なる設定値を選択したものがあれば、その設定値集合は追加的に記憶して再利用することでユーザU1の操作負担を軽減できる可能性があるため、ユーザU1のための設定値集合として追加的な記憶の対象とする価値を有する。
実際に追加的な記憶の対象とするか否かは、画面PG6上でユーザが選択する。上述したように、本実施形態では、設定情報ファイルと文書ファイル、すなわち、設定値集合と文書(ここでは、DC1)は対応付けて管理するため、設定値集合を追加的に記憶するということは文書DC1も追加的に記憶することを意味する。ただし、逆は必ずしも成立しない。文書DC1の印刷出力の際に標準的な設定値集合をそのまま用いる場合があるからである。標準的な設定値集合は元々、全ユーザに共用されるようにリモート印刷サーバ14上で保存されるものであるから、特にユーザU1のために追加的に記憶する必要はない。もちろん、そのような点を考慮せず、必要に応じて、ユーザU1がその旨を指定した場合には、標準的な設定値集合も、ユーザU1のために追加的に記憶するような構成としてもかまわないが、記憶資源を節約するためには標準的な設定値集合は個々のユーザのために追加的に記憶しないほうが有利である。
文書DC1を追加的に記憶する場合、ステップS25は[YES]側に分岐して、文書DC1は文書追加記憶部35にコピーされる(S26)。前記画面PG13上には、印刷出力の態様を規定する設定値集合だけでなく、追加的な記憶の態様を規定する設定項目も用意されているので、ユーザU1はこの画面PG13上で追加的な記憶の態様を指定することができる。
追加的な記憶の態様を規定する設定項目には様々なものがあり得るが、画面PG13の例では、印刷履歴から復活できる回数と、印刷履歴を残しておける日数と、複数ページの一部だけ印刷して履歴に残すときのページ指定のための設定項目が設けられている。ここで、印刷履歴から復活できる回数とは、印刷出力のために文書DC1を文書追加記憶部35から読み出すことのできる出力回数の上限値である。また、印刷履歴を残しておける日数は、文書追加記憶部35に文書DC1を記憶しておくことのできる日数の上限値(上限日数)である。追加的な記憶を行ってから1度も印刷出力されていなくても、記憶している期間がこの上限日数を越えると、文書DC1は文書追加記憶部35上から削除される。複数ページの一部だけ印刷して履歴に残すケースでは、文書単位ではなく、文書中のページ単位で、追加的な記憶を行うか否かを選ぶことになる。
追加的な記憶の態様の指定方法は上述した印刷出力の態様を規定するための設定値集合の指定方法と同様で、画面PG13上(画面PG5上)で行うことができるようにしてもよいが、図15の例では、設定項目ごとに個別の画面PG14〜PG17を表示し、さらに変更が完了したことを示す画面PG18を表示している。
いずれにしても文書DC1を追加的に記憶する場合には、必要に応じて、ユーザU1のための設定値集合も、設定値情報追加記憶部33にコピーされる。しかも設定値集合のコピーは、ユーザU1が特段の操作を行わなくても自動的に実行される。これらのコピーが終了すると、その旨がユーザU1に通知され(S27)、処理はステップS28に進む。この通知は、例えばユーザU1が携帯する携帯電話機15に電子メールを送ること等によって行うこともできるが、図12の例では、MMK端末17の画面上に画面PG7を表示することによって行っている。
文書DC1の追加的な記憶を行わない場合、ステップS25は[NO]側に分岐して、処理は前記ステップS28に進む。ステップS28では、MMK端末17の画面上に利用料金が表示される。この画面は例えば図12に示す画面PG8のようなものであってよい。
料金は印刷出力した枚数など、文書DC1の印刷出力で用いた設定値集合の内容に応じて変動し得る。また、文書DC1や設定値集合の追加的な記憶を行うか否か、行う場合には、追加的な記憶の態様などの相違に応じて、料金が変動するものであってよいことは当然である。例えば、設定情報追加記憶部33や文書追加記憶部35の記憶領域を、より多く、より長期間にわたって占有する可能性の高い態様が指定された場合ほど、より高い料金となるようにするとよい。
以降は、ユーザU1がMMK端末17にこの料金を投入し(S29)、MMK端末17に設けられた所定の出力口から印刷出力されるレシートの発行を受け(S30)、このレシートを利用して印刷機19から文書DC1の印刷出力を行う(S31)。これによって一連の処理が終了する(S32)。
図9のフローチャートは、その大部分のステップが図8と同じである。
すなわち、図9において、ステップS40は前記ステップS20に対応し、ステップS41は前記ステップS21に対応し、ステップS42は前記ステップS42に対応し、ステップS46は前記ステップS24に対応し、ステップS47は前記ステップS28に対応し、ステップS48は前記ステップS29に対応し、ステップS49は前記ステップS30に対応し、ステップS50は前記ステップS31にタイミングに対応し、ステップS51は前記ステップS32に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし、図9のフローチャートの処理が開始される時点では、すでに前記履歴文書が存在しているため、前記ステップS42につづくステップS43では、ユーザU1は前記画面PG2上で「登録文書」ボタンを操作して登録文書の印刷出力を要求することもでき、「履歴文書」ボタンを操作して履歴文書の印刷出力を要求することもできるが、「履歴文書」ボタンを操作した場合には、ステップS43は[履歴文書]側に分岐し、図8のフローチャートの処理では表示されなかった図12に示す画面PG3が表示される。
画面PG3上には、その時点におけるユーザU1の履歴文書の一覧が表示される。ここには、少なくとも履歴文書のファイル名が含まれるが、それ以外の情報が表示されてもかまわないことは前記画面PG4の場合と同じである。ただし、表示される情報には、登録文書を表示する画面PG4とは異なるものも含まれ得る。例えば、図11に示したテーブルTB1の各データ項目に対応する情報、すなわち、前回、印刷出力を行った日時を示す印刷日時情報(印刷の日付)、そのときの料金を示す課金情報、そのとき利用したMMK端末の設置場所を示す印刷場所情報(印刷場所)などが表示されてもよい。
この画面PG3上で、ユーザU1は印刷出力したい履歴文書を指定する(S44)。本実施形態では、文書(ここでは、履歴文書)は設定値集合と対応付けられているため、ユーザU1が前記文書追加記憶部35に記憶されているいずれかの履歴文書DC1を指定した場合、設定情報追加記憶部33に記憶されている設定値集合のうち、その履歴文書DC1に対応付けられたものが指定されることになる。
この点は、ユーザU1が前記ステップS43で登録文書を指定したあとに処理されるステップS45の場合も同様である。
ステップS45につづくステップS46で、印刷出力の態様を変更するため、いずれかの設定項目を変更すると、それまで履歴文書DC1に対応付けられていた設定値集合の内容が変更され、変更後の新たな設定値集合が設定値情報追加記憶部33に記憶されることになる。したがって、当該履歴文書DC1を次回、印刷出力する場合には、変更後の設定値集合が前記設定値情報追加記憶部33から読み出され、対応する画面PG13がMMK端末(例えば、17)に表示されることになる。
なお、リモート印刷サーバ14内の記憶部32や33に記憶されている設定値集合の内容の変更は、図8や図9のような文書DC1の印刷出力や追加的な記憶の過程で実行するほか、任意のタイミングでユーザU1が実行できるようにしてもよい。任意のタイミングで実行する場合、この変更は、MMK端末17だけでなく、携帯電話機15やパソコン20などから、ユーザU1が行うことが可能である。
そのための画面は図14に示すPG11とPG12であり、フローチャートは図10に示す通りである。この処理はWebブラウザを搭載した端末であれば、どの端末からでも行うことができる。したがってユーザU1は、MMK端末17,パソコン20,携帯電話機15のいずれを用いても、この処理を行うことができる可能性があるが、ここでは、携帯電話機15を用いるものとする。
図14および図10に示すように、ユーザU1は携帯電話機15を操作してリモート印刷サーバ14が提供するWebページを表示する(S60)。このWebページは一例として画面PG11であるものとする。画面PG11上でユーザU1が「ユーザ情報変更・削除」ボタンを操作すると、以降の処理に進むため、前記画面PG1と同様なログイン画面PG12が表示される。
ユーザU1がリモート印刷サーバ14に登録したり、追加的に記憶させたりしている文書に対応付けられた設定値集合は、広義のユーザ情報(ユーザU1の個人情報)の一つであるとみることができるので、ここでは、「ユーザ情報変更・削除」ボタンを操作することによって設定値集合の変更を行えるようにしている。なお、その他のユーザ情報(例えば、ユーザU1の電子メールアドレスなど)の変更と区別するため、いずれのユーザ情報を変更するかをユーザU1に選ばせる画面を用意しておいてもよい。
前記ログイン画面PG12が表示されると、ユーザU1はその画面PG12上でユーザIDやパスワードを入力してユーザ認証を受ける(S62)。
ユーザ認証の結果がOKであると、ユーザU1の履歴文書の一覧が表示されるので(S63)、ユーザU1はその一覧のなかで所望のものを指定する(S64)。ここでは、履歴文書の1つである文書DC1が指定されたものとすると、次のステップS65で、当該履歴文書DC1に対応付けられている設定値集合の画面(例えば、PG13)が表示されれば、ユーザU1はその画面上で追加的な記憶の態様を指定することができる。
画面PG13上では、上述した通り、「変更」ボタンを操作することによって変更する設定項目を指定し(S66)、そのあとその設定項目に関する具体的な設定値を指定する(S67)という順序で処理が進み、所望のすべての設定項目について所望の設定値を指定することによって一連の処理が終わる(S68)。
なお、印刷出力や追加的な記憶の過程で、または、任意のタイミングで、ユーザU1が印刷出力の態様を規定する設定値集合(印刷出力または追加的な記憶の態様を規定するもの)の変更を指示し、その変更がリモート印刷サーバ14側で完了した場合、その旨をことをMMK端末17上の画面や携帯電話機15宛ての電子メールME1などのメッセージでユーザU1に通知するとよい。
このメッセージには、例えば「履歴文書(aaa.doc)の印刷設定変更が完了しました。」等の文字列が含まれていてよい。
なお、前記ステップS26で追加的に記憶された文書DC1やその設定値集合の追加的な記憶の態様で、上述した印刷履歴を残しておける日数の上限値を指定する場合、その上限値で指定した日数が経過する前に、所定の警告メッセージをユーザU1に通知するとよい。この警告メッセージには、例えば、「履歴文書(aaa.doc)の記憶が維持されるのはX日までですので、お早めに日数延長の設定をして下さい。」という文字列が含まれていてよい。
この警告メッセージは、例えば、電子メールやWebページなどの形でユーザU1の携帯電話機15に送信するようにするとよい。また、この警告メッセージを届けるべきタイミングで偶然、ユーザU1がMMK端末17からリモート印刷サーバ14へアクセスしてきた場合には、そのMMK端末17にこの警告メッセージの内容を含む画面を表示させることもできる。
なお、画面PG13に相当する画面をパソコン20や携帯電話機15に表示して、パソコン20や携帯電話機15からも設定値集合を変更できるようにしてもよい。この場合、画面PG13の仕様(例えば、1画面当たりのデータサイズなど)は、表示先がパソコン20であるか、携帯電話機15であるかに応じて、変化させてよいことは当然である。
対比のため、従来のリモート印刷サービスに関する動作例を図7に示す。
図7において、ステップS10は前記ステップS20に対応し、ステップS11は前記ステップS21に対応し、ステップS12は前記ステップS22に対応し、ステップS13は前記ステップS23に対応し、ステップS14は前記ステップS24に対応し、ステップS15は前記ステップS28に対応し、ステップS16は前記ステップS29に対応し、ステップS17は前記ステップS30に対応し、ステップS18は前記ステップS31に対応し、ステップS19は前記ステップS32に対応するので、その詳しい説明は省略する。
図7から明らかなように、従来は、文書や設定値集合を追加的に記憶することや、印刷出力する文書を追加的に記憶したもののなかから選ぶこと等を行うことはできなかった。
なお、単純に、リモート印刷サーバ14に搭載される記憶資源(例えば、文書通常記憶部34に相当)を増大させて、出力回数の上限値(例えば、前記1回)を増加させる場合と比べると、本実施形態では、ユーザの利便性を高めながら実質的な記憶資源の利用効率を高めることができる。
追加的な記憶を希望するユーザのみが文書などの追加的な記憶を行い、そうでないユーザが登録した文書などは、出力回数が上限回数に達したときに削除されるからである。
(A−2)実施形態の効果
本実施形態によれば、ユーザの負担を軽減し、利便性を高めることができる。
加えて、本実施形態では、リモート印刷サーバ(14)が搭載する記憶資源の実質的な利用効率が高いため、より少ない記憶資源で、効率的にユーザの利便性を高めることが可能である。
(B)他の実施形態
上記実施形態にかかわらず、設定情報ファイルと文書ファイルはリモート印刷サーバ14内で独立に保存し、管理するようにしてもよい。その場合、図5の設定文書対応テーブルTB1は、図6(A)に示す設定テーブルTB2と、図6(B)に示す文書テーブルTB3に置換できる。
独立に管理した場合、過去にある文書(例えば、DC1)を印刷出力するときに設定し、あるファイル名の設定情報ファイルに収容されている設定値集合を、任意の文書(例えば、DC1とは別の文書)を印刷出力するときに再利用することができる。この場合、あるユーザが登録した文書(文書ファイル)をリモート印刷サーバ14上から削除しても、その文書を印刷出力するときにそのユーザが指定した設定値集合(設定情報ファイル)はリモート印刷サーバ14上に保存しておくことができる。
また、上記実施形態では、追加記憶部33,35をリモート印刷サーバ14に配置したが、当該追加記憶部33,35のいずれかまたは双方を、リモート印刷サーバ14から前記MMK端末(例えば、17)に至る経路上に存在するいずれかのノード上に配置するようにしてもよい。これによって、リモート印刷サーバ14自体の負荷を軽減できるし、外部に散在する記憶資源を有効活用することもできる。
このようなノードとしては、様々なものを利用できる可能性があるが、例えば、MMK監視サーバやMMK端末(例えば、17)自身を用いることができる。
MMK監視サーバは、MMK端末(例えば、17など)とリモート印刷サーバ14のあいだに介在し、MMK端末17が提供するMMK情報を検査することによってMMK端末17の状態を監視するサーバである。ここで、MMK情報とは当該MMK端末17が収集したMMK端末17自身に関する情報で、例えば、利用履歴情報(MMK端末17の利用履歴を示す情報)や、マシン状態情報(MMK端末17の状態が正常であるか否かなどを示す情報)等が含まれる。
このようなMMK監視サーバは、既存のMMKネットワーク内ですでに運用されている。
なお、当該ノードとしてMMK端末を用いた場合、MMK端末17は、図4に示した構成要素56,57を備えることになる。もちろん、MMK端末17以外のMMK端末(例えば、16)も同様である。
特定のMMK端末(ここでは、17)上の設定情報追加記憶部56,文書追加記憶部57に設定情報ファイルや文書ファイルを記憶しリモート印刷サーバ14上から削除してしまうと、ユーザU1は任意のMMK端末から文書DC1を出力することができなくなってしまうが、実際にはそれでも差し支えないケースも少なくない。例えば、ユーザによっては、特定のコンビニエンスストアに設置されたMMK端末および印刷機の利用頻度が著しく高いなど、事前に印刷出力を行うMMK端末や印刷機を予測できることがあるからである。
また、リモート印刷サーバ14上に追加記憶部33,35を配置するとともに、MMK端末(例えば、17)上に追加記憶部56,57を配置する構成としてもよい。この場合、個々のユーザからの指定に応じて、設定情報ファイルや文書ファイルのコピー先をリモート印刷サーバ14上の追加記憶部33,35とするか、いずれかのMMK端末(例えば、17)上の追加記憶部56,57とするかを選択できるようにすることができる。
なお、MMKネットワーク13に含まれる多数のMMK端末のなかに、追加記憶部56,57を配置したものと配置していないものが混在する構成としてもよいことは当然である。
また、上記実施形態では一般のユーザ(例えば、U1)がリモート印刷サーバ14に登録した文書DC1に注目して説明を行ったが、本発明は、コンテンツプロバイダがリモート印刷サーバ14に登録した文書についても適用することができる。
コンテンツプロバイダは、リモート印刷サーバ14からみた場合、基本的にユーザU1などの一般のユーザと同じユーザであるが、一般のユーザが登録した文書は、通常、そのユーザのみ(または、予めそのユーザなどによって指定された特定のグループに属するユーザのみ)、MMK端末から印刷出力することができるが、コンテンツプロバイダがリモート印刷サーバ14に登録した文書は、不特定のユーザ(例えば、U1も含む)に公開されており、不特定のユーザが印刷出力することができる。リモート印刷サーバ14では、多数のユーザに印刷出力させるため、1度、印刷出力されてもコンテンツプロバイダが登録した文書は削除しない。
しかしながら、コンテンツプロバイダが登録した文書であっても、印刷出力の回数や登録しておける期間に一定の上限値(ただし、前記1回より、はるかに多い)が存在するため、この上限値を越えてその文書を追加的に記憶しておきたいと望むコンテンツプロバイダは、上述した文書追加記憶部35などに当該文書をコピーすることによってその希望を実現できるようにするとよい。
これによって、より長期間(例えば、1年間)、リモート印刷サーバ14上におけるその文書の記憶を維持すること等も可能となる。また、著作権などとの関係からコンテンツ(文書)の内容を変更できないようにする必要がある場合には、例えば、コンテンツの印刷出力の態様を決める前記設定値集合の内容を、そのコンテンツを印刷出力するユーザからは変更できないようにし、コンテンツプロバイダのみが変更できるようにするとよい。
また、上記実施形態では、一人のユーザU1が自身で登録した文書を追加的に記憶する場合などについて説明したが、同様なことを、特定のグループに属する他のユーザが行うことができるようにしてよい。グループは、予めユーザ(例えば、U1)などによって指定された複数のユーザの集合である。この場合、グループに属する複数のユーザ間でその文書(例えば、DC1)を共有することができる。
なお、以上の説明で使用したテーブル(例えば、TB1など)は、その構成を変更してもよいし、同等な機能を持つ他の構成要素に置き換えてもかまわない。
また、図12〜図15上に図示した画面の構成は変更することができることは当然である。例えば、図15に示す画面PG13は、用意する設定項目に応じて、その内容が変化する。
以上の説明で、ハードウエア的に実現した機能の大部分はソフトウエア的に実現することが可能であり、ソフトウエア的に実現した機能のほとんどすべてはハードウエア的に実現することが可能である。
実施形態に係る通信システムの全体構成例を示す概略図である。 実施形態に係る通信システムで使用する携帯電話機の内部構成例を示す概略図である。 実施形態に係る通信システムで使用するリモート印刷サーバの内部構成例を示す概略図である。 実施形態に係る通信システムで使用するMMK端末の内部構成例を示す概略図である。 実施形態で使用するテーブルの構成例を示す概略図である。 他の実施形態で使用するテーブルの構成例を示す概略図である。 従来の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態で使用するテーブルの構成例を示す概略図である。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。 実施形態の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
10…通信システム、11…インターネット、12…携帯電話ネットワーク、13…MMKネットワーク、14…リモート印刷サーバ、15…携帯電話機、16,17…MMK端末、18,19…印刷機、20…パソコン、30…通信部、31…制御部、32…設定情報通常記憶部、33、56…設定情報追加記憶部、34、57…文書通常記憶部、35…文書追加記憶部、36…一般記憶部、37…通常記憶管理部、38…追加記憶管理部、39…設定情報記憶処理部、55…設定情報処理部、TB1…設定文書対応テーブル、TB2…設定テーブル、TB3…文書テーブル、DC1…文書、ME1,ME2…メッセージ。

Claims (9)

  1. 複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力システムであって、
    前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に、前記上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶する復活用記憶部を備え、
    前記ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、当該復活用記憶部に記憶された保管対象データを前記リモート出力装置を介して出力することを特徴とする情報出力システム。
  2. 複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力システムであって、
    前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に、前記保管対象データを出力する際にユーザが指定した出力の態様を規定する設定値の集合からなる設定値情報を記憶する設定値用記憶部を備え、
    前記ユーザからの新たな出力要求を受けるとき、この設定値用記憶部に保管されている設定値情報を再利用させることにより、ユーザによる設定値の指定を容易にさせることを特徴とする情報出力システム。
  3. 請求項2の情報出力システムにおいて、
    前記保管対象データを出力する際にユーザによって指定された設定値情報は、その保管対象データと対応付けた形式で前記設定値用記憶部に記憶しておき、次回、当該保管対象データを出力するときには、当該保管対象データに対応付けられた設定値情報を設定値用記憶部から読み出して利用することを特徴とする情報出力システム。
  4. 請求項2の情報出力システムにおいて、
    前記保管対象データを出力する際にユーザによって指定された設定値情報は、前記設定値用記憶部に記憶しておき、次回、同じ保管対象データまたは別な保管対象データを出力するときには、当該設定値情報を設定値用記憶部から読み出して利用することを特徴とする情報出力システム。
  5. 請求項1または2の情報出力システムにおいて、
    前記復活用記憶部に記憶されている保管対象データ、または前記設定値用記憶部に記憶されている設定値情報が、所定の条件にしたがって削除される前に、該当するユーザに削除される旨を通知することを特徴とする情報出力システム。
  6. 複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力方法であって、
    前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に配置された復活用記憶部で、前記上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶しておき、
    前記ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、当該復活用記憶部に記憶された保管対象データを前記リモート出力装置を介して出力することを特徴とする情報出力方法。
  7. 複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力方法であって、
    前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上に配置された設定値用記憶部で、前記保管対象データを出力する際にユーザが指定した出力の態様を規定する設定値の集合からなる設定値情報を記憶しておき、
    前記ユーザからの新たな出力要求を受けるとき、この設定値用記憶部に保管されている設定値情報を再利用させることにより、ユーザによる設定値の指定を容易にさせることを特徴とする情報出力方法。
  8. 複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力プログラムであって、
    前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上で、コンピュータに、前記上限回数だけ出力が行われて保管用記憶部から削除される保管対象データを記憶する復活用記憶機能を実現させ、
    前記ユーザからの出力要求を受けると、予め定めた復活条件に応じて、当該復活用記憶機能に記憶された保管対象データを前記リモート出力装置を介して出力することを特徴とする情報出力プログラム。
  9. 複数のユーザが各通信装置からアクセスし得るネットワーク上のリモート保管サーバに搭載された保管用記憶部に、前記ユーザからの保管要求に応じて所定の保管対象データを保管しておき、前記ユーザからの出力要求を受けると、当該リモート保管サーバに接続されたリモート出力装置を介して当該保管対象データの出力を行い、この出力が所定の上限回数だけ行われると、当該保管対象データを前記保管用記憶部から強制的に削除する情報出力プログラムであって、
    前記リモート保管サーバ上または、当該リモート保管サーバから前記リモート出力装置に至る経路上に存在するいずれかのノード上で、コンピュータに、前記保管対象データを出力する際にユーザが指定した出力の態様を規定する設定値の集合からなる設定値情報を記憶する設定値用記憶機能を実現させ、
    前記ユーザからの新たな出力要求を受けるとき、この設定値用記憶機能に保管されている設定値情報を再利用させることにより、ユーザによる設定値の指定を容易にさせることを特徴とする情報出力プログラム。
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