JP2006105772A - 粉体供給量計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 円筒体2の受盤3の上に羽根車型供給盤4を回転軸6で回動自在に設け、同供給盤の上方に投入口7aを有する天板7を設け、同天板上方の円筒体2内空間を貯室8とし、供給盤4の羽根4aと受盤3と天板7で囲まれる空間を枡空間5とし、受盤3の投入口の反対側に排出口18を設け、同排出口と投入口7aとの間の羽根の回送路途中に枡空間5の底面と同じ形状と寸法の開口部10を設け、同開口部10にダイヤフラム11を張り、同ダイヤフラム11上の粉体の重量を計測するロードセル12を設け、枡空間5がダイヤフラム真上にくるときをセンサ23aによって感知し、その時のロードセル12の計測値を取り込んで単位時間だけ加算して供給量を計算する。
【選択図】図1
Description
更に、計量ホッパー自体の重量もロードセルで計量することとなり、計量ホッパー自体の重量とホッパー内粉体の合計重量に対する粉体の供給量(減量分)の重量の比率はかなり小さいため、大重量の計測量ロードセルで少量の供給量を計測することとなり、ロードセル計測精度が低いものとなり、高精度の供給量の計測が難しいものであった。
本発明の第2の課題は、粉体の温度変動幅(20℃以上)が大きい場合の温度の影響や、計測重量が200g程以下の小さい場合における粉体の枡空間内の付着粉体の影響や、ロードセルの温度によるスパン変動による影響を考慮して、これらの影響を少なく抑えてより正確な供給量を算出できることにある。
1) 円筒体の底面となる受盤上に羽根車型の供給盤を回動できるように設け、同供給盤の羽根と受盤とで区画される枡空間を供給盤外周に複数等間隔に設け、同枡空間に所定の位置で粉体を投入して充填する粉体投入部を設け、円筒体の受盤の一部に枡空間の粉体を外部に排出する排出口を設け、粉体投入部で枡空間に充填された粉体を供給盤の回転で回送して排出口より外部に排出する構造の粉体供給機における粉体供給量計測方法であって、
粉体投入部と排出口との間の枡空間の回送路途中の受盤の一部を枡空間の底面と同じ形状寸法の面積だけ開口し、同開口部全面に柔軟性が高いダイヤフラムを装着して粉体の落下を防止し、同ダイヤフラム上の粉体重量を計測するロードセルを設ける構造を付加し、枡空間に充填された粉体全量がダイヤフラム上にある真上時点のその一枡分の粉体重量をロードセルで計測し、単位時間にダイヤフラムを通過する各枡空間の粉体重量の計測重量値を加算して供給量とする、粉体供給量計測方法
2) 供給盤の回動駆動機構の回転部分の動きを感知して枡空間がダイヤフラム真上にくるタイミングを知らせるセンサーを設け、同センサーの出力信号によってロードセルの計測タイミングを決定するようにした、前記1)記載の粉体供給量計測方法
3) 粉体投入部として、枡空間の上面を閉鎖する天板を供給盤の羽根上方に固設し、同天板上方の円筒体内空間を粉体の貯室とし、同天板の一部を開口して貯室内の粉体を下方の供給盤の枡空間に落下させて充填させる構造とした、前記1)又は2)記載の粉体供給量計測方法
4) 枡空間に充填された粉体の上方に空気層が残るようにダイヤフラム上方の天板の下面の高さが高くなるようにした、前記3)記載の粉体供給量計測方法
5) 粉体投入部が、枡空間に投入される粉体の上方に空気層を残すように枡空間の容積より小さな容量の粉体量を投入する定量粉体投入機構である、前記1)又は2)記載の粉体供給量計測方法
6) 供給盤の一つ又は複数の枡空間を粉体が充填できないように上方を閉鎖して空枡とし、同空枡がダイヤフラム真上にある時点のロードセルの計測重量値を空枡重量値とし、同空枡重量値の時間変動分をゼロドリフト値としてロードセルの1枡分の粉体の重量計測値から差し引いた値を用いて加算して供給量を計算する、前記1)〜5)何れか記載の粉体供給量計測方法
7) 粉体が入らないようにした枡の枡空間に所定重量の転動又は滑動する基準重りを封止し、基準重りがダイヤフラム真上にある時点の基準重りのロードセルの計測重量値の変動量を粉体重量の計測重量値から差し引いた値を加算して供給量を計算する、前記1)〜5)何れか記載の粉体供給量計測方法
8) ダイヤフラムの下方のロードセルを含んだ空間を受盤に取付けたカバー体で閉鎖するとともに、同カバー体内の空気圧とダイヤフラム上方の枡空間の空気圧とが同じになるように両空間を連通する均圧空気路を設けてダイヤフラムの上下で空気圧差が生じないようにして重量計測する、前記1)〜7)何れか記載の粉体供給量計測方法
9) ダイヤフラムの重量受面とロードセルの間の連接部を水冷する水冷室を設け、ダイヤフラム側からロードセルに熱の伝達を少なくしてロードセルの温度を一定温度以下にする、前記1)〜8)何れか記載の粉体供給量計測方法
にある。
しかも本発明の計測方法に必要な構造は、計量用ホッパーを別途必要とせず、低コストな構造付加で済み、更に既設の粉体供給装置・ホッパーへ後付けも容易である。
更に、枡空間とロードセル側のケーシング空間との間に均圧空気路を設ければ、ダイヤフラムの上下に作用する空気圧差による計測誤差をなくすことができる。
又、ダイヤフラムの計測面とロードセルとの間の連接部を冷却する水冷室を設ければ、ロードセルの温度による計測誤差を少なくすることができる。
更にダイヤフラムに作用する空気の圧力の影響を防止するため、ダイヤフラム上方の枡空間と下方の重量計測器側の空間の空気圧とは均圧することが好ましい。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
ダイヤフラム11を通過した枡空間の粉体は排出口18から下方に落下し、排出シュート19を介して外部に供給される。
排出口18を通過した枡空間5は空になり、投入口7aの位置で粉体が投入されて再び充填される。
更に、ロードセル12の重量受部13に大きな荷重(負荷)が作用したときは、すきま16の下位のストッパーの段部に重量受部13の下面が当って、ロードセル12に過負荷がかからないようにしている。
貯室8の粉体は、落下口51から予備供給盤50の枡空間に落下して充填され、回送されて天板7の投入口7aから下位の供給盤4の枡空間5に落下して充填される。しかし予備供給盤50の羽根50aの高さH1 は供給盤4の羽根4aの高さH2 に比べ低く、その枡空間の容積は供給盤4の枡空間5の容積に比べ小さいので、供給盤4の枡空間5に充填される粉体の粉面は羽根4aの上端以下となり、粉体上方に空気層が残る(図10参照)。この空気層の空気圧は均圧連通路15によってケーシング14内の空気圧が同一になるようになっている。このように予備供給盤50によって下位の供給盤4の容積より少ない量を定容量で投入することで下位の供給盤4への圧密充填を防止することが特徴であり、現状ではこの供給盤2段型が一般的である。
2 円筒体
3 受盤
4 供給盤
4a 羽根
5 枡空間
5a 閉鎖板
5b 空枡
6 回転軸
7 天板
7a 投入口
8 貯室
9 掻き込み翼
10 開口部
11 ダイヤフラム
12 ロードセル
13 重量受部
13a 連接部
14 ケーシング
15 均圧連通路
16 すきま
17 すきま調整ねじ
18 排出口
19 排出シュート
20 モータ
21 減速機
22a 回転体
22b 回転体
23a センサー
23b センサー
24 インバータ
25 モータコントローラ
26 コンピュータ
27 表示器
28 ホッパー
30 チャージホッパー
31 定量供給機
32 バルブ
33 計量用ホッパー
34 ロードセル
50 予備供給盤
50a 羽根
51 落下口
52 隔壁板
Claims (9)
- 円筒体の底面となる受盤上に羽根車型の供給盤を回動できるように設け、同供給盤の羽根と受盤とで区画される枡空間を供給盤外周に複数等間隔に設け、同枡空間に所定の位置で粉体を投入して充填する粉体投入部を設け、円筒体の受盤の一部に枡空間の粉体を外部に排出する排出口を設け、粉体投入部で枡空間に充填された粉体を供給盤の回転で回送して排出口より外部に排出する構造の粉体供給機における粉体供給量計測方法であって、
粉体投入部と排出口との間の枡空間の回送路途中の受盤の一部を枡空間の底面と同じ形状寸法の面積だけ開口し、同開口部全面に柔軟性が高いダイヤフラムを装着して粉体の落下を防止し、同ダイヤフラム上の粉体重量を計測するロードセルを設ける構造を付加し、枡空間に充填された粉体全量がダイヤフラム上にある真上時点のその一枡分の粉体重量をロードセルで計測し、単位時間にダイヤフラムを通過する各枡空間の粉体重量の計測重量値を加算して供給量とする、粉体供給量計測方法。 - 供給盤の回動駆動機構の回転部分の動きを感知して枡空間がダイヤフラム真上にくるタイミングを知らせるセンサーを設け、同センサーの出力信号によってロードセルの計測タイミングを決定するようにした、請求項1記載の粉体供給量計測方法。
- 粉体投入部として、枡空間の上面を閉鎖する天板を供給盤の羽根上方に固設し、同天板上方の円筒体内空間を粉体の貯室とし、同天板の一部を開口して貯室内の粉体を下方の供給盤の枡空間に落下させて充填させる構造とした、請求項1又は2記載の粉体供給量計測方法。
- 枡空間に充填された粉体の上方に空気層が残るようにダイヤフラム上方の天板の下面の高さが高くなるようにした、請求項3記載の粉体供給量計測方法。
- 粉体投入部が、枡空間に投入される粉体の上方に空気層を残すように枡空間の容積より小さな容量の粉体量を投入する定量粉体投入機構である、請求項1又は2記載の粉体供給量計測方法。
- 供給盤の一つ又は複数の枡空間を粉体が充填できないように上方を閉鎖して空枡とし、同空枡がダイヤフラム真上にある時点のロードセルの計測重量値を空枡重量値とし、同空枡重量値の時間変動分をゼロドリフト値としてロードセルの1枡分の粉体の重量計測値から差し引いた値を用いて加算して供給量を計算する、請求項1〜5何れか記載の粉体供給量計測方法。
- 粉体が入らないようにした枡の枡空間に所定重量の転動又は滑動する基準重りを封止し、基準重りがダイヤフラム真上にある時点の基準重りのロードセルの計測重量値の変動量を粉体重量の計測重量値から差し引いた値を加算して供給量を計算する、請求項1〜5何れか記載の粉体供給量計測方法。
- ダイヤフラムの下方のロードセルを含んだ空間を受盤に取付けたカバー体で閉鎖するとともに、同カバー体内の空気圧とダイヤフラム上方の枡空間の空気圧とが同じになるように両空間を連通する均圧空気路を設けてダイヤフラムの上下で空気圧差が生じないようにして重量計測する、請求項1〜7何れか記載の粉体供給量計測方法。
- ダイヤフラムの重量受面とロードセルの間の連接部を水冷する水冷室を設け、ダイヤフラム側からロードセルに熱の伝達を少なくしてロードセルの温度を一定温度以下にする、請求項1〜8何れか記載の粉体供給量計測方法。
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