JP2006106716A - カメラモジュール - Google Patents

カメラモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2006106716A
JP2006106716A JP2005258499A JP2005258499A JP2006106716A JP 2006106716 A JP2006106716 A JP 2006106716A JP 2005258499 A JP2005258499 A JP 2005258499A JP 2005258499 A JP2005258499 A JP 2005258499A JP 2006106716 A JP2006106716 A JP 2006106716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
upper plate
camera module
holder
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005258499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4259504B2 (ja
Inventor
Fumihiro Yamagami
文弘 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2005258499A priority Critical patent/JP4259504B2/ja
Publication of JP2006106716A publication Critical patent/JP2006106716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4259504B2 publication Critical patent/JP4259504B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】ベースの上板部にホルダを接着する際に、被押さえ部へ接着剤がはみ出すことを防止できるカメラモジュールを提供すること。
【解決手段】本発明のカメラモジュールは、撮像素子を有する基板と、略正方形状の上板部41を有し、基板上に撮像素子を密閉するように設けたベース40と、ベース40の上板部41に接着固定されたホルダと、ホルダに取り付けたレンズユニットとを備える。ベース40は、ベース40に接着剤で固定されたホルダの周囲の好ましくない場所に接着剤がはみ出すことを防止するはみ出し防止手段を含む。このはみ出し防止手段は、上板部41の角に形成された角段部42を囲むように形成された第1の溝55と、隣り合う角段部42の間にベース40の上板部41の外縁に沿って形成された第2の溝56とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、カメラモジュールに関し、さらに詳しくは、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話などのカメラ付き小型電子機器に用いることができるカメラモジュールに関する。
デジタルカメラおよびカメラ付き携帯電話などのカメラ付き小型電子機器には、小型カメラモジュールが使用されている。このようなカメラモジュールは、レンズとCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサといった撮像素子とを有する。近年、このようなカメラ付き小型電子機器のさらなる小型化、薄型化が要求されている。これにともない、これらのカメラ付き小型電子機器に使用されているレンズと撮像素子とを一体化したカメラモジュールに対しても小型化、薄型化が要求されている。
従来のカメラモジュールの構造として、図7に示すものが提案されている。図7に示すカメラモジュール100は、撮像素子110を有する基板120と、基板120上に撮像素子110を密閉するように設けられたベース130と、ベース130の上板部131(図8参照)上に接着剤を介して固定されたホルダ160と、ホルダ160に螺合し複数のレンズ180、181を有するレンズユニット170と、からなる構造を有する。
カメラモジュール100をカメラ付き小型電子機器に組み付ける際に、図8に示すように、ベース130の上板部131のホルダ160が接着されない4つの角部分を保持部材(図示せず)用の被押さえ部132として使用する。
このようなカメラモジュール100では、ベース130の上板部131にホルダ160を接着剤で接着する際に、ベース130内に密閉された撮像素子110の中心にレンズユニット170のレンズ180、181の光軸を一致させるために、ベース130に対するホルダ160の位置を調整する。この調整は、ベース130の上板部131の所定位置に接着剤が塗布された状態で、上板部131上でホルダ160の位置を細かく動かしながら行われる。そのため、このような調整工程では、ベース130の上板部131の被押さえ部132に接着剤がはみ出してしまうおそれがある。被押さえ部132上にはみ出した接着剤が被押さえ部132上に付着し硬化してしまうと、被押さえ部132を保持部材によって正確に保持することができなくなり、カメラモジュール100をカメラ付き小型電子機器に正確に組み付けることができないという問題が生じる。
さらに、このようなカメラモジュール100では、カメラ付き小型電子機器内に設けられている制御回路と接続するために、フレキシブルプリント回路基板(図示せず)をカメラモジュール100の基板120に接続する。このようなフレキシブルプリント回路基板を基板120に接続する際に、フレキシブルプリント回路基板とベース130を備える基板120との間に異方性導電膜(図示せず)を挿入し、フレキシブルプリント回路基板およびベース130の両側から治具を使用して圧力を加える。同時に、異方性導電膜側にはフレキシブルプリント回路基板を介して熱を加える。このようにして、フレキシブルプリント回路基板をカメラモジュール100の基板120に接続する。
このようなカメラモジュール100では、被押さえ部132に接着剤がはみ出すことを防止するために、被押さえ部132を囲むようにベース130の上板部131上に壁のような突出部を形成する方法が考えられる。しかしながら、ベース130の上板部131上にこのような突出部を形成した場合、上板部131上に段差部分が形成されることになる。このような段差が形成されることによって、フレキシブルプリント回路基板を基板120に接続する際に、上板部131上の治具によって圧力を加えるために使用できる部分の面積が減少する。その結果、フレキシブルプリント回路基板を基板120に接続する際に、ベース130に十分な圧力を加えることができず、フレキシブルプリント回路基板を確実に基板120に接続できないという状況に至る。
また、被押さえ部132へ接着剤がはみ出すことを防止するために、ベース130の上板部131の面積に対するホルダ160の下端部の面積を相対的に小さくすることが考えられる。しかしながら、カメラモジュールの小型化の要請によってベース130の上板部131の寸法が制限されているため、ベース130の上板部131を大きくすることができない。そのため、このような方法においては、ベース130の上板部131に対してホルダ160の下端部を小さくするほかない。しかしながら、ホルダ160の下端部を小さくすることによって、上板部131と接着するためのホルダ160の下端部の接着面積が小さくなり、ホルダ160とベース130との接着強度が十分に得られなくなってしまう。その結果、カメラモジュール100の耐衝撃性が悪くなるという問題が生じる。
本発明は、これらの問題に鑑みなされたものであり、その目的は、ベースの上板部にホルダを接着する際に、被押さえ部へ接着剤がはみ出すことを防止できるカメラモジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のカメラモジュールは、撮像素子を有する基板と、前記基板上に前記撮像素子を密閉するように設けられ、略四角形状の上板部を有するベースと、前記ベースの上板部に接着剤を介して固定されたホルダと、前記ホルダに取り付けられているレンズユニットと、を有するカメラモジュールにおいて、前記ベースの上板部に、前記ホルダを前記ベースに固定する際に前記ホルダの周囲に前記接着剤がはみ出すことを防止するはみ出し防止手段を設けていることを特徴とする。
また、本発明のカメラモジュールでは、前記ベースは、カメラモジュールをカメラ付き小型電子機器に取り付ける際に保持部材によって保持される被押さえ部を有し、該被押さえ部は、前記ベースの上板部の4つの角にそれぞれ設けられており、前記はみ出し防止手段は、前記ベースの前記被押さえ部に接着剤がはみ出すことを防止するために設けられていることが好ましい。
また、本発明のカメラモジュールでは、前記はみ出し防止手段は、前記被押さえ部として使用されている角段部を含み、該角段部は、前記上板部の前記ホルダが接着された領域を回避するように、前記ベースの上板部の角にそれぞれ形成されていることが好ましい。
また、本発明のカメラモジュールでは、前記はみ出し防止手段は、前記上板部の前記ホルダが接着された領域の外にはみ出す前記接着剤を受けるための複数の溝をさらに含み、該溝は、前記角段部と前記上板部の前記ホルダが接着された領域とを回避するように前記ベースの上板部に形成されていることが好ましい。
また、本発明のカメラモジュールでは、前記溝は、前記角段部を囲むようにそれぞれ形成されている第1の溝を含むことが好ましい。
また、本発明のカメラモジュールでは、前記第1の溝は、略L字型の形状を有していることが好ましい。
また、本発明のカメラモジュールでは、前記溝は、少なくとも1個の第2の溝を含み、該第2の溝は、直線状の形状を有しており、隣り合う前記角段部の間に前記ベースの上板部の外縁に沿って形成されていることが好ましい。
請求項1記載のカメラモジュールによれば、ベースの上板部に、ホルダをベースに固定する際にホルダの周囲に接着剤がはみ出すことを防止するはみ出し防止手段を設けている。はみ出し防止手段がホルダの周囲に接着剤がはみ出すことを防止することによって、カメラモジュールの望ましくない部分に接着剤が付着して、カメラモジュールをカメラ付き小型電子機器に正確に取り付けられなくなるという事態を防ぐことができる。
請求項2記載のカメラモジュールによれば、ベースは、カメラモジュールをカメラ付き小型電子機器に取り付ける際に保持部材によって保持される被押さえ部を有し、この被押さえ部は、ベースの上板部の4つの角にそれぞれ設けられており、はみ出し防止手段は、ベースの前押さえ部に接着剤がはみ出すことを防止するために設けられている。このようなはみ出し防止手段によって、接着剤が被押さえ部に付着しカメラモジュールをカメラ付き小型電子機器に正確に取り付けられなくなるという事態を防ぐことができる。
請求項3記載のカメラモジュールによれば、はみ出し防止手段は、被押さえ部として使用されている角段部を含み、角段部は、上板部のホルダが接着された領域を回避するように、ベースの上板部の角にそれぞれ形成されている。それぞれの角段部の段差によって、ベースの上板部にある接着剤に十分な表面張力が働き、接着剤が上板部から角段部へはみ出すことを防止できる。
請求項4記載のカメラモジュールによれば、はみ出し防止手段は、上板部のホルダが接着された領域の外にはみ出す接着剤を受けるための複数の溝をさらに含み、この溝は、角段部と上板部のホルダが接着された領域とを回避するようにベースの上板部に形成されている。この結果、ベースとホルダとの接着面積を減らすことなく、接着剤が角段部にはみ出すことをより確実に防止できる。
請求項5記載のカメラモジュールによれば、溝は、角段部を囲むようにそれぞれ形成されている第1の溝を含む。所定の塗布領域からはみ出した接着剤がこの第1の溝に流れ込むことによって、接着剤が角段部にはみ出すことを確実に防止できる。
請求項6記載のカメラモジュールによれば、第1の溝は、略L字型の形状を有しているので、第1の溝は、接着剤が角段部にはみ出すことをより確実に防止できる。
請求項7記載のカメラモジュールによれば、少なくとも1個の第2の溝を含み、第2の溝は、直線状の形状を有しており、隣り合う角段部の間にベースの上板部の外縁に沿って形成されている。所定の塗布領域からはみ出した接着剤がこの第2の溝に流れ込むことによって、接着剤がベースの側面にはみ出すことを防止できる。このようなカメラモジュールでは、カメラ付き小型電子機器内のカメラモジュールが取り付けられるスペースが制限されている。そのため、ベースの上板部の外縁を越えてベースの側面に付着する接着剤は、カメラモジュールの取り付け精度に影響を及ぼす。したがって、第2の溝を形成することは、このような望ましくない状態を避けるために有効である。
上述したおよび他の本発明の構成、作用および効果は、図面を参照して行う以下の好適実施形態の説明からより明らかとなるであろう。
以下、本発明のカメラモジュールについて添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカメラモジュールの外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すカメラモジュールの分解断面図である。
本発明の第1実施形態に係るカメラモジュール1は、図1および図2に示すように、撮像素子10を有する基板20と;基板20上に撮像素子10を密閉するように設けられ、略四角形状の上板部31を有するベース30と;ベース30の上板部31に接着剤を介して固定されたホルダ60と;ホルダ60に螺合され、レンズ80、81を有するレンズユニット70と;から構成されている。
以下、各構成部材の詳細について説明する。なお、本明細書においては、上および下の文言を適宜使用するが、各部材の説明において、図1に示す矢印の向きを上方向とし、この矢印の逆の向きを下方向とする。
基板20の中央には撮像素子10が取り付けられている。撮像素子10として、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサが使用される。さらに、コンデンサなどの複数の電子部品11が、撮像素子10の両側に所定間隔をおいて基板20上に取り付けられている。カメラモジュール1が組み立てられた状態では、この撮像素子10および電子部品11は、基板20とベース30と後述するカットフィルタ50とで形成される密閉空間に収納される。
基板20上に設けられるベース30は、合成樹脂からなる。図3に示すように、上板部31の中央には、上板部31より低い位置に略円形状の平面部39が形成されている。その略円形状の平面部39の内側には、さらに、遠赤外線を透過しないカットフィルタ50(図2参照)を位置決めした状態で収容するための略四角形状の位置決め部37が形成されている。位置決め部37は、カットフィルタ50をベース30に接着するための接着剤塗布面を有する。また、位置決め部37の周囲には、ディスペンサー等で接着剤を塗布する際にニードル(注射針)が入り込むための逃がし形状も兼ねる4個の半円状の接着剤注入部38が設けられている。また、位置決め部37の中央には、撮像素子10に光を導入するための略四角形状の開口36が形成されている。
ベース30の上板部31の4つの角には、ホルダ60が接着される部分を回避するように4つの角段部32がそれぞれ形成されている。これらの角段部32は、カメラモジュール1をカメラ付き小型電子機器に組み付ける際に、保持部材(図示せず)用の被押さえ部としての役割を果たす。また、これらの角段部32は、レンズ80、81の光軸を撮像素子10の中心に一致させるために、上板部31上でホルダ60の位置を細かく動かす際に、ホルダ60の周囲の好ましくない場所に接着剤がはみだすことを防止する防止手段としての役割を果たす。
また、ベース30の上板部31のひとつの角部付近には、ベース30を適切な向きで配置し、組み立てるための目印となる凹部31aが形成されている。
図2および図3に示すように、ベース30は、上板部31の外縁に沿って上板部31と一体的に形成された周壁部35を有している。周壁部35は、上板部31のそれぞれの外縁に沿って設けられている4つの壁部35aと、隣り合う壁部35aの角に設けられている4つのコーナーポスト35bとを含む。各コーナーポスト35bは、壁部35aの下端を越えて下方に延出している。これらのコーナーポスト35bは、ベース30を基板20に組み付ける際に、基板20に対してベース30を位置決めするために、それぞれ基板20の4つの角に形成された凹部20a(図2参照)と嵌合するように構成されている。その際、ベース30は、周壁部35の壁部35aの下端部に接着剤を塗布し、その状態で壁部35aの下面を基板20の上面に接着する。
ホルダ60は、合成樹脂からなり、ベース30の上板部31の上面に接着剤で固定される。図2および図4に示すように、ホルダ60は、円筒形の筒状部61と、その筒状部61の外周の下部に一体に設けられた略正方形状のフランジ部62とから構成されている。
ホルダ60の筒状部61の内周には、レンズユニット70の外周面に形成されたネジ溝71と螺合するためのネジ溝63が形成されている。これにより、レンズユニット70をホルダ60の筒状部61に螺合させることができる。
図4に示すように、ホルダ60のフランジ部62の4つの角部は、それぞれ、窪んだ形状を有する。フランジ部62のこのような形状によって、図1に示すように、ホルダ60がベース30に組み付けられた際に、ベース30のそれぞれの角段部32の上部に空間が形成される。
ホルダ60は、図2に示すように、筒状部61の底面64を介して、接着剤でベース30の上板部31の上面に接着される。ホルダ60をベース30の上板部31の上面に接着する際に、ホルダ60の筒状部61の底面64の形状に対応する上板部31の所定の領域に接着剤を前もって塗布する。従来のカメラモジュールを参照して前述したように、ベース30内に密閉された撮像素子10の中心にレンズユニット70のレンズ80、81の光軸を一致させるために、ベース30に対するホルダ60の位置が調整される。この調整は、接着剤がホルダ60とベース30の上板部31との間に存在する状態で、ベース30の上板部31上でホルダ60の位置を細かく動かしながら行われる。
ホルダ60が上板部31の上面に接着される際、フランジ部62の底面65とベース30の上板部31の上面との間に微小な空間が形成される。さらに、角段部32を形成することによって、上板部31の4つの角部にそれぞれ段差が形成される。その結果、この微小な空間に存在する接着剤に、角段部32の方向にはみ出すことを妨げる表面張力が働く。この表面張力によって、接着剤がフランジ部62の底面65と上板部31の上面との間からはみ出し、角段部32に流入することを防止できる。したがって、これらの角段部32は、レンズ80、81の光軸を撮像素子10の中心に一致させるように調整しながらホルダ60をベース30の上板部31に接着する際に、ホルダ60の周囲に接着剤がはみ出すことを防止するためのはみ出し防止手段として機能する。
すなわち、上記のベース30を有する第1実施形態のカメラモジュール1によれば、ベース30の上板部31上にホルダ60を接着する際に、被押さえ部としての角段部32に接着剤がはみ出すことを防止できる。
以下、本発明の第2実施形態に係るカメラモジュール1について説明する。第2実施形態のカメラモジュール1の特徴は、角段部32に接着剤がはみ出すことをより確実に防止できるように構成されているベース40の構造にある。そのため、以下の説明では、ベース40の構造の説明に重点をおき、基板20、ホルダ60およびレンズユニット70といった第1実施形態と同じ構成要素の説明は省略する。また、同じ構成要素は同じ符号を用いて説明される。
ベース40は、合成樹脂からなる。図5に示すように、ベース40は、第1実施形態のベース30と同様に、ベース40の上板部41の中央には、上板部41の上面より低い位置に略円形状の平面部49が形成されている。さらに、その略円形状の平面部49の内側には、遠赤外線を透過しないカットフィルタ50(図2参照)を位置決めした状態で収容するための略四角形状の位置決め部47が形成されている。位置決め部47は、カットフィルタ50をベース40に接着するための接着剤塗布面を有する。また、位置決め部47の周囲には、ディスペンサー等で接着剤を塗布する際にニードル(注射針)が入り込むための逃がし形状も兼ねる半円状の4個の接着剤注入部48が設けられている。また、位置決め部47の中央には、撮像素子10に光を導入するための略四角形状の開口46が形成されている。
ベース40の略四角形状の上板部41の4つの角には、ベース40の上板部41でホルダ60が接着される部分を回避するように、4つの角段部42がそれぞれ形成されている。角段部42は、カメラモジュール1をカメラ付き小型電子機器に組み付ける際に、保持部材用の被押さえ部としての役割を果たす。
また、ベース40の上板部41のひとつの角部付近には、ベース40を適切な向きで配置し、組み立てるための目印となる凹部41aが形成されている。
図2および図5に示すように、ベース40は、上板部41の外縁に沿って上板部41と一体的に形成された周壁部45を有している。周壁部45は、上板部41のそれぞれの外縁に沿って設けられている4つの壁部45aと、隣り合う壁部45aの角に設けられている4つのコーナーポスト45bとを含む。各コーナーポスト45bは、壁部45aの下端を越えて下方に延出している。これらのコーナーポスト45bは、ベース40を基板20に組み付ける際に、基板20に対してベース30を位置決めするために、それぞれ基板20の4つの角に形成された凹部20a(図2参照)と嵌合するように構成されている。その際、ベース40は、周壁部45の壁部45aの下端部に接着剤を塗布し、その状態で壁部45aの下面を基板20の上面に接着する。
この第2実施形態のベース40では、角段部42のような好ましくない場所に接着剤がはみ出すことを防止するために、複数の溝が形成されている。これらの溝は、角段部42およびホルダ60が接着される上板部41の領域を回避するように、上板部41上に設けられている。
これらの溝は、第1の溝55および第2の溝56を含む。第1の溝55は、略L字型の形状を有し、各角段部42と略円形状の平面部49との間に、各角段部42を囲むようにそれぞれ形成されている。
第1実施形態の説明で上述したように、レンズ80、81の光軸を撮像素子10の中心に一致させるために、ベース40の上板部41の所定位置に接着剤を塗布した状態で、上板部41上でホルダ60の位置を細かく動かしながらベース40に対するホルダ60の位置の調整が行われる。この場合、塗布した接着剤が所定の領域からはみ出すおそれがあるが、このはみ出した接着剤は、第1の溝55に流れ込む。これによって、接着剤がベース40の上板部41の角段部42にはみ出すことを防止できる。
また、第2の溝56は、直線状の形状を有し、隣り合う角段部42の間にベース40の上板部41の外縁に沿ってそれぞれ形成されている。本実施形態では、第2の溝56は、上板部41上の3箇所に形成されている。これら第2の溝56は、接着剤がベース40の側面にはみ出すことを防止するために設けられている。
カメラ付き小型電子機器では、一般的に、カメラモジュール1が取り付けられるスペースがかなり制限されている。そのため、ベース40の上板部41の外縁を越えてはみ出して、ベース40の側面に付着する接着剤は、カメラモジュール1の取り付け精度に影響を及ぼす。したがって、第2の溝56を形成することは、このような望ましくない状態を避けるために有効である。
上記の第2実施形態のベース40では、上記の第1の溝55および第2の溝56がベース40の上板部41上に形成されているため、上記第1実施形態のベース30に比べて、ホルダ60をベース40に接着する際に、被押さえ部として使用される角段部42およびベース40の側面に接着剤がはみ出すことをより確実に防止できる。
また、第2実施形態において、第1の溝55および第2の溝56の個数および形状は、上で述べた、および図示された個数および形状に限定されることなく、必要に応じた適切な変更を加えてもよい。
以下、本発明に係るカメラモジュール1を組み立てる手順の一例を、第2実施形態のベース40を用いた例に基づいて説明する。
[1] まず、レンズユニット70に、レンズ80、81を取り付ける。
[2] 次に、レンズ80、81を取り付けたレンズユニット70をホルダ60に螺合させる。
[3] 次に、撮像素子10および複数の電子部品11が取り付けられた基板20上に、ベース40を接着剤で固定する。
[4] 次に、カットフィルタ50をステップ[3]で組み立てられた組立体をベース40の位置決め部47に配置し、接着剤で固定する。これにより、撮像素子10および複数の電子部品11を密閉空間に封止することができる。
[5] 次に、下からフレキシブルプリント回路基板(図示せず)、異方性導電膜(図示せず)、基板20の順に配置する。次に、基板20上のベース40とフレキシブルプリント回路基板の上下から圧力を加える。同時に異方性導電膜側にはフレキシブルプリント回路基板を介して熱を加える。このようにして、フレキシブルプリント回路基板を基板20に接続する。
[6] 次に、ステップ[5]で組み立てられた組立体のベース40の上板部41の所定位置に接着剤を塗布する。
[7] 次いで、ベース40の上板部41の上面上で、ステップ[2]で用意されたホルダ60の位置を細かく動かすことにより、レンズ80、81の光軸と撮像素子10の中心との位置調整を行う。この調整工程において、仮にホルダ60と上板部41との間から角段部42の方向へ接着剤がはみ出したとしても、このような接着剤は、第1の溝55に流れ込む。これによって、接着剤が角段部42にはみ出すことを防止できる。また、このようにホルダ60と上板部41との間からベース40の側面の方向へはみ出した接着剤は、第2の溝56に流れ込む。これによって、接着剤がベース40の側面にはみ出すことを防止できる。
[8] 次に、ステップ[7]で組み立てられた組立体に、UVスポット照射を行い、接着剤を仮硬化させる。
[9] 次に、ステップ[8]で組み立てられた組立体の接着剤をオーブンで本硬化させる。
[10] 最後に、レンズユニット70のねじ込み量を調整して、レンズ80、81のフォーカス調整を行った後、レンズユニット70とホルダ60とを接着剤で固定する。
上記の様な手順で組み立てられたカメラモジュール1は、例えば、縦6mm、横6mm、高さ4.5mmの大きさとなっているが、本発明のカメラモジュールはこのような大きさとなっているものに限定されない。
上記の実施形態のカメラモジュール1では、ホルダ60に直接レンズユニット70を螺合させる構成を有しているが、本発明はこれに限定されず、ベースと、ベースに接着剤で固定されているホルダとを有しているものであれば、例えば、ズーム機構やオートフォーカス機構などを有するカメラモジュールに本発明を適用してもよい。
最後に、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、以下に記載の特許請求の範囲から逸脱することなく、多くの改良および改変がなされてもよい。
本発明に係るカメラモジュールの実施形態の外観を示す斜視図である。 図1に示すカメラモジュールの分解断面図である。 本発明に係るカメラモジュールの第1実施形態のベースの斜視図である。 図1に示すカメラモジュールのホルダの斜視図である。 本発明に係るカメラモジュールの第2実施形態のベースの斜視図である。 図5におけるベースとホルダとの組立体のA−A線における断面図である。 従来のカメラモジュールの断面図である。 従来のカメラモジュールのベースの斜視図である。
符号の説明
1 カメラモジュール
10 撮像素子
11 電子部品
20 基板
20a 凹部
30 ベース
31 上板部
31a 凹部
32 角段部
35 周壁部
35a 壁部
35b コーナーポスト
36 開口
37 位置決め部
38 接着剤注入部
39 平面部
40 ベース
41 上板部
41a 凹部
42 角段部
45 周壁部
45a 壁部
45b コーナーポスト
46 開口
47 位置決め部
48 接着剤注入部
49 平面部
50 カットフィルタ
55 第1の溝
56 第2の溝
60 ホルダ
61 筒状部
62 フランジ部
63 ネジ溝
64 筒状部の底面
65 フランジ部の底面
70 レンズユニット
71 ネジ溝
80、81 レンズ
100 カメラモジュール
110 撮像素子
120 基板
130 ベース
131 上板部
132 被押さえ部
160 ホルダ
170 レンズユニット
180、181 レンズ

Claims (7)

  1. 撮像素子を有する基板と、
    前記基板上に前記撮像素子を密閉するように設けられ、略四角形状の上板部を有するベースと、
    前記ベースの上板部に接着剤を介して固定されたホルダと、
    前記ホルダに取り付けられているレンズユニットと、を有するカメラモジュールにおいて、
    前記ベースの上板部に、前記ホルダを前記ベースに固定する際に前記ホルダの周囲に前記接着剤がはみ出すことを防止するはみ出し防止手段を設けていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記ベースは、カメラモジュールをカメラ付き小型電子機器に取り付ける際に保持部材によって保持される被押さえ部を有し、該被押さえ部は、前記ベースの上板部の4つの角にそれぞれ設けられており、前記はみ出し防止手段は、前記ベースの前記被押さえ部に接着剤がはみ出すことを防止するために設けられている請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記はみ出し防止手段は、前記被押さえ部として使用されている角段部を含み、該角段部は、前記上板部の前記ホルダが接着された領域を回避するように、前記ベースの上板部の角にそれぞれ形成されている請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記はみ出し防止手段は、前記上板部の前記ホルダが接着された領域の外にはみ出す前記接着剤を受けるための複数の溝をさらに含み、該溝は、前記角段部と前記上板部の前記ホルダが接着された領域とを回避するように前記ベースの上板部に形成されている請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 前記溝は、前記角段部を囲むようにそれぞれ形成されている第1の溝を含む請求項4に記載のカメラモジュール。
  6. 前記第1の溝は、略L字型の形状を有している請求項5に記載のカメラモジュール。
  7. 前記溝は、少なくとも1個の第2の溝を含み、該第2の溝は、直線状の形状を有しており、隣り合う前記角段部の間に前記ベースの上板部の外縁に沿って形成されている請求項4に記載のカメラモジュール。
JP2005258499A 2004-09-10 2005-09-06 カメラモジュール Expired - Fee Related JP4259504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005258499A JP4259504B2 (ja) 2004-09-10 2005-09-06 カメラモジュール

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264307 2004-09-10
JP2005258499A JP4259504B2 (ja) 2004-09-10 2005-09-06 カメラモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006106716A true JP2006106716A (ja) 2006-04-20
JP4259504B2 JP4259504B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=36376465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005258499A Expired - Fee Related JP4259504B2 (ja) 2004-09-10 2005-09-06 カメラモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4259504B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010066514A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 光学素子固定機構、光走査装置、及び画像形成装置
JP2011066716A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Casio Computer Co Ltd 撮像装置
JP2011215183A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 撮像装置
CN103687368A (zh) * 2012-08-30 2014-03-26 深圳富泰宏精密工业有限公司 防护结构及具有该防护结构的电子装置
DE102015115334A1 (de) * 2015-09-11 2017-03-16 Connaught Electronics Ltd. Kamera mit stoffschlüssig verbundenem Kameragehäuse und Objektivhalter, und Kraftfahrzeug
CN108267826A (zh) * 2017-01-04 2018-07-10 宁波舜宇光电信息有限公司 摄像模组
KR20190111482A (ko) * 2018-03-23 2019-10-02 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈 및 이를 포함하는 광학 기기
WO2022045801A1 (ko) * 2020-08-26 2022-03-03 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈 및 이를 포함하는 광학기기

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010066514A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Ricoh Co Ltd 光学素子固定機構、光走査装置、及び画像形成装置
JP2011066716A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Casio Computer Co Ltd 撮像装置
JP2011215183A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 撮像装置
US9019378B2 (en) 2010-03-31 2015-04-28 Ricoh Company, Ltd. Imaging apparatus including a lens barrel holding an optical element
CN103687368A (zh) * 2012-08-30 2014-03-26 深圳富泰宏精密工业有限公司 防护结构及具有该防护结构的电子装置
DE102015115334A1 (de) * 2015-09-11 2017-03-16 Connaught Electronics Ltd. Kamera mit stoffschlüssig verbundenem Kameragehäuse und Objektivhalter, und Kraftfahrzeug
CN108267826A (zh) * 2017-01-04 2018-07-10 宁波舜宇光电信息有限公司 摄像模组
KR20190111482A (ko) * 2018-03-23 2019-10-02 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈 및 이를 포함하는 광학 기기
KR102508493B1 (ko) * 2018-03-23 2023-03-09 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈 및 이를 포함하는 광학 기기
WO2022045801A1 (ko) * 2020-08-26 2022-03-03 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈 및 이를 포함하는 광학기기

Also Published As

Publication number Publication date
JP4259504B2 (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI703715B (zh) 陣列攝像模組及其模塑感光元件和製造方法以及電子設備
KR102294537B1 (ko) 카메라 모듈, 그 감광성 부품 및 그 제조 방법
JP4259504B2 (ja) カメラモジュール
US7515817B2 (en) Camera module
KR102320911B1 (ko) 어레이 이미징 모듈 및 성형된 감광성 어셈블리, 회로 보드 어셈블리 및 전자 장치용 그 제조 방법
JP5601000B2 (ja) 撮像装置
TWI708987B (zh) 基於一體封裝工藝的攝像模組及其一體基座組件和製造方法
US20040061799A1 (en) Image pickup device and portable terminal equipped therewith
EP1708476A2 (en) Optical device module
KR102465474B1 (ko) 일체형 패키징 공정 기반 카메라 모듈, 그 일체형 기저 부품 및 그 제조 방법
KR101455124B1 (ko) 촬상 센서 패키지를 구비한 촬상장치
JP3921467B2 (ja) カメラモジュール、カメラモジュールの製造方法、電子機器及び電子機器の製造方法
JP2010141865A (ja) イメージセンサカメラモジュール及びその製造方法
CN102761697A (zh) 基于晶片的照相模块及其制造方法
JP2007036393A (ja) カメラモジュール及びその製造方法
US20190033553A1 (en) Lens assembly, camera module, and optical device
JP2006154319A (ja) 撮像ユニット、撮像ユニットを有する撮像装置、および撮像ユニットの製造方法
JP2006126800A (ja) カメラモジュール
TW201944161A (zh) 相機模組及其組裝方法
KR20090120926A (ko) 카메라 모듈
JP4696192B2 (ja) 固体撮像素子ユニット及びその製造方法並びに撮像装置
KR101469902B1 (ko) 카메라 모듈용 필터 패키지 및 카메라 모듈
EP3955561A1 (en) Camera module, molded photosensitive assembly and manufacturing method therefor, and electronic device
JP2007147729A (ja) カメラモジュール
KR102402900B1 (ko) 카메라 모듈 제작 방법 및 카메라 모듈 제작용 키트

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080904

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080904

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4259504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees