JP2006104513A - 蒸発源におけるるつぼの冷却方法及び蒸発源 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸発源のるつぼ内で蒸着材を溶融中に停電、非常停止等でヒータが加熱不能となる異常事態が発生したときに、るつぼが破損するのを防止する。
【解決手段】蒸発源は、るつぼ12を加熱する加熱装置13と、加熱装置13の周囲を冷却する冷却装置15を備えている。るつぼ12は移動部材20のアーム21の先端に支持されている。移動部材20は作動機構16のエアシリンダ18により、るつぼ12を加熱装置13により加熱される被加熱位置と、加熱装置13から離間した退避位置とに移動される。加熱装置13の作動中にヒータ14が不作動状態になったときに、るつぼ12は移動部材20と共に退避位置に移動され、るつぼ12は真空中で放冷される。
【選択図】 図1
【解決手段】蒸発源は、るつぼ12を加熱する加熱装置13と、加熱装置13の周囲を冷却する冷却装置15を備えている。るつぼ12は移動部材20のアーム21の先端に支持されている。移動部材20は作動機構16のエアシリンダ18により、るつぼ12を加熱装置13により加熱される被加熱位置と、加熱装置13から離間した退避位置とに移動される。加熱装置13の作動中にヒータ14が不作動状態になったときに、るつぼ12は移動部材20と共に退避位置に移動され、るつぼ12は真空中で放冷される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蒸発源におけるるつぼの冷却方法及び蒸発源に係り、詳しくは真空蒸着装置に使用されるとともに蒸着材を溶融させるのにるつぼを用いた蒸発源において、蒸着材の溶融中にヒータが不作動状態になった際のるつぼの冷却方法及び蒸発源に関する。
薄膜を形成する方法の一つに真空蒸着法がある。真空蒸着を行う真空蒸着装置として、蒸着材を溶融させるのにセラミックス製るつぼを用い、蒸着材が入ったるつぼをヒータを備えた加熱装置で加熱して、るつぼ内の蒸着材を溶融させる蒸発源を備えたものがある。例えば、蒸着材としてアルミニウムを用いる場合、蒸発源は、るつぼ内のアルミニウムが溶融した後、るつぼの温度を1000℃程度まで昇温させる。そして、その高温が周囲に悪影響を与えないように、加熱装置は冷却媒体(一般には冷却水)により冷却されるようになっている。
前記のような構成の蒸発源では、蒸着中、即ち蒸着材が溶融状態に加熱されている状態で、停電、非常停止あるいはヒータの断線等により、ヒータによる加熱が停止される事態(ヒータの不作動状態)になると、るつぼが急冷されて破損する(割れる)場合がある。溶融した蒸着材を収容した状態でるつぼが割れた場合には、チャンバー(真空槽)内に溶融状態の蒸着材が漏れ出したり、蒸着材や割れたセラミックスがパーティクルとなってチャンバー内に飛散したりする等、清掃作業が大変面倒な事故になる原因となっていた。
るつぼが割れることによる前記問題を解消するため、高融点金属で構成された外側容器と、耐熱性セラミックスで構成された内側容器とを有し、前記外側容器が前記内側容器にはめ込まれた構成の蒸着源用るつぼが提案されている(特許文献1参照。)。このるつぼは、溶融した蒸着材が収容された状態で、ヒータによる加熱が停止される事態になると、耐熱性セラミックスで構成された内側容器は割れるが、内側容器から漏れ出した溶融物は外側容器に溜まり、チャンバー内に漏れ出すことがない。
特開平11−222667号公報(明細書の段落[0034]、図1)
前記特許文献1に記載のるつぼは、溶融した蒸着材が収容された状態で、停電、非常停止、ヒータの断線等によってヒータによる加熱が停止される事態になった場合、るつぼ内に収容されている溶融物が真空槽内に漏れ出して飛散することは防止できる。ところが、内側容器を構成する耐熱性セラミックス製のるつぼが割れるのを防止することはできない。従って、停電や非常停止の後に、るつぼを交換する必要があり、復旧に時間がかかるとともに、るつぼの交換費用がかかるという問題がある。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、蒸発源のるつぼ内で蒸着材を溶融中に停電、非常停止等でヒータが加熱不能となる異常事態が発生したときに、るつぼが破損するのを防止することができる蒸発源のるつぼの冷却方法を提供することにある。また、第2の目的は前記冷却方法を実施することができる蒸発源を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、るつぼを加熱する加熱装置の周囲を冷却する冷却装置を備えた蒸発源におけるるつぼの冷却方法であって、るつぼ内で蒸着材が溶融中に加熱装置のヒータが不作動状態になったときに、るつぼを加熱装置から離れた位置に配置させてチャンバー内の真空中で放冷させる。
この発明では、るつぼ内で蒸着材が溶融中に加熱装置のヒータが不作動状態になったとき、即ち加熱装置によるるつぼの加熱が停止されると、るつぼは加熱装置から離れた位置に配置され、チャンバー内の真空中で放冷される。るつぼ内で蒸着材が溶融中にヒータが不作動状態になるケースとしては、例えば、停電、非常停止、ヒータの断線等がある。ヒータが不作動状態になっても、冷却装置による冷却は継続されるため、従来装置のようにるつぼが加熱装置内に配置されたままであると、冷却装置による冷却作用でるつぼが急冷されて破損する(割れる)。しかし、この発明では、るつぼは加熱装置から離れた位置に配置されるため、冷却装置の冷却作用を受けない状態に保持され、るつぼの急冷が回避されて、るつぼが破損するのを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、るつぼを加熱装置に対して鉛直方向に相対移動させることにより、るつぼを加熱装置から離れた位置に配置させる。この発明では、請求項1に記載の発明において、るつぼが加熱装置に対して鉛直方向に相対移動されることにより退避位置に移動される。
前記第2の目的を達成するため、請求項3に記載の発明は、るつぼを加熱する加熱装置と、加熱装置の周囲を冷却する冷却装置と、るつぼを保持した状態でるつぼを加熱装置により加熱される被加熱位置と、加熱装置から離間した退避位置とに移動可能な移動部材と、加熱装置の作動中にヒータが不作動状態になったときに、移動部材を退避位置に移動させる作動機構とを備えている。
この発明の蒸発源では、るつぼは移動部材に保持された状態で、加熱装置により加熱される被加熱位置と、加熱装置から離間した退避位置とに移動される。るつぼ内で蒸着材が溶融中、即ち加熱装置の作動中にヒータが不作動状態になると、作動機構の作用により移動部材が退避位置に移動される。従って、るつぼは、加熱が行われずに冷却装置の冷却作用を受ける状態に保持されることが回避され、るつぼ内で蒸着材を溶融中に停電、非常停止等でヒータが加熱不能となる異常事態が発生したときに、るつぼが破損するのを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、移動部材の退避位置への移動速度をるつぼ内の溶融状態の蒸着材がこぼれない速度に調整可能な速度調整手段を備えている。この発明では、蒸着材の溶融中、ヒータが不作動状態になったときに、るつぼが退避位置に移動される際、溶融状態の蒸着材が移動の衝撃でるつぼの外にこぼれる事態になることが回避され、清掃作業が不要となり、ヒータの不作動状態が解消された際に速やかに蒸着作業を開始することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、退避位置は被加熱位置より上方に設定され、作動機構はるつぼを上昇移動により退避位置へ移動する。従って、この発明では、るつぼが被加熱位置から上昇移動により退避位置に移動される。
本発明によれば、蒸発源のるつぼ内で蒸着材を溶融中に停電、非常停止等でヒータが加熱不能となる異常事態が発生したときに、るつぼが破損するのを防止することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1は蒸発源の模式断面図、図2は蒸発源のエアシリンダを制御する空圧回路、図3はるつぼと加熱装置との関係を示す模式斜視図、図4は同じくるつぼが退避位置に配置された状態の模式斜視図である。
図1は蒸発源の模式断面図、図2は蒸発源のエアシリンダを制御する空圧回路、図3はるつぼと加熱装置との関係を示す模式斜視図、図4は同じくるつぼが退避位置に配置された状態の模式斜視図である。
図1、図2に示すように、蒸発源は加熱装置13、冷却装置15、作動機構16、移動部材20、方向切換弁23及び速度制御弁25により構成されている。真空蒸着装置のチャンバー(真空槽)11内には、るつぼ12を加熱する加熱装置13が配置されている。加熱装置13は、通電量により加熱温度が制御可能なヒータ14を備えている。加熱装置13は有底筒状に形成され、筒部内にるつぼ12が挿入可能に構成されている。加熱装置13は、その周囲を冷却する冷却装置15で覆われている。この実施形態では、冷却装置15は冷却媒体として水が供給される有底円筒状の冷却ジャケットで構成されている。冷却装置15は、図示しない冷却管により下部から冷却水が供給され、上部から冷却水が排出されるようになっている。
チャンバー11の外部には作動機構16が配設されている。作動機構16は、図示しない駆動手段により往復回動される回動部材17上に立設されたエアシリンダ18を備えている。エアシリンダ18は、そのピストンロッド18aがチャンバー11内で鉛直方向に往復移動可能に配設されている。エアシリンダ18は、そのピストンロッド18aを突出方向に付勢するばね18bを内蔵している。エアシリンダ18の上部とチャンバー11の壁面11aとの間にはベローズ19が設けられ、エアシリンダ18が回動部材17と共にチャンバー11に対して相対回転するのを許容するように構成されている。なお、ピストンロッド18aはエアシリンダ18と共に回転可能に構成されている。即ち、ピストンロッド18aは回動部材17と共に回動可能となっている。
チャンバー11内には複数(この実施形態では図3,4に示すように5個)のるつぼ12が収容され、順番に加熱装置13で加熱可能に構成されている。具体的には、チャンバー11内には、るつぼ12をそのフランジ部12aにおいて保持した状態で、るつぼ12を加熱装置13により加熱される被加熱位置と、加熱装置13から離間した退避位置とに移動可能な移動部材20が配設されている。移動部材20は、中心から等間隔で放射状に延びる複数(この実施形態では5本)のアーム21を備え、アーム21の先端にはるつぼ12のフランジ部12aを下側から支持する支持リング21aを備えている。るつぼ12は、支持リング21aに嵌挿されるとともに、必要に応じて留め具(図示せず)で固定される。移動部材20はその中心部がピストンロッド18aの先端に固定されている。ピストンロッド18aのストロークは、移動部材20をるつぼ12と共に前記被加熱位置と退避位置との間で移動させる大きさに設定されている。
回動部材17は、5個のるつぼ12が順に加熱装置13と対応する位置に配置されるように、基準位置から所定角度(この実施形態では72度)ずつ間欠的に一定方向に回動された後、逆方向に基準位置まで回動されることを繰り返すように駆動されるようになっている。
チャンバー11内には、図3及び図4に示すように、回動部材17が間欠的に回動される際の移動方向上流側に、前記所定角度をおいて予備加熱装置22が配置されている。予備加熱装置22は、加熱最高温度が加熱装置13より低い点を除き、加熱装置13とほぼ同様に構成されている。予備加熱装置22も、その周囲を冷却する冷却装置15で覆われている。予備加熱装置22は、加熱最高温度が蒸着材の融点温度より低い温度に設定されている。
次に加熱装置13の作動中にヒータ14が不作動状態になったときに、即ちヒータ14への通電が停止された状態になったとき、移動部材20を前記退避位置に移動させるようにエアシリンダ18を作動させる構成を、図2に従って説明する。
図2に示すように、エアシリンダ18は方向切換弁23を介して圧力源24に接続されている。エアシリンダ18にはピストンロッド18a側の室Raと対応する側にメータアウトタイプの速度制御弁25が取り付けられている。速度制御弁25は、移動部材20の前記退避位置への移動速度を、るつぼ12内の溶融状態の蒸着材がこぼれない速度に調整可能な速度調整手段を構成する。即ち、速度制御弁25を構成する絞り弁は、絞り弁を介してエアシリンダ18の室Raから排出されるエアの流速が、ピストンロッド18aの移動速度をるつぼ12内の溶融状態の蒸着材がこぼれない速度に設定するように構成されている(絞り状態が調整されている)。なお、図2はソレノイドSolが励磁されて、圧力源24が室Raと連通し、室Rbが大気と連通する位置にスプールが配置された状態を示している。
方向切換弁23には、スプリング付きの単動型電磁弁(ノーマルオープンが使用され、前記単動型電磁弁は、励磁状態において圧縮気体源とエアシリンダ18のピストンロッド18a側の室Raとを連通させる状態に保持され、消磁状態においてピストンロッド18a側の室Raを大気と連通させる位置に保持されるように構成されている。方向切換弁23のソレノイドSolは、図示しない制御装置からの指令信号に基づいて励消磁される。制御装置は、るつぼ12を退避位置に保持あるいは移動させる際には、ソレノイドSolに消磁指令を出力し、るつぼ12を被加熱位置に保持あるいは移動させる際には、ソレノイドSolに励磁指令を出力する。また、制御装置は、真空蒸着装置の非常停止時には、るつぼ12を退避位置に移動させるように、ソレノイドSolに消磁指令を出力する。その時、圧縮気体源が供給されなくなっても、ばね18bにより、るつぼ12を退避位置に移動させる。
次に前記のように構成された蒸発源の作用を説明する。真空蒸着を行うに先立って、チャンバー11内を常圧にした状態で5個の各るつぼ12の中に蒸着材を入れた後、チャンバー11が密閉状態にされ、チャンバー11内が所定の真空度まで減圧される。また、方向切換弁23のソレノイドSolが励磁され、エアシリンダ18の室Raに圧縮エアが供給されてピストンロッド18aが没入作動される。そして、移動部材20が下降移動されて各るつぼ12が移動部材20と共に下降移動され、加熱装置13及び予備加熱装置22と対応する位置で移動部材20に支持されているるつぼ12は、加熱装置13あるいは予備加熱装置22によって加熱される被加熱位置にそれぞれ配置される。そして、加熱装置13によって融点まで加熱されて蒸着材が溶融状態になった後、さらに加熱装置13により沸点以上の所定温度まで蒸着材が加熱されると、蒸着材が蒸発してチャンバー11内のるつぼ12の上方に配置された基板(図示せず)に付着して基板上に膜が形成される。
加熱装置13と対応するるつぼ12内の蒸着材がなくなると、蒸着が中断されるとともに、チャンバー11内が真空状態に保たれた状態で、方向切換弁23のソレノイドSolが消磁されて、作動機構16のエアシリンダ18の室Raが大気と連通される。そして、ピストンロッド18aがばね18bの弾性力により突出移動されて、移動部材20と共に各るつぼ12が退避位置まで上昇される。次に回動部材17が所定量回動されて、それまで予備加熱装置22と対応する位置にあったるつぼ12が加熱装置13と対応する状態となる。その後、ソレノイドSolが励磁されて、ピストンロッド18aがばね18bの弾性力に抗して没入移動され、予備加熱されたるつぼ12が加熱装置13に挿入されるとともに次のるつぼ12が予備加熱装置22に挿入される。以下、同様に、加熱装置13で加熱されているるつぼ12内の蒸着材が無くなるたびに、同様の動作が繰り返され、5個のるつぼ12内の蒸着材が使用される。
るつぼ12内で蒸着材が溶融中に加熱装置13のヒータ14が不作動状態になっても、冷却装置15による冷却は継続されるため、従来装置のように、るつぼ12が加熱装置13内に保持されたままだと、冷却装置15による冷却作用でるつぼ12が急冷されて破損する(割れる)。
しかし、この実施形態の装置では、蒸着材が溶融中に加熱装置13のヒータ14が不作動状態になると、方向切換弁23のソレノイドSolが消磁されてエアシリンダ18の室Raが大気と連通される。その結果、ピストンロッド18aがばね18bの弾性力により突出移動されて、移動部材20と共に各るつぼ12が退避位置まで上昇される。エアシリンダ18はメータアウトタイプの速度制御弁25を介して方向切換弁23に接続されているため、ピストンロッド18aは溶融状態の蒸着材がるつぼ12からこぼれない速度で上昇する。そして、溶融状態の蒸着材が収容されたるつぼ12は加熱装置13から離れた位置に配置され、チャンバー11内の真空中で放冷される。そのため、従来と異なり、るつぼ12が急冷によって破損することが防止される。
ヒータ14が不作動状態になる場合としては、例えば、停電、非常停止、ヒータ14の断線等が生じた場合がある。停電の場合は、ソレノイドSolへの通電が不能になるため、ソレノイドSolは消磁される。非常停止の場合は、制御装置からの制御指令信号に基づいてソレノイドSolは消磁される。また、ヒータ14の断線時には、ヒータ14に流れる電流を検出するセンサの出力に基づいて制御装置がそれを確認し、ソレノイドSolに消磁指令が出力されてソレノイドSolは消磁される。従って、ヒータ14が不作動状態になると、その原因の種類に拘わらずソレノイドSolが消磁されて、るつぼ12が退避位置に移動される。
この実施形態では以下の効果を有する。
(1)るつぼ12内で蒸着材が溶融中に加熱装置13のヒータ14が、例えば、停電、非常停止、ヒータ14の断線等で不作動状態になったときに、るつぼ12を加熱装置13から離れた位置(退避位置)に配置させてチャンバー11内の真空中で放冷させる。従って、るつぼ12は冷却装置15の冷却作用を受けない状態に保持されるため、るつぼ12の急冷が回避されて、るつぼ12が破損するのを防止することができる。その結果、ヒータ14が不作動状態になった原因が解消された後、真空蒸着を再開するまでの復旧時間が、るつぼの交換を必要とする従来より短くなって生産性が向上する。また、るつぼ12が破損しないため、るつぼ12を新しくする費用が不要となり、生産コストを低減することができる。
(1)るつぼ12内で蒸着材が溶融中に加熱装置13のヒータ14が、例えば、停電、非常停止、ヒータ14の断線等で不作動状態になったときに、るつぼ12を加熱装置13から離れた位置(退避位置)に配置させてチャンバー11内の真空中で放冷させる。従って、るつぼ12は冷却装置15の冷却作用を受けない状態に保持されるため、るつぼ12の急冷が回避されて、るつぼ12が破損するのを防止することができる。その結果、ヒータ14が不作動状態になった原因が解消された後、真空蒸着を再開するまでの復旧時間が、るつぼの交換を必要とする従来より短くなって生産性が向上する。また、るつぼ12が破損しないため、るつぼ12を新しくする費用が不要となり、生産コストを低減することができる。
(2)るつぼ12は加熱装置13に対して鉛直方向に相対移動されることにより退避位置に移動されるため、通常動作でるつぼ12を入れ替える機構を用いて、退避動作が可能となる。
(3)蒸発源は、るつぼ12を保持した状態でるつぼ12を加熱装置13により加熱される被加熱位置と、加熱装置13から離間した退避位置とに移動可能な移動部材20と、加熱装置13の作動中にヒータ14が不作動状態になったときに、移動部材20を前記退避位置に移動させる作動機構16とを備えている。従って、るつぼ12内で蒸着材を溶融中に停電、非常停止等でヒータ14が加熱不能となる異常事態が発生したときに、るつぼ12が破損するのを防止することができる。
(4)作動機構16は、移動部材20の前記退避位置への移動速度をるつぼ12内の溶融状態の蒸着材がこぼれない速度に調整可能な速度調整手段(速度制御弁25)を備えている。従って、ヒータ14が不作動状態になったときに、るつぼ12が退避位置に移動される際、溶融状態の蒸着材が移動の衝撃でるつぼ12の外にこぼれる事態になることが回避され、清掃作業が不要となり、ヒータ14の不作動状態が解消された際に速やかに蒸着作業を再開することができる。
(5)前記退避位置は前記被加熱位置より上方に設定され、るつぼ12は上昇移動により退避位置へ移動する。従って、通常動作でるつぼ12を入れ替える機構を用いて、退避動作が可能となる。
(6)作動機構16は、単動型でばね18bによりピストンロッド18aが突出側に付勢された構成のエアシリンダ18と、エアシリンダ18への圧縮エアの供給を制御するスプリング付きの単動型電磁弁からなる方向切換弁23とを備えている。従って、停電時等動力源として電気を使用できない状態でも、ピストンロッド18aを突出側、即ち移動部材20を退避位置に移動させる側に簡単に移動させることができる。
(7)作動機構16は、移動部材20を被加熱位置と退避位置との間に移動させるエアシリンダ18が、往復回動される回動部材17上に立設された状態で設けられている。従って、エアシリンダ18は回動部材17と一体に回動されるため、移動部材20をチャンバー11内で昇降及び回動させる構成が簡単になる。
(8)移動部材20は、放射状に設けられたアーム21の先端に形成された支持リング21aでるつぼ12を支持する構成のため、複数のるつぼ12を簡単に支持できる。
(9)蒸発源は、チャンバー11内に複数のるつぼ12を収容した状態で、各るつぼ12内に入れられた蒸着材が全て使用されるまで、チャンバー11内を真空状態に保持したまま蒸着作業を行うことができ、生産性が向上する。
(9)蒸発源は、チャンバー11内に複数のるつぼ12を収容した状態で、各るつぼ12内に入れられた蒸着材が全て使用されるまで、チャンバー11内を真空状態に保持したまま蒸着作業を行うことができ、生産性が向上する。
(10)蒸発源は、予備加熱装置22を備えているため、加熱装置13で加熱中のるつぼ12内の蒸着材がなくなった場合、次のるつぼ12を加熱装置13で加熱して蒸着材が蒸発するまでにかかる時間を、予備加熱装置22が無い場合に比較して短くでき、生産性をより向上させることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ るつぼ12側を昇降させる構成に代えて、加熱装置13側を昇降、回転させる構成としてもよい。例えば、るつぼ12を同一円周上に固定配置し、前記実施形態と同様な構成の作動機構16をピストンロッド18aがるつぼ12の配置位置の中心に位置するように設ける。そして、加熱装置13及び予備加熱装置22を支持する複数のアームを有する移動部材をピストンロッド18aの先端に固定する。但し、エアシリンダ18は、ばね18bがエアシリンダ18のピストンロッド18aを没入側に付勢するようにピストンロッド18a側の室Raに設けられる。そして、方向切換弁23は、消磁状態においてピストン側の室Rbに連通する側の配管が大気と連通するように構成されている。
○ るつぼ12側を昇降させる構成に代えて、加熱装置13側を昇降、回転させる構成としてもよい。例えば、るつぼ12を同一円周上に固定配置し、前記実施形態と同様な構成の作動機構16をピストンロッド18aがるつぼ12の配置位置の中心に位置するように設ける。そして、加熱装置13及び予備加熱装置22を支持する複数のアームを有する移動部材をピストンロッド18aの先端に固定する。但し、エアシリンダ18は、ばね18bがエアシリンダ18のピストンロッド18aを没入側に付勢するようにピストンロッド18a側の室Raに設けられる。そして、方向切換弁23は、消磁状態においてピストン側の室Rbに連通する側の配管が大気と連通するように構成されている。
○ 蒸発源は、チャンバー11内に収容された複数のるつぼ12を間欠的に回動させて、順次加熱装置13と対応する位置に配置させる構成に限らず、チャンバー11内に1個のるつぼ12を収容して蒸着材を溶融させる構成としてもよい。この場合、るつぼ12を回動させる構成は不要となる。従って、作動機構16のエアシリンダ18は、前記実施形態と異なり、回動部材17ではなく、固定フレームに固定される。
○ チャンバー11内にるつぼ12が複数収容される構成において、予備加熱装置22を設けずに、るつぼ12の加熱を加熱装置13のみで行う構成としてもよい。
○ 移動部材20を昇降せずに回動のみ行う構成とし、加熱装置13のみを昇降させる構成としてもよい。例えば、図5に示すように、加熱装置13を冷却装置15と共に支持する支持プレート26を、チャンバー11の壁面11aの外側に配置されたエアシリンダ27で作動させるように構成する。エアシリンダ27のピストンロッド27aは、壁面11aを図示しないシール部材を介して気密状態で貫通し、その先端に支持プレート26が固定されている。エアシリンダ27は前記実施形態のエアシリンダ18と異なり、ピストンロッド27aを没入させる側に付勢するばね(図示せず)を備えている。また、エアシリンダ27は方向切換弁23に対して、ソレノイドSolの消磁状態においてピストンロッド27aと反対側の室(図示せず)が大気と連通状態に保持されるように図示しないメータアウトタイプの速度制御弁を介して接続されている。一方、移動部材20は、壁面11aの外側に本体部が固定された磁気結合型の回転導入機28の出力ロッド28aの先端に連結されている。回転導入機28は、真空装置のための部品として公知の構成のものを使用できる。
○ 移動部材20を昇降せずに回動のみ行う構成とし、加熱装置13のみを昇降させる構成としてもよい。例えば、図5に示すように、加熱装置13を冷却装置15と共に支持する支持プレート26を、チャンバー11の壁面11aの外側に配置されたエアシリンダ27で作動させるように構成する。エアシリンダ27のピストンロッド27aは、壁面11aを図示しないシール部材を介して気密状態で貫通し、その先端に支持プレート26が固定されている。エアシリンダ27は前記実施形態のエアシリンダ18と異なり、ピストンロッド27aを没入させる側に付勢するばね(図示せず)を備えている。また、エアシリンダ27は方向切換弁23に対して、ソレノイドSolの消磁状態においてピストンロッド27aと反対側の室(図示せず)が大気と連通状態に保持されるように図示しないメータアウトタイプの速度制御弁を介して接続されている。一方、移動部材20は、壁面11aの外側に本体部が固定された磁気結合型の回転導入機28の出力ロッド28aの先端に連結されている。回転導入機28は、真空装置のための部品として公知の構成のものを使用できる。
この構成では、ヒータが不作動状態になると、ピストンロッド27aが没入作動されて支持プレート26と共に加熱装置13が下降して退避位置に移動配置される。この実施形態では、ベローズ19を介して移動部材20の壁面11aに対する回動を許容させる構成に比較して、耐久性が向上する。なお、予備加熱装置22はるつぼ12内の蒸着材を溶融状態となるまでは加熱しないため、加熱状態でヒータによる加熱が停止された場合、るつぼ12を退避位置へ移動させなくてもるつぼ12が割れない。予備加熱装置22を加熱装置13と共に昇降移動させる構成としてもよい。
○ るつぼ12内で蒸着材が溶解中に加熱装置13のヒータが不作動状態になったときに冷却装置15のみを降下させる構成としてもよい。
○ 加熱装置13及び予備加熱装置22は有底筒状ではなく筒状であってもよい。
○ 加熱装置13及び予備加熱装置22は有底筒状ではなく筒状であってもよい。
○ 加熱装置13及び予備加熱装置22が筒状で、冷却装置15も筒状の場合、るつぼ12が下降することにより加熱装置13から離れた退避位置へ移動(配置)され、上昇によって被加熱位置へ移動される構成としてもよい。
○ エアシリンダ18は、ピストンロッド18aを突出側に付勢する手段としてばね18bに代えて、ゴムを使用してもよい。また、エアシリンダ27のピストンロッド27aを没入側に付勢する手段としてばねに変えてゴムを使用してもよい。
○ 移動部材20の退避位置への移動速度をるつぼ12内の溶融状態の蒸着材がこぼれない速度に調整可能な速度調整手段(速度制御弁25)は、なくてもよい。
○ 方向切換弁23として、図6に示すようにエアシリンダ18の室Rbへ圧縮空気を供給しない構成としてもよい。エアシリンダ18のばね18bが収容された室Rbは常に大気と連通する状態に保持される。この場合、圧縮空気は室Raにのみ供給されるため、圧縮空気が室Rbにも供給される構成に比較して圧縮空気の使用量を少なくできる。
○ 方向切換弁23として、図6に示すようにエアシリンダ18の室Rbへ圧縮空気を供給しない構成としてもよい。エアシリンダ18のばね18bが収容された室Rbは常に大気と連通する状態に保持される。この場合、圧縮空気は室Raにのみ供給されるため、圧縮空気が室Rbにも供給される構成に比較して圧縮空気の使用量を少なくできる。
○ エアシリンダ18に復動型シリンダを使用した場合、ばね18bを省略するとともに、方向切換弁23を単動型電磁弁とし、かつ励磁状態においてエアシリンダ18のピストンロッド18a側の室Raに連通し、消磁状態においてエアシリンダ18のピストン側の室Rbに連通するように構成してもよい。この場合、停電時等のヒータ14の不作動時に単動型電磁弁が消磁状態となって、ばね18bがなくてもピストンロッド18aが突出作動される。
○ 移動部材20を退避位置と被加熱位置とに移動させる作動機構16は、エアシリンダを使用した構成に限らない。例えば、油圧シリンダを使用したり、ボールねじ機構を使用したり、リニアアクチュエータを使用したりしてもよい。但し、ボールねじ機構やリニアアクチュエータを使用する構成の場合、停電時にも対応可能とするためには、補助電源が必要になる。
○ エアシリンダ18にはばね18b側の室Rbと対応する側にメータインタイプの速度制御弁25が取り付けられていてもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項3に記載の発明において、前記加熱装置の作動中にヒータが不作動状態になったことを検知する検知手段を備え、前記検知手段が前記不作動状態を検知したときに前記移動部材を前記退避位置に移動させる作動機構を備えている。
(2)請求項3に記載の発明において、前記作動機構は、ピストンロッドを突出側に付勢するばねを備えたエアシリンダと、該エアシリンダへの圧縮空気の供給方向を切り換える単動型電磁弁からなる方向切換弁とを備え、前記方向切換弁はソレノイドの励磁状態において、圧縮空気が前記ピストンロッドを前記バネの力に抗して没入側に付勢する状態の位置に保持される。
(3)前記技術的思想(1)に記載の発明において、前記エアシリンダは、駆動手段により回動される回動部材上に立設されている。
11…チャンバー、12…るつぼ、13…加熱装置、14…ヒータ、15…冷却装置、16…作動機構、20…移動部材、25…速度調整手段としての速度制御弁。
Claims (5)
- るつぼを加熱する加熱装置の周囲を冷却する冷却装置を備えた蒸発源におけるるつぼの冷却方法であって、
前記るつぼ内で蒸着材が溶融中に前記加熱装置のヒータが不作動状態になったときに、前記るつぼを前記加熱装置から離れた位置に配置させてチャンバー内の真空中で放冷させることを特徴とする蒸発源におけるるつぼの冷却方法。 - 前記るつぼを前記加熱装置に対して鉛直方向に相対移動させることにより、前記るつぼを前記加熱装置から離れた位置に配置させる請求項1に記載の蒸発源におけるるつぼの冷却方法。
- るつぼを加熱する加熱装置と、
前記加熱装置の周囲を冷却する冷却装置と、
前記るつぼを保持した状態で該るつぼを前記加熱装置により加熱される被加熱位置と、前記加熱装置から離間した退避位置とに移動可能な移動部材と、
前記加熱装置の作動中にヒータが不作動状態になったときに、前記移動部材を前記退避位置に移動させる作動機構と
を備えた蒸発源。 - 前記移動部材の前記退避位置への移動速度を前記るつぼ内の溶融状態の蒸着材がこぼれない速度に調整可能な速度調整手段を備えた請求項3に記載の蒸発源。
- 前記退避位置は前記被加熱位置より上方に設定され、前記作動機構は、前記るつぼを上昇移動により退避位置へ移動させる請求項3又は請求項4に記載の蒸発源。
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-
2004
- 2004-10-04 JP JP2004291721A patent/JP2006104513A/ja active Pending
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