JP2006105536A - ダクト装置および空気循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部屋内への張り出しをなくすことができて、美観と居住空間とを確保でき、しかも高い静謐性を得ることができるとともに、耐久性に優れたダクト装置を提供すること
【解決手段】 部屋1の内壁2に複数ダクト装置11が上下方向に延びるように設置固定され、部屋1内の空気を循環させる。ダクト12は扁平な四角筒状をなし、その内部に送風ユニットが設けられている。送風ユニットは、圧電ファンを有する。そして、圧電ファンが動作されることにより、上方から下方へ向けて空気流が形成され、ダクト12の上端開口13から部屋1内の上部の空気が吸引されて、下端開口14から部屋1の下部に向かって送出され、部屋1内の空気が上下に循環される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、部屋内等の外気を所定位置に送るようにしたダクト装置およびそのダクト装置を用いた空気循環装置に関するものである。
通常、空気循環装置、いわゆるサーキュレーターは、空気調和(以下、単に空調という)が行われる部屋において、部屋内の空気を上下に循環させて、例えば、部屋上部に滞留した暖気を下部に供給するために用いられる。この結果、暖房の際には空調コストが低減され、冷房の際には足許の過度冷却が抑制される。そして、この空気循環装置においては、部屋内の美観のために、あるいは、部屋内の空間確保のために、部屋内側に張り出さないようにするのが望まれる。
一方、この種の空気循環装置として、特許文献1に記載されたものがある。
特開2000−74435号公報
前記特許文献1の空気循環装置は、部屋内の垂直壁と天井との間の隅部において、ダクトの上端部に循環ファンが設けられていて、その循環ファンの部分のダクトの張り出しが目立たないようになっている。しかしながら、前記循環ファンは、多翼式あるいはプロペラ式であるため(明細書の段落0038参照)、それぞれ所要の大きさを有し、前記の張り出し部を小さくすることは困難である。つまり、多翼式ファンとして、シロッコファンを用いた場合は、軸方向寸法が小さいために大径となり、クロスフローファンを用いた場合は、その径はシロッコファンほどではないが、軸方向寸法が大である。また、プロペラは大径である。このため、張り出し部を小さくすることができず、前述した美観保持や居住空間確保を達成することが困難である。
また、多翼ファン、プロペラファンともに、風速分布が不均一であるため、所要風量を得るためには、風速の高い部分が形成されてしまい、結果として送風音が高くなり、静謐性に劣るものであった。さらには、両ファンともに、軸受等の摺動部分が存在しているため、耐久性の面で不安が残るものであった。
この発明の目的は、以上のような問題点を解消し、ファンによる部屋内への張り出しをなくすことができて、美観と居住空間とを確保でき、しかも高い静謐性を得ることができるとともに、耐久性に優れたダクト装置および空気循環装置を提供することにある。
以上の目的を達成するために、ダクト装置に係る請求項1に記載の発明においては、弾性材料よりなるフィンが往復振動することにより空気流を生じさせるようにした弾性振動ファンを、両端部に開口が形成された扁平形状のダクトの内部に搭載して、弾性振動ファンの動作により、ダクトの一方の開口から外気を吸引して他方の開口から送出するようにしたことを特徴とする。
前記弾性振動ファンは、多翼ファンやプロペラファンと異なり、回転により送風するものではなく、フィンの往復振動により送風をおこなうものであるため、大径の回転ファンが不要である。従って、小型化でき、ダクトに張り出し部が生じることはない。しかも、その弾性ファンを扁平形状のダクト内に搭載したため、美観および居住空間を充分に確保できる。また、風速分布をほぼ均一にできるため、高い風速による騒音を抑制でき、静謐性に優れる。しかも、回転軸等の摺動部分が存在しないため、耐久性に優れる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のダクト装置において、前記ダクトの断面積を長方形としたことを特徴とする。
従って、ダクトの内部に複数の弾性振動ファンを並設でき、ダクト全域において均一な送風機能を得ることができる。
請求項3に記載の発明においては、請求項1または2に記載の発明において、前記弾性振動ファンをそのフィンの振動方向が前記ダクトの幅方向となるようにダクト内に搭載したことを特徴とする。
従って、ダクトとしてフィンの振幅分の内法を確保する必要がなく、ダクトを薄くすることが可能になる。
請求項4に記載の発明においては、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記弾性振動ファンをその固有振動数と対応した周波数の交流よって駆動するようにしたことを特徴とする。
従って、弾性振動ファンの固有振動数と駆動周波数とが干渉することがなく、弾性振動ファンを効率的に動作させることができる。
請求項5に記載の発明においては、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の発明において、複数の弾性振動ファンをダクトの幅方向に並設したことを特徴とする。
従って、ダクトの全幅にわたって、ほぼ均一な風量で送風を行うことができる。
請求項6に記載の発明においては、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の発明において、複数の前記弾性振動ファンを空気流の方向に沿って設けたことを特徴とする。
従って、弾性振動ファンがいわば直列配置されることになり、ダクトの通路断面積が狭くても、大風量を得ることができる。
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の発明において、空気流の方向に沿って設けられた弾性振動ファンをダクトの幅方向においてずれて配列したことを特徴とする。
従って、上流側の弾性振動ファンによる送風を下流側の弾性振動ファンのフィンの送風領域に供給できるため、大風量を得ることできる。
請求項8に記載の発明においては、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の発明において、一対の弾性振動ファンを相互に逆向きに設け、いずれか一方の弾性振動ファンが選択的に作動されて、空気流の方向を切り替え得るようにしたことを特徴とする。
従って、送風方向を正逆いずれの方向にも切換えることができ、暖風を下方へ送ったり、冷風を上方へ送ったりすることが自在になり、汎用性を向上できる。
請求項9に記載の発明においては、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記弾性振動ファンが、圧電体を振動の駆動源とした圧電ファンであることを特徴とする。
従って、構成が簡単であるばかりでなく、ほとんど発熱することがなく、循環風が不必要に暖められることを防止できる。
空気循環装置に係る請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のダクト装置を部屋内の垂直壁面に沿って上下方向に延びるように設置し、ダクト両端の開口を部屋内の上下にそれぞれ配置したことを特徴とする。
従って、前記請求項1のダクト装置の作用を有する空気循環装置を得ることができ、部屋内の空気を上下に循環させることができる。
請求項11に記載の発明においては、請求項10に記載の発明において、弾性振動ファンをダクトの上下いずれかの端部側に配置したことを特徴とする。
従って、音源が上方または下方へ偏倚して僻遠位置に配置されることになり、静謐性が向上する。
請求項12に記載の発明においては、請求項10または11に記載の発明において、ダクトを側面台形とし、長辺を壁面に対する取付側としたことを特徴とする。
従って、上下両端の開口がそれぞれ斜め上方および斜め下方を向くことになり、空気の循環流域を横方向に広げることができる。しかも、取付側の板部の面積を広くして、壁面に対する取付強度を向上できる。
請求項13に記載の発明においては、請求項10または11に記載の発明において、ダクトを壁面に埋設したことを特徴とする。
従って、ダクトが部屋内側に突出することがなく、部屋内外観を向上できるとともに、居住空間を広く確保できる。
請求項14に記載の発明においては、請求項10または11に記載の発明において、ダクトが部屋内側の壁面の一部を構成することを特徴とする。
従って、請求項13と同様に、ダクトが部屋内側に突出することがなく、部屋内外観を向上できるとともに、居住空間を広く確保できる。
請求項15に記載の発明においては、請求項10〜14のうちのいずれか一項に記載の発明において、ダクトを、垂直壁面から天井面に沿う屈曲形状に形成し、ダクト両端の開口を天井と壁面下部とにそれぞれ配置したことを特徴とする。
従って、部屋内の天井の位置と床付近との間における上下方向の広い領域における空気循環を効率よく行うことができる。
請求項16に記載の発明においては、請求項10〜15のうちのいずれか一項に記載の発明において、ダクトを間仕切りに設けたことを特徴とする。
従って、既設の建物に空気循環装置を設ける場合等において、部屋の壁に対して、改造等を加える必要がなく、空気循環装置の設置が容易である。
この発明は、弾性振動ファンのフィンの往復振動により送風をおこなうものであるため、小型化でき、ダクトに張り出し部が生じることはない。従って、部屋内の美観を保つことができるとともに、居住空間を充分に確保できる。また、風速分布をほぼ均一にできるため、高い風速に起因した騒音を抑制でき、静謐性を向上できるとともに、回転軸等の摺動部分が存在しないため、耐久性に優れる。
以下、この発明を具体化した一実施形態を図1〜図3の図面に従って説明する。
図1(a)〜(d)に示すように、この実施形態においては、部屋1の垂直壁面としての内壁2において部屋内側の側面に複数(図面においては、左右の内壁2に2台ずつ)の空気循環装置を構成するダクト装置(以下、サーキュレーターという)11が上下方向に延びるように設置固定され、部屋1内の外気(空気)を循環させることができる。
そこで、以下に、サーキュレーター11の詳細について説明する。
図1(b)(c)および図2(a)に示すように、サーキュレーター11のダクト12は断面長方形をなす扁平な四角筒状をなし、その後板部12aにおいて前記内壁2の部屋内の側面に固定されている。ダクト12の上下両端には、それぞれ上方および下方に向かって開口する上端開口13および下端開口14が形成されている。
図2(a)に示すように、ダクト12の上下方向中間部には、送風ユニット21が内装固定されている。図2(b)に示すように、上下両端を開放した送風ユニット21のケース22の内側下部側には複数(実施形態では2枚)の区画板23が固定されていて、ケース22の下部側に上下方向に延びる複数(実施形態では3)の空気通路24が左右方向(ダクト12の幅方向)に並設されている。前記各空気通路24と対応するように、前記ケース22の内側上部には複数の弾性振動ファンとしての圧電バイモルフよりなる圧電ファン25がその固定枠26において固定されている。図2(b)(c)に示すように、この圧電ファン25は、固定枠26に固定された電歪素子よりなる圧電体としての一対の圧電板27と、その両圧電板27間に挟持された合成樹脂製の弾性材料としての振動フィン28とを有する。
図1(a)および図3に示すように、前記圧電板27は操作パネル31を有する制御装置32に接続されている。そして、制御装置32により、圧電板27に対して正弦波よりなる駆動電圧が印加されることにより、一方の圧電板27が伸長するとともに、同時に他方の圧電板27が収縮して、図2(c)に示すように、振動フィン28が湾曲する。すなわち、印加される駆動電圧の極性が所定周期で切り替わることにより、振動フィン28がうちわ状に振動して、上方から下方へ向けて空気流が形成される。このとき、圧電ファン25の固有振動数と等しい周波数の駆動電圧を圧電板27に対して印加することにより、圧電ファン25が効率的に振動する。また、圧電ファン25の風量、すなわち単位時間当たりに風速は、印加される駆動電圧に依存する。なお、前記操作パネル31は、部屋1内の操作しやすい位置に設置される。
さて、以上のように構成された空気循環装置においては、圧電板27に対して駆動電圧が印加されると、振動フィン28がうちわ状に振動して、ダクト12内に上方から下方へ向かう空気流が生じる。このため、ダクト12の上端開口13から部屋1内の上部の空気が吸引されて、下端開口14から部屋1の下部に向かって送出され、部屋1内の空気が上下に循環されて、快適な居住空間を得ることができる。
そして、この実施形態では、空気流を生じさせるために、圧電ファン25を用いているため、前記従来の空気循環装置とは異なり、回転ファンのような大型部品が不要である。従って、ダクト12として扁平なものを使用しても、部屋内側に向かう張り出しができるのを防止できる。よって、居住空間を確保できるとともに、部屋内の外観が向上する。また、ダクト12はその断面積が長方形をなしているため、複数の圧電ファン25をダクト12の幅方向に整然と並設でき、ダクト12の全域において均一な送風機能を得ることができて、送風効率を向上できる。しかも、圧電ファン25をその振動フィン28の振動方向がダクト12の幅方向となるようにダクト12内に搭載しているため、ダクト12として振動フィン28の振幅に対応した内法、すなわち厚さを確保する必要がなく、ダクト12を薄くできる。さらに、圧電ファン25は、単なる板状の圧電板27を駆動源にしているため、軸のような可動部品が存在せず、しかも、軸受のような摺動部が存在しないため、構造が簡単で、小型化できるとともに、高い耐久性を維持できる。
また、圧電ファン25をその固有振動数と対応した周波数の交流によって駆動するようにしているため、固有振動数と駆動周波数とが干渉することがなく、圧電ファン25を効率よく稼働させることができ、充分な風量を得ることができる。
加えて、圧電ファン25は、うちわ状に動作して送風を行うものであるため、従来の回転翼によるファンに比較して、風速分布のばらつきが少ない。このため、高速送風域の発生に起因する騒音を抑制でき、静謐性を向上できる。
この発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、いくつかの変形例を具体化できるため、以下にその変形例について説明する。以下の説明においては、前記実施形態特と異なる部分を中心に説明する。
まず、ダクト12の構成の変形例について説明する。図4および図5に示す実施形態は、ダクト12として側面形を扁平台形に形成し、その後板部12a、すなわち長辺側を壁面側としたものである。従って、この構成においては、上下両端の開口13,14がそれぞれ斜め上方および斜め下方を指向することになる。このため、上下両端の開口13,14をそれぞれ天井5および床面8に対して接近させたとしても、部屋1内の空気循環が円滑に行われる。また、上下両端の開口13,14が斜め上方および斜め下方をそれぞれ指向するため、横方向における空気循環が促進されて、空気循環領域を横方向に広げることになり、快適性が向上する。さらに、ダクト12の後板部12aが長辺側であるため、その面積を広くすることができ、内壁2に対する取付強度を向上できる。
図6に示す実施形態は、ダクト12の前板部12bの上下両端に前方を指向する上端開口13および下端開口14をそれぞれ形成したものである。従って、この実施形態では、前記図4および図5の実施形態と同様な利点を得ることができる。
次に、ダクト12の構成およびダクト12の取付構成の変形例について説明する。
図7(a)〜(c)に示す実施形態は、ダクト12の前板部12bが部屋1の内壁2における部屋側の側面の一部を構成している。すなわち、内壁2には透孔2aが形成され、その透孔2aにダクト12が嵌合固定されて、ダクト12の前板部12bが内壁2の部屋側の側面と同一平面を構成している。ダクト12の固定は、例えば外壁10に固形板9を介在して固定される。従って、この実施形態の場合は、図6に示すように、上端開口13および下端開口14が前板部12bに形成されて前方を指向しているダクト12が適している。この実施形態のように構成すれば、ダクト12が部屋側に突出しないため、外観上好ましいとともに、居住空間を広く使用できる。
図8(a)(b)に示す実施形態は、ダクト12を内壁2と外壁10との間に配置して、ダクト12を建物壁4に埋設したものである。ダクト12の固定は、例えば外壁10の内側面に対して行われる。そして、ダクト12としては、図6に示すタイプのものが用いられ、内壁2の上下には、ダクト12の上端開口13および下端開口14に対応する開口2b,2cが透設されている。従って、この実施形態の場合も、前記図7の実施形態と同様に、ダクト12が部屋内側に突出しないため、外観上好ましいとともに、居住空間を広く使用できる。
図9(a)に示す実施形態においては、ダクト12が側面逆L形の屈曲形状をなしている。そして、ダクト12は天井5から内壁2にかけて、すなわち垂直壁面から天井面にかけて取付けられている。ダクト12のタイプ、すなわち上端開口13および下端開口14のタイプは、図1(c),図4,図6のいずれのタイプでもよい。
図9(b)に示す実施形態においては、ダクト12が側面逆L形の屈曲形状をなしているが、図8に示す実施形態と同様に、ダクト12を天井5を含む建物壁4に埋設したものである。この場合、図7に示す実施形態と同様に、ダクト12が内壁2および天井5の一部を構成するようにしてもよいことはもちろんである。
この図9(a)および図9(b)に示す実施形態では、上端開口13が天井5に位置するため、上端開口13と下端開口14とが大きく離間することになり、部屋1内を広くカバーした有効な空気循環が可能となり、特に上下方向の広い領域の空気循環に有効である。また、図9(b)に示す実施形態においては、ダクト12が部屋1の内側に突出しないため、外観上好ましいとともに、部屋1内の空間を広く使用できる。
図9(c)に示す実施形態においては、ダクト12を部屋1の間仕切り6に設けたものである。ダクト12としては、図1(c),図4,図6のいずれのタイプでもよく、また、間仕切り6に対するダクト12の搭載構成は、図1,図7,図8に示すいずれのタイプでもよい。つまり、ダクト12は、間仕切り6の外側面に固定しても、間仕切り6と同一平面を構成するようにしても、また、間仕切り6内に埋設してもよい。また、間仕切り6は、部屋1内の空間を衝立状に仕切るタイプのものであっても、部屋1間を区画形成する仕切壁状のものであってもよい。この実施形態においては、既存の建物壁4に改造を加えることなく、サーキュレーター11を設置することができる。
図9(d)に示す実施形態においては、ダクト12を平行四辺形に形成して、上端開口13および下端開口14が水平になるように、そのダクト12を内壁2に対して斜めに配置したものである。
図10(a)に示す実施形態においては、ダクト12をクランク状に形成している。図10(b)に示す実施形態においては、ダクト12の中間部に分岐部を設けて、一方の端部側を二股状に形成している。
従って、これらの図9(d),図10(a)(b)に示す実施形態においては、上端開口13と下端開口14とが離れて配置され、例えば部屋1の奥部と入り口側との間の空気循環を行う場合に都合がよい。ダクト12としては、図1(c),図4,図6のいずれのタイプでもよく、また、内壁2に対するダクト12の搭載構成は、図1,図7,図8に示すいずれのタイプでもよい。つまり、ダクト12は、内壁2の外側面に固定しても、内壁2と同一平面を構成するようにしても、また、内壁2内に埋設してもよい。
次に、送風ユニット21の変形例について以下に説明する。
図11(a)(b)に示す実施形態の送風ユニット21は、前記図2(b)に示す送風ユニット21と同様な構成のユニット部材21aを環状のスペーサ41を介在させてそれらの振動フィン28がそれぞれ上向きおよび下向きになるように相互に逆向きに連結したものである。この実施形態において、図11(a)に示すように、上側の振動フィン28の停止状態で、下側の振動フィン28を振動させれば、下向きの空気流を形成でき、外気を上端開口13から吸引して下端開口14から送出できる。逆に、下側の振動フィン28の停止状態で上側の振動フィン28を振動させれば、上向きの空気流を形成でき、外気を下端開口14から吸引して上端開口13から送出できる。従って、この実施形態においては、循環流の方向を任意に選択でき、暖気を天井側から足許側に供給したり、冷気を足許側から天井側に供給したりすることができる。このため、頭部のみが暖められたり、足許が冷えたりすることを抑制でき、より快適な居住空間を実現できる。
図12に示す実施形態においては、前記図2(b)に示す区画板23が省略されている。そして、振動フィン28の先端部と対応する位置において、ケース22には仕切り板42が固定されている。この仕切り板42には振動フィン28の先端の振動軌跡と対応して円弧状部43が形成され、各円弧状部43には振動フィン28の先端を振動可能に嵌合した規定孔44が形成され、その規定孔44は、振動フィン28の最大振幅よりやや広い開口幅Wを有している。そして、振動フィン28が一方の移動端に達したときに、その移動端側の振動フィン28の側方と仕切り板42の下流側外方とがほぼ遮断されて、この部分の静圧状態を維持できる。このため、この状態から振動フィン28が他方の移動端側に振動したとき、この静圧に基づいて効率的に送風が行われる。従って、この実施形態では、空気循環のための送風が効率的に実行される。
図13および図14に示す実施形態では、前記図12に示す実施形態に対して変更を加えたものである。
すなわち、図13に示す実施形態では、圧電ファン25の上流側に別の圧電ファン25が配置され、上流側の圧電ファン25は下流側の圧電ファン25の間の位置と対応している。従って、上流側の圧電ファン25が下流側の圧電ファン25の両側の静圧領域に空気を送り込み、下流側の静圧領域の圧力が高くなる。このため、より効率的な送風が実行される。
図14に示す実施形態では、下流側の圧電ファン25の上流側に別の圧電ファン25が直列に配置され、上流側の圧電ファン25が下流側の圧電ファン25の同一上下線上に位置している。また、前記制御装置32の制御により、上下、すなわち空気流前後の振動フィン28は常に逆位相で振動するようになっている。このため、上流側の振動フィン28よって送られた空気が下流側の振動フィン28の側方に達したときに、その下流側の振動フィン28による送風タイミングに一致させることができて、より効率的な送風が実行される。
図15に示す実施形態においては、振動フィン28の両側の圧電板27の代わりに鉄または鉄系金属等よりなる磁性板29が設けられている。そして、両磁性板29にそれぞれ近接して電磁石45が設けられている。そして、この電磁石45に対して交互に電圧が印加されて、振動フィン28が振動する。従って、この実施形態では、電磁石45に対してその磁気力を強くする電流を与えれば、振動フィン28に対して強い駆動トルクを作用させることができ、大風量を得ることが可能になる。
次に、送風ユニット21の配置に関する変形例について説明する。
すなわち、図16(a)に示す実施形態においては、送風ユニット21がダクト12の上端部に配置され、図16(b)に示す実施形態においては、送風ユニット21がダクト12の下端部に配置されている。この図16(a)および図16(b)に示す実施形態においては、送風ユニット21が上端部または下端部に偏倚して位置しているため、音源が僻遠配置されることになり、静謐性を高めることができる。
図16(c)に示す実施形態においては、送風ユニット21がダクト12の上下両端部の2箇所に配置され、図16(d)に示す実施形態においては、送風ユニット21がダクト12の上下両端部および中間部の3箇所に配置されている。従って、図16(c)および図16(b)に示す実施形態においては、大風量を得る場合に適している。
次に、前記図6の実施形態において、上端開口13および/または下端開口14の部分の変形例について説明する。ここでは、上端開口13のみについて説明する。
図17(a)に示す実施形態においては、上端開口13には、ダクト12に対して軸52により支持された複数のルーバ板51よりなるルーバ53が設けられている。各ルーバ板51は図示しないモータにより軸52を介して同角度となるように一斉に回動されて角度調節される。従って、この実施形態においては、風向を上下方向に自在に変更できる。また、図示はしないが、ルーバ53が左右方向に回動できるように構成すれば、風向を左右方向に変更できる。
図17(b)に示す実施形態においては、上端開口13に水平面上に位置する複数の整流板54を設けている。各整流板54の内端縁は、上端開口13の上部内側コーナと下端開口縁との間の対角線55上に位置している。従って、この実施形態においては、空気流をきわめて少ないロスで、上端開口13内の全域においてスムーズに方向転換できる。
図17(c)に示す実施形態においては、上端開口13の奥部に四半円弧状の案内板56を配置している。従って、この実施形態においては、上端開口13の部分において空気流の方向転換を水平方向に向かってスムーズに行うことが可能になる。
次に、この発明のダクト装置を換気装置15において具体化した例を図18に基づいて説明する。この実施形態では、ダクト12が建物壁4を貫通して水平に配置され、その一端の開口16が建物外部に位置するとともに、他端の開口17が、例えば天井5において部屋1内に位置している。ダクト12内部の送風ユニット21の構成等は前記各実施形態と同様である。従って、この実施形態においては、送風ユニット21の送風方向を適宜に選択することにより、部屋1内に建物の外の外気を導入したり、部屋1内の空気を排出したりして、換気を実行できる。
(a)はダクト装置を具体化した部屋内を示す簡略図、(b)はダクト部分の横断面図、(c)はダクトの縦断面図、(d)はダクトの取付状態を示す簡略側面図。 (a)は図1の実施形態のダクトと示す一部省略正面図、(b)は送風ユニットの断面図、(c)は圧電ファンの斜視図。 ダクト装置の電気関連構成を示すブロック図。 ダクトの別の実施形態を示す一部省略縦断面図。 図4の実施形態のダクトの取付状態を示す簡略側面図。 ダクトのさらに別の実施形態を示す一部省略縦断面図。 (a)は図1とは別のダクト装置を具体化した部屋内を示す簡略図、(b)はダクトの縦断面図、(c)はダクトの取付状態を示す簡略側面図。 (a)は図1とはさらに別のダクト装置を具体化した部屋内を示す簡略図、(b)はダクトの縦断面図。 (a)(b)(c)(d)は、それぞれダクト装置の異なる実施形態の部屋内を示す簡略図。 (a)(b)は、それぞれダクトの別の実施形態を示す断面図。 (a)(b)は、送風ユニットの異なる実施形態の動作を示す断面図。 送風ユニットに仕切板を設けた実施形態を示す断面図。 送風ユニットの弾性振動ファンをずらせて配置した実施形態を示す一部拡大断面図。 送風ユニットの弾性振動ファンを直列にかつ一上下線上に配置した実施形態を示す一部拡大断面図。 送風ユニットの弾性振動ファンを電磁石により駆動する実施形態を示す一部拡大正面図。 (a)(b)(c)(d)は、それぞれダクトに対する送風ユニットの配置例を示す一部省略正面図。 (a)(b)(c)は、それぞれ開口の風向変更構成の実施形態を示す一部断面図。 ダクト装置が換気装置として具体化された実施形態を示す断面図。
符号の説明
1…部屋、2…内壁、5…天井、6…間仕切り、10…外壁、11…ダクト装置としてのサーキュレーター、12…ダクト、12a…後板部、12b…前板部、13…上端開口、14…下端開口、16…開口、17…開口、25…圧電ファン、27…圧電板、28…振動フィン、45…電磁石。

Claims (16)

  1. 弾性材料よりなるフィンが往復振動することにより空気流を生じさせるようにした弾性振動ファンを、両端部に開口が形成された扁平形状のダクトの内部に搭載して、弾性振動ファンの動作により、ダクトの一方の開口から外気を吸引して他方の開口から送出するようにしたことを特徴とするダクト装置。
  2. 前記ダクトの断面積を長方形としたことを特徴とする請求項1に記載のダクト装置。
  3. 前記弾性振動ファンをそのフィンの振動方向が前記ダクトの幅方向となるようにダクト内に搭載したことを特徴とする請求項1または2に記載のダクト装置。
  4. 前記弾性振動ファンをその固有振動数と対応した周波数の交流によって駆動するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のダクト装置。
  5. 複数の弾性振動ファンをダクトの幅方向に並設したことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のダクト装置。
  6. 複数の前記弾性振動ファンを空気流の方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のダクト装置。
  7. 空気流の方向に沿って設けられた弾性振動ファンをダクトの幅方向においてずれて配列したことを特徴とする請求項6に記載のダクト装置。
  8. 一対の弾性振動ファンを相互に逆向きに設け、いずれか一方の弾性振動ファンが選択的に作動されて、空気流の方向を切り替え得るようにしたことを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のダクト装置。
  9. 前記弾性振動ファンが、圧電体を振動の駆動源とした圧電ファンであることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載のダクト装置。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のダクト装置を部屋内の垂直壁面に沿って上下方向に延びるように設置し、ダクト両端の開口を部屋内の上下にそれぞれ配置したことを特徴とする空気循環装置。
  11. 弾性振動ファンをダクトの上下いずれかの端部側に配置したことを特徴とする請求項10に記載の空気循環装置。
  12. ダクトを側面台形とし、長辺を壁面に対する取付側としたことを特徴とする請求項10または11に記載の空気循環装置。
  13. ダクトを壁面に埋設したことを特徴とする請求項10または11に記載の空気循環装置。
  14. ダクトが部屋内側の壁面の一部を構成することを特徴とする請求項10または11に記載の空気循環装置。
  15. ダクトを、垂直壁面から天井面に沿う屈曲形状に形成し、ダクト両端の開口を天井と壁面下部とにそれぞれ配置したことを特徴とする請求項10〜14のうちのいずれか一項に記載の空気循環装置。
  16. ダクトを間仕切りに設けたことを特徴とする請求項10〜15のうちのいずれか一項に記載の空気循環装置。
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