JP2006104639A - ブラジャー骨組体及びブラジャー - Google Patents

Abstract

【課題】バックバンドや肩ひも無しのブラジャーにおいて、通気性良く、汗がこもらず汗をかいても、激しい運動にも脱落及びズレの危険性が無く、長時間バストを美しく保持することが出来るブラジャー骨組体及びブラジャーの提供。
【解決手段】楕円周の一部を欠落した形状記憶材料、プラスチックやチタン合金の弾性固体アンダーベルトと２つの下部周辺の弾性固体カップワイヤー及びズレ防止の複数の凹所を形成した吸盤を少なくとも有する構成。
【選択図】図１

Description

発明の詳細な説明

本発明は、バックバンド無し、肩費も無しのブラジャーにおいて、脱落の危険無く、かつ通気性良く、安定して機能するブラジャーに関する。

バックバンドや肩紐を付属することなく、バストをカップ単体で装着可能とするため弾性体カップの内面に粘着剤を塗布したものは特開２００２−２４２００３が公開されている。

またカップ全体で減圧吸引を利用したものも特開平９−２９９３８８、特開２０００−５４２０２に公開されている。
特開２００２−２４２００３ 特開平９−２９９３８８ 特開２０００−５４２０２

発明が解決しようとしている課題

従来技術のバックバンド無し、肩紐無しのブラジャーにおいて、粘着剤を利用したものにおいては、通気性の無いシリコン剤等でカップ全体を覆う構造上、汗が抜けず、水分が粘着剤と皮膚の間に介在し、長時間粘着力を維持できず、したがって安定した機能を果たすことができなかった。
このことは、本製品を装着した場合、例えば、背中の大きく開いたドレスを着てダンスを始めた時、汗をかき、激しい動きをする間に外れてしまった実例もあり、常に何時外れるかとの不安に陥っていた。短時間は機能するものの、時間が経つと、また激しい動きには機能しないのは決定的な欠点であった。

さらには重いという欠点もあった。即ち、特開２００２−２４２００３広報にも明記されている通り、構造上１３ｍｍないしは１５ｍｍ程度の厚みのあるシリコンなどでカップ部を構成する必要上どうしても重量がかさみ、製品実測例では軽いものでも２００ｇを越えていた。
これはそもそも自分の乳房の重みに煩わしさを感じる女性にとって、さらに不快感を増加せしめることに他ならない。通常のブラジャーが２０〜５０ｇであることを考慮すれば４〜１０倍であり、如何に重いかを表している。
これが構造上乳房に付加重量としてのしかかるのである。
身体に始終身につけるものは軽いに越した事は無く、乳房を快適に支えるのがブラジャーであるのに、それに付加重量をかけると言う矛盾に悩まされていた。

次は製品寿命が短い点である。本製品がカップ内面に塗布された粘着剤によって成り立っている以上、粘着剤の粘着力の維持寿命が即ち製品の寿命であり、当然粘着力は繰り返し使用するにつれて薄れていく。
通常の布製ブラジャーが繊維やゴムの寿命であることを考えれば極めて短い。
実際に使用した被験者によれば、通常のものが３年から１０年使用に耐えるのに本製品は１年未満で粘着力が低下したと言う。
これは３分の１以下の製品寿命であり、廃却もしくは修理が必要であり、これも実用上大きな問題点である。

さらには収納スペースの問題である。通常のブラジャーが洗濯乾燥後、コンパクトに折りたたんで、他の衣服と同じ場所に収納でき、特にスペースを必要としないのに比べると、本品は水洗いした後、自然乾燥し、専用容器に収納せねばならず、スペースを必要とした。

またごみ、油分、異物が付着すれば取れにくいし、性能低下したり、持ち運びや取扱は極めて慎重に扱わねば機能が低下する欠点があった。

さらには、装着中に外れた場合、再装着には人体の汗を拭き、ブラジャーの内面は乾燥し鏡の前で慎重に再装着せねばならず、それは隔離可能な洗面室内で行なうことになるから、面談中なら断りをした上で、人前を１人離れなければならず、人間関係に支障を与える不安に脅かされていた。

さらにはカップ全体と言う大きな面積を通気性のないシリコン等で覆うためかつ粘着剤が直接肌に触れるから、皮膚医学上好ましくない等健康上の問題もあった。

問題を解決するための手段

本発明の第１の請求項はバックバンドや肩紐を付属する事なくして装着可能なフラジャーにおいて、楕円周の一部を欠落した弾性固体アンダーベルトと２つのカップ下部周辺の弾性固体カップワイヤー及びズレ防止の吸盤を少なくとも有することを特徴とするブラジャー骨組体である。
アンダーベルト部を弾性の固体で形成し、背中に相当する部分に欠落を有し、かつ吸盤を有することを最も主要な特徴とする。

本発明の第２の請求項は前記弾性固体アンダーベルト及び弾性固体カップワイヤーを脱着体部を脱着自在に分解、又は折りたたみ可能にしたブラジャー骨組体である。分解又は折りたたみ可能を特徴とする。

本発明の第３の請求項は吸盤を複数個配置した請求項１記載のブラジャー骨組体である。分解又は折りたたみ可能を特徴とする。

本発明の第４の請求項は前記弾性個体アンダーベルトをスチールベルトで構成した請求項１記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第５の請求項は前記弾性個体アンダーベルトを形状記憶材料で構成した請求項１記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第６の請求項は前記弾性個体アンダーベルトをプラスチック又はチタン合金で構成した請求項１記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第７の請求項は前記弾性固体アンダーベルトを部分的に穴をあける又はメッシュ状にした１項記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第８の請求項は前記弾性固体アンダーベルトの一部を弾性繊維で構成した請求項１記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第９の請求項は前記弾性固体アンダーベルトを布で覆った請求項１記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第１０の請求項は吸盤は吸盤本体の表面に複数の凹所を形成し、この凹所の真空作用を利用する請求項１記載のブラジャー骨組体である。

本発明の第１１の請求項は請求項１〜１１記載のブラジャー骨組体に布体を装着したことを特徴とするブラジャーである。

本発明の第１２の請求項は前記弾性固体装着される布製カップを前記弾性固体と共に取り外し可能にした請求項１２に記載のブラジャーである。

発明の効果

本発明の第１１の問題を解決するための手段によれば、バックバンドが無く、肩紐が無いため、肩と背中の大きく開いたドレスを着用しても、脱落やズレの心配なく、安心して行動でき、さらには骨組体単体であるからカップが自分に気に入った既に使用中のブラジャーと縫合等により組み合わせれば新た試着してカップを選択せずとも容易に最適なブラジャーができる効果／利点がある。

本発明の第１２の問題を解決するための手段によれば、収納する際、特別な収納ケースを要せず、コンパクトに折りたたんで収納できるため、収納及び持ち運び取扱を著しく容易する効果・利点がある。

本発明の第１３の問題を解決する手段によれば、一箇所の吸盤が発刊等で効果が薄れても、他の吸盤がズレを保持するから、ズレの確率を著しく軽減し、しかも万一、一箇所の吸盤が緩んでも、容易に再吸着の修正可能であるから、実際上ズレの全く起り得ないブラジャーを提供する効果・利点がある。

本発明の第１４の問題を解決する手段によれば、弾性固体アンダーベルトをスチーベルトで構成するから、保持力を十分確保でき、安価で、軽量・寿命とも十分満足させる効果・利点がある。

本発明の第１５の問題を解決する手段によれば、弾性固体アンダーベルトを形状記憶材料で構成するから、万一、取扱上過大な力や圧力を加えても、容易に元の形状に復帰し、本来の機能を発揮する効果・利点がある。

本発明の第１６の問題を解決する手段によれば、錆や変質に強く、繰り返し長年使用しても、丈夫で長持ちする効果・利点がある。

本発明の第１７の問題を解決する手段によれば、弾性力を程よく和らげる上、通気性を良くし、金属の確実な弾性保持力を確保し、なおかつ通気性をも与える一石二鳥の効果・利点がある。

本発明の第１８の問題を解決する手段によれば、弾性固体の一部が変形自在の繊維体であるから、その部分から折り曲げ自在となり、収納・運搬等取扱を著しく容易にするばかりか、個性様々な、人体の形状に合わせてフィットするようになり、さらには弾性固体材料の使用は必要最小限に抑えることができるから軽量化でき、装着の快適性を著しく向上する効果・利点がある。

本発明の第１９の問題を解決する手段によれば、布の性質により身体への接触の感触を向上し、発刊性も良いから著しく爽快感を向上する効果・利点がある。

本発明の第２０の問題を解決する手段によれば、吸盤のそれぞれは吸着力は緩やかであるが、複数個の全体力は十分であるから、優しく、程よくフィットし心地よく、ズレ防止には十分な効力がある効果・利点がある。

本発明の第２１の問題を解決する手段によれば、骨組体に取り付けるカップは布製でも可能であるから、従来品のブラジャーと何ら変わることなく、軽量かつ通気性よく、健康的で快適な製品を提供する効果・利点がある。

本発明の第２２の問題を解決する手段によれば、部分的に取り外し自在であるから、収納、洗濯、持ち運びに便利で、取扱を著しく容易にする効果・利点がある。

さらには本考案の総合的効果・性能を確認するため、被験者が着用し、従来品と比較した。従来品には特開２００２−２４２００３で公開されているタイプの市販品を用いた。それぞれを着用して、一周７９０ｍのジョギングコースを一周約５分の速度でジョギングした。試験条件は同じで、外気温２８度、湿度７０％であった。
従来品は２週目後半スタート９分後に汗のため、片方が脱落し、もう片方も脱落寸前となった。
これに対し、本考案品は３週１５分後も安定して固着し、ずれも無く、全く不安無く安心して走れたという。
被験者によれば、バストを支える目的のブラジャーがバスト本体に接着し、バストにぶら下がっている矛盾を抱える従来品は胸が重く、揺れも大きく、精神的にも何時脱落するかと言う不安があり、疲れた。本考案品は軽く、バストを支えている部分がアンダーベルト部等であるため、バストへの負担は無く、爽快で、揺れも無く、安心でき、精神的疲れも全く無かった。即ち、本考案品なら、ラテン系ダンスのような激しい動きにもズレや脱落の不安も無く、背中の大きく開いたドレスを着ても、バストを美しく整えてたままで、安心してダンスに集中できる自信が持てたと言う。
特に従来品が脱落したら、そのままでは手直し不可能なのにたいし、本考案品は、アンダーベルト部は緩む心配なく、一部の吸着部が脱落してもズレ脱落の心配なく、脱落部を衣服の上からそっと押さえれば再付着して、元のしっかりホールドした状態に戻る安心感が精神的に大きなゆとりを与えてくれるとのことであった。

実施の形態の一例を説明する。バックベルトの芯は厚さ０．５ｍｍ幅１０ｍｍ長さ６０ｃｍの焼き入れ可能なスチールを用い、被験者用ににアンダーバスト８０ｃｍとして、バック部を２０ｃｍ欠落した楕円週状のアンダーベルトをとした。
カップ部はアンダーバスト８０ｃｍＡカップサイズを適用した。
本実施例では吸盤はφ１０ｍｍの凹部を複数個配した１ｍｍ厚のシリコン材全体面積２ｘ３ｃｍ_２を用いた。
全体の重量は７０ｇで比較品の２１０ｇの３分の１と軽量であった。
本品は上記の比較テストで十分な性能を発揮したが、無論、必要に応じてスチールベルト部及び吸盤部の設計（材料、形状）を変更することにより自在に身体への固着力及びズレ防止力を加減できる。

本発明に係わるブラジャー骨組体及びフラジャーは上記実施携帯及び実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種種の変形例、設計変更を技術的範囲に包含するものであることは言うまでもない。

本発明の実施の形態の一例を示すブラジャー骨組体斜視図である。

本発明の実施の形態の一例を示すブラジャー斜視図である。

本発明の実施の形態の一例を示す吸盤斜視図である。

符号の説明

１弾性固体アンダーベルト
２弾性固体カップワイヤー
３吸盤

Claims (12)

1. バックバンドや肩紐を付属する事なくして装着可能なフラジャーにおいて、楕円周の一部を欠落した弾性固体アンダーベルトと２つのカップ下部周辺の弾性固体カップワイヤー及びズレ防止の吸盤を少なくとも有することを特徴とするブラジャー骨組体
2. 前記弾性固体アンダーベルト及び弾性固体カップワイヤーを脱着体部を脱着自在に分解、又は折りたたみ可能にした請求項１記載のブラジャー骨組体
3. 前記吸盤を複数個配置した請求項１記載のブラジャー骨組体
4. 前記弾性個体アンダーベルトをスチールベルトで構成した請求項１記載のブラジャー骨組体
5. 前記弾性個体アンダーベルトを形状記憶材料で構成した請求項１記載のブラジャー骨組体
6. 前記弾性個体アンダーベルトをプラスチック又はチタン合金で構成した請求項１記載のブラジャー骨組体
7. 前記弾性固体アンダーベルトを部分的に穴をあける又はメッシュ状にした１項記載のブラジャー骨組体
8. 前記弾性固体アンダーベルトの一部を弾性繊維で構成した請求項１記載のブラジャー骨組体
9. 前記弾性固体アンダーベルトを布で覆った請求項１記載のブラジャー骨組体
10. 吸盤は吸盤本体の表面に複数の凹所を形成し、この凹所の真空作用を利用する請求項１記載のブラジャー骨組体
11. 請求項１〜１１記載のいずれかに記載のブラジャー骨組体に布体を装着したことを特徴とするブラジャー
12. 前記弾性固体装着される布製カップを前記弾性固体と共に取り外し可能にした請求項１２に記載のブラジャー

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