JP2006106312A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレンズ群の位置を簡単、かつ、精度よく調整移動することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】2群カム筒保持部材14の1群筒10に対する光軸方向の位置を調整ワッシャ15の厚さにより調整して固定する。1群レンズ室16は、2群カム筒保持部材14に当てつくまでねじ込む。2群カム筒11は、2群カム筒保持部材14に保持されており、2群レンズ室12の位置を決めるカム溝11cを有している。したがって、調整ワッシャ15の厚さにより2群カム筒保持部材14の光軸方向の位置を調整することにより、1群レンズL1及び2群レンズL2の光軸方向の位置を同一量だけ簡単かつ確実に調整することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ等のレンズ鏡筒に関するものである。
カメラ等に使用されるズームレンズ鏡筒において、複数あるレンズ群の内、いくつかのレンズ群の位置を光軸方向にずらすことによって、広角側と望遠側での像面位置をそろえる調整をしたり、全光学系を一律に動かしてバックフォーカスを調整したりすることがある。特に変倍比の大きな光学系においては、1つのレンズ群ではなく複数のレンズ群の光軸方向の位置を調整(移動)して広角側と望遠側の像面位置をそろえる方が望ましいことがある。たとえば、第1群と第2群を同じ量だけ光軸方向に動かすことによって広角側と望遠側の像面位置を調整することがある。
望遠側と広角側の像面位置をそろえるために従来は、各群のレンズ枠にねじを設け、それぞれレンズ枠を回転して広角側と望遠側の像面位置を調整することが行われていた。
しかし、複数のレンズ群の光軸方向の位置を同じ量だけ移動する調整では、各群を同一量だけ同時に動かす必要があり、調整用の装置が複雑になるという問題があった。また、この各群のレンズ枠にねじを設ける手法では、レンズ鏡筒の外部に露出した第1群は、鏡筒外部からレンズ枠を回転しやすいが、第2群は、レンズ鏡筒の中にあるのでレンズ枠を回転することが困難であるという問題があった。
また、望遠側と広角側の像面位置をそろえるために従来は、第1群,第2群を保持する鏡筒部組とそれ以外の群を保持する鏡筒部組とに分けて構成し、各々を独立してCCD台に取り付けて1つのレンズ鏡筒とする。そうすることで第1群,第2群を他の群と独立して移動させることができ、取り付け部をワッシャなどで光軸方向に前後させることにより広角側と望遠側の像面位置を調整することが行われていた。
しかし、鏡筒部組を独立してCCD台に取り付ける手法では、第1群,第2群以外の群の繰り出し量が大きい場合、第1群,第2群以外の群を駆動する機構が複雑になり、大きくなってしまうという問題があった。
さらに、望遠側と広角側の像面位置をそろえるために従来は、第1群のレンズ枠にねじを設け、第2群は、ステッピングモータのパルス数で電子カムをシフトすることにより広角側と望遠側の像面位置を調整することが行われていた。
しかし、この手法は、ステッピングモータを使用しないレンズ駆動方式の場合、適用できないという問題があった。
さらにまた、レンズ鏡筒内部のレンズ群を動かして調整する場合に、背面側(結像面側)から調整する手法が行われていた。
しかし、背面側から調整する手法では、前側(被写体側)にあるレンズ群の調整作業が難しいという問題があった。また、その場合に、一旦沈胴させてから調整する必要があることもあるという問題があった。
ところで、特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、1群筒の周りを回転するカム筒で第2群以下を駆動する形態として、第2群以下を基準に第1群を調整している。
しかし、特許文献1に記載の手法では、第2群を第1群と共に移動して調整することができないという問題があった。
また、特許文献2,3に記載のレンズ鏡筒では、カムを動かすことによってカムに連動する複数の群を調整可能とする技術が開示されている。
しかし、特許文献2,3に記載の手法では、カムを動かすために必要な部材(特許文献2におけるスラスト部材,特許文献3におけるベース部材)がレンズ鏡筒の外周側に突出して取り付けられる必要があり、レンズ鏡筒の外形が大型化したり、外観の一部を突出させたりする必要があるという問題があり、特に多段沈胴鏡筒の先端に取り付くレンズを調整する場合、鏡筒はかなり大型化してしまう。
特開2001−215381号公報 特開平1−207727号公報 特開平5−34557号公報
本発明の課題は、複数のレンズ群の位置を簡単、かつ、精度よく調整移動することができるレンズ鏡筒を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、光軸方向に移動可能な第1のレンズ群(L1)及び第2のレンズ群(L2)と、前記第1のレンズ群と一体となって光軸方向に移動可能な移動筒(10)と、前記移動筒に対する光軸方向の位置が調整可能となるように前記移動筒に直接又は間接的に取り付けられる保持部材(14)と、前記保持部材によって光軸まわりにおいて回転可能かつ光軸方向の位置を規制された状態で保持され、前記移動筒と一体となって光軸方向に移動可能な部材であって、前記第2のレンズ群の光軸方向の位置を決める回転筒(11)と、を有するレンズ鏡筒である。
なお、請求項1の発明は、鏡筒内部にあるレンズ群のみの光軸方向の位置を調整する場合も含む。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群(L1)を保持する第1のレンズ群保持枠(16)を有し、前記第1のレンズ群保持枠は、前記移動筒(10)に設けられたねじ部(10c)と前記第1のレンズ群保持枠に設けられたねじ部(16a)とがねじ結合しており、前記第1のレンズ群保持枠は、前記移動筒(10)との間に少なくとも前記保持部材(14)を挟む状態で前記移動筒に対して取り付けられることにより、前記保持部材の調整された光軸方向の調整量と等しい調整量分の位置調整が行われた状態で前記移動筒に対して取り付けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記保持部材(316)は、前記第1のレンズ群(L1)を保持する枠を兼ねていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記保持部材(14)は、前記移動筒(10)との間に光軸方向の位置調整用の間座(15)を挟む間座当て付け部(14d)を有すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項4に記載のレンズ鏡筒において、前記保持部材(14)は、前記移動筒(10)との間に挟まれた前記間座(15)を、前記保持部材(14)を取り外すことなく前記間座に外部から接触することが可能な間座接触用開口部(14c)を有していること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ群(L1)を保持する第1のレンズ群保持枠(216)を有し、前記第1のレンズ群保持枠は、前記移動筒(10)に設けられたねじ部(10c)と前記第1のレンズ群保持枠に設けられたねじ部(216a)とがねじ結合しており、前記第1のレンズ群保持枠は、前記ねじ結合のねじ込み量を調整することにより前記移動筒に対する光軸方向の位置を調整され、前記保持部材(214)は、前記第1のレンズ群保持枠に対して光軸方向において係合することにより、光軸方向の位置が規制されること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、最も被写体側に配置される前玉レンズ(L1)よりも被写体側において開閉することにより前記前玉レンズを保護するレンズバリア機構を有し、前記バリア機構は、前記保持部材に対して取り付けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)第1のレンズ群と一体となって光軸方向に移動可能な移動筒と、移動筒に対する光軸方向の位置が調整可能となるように移動筒に直接又は間接的に取り付けられる保持部材と、保持部材によって光軸まわりにおいて回転可能かつ光軸方向の位置を規制された状態で保持され、移動筒と一体となって光軸方向に移動可能な部材であって、第2のレンズ群の光軸方向の位置を決める回転筒を有するので、第1のレンズ群及び第2のレンズ群を同一量だけ光軸方向に沿った方向に移動する調整を簡単かつ確実に行うことができる。
(2)第1のレンズ群保持枠は、移動筒との間に少なくとも保持部材を挟む状態で移動筒に対して取り付けられることにより、保持部材の調整された光軸方向の調整量と等しい調整量分の位置調整が行われた状態で移動筒に対して取り付けられているので、第1のレンズ群保持枠をねじ込むだけで、第2のレンズ群の調整移動量に等しい量だけ第1のレンズ群を調整移動した状態で組み立てることができる。
(3)保持部材は、第1のレンズ群を保持する枠を兼ねているので、部品点数を減らし、累積公差を減らすことにより、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間の群間隔を精度よく組み立てることができる。
(4)保持部材は、移動筒との間に光軸方向の位置調整用の間座を挟む間座当て付け部を有するので、間座の厚さを変更するだけで、第1のレンズ群及び第2のレンズ群を同一量だけ光軸方向に沿った方向に移動する調整を確実に行うことができる。
(5)保持部材は、移動筒との間に挟まれた間座を、保持部材を取り外すことなく間座に外部から接触することが可能な間座接触用開口部を有しているので、レンズ群の位置調整を簡単に行うことができる。
(6)第1のレンズ群保持枠は、ねじ結合のねじ込み量を調整することにより移動筒に対する光軸方向の位置を調整され、保持部材は、第1のレンズ群保持枠に対して光軸方向において係合することにより、光軸方向の位置が規制されるので、調整用に寸法の異なる部品を必要とせずに、調整作業を比較的簡単にすることができる。また、調整用に寸法の異なる部品を多数保管しなくとも、調整を行うことができる。
(7)バリア機構は、保持部材に対して取り付けられているので、調整量によって、バリア機構と回転筒との隙間が変化してしまうことを防止できる。隙間が大きくなるとバリアの開口部も大きくなり、羽根の退避スペース不足による鏡筒の大型化も避けられる。
複数のレンズ群の位置を簡単、かつ、精度よく調整移動するという目的を、レンズ群を駆動するカムをレンズ群の周りを回転するカム筒に設けたレンズ鏡筒において実現した。
図1は、本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例1を示す図である。図1(a),(b)は、それぞれカメラの正面図と上面図を示している。また、図1(a)では、二点鎖線で囲んだ範囲内は、内部を透視して示している。
本実施例におけるカメラは、レンズ鏡筒1により結像した映像を後述のCCD21によって電子的に撮影するいわゆるデジタルスチルカメラである。本実施例におけるレンズ鏡筒1は、焦点距離を任意に変化させることができるズームレンズ鏡筒であり、広角状態〜望遠状態の他に、広角状態よりもさらにレンズをカメラ本体側に縮めて小型にしたいわゆる沈胴状態とすることができる。
カメラの内部には、ズームモータ2,ウォームギア3,PI4,ギア列5,長ギア6等を内部に有している。
ズームモータ2は、レンズ鏡筒1を沈胴状態〜広角状態〜望遠状態と駆動する駆動源となるモータである。
ウォームギア3は、ズームモータ2の出力軸に圧入されておりギア列5の初段ギアとかみ合っている。また、ウォームギア3には、光を透過する部分と遮光する部分とが回転円周方向に沿って交互に形成されたスリット板部が設けられている。
PI(フォトインタラプタ)4は、透過型光センサであり、その投光部と受光部との間にウォームギア3のスリット板部が挿入されている。
ギア列5は、ウォームギア3の回転を長ギア6へ伝達するギア列であり、ウォームギア3の回転をレンズ鏡筒1の駆動に必要なだけ減速して長ギア6へ伝達する。
長ギア6は、後述のカム筒7のギア/ヘリコイド部7aとかみ合い、回転力をカム筒7に伝える。
本実施例におけるレンズ鏡筒のズーム動作(沈胴状態〜広角状態〜望遠状態を変化する動作をズーム動作と総称する)時における制御は、まず、沈胴位置付近において不図示のPR(フォトリフレクタ:反射型光センサ)の端部が通過するようにカム筒7に貼り付けられた不図示の反射テープの端部を、上記PRによって検出し、そのときのカム筒の位置を基準位置とする。そして、この基準位置からのウォームギア3の回転量をPI4によって検出する。ウォームギア3の回転量は、カム筒7の回転量と比例関係で対応し、また、ウォームギア3の回転は、減速されてカム筒7に伝わるので、ウォームギア3の回転に基づいて制御を行うことにより、カム筒7の回転を高い分解能で高精度に制御することができる。
図2は、レンズ鏡筒1の沈胴状態におけるA−A断面の主要部を示す図である。
図3は、レンズ鏡筒1の撮影状態におけるA−A断面の主要部を示す図である。図3(a)は、広角端の状態を示し、図3(b)は、望遠端の状態を示している。
本実施例におけるレンズ鏡筒1は、カム筒7,固定筒8,直進キー9,1群筒10,2群カム筒11,2群レンズ室12,飾り環13,2群カム筒保持部材14,調整ワッシャ15,1群レンズ室16,4群カムフォロア17,4群レンズ室18,4群付勢ばね19,CCD台20,CCD21,実装基板22,バリア羽根23a〜d,バリアカバー24,25,バリア駆動リング26,バリア駆動リング付勢ばね27,ビス28,29,AFモータ30,シャッタ31,1群レンズL1,2群レンズL2,3群レンズL3,4群レンズL4,5群レンズL5等を有している。
カム筒7は、固定筒8の内側に形成された雌ヘリコイドに対してギア/ヘリコイド部7aの雄ヘリコイドがヘリコイド嵌合した略円筒状の部材である。このギア/ヘリコイド部7aには、上述した長ギア6とかみ合うギア形状と、雄ヘリコイド形状とが同一部分に形成されている。カム筒7は、長ギア6から回転力を受けて回転すると、上記ヘリコイド嵌合によって、回転しながら光軸に沿って移動可能である。カム筒7には、回転伝達溝7b,カム溝7c,7d,バヨネット部7eが形成されている。
直進キー9は、バヨネット部9aがバヨネット部7eと係合しており、カム筒7との関係は、回転自在であるが、不図示の部分が固定筒の回転制限部(付図示)と係合していることから、回転することなく、カム筒7と一体的に光軸方向に沿って移動する。
また、直進キー9は、3群レンズL3を保持しており、直進キー9がカム筒7と同量だけ光軸方向に移動することにより、3群レンズL3も同量移動する。
さらに、直進キー9は後述の1群筒10の回転を規制して直進ガイドする直進リブ9bと、後述の4群カムフォロア17の回転を規制して直進ガイドする直進溝9cとを有している。
1群筒10は、光軸方向に移動する移動筒であり、1群筒カムフォロア10aがカム溝7cに係合し、直進溝10bに直進リブ9bが係合している。したがって、カム筒7が回転しながら光軸方向に移動すると、1群筒10は、回転することなく光軸方向に移動する。1群筒10の被写体側端部には、ねじ部10cが形成されており、このねじ部10cに1群レンズL1を保持する1群レンズ室16のねじ部16aがねじ結合している。したがって、1群筒10は、1群レンズL1と一体となって光軸方向に移動する。また、1群筒10には、直進溝10dが形成されている。
2群カム筒11は、後述の2群レンズ室12を介して2群レンズL2の光軸方向の位置を決める回転筒である。2群カム筒11は、後述の2群カム筒保持部材14の2群カム筒保持部材溝14aに対して2群カム筒爪11aが係合し、回転伝達凸部11bが回転伝達溝7bに係合している。したがって、2群カム筒11は、2群カム筒保持部材14によって光軸まわりにおいて回転可能かつ光軸方向の位置を規制された状態で保持され、1群筒10と一体となって光軸方向に移動可能である。また、2群カム筒11には、カム溝11cが形成されている。
なお、2群カム筒11は、被写体側より組み立てられる。
2群レンズ室12は、2群レンズL2を保持する部材であり、2群カムフォロア11aの中間部分が直進溝10dにより直進ガイドされて回転を制限され、かつ、2群カムフォロア11aの先端部分が2群カム筒11のカム溝11cに係合している。
したがって、2群レンズ室12は、カム溝11cにしたがって回転を伴わずに光軸方向に移動する。
飾り環13は、カム筒7の回転伝達溝7bに2群カム筒11の回転伝達凸部11bを挿入しながら2群カム筒11を被写体側より組み立てた後に、回転伝達溝7bを覆うように取り付けられる目隠しとなる部材である。
2群カム筒保持部材14は、2群カム筒11を保持する部材であり、間座当て付け部14dにおいて調整ワッシャ15を挟んで1群筒10に対してビス28により固定されている。
図4は、2群カム筒11,2群カム筒保持部材14,調整ワッシャ15,ビス28のみを被写体側から見た図である。
2群カム筒保持部材14は、2群カム筒保持部材溝14aに2群カム筒爪11aが係合することにより2群カム筒11の光軸方向の位置を決めている。したがって、2群カム筒保持部材14と1群筒10との間にある調整ワッシャ15の厚さを変えることによって2群カム筒11の光軸方向の位置を調整することができる。2群カム筒保持部材14には、調整ワッシャ15の挿入、及び、取り外し時に利用する間座接触用開口部として切り欠き部14cを有している。
また、2群カム筒保持部材14は、バリア駆動リング26をバヨネット部14bによってバヨネット結合して光軸周りに回転可能に保持し、さらにバリア駆動リング付勢ばね27のバネ掛け部を構成している。
調整ワッシャ15は、1群筒10と2群カム筒保持部材14との間に挟まる位置に挿入され、その厚みによって2群カム筒保持部材の光軸方向の位置を変化させる間座となる部材である。なお、調整ワッシャ15は、2群カム筒保持部材14の必要な移動量によっては、取り外して使用する場合もあり得る。
図5は、調整ワッシャ15を被写体側から見た図である。
調整ワッシャ15には、ビス28が貫通するビス孔15aと、2群カム筒保持部材14と1群筒10との間に挿入、及び、取り外しするときに工具を引っ掛けて作業性を向上させるための作業用孔15bとが設けられている。なお、図5には、2群カム筒保持部材14の切り欠き部14cを破線により示している。
調整ワッシャ15は、同じ厚さのもの3枚を一組として用いる。このように複数枚に分割することにより、容易にその交換を行うことができる。交換する場合には、ビス28を取り外し、ピンセットなどの工具を作業用孔15bに引っ掛けて調整ワッシャ15を取り外し、厚さの異なる調整ワッシャ15を取り外しと逆の順序で組み付けることができる。
1群レンズ室16は、1群レンズL1を保持する第1のレンズ群保持枠であり、先に述べたように、1群筒10のねじ部10cにねじ部16aがねじ結合しており、その状態を保つために、1群レンズ室16は、接着固定されている。ここで、1群レンズ室16は、2群カム筒保持部材14に当接するまでねじ込まれる。したがって2群カム筒保持部材14が光軸方向に移動すれば、同じ量だけ1群レンズ室16も移動する。なお、1群レンズ室16をねじ込むときに、2群カム筒保持部材14に当接する手前で接着すれば、1群レンズ室16の光軸に沿った方向の位置を微調整することができる。
4群カムフォロア17は、カム筒7のカム溝7dに係合部17aが係合し、カム溝7dにしたがい移動する部材である。4群カムフォロア17は、後述の4群レンズ室18との間に、引っ張りばねである4群付勢ばね19が掛けられ、4群カムフォロア17と4群レンズ室18とが互いに近づく方向に付勢されている。
4群レンズ室18は、直進キー9により回転規制されながら、光軸方向に移動可能に支持されており、4群レンズL4を保持する部材である。
図2に示す沈胴状態では、4群レンズ室18にCCD台20の4群レンズ受け部20aによって沈胴量が規制され、4群付勢ばね19をチャージしながら4群カムフォロア17のみ沈胴を続ける。
図3に示す撮影状態では、4群レンズ室18は、4群付勢ばね19により4群カムフォロア17に当て付き、カム筒7のカム溝7dによって光軸方向の位置が規定される。
CCD台20は、CCD21の位置を正確に保持する部材であり、固定筒8が一体に固定されている。
CCD21は、撮像面に形成される像を電気信号に変換して出力する撮像素子であり、ローパスフィルタ21aがその前面に配置されている。
実装基板22は、CCD21が実装されている電気基板である。
図6は、バリア羽根23a〜d及びバリアカバー24,25付近を示す図であり、図1に示すB−B断面図である。
バリア羽根23a〜dは、沈胴状態において前玉レンズである1群レンズL1を保護する部材であり、バリアカバー24,25により挟まれている。
バリアカバー24,25は、バリア羽根23a〜dを挟んだ状態で、2群カム筒保持部材14にビス29により固定されている。
バリア駆動リング26は、沈胴状態と広角端状態との間でバリア羽根23a〜dを開閉するときに回転する環状の部材であり、バリア駆動リング付勢ばね27により開方向に付勢された状態で2群カム筒保持部材14に支持されている。カメラの電源がOFFされて、撮影状態から沈胴状態へと駆動されるときには、バリア駆動リング26の不図示の係合部が2群カム筒11から回転力を得て、バリア駆動リング付勢ばね27の付勢力に抗してバリア駆動リング26が回転してバリア羽根23a〜dを閉じる。
本実施例では、これらバリア機構を2群カム筒保持部材14に対して取り付けているので、2群カム筒保持部材14とバリアカバー24との間に生じる隙間が、調整ワッシャ15の厚さを変えても変わらず、外観上で隙間が目立ってしまったり、商品ごとに隙間がばらついてしまったりすることを防止できる。
AFモータ30は、5群レンズL5を駆動するステッピングモータである。
シャッタ31は、直進キー9に固定されており、3群レンズL3と一体で光軸方向に移動する。
図7は、調整ワッシャ15の厚さを変えることによる2群カム筒保持部材14の位置変化を示す図である。
図7(a)は、調整ワッシャ15を取り外した状態を示し、図7(b)は、図2,3に示したものの2倍の厚さの調整ワッシャ15を取り付けた状態を示している。
図7に示すように、調整ワッシャ15の厚さ、及び、その有無によって、2群カム筒保持部材14と2群カム筒11の光軸方向の位置を任意の量だけ調整することができる。ここで、1群レンズL1の光軸方向の位置は、2群カム筒保持部材14の位置により決まり、また、2群レンズL2の位置は、2群カム筒保持部材14の位置によりその位置が決まる2群カム筒11の位置により決まる。したがって、1群レンズL1及び2群レンズL2は、調整ワッシャ15による2群カム筒保持部材14の光軸方向の移動量と同一の移動量だけ共に移動する。
本実施例によれば、2群カム筒保持部材14の光軸方向の位置を調整することにより、1群レンズL1及び2群レンズL2の位置を簡単、かつ、正確に同一量移動することができる。
図8は、本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例2を示す図である。
なお、実施例2は、実施例1のレンズ鏡筒における2群カム筒保持部材14及び1群レンズ室16を改良した2群カム筒保持部材214及び1群レンズ室216を用いた点のみが異なるので、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
1群レンズ室216は、1群レンズL1を保持する部材であり、1群筒10のねじ部10cにねじ部216aがねじ結合しており、その状態を保つために、1群レンズ室216は、接着固定されている。ここで、実施例2における1群レンズ室216は、実施例1における1群レンズ室16とは異なり、ねじ込み量を調整され、調整された位置で接着固定される。また、1群レンズ室216は、バヨネット部216bを有している。
2群カム筒保持部材214は、2群カム筒11を保持する部材であり、バヨネット部214bがバヨネット部216bに係合することにより1群レンズ室16に対して一体的に固定されている。
また、2群カム筒保持部材214は、実施例1における2群カム筒保持部材14と同様に、2群カム筒保持部材溝214aに2群カム筒爪11aが係合することにより2群カム筒11の光軸方向の位置を決めている。
本実施例では、1群レンズ室216は、ねじ部216aのねじ込み量を変えることにより1群筒10に対して光軸方向に移動可能である。その移動と一体に2群カム筒保持部材214は、光軸方向に移動する。さらに2群カム筒保持部材214によって光軸方向の位置決めがなされる2群カム筒11も一体に移動する。したがって、1群レンズ室216の光軸方向の位置を調整することにより、1群レンズL1及び2群レンズL2の光軸方向の位置を同一量調整することができる。この実施例2では、実施例1における調整ワッシャ15のような選択部品を用いないため調整作業を比較的簡単にすることができる。また、多数の調整ワッシャ15を用意する必要もない。
図9は、本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例3を示す図である。
なお、実施例3は、実施例1のレンズ鏡筒における2群カム筒保持部材14及び1群レンズ室16を一部品とした1群レンズ室316に変更し、実施例1のレンズ鏡筒における1群筒10の一部形状を変更した1群筒310を用いた形態であるので、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
1群筒310は、実施例1における1群筒10のねじ部10cを形成していない点を除き、1群筒10と同様な部材である。
1群レンズ室316は、1群レンズL1を保持する部材であると共に、2群カム筒11を保持する部材であり、調整ワッシャ15を挟んで1群筒310に対してビス28により固定されている。
実施例2では、1群レンズ室316が1群レンズL1及び2群カム筒11の光軸方向の位置を決めている。したがって、1群レンズ室316の光軸方向の位置を調整ワッシャ15により調整することにより、1群レンズL1及び2群レンズL2の光軸方向の位置を同一量調整することができる。
また、2群カム筒保持部材14及び1群レンズ室16を一部品とした1群レンズ室316に変更したことにより、部品点数を減らすことができ、各部品の公差(製造上の部品寸法のばらつき)によって生じる1群レンズL1と2群レンズL2との間の群間隔の累積公差を減少させることができる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
各実施例において、撮像素子を用いて撮影を行うデジタルスチルカメラのレンズ鏡筒の例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、動画の撮影を主に行ういわゆるビデオカメラのレンズ鏡筒であってもよいし、静止画及び動画の撮影を行うことができるカメラのレンズ鏡筒であってもよいし、銀塩フィルムを使うカメラのレンズ鏡筒であってもよい。
また、各実施例において、同一移動量の調整を行う第1のレンズ群及び第2のレンズ群としては、1群レンズL1を第1のレンズ群とし、2群レンズL2を第2のレンズ群とした例を示したが、これに限らず、他のレンズ群を請求項における第1のレンズ群及び第2のレンズ群として同一移動量の調整を行ってもよい。
本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例1を示す図である。 レンズ鏡筒1の沈胴状態におけるA−A断面の主要部を示す図である。 レンズ鏡筒1の撮影状態におけるA−A断面の主要部を示す図である。 2群カム筒11,2群カム筒保持部材14,調整ワッシャ15,ビス28のみを被写体側から見た図である。 調整ワッシャ15を被写体側から見た図である。 バリア羽根23a〜d及びバリアカバー24,25付近を示す図であり、図1に示すB−B断面図である。 調整ワッシャ15の厚さを変えることによる2群カム筒保持部材14の位置変化を示す図である。 本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例2を示す図である。 本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例3を示す図である。
符号の説明
1 レンズ鏡筒
2 ズームモータ
3 ウォームギア
4 PI
5 ギア列
6 長ギア
7 カム筒
8 固定筒
9 直進キー
10 1群筒
11 2群カム筒
12 2群レンズ室
13 飾り環
14 2群カム筒保持部材
15 調整ワッシャ
16 1群レンズ室
17 4群カムフォロア
18 4群レンズ室
19 4群付勢ばね
20 CCD台
21 CCD
22 実装基板
23a〜d バリア羽根
24,25 バリアカバー
26 バリア駆動リング
27 バリア駆動リング付勢ばね
28,29 ビス
30 AFモータ
31 シャッタ
L1 1群レンズ
L2 2群レンズ
L3 3群レンズ
L4 4群レンズ
L5 5群レンズ

Claims (7)

  1. 光軸方向に移動可能な第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、
    前記第1のレンズ群と一体となって光軸方向に移動可能な移動筒と、
    前記移動筒に対する光軸方向の位置が調整可能となるように前記移動筒に直接又は間接的に取り付けられる保持部材と、
    前記保持部材によって光軸まわりにおいて回転可能かつ光軸方向の位置を規制された状態で保持され、前記移動筒と一体となって光軸方向に移動可能な部材であって、前記第2のレンズ群の光軸方向の位置を決める回転筒と、
    を有するレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1のレンズ群を保持する第1のレンズ群保持枠を有し、
    前記第1のレンズ群保持枠は、前記移動筒に設けられたねじ部と前記第1のレンズ群保持枠に設けられたねじ部とがねじ結合しており、
    前記第1のレンズ群保持枠は、前記移動筒との間に少なくとも前記保持部材を挟む状態で前記移動筒に対して取り付けられることにより、前記保持部材の調整された光軸方向の調整量と等しい調整量分の位置調整が行われた状態で前記移動筒に対して取り付けられていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記保持部材は、前記第1のレンズ群を保持する枠を兼ねていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記保持部材は、前記移動筒との間に光軸方向の位置調整用の間座を挟む間座当て付け部を有すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項4に記載のレンズ鏡筒において、
    前記保持部材は、前記移動筒との間に挟まれた前記間座を、前記保持部材を取り外すことなく前記間座に外部から接触することが可能な間座接触用開口部を有していること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1のレンズ群を保持する第1のレンズ群保持枠を有し、
    前記第1のレンズ群保持枠は、前記移動筒に設けられたねじ部と前記第1のレンズ群保持枠に設けられたねじ部とがねじ結合しており、
    前記第1のレンズ群保持枠は、前記ねじ結合のねじ込み量を調整することにより前記移動筒に対する光軸方向の位置を調整され、
    前記保持部材は、前記第1のレンズ群保持枠に対して光軸方向において係合することにより、光軸方向の位置が規制されること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    最も被写体側に配置される前玉レンズよりも被写体側において開閉することにより前記前玉レンズを保護するレンズバリア機構を有し、
    前記バリア機構は、前記保持部材に対して取り付けられていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220146779A1 (en) * 2019-02-28 2022-05-12 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel and shift adjustment method for lens barrel

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