JP2006104946A - ベルト式無段変速機の発進加速制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機の発進加速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006104946A
JP2006104946A JP2004289123A JP2004289123A JP2006104946A JP 2006104946 A JP2006104946 A JP 2006104946A JP 2004289123 A JP2004289123 A JP 2004289123A JP 2004289123 A JP2004289123 A JP 2004289123A JP 2006104946 A JP2006104946 A JP 2006104946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
pulley ratio
ratio
engine
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004289123A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsufumi Kobayashi
淳文 小林
Yukihiro Noguchi
幸弘 野口
Toshimoto Iida
敏司 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2004289123A priority Critical patent/JP2006104946A/ja
Publication of JP2006104946A publication Critical patent/JP2006104946A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】異なるプーリ比からの発進に際しての発進加速性能の違いによって生じる運転者の違和感を軽減するベルト式無段変速機の発進加速制御装置を提供する。
【解決手段】本発明は、エンジン5に繋がるプライマリプーリ2と、このプライマリプーリにベルト4を介して駆動結合するセカンダリプーリ3とを有して当該プーリ間のプーリ比Ipを適宜変更し当該プーリ比Ipに応じた発進加速を可能にするベルト式無段変速機1において、エンジン5に対してトルクダウン要求を行うコントローラ200を設け、このコントローラ200は、発進Gpとプーリ比Ipとを互いに変換可能なマップを有し、発進加速度のピーク値が最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値Aoに対応する必要プーリ比Ip(o)と、現在のプーリ比として算出した実プーリ比ipとを比較し、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)以上である場合、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)となるようにエンジン5に対してトルクダウン要求を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト式無段変速機を搭載した車両等における発進加速性能を制御するベルト式無段変速機の発進加速制御装置に関するものである。
ベルト式無段変速機にあっては、再発進を考慮してプーリ比をLow(低速)側に戻す制御を行っており、発進時における加速性能を重点考慮すると、Low側に戻すプーリ比は最Lowプーリ比が最もよいことは既知である。
しかして、急ブレーキ操作等に伴う急停止では、最Lowプーリ比に戻りきらないことがあり、結果的に発進加速性能が低下してしまう。このため、従来装置としては、急減速時に、ベルト式無段変速機のプーリ比を、低μ路走行時の急ブレーキ操作等により車輪がロックした場合であっても無段変速機以降の慣性モーメントを減じて車輪の回転復帰を容易化する急減速時プーリ比に固定しておき、発進時に、そのプーリ比の固定を解除すると共に、エンジントルクを低下させることにより、ベルトのスリップを防止すると共に良好な発進性能を得るようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−139184号公報
ところが、こうした従来装置にあっても、何らかの原因で急減速時プーリ比に固定できなくなることも考慮される。こうした場合は、異なるプーリ比からの発進であるため発進加速性能に違いが生じ、特に、運転者が急減速時プーリ比からの発進加速性能になれていると、その違いに違和感を覚えることも考慮される。
本発明の解決すべき課題は、上述した事実に鑑みてなされたものであり、異なるプーリ比からの発進に際しての発進加速性能の違いによって生じる運転者の違和感を軽減することにある。
本発明は、エンジンに繋がるプライマリプーリと、このプライマリプーリにベルトを介して駆動結合するセカンダリプーリとを有して当該プーリ間のプーリ比を適宜変更し当該プーリ比に応じた発進加速を可能にするベルト式無段変速機において、発進加速度のピーク値が最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値以上であるかどうかを判定し、発進加速度のピーク値が前記設定値以上である場合、発進加速度のピーク値が前記設定値となるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行うコントローラを設けたことを特徴とするベルト式無段変速機の発進加速制御装置である。
特に、本発明において、前記コントローラは、発進加速度のピーク値とプーリ比とを互いに変換可能な変換手段を有し、前記設定値に対応する必要プーリ比と、現在のプーリ比として算出した実際のプーリ比とを比較し、必要プーリ比が実際のプーリ比より小さい場合、実際のプーリ比が必要プーリ比となるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行うものであることが好ましい。
本発明は、ベルト式無段変速機を搭載した車両等において、その発進加速度のピーク値が発進加速性能を決定する主因となることに着目し、所定のコントローラによって、発進加速度のピーク値が最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値であるかどうかを判定し、発進加速度のピーク値が前記設定値以上である場合、発進加速度のピーク値が前記設定値となるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行う。即ち、本発明は、発進加速度のピーク値に余裕代が残されている低速側の領域においては、その発進加速度のピーク値は全て、最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な発進加速度のピーク値に制限される。この結果、発進加速性能も一定の値に制限されるため、運転者は、発進加速性能の違いによる違和感を生じない。従って、本発明によれば、発進加速度のピーク値に余裕代が残されている低速側の領域においては、異なるプーリ比から発進するに際しての発進加速性能の差により生じる運転者の違和感を解消できるから、発進に際しての快適性が向上する。
特に本発明において、前記コントローラは、発進加速度のピーク値とプーリ比とを互いに変換可能な変換手段を有し、前記設定値に対応する必要プーリ比と、現在のプーリ比として算出した実際のプーリ比とを比較し、実際のプーリ比が必要プーリ比以上である場合、実際のプーリ比が必要プーリ比となるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行うものであることが好ましい。かかる構成によれば、プーリ比という算出の容易なパラメータによって発進加速性能を制御できるため、発進加速性能を制御するに際しての無駄を省くことができる。
以下、図面を参照して、本発明の形態を詳細に説明する。
図1は、ベルト式無段変速機1の変速制御装置を含むパワートレーンの概略を示し、このベルト式無段変速機1はプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3を両者のV溝が整列するよう配して具え、これらプーリ2,3のV溝にVベルト4を掛け渡す。プライマリプーリ2の前方にはエンジン5を同軸配置し、このエンジン5およびプライマリプーリ2間にエンジン5の側から順次ロックアップトルクコンバータ6および前後進切り替え機構7を設ける。
前後進切り替え機構7は、ダブルピニオン遊星歯車組7aを主たる構成要素とし、そのサンギヤがトルクコンバータ6を介してエンジン5に結合し、キャリアがプライマリプーリ2に結合する。前後進切り替え機構7は更に、ダブルピニオン遊星歯車組7aのサンギヤおよびキャリア間を直結する前進クラッチ7bおよびリングギヤを固定する後進ブレーキ7cを具え、前進クラッチ7bの締結時にエンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転をそのままプライマリプーリ2に伝達し、後進ブレーキ7cの締結時にエンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転を逆転減速下にプライマリプーリ2へ伝達するものとする。
プライマリプーリ2への回転はVベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転はその後、出力軸8、歯車組9およびディファレンシャルギヤ装置10を経て図示せざる車輪に至る。
上記の動力伝達中にプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間におけるプーリ比を変更可能にするために、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のV溝を形成するフランジのうち一方を固定フランジ2a,3aとし、他方のフランジ2b,3bを軸線方向へ変位可能な可動フランジとする。これら可動フランジ2b,3bはそれぞれ、詳しくは後述するごとくに制御するライン圧PLを元圧として作り出したプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecをプライマリプーリ室2cおよびセカンダリプーリ室3cに供給することにより固定フランジ2a,3aに向け付勢し、これによりVベルト4をプーリフランジに摩擦係合させてプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間での前記動力伝達を可能にする。
また変速に際しては、後述のごとく目標変速比に対応させて発生させたプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psec間の差圧により両プーリ2,3のV溝幅を変更して、これらプーリ2,3に対するVベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることで目標変速比を実現することができる。
プライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecは、前進走行レンジの選択時に締結すべき前進クラッチ7bおよび後進走行レンジの選択時に締結すべき後進ブレーキ7cの締結油圧の出力と共に変速制御油圧回路20によって制御される。この回路20は、図2に示す如く、エンジン駆動されるオイルポンプ21、プレッシャレギュレータ弁23、減圧弁24及び変速制御弁25を具える。ポンプ21から油路22に吐出された作動油は、プレッシャレギュレータ弁23のソレノイド23aをデューティー制御することにより所定のライン圧PLに調圧される。このライン圧PLはまた2つに分岐し、その一方は、減圧弁24のソレノイド24aをデューティー制御することによりセカンダリプーリ室3cに供給されるセカンダリプーリ圧Psecに調圧され、その他方は、後述する変速制御弁25によりプライマリプーリ室2cに供給されるプライマリプーリ圧Ppriに調圧される。
変速制御弁25は、中立位置25aと、増圧位置25bと、減圧位置25cとを有し、これら弁位置を切り換えるために変速制御弁25を変速リンク26の中程に連結し、該変速リンク26の一端に、変速アクチュエータとしてのステップモータ27を、また他端にプライマリプーリの可動フランジ2bを連結する。
ステップモータ27は、基準位置から目標変速比に対応したステップ数Stepだけ進んだ操作位置にされ、かかるステップモータ27の操作により変速リンク26が可動フランジ2bとの連結部を支点にして揺動することにより、変速制御弁25を中立位置25aから増圧位置25bまたは減圧位置25cとなす。これにより、プライマリプーリ圧Ppriがライン圧PLを元圧として増圧されたり、またはドレンにより減圧され、セカンダリプーリ圧Psecとの差圧が変化することでハイ(Hi)側変速比へのアップシフトまたはロー(Low)側変速比へのダウンシフトを生じ、目標変速比に向けての変速が生起される。
当該変速の進行は、プライマリプーリの可動フランジ2cを介して変速リンク26の対応端にフィードバックされ、変速リンク26がステップモータ27との連結部を支点にして、変速制御弁25を増圧位置25bまたは減圧位置25cから中立位置25aに戻す方向へ揺動する。これにより、目標変速比が達成される時に変速制御弁25が中立位置25aに戻され、目標変速比を保つことができる。
プレッシャレギュレータ弁23のソレノイド駆動デューティー、減圧弁24のソレノイド駆動デューティー、およびステップモータ27への変速指令(ステップ数Step)は、図1に示す前進クラッチ7bおよび後進ブレーキ7cへ締結油圧を供給するか否かの制御と共に変速機コントローラ100により決定する。
変速機コントローラ100は、マイクロコンピュータ等の高速な演算能力をもったIC(集積回路)であって、ベルト式無段変速機1(変速制御油圧回路20)を循環する作動油の油温TMPを検出する油温センサ101からの信号と、プライマリプーリ圧Ppriを検出するプライマリプーリ圧センサ102からの信号と、セカンダリプーリ圧Psecを検出するセカンダリプーリ圧センサ103からの信号と、プライマリプーリ回転数Npriを検出するプライマリプーリ回転センサ104からの電気信号と、セカンダリプーリ回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ回転センサ105からの電気信号と、スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ106からの信号と、インヒビタスイッチ107からの選択レンジ信号と、急減速Gを検出する減速度センサ108からの信号と、ブレーキペダルの踏む込みに応じてON/OFFされるブレーキスイッチ109からの信号と、アクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ110からの信号と、エンジン5の制御を司るエンジンコントローラ200からの出力トルク(以下、「エンジントルク」という。)Tに関した信号(エンジン回転数や燃料噴時間)とが入力される。
これにより、変速機コントローラ100は、油温TMP、プライマリプーリ圧Ppri、セカンダリプーリ圧Psec、プライマリプーリ回転数Npri、セカンダリプーリ回転数Nsec、スロットル開度TVO、選択レンジ信号、ブレーキスイッチON/OFF、アクセル開度APOおよびエンジンコントローラ200からの入力トルクに関連した情報に応じて目標変速比を決定し、この目標変速比が達成されるようにステップモータ27を駆動制御すると共にプライマリプーリ圧Ppri及びセカンダリプーリ圧Psecを制御する。
エンジンコントローラ200もまた、変速機コントローラ100からの入力情報に応じて、エンジントルクTを適宜制御することができる。具体的には、エンジンの点火時期を遅延させる点火時期遅延制御、スロットル弁の開きを規制するスロットル開度制御、エンジン5の燃料供給を規制するフューエルカット制御などがある。
ここで、発進における加速性能について検討すると、この発進加速性能を決定する主因は、運転者がアクセルペダルを踏み込んでからの発進加速度aのピーク値(以下、「発進Gp」という。)Aにある。
図3は、アクセルペダルを踏み込み(アクセルペダルON)により発生する発進加速度aを時系列に示したタイムチャートである。発進加速度aは一般に、図3の実線aoに示す如く、所定の時間t(例えば、t=0.6〜0.8秒)まで一次遅れ的に大きくなり、この時間toにてピーク値Aoを取った後は、アクセルペダルの踏み込み量に応じた値に安定する。このため、ベルト式無段変速機1を搭載した車両の発進加速性能は、時間toにおけるピーク値Aoが発進Gpになり、この発進Gpが大きければ発進加速性能が良く、逆に小さければ発進加速性能は悪くなる。
しかしながら、発進Gpは、ベルト式無段変速機1がHi側にシフトしているか、Low側にシフトしているかで異なる。例えば、ベルト式無段変速機1がHi側にシフトしていると、発進加速度aは、図3の破線a1に示す軌跡を描いて、その発進Gpの値A1 が小さいのに対し、ベルト式無段変速機1がLow側にシフトしていると、発進加速度aは、図3の一点鎖線a2に示す如く、その発進Gpの値A2が大きい。即ち、発進加速性能は、ベルト式無段変速機1における実際のプーリ比によっても異なる。
そこで、本形態においては、エンジンコントローラ200にて、実際の発進Gpが最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値(以下、「目標発進Gp」という。)以上であるかどうかを判定し、発進Gpが目標発進Gp以上である場合は、発進Gpが目標発進Gpとなるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行う。
図4は、エンジンコントローラ200にて実行される本発明に係る制御内容を示すフローチャートであり、アクセルペダルの踏み込みにより開始される。なお、アクセルペダルの踏み込みは、図示せぬ既存のアクセルペダルスイッチのON/OFFにより検出することができるが、アクセル開度センサ110から検出してもよい。
アクセルペダルの踏み込みによる発進が開始されると、先ずステップ1にて、コントローラ200内のROMに格納しておいたマップを呼び出し、プーリ比Ipと発進Gpとが変換可能に関連付けられた特性を取得する。このマップは、例えば平坦路を想定したものであって、図5の実線cに示す如く、ベルト式無段変速機1が許容する動作範囲内、即ち、最Lowプーリ比から最Hiプーリ比までの間のプーリ比Ipと発進Gpとの特性を示す。
ステップ2では、目標発進Gpを定める。この目標発進Gpには、実車評価等により、最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な発進Gpとして予め設定しておいた値Aoを用いる。
ステップ3では、図4のマップを用い、目標発進Gpとして設定した値Aoを達成するのに必要な必要プーリ比Ip(o)を算出し、ステップ4に移行する。具体的には、図4の一点鎖線に示す如く、目標発進Gpとしての設定値Aoを「発進Gp−プーリ比」特性線Cを用いて変換したプーリ比が必要プーリ比Ip(o)となる。即ち、必要プーリ比Ip(o)よりもLow側のプーリ比では、発進Gpが目標発進Gpよりも大きいため、少なくとも最低限必要な発進加速性能を確保できるのに対し、必要プーリ比Ip(o)よりもHi側のプーリ比では、発進Gpが目標発進Gpよりも小さく、最低限必要な発進加速性能を確保できなくなる。
ステップ5では、現在における実際のプーリ比、即ち、実プーリ比ipを算出し、この実プーリ比ipと必要プーリ比Ip(o)とを比較し、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)以上であるかどうかを判定する。実プーリ比ipの算出には、ステップモータ27のステップ数Stepから算出したり、プライマリプーリ回転センサ104から検出したプライマリプーリ回転数Npriと、セカンダリプーリ回転センサ105から検出したセカンダリプーリ回転数Nsecとを除算する等の既存の方法を用いることができる。
ステップ4にて、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)以上であれば、発進Gpに余裕代があるとしてステップ5に移行し、このステップ5にて、エンジン5に対してトルクダウン要求を行い、実際の発進Gpを目標発進Gpにする。これにより、発進Gpに余裕代が残されているLow側の領域(図5に示す領域ΔT)においては、その発進Gpは全て、目標発進Gpである設定値Aoに制限される。この結果、発進加速性能も一定の値に制限されるため、運転者は、発進Gpに余裕代が残されているLow側の領域においては、発進加速性能の違いによる違和感を生じない。
これに対し、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)以上でなければ、発進Gpに余裕がないとしてステップ6に移行し、エンジン5に対してトルクダウン要求を行わない。即ち、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)以上でなければ、エンジン5からの出力トルクは通常通り、アクセルペダルの踏み込みに基づいた値となる。
以上、本形態装置は、ベルト式無段変速機1を搭載した車両において、その発進Gpが発進加速性能を決定する主因となることに着目し、エンジンコントローラ200によって、発進Gpが最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値Aoであるかどうかを判定し、発進Gpが設定値Ao以上である場合、発進Gpが設定値Aoとなるようにエンジン5に対してトルクダウン要求を行う。即ち、本形態装置は、発進Gpに余裕代が残されているLow側の領域においては、その発進Gpは全て、最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値Aoに制限される。この結果、発進加速性能も一定の値に制限されるため、運転者は、発進加速性能の違いによる違和感を生じない。従って、本形態装置によれば、発進Gpに余裕代が残されているLow側の領域においては、異なるプーリ比から発進するに際しての発進加速性能の差により生じる運転者の違和感を解消できるから、発進に際しての快適性が向上する。
特に、本形態装置において、エンジンコントローラ200は、発進Gpとプーリ比Ipとを互いに変換可能な変換手段として図5のマップを有し、設定値Aoに対応する必要プーリ比Ip(o)と、現在のプーリ比として算出した実際のプーリ比ipとを比較し、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)以上である場合、実プーリ比ipが必要プーリ比Ip(o)となるようにエンジン5に対してトルクダウン要求を行うものであることが好ましい。かかる構成によれば、プーリ比Ipという算出の容易なパラメータによって発進加速性能を制御できるため、発進加速性能を制御するに際しての無駄を省くことができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したに過ぎず、特許請求の範囲において様々な変更を加えることができる。本形態では、変速機コントローラ100とエンジンコントローラ200とを別体としたが、2つのコントローラを統合して一のコントローラとしてもよい。
本発明に係るベルト式無段変速機の発進加速制御装置を含むパワートレーンの概略を示すシステム図である。 同形態の発進加速制御装置を示す要部詳細図である。 図3は、アクセルペダルを踏み込みにより発生する発進加速度を時系列に示したタイムチャートである。 同形態のエンジンコントローラにて実行される本発明に係る制御内容を示すフローチャートである。 同形態において、エンジンコントローラに格納された「プーリ比Ip−発進Gp」マップである。
符号の説明
1 ベルト式無段変速機
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
4 ベルト
5 エンジン
100 変速機コントローラ
102 プライマリ圧センサ
103 セカンダリ圧センサ
104 プライマリプーリ回転センサ
105 セカンダリプーリ回転センサ
106 スロットル開度センサ
107 インヒビタスイッチ
108 減速度センサ
109 ブレーキスイッチ
200 エンジンコントローラ

Claims (2)

  1. エンジンに繋がるプライマリプーリと、このプライマリプーリにベルトを介して駆動結合するセカンダリプーリとを有して当該プーリ間のプーリ比を適宜変更し当該プーリ比に応じた発進加速を可能にするベルト式無段変速機において、
    発進加速度のピーク値が最低限必要な発進加速性能を確保するために必要な設定値以上であるかどうかを判定し、発進加速度のピーク値が前記設定値以上である場合、発進加速度のピーク値が前記設定値となるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行うコントローラを設けたことを特徴とするベルト式無段変速機の発進加速制御装置。
  2. 前記コントローラは、発進加速度のピーク値とプーリ比とを互いに変換可能な変換手段を有し、前記設定値に対応する必要プーリ比と、現在のプーリ比として算出した実際のプーリ比とを比較し、実際のプーリ比が必要プーリ比以上である場合、実際のプーリ比が必要プーリ比となるようにエンジンに対してトルクダウン要求を行うものであることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機の発進加速制御装置。
JP2004289123A 2004-09-30 2004-09-30 ベルト式無段変速機の発進加速制御装置 Pending JP2006104946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004289123A JP2006104946A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 ベルト式無段変速機の発進加速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004289123A JP2006104946A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 ベルト式無段変速機の発進加速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006104946A true JP2006104946A (ja) 2006-04-20

Family

ID=36374989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004289123A Pending JP2006104946A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 ベルト式無段変速機の発進加速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006104946A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101371747B1 (ko) * 2012-10-26 2014-03-07 현대자동차(주) 차량의 제어방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101371747B1 (ko) * 2012-10-26 2014-03-07 현대자동차(주) 차량의 제어방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4660584B2 (ja) 無段変速機及びその変速制御方法
JP4344379B2 (ja) 無段変速機の制御装置
US8241178B2 (en) Continuously variable transmission and control method thereof
JP4291555B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
RU2712713C1 (ru) Способ управления трансмиссией и устройство управления трансмиссией для бесступенчатой трансмиссии
JP2009287726A (ja) 無段変速機の制御装置
US8353799B2 (en) Control of and control method for vehicle continuously variable transmission
US9416872B2 (en) Control apparatus for vehicle
US20150239476A1 (en) Continuously variable transmission and control method therefor
US6960153B2 (en) Clutch engagement control of automatic transmission
JP4025164B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP2005291111A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の入力トルク制御装置
JPWO2018016391A1 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP4071649B2 (ja) ベルト式無段変速機における変速制御装置
JP3898654B2 (ja) エンジンのトルク制御装置
JP2007071265A (ja) ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2005291395A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
WO2017135171A1 (ja) 車両の制御装置、及び車両の制御方法
WO2017126475A1 (ja) 車両の制御装置、及び車両の制御方法
JP2006336796A (ja) ベルト式無段変速機の制御装置
JP4501592B2 (ja) 無段変速機を搭載した車両の制御装置
JP2006104946A (ja) ベルト式無段変速機の発進加速制御装置
JP2010261518A (ja) ベルト式無段変速機を備えた車両の制御装置
JP4810882B2 (ja) 自動変速機搭載車両の制御装置
JP4354380B2 (ja) 無段変速機の発進時変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060210

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060606

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080916