JP2006105266A - 無段変速機およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 無段変速機において大きなテーパ角を設けることができず、ローギヤ比からハイギヤ比までの変速比領域を大きくとることができないという問題や、プラネタリキャリアに相当するローラ支持材とローラとの間で摩擦が発生するという問題や、ローラがローラ支持材の係合孔からずれたり脱落するという問題を解決する。
【解決手段】 ローラ11,12を支持する軸O方向移動可能なローラ支持材18を、テーパを具えた内周面3,4と外周面6,9との隙間に、軸O方向にわたり、かつ、内外周面3,9のテーパおよび内外周面4,6のテーパにわたって延在させ、 ローラ支持材18を内周面3,4および外周面6,9と平行に形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ローラ11,12を支持する軸O方向移動可能なローラ支持材18を、テーパを具えた内周面3,4と外周面6,9との隙間に、軸O方向にわたり、かつ、内外周面3,9のテーパおよび内外周面4,6のテーパにわたって延在させ、 ローラ支持材18を内周面3,4および外周面6,9と平行に形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、駆動トルクおよび回転を無段階に変速可能な変速機につき、変速機内で駆動力トルクおよび回転を伝達するローラの摩擦損失を低減する技術に関するものである。
サンギヤに相当するテーパ内輪と、リングギヤに相当する出力外輪および固定外輪と、これら内外輪の間で駆動トルクを受け渡すプラネタリギヤに相当するローラと、プラネタリキャリアに相当するローラ保持筒とを遊星歯車機構の配置に具えた無段変速機の発明としては、従来、例えば特許文献1に記載のごときものが知られている。
特許文献1に記載の無段変速機は、図8に示すように、入力回転要素として、2つの円錘台をその底面同士で連結した紡錘形状とすることによりその外周面に中心軸Oに対し一定角度のテーパを2段持たせたテ−パ内輪Aと、この中心軸Oと同軸に前記テーパ内輪Aを包囲する中空円筒形状の固定外輪Bおよび出力回転要素たる出力外輪Cと、テーパ内輪Aの外周面と固定外輪Bおよび出力外輪Cの内周面との間にあってこれらと回転接触するとともに、前記中心軸O方向に移動可能な太鼓形状のローラD,Eと、中心軸Oと同軸に回転自在かつ軸O方向移動可能に枢支され、ローラD,Eを支持するローラ支持筒Gとを具える。
特許文献1に記載の無段変速機は、図8に示すように、入力回転要素として、2つの円錘台をその底面同士で連結した紡錘形状とすることによりその外周面に中心軸Oに対し一定角度のテーパを2段持たせたテ−パ内輪Aと、この中心軸Oと同軸に前記テーパ内輪Aを包囲する中空円筒形状の固定外輪Bおよび出力回転要素たる出力外輪Cと、テーパ内輪Aの外周面と固定外輪Bおよび出力外輪Cの内周面との間にあってこれらと回転接触するとともに、前記中心軸O方向に移動可能な太鼓形状のローラD,Eと、中心軸Oと同軸に回転自在かつ軸O方向移動可能に枢支され、ローラD,Eを支持するローラ支持筒Gとを具える。
そして、テーパ内輪Aの自転をローラD,Eの公転差に変換してローラ保持筒Gを自転させ、出力外輪Cへ出力することにより入力回転要素から出力回転要素へのトルク伝動を行うとともに、ローラD,Eの軸O方向移動によりテーパ内輪Aと出力外輪Cとの回転差を無段階に変速することができるものである。この変速の際には、テーパ内輪Aの外周面と固定外輪Bおよび出力外輪Cの内周面との隙間に設けたローラ保持筒Gを、中心軸O方向に移動させる。
特開平06-137394号公報
しかし、上記従来のような無段変速機にあっては、以下に説明するような問題を生ずる。つまり、中空円筒形状であるローラ保持筒Gが、テーパ内輪Aや外輪B・Cと接触してこれらの回転を阻害するという弊害を回避するために、大きなテーパ角を設けることができず、ローギヤ比からハイギヤ比までの変速比領域を大きくとることができないという問題があった。
さらに、ローラ保持筒Gの上記接触を回避するために、ローラ保持筒Gが薄肉となるよう形成する必要があり、係合孔JがローラD,Eを安定して抱持することができない。ローラD,Eがテーパ内輪Aや外輪B・Cとスリップすることなくトルク伝達するために、テーパ内輪Aの外周面および外輪B・Cの内周面によってローラD,Eは強い力で挟圧されるところ、薄肉のローラ保持筒GがローラD等に強いスラストFを与えることによってローラD,Eの軸O方向移動を行うとすれば、図7に示すようにローラの中心Hから偏心した位置にスラスト分力Iが作用して、ローラD,Eに中心H周りの偶力Kが作用し、ローラD,Eがローラ保持筒Gの係合孔Jから不適切な方向Kにずれてしまう。この結果、振動の発生や、変速性能の悪化という問題が生じたり、最悪の場合にはローラD,Eがローラ保持筒Gから脱落する。
またローラ保持筒Gが薄肉であるためローラ保持筒Gの剛性が低下し耐久性能を悪化させる。
またローラ保持筒Gが薄肉であるためローラ保持筒Gの剛性が低下し耐久性能を悪化させる。
さらに、特許文献1に記載の無段変速機は、テーパ内輪Aや、ローラ保持筒Gや、外輪B・C等からなる多重構造であり、実際の組み立てが困難であるが、特許文献1には無段変速機の組み立て方法について何ら開示されていない。
本発明は、回転要素A・B・Cのテーパ角を小さくすることや、ローラ保持筒Gを薄肉にすることなく、無段変速機の変速比領域を拡大し、耐久性能の向上を図り、あわせて組み立て容易な製造方法を提案することを目的とする。
この目的のため本発明による車両の操舵装置は、請求項1に記載のごとく、
回転体の外周面に軸方向に対し一定角度のテーパを軸方向に複数段設けた内側回転要素と、該内側回転要素を包囲するよう同軸上で相対回転自在に配設した外側環状体とを具え、
該外側環状体の内周面には内側回転要素の外周面と同一角度のテーパを設けてこれらを対向させ、内側回転要素と外側環状体との間でトルク伝動を行うローラを外側環状体の内周面と内側回転要素の外周面との間に挟んで設け、該ローラが軸方向に移動することにより内側回転要素と外側環状体との間で変速を行う無段変速機を前提とし、
前記ローラを支持する軸方向移動可能なローラ支持材を、前記内周面と前記外周面との隙間に、前記複数段のテーパにわたって延在させ、
該ローラ支持材を前記内周面および前記外周面と略平行に形成したことを特徴としたものである。
回転体の外周面に軸方向に対し一定角度のテーパを軸方向に複数段設けた内側回転要素と、該内側回転要素を包囲するよう同軸上で相対回転自在に配設した外側環状体とを具え、
該外側環状体の内周面には内側回転要素の外周面と同一角度のテーパを設けてこれらを対向させ、内側回転要素と外側環状体との間でトルク伝動を行うローラを外側環状体の内周面と内側回転要素の外周面との間に挟んで設け、該ローラが軸方向に移動することにより内側回転要素と外側環状体との間で変速を行う無段変速機を前提とし、
前記ローラを支持する軸方向移動可能なローラ支持材を、前記内周面と前記外周面との隙間に、前記複数段のテーパにわたって延在させ、
該ローラ支持材を前記内周面および前記外周面と略平行に形成したことを特徴としたものである。
また、請求項5に記載のごとく、
前記内側回転要素は、軸方向内方から外方に向けて狭くなるテーパ形状の外周面を両端に各々具えることで2段のテーパをなし、前記外側環状体は、軸方向内方から外方に向けて狭くなるテーパ形状の内周面を具えた外側リングを軸方向に2個並列して構成され、前記ローラ支持材は、複数の組み合わせ部材を軸方向に結合して構成された無段変速機を組み立てるに際し、
第1に、一方の外側リングの内周面に、前記ローラを係合させた組み合わせ部材を挿入し、
第2に、この組み合わせ部材に前記内側回転要素の一端を挿入してリング内周面と内側回転要素の一端側外周面とを対向させ、
第3に、ローラを係合させた残りの組み合わせ部材を内側回転要素の他端に配設し、各組み合わせ部材を相互に結合してローラ支持材とし、
第4に、内側回転要素の他端に他方のリングを挿通してこのリング内周面と内側回転要素の他端側外周面とを対向させることにより製造することを特徴としたものである。
前記内側回転要素は、軸方向内方から外方に向けて狭くなるテーパ形状の外周面を両端に各々具えることで2段のテーパをなし、前記外側環状体は、軸方向内方から外方に向けて狭くなるテーパ形状の内周面を具えた外側リングを軸方向に2個並列して構成され、前記ローラ支持材は、複数の組み合わせ部材を軸方向に結合して構成された無段変速機を組み立てるに際し、
第1に、一方の外側リングの内周面に、前記ローラを係合させた組み合わせ部材を挿入し、
第2に、この組み合わせ部材に前記内側回転要素の一端を挿入してリング内周面と内側回転要素の一端側外周面とを対向させ、
第3に、ローラを係合させた残りの組み合わせ部材を内側回転要素の他端に配設し、各組み合わせ部材を相互に結合してローラ支持材とし、
第4に、内側回転要素の他端に他方のリングを挿通してこのリング内周面と内側回転要素の他端側外周面とを対向させることにより製造することを特徴としたものである。
かかる本発明の構成によれば、テーパ角が大きい場合であっても、テーパ内輪に相当する内側回転要素や出力外輪等に相当する外側環状体と接触することなくローラ保持筒に相当するローラ支持材を軸方向に移動させることが可能となり、変速比領域を大きくとることができ、無段変速機の性能を向上させることができる。また、ローラ支持材を厚肉に形成することが可能となり、ローラ支持材の剛性を高くして振動の防止、変速性能および耐久性能の向上を図ることができる。また、上記無段変速機を容易に組み立てることが可能になり、製造の効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の1実施例になる無段変速機の構造を示す縦断面図である。無段変速機を構成する各回転要素は遊星歯車機構と同様の機構を有するが、各回転要素は歯車噛合ではなく回転接触による摩擦力の授受によりトルク伝動を行う。
サンギヤに相当する内側回転要素1は中心軸O方向に延在し、図中に矢で示す前側にある内側回転要素1の前端は入力軸2と結合する。該結合個所で入力軸2はベアリング22を介して変速機ケース10に回転自在に支持される。
内側回転要素1前端部の外周面3は、中心軸Oに対し一定角度のテーパを具えた先細り形状とする。また、入力軸2から遠い内側回転要素1後端部の外周面4も、中心軸Oに対し一定角度のテーパを具えた先細り形状とする。したがって、内側回転要素1は軸O方向内方から外方にかけて狭くなる両端先細りの円筒形状(紡錘形状ともいう)であり、両端部に2段のテーパ3,4を有する。
図1は本発明の1実施例になる無段変速機の構造を示す縦断面図である。無段変速機を構成する各回転要素は遊星歯車機構と同様の機構を有するが、各回転要素は歯車噛合ではなく回転接触による摩擦力の授受によりトルク伝動を行う。
サンギヤに相当する内側回転要素1は中心軸O方向に延在し、図中に矢で示す前側にある内側回転要素1の前端は入力軸2と結合する。該結合個所で入力軸2はベアリング22を介して変速機ケース10に回転自在に支持される。
内側回転要素1前端部の外周面3は、中心軸Oに対し一定角度のテーパを具えた先細り形状とする。また、入力軸2から遠い内側回転要素1後端部の外周面4も、中心軸Oに対し一定角度のテーパを具えた先細り形状とする。したがって、内側回転要素1は軸O方向内方から外方にかけて狭くなる両端先細りの円筒形状(紡錘形状ともいう)であり、両端部に2段のテーパ3,4を有する。
内側回転要素1後端部の外周には、中空円錐形状の外側環状体5を離間して中心軸Oと同軸に配置する。リングギヤに相当する外側環状体5の内周面6は後端部外周面4と同じ角度のテーパを具え、外周面4と内周面6は対向する。また、内側回転要素1の後端は、ベアリング機構26を介して外側環状体5に相対回転自在に枢支される。入力軸2から遠い外側環状体5の後端は出力軸7と結合する。出力軸7は変速機ケース蓋28を貫通し、変速機ケース蓋28はベアリング機構27により出力軸7を回転自在に支持する。
内側回転要素1前端部の外周には、中空円錐形状の外側リング8を離間して中心軸Oと同軸に配置する。外側リング8の内周面9は、前端部外周面3と同じ角度のテーパを具え、外周面3と内周面9は対向する。外側リング8の外周側縁は変速機ケース10と一体に結合する。したがって、外側リング8の回転および移動は拘束される。
上記より、外側環状体5および外側リング8は軸O方向内方から外方にかけて狭くなる内周面6,9を具える。
上記より、外側環状体5および外側リング8は軸O方向内方から外方にかけて狭くなる内周面6,9を具える。
内側回転要素1の後端部外周面4と外側環状体5の内周面6との間にはプラネタリギヤに相当するローラ11を介挿する。ローラ11は、外周面4および内周面6に挟圧され、これら接触位置でスリップすることなく摩擦力を授受する。すなわち、内側回転要素1の回転を外周面4から入力されてローラ11は自転しながら中心軸Oを公転可能とする。
なお、後端部外周面4および内周面6の肌理を荒くする等して摩擦係数を大きくすることにより、少ない力でローラ11を挟圧しつつこれら接触位置でスリップすることなく摩擦力を授受してもよい。
なお、後端部外周面4および内周面6の肌理を荒くする等して摩擦係数を大きくすることにより、少ない力でローラ11を挟圧しつつこれら接触位置でスリップすることなく摩擦力を授受してもよい。
内側回転要素1の前端部外周面3と外側リング8の内周面9との間にはプラネタリギヤに相当するローラ12を介挿する。ローラ12は、外周面3および内周面9に挟圧され、これら接触位置でスリップすることなく摩擦力を授受する。すなわち、内側回転要素1の回転を外周面3から入力されてローラ12は自転しながら中心軸Oを公転可能とする。
なお、前端部外周面3および内周面9の肌理を荒くする等して摩擦係数を大きくすることにより、少ない力でローラ12を挟圧しつつこれら接触位置でスリップすることなく摩擦力を授受してもよい。
なお、前端部外周面3および内周面9の肌理を荒くする等して摩擦係数を大きくすることにより、少ない力でローラ12を挟圧しつつこれら接触位置でスリップすることなく摩擦力を授受してもよい。
図2はローラ11,12を、その回転軸ORとともに示す縦断面図である。ローラ11,12は、回転軸ORからみて両側に円盤形状のローラ軸材13を具え、ローラ軸材13の外側面中心には回転軸ORに沿って外方へ突出した円柱状の係合突起14を設ける。ローラ軸材13の内側面周縁には円周方向に多数のボール15を配設する。ローラ11,12の外周には円筒部材16を設ける。円筒部材16は中空円筒形状であり、中間に仕切り17を具える。両端のローラ軸材13,13は、ボール15,15・・・を介して軸OR方向中央で仕切り17を挟み、円筒部材16を相対回転自在に枢支する。
ローラ11,12は図1に示すようにローラ支持材18に支持される。ローラ11も、ローラ12も、内側回転要素1の外周上に複数設けられるが、これらを支持するローラ支持材18は1つの中空部材である。なお、ローラ支持材18は後述のように、複数の組み合わせ部材18a,18bおよび突条18cを軸O方向に一体結合した3ピース構造である。
ローラ支持材18は中空の略円筒形状であり、外周面3,4および内周面6,9と平行に形成される。ローラ支持材18は入力軸2に隣接する前端で、内側回転要素1の前端部1fに同軸に枢支される。前端部1fとローラ支持材18の前端との間にはベアリング機構19が設けられ、ローラ支持材18は内側回転要素1に対して相対回転自在である。
また、前端部1fは円筒形状であってベアリング機構19は前端部1fの外周面を軸O方向に摺動可能とし、ローラ支持材18は内側回転要素1に対し軸O方向に相対移動可能である。
ローラ支持材18は中空の略円筒形状であり、外周面3,4および内周面6,9と平行に形成される。ローラ支持材18は入力軸2に隣接する前端で、内側回転要素1の前端部1fに同軸に枢支される。前端部1fとローラ支持材18の前端との間にはベアリング機構19が設けられ、ローラ支持材18は内側回転要素1に対して相対回転自在である。
また、前端部1fは円筒形状であってベアリング機構19は前端部1fの外周面を軸O方向に摺動可能とし、ローラ支持材18は内側回転要素1に対し軸O方向に相対移動可能である。
ローラ支持材18の前端外周には円周方向に延在する突条18cを一体に結合する。フォーク24は、変速機ケース10に設けたスリット25を貫通し、その一端が突条18cと周方向回転自在かつ軸O方向拘束に係合する。フォーク24の他端は、変速機ケース10の外部に配置された図示せざる変速制御機構とリンク結合する。後述の変速操作の際には、変速制御機構がフォーク24を介してローラ支持材18を軸O方向に移動させる。
ローラ支持材18は前端よりも後側で内外面3,9および4,6と平行に形成される。この形成箇所でローラ支持材18は、ローラ11,12を支持するための係合孔20を複数具える。係合孔20の形状は、図3に示すようなローラ11,12の縦断面形状(図2)よりも僅かに大きな同形状であり、ローラ11,12は係合孔20内に係合する。係合孔20の両端面はレール状の溝21,21を具え、各々の係合突起14、14がレール溝21,21に係合するとともにレール溝21,21上を円滑に摺動可能であるが、円筒部材16は係合孔20と接触することなく、円筒部材16の回転が阻害されることはない。ローラ支持材18を無段変速機に取り付けた状態で、溝21は外周面3,4および内周面6,9に対し直角方向に延在する。係合突起14、14がレール溝21,21上を円滑に摺動することにより、ローラ11,12はローラ支持材18に対し円滑に相対移動することができる。
次に本実施例の無段変速機のトルク伝動について説明する。
入力軸2から内側回転要素1へ軸Oを中心とする回転が入力される間は、内側回転要素1が自転するとともに、内側回転要素1および回転しない外側リング8と回転接触するローラ12が自転する。外側リングは変速機ケース10に固定されているので、同時にローラ12は軸O周りに公転して、ローラ支持材18の自転速度を規制する。
内側回転要素1と回転接触するローラ11は、内側回転要素1からの自転速度と、規制されたローラ支持材18の自転速度との差回転を、外側環状体5へ出力する。外側環状体5の自転によって取り出された差回転は、出力軸7の回転となる。
このようにして、入力軸2からのトルク伝動が出力軸7へ出力される。
入力軸2から内側回転要素1へ軸Oを中心とする回転が入力される間は、内側回転要素1が自転するとともに、内側回転要素1および回転しない外側リング8と回転接触するローラ12が自転する。外側リングは変速機ケース10に固定されているので、同時にローラ12は軸O周りに公転して、ローラ支持材18の自転速度を規制する。
内側回転要素1と回転接触するローラ11は、内側回転要素1からの自転速度と、規制されたローラ支持材18の自転速度との差回転を、外側環状体5へ出力する。外側環状体5の自転によって取り出された差回転は、出力軸7の回転となる。
このようにして、入力軸2からのトルク伝動が出力軸7へ出力される。
次に変速操作について説明する。フォーク24がローラ支持材18を軸O方向に移動させると、これに伴いローラ11,12も軸O方向に移動する。ローラ12が回転接触する外周面3は、軸Oに対し一定角度のテーパを具えることから、軸Oからローラ12までの距離であるローラ12の接触径が連続的に変化する。一方、ローラ11が回転接触する外周面4は、外周面3とは反対角度のテーパを具えることから、軸Oからローラ11までの距離であるローラ11の接触径が反対に変化する。
このようにローラ11,12の接触径が相対して連続的に変化することにより、出力軸7の回転を無段階に変化させることができる。そして、ローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より小さい場合には、入力軸2の回転方向とは逆方向に減速して出力軸7を出力する。また、両者の接触径が等しい場合には、外側リング8と同様に、出力外輪6は回転しない。また、ローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より大きい場合には、入力軸2の回転方向とは同方向に増速して出力軸7を出力する。
このようにローラ11,12の接触径が相対して連続的に変化することにより、出力軸7の回転を無段階に変化させることができる。そして、ローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より小さい場合には、入力軸2の回転方向とは逆方向に減速して出力軸7を出力する。また、両者の接触径が等しい場合には、外側リング8と同様に、出力外輪6は回転しない。また、ローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より大きい場合には、入力軸2の回転方向とは同方向に増速して出力軸7を出力する。
変速の際ローラ支持材18は軸O方向に移動するが、このときローラ支持材18は内周面3,4や外周面6,9に近づいたり、離れたりする。このことから、ローラ11,12は、ローラ支持材18に対し相対移動する。この相対移動方向は後述の図4および図5を比較して示すように、外周面3,4および内周面6,9に対し直角方向である。本実施例では、ローラ11,12の外周に設けた回転中の円筒部材16がローラ支持材18に接触することなく、ローラ11,12の係合突起14がレール溝14上を円滑に相対移動することができる。
上記実施例ではローラ支持材18を内周面6,9および外周面3,4のテーパ角度と平行に形成したことから、上記変速操作の際、ローラ支持材18が内周面6,9および外周面3,4と接触するという不都合を回避することができるとともに、テーパ角度を大きくすることが可能となり、無段変速機の変速性能を向上させることができる。
また、ローラ支持材18が内周面6,9および外周面3,4と接触するという不都合を回避しつつ、ローラ支持材18の軸直角方向の肉厚を厚くすることが可能となり、ローラ支持材18がローラ11,12を安定して支持することができるとともに、ローラ支持材18の耐久性能を向上させることができる。
また、ローラ支持材18が内周面6,9および外周面3,4と接触するという不都合を回避しつつ、ローラ支持材18の軸直角方向の肉厚を厚くすることが可能となり、ローラ支持材18がローラ11,12を安定して支持することができるとともに、ローラ支持材18の耐久性能を向上させることができる。
次に、本発明の他の実施例になる無段変速機について説明する。図4は他の実施例になる無段変速機の構成を示す縦断面図であり、基本構成については図1に示す第1実施例と同様であるが、フォーク34をローラ支持材の軸O方向中央に設けたことを最大の特徴とする。そこで共通する構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成部分については新たに符号を付して説明する。
サンギヤに相当する内側回転要素31の前端部外周面3は、中心軸Oに対し一定角度のテーパを具えた先細り形状とし、入力軸2から遠い後端部外周面4も、中心軸Oに対し一定角度のテーパを具えた先細り形状とし、内側回転要素31の中央部32には、テーパを設けずに円筒形状とする。
ローラ11,12はローラ支持材38に支持される。ローラ11も、ローラ12も、内側回転要素31の円周上に複数設けられるが、これらを支持するローラ支持材38は1つの部材である。なお、ローラ支持材38は後述のように、複数の組み合わせ部材38a,38bを軸O方向に一体結合した2ピース構造である。
ローラ支持材38は外周面3,4,32および内周面6,9と平行に形成された中空円筒形状であり、外周面3,4,32と内周面6,9との隙間に離間して設ける。ローラ支持材38は内側回転要素31、外側リング8および外側環状体5に対して相対回転自在、かつ軸O方向に相対移動可能である。
ローラ支持材38は外周面3,4,32および内周面6,9と平行に形成された中空円筒形状であり、外周面3,4,32と内周面6,9との隙間に離間して設ける。ローラ支持材38は内側回転要素31、外側リング8および外側環状体5に対して相対回転自在、かつ軸O方向に相対移動可能である。
ローラ支持材38の中央外周には円周方向に延在する突条38cを一体に設ける。フォーク34は、変速機ケース30に設けたスリット35を貫通し、その一端が突条38cと周方向回転自在かつ軸O方向拘束に係合する。フォーク34の他端は、変速機ケース30の外部に配置された図示せざる変速制御機構とリンク結合する。後述の変速操作の際には、変速制御機構がフォーク34を介してローラ支持材38を軸O方向に移動させる。
外側リング8の外周縁は変速機ケース30と一体に結合する。
外側リング8の外周縁は変速機ケース30と一体に結合する。
ローラ支持材38の前端部および後端部には、ローラ11,12を支持するための係合孔20を周方向に複数穿設する。
上記他の実施例になる無段変速機のトルク伝動は、前述した第1実施例と同様である。 また、変速操作は、フォーク34が軸O方向のスラストFをローラ支持材38に与え、ローラ支持材38を軸O方向に移動させることにより前述した第1実施例と同様に行う。
図4に示すようにローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より小さい場合には、入力軸2の回転方向とは逆方向に減速して出力軸7を出力する。また、両者の接触径が等しい場合には、外側リング8と同様に、出力外輪6は回転しない。また、図5に示すようにローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より大きい場合には、入力軸2の回転方向とは同方向に増速して出力軸7を出力する。
図4に示すようにローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より小さい場合には、入力軸2の回転方向とは逆方向に減速して出力軸7を出力する。また、両者の接触径が等しい場合には、外側リング8と同様に、出力外輪6は回転しない。また、図5に示すようにローラ12と外周面3との接触径が、ローラ11と外周面4との接触径より大きい場合には、入力軸2の回転方向とは同方向に増速して出力軸7を出力する。
次に上記他の実施例になる無段変速機の組み立て方法について説明する。
まず図6(a)に示すように、ローラ支持材38の組み合わせ部材38aを変速機ケース30の前側に軸Oと同軸に設置する。
次に図6(b)に示すように、組み合わせ部材38aの係合孔20に、ローラ12を各々挿入する。この際図3の一点鎖線に示すように、ローラ12の両端に設けた係合突起14をレール溝21に係合させる。
まず図6(a)に示すように、ローラ支持材38の組み合わせ部材38aを変速機ケース30の前側に軸Oと同軸に設置する。
次に図6(b)に示すように、組み合わせ部材38aの係合孔20に、ローラ12を各々挿入する。この際図3の一点鎖線に示すように、ローラ12の両端に設けた係合突起14をレール溝21に係合させる。
次に図6(c)に示すように、変速機ケース30に穿設した軸受孔30hにベアリング機構22を設置し、入力軸2を貫通させてこれを支持し、内側回転要素31を軸Oと同軸に設置して入力軸2と結合する。これよりローラ12は内側回転要素31と外側リング8に挟まれる。
次に図6(d)に示すように、組み合わせ部材38bの係合孔20に、ローラ11を各々挿入し(図3)、この組み合わせ部材38bを組み合わせ部材38aの後側に取り付けて両部材38a、38bをボルト締結する。
次に図6(d)に示すように、組み合わせ部材38bの係合孔20に、ローラ11を各々挿入し(図3)、この組み合わせ部材38bを組み合わせ部材38aの後側に取り付けて両部材38a、38bをボルト締結する。
次に図6(e)に示すように、ローラ支持材38の後端に外側環状体5を軸Oと同軸に設置する。これよりローラ11は内側回転要素31と外側環状体5に挟まれる。また、内側回転要素31の後端はベアリング機構26を介して外側環状体5と嵌合する。
次に図6(f)に示すように、変速機ケース蓋28のベアリング機構27に出力軸7を枢支し、この変速機ケース蓋28を変速機ケース30の後側に取り付けて相互にボルト締結する。これより出力軸7を軸Oと同軸に設置する。
次に図6(f)に示すように、変速機ケース蓋28のベアリング機構27に出力軸7を枢支し、この変速機ケース蓋28を変速機ケース30の後側に取り付けて相互にボルト締結する。これより出力軸7を軸Oと同軸に設置する。
ところで、上記各実施例においては、図1(または図4)に示すように内側回転要素1(31)の外周面3,4に軸O方向に対し一定角度のテーパを各々設け、内側回転要素1を包囲するようリング形状の外側環状体5および外側リング8を軸Oと同軸上で相対回転自在に配設し、外側環状体5の内周面6に内側回転要素1の外周面4と同一角度のテーパを設けてこれら内周面6と外周面4とを対向させる。また、外側リング8の内周面9に内側回転要素1の外周面3と同一角度のテーパを設けてこれら内周面9と外周面3とを対向させる。内側回転要素1と外側環状体5との間でトルク伝動を行うローラ11を外側環状体5の内周面6と内側回転要素1の外周面4との間に挟んで設け、内側回転要素1と外側リング8との間でトルク伝動を行うローラ12を外側リング8の内周面9と内側回転要素1の外周面3との間に挟んで設ける。ローラ11,12が軸O方向に移動することにより両回転要素1,5間で変速を行う。
そして、ローラ11,12を支持する軸O方向移動可能なローラ支持材18(38)を、テーパを設けた2段の外内周面4,6および3,9の隙間にわたり軸O方向に延在させ、ローラ支持材18(38)を内周面6,9および外周面3,4と略平行に形成したことから、
テーパ角を大きくして、内側回転要素1や外側環状体5や外側リング8と接触することなくローラ支持材18を軸O方向に移動させることが可能となり、変速比領域を大きくとることができ、無段変速機の性能を向上させることができる。
また、ローラ支持材18を厚肉に形成することが可能となり、図7に示すように係合孔20がローラ11,12の重心Hを抱持することから、重心Hからローラ11,12に作用するスラスト分力(図7中のI)の位置までの偏心量を小さくして偶力Kを小さくことが可能になる。したがって振動が発生したり、変速性能が悪化したりすることを回避できる。さらに、ローラ支持材18の剛性を高くして、無段変速機の耐久性能を向上することができる。
そして、ローラ11,12を支持する軸O方向移動可能なローラ支持材18(38)を、テーパを設けた2段の外内周面4,6および3,9の隙間にわたり軸O方向に延在させ、ローラ支持材18(38)を内周面6,9および外周面3,4と略平行に形成したことから、
テーパ角を大きくして、内側回転要素1や外側環状体5や外側リング8と接触することなくローラ支持材18を軸O方向に移動させることが可能となり、変速比領域を大きくとることができ、無段変速機の性能を向上させることができる。
また、ローラ支持材18を厚肉に形成することが可能となり、図7に示すように係合孔20がローラ11,12の重心Hを抱持することから、重心Hからローラ11,12に作用するスラスト分力(図7中のI)の位置までの偏心量を小さくして偶力Kを小さくことが可能になる。したがって振動が発生したり、変速性能が悪化したりすることを回避できる。さらに、ローラ支持材18の剛性を高くして、無段変速機の耐久性能を向上することができる。
また、上記各実施例においては図1(または図4)に示すように、ローラ11,12の自転がローラ支持材18(38)に対し相対回転の関係にあるところ、ローラ11,12とローラ支持材18(38)との間に相対回転を容易にするための円滑機構、すなわち、ローラ軸材13と、ボール15と、円筒部材16とを設けたことから、
係合孔20に係合して自転(ローラ支持材18,38に対し相対回転)するローラ11,12側面と係合孔20との間で発生する摩擦を防止することが可能になる。
したがって、従来の無段変速機においては、図9に示すような摩擦がローラ保持筒Gと太鼓形状のローラD,Eとの間の部位Lに生じ、ローラD,Eの相対回転を阻害していたが、上記各実施例によれば、トルク伝動の際には、ボール15がローラ11,12の相対回転を容易にして両回転要素1,6間のトルク伝動効率を向上することができる。
係合孔20に係合して自転(ローラ支持材18,38に対し相対回転)するローラ11,12側面と係合孔20との間で発生する摩擦を防止することが可能になる。
したがって、従来の無段変速機においては、図9に示すような摩擦がローラ保持筒Gと太鼓形状のローラD,Eとの間の部位Lに生じ、ローラD,Eの相対回転を阻害していたが、上記各実施例によれば、トルク伝動の際には、ボール15がローラ11,12の相対回転を容易にして両回転要素1,6間のトルク伝動効率を向上することができる。
また、上記各実施例においては図4,5(または図1)を比較して示すように、変速操作の際にローラ11,12がローラ支持材38(18)に対し相対移動するところ、ローラ11,12とローラ支持材38(18)との間に相対移動を容易にするための円滑機構、すなわち、ローラ軸材13と、係合突起14と、テーパと直角方向に延在するレール溝21とを設けたことから、
上記の相対移動の際にローラ側面と係合孔との間で発生する摩擦をも低減することができる。
したがって、従来の無段変速機においては、図9に示すような摩擦がローラ保持筒GとローラD,Eとの間の部位Lに生じ、ローラD,Eの相対移動を阻害していたが、上記各実施例によれば、変速操作の際には、ローラ11,12の相対移動を容易にしてローラ支持材38(18)の軸O方向移動に必要なスラストを低減することができる。
上記の相対移動の際にローラ側面と係合孔との間で発生する摩擦をも低減することができる。
したがって、従来の無段変速機においては、図9に示すような摩擦がローラ保持筒GとローラD,Eとの間の部位Lに生じ、ローラD,Eの相対移動を阻害していたが、上記各実施例によれば、変速操作の際には、ローラ11,12の相対移動を容易にしてローラ支持材38(18)の軸O方向移動に必要なスラストを低減することができる。
また、上記各実施例においては図4(または図1)に示すように、ローラ支持材38(18)は、2つ(3つ)の組み合わせ部材38a,38bを軸O方向に一体に結合したものであることから、
ローラ支持材を一体部材とした場合と比較して、無段変速機の組み立てが容易になる。
ローラ支持材を一体部材とした場合と比較して、無段変速機の組み立てが容易になる。
具体的には図4に示すように、軸O方向内方から外方に向けて狭くなるテーパの内周面6,9を具えたリング形状の外側環状体5と外側リング8とを軸O方向両側に2個並列し、
内側回転要素31は、軸O方向外方に向けて狭くなるテーパ形状の外周面3,4を両端に具え、
ローラ支持材38は、複数の組み合わせ部材38a,38bを軸O方向に結合して構成され、
第1に図6(b)に示すように、外側リング8の内周面9に、ローラ12を係合させた組み合わせ部材38aを挿入し、
第2に図6(c)に示すように、組み合わせ部材38aに内側回転要素1の前端を挿入して内周面9と外周面3とを対向させ、
第3に図6(d)に示すように、ローラ11を係合させた残りの組み合わせ部材38bを内側回転要素1の後端に配設し、各組み合わせ部材38a,38bを相互に結合してローラ支持材38とし、
第4に図6(e)に示すように、内側回転要素1の後端に外側環状体5を挿通してこの内周面6と外周面4とを対向させることにより無段変速機を組み立てることから、
無段変速機の組み立て工程において、製造の効率化を図ることができる。
なお、上記各実施例のほか、内側回転要素1や、外側環状体5や、外側リング8を、複数部材を軸O方向に一体に結合して構成しても、組み立ての容易化に寄与することができる。また、図には示さなかったが、図1に示す実施例においても、図6に示したものと同様の組み立て方法により製造することが可能である。
内側回転要素31は、軸O方向外方に向けて狭くなるテーパ形状の外周面3,4を両端に具え、
ローラ支持材38は、複数の組み合わせ部材38a,38bを軸O方向に結合して構成され、
第1に図6(b)に示すように、外側リング8の内周面9に、ローラ12を係合させた組み合わせ部材38aを挿入し、
第2に図6(c)に示すように、組み合わせ部材38aに内側回転要素1の前端を挿入して内周面9と外周面3とを対向させ、
第3に図6(d)に示すように、ローラ11を係合させた残りの組み合わせ部材38bを内側回転要素1の後端に配設し、各組み合わせ部材38a,38bを相互に結合してローラ支持材38とし、
第4に図6(e)に示すように、内側回転要素1の後端に外側環状体5を挿通してこの内周面6と外周面4とを対向させることにより無段変速機を組み立てることから、
無段変速機の組み立て工程において、製造の効率化を図ることができる。
なお、上記各実施例のほか、内側回転要素1や、外側環状体5や、外側リング8を、複数部材を軸O方向に一体に結合して構成しても、組み立ての容易化に寄与することができる。また、図には示さなかったが、図1に示す実施例においても、図6に示したものと同様の組み立て方法により製造することが可能である。
また図4に示す実施例においては、ローラ支持材38外周の軸O方向中央に、ローラ支持材38を軸O方向に移動させるためのフォーク34を係合したことから、
ローラ支持材38を中心で操作して、ローラ支持材38に偶力が作用することを防止し、変速操作の際には、ローラ支持材が不適当な方向へこじれることを防止することができる。また2ピース構造であることから、図1に示す3ピース構造よりも組み合わせ部材の工数を減らし、ベアリング機構19の省略が可能となって製造の効率化および組み立てコストの低減を図ることができる。
ローラ支持材38を中心で操作して、ローラ支持材38に偶力が作用することを防止し、変速操作の際には、ローラ支持材が不適当な方向へこじれることを防止することができる。また2ピース構造であることから、図1に示す3ピース構造よりも組み合わせ部材の工数を減らし、ベアリング機構19の省略が可能となって製造の効率化および組み立てコストの低減を図ることができる。
1 内側回転要素
2 入力軸
5 外側環状体
7 出力軸
8 外側リング
10 変速機ケース
11,12 ローラ
13 ローラ軸材
14 係合突起
16 円筒部材
18 ローラ支持材
24 フォーク
30 変速機ケース
31 内側回転要素
34 フォーク
38 ローラ支持材
2 入力軸
5 外側環状体
7 出力軸
8 外側リング
10 変速機ケース
11,12 ローラ
13 ローラ軸材
14 係合突起
16 円筒部材
18 ローラ支持材
24 フォーク
30 変速機ケース
31 内側回転要素
34 フォーク
38 ローラ支持材
Claims (6)
- 回転体の外周面に軸方向に対し一定角度のテーパを軸方向に複数段設けた内側回転要素と、該内側回転要素を包囲するよう同軸上で相対回転自在に配設した外側環状体とを具え、該外側環状体の内周面に内側回転要素の外周面と同一角度のテーパを設けてこれらを対向させ、内側回転要素と外側環状体との間でトルク伝動を行うローラを外側環状体の内周面と内側回転要素の外周面との間に挟んで設け、該ローラが軸方向に移動することにより内側回転要素と外側環状体との間で変速を行う無段変速機において、
前記ローラを支持する軸方向移動可能なローラ支持材を、前記内外周面の隙間に前記複数段テーパにわたり延在させ、該ローラ支持材を前記内外周面と略平行に形成したことを特徴とする無段変速機。 - 前記ローラは前記ローラ支持材に対し相対回転するよう構成した請求項1に記載の無段変速機において、
ローラとローラ支持材との間に前記相対回転を容易にするための円滑機構を設けたことを特徴とする無段変速機。 - 前記変速の際に前記ローラは前記ローラ支持材に対し相対移動するよう構成した請求項2に記載の無段変速機において、
前記円滑機構は、前記ローラを回転自在に枢支するローラ軸材と、該ローラ軸材を前記テーパに対し直角方向移動自在に支持するレール部材とから構成されることを特徴とする無段変速機。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無段変速機において、
前記内側回転要素と、前記外側環状体と、前記ローラ支持材とのうち、少なくとも1は、複数の部材を軸方向に結合して構成したものであることを特徴とする無段変速機。 - 請求項4に記載の無段変速機を組み立てるに際し、
前記内側回転要素は、軸方向内方から外方に向けて狭くなるテーパ形状の外周面を両端に各々具え、前記外側環状体は、軸方向内方から外方に向けて狭くなるテーパ形状の内周面を具えた外側リングを軸方向に2個並列して構成され、前記ローラ支持材は複数の組み合わせ部材を軸方向に結合して構成され、
第1に、一方の外側リングの内周面に、前記ローラを係合させた組み合わせ部材を挿入し、
第2に、この組み合わせ部材に前記内側回転要素の一端を挿入して外側リング内周面と内側回転要素の一端側外周面とを対向させ、
第3に、ローラを係合させた残りの組み合わせ部材を内側回転要素の他端に配設し、各組み合わせ部材を相互に結合してローラ支持材とし、
第4に、内側回転要素の他端に他方の外側リングを挿通してこのリング内周面と内側回転要素の他端側外周面とを対向させることを特徴とする無段変速機の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の無段変速機において、
前記ローラ支持材の軸方向中央部に、該ローラ支持材を軸方向に移動させるためのフォークを係合したことを特徴とする無段変速機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004292540A JP2006105266A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 無段変速機およびその製造方法 |
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Publications (1)
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JP2004292540A Withdrawn JP2006105266A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 無段変速機およびその製造方法 |
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2004
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Legal Events
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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