JP2006104503A - プレスプーリ - Google Patents

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Tomoyoshi Izutsu
智善 井筒
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Abstract

【課題】プレス加工後の表面処理なしでプレスプーリの耐食性を確保し、プレスプーリの製造コストを低減することである。
【解決手段】プレス加工される鋼板を、表面にZn−6%Al−3%Mg合金のめっき層Bが形成された溶融めっき鋼板Aとすることにより、プレス加工後の表面処理なしでプレスプーリ1の耐食性を確保し、プレスプーリ1の製造コストを低減できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板からプレス加工により形成されるプレスプーリに関する。
鋼板からプレス加工により形成されるプレスプーリは、鋼板から打ち抜かれた素材ブランクを絞り加工して、ベルトが巻き掛けられる外筒部を形成し、さらに逆再絞り加工して、軸受等を介して軸に取り付けられる内筒部を、外筒部の一端から連なるように形成したものが多い。絞り加工のみで単一の円筒部とし、その外径面にベルトを巻き掛け、内径面に軸受等を介して軸を取り付けるものもある。また、逆再絞り加工後の筒底や、絞り加工のみの場合の絞り加工後の筒底は、そのまま全部残すか、中央部を打ち抜いて一部を残し、軸受等を係止するフランジとすることが多い。
一方、自動車エンジンの補機であるオルタネータやクーラコンプレッサ等を駆動するベルト機構のように、泥水等が入り込む悪環境に配設されるベルト機構に使用されるプーリは、切削加工で形成される切削プーリも含めて、防食のために亜鉛めっき処理やカチオン電着塗装等の表面処理を施されることが多い。これらの表面処理は、切削プーリの場合は切削加工後に、プレスプーリの場合はプレス加工後に行われている。
上述したように、プレスプーリは外筒部と内筒部が連なっていたり、逆再絞り加工や絞り加工後の筒底が全部または一部残されていたりして、凹空間を形成する複雑な形状をしているので、プレス加工後のこの凹空間を形成する部分への表面処理が難しい問題がある。
この問題に対して、プレス加工後のプレスプーリをめっき液へ浸漬させるめっき処理を対象として、めっき液中で空気が封じ込まれるプレスプーリの凹空間形成部に空気抜き孔を設け、めっき液が満遍なくプレスプーリの表面に行き渡るようにすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−36783号公報(第2−3頁、第1−2図)
特許文献1に記載されたものは、プレスプーリの表面に満遍なくめっき処理を施すことができるが、空気抜き孔を設けるために余分の手間を要し、かつ、表面処理がプレスプーリをめっき液に浸漬するめっき処理に限定される。
また、どのような表面処理方法を採用するにせよ、プレス加工後の複雑な形状のプレスプーリを表面処理することは、作業に手間と時間がかかり、製造コストが高くなる問題がある。
そこで、本発明の課題は、プレス加工後の表面処理なしでプレスプーリの耐食性を確保し、プレスプーリの製造コストを低減することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、鋼板からプレス加工により形成されるプレスプーリにおいて、前記プレス加工される鋼板を表面処理鋼板とした構成を採用した。
すなわち、プレス加工される鋼板を表面処理鋼板とすることにより、プレス加工後の表面処理なしでプレスプーリの耐食性を確保し、プレスプーリの製造コストを低減できるようにした。なお、表面処理鋼板としては、めっき処理鋼板や塗装処理鋼板等を採用することができる。
前記表面処理鋼板を溶融めっき鋼板とすることにより、めっき層の厚みを十分に確保して、安価で耐食性の優れたものとすることができる。
前記溶融めっき鋼板のめっき層をZn−6%Al−3%Mg合金で形成されたものとすることにより、めっき層の耐食性を非常に優れたものとすることができるとともに、プレス加工での打ち抜き切断面の耐食性を確保でき、かつ、プレス型との摺接等による疵付きに対する耐疵付き性の優れたものとすることができる。
すなわち、前記Zn−6%Al−3%Mg合金のめっき層は、時間の経過とともに、下層のAlとMgを含むZn系保護皮膜と、上層のMgを含むZn系保護皮膜とから成る緻密で付着性の強い2層構造の保護皮膜が表面に形成され、めっき層の腐食を抑制して非常に優れた耐食性を発揮する。
また、Zn−6%Al−3%Mg合金のめっき層は、裸の切断面が生じると、めっき層から溶け出すAlとMgを含む緻密なZn系保護皮膜が切断面を覆い、切断面の耐食性を確保する。さらに、Zn−6%Al−3%Mg合金は硬いので、プレス型との摺接等による疵付きに対する耐疵付き性が優れている。
上記各プレスプーリは、自動車エンジンの補機駆動用ベルト機構に使用されるものに好適である。
本発明のプレスプーリは、プレス加工される鋼板を表面処理鋼板としたので、プレス加工後の表面処理なしでプレスプーリの耐食性を確保し、プレスプーリの製造コストを低減することができる。
前記表面処理鋼板を溶融めっき鋼板とすることにより、めっき層の厚みを十分に確保して、安価で耐食性の優れたものとすることができる。
前記溶融めっき鋼板のめっき層をZn−6%Al−3%Mg合金で形成されたものとすることにより、プレス加工での打ち抜き切断面の耐食性を確保できるとともに、プレス型との摺接等による疵付きに対する耐疵付き性の優れたものとすることができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。このプレスプーリ1は、図1(a)に示すように、溶融めっき鋼板Aから打ち抜かれた素材ブランクを絞り加工して、ベルトが巻き掛けられる外筒部2を形成し、さらに逆再絞り加工して、軸受等を介して軸に取り付けられる内筒部3を、外筒部2の一端から連なるように形成し、逆再絞り加工後の筒底の中央部の打ち抜きで残された一部を、軸受等を係止するフランジ4としたものである。
前記溶融めっき鋼板Aは、図1(b)に示すように、表面にZn−6%Al−3%Mg合金のめっき層Bを形成したものであり、めっき層Bのめっき付着量は、片面当たり90g/mとされている。
図2(a)、(b)は、前記プレスプーリ1を使用した自動車エンジンの補機であるオルタネータのベルト機構を示す。このベルト機構は、エンジンブロック21に固定された支点軸22を中心にしてプーリアーム23を揺動可能に設け、プーリアーム23の揺動先端側側面に形成した支持軸23aに、転がり軸受24を介してプレスプーリ1を回転自在に支持したものである。プーリアーム23には油圧式オートテンショナ25が接続され、その張力調整ばね25aの弾性力が、プーリアーム23とプレスプーリ1を介して、プレスプーリ1に巻き掛けられたベルト26に付与され、ベルト26の張力が一定に保たれるようになっている。
前記ベルト26はプレスプーリ1の外筒部2に巻き掛けられている。また、プレスプーリ1の内筒部3に内嵌されてフランジ4に係止された転がり軸受24は、支持軸23aのボルト孔に挿入された頭付きのボルト27とナット28の締め付けで支持軸23aに固定されている。
上述した実施形態では、ベルトが巻き掛けられる外筒部と、軸受を介して軸に取り付けられる内筒部とを有する二重筒構造のものとしたが、本発明に係るプレスプーリの形状は実施形態のものに限定されることはなく、外径面にベルトを巻き掛け、内径面に軸受等を介して軸を取り付ける単一の円筒部を有するもの等、プレス加工が可能な任意の形状のものとすることができる。また、筒底の中央部を打ち抜くことなく全部残して、軸受等を係止するフランジとしてもよい。
aは実施形態のプレスプーリを示す縦断面図、bはaの溶融めっき鋼板を示す断面図 図1のプレスプーリを使用したオルタネータのベルト機構を示す正面図、bはaのIIb−IIb線に沿った断面図
符号の説明
A 溶融めっき鋼板
B めっき層
1 プレスプーリ
2 外筒部
3 内筒部
4 フランジ
21 エンジンブロック
22 支点軸
23 プーリアーム
23a 支持軸
24 転がり軸受
25 オートテンショナ
25a 張力調整ばね
26 ベルト
27 ボルト
28 ナット

Claims (4)

  1. 鋼板からプレス加工により形成されるプレスプーリにおいて、前記プレス加工される鋼板を表面処理鋼板としたことを特徴とするプレスプーリ。
  2. 前記表面処理鋼板が溶融めっき鋼板である請求項1に記載のプレスプーリ。
  3. 前記溶融めっき鋼板のめっき層がZn−6%Al−3%Mg合金で形成された請求項2に記載のプレスプーリ。
  4. 前記プレスプーリが自動車エンジンの補機駆動用ベルト機構に使用されるものである請求項1乃至3のいずれかに記載のプレスプーリ。
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