JP2006103203A - 射出成形機の動作制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転盤を回転させることにより一方の型を順次入替えて複合成形品を成形する場合の成形時間の短縮化を図るとともに、成形時間を短縮する場合でも個々の工程における他の性能等が犠牲になる不具合を回避する。
【解決手段】 可動盤2と固定盤3間に複数の金型Ca,Cbを配するとともに、可動盤2と固定盤3間に配した回転盤4に各金型Ca,Cbを構成する一方の型Cam,Cbmを取付け、回転盤4を回転させることにより一方の型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形するに際し、可動盤2を後退させて型開きを行う型開工程Po以降に行う他の工程の少なくとも一部の動作を、型開工程Poの動作に並行して同時動作させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の金型を介して複合成形品を成形する際に用いて好適な射出成形機の動作制御方法に関する。
従来、可動盤と固定盤間に複数の金型を配するとともに、可動盤と固定盤間に配した回転盤に各金型を構成する一方の型を取付け、回転盤を回転させることにより一方の型を順次入替えて複合成形品を成形できるようにした射出成形機は、特開平10−113963号公報で知られている。
この射出成形機は、複数の金型、例えば、一次成形を行う一次金型と二次成形を行う二次金型、さらに各金型に対応する一対の型締用アクチュエータをそれぞれ備え、成形時には、各型締用アクチュエータにより各金型を同時に型締するとともに、一次金型により一次成形を行った後、各可動型を反転(交換)し、二次金型により二次成形を行うものであり、これにより、複合(二色)成形品が成形される。
特開平10−113963号
しかし、複合成形品を成形する従来の射出成形機は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、一次成形を行った後、回転盤を回転させて二次成形を行うため、一つの複合成形品の生産に要する全体の成形時間(成形サイクル)が長くなるという基本的な課題が存在する。即ち、成形には直接寄与しない回転盤を回転させる余分な工程が存在するため、生産効率及び量産性において不利になり、成形時間の更なる短縮化が要請されている。
第二に、成形時間の短縮化を図る場合、個々の工程における処理時間を短縮、例えば、回転盤の回転速度を速くして所要時間を短縮することも可能であるが、この場合、駆動系の大型化や無用な衝撃の増大を招くなど、他の性能等が犠牲になる不具合を生じる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の動作制御方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る射出成形機1の動作制御方法は、可動盤2と固定盤3間に複数の金型Ca,Cbを配するとともに、可動盤2と固定盤3間に配した回転盤4に各金型Ca,Cbを構成する一方の型Cam,Cbmを取付け、回転盤4を回転させることにより一方の型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形するに際し、可動盤2を後退させて型開きを行う型開工程Po以降に行う他の工程の少なくとも一部の動作を、型開工程Poの動作に並行して同時動作させることを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、型開工程Po以降に行う他の工程には、回転盤4を回転させて一方の型Cam,Cbmを入替える型替工程Prを適用することができる。なお、この型替工程Prには、回転盤4を回転させる単純動作、又は回転盤4を軸方向に押出す押出動作Prpとこの押出動作Prp後に回転盤4を回転させる回転動作Prcとこの回転動作Prc後に回転盤4を軸方向に引込む引込動作Priからなる複合動作Prmが含まれる。一方、型開工程Po以降に行う他の工程には、複合成形品Mを離型する突出工程Peを適用することができる。また、型開工程Poと他の工程は、予め設定した任意のタイミングにより同時動作させることができる。
また、本発明に係る射出成形機1の他の動作制御方法は、可動盤2と固定盤3間に複数の金型Ca,Cbを配するとともに、可動盤2と固定盤3間に配した回転盤4に各金型Ca,Cbを構成する一方の型Cam,Cbmを取付け、回転盤4を回転させることにより一方の型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形するに際し、可動盤2を前進させて型締めを行う型締工程Pc以前に行う他の工程の少なくとも一部の動作を、型締工程Pcの動作に並行して同時動作させることを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、型締工程Pc以前に行う他の工程には、回転盤4を回転させて一方の型Cam,Cbmを入替える型替工程Prを適用することができる。なお、この型替工程Prには、回転盤4を回転させる単純動作、又は回転盤4を軸方向に押出す押出動作Prpとこの押出動作Prp後に回転盤4を回転させる回転動作Prcとこの回転動作Prc後に回転盤4を軸方向に引込む引込動作Priからなる複合動作Prmが含まれる。一方、型締工程Pc以前に行う他の工程には、複合成形品Mを離型する突出工程Peを適用できる。また、型締工程Pcと他の工程は、予め設定した任意のタイミングにより同時動作させることができる。
さらに、本発明に係る射出成形機1の他の動作制御方法は、可動盤2と固定盤3間に複数の金型Ca,Cbを配するとともに、可動盤2と固定盤3間に配した回転盤4に各金型Ca,Cbを構成する一方の型Cam,Cbmを取付け、回転盤4を回転させることにより一方の型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形するに際し、回転盤4を回転させて一方の型Cam,Cbmを入替える型替工程Prの少なくとも一部の動作を、複合成形品Mを離型する突出工程Peの動作に並行して同時動作させることを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、型替工程Prには、回転盤4を軸方向に押出す押出動作Prpとこの押出動作Prp後に回転盤4を回転させる回転動作Prcとこの回転動作Prc後に回転盤4を軸方向に引込む引込動作Priからなる複合動作Prmが含まれる。一方、突出工程Peの動作に並行して同時動作させる型替工程Prの一部の動作には、押出動作Prp又は引込動作Priを適用できる。また、型替工程Prと突出工程Peは、予め設定した任意のタイミングにより同時動作させることができる。
このような手法による本発明に係る射出成形機1の動作制御方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 回転盤4を回転させることにより一方の型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形する場合であっても、全体の成形時間(成形サイクル)の短縮化を図れるため、生産効率及び量産性をより高めることができる。
(2) 個々の工程における処理時間を短縮することなく、全体の成形時間を短縮できるため、個々の工程における他の性能等が犠牲になる不具合を回避できるとともに、個々の工程における処理時間を設定するに際して柔軟に対応でき、例えば、回転盤4の回転速度を若干低下させて駆動系の大型化や無用な衝撃を回避するなど、必要により他の性能等を向上させることもできる。
(3) 好適な態様により、型開工程Poと他の工程を同時動作させるタイミング,型締工程Pcと他の工程を同時動作させるタイミング,突出工程Peと型替工程Prを同時動作させるタイミングを、予め任意に設定するようにすれば、個々の金型Ca…に対応した成形時間に対する最適(最大)な時間短縮を実現できる。
(4) 好適な態様により、型替工程Prの少なくとも一部の動作を突出工程Peの動作に並行して同時動作させるとともに、型替工程Prの一部の動作に押出動作Prp又は引込動作Priを適用すれば、型替工程Prの動作と突出工程Peの動作が干渉する不具合を確実に回避でき、安全性及び信頼性の向上に寄与できる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る動作制御方法を実施できる射出成形機1の構成について、図3〜図8を参照して説明する。
射出成形機1は、図3に示すように、機台10上に設置した型締装置1cと、左右に並べて設置した一対の射出装置1ia,1ibを備える。型締装置1cは、機台10の中程に固定した固定盤3と、機台10の端部に固定した支持盤11と、この支持盤11と固定盤3間に架設した四本のタイバー12…を備えるとともに、各タイバー12…にスライド自在に装填した可動盤2を備える。なお、各タイバー12…は、図6に示すように、可動盤2(支持盤11,固定盤3)の四隅に配される。また、図4及び図5に示すように、可動盤2の前面(内面)には、回転盤4を重ねるように配するとともに、可動盤2の後面(外面)には、回転盤4を正逆回転させる回転盤回転駆動部13を配設する。
回転盤回転駆動部13は、回転盤4の裏面に固定し、かつ同軸上に配したリングギア14と、可動盤2の後面に取付けたサーボモータ15と、このサーボモータ15の回転シャフトに取付けた駆動ギア16を備え、この駆動ギア16は、リングギア14の内周面に形成したネジ部14nに噛合する。このため、可動盤2の前面には、リングギア14及び駆動ギア16等を収容する収容凹部17を設けてある。
ところで、この種の射出成形機1は、実質二台分の射出成形機を搭載し、同時に二台分の射出成形機を駆動する駆動装置の搭載が要求されるため、駆動装置として、コスト面及び能力面から油圧回路を利用する場合も少なくない。しかし、油圧回路の場合、各部の動作を制御弁等の切換により行うため、各部の動作を並行して同時動作させることが容易でない。そこで、本実施形態では、後述する油圧回路24により全体の駆動を行うも、回転盤回転駆動部13に関してはサーボモータ15を使用することにより本実施形態に係る動作制御方法の実現を容易にしている。
一方、18は、サーボモータ15を駆動するサーボ回路を内蔵するコントローラであり、サーボモータ15はこのサーボ回路の出力部に接続する。サーボモータ15の後端には、このサーボモータ15の回転数を検出するロータリエンコーダ19を付設し、このロータリエンコーダ19は、コントローラ18に接続する。コントローラ18は、各種の制御及び処理等を行うコンピュータ機能を備えている。18dは、コントローラ18に接続したタッチパネル式のディスプレイであり、各種の設定及び表示を行うことができる。
また、可動盤2の後面における中心位置には、図4に示すように、回転盤4を軸方向へ僅かに押出して可動盤2から離間させ、かつ軸方向へ引込むことにより可動盤2に当接させる回転盤進退駆動部21を配設する。図4に示すLsは、回転盤4を軸方向へ押出した際に、回転盤4と可動盤2間に生じる隙間を示しており、この隙間Lsは、回転盤4と可動盤2の接触を解除できる数〔mm〕程度で足りる。回転盤進退駆動部21は、可動盤2の後面に固定した進退シリンダ22を備え、この進退シリンダ22に内蔵するピストン23のピストンロッド23rは、可動盤2に挿通させるとともに、先端を回転盤4の裏面に固定する。したがって、このピストンロッド23rは、回転盤4の回転軸を兼用する。一方、進退シリンダ22の後室及び前室は、油圧回路24に接続するとともに、油圧回路24は、上述したコントローラ18に接続する。これにより、油圧回路24は、コントローラ18により制御される。
さらに、図4及び図6に示すように、回転盤4の裏面における外周付近には、ブロック状のストッパ26を固定するとともに、可動盤2の収容凹部17の内部であって、ストッパ26の移動軌跡上には、一対のストッパ受部27a,27bを固定する。これにより、回転盤4が正逆方向にそれぞれ回転した際には、ストッパ26が各ストッパ受部27a,27bに突当たり、回転盤4の回転範囲が180〔°〕に規制されるストッパ機構28が構成される。
他方、回転盤4上であって、中心に対して180〔°〕対向する位置には、一対の可動型Cam,Cbmを取付けるとともに、各可動型Cam,Cbmに対面する固定盤3上には、一対の固定型Cac,Cbcを取付ける。可動型Cam,Cbmと固定型Cac,Cbcは、一対の金型Ca,Cbを構成する。この場合、可動型Cam,Cbmは、前述した金型Ca,Cbにおける一方の型Cam,Cbmを構成する。これにより、一方の固定型Cac側が一次金型Ca、他方の固定型Cbc側が二次金型Cbとなる。なお、各可動型Cam,Cbmは、交互に入替えて用いられるため、符号Cam,Cbmは、個々の可動型を指すものではなく、固定型Cacに対向する可動型が一次側の可動型Camとなり、固定型Cbcに対向する可動型が二次側の可動型Cbmとなる。
各固定型Cac,Cbcには、それぞれ四本のガイドピン29…を備え、各ガイドピン29…は、各可動型Cam,Cbmに向かって突出する。一方、各可動型Cam,Cbmには、各ガイドピン29…に対向するガイドブッシュ30…を備える。これにより、型締工程では、各ガイドピン29…が各ガイドブッシュ30…に進入し、可動型Cam,Cbmと固定型Cac,Cbcの正確な位置決めが行われる。
また、一次金型Caの位置に対応する支持盤11の背面には、型締シリンダ31aを取付けるとともに、二次金型Cbの位置に対応する支持盤11の背面には、型締シリンダ31bを取付ける。そして、各型締シリンダ31a,31bの図に現れないピストンロッドの先端は可動盤2に結合する。各型締シリンダ31a,31b(アクチュエータ)は、それぞれ前述した油圧回路24に接続する。一方、一次金型Caの位置に対応する可動盤2の後面には、突出シリンダ32aを取付けるとともに、二次金型Cbの位置に対応する可動盤2の後面には、突出シリンダ32bを取付ける。そして、各突出シリンダ32a,32bのピストンロッド32ar…の先端はエジェクタ33a…に結合する。各突出シリンダ32a,32b(アクチュエータ)は、それぞれ前述した油圧回路24に接続する。なお、油圧回路24には、メインポンプとサブポンプを内蔵する。
さらに、図4に示すように、複合成形品Mを排出する一対のシュータ35a,35bを備える。この場合、一方のシュータ35aは一次金型Caの下方に配するとともに、他方のシュータ35bは二次金型Cbの下方に配する。これにより、シュータ35aに落下した複合成形品Mは、機台10の右側に排出されることにより、不図示のコンテナに収容されるとともに、シュータ35bに落下した複合成形品Mは、機台10の左側に排出されることにより、不図示のコンテナに収容される。
次に、本実施形態に係る動作制御方法に使用する設定画面について、図7及び図8を参照して説明する。
図7及び図8は、ディスプレイ18dに表示される設定画面であって、図7は、ユーザ設定画面Vuの一部、図8は、調整画面Vcの一部をそれぞれ示す。図7に示すユーザ設定画面Vuにおいて、Kaは、型回転選択キーであり、「ON」に切換えたときは、回転盤4の回転が行われるとともに、型回転選択キーKaをタッチして「OFF」に切換えたときは、回転盤4の回転は行われない。したがって、「OFF」に切換えたときは、二台分の単体射出成形機として利用できる。
Kbは、回転モード選択キーであり、突出工程の後に回転盤4の回転を行う「突出→型回転」モードと回転盤4の回転後に突出工程を行う「型回転→突出」モードを選択できる。この場合、「突出→型回転」モードを選択すれば、回転盤4の回転が行われる前に突出工程が行われるため、離型した複合成形品Mは、左側のシュータ35bから排出されるとともに、「型回転→突出」モードを選択すれば、回転盤4の回転が行われた後に突出工程が行われるため、離型した複合成形品Mは、右側のシュータ35aから排出される。したがつて、回転モード選択キーKbを切換えるのみで、複合成形品Mを射出成形機1の左側へ排出するか右側へ排出するかの設定(選択)を容易に行うことができる。この結果、排出方向の変更に伴う無用な工数の発生を回避でき、生産効率向上やコストダウンに寄与できるとともに、射出成形機1の設置性向上にも寄与できる。また、射出成形機1に成形品取出ロボットを付設する場合、機台10の左側又は右側のどちらにも設置できるため、設置が一方側に限られる不具合を解消でき、取出ロボットの小型化,無用な電力消費の低減,省スペース性の向上等に寄与できる利点がある。
Kcは、同時動作選択キーであり、「ON」に切換えれば、本実施形態に係る動作制御方法による同時動作(オーバラップ動作)を実行できるとともに、「OFF」に切換えれば、同時動作を解除できる。したがって、成形品取出ロボットを付設する場合など、型開工程が完全に終了し、可動盤2が型開停止位置(全開位置)に達した時点で突出工程を開始させたいときは、同時動作選択キーKcを「OFF」に切換えればよい。
Kdは、回転開始位置設定キーであり、同時動作選択キーKcを「ON」に切換えた際に、型開工程による型開き途中におけるどのタイミングで回転盤4の回転を開始させるかを可動盤2の位置(設定位置)により設定できる。この回転開始位置設定キーKdを用いれば、成形時間を短縮する観点から個々の金型Ca…に対応した最適(最大)な回転開始タイミングを設定でき、この設定は、金型Ca…の交換毎にユーザサイドで任意に行うことができる。よって、同時動作選択キーKcを「ON」に切換えるとともに、回転開始位置設定キーKdにより、可動盤2に対する設定位置を設定すれば、後述するように、型替工程の動作を、型開工程の動作に並行して同時動作させることができる。
なお、ガイドピン29…がガイドブッシュ30…から完全に抜け切らない前に回転盤4の回転するのを防止するため、必要により保護手段を設けることができる。例えば、ガイドピン29…は型厚よりも長くなることがないため、予め、型厚から型開停止位置まで許容設定範囲として設定し、ユーザがこの許容設定範囲を越えて入力した場合に警報を発するなどの保護手段を設けることができる。なお、同時動作選択キーKcを「ON」に切換えた時点における回転開始位置設定キーKdの設定値(設定位置)には、安全性を考慮して、型開停止位置(全開位置)が設定されている(例示は400.0〔mm〕)。
一方、図8に示す調整画面Vcにおいて、Keは、回転盤4が左方向へ回転した際にストッパ26がストッパ受部27bに突当たる角度を設定する左回転限角度設定キーであり、この左回転限角度設定キーKeを用いて、標準値「0.00」に対する微調整を行うことができる。Kfは、回転盤4が右方向へ回転した際にストッパ26がストッパ受部27aに突当たる角度を設定する右回転限角度設定キーであり、この右回転限角度設定キーKfを用いて、標準値「180.00」に対する微調整を行うことができる。
Kgは、ストッパ26をストッパ受部27a又は27bに突当てる際の速度を設定する突当速度設定キーである。回転盤4を回転させる際は、まず、標準速度Vnにより回転させ、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たる直前で一旦停止させるとともに、この後、低速となる突当速度Vsにより回転させ、ストッパ26をストッパ受部27a又は27bに突当てる動作を行うが、突当速度設定キーKgは、この突当速度Vsを設定するためのものである。なお、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たる直前では一旦停止させてもよいし、一旦停止させることなくそのまま突当速度Vsに移行させてもよい。
Khは、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たったことを判別するための基準を偏差により設定するための突当偏差許容範囲設定キーである。回転盤4は、サーボモータ15により回転するとともに、フィードバック制御により突当速度Vsとなるように制御されるため、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たった際は、回転速度がゼロになる。この結果、フィードバック制御系の偏差が急激に増加するため、この偏差が設定値に達したことによりストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たったことを判別できる。突当偏差許容範囲設定キーKhは、この偏差(例示は、ロータリエンコーダ19からのパルス数)に対する設定値を設定するためのものである。
Kiは、標準速度Vnが0から100%に達するまでの加速時間を設定する加速係数設定キー、Kjは、標準速度Vnが100から0%に達するまでの減速時間を設定する減速係数設定キーをそれぞれ示す。Kmは、速度ゼロ検出閾値設定キーであり、回転盤4が回転し、ストッパ26がストッパ受27a又は27bに突当たる直前となる目標位置に到達して停止したか否かを判断するための閾値を設定する。例示の場合、0.10〔%〕に設定してあるため、標準速度Vn×0.10〔%〕まで速度が低下したなら目標位置に到達して停止したものと判断する。
Kkは、回転盤4が回転途中で異常等により停止した際の判断を行うモニタ時間(例示は0.10〔秒〕)を設定する回転停止モニタ設定キーである。通常、回転盤4が正規の停止位置まで回転した際は、コントローラ18からサーボモータ15を停止させる停止指令信号が出力するとともに、これに応答して、サーボモータ15側からは停止確認信号を出力する。この場合、停止指令信号を出力した後、設定したモニタ時間内に、サーボモータ15側から停止確認信号が出力すれば、正常動作と判断できるが、停止確認信号の出力を確認できなければ、異常動作と判断し、電源回路を遮断するなどの異常処理を行う。
次に、本実施形態に係る動作制御方法を含む射出成形機1の全体動作について、図1,図3〜図9を参照しつつ図2に示すフローチャートに従って説明する。
まず、前述した同時動作選択キーKcを、「ON」に切換えるとともに、回転開始位置設定キーKdにより、前述した可動盤2に対する所定の設定位置を設定する。なお、図1は、一成形サイクルにおける実験上のドライサイクル、即ち、射出工程及び計量工程を行わないドライサイクルにおける各工程のタイミングチャートを、実測に基づいて示している。同図中、Qcは油圧回路24に備えるメインポンプの油圧に対するパーセント指令値を示すとともに、Qpはメインポンプの油圧検出値を示す。また、Ucは油圧回路24に備えるサブポンプの油圧に対するパーセント指令値を示すとともに、Upはサブポンプの油圧検出値を示す。
今、型締装置1cは型開状態、即ち、可動盤2が型開停止位置(全開位置)にあるものとする。まず、型締シリンダ31a,31bが駆動制御され、型閉工程を含む型締工程Pcが行われる(ステップS1)。型締工程Pcでは、型開停止位置(全開位置)から可動盤2が前進し、図1に示すように、高速型閉Pcf,低速型閉Pcd,高圧型締Pcpが順次行われる。
型締工程Pcが終了することにより、射出工程Pmが行われる(ステップS2)。この場合、射出工程Pmには、本来の射出工程のみならず、計量工程及び冷却工程が含まれるとともに、射出装置1ia,1ibを前進させてノズルタッチを行うノズルタッチ工程、圧抜きを行う圧抜き工程等も含まれる。射出工程Pmでは、図9に示すように、一次金型Caにおいては、一次射出工程Pmifにより射出装置1iaから一次射出が行われ、一次射出工程Pmifの終了により一次冷却工程Pmcf及び一次計量工程Pmmfが行われる。一方、二次金型Cbにおいては、二次射出工程Pmisにより射出装置1ibから二次射出が行われ、二次射出工程Pmisの終了により二次冷却工程Pmcs及び二次計量工程Pmmsが行われる。この場合、一次射出と二次射出では、樹脂の種類や樹脂量等が異なることから、一次射出と二次射出に伴う全体の処理時間も異なることになる。
射出工程Pmが終了することにより、可動盤2を後退させて型開きを行う型開工程Poが行われる。型開工程Poでは、型締位置から可動盤2を後退させる(ステップS3,S4)。そして、可動盤2を型開停止位置(全開位置)まで後退させたなら可動盤2を停止させる。これにより、型開工程Poが終了する(ステップS5,S6)。
一方、型開工程Poの開始後、型開き途中において、可動盤2が予め設定した設定位置、即ち、前述した回転開始位置設定キーKdにより設定した設定位置に達したなら、型替工程Prが行われる。型替工程Prでは、最初に進退シリンダ22が駆動制御され、図4に示すように、回転盤4が軸方向に押出される(ステップS7,S8)。図4中、Lsは、回転盤4を軸方向に押出した際の回転盤4と可動盤2間に生じる隙間を示している。この後、サーボモータ15が駆動制御され、回転盤4は標準速度Vnにより回転する(ステップS9)。そして、回転盤4が停止位置(目標位置)に達することにより、停止処理が行われる(ステップS10,S11)。
この停止処理は次のように行われる。まず、停止位置は、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たる直前に設定されており、ストッパ26がこの停止位置に達したなら一旦停止する。この後、低速となる突当速度Vsにより回転盤4が再回転し、ストッパ26は、ストッパ受部27a又は27bに突当たる。この際、回転盤4は、サーボモータ15により回転するとともに、フィードバック制御により突当速度Vsとなるように制御される。そして、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たれば、回転速度がゼロになり、この結果、フィードバック制御系の偏差が急激に増加する。よって、この偏差が設定値に達すれば、ストッパ26がストッパ受部27a又は27bに突当たったものと判別できるため、サーボモータ15に対する停止制御(位置制御)が行われる。このような停止処理により、ストッパ26をストッパ受部27a又は27bに対して確実に突当てることができる。
この後、進退シリンダ22が駆動制御され、回転盤4が軸方向に引込まれる(ステップS12)。図5に示す回転盤4の位置は、引込まれた位置を示しており、回転盤4は可動盤2に当接した状態となる。したがって、例示の型替工程Prは、図1に示すように、回転盤4を軸方向に押出す押出動作Prpとこの押出動作Prp後に回転盤4を回転させる回転動作Prcとこの回転動作Prc後に回転盤4を軸方向に引込む引込動作Priが含まれる複合動作Prmとなる。
型替工程Prが終了することにより、突出工程Peが行われる(ステップS13)。突出工程Peでは、突出シリンダ32a,32bが駆動制御され、エジェクタ33a…が所定ストロークだけ前進することにより、可動型Cam(Cbm)に付着した複合成形品Mを離型するとともに、この後、後退して元の位置に戻る。この場合、回転盤4が回転した後、即ち、二次側に位置する可動型Cbmが一次側に移動してから突出工程Peが行われるため、離型した複合成形品Mは、右側のシュータ35aに落下し、機台10の右側に排出される。
突出工程Peが終了することにより、中間工程が行われる(ステップS14)。中間工程は、次の成形サイクルへ安定に移行させるためのインターバルであり、このインターバルはユーザサイドで任意に設定することができる。したがって、中間工程は、必要により設けるものであり、必ずしも設けることを要しない。以上により、一成形サイクルが終了するため、さらに、次の成形がある場合には、上述した一連の成形動作が同様に繰り返される(ステップS15)。
このような本実施形態に係る動作制御方法によれば、可動盤2と固定盤3間に異なる一対の金型Ca,Cbを配するとともに、可動盤2と固定盤3間に配した回転盤4に各金型Ca,Cbを構成する可動型Cam,Cbmを取付け、回転盤4を回転させることにより可動型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形するという基本的な動作制御が行われるとともに、さらに、型開工程Poの開始後、型開き途中において、可動盤2が設定位置に達したなら型替工程Prが開始する制御が行われるため、図1に示すオーバラップ区間Roでは、型替工程Prの一部の動作と型開工程Poの動作が並行して同時動作し、従来の動作制御方法に対して、図1に示す時間Trだけ成形時間(成形サイクル)の短縮化を図ることができる。即ち、図1中、Perは、従来の動作制御方法により行われる突出工程のタイミングを示しているが、従来の動作制御方法では、型開工程Poが終了した後、所定のインターバルTdを経て型替工程Prに移行させるため、オーバラップ区間RoとインターバルTdに対応する時間Trだけ、本実施形態に係る動作制御方法よりも長くなる。
よって、回転盤4を回転させることにより一方の型Cam,Cbmを順次入替えて複合成形品Mを成形する場合であっても、全体の成形時間(成形サイクル)の短縮化を図れるため、生産効率及び量産性をより高めることができる。また、個々の工程における処理時間を短縮することなく、全体の成形時間を短縮できるため、個々の工程における他の性能等が犠牲になる不具合を回避できるとともに、個々の工程における処理時間を設定するに際して柔軟に対応できるため、例えば、回転盤4の回転速度を若干低下させて駆動系の大型化や無用な衝撃を回避するなど、必要により他の性能等を向上させることもできる。しかも、型開工程Poの動作に対して型替工程Prの一部の動作を同時動作させるタイミングは、予め任意に設定できるため、個々の金型Ca…に対応した成形時間に対する最適(最大)な時間短縮を実現できる。
次に、本発明の他の実施形態に係る動作制御方法について、図10〜図12を参照して説明する。
図10は、前述した回転モード選択キーKbを、「突出→型回転」モードに切換えるとともに、型開工程Po以降に行う他の工程として、複合成形品Mを離型する突出工程Peを適用した態様を示す。したがって、この場合には、突出工程Peの一部の動作を型開工程Poの動作に並行して同時動作させる。なお、型替工程Prは、突出工程Peの終了後に行われるため、離型した複合成形品Mは、左側のシュータ35bに落下し、機台10の左側に排出されることになる。なお、図10において、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
図11(a)は、回転モード選択キーKbを、「突出→型回転」モードに切換えるとともに、型開工程Po以降に行う他の工程として、突出工程Peと型替工程Prの双方を適用した態様を示す。したがって、この場合には、突出工程Peの全部の動作と型替工程Prの一部の動作を型開工程Poの動作に並行して同時動作させる。また、図11(b)は、回転モード選択キーKbを、「型回転→突出」モードに切換えるとともに、型開工程Po以降に行う他の工程として、型替工程Prと突出工程Peの双方を適用した態様を示す。したがって、この場合には、型替工程Prの全部の動作と突出工程Peの一部の動作を型開工程Poの動作に並行して同時動作させる。なお、図11(a),(b)において、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
図12(a)は、回転モード選択キーKbを、「突出→型回転」モードに切換えるとともに、型替工程Prの一部の動作を型締工程Pcの動作に並行して同時動作させる制御と、型替工程Prの一部の動作である押出動作Prpを突出工程Peの動作に並行して同時動作させる制御を組み合わせた態様を示す。この場合、一成形サイクルに二つのオーバラップ区間Ro,Roを設けることができる。また、図12(b)は、図12(a)の態様に加えて、図10に示す態様を付加、即ち、突出工程Peの一部の動作を型開工程Poの動作に並行して同時動作させる制御を付加した態様を示す。この場合、一成形サイクルに三つのオーバラップ区間Ro,Ro,Roを設けることができる。さらに、図12(c)は、回転モード選択キーKbを、「型回転→突出」モードに切換えるとともに、型替工程Prの一部の動作となる引込動作Priを突出工程Peの動作に並行して同時動作させる制御に、図1に示す態様を付加、即ち、型替工程Prの一部の動作を型開工程Poの動作に並行して同時動作させる制御を付加した態様を示す。この場合も、一成形サイクルに二つのオーバラップ区間Ro,Roを設けることができる。型替工程Prの一部の動作に押出動作Prp又は引込動作Priを適用すれば、型替工程Prの動作と突出工程Peの動作が干渉する不具合を確実に回避できるため、安全性及び信頼性の向上に寄与できる。
なお、図12(a),(b),(c)の態様は、いずれも型替工程Prにおける押出動作Prpと引込動作Priを、他の工程にオーバラップさせる制御を行うため、押出動作と引込動作を行わない回転動作のみの態様(単純動作)と実質同じになる。なお、図12(a),(b),(c)において、図1と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。また、図10、図11(a),(b)、図12(a),(b),(c)に示すいずれの実施形態においても、効果度合の大小を除き、基本的には図1に示した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,手法,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、複数の金型Ca…として、一対の金型Ca,Cbを順次交換して成形する場合を示したが、三以上の金型Ca…であっても一方の型Cam…を順次入替えて成形することにより同様に実施できる。また、型開工程Po以降に行う他の工程の動作の一部又は全部が型開工程Poの動作に並行して同時動作させる態様,型締工程Pc以前に行う他の工程の動作の一部又は全部が型締工程Pcの動作に並行して同時動作させる態様,型替工程Prの動作の一部が突出工程Peの動作に並行して同時動作させる態様は、それぞれ例示の態様に限定されるものではなく、同様の作用効果を生じる他の態様であっても同様に実施できる。さらに、型替工程Prは、回転盤4を軸方向に押出す押出動作Prpとこの押出動作Prp後に回転盤4を回転させる回転動作Prcとこの回転動作Prc後に回転盤4を軸方向に引込む引込動作Priを含む複合動作Prmを例示したが、押出動作Prp及び引込動作Priを行うことなく回転盤4を回転させるのみの単純動作であってもよい。この場合、押出動作Prp又は引込動作Priのみを並行して同時動作させる態様は排除される。
本発明の最良の実施形態に係る射出成形機の動作制御方法による各工程のタイミングチャート、 同動作制御方法の処理手順を説明するためのフローチャート、 同動作制御方法を実施できる射出成形機の部分拡大図を含む平面図、 同射出成形機の要部を抽出して示す型開き時及び押出動作時の構成図、 同射出成形機の要部を抽出して示す型締時及び引込動作時の構成図、 同射出成形機の回転盤の正面図、 同射出成形機のディスプレイに表示されるユーザ設定画面の一部を抽出して示す画面図、 同射出成形機のディスプレイに表示される調整画面の一部を抽出して示す画面図、 同射出成形機の動作を説明するための各工程のタイミングチャート、 本発明の他の実施形態に係る射出成形機の動作制御方法による各工程のタイミングチャート、 本発明の他の実施形態に係る射出成形機の動作制御方法による各工程のタイミングチャート、 本発明の他の実施形態に係る射出成形機の動作制御方法による各工程のタイミングチャート、
符号の説明
1 射出成形機
2 可動盤
3 固定盤
4 回転盤
Ca 金型
Cb 金型
Cam 一方の型(可動型)
Cbm 一方の型(可動型)
M 複合成形品
Po 型開工程
Pr 型替工程
Prp 押出動作
Prc 回転動作
Pri 引込動作
Prm 複合動作
Pe 突出工程
Pc 型締工程

Claims (14)

  1. 可動盤と固定盤間に複数の金型を配するとともに、前記可動盤と前記固定盤間に配した回転盤に各金型を構成する一方の型を取付け、前記回転盤を回転させることにより前記一方の型を順次入替えて複合成形品を成形する射出成形機の動作制御方法において、前記可動盤を後退させて型開きを行う型開工程以降に行う他の工程の少なくとも一部の動作を、前記型開工程の動作に並行して同時動作させることを特徴とする射出成形機の動作制御方法。
  2. 前記型開工程以降に行う他の工程は、前記回転盤を回転させて前記一方の型を入替える型替工程であることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の動作制御方法。
  3. 前記型替工程には、前記回転盤を回転させる単純動作、又は前記回転盤を軸方向に押出す押出動作とこの押出動作後に前記回転盤を回転させる回転動作とこの回転動作後に前記回転盤を軸方向に引込む引込動作からなる複合動作を含むことを特徴とする請求項2記載の射出成形機の動作制御方法。
  4. 前記型開工程以降に行う他の工程は、前記複合成形品を離型する突出工程であることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の動作制御方法。
  5. 前記型開工程と前記他の工程は、予め設定した任意のタイミングにより同時動作させることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の動作制御方法。
  6. 可動盤と固定盤間に複数の金型を配するとともに、前記可動盤と前記固定盤間に配した回転盤に各金型を構成する一方の型を取付け、前記回転盤を回転させることにより前記一方の型を順次入替えて複合成形品を成形する射出成形機の動作制御方法において、前記可動盤を前進させて型締めを行う型締工程以前に行う他の工程の少なくとも一部の動作を、前記型締工程の動作に並行して同時動作させることを特徴とする射出成形機の動作制御方法。
  7. 前記型締工程以前に行う他の工程は、前記回転盤を回転させて前記一方の型を入替える型替工程であることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の動作制御方法。
  8. 前記型替工程には、前記回転盤を回転させる単純動作、又は前記回転盤を軸方向に押出す押出動作とこの押出動作後に前記回転盤を回転させる回転動作とこの回転動作後に前記回転盤を軸方向に引込む引込動作からなる複合動作を含むことを特徴とする請求項7記載の射出成形機の動作制御方法。
  9. 前記型締工程以前に行う他の工程は、前記複合成形品を離型する突出工程であることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の動作制御方法。
  10. 前記型締工程と前記他の工程は、予め設定した任意のタイミングにより同時動作させることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の動作制御方法。
  11. 可動盤と固定盤間に複数の金型を配するとともに、前記可動盤と前記固定盤間に配した回転盤に各金型を構成する一方の型を取付け、前記回転盤を回転させることにより前記一方の型を順次入替えて複合成形品を成形する射出成形機の動作制御方法において、前記回転盤を回転させて前記一方の型を入替える型替工程の少なくとも一部の動作を、前記複合成形品を離型する突出工程の動作に並行して同時動作させることを特徴とする射出成形機の動作制御方法。
  12. 前記型替工程には、前記回転盤を軸方向に押出す押出動作とこの押出動作後に前記回転盤を回転させる回転動作とこの回転動作後に前記回転盤を軸方向に引込む引込動作からなる複合動作を含むことを特徴とする請求項11記載の射出成形機の動作制御方法。
  13. 前記突出工程に並行して同時動作させる前記型替工程の一部の動作は、前記押出動作又は前記引込動作であることを特徴とする請求項12記載の射出成形機の動作制御方法。
  14. 前記型替工程と前記突出工程は、予め設定した任意のタイミングにより同時動作させることを特徴とする請求項11記載の射出成形機の動作制御方法。
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