JP2006102768A - はんだごて、その組立て方法及びそのヒータカートリッジの交換方法 - Google Patents

はんだごて、その組立て方法及びそのヒータカートリッジの交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易に製造でき、精密且つ高速なはんだ付け作業を可能としつつ、コテ先チップの酸化を抑制することができるはんだごてを提供する。
【解決手段】 ヒータカートリッジ2の基端側に設けられ、ガスを当該ヒータカートリッジの内部に導く導入開口19と、導入開口19よりも先端側に設けられ、ガスをヒータカートリッジ2の外部に導出する導出開口18とを備え、はんだごて本体部5の、導入開口19に対応する位置よりも基端側に設けられ、はんだごて本体部5の内部にガスを導入するガス導入部6と、ガス導入部6と導出開口18とを連通するガス通路とが形成されるとともに、導出開口18から導出されたガスがこて先チップ10の先端付近の周囲から噴出するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、こて先チップが設けられるとともに、ヒータを内蔵するヒータカートリッジを備え、不活性ガスを噴出しつつはんだ付け作業を行うことのできるはんだごてに関し、特に、高度に小型化された結果、精密なはんだ付け作業を容易に行うことができるように構成されたはんだごてに関する。またその組立て方法およびそのヒータカートリッジの交換方法に関する。
廃棄された電気製品のプリント基板などから溶出する鉛(Pb)の有害性が大きな社会問題となって以来、Pbを含有しないはんだ(Pbフリーはんだ)の必要性が高まっている。しかし、現在までに開発されたPbフリーのはんだは、何れもPbを含有する従来のはんだに比べ、融点が30〜50℃高いため(210〜232℃)、こて先温度を350℃以上に維持しないと十分なはんだ付け性が得られないという問題がある。そして、こて先温度を350℃以上に維持すると、フラックスの劣化などが生じるので、こて先チップの酸化が急速に進行してしまうという弊害があった。
そこで、かかる問題に対処すべく各種の提案がされている。例えば特許文献1および特許文献2に示されるように、こて先チップ付近から窒素ガス等の不活性ガスを噴出させ、こて先チップの酸化を防止するように構成されたものが知られている。特許文献1に記載の装置は、糸はんだを自動的に供給するように構成された、主として個人ユーザ用に適したはんだごてである。また特許文献2に記載の装置は、こて先チップとハンドル部とが一直線上に揃うはんだごてにおいて、ヒータ部の外周やパイプの内周に突起を設けて、ヒータ部とパイプを正確に位置決めできるように構成されている。
実開平6−70962号公報 米国特許6247631号
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、精密且つ高速が要求される工業的用途において、自動的に供給される糸はんだが、却ってはんだ付け作業の妨げとなる。このため、工業的用途において著しく作業効率を低下させるものであるばかりか、近年プリント基板の集積度が高まりつつあるのに伴い、全く使用できないケースも増えている。
また、この特許文献1は、こて先チップの先端に糸はんだを供給する必要性から、先端を屈曲形成してなるヒータ部と、ヒータ部の本体に直交して設けられ、ヒータ部の屈曲先端に向けて糸はんだを送るハンドル部とが必要となり、その結果、この特許文献1の構成は、こて先チップとハンドル部とが一直線上に揃うはんだごてには適用できない。
更にまた、特許文献1の構成では、不活性ガスの流路を形成するためには、ヒータ部に被せる円筒状のパイプをハンドル部から突出させる必要がある。そのため、このパイプの太さが精密なはんだ付け作業の邪魔になるだけでなく、ハンドル部から突出するパイプを、ヒータ部に対して正確に位置決めすることが困難であり、要するに、不活性ガスの均一な流路を形成できないという問題があった。
一方、特許文献2に記載の発明は、こて先チップとハンドル部とが一直線上に揃うはんだごてにおいて、ヒータ部の外周やパイプの内周に突起を設けて、ヒータ部とパイプを正確に位置決めすることにより、不活性ガスの均一な流路を実現している。
しかしながら、特許文献2の発明のように、ヒータ部の外周やパイプの内周に複数の突起を設けるのは、その分だけ製造効率が悪いので、より簡単に製造できるはんだごてが望まれていた。
その他の要求として、Pbフリーはんだに対処できるだけでなく、はんだ付け作業の作業内容が変った場合にも、特別の道具を用いることなく即座にコテ先を変更できるはんだごてが望まれていた。
本発明は、前記の問題点に着目してなされたものであって、煩雑な作業を伴うことなく製造でき、精密且つ高速なはんだ付け作業を可能としつつ、コテ先温度を高く設定しても、コテ先チップの酸化を抑制することができるはんだごてを提供することを主たる目的とする。また、本発明は、煩雑な作業を伴うことなく製造することができるはんだごての組立て方法および効率良くヒータカートリッジを交換することができる方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1に係るはんだごては、先端部にこて先チップが設けられるとともに、該こて先チップを加熱するヒータを内蔵する略棒状のヒータカートリッジと、前記ヒータカートリッジの基端側を保持するはんだごて本体部とを備えたはんだごてにおいて、前記ヒータカートリッジの基端側に設けられ、ガスを当該ヒータカートリッジの内部に導く導入開口と、前記ヒータカートリッジの前記導入開口よりも先端側に設けられ、ガスを当該ヒータカートリッジの外部に導出する導出開口とを備え、前記はんだごて本体部の、前記導入開口に対応する位置よりも基端側に設けられ、当該はんだごて本体部の内部にガスを導入するガス導入部と、前記ガス導入部と前記導出開口とを連通するガス通路とが形成されるとともに、前記導出開口から導出されたガスが前記こて先チップの先端付近の周囲から噴出するように構成されていることを特徴とする。
ここで、ガスとしては窒素等の不活性ガスが好適であるが、必ずしもそれに限定するものではない。また、本明細書において、先端側とははんだ付けを直接行うこて先チップの先端側をいい、基端側とは、ヒータカートリッジの軸方向において先端側と反対側をいう。
この構成において、前記ヒータカートリッジには、前記導出開口から導出されたガスを前記こて先チップの先端付近に導くガス導出管と、前記ガス導出管を支持する導出管装着部とが設けられ、前記導出管装着部は、前記入力開口と前記出力開口との間に設けられているようにしても良い(請求項2)。
さらに、前記ガス導出管は、前記ヒータカートリッジよりやや大きい内管と、前記内管の外周に移動可能に嵌合された袋ナットとを含むように構成することも好適である(請求項3)。
またさらに、前記はんだごて本体部が筒状の中間保持体を介して前記ヒータカートリッジを保持するように構成され、前記ヒータカートリッジの外周には、前記中間保持体の内周形状に対応して係合部が設けられ、前記中間保持体が、前記ヒータカートリッジを前記係合部によって軸方向及び径方向に位置決めして保持するように構成しても良い(請求項4)。
さらに、発光体と、前記発光体が発する光を透過するとともに、少なくとも一部が前記はんだごて本体部の表面に露出する表示部とを備え、前記表示部には前記はんだごて本体の軸方向に貫通する貫通穴が設けられるとともに、該表示部が該貫通穴以外の部分で前記はんだごて本体の内部を先端側と基端側とに略隔絶するように構成され、前記貫通穴が前記ガス通路の一部を構成するとともに、該貫通穴には該貫通穴の前後の部材を電気的に接続する導線が挿通されているように構成しても良い(請求項5)。
前記請求項1〜5の構成において、前記ヒータカートリッジの基端側には、前記ヒータを含む電気部品と接続される第1カートリッジ側端子および第2カートリッジ側端子が設けられるとともに、前記電気部品からの漏れ電流をアースするためのアース接続部が設けられ、前記はんだごて本体部には、前記ヒータカートリッジの基端側が挿着される電気接続部が設けられ、前記電気接続部は、前記はんだごて本体の内部に導入された導線と接続される第1本体側端子、第2本体側端子およびアース端子を備えるとともに、前記ヒータカートリッジが挿着されることによって、前記第1カートリッジ側端子と前記第1本体側端子とを、前記第2カートリッジ側端子と第2本体側端子とを、前記アース接続部と前記アース端子とを、それぞれ電気的に接続するように構成することも好適である(請求項6)。
或いは前記請求項1〜5の構成において、前記ヒータカートリッジの基端側には、前記ヒータを含む電気部品からの漏れ電流をアースするためのアース接続部が設けられ、前記はんだごて本体部には、前記ヒータカートリッジの基端側が挿着される電気接続部が設けられ、前記電気接続部の後端付近に、前記はんだごて本体の内部に導入された導線と接続されるアース端子が設けられるとともに、該電気接続部の前端付近には、周方向の一部が切り欠かれた環状に成形された電極である環状導電部材が設けられ、前記アース端子が先端側に延長されて前記環状導電部材に電気的に接続され、前記環状導電部材は、前記ヒータカートリッジの挿着によって押し広げられるとともに、前記アース接続部と電気的に接続されるように構成しても良い(請求項7)。
請求項6及び7の構成において、ヒータ以外の電気部品として、たとえば温度センサを挙げることができるが、これに限定するものではない。
請求項8の発明は、請求項4記載のはんだごての組立て方法であって、前記ヒータカートリッジを前記中間保持体に挿着した後、前記ヒータカートリッジの基端側を前記はんだごて本体に挿入するようにしたはんだごての組立方法である。
請求項9の発明は、請求項4記載のはんだごてにおけるヒータカートリッジの交換方法であって、前記中間保持体を先端側に引っ張ることによって、前記中間保持体と共に前記ヒータカートリッジを引き抜くようにしたはんだごてのヒータカートリッジの交換方法である。
請求項1の発明によると、はんだ付けの際、窒素等の不活性ガスをはんだごて本体部に導入し、ガス通路を通過させてこて先チップの先端付近の周囲から噴出させることができる。つまり無酸素雰囲気中でのはんだ付けを行うことができる。したがって、Pbフリーはんだに対応すべく、こて先温度を高く設定しても、こて先チップの酸化を効果的に抑制することができる。
しかも、はんだごて本体の内部にガス通路を形成し、特に、略棒状のヒータカートリッジの内部をそのガス通路の一部としている。したがって、簡単な構造でガス通路を形成することができる。しかも、ヒータカートリッジに設けられた導入開口付近をガス雰囲気とするだけで容易にヒータカートリッジ内にガスを導入することができ、またこて先チップ付近に導出開口を設けることにより、その付近をガス雰囲気にすることができるので、煩雑な位置決め作業を伴うことなく製造することができる。
また、ガス導入部をはんだごて本体の基端側に設けることにより、接続されるガス導入管がはんだ付け作業の妨げとなり難いように配索することができる。さらに前記のようなガス通路とすることにより、はんだごて全体を高度に小型化することができる。そしてさらに、こて先チップを含むヒータカートリッジ全体を略直線的な棒状に形成することができる(ただし本発明はそれに限定するものではない)。これらの効果により、精密且つ高速なはんだ付け作業を容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、導出開口から導出されたガスを、ガス導出管によって効率良くこて先チップの先端付近に噴出させることができる。このガス導出管を請求項3のように構成することにより、容易に着脱自在とすることができる。つまりガスを噴出させずにはんだ付けを行う際にはガス導出管を取り外して作業を行うことができ、より作業効率を高めることができる。
請求項4の発明によると、ヒータカートリッジと中間保持体とを一体としたサブアッセンブリ状態とすることができる。通常、はんだ付け作業の内容に応じて、異なる形状のこて先チップが必要となる。ヒータカートリッジとを中間保持体とを一体化させたサブアッセンブリを交換部材として複数準備しておき(請求項8および請求項9参照)、適宜その交換部材ごと交換できるようにすると効率的である。
さらにたとえば、この中間保持体が、把持グリップ(はんだ付け作業時の握り部)となるように構成すれば、複数の作業者ではんだごてを共用することができる。通常、把持グリップには作業者の握り癖がつくため、1台のはんだごてを複数の作業者で共用することは、作業時に違和感を生じさせ、繊細なはんだ付けの妨げとなるので好ましくない。また衛生上も好ましくない。しかし前記のように構成すれば、作業者ごとに把持グリップを準備しておき、作業者に応じて把持グリップを交換することにより、作業に支障をきたすことなく、衛生上の問題も最小としつつ1台のはんだごてを複数の作業者で共用することができる。
請求項5の発明によると、表示部に設けられた貫通穴が、導線の通路とガス通路とを兼用するので、はんだごてをより小型化することができる。また、表示部がはんだごて本体の内部を先端側と基端側とに略隔絶するように構成されているので、はんだごて本体の表面の全周にわたって帯状に表示部を露出させることができる。したがって、表示部の視認性を高めることができる。なお表示部は、発光体の発光時にその光をはんだごて本体の表面に透過して点灯することにより、情報を発信することができる。表示内容は特に限定するものではないが、例えばヒータへの通電中に表示部を点灯させるように構成すれば、作業者はヒータへの通電状態を的確に把握することができる。
請求項6の発明によれば、電気部品とはんだごて本体の外部との電力や信号の授受を円滑に行うことができ、また電気部品からの漏れ電流を確実にアースすることができる。
さらに請求項7の発明によれば、ヒータカートリッジを電気接続部に挿着するだけで容易且つ確実に電気部品からの漏れ電流をアースすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るはんだごて1の正面図である。また図2は、図1の分解斜視図である。はんだごて1の主要構成部材は、先端にこて先チップ10を備えたヒータカートリッジ2と、ヒータカートリッジ2の先端側に固定されるガス導出管3と、ヒータカートリッジ2の中央部に強く固定される把持ハンドル4(中間保持体)と、ヒータカートリッジ2と把持ハンドル4とが一体化された状態で、ヒータカートリッジ2の基端部が挿入されるハンドルベース5(はんだごて本体部)と、ハンドルベース5の基端側に設けられて不活性ガス(窒素等)をハンドルベース5の内部に導入するガス導入部6と、ガス導入部6に接続されるガス導入管65と、ハンドルベース5から導出されるケーブル7と、ケーブル7の終端部に設けられる電気コネクタ8とを中心に構成されている。
はんだ付けを行う際には、図1に示すような完成状態で作業を行うが、はんだごて1は、作業者が手作業で容易に分割できるように構成されている。図3は、その分割状態を示す部分断面図である。図3に示すように、はんだごて1は、大きく2分割される。すなわち、ヒータカートリッジ2、ガス導出管3および把持ハンドル4からなる交換部材80と、ハンドルベース5から電気コネクタ8(図1,図2に示す)に至る部分とに手作業で容易に分割することができる。さらに交換部材80は、ガス導出管3を手作業で容易に着脱できるように構成されている。
以下、各部材について詳細に説明する。図4は、ヒータカートリッジ2の断面正面図である。但し中央の一部を省略して軸方向に短縮して示している。また図2および図3に示す状態に対して軸を中心に90度回転した状態を示している。
図2〜図4に示すように、ヒータカートリッジ2は、中空円筒状に形成された導電性の中空パイプ9と、中空パイプ9の先端に固着されるこて先チップ10と、中空パイプ9の外周に固着される導出管装着部11と、こて先チップ10の取付穴10aに挿入されるヒータ部12(電気部品)とを中心に構成されている。ヒータ部12の先端には、温度センサ13(電気部品)が設けられており、ヒータ部12と温度センサ13とは、取付穴10aに充填されたセラミックコート材14によって図4に示す状態に固定されている。ここで、セラミックコート材14は、例えば、バインダとアルミナとを含んだ水溶液が固化されたものである。
ヒータ部12から導出される2本の導線15a,15bは、中空パイプ9の中を通って基端側の第1カートリッジ側端子16aおよび第2カートリッジ側端子16bに電気的に接続され、中空パイプ9の基端部は樹脂製のキャップ17dによって密封されている。
中空パイプ9は、その前端側の大部分が導電性のパイプ本体部16cからなり、パイプ本体部16cよりも基端側に第1,第2カートリッジ側端子16a,16bが配設されている。パイプ本体部16cは、ヒータ部12および温度センサ13からの漏れ電流をアースするために、アース端子40(図7(a)参照)と電気的に接続されるアース接続部としても機能する。
中空パイプ9の、パイプ本体部16cよりも基端側の構成を更に説明すると、環状の第1カートリッジ側端子16aと第2カートリッジ側端子16bとの間には絶縁材17bが配設され、電気的に絶縁されている。同様に、第1カートリッジ側端子16aとキャップ17dとの間および第2カートリッジ側端子16bとパイプ本体部16cとの間にも、それぞれ絶縁材17a,17cが配設されて電気的に絶縁されている。
第1カートリッジ側端子16aと絶縁材17a,17bとの各境界部、および第2カートリッジ側端子16bと絶縁材17b,17cとの各境界部には、複数のガス導入穴19(導入開口)が設けられている。ガス導入穴19は、中空パイプ9の外部と内部とを連通させる穴で、不活性ガスを中空パイプ9の内部に導く導入口となっている。
一方図2及び図4に示すように、中空パイプ9には、導出管装着部11よりやや先端側に複数のガス導出穴18(導出開口)が形成されている。ガス導出穴18は、中空パイプ9の外部と内部とを連通させる穴で、導入された不活性ガスを中空パイプ9の外部に導く導出口となっている。
図2に示すように、パイプ本体部16cには、導出管装着部11より後端側に2つの突条50,51(係合部)が離間して設けられている。突条50,51の外径は、ともに把持ハンドル4の内径とほぼ一致しており、突条50の外周と把持ハンドル4の内周とが係合することにより、把持ハンドル4とヒータカートリッジ2の径方向のブレが防止されるように構成されている。
また、突条51は、中空パイプ9の後端側から把持ハンドル4を挿入した際に、把持ハンドル4の内周に形成された段差(不図示)と係合して、把持ハンドル4を軸方向に位置決めする役目も果たしている。すなわち、把持ハンドル4は、把持ハンドル4の先端が導出管装着部11に接触する手前で、突条51によって、それ以上の挿入が阻止される。
図2および図4に示すように、ガス導出管3は、中空パイプ9よりやや大径の内管20と、内管20の先端外周に密着して嵌合される外管21と、内管20の外周に移動可能に嵌合される円筒状の袋ナット22とで構成されている。ここで、外管21の先端は、こて先チップ10の形状に合わせて先細に形成されている。一方、内管20の基端側には、大径のフランジ部20aが径方向外向きに環状に形成されている。なお、こて先チップ10の形状は、はんだ付け作業の作業内容や作業対象に合わせて、複数の種類が存在するので、それに合わせて、外管21の形状も複数の種類が存在する。
図4に示すように、袋ナット22は、詳細には、内周径の異なる先端部22aと基端部22bとに区分され、基端部22bの内周面には、導出管装着部11に螺合するネジ溝が形成されている。そして、先端部22aの内周径は、内管20の外径より大きく設定されている。また、先端部22aの内周径は、内管20のフランジ部20aの外径や、外管21の基端側の外径より小さく設定されている。したがって、袋ナット22は、内管20の前後いずれの方向からも抜け落ちることがない。
ところで、袋ナット22の基端部22bの内周径は、フランジ部20aの外周径r(図2に示す)とほぼ同一に形成されている。また、フランジ部20aの前後面に当接する、袋ナット先端部22aと導出管装着部11の各接触面は、フランジ部20aに対応して、中空パイプ9の軸方向に直交して形成されている。
そのため、袋ナット22を導出管装着部11にネジ込んでフランジ部20aを装着部11の接触面に押し当てると、それだけで、図4に示すように、内管20が袋ナット22に対して正しく位置決めされることになる。そして、袋ナット22をネジ込んだ状態では、袋ナット22と導出管装着部11と中空パイプ9とが一体化されるので、結局、内管20が中空パイプ9に対して正しく位置決めされることになり、内管20と中空パイプ9の間には均一な隙間が形成される。この隙間は、ガス導出穴18から導出された不活性ガスを、外管21の先端側(つまりこて先チップ10の先端の周囲)に導くガス通路となっている。なお、このガス通路の基端側は、フランジ部20aと、導出管装着部11の密着によって閉塞されている。図4に、不活性ガスの経路を矢印nで示す。
このように、本実施形態の構造は、特許文献2に示されるような従来構造とは異なり、内管20の内周面や中空パイプ9の外周面に位置決め用の突起を設ける必要がなく、単純な構成でありながら、中空パイプ9の外側に均一なガス通路を形成している。
図2に示すように、把持ハンドル4は、プラスチック製の内側筒体23と、内側筒体23を覆う弾性ポリマー製の外側筒体24とで構成されている。内側筒体23および外側筒体24は、いずれも熱伝導性の低い材料からなる。本実施形態では、外側筒体24の材質として弾性ポリマーのPVC(polyvinyl chloride)を使用しているが、ゴムを含め、他のエラストマを使用しても良い。外側筒体24は、適宜な色に着色可能となっている。
内側筒体23は、中空パイプ9にきつく嵌合されるものであり、また、外側筒体24の挿入を受け止めるフランジ部23aが形成されている。また、内側筒体23には、軸方向に複数個(例えば4個)の切込み溝23bが形成され、その切込み溝23bを閉じる向きに付勢された2つの弾性体リング25a,25bが装着されている。そのため、内側筒体23の基端側は、弾性体リング25a,25bによって径方向内側に収縮され、中空パイプ9に外嵌された状態では、把持ハンドル4と中空パイプ9とが一体化される。
把持ハンドル4の外側筒体24は、内側筒体23に嵌合するよう構成されており、内側筒体23の基端側から挿入されることによって、内側筒体23と一体化される。また、外側筒体24は適度な弾力性を有すると共に、その外径は、右手又は左手三本(親指十人指し指+中指)で握るのに適合した大きさに設定されている。中空パイプ9の外径は、プリント基板に搭載されるICなどの集積度に合わせて、ある程度小さく設定する必要があるが、本実施形態では、外側筒体24の外径を作業者の指に適合させている。外側筒体24の基端側である外側筒体基端部24aは縮径され、後述するようにハンドルベース5への挿入部となっている。
図3に示すように、ハンドルベース5は、軸方向両端が開放された円筒状のハンドルベース胴部35と、キャップ状に形成されたハンドルベース基端部36とが、それぞれ表示部68に螺合されることで一体化されている。ハンドルベース胴部35の先端側に形成されたハンドルベース先端部35aには外側筒体支持部28が設けられている。
外側筒体支持部28は、外側筒体24と同様の弾性ポリマー、或いはゴム等の弾力性のある素材からなる円筒状の部材である。その先端部28aの内径は、外側筒体基端部24aの外径に対し、僅かに小径となっている。したがって、把持ハンドル4とハンドルベース5とを結合させるときは、外側筒体基端部24aを外側筒体支持部28に圧入するようになっている。但しその圧入力は、手動での圧入が容易な程度の小さな圧入力となるように設定されている。
また、把持ハンドル4をハンドルベース5から引き抜くときの引き抜き力も、手動で容易に行える程度の弱い引き抜き力となるように設定されている。そして、外側筒体24と外側筒体支持部28は、ともに弾力性のある素材で構成されているので、把持ハンドル4をハンドルベース5から引き抜いた後は、外側筒体基端部24aの外径、および外側筒体支持部28の先端部28aの内径は、それぞれ圧入前の径に復元する。こうして、把持ハンドル4は、ハンドルベース5への着脱が何度でも繰返し行えるように構成されている。
なお、把持ハンドル4をハンドルベース5に挿着したとき、外側筒体基端部24aの外径側と外側筒体支持部28の先端部28aの内径側とは、圧入によって僅かに変形し、その復元力によって互いに密着する。これによって、ハンドルベース胴部35の先端側は気密を保って閉塞されている。
ハンドルベース胴部35の中には電気コネク夕構造体37(電気接続部)が収容されている。図5(a)は電気コネク夕構造体37の斜視図、同図(b)は同図(a)の左側面図、同図(c)は同図(a)のIII−III線断面図である。また図6(a)は図5(c)のIV−IV線断面図であり、図6(b)は電気コネク夕構造体に中空パイプが挿着された使用状態における電極接触状態を示す説明図である。そして図7(a)は図5(c)のV−V線断面図であり、図7(b)は第1,第2本体側端子41,42の正面図、図7(c)は同図(a)における端子本体部39の右側面図である。
電気コネクタ構造体37は、図5(a)に示すように、プラスチック製の端子本体部39に、アース端子40と第1本体側端子41と第2本体側端子42とが内蔵されて構成されている。なお、図5では省略しているが、アース端子40、第1本体側端子41、第2本体側端子42は、それぞれ、ケーブル7から導出されて表示部68を通過した三本の導線70,71,72に接続されている(図8参照)。
端子本体部39は、全体が略円筒形に形成されており、その基端側には、各端子40,41,42に対応して、3つの取付穴46,47,48が形成されている(図7(c)参照)。各取付穴46,47,48は、詳細には、横幅L1の取付溝46a,47a,48aと、横幅L2の取付開口46b,47b,48bとに区分されており、第1,第2本体側端子41,42を、基端側の取付穴47,48から先端側に向けて挿入して装着するようになっている。
端子本体部39には、径方向の対称位置において、矩形状の第1矩形窓51a,51b及び第2矩形窓52a,52bが形成されている(図6(a))。また、この第1矩形窓5lbと第2矩形窓52bから90度離間した位置には、第3矩形窓53bが設けられている(図7(a))。ここで、第1矩形窓51a,5lbと第2矩形窓52a,52bは、それぞれ第1,第2本体側端子41,42に対応して設けられ、第3矩形窓53bは、アース端子40に対応して設けられている。
図6(a),(b)に示すように、端子本体部39の内周径Φ’は、中空パイプ9の外周径Φとほぼ同一で、僅かに大きく形成されている。また、端子本体部39の軸方向の長さは、2つの環状端子16a,16bを完全に収容すると共に、更にハンドル本体部16cの基端部を収容する長さに形成されている。
図7(a)に示すように、アース端子40は、先端側に向けて延長されて環状導電部材38と一体化されている。環状導電部材38は、バネ性を有する材料で形成されており、周方向の一部には、切欠き部38aが形成されている(図5(b))。そのため、径方向に若干の伸縮が可能となり、やや収縮させた状態で端子本体部39に挿入された後、径方向に多少広がることによって、端子本体部39の内周面に確実に装着される。
また、環状導電部材38の軸方向中央には、径方向内向きに突出する小径突出部38bが円周方向に形成されている(図6(a))。そして、この小径突出部38bの内周径は、中空パイプ9の外径Φより、ごく僅か小さく形成されている。そのため、ハンドルベース5にヒータカートリッジ2を挿入すると、小径突出部38bは、中空パイプ9によって径方向外向き又は軸方向にやや押し広げられることになり中空パイプ9と確実に接触した状態でこれを保持することになる。
また図6(b)に示すように、小径突出部38bは、使用状態においてパイプ本体部16cに接触する位置に形成されているので、アース端子40は、小径突出部38bを通してパイプ本体部16cに確実に電気的に接続されることになる。なお、アース端子40は、端子本体部39の先端側(図7(a)の左側)から基端側に向けて挿入され、アース端子40の切起し片40bが、端子本体部39の第3矩形窓53bに係合した状態で装着が完了する(図7(a)参照)。
図6(a)に示すように、第1本体側端子41は、第2本体側端子42より短く形成されているが、何れも、バネ性を有する材料で構成されている。また図7(b),(c)に示すように、第1,第2本体側端子41,42は、各取付溝47a,48aの横幅L1とほぼ同一幅の本体部と、取付開口47b,48bの横幅L2よりやや狭い先端部41a,42aと、挿入止め41d,42dを備えた基端部とで構成されている。また、各本体部には、切起し片4lb,42bが形成され、基端部には、前記した挿入止め41d,42dの他に、導線71、72とのはんだ付け接続用の開口41c,42cが形成されている。
したがって、第1本体側端子41や第2本体側端子42を取付穴47,48から挿入すると、第1,第2本体側端子41,42の本体部が、取付溝47a,48aに挟持されてスライドした後、挿入止め41d,42dが端子本体部39に当接することになり、この当接状態では、各切起し片4lb,42bが端子本体部39の矩形窓5lb,52bに係合して、第1,第2本体側端子41,42の抜けが防止されて確実に保持される。
図6(a),(b)に示すように、第1,第2本体側端子41,42の先端部41a,42aは径方向内向きに屈曲し、さらにその最先端部が径方向外向きに屈曲して形成されている。自由状態では、先端部41a,42aの最内側部が第1、第2矩形窓51a,51bから内径側に張り出している。つまり中空パイプ9の外径より内側に位置している。
そして、中空パイプ9が挿入された使用状態では、その張出し部が外側に押し広げられて中空パイプ9と密着する。このとき、第1,第2本体側端子41,42の先端部41a,42aがそれぞれ第1,第2カートリッジ側端子16a,16bと接触し、確実に電気的に接続されるように構成されている。
このように、第1,第2本体側端子41,42は、本体部が支持された状態で、先端部41a,42aが揺動することにより中空パイプ9との接触を行うように構成されているので、中空パイプの挿入によるストレスが殆どない。
また、互いに長さの異なる第1,第2本体側端子41,42と、互いに軸方向に離間した第1,第2カートリッジ側端子16a,16bとの接触によって電気的接続を実現しているので、中空パイプ9を電気コネク夕構造体37に挿入する際(つまり把持ハンドル4をハンドルベース5に挿入する際)に回転方向の位置決めが不要となっている。
中空パイプ9の外径と端子本体部39の内径とがほぼ一致しているので、中空パイプ9が挿入された状態では、中空パイプ9は、端子本体部39の軸方向の全長にわたって緩やかに保持される。一方、パイプ本体部16cは、パイプ基端部から適度に離間した位置で、環状導電部材38によって全周にわたって確実に保持される。したがって、中空パイプ9を電気コネクタ構造体37に挿入した状態では、中空パイプ9は、電気コネクタ構造体37によって機械的にしっかり保持されることになる。すなわち、第1本体側端子41と第2本体側端子42との長さが異なるので、電気コネクタ構造体37の基端部から小径突出部38bまでの距離が必然的に長くなり、その分だけ中空パイプ9を確実に保持できるようになっている。
また端子本体部39は、ガス通路の一部を構成している。すなわち、不活性ガスは、端子本体部39の基端側の取付穴46,47,48とアース端子40、第1,第2本体側端子41,42との隙間から端子本体部39の内径側に導かれ、さらに中空パイプ9に設けられたガス導入穴19から中空パイプ9の内部に導かれるように構成されている。図6(a)および図7(a)に、不活性ガスの経路を矢印nで示す。
前述したように、ハンドルベース5は、ハンドルベース胴部35とハンドルベース基端部36とが表示部68で結合されたような構成となっている。図8は、表示部68およびハンドルベース基端部36周辺の断面正面図である。表示部68は、半透明の素材からなる部材で、先端側がハンドルベース胴部35と螺合し、後端側がハンドルベース基端部36と螺合するように構成されている。そして各螺合部の間の部分が、全周にわたりハンドルベース5の表面に露出するように構成されている。
表示部68の中央部付近には、発光体として発光ダイオード(LED)69が設けられている。LED69は、ヒータ部12への通電時に発光するように構成されている。LED69が発光すると、半透明の表示部68を透過して、その帯状の表面露出部が点灯する。すなわち、表示部68の点灯によって、作業者は現在ヒータ部12への通電中であることを知ることが出来るように構成されている。
表示部68には、軸方向に貫通する3本の貫通穴68aが設けられている(図8に示す断面ではそのうちの1本が示されている)。3本の貫通穴68aには、それぞれ導線70,71,72が通されている。貫通穴68aの内径は、各導線70,71,72の外径よりも少し大きく、若干の隙間が設けられている。そしてその隙間を通って不活性ガスが基端側から先端側へ通過できるようになっている。つまり貫通穴68aは、導線70,71,72の通路であるとともに、ガス通路の一部を構成している。なお表示部68は、貫通穴68a以外の部分で、ハンドルベース5の内部を基端側と先端側とに隔絶するとともに気密を保っている。
導線70,71,72は、ケーブル7から導出されており、その先端側は、それぞれアース端子40、第1本体側端子41および第2本体側端子42と電気的に接続されている。ケーブル7からはLED69に電気的に接続される導線79も導出されている。
また、表示部68の先端側および後端側には、それぞれ板状の取付板43b,43cが設けられている。取付板43bは、表示部68と電気コネク夕構造体37とを連結し、取付板43cは、ケーブル7の先端部を固定した状態でハンドルベース基端部36の中に収容されている。
ハンドルベース基端部36は、ハンドルベース5の後端に設けられ、その基端部はケーブル接続部59を介してケーブル7に接続されている。ハンドルベース基端部36の基端部は気密を保って閉塞されている。たとえばケーブル7の外周に封止部材を固着させ、この封止部材をハンドルベース基端部36の基端部に圧入するように製造することにより気密が保たれている。
ハンドルベース基端部36の基端側に、ガス導入部6が突設されている。図8に示すように、ガス導入部6には、ハンドルベース基端部36の内部と連通し、ハンドルベース胴部35の径方向に延びる穴である導入通路63と、この導入通路63と連通し、ハンドルベース胴部35の軸方向に延びる穴である導入通路64とが設けられている。そして導入通路64には、接続端子61を介してガス導入管65が接続されている。なお導入通路63には封止ネジ62が設けられ、気密が保たれている。ガス導入管65に供給される不活性ガスは、不図示のバルブ開閉操作によって、その供給と停止とが、切り換え自在となっている。図8に、不活性ガスの経路を矢印nで示す。
ガス導入管65とケーブル7とは、ハンドルベース5の基端側から導出され、複数のクリップ67で束ねられている(図1および図2に示す)。ケーブル7の後端には電気コネクタ8が設けられ、コントローラ(不図示)に接続される。コントローラは、こて先チップ10の設定温度と温度センサ13によって検出された温度との差に基づき、必要に応じてヒータ部12への通電(電力供給)をON/OFFする。すなわち温度センサ13の検出温度が設定温度に比べて所定値以上低く、こて先チップ10の温度を上げるべきときにはヒータ部12へ通電し、それ以外のときには通電を停止する。また、ヒータ部12に通電中はLED69に発光信号を送るように構成されている。さらにケーブル7を介してアース端子板40と電気的に接続されるアース回路を備えている。
次に、はんだごて1の作用を説明する。不活性ガス雰囲気中でのはんだ付け作業を行う際には、まず作業者がコントローラの電源をONとするとともに、こて先チップ10の目標温度を設定する。また不活性ガス用のバルブも開放する。
すると、ケーブル7、第1本体側端子41、第1カートリッジ側端子16a等を介してコントローラと電気的に接続されているヒータ部12が発熱し、こて先チップ10を加熱する。こて先チップ10の温度は温度センサ13によって検出され、第2カートリッジ側端子16b、第2本体側端子42、ケーブル7等を介してコントローラに伝達される。
コントローラは、温度センサ13の検出温度が作業者によって設定された目標温度に比べて所定値以上低いときには、ヒータ部12への通電を行い、それ以外のときには通電を停止する。これによって、こて先チップ10の温度は、設定温度付近に安定的に維持される。
また、パイプ本体部16cが、環状導電部材38、アース端子板40、ケーブル7等を介してコントローラのアース回路に接続されるので、ヒータ部12および温度センサ13からの漏れ電流が確実にアースされる。
またヒータ部12への通電中、コントローラはケーブル7を介して電気的に接続されているLED69に発光信号が送られる。発光信号を受けたLED69は発光し、その光が半透明の表示部68を透過してハンドルベース胴部35の基端側で帯状に点灯する。作業者は、表示部68の点灯/消灯によってヒータ部12への通電状態を的確に把握することができる。
一方、不活性ガス用のバルブの開放に伴って、ガス導入管65を介してガス導入部6に不活性ガスが供給される。不活性ガスは、図8の矢印nに示すように、ガス導入部6からハンドルベース胴部35の内部に導かれ、さらに貫通穴68aを経由してハンドルベース胴部35の内部に導かれる。そして電気コネク夕構造体37を通って(図6(a),図7(a)参照)、中空パイプ9のガス導入穴19に導かれる。さらに不活性ガスは、ガス導入穴19から中空パイプ9の内部に導かれ、図4の矢印nに示すように先端側に導かれる。そしてガス導出穴18から中空パイプ9の外部に導出される。その後、中空パイプ9とガス導出管3の内管20との間の隙間を通って外管21の先端からこて先チップ10の先端に噴出する。
噴出した不活性ガスは、こて先チップ10の先端付近の空気(酸素を含む)と置換され、無酸素雰囲気を生成する。はんだ付けは、この無酸素雰囲気でなされるので、Pbフリーのはんだを用いたはんだ付けであって設定温度が高く設定されていても、こて先チップ10の酸化が効果的に抑制される。
作業者は、好適に握り易く構成された把持ハンドル4を握って操作することにより、能率良くはんだ付け作業を行うことができる。また内側筒体23および外側筒体24は熱伝導性が低いので、熱くならず、快適なはんだ付けを行うことができる。
また、はんだごて1全体が高度に小型化されている上、こて先チップを含むヒータカートリッジ全体が直線的な棒状となっているので、更にはんだ付け作業が行い易い。またガス導入部6をハンドルベース5の基端側に設けることで、ガス導入管65がはんだ付け作業の妨げとならない。以上の効果によって、作業者は精密且つ高速なはんだ付け作業を容易に行うことができる。
なお、従来から用いられてきた有鉛のはんだを用いる場合などで、特に無酸素雰囲気中で行う必要のない場合は、不活性ガス用のバルブを閉じて不活性ガスの供給を停止させれば良い。その際、ガス導出管3の袋ナット22を緩めてガス導出管3を導出管装着部11から切離せば、こて先チップ10の視認性が良くなって、作業し易くなる。
また、はんだ付けの対象部品や部位によってはこて先チップ10を変更する必要が生じる。そのような場合、異なる形状のこて先チップ10を備えた交換部材80を用意しておくだけで、作業内容の変更に適切に対応できる。具体的には、まず把持ハンドル4を先端方向に引っ張ることにより、交換部材80をハンドルベース5から引き抜く(図3参照)。次に、こて先チップ10の形状や大きさが最適の交換部材80を選択し、把持ハンドル4またはヒータカートリッジ2を持って、ヒータカートリッジ2が電気コネク夕構造体37に挿入されるように外側筒体基端部24aを外側筒体支持部28に挿入する。その際、軸回り方向の位置決めが不要であるため、容易に挿入することができる。
ここで、このような交換作業をより円滑化するためには、把持ハンドル4の外側筒体24について、色彩のみ異なる複数の外側筒体24を用いるのが好適である。この場合には、色彩の違いによって、用途別や個人別に準備された交換部材80を、迅速かつ正確に認識することが可能となる。
このように、交換部材80を用意することにより、作業者が所望する形状、サイズ、色及び材質を用いた把持ハンドル4を提供することができる。また、作業者毎に自己の把持ハンドル4を所有することができるので握り癖によって違和感を生じることや衛生上の問題も最小となり、さらに、把持ハンドル4が消耗した際には、はんだごて全体を取り替える必要がないので費用節減にもなる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、具体的な記載内容は、何ら本発明を限定するものではない。すなわち、当業者にとって、本発明の趣旨を逸脱することなく各種の変更が可能であるが、そのような如何なる変更も本発明の権利範囲に含まれる。例えば、実施形態では、把持ハンドル4とハンドルベース5とが分離可能なはんだごてについて説明したが、本発明は、把持ハンドル4とハンドルベース5とを一体化させ、これにヒータカートリッジ2を挿入して完成させるはんだごてを排除する趣旨ではなく、このような構成も好ましい。
また、交換部材80をヒータカートリッジ2、ガス導出管3、把持ハンドル4からなる構成とせず、ヒータカートリッジ2とガス導出管3とからなる構成としても良い。この場合には、それまで使用していた把持ハンドル4の中に、交換すべき交換部材80のヒータカートリッジ2を挿入して引き続き使用することになる。
本発明の実施形態に係るはんだごての正面図である。 図1の分解斜視図である。 図1の分解途中状態を示す部分断面図である。 ヒータカートリッジの断面正面図である。 (a)は電気コネク夕構造体の斜視図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)のIII−III線断面図である。 (a)は図5(c)のIV−IV線断面図、(b)は電気コネク夕構造体に中空パイプが挿着された使用状態における電極接触状態を示す説明図である。 (a)は図5(c)のV−V線断面図、(b)は第1,第2本体側端子の正面図、(c)は(a)における端子本体部の右側面図である。 表示部およびハンドルベース基端部周辺の断面正面図である。
符号の説明
1 はんだごて
2 ヒータカートリッジ
3 ガス導出管
4 把持ハンドル(中間保持体)
5 ハンドルベース(はんだごて本体部)
6 ガス導入部
10 こて先チップ
11 導出管装着部
12 ヒータ部(電気部品)
13 温度センサ(電気部品)
16a,16b 第1,第2カートリッジ側端子
16c パイプ本体部(アース接続部)
18 ガス導出穴(導出開口)
19 ガス導入穴(導入開口)
20 内管
22 袋ナット
37 電気コネク夕構造体(電気接続部)
38 環状導電部材
40 アース端子
41,42 第1,第2本体側端子
50,51 突条(係合部)
68 表示部
68a 貫通穴
69 LED(発光体)
70,71,72 導線

Claims (9)

  1. 先端部にこて先チップが設けられるとともに、該こて先チップを加熱するヒータを内蔵する略棒状のヒータカートリッジと、
    前記ヒータカートリッジの基端側を保持するはんだごて本体部とを備えたはんだごてにおいて、
    前記ヒータカートリッジの基端側に設けられ、ガスを当該ヒータカートリッジの内部に導く導入開口と、
    前記ヒータカートリッジの前記導入開口よりも先端側に設けられ、ガスを当該ヒータカートリッジの外部に導出する導出開口とを備え、
    前記はんだごて本体部の、前記導入開口に対応する位置よりも基端側に設けられ、当該はんだごて本体部の内部にガスを導入するガス導入部と、
    前記ガス導入部と前記導出開口とを連通するガス通路とが形成されるとともに、
    前記導出開口から導出されたガスが前記こて先チップの先端付近の周囲から噴出するように構成されていることを特徴とするはんだごて。
  2. 前記ヒータカートリッジには、前記導出開口から導出されたガスを前記こて先チップの先端付近に導くガス導出管と、
    前記ガス導出管を支持する導出管装着部とが設けられ、
    前記導出管装着部は、前記入力開口と前記出力開口との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のはんだごて。
  3. 前記ガス導出管は、前記ヒータカートリッジよりやや大きい内管と、前記内管の外周に移動可能に嵌合された袋ナットとを含むことを特徴とする請求項2記載のはんだごて。
  4. 前記はんだごて本体部が筒状の中間保持体を介して前記ヒータカートリッジを保持するように構成され、
    前記ヒータカートリッジの外周には、前記中間保持体の内周形状に対応して係合部が設けられ、
    前記中間保持体が、前記ヒータカートリッジを前記係合部によって軸方向及び径方向に位置決めして保持するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のはんだごて。
  5. 発光体と、
    前記発光体が発する光を透過するとともに、少なくとも一部が前記はんだごて本体部の表面に露出する表示部とを備え、
    前記表示部には前記はんだごて本体の軸方向に貫通する貫通穴が設けられるとともに、該表示部が該貫通穴以外の部分で前記はんだごて本体の内部を先端側と基端側とに略隔絶するように構成され、
    前記貫通穴が前記ガス通路の一部を構成するとともに、該貫通穴には該貫通穴の前後の部材を電気的に接続する導線が挿通されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のはんだごて。
  6. 前記ヒータカートリッジの基端側には、前記ヒータを含む電気部品と接続される第1カートリッジ側端子および第2カートリッジ側端子が設けられるとともに、前記電気部品からの漏れ電流をアースするためのアース接続部が設けられ、
    前記はんだごて本体部には、前記ヒータカートリッジの基端側が挿着される電気接続部が設けられ、
    前記電気接続部は、前記はんだごて本体の内部に導入された導線と接続される第1本体側端子、第2本体側端子およびアース端子を備えるとともに、前記ヒータカートリッジが挿着されることによって、前記第1カートリッジ側端子と第1本体側端子とを、前記第2カートリッジ側端子と前記第2本体側端子とを、前記アース接続部と前記アース端子とを、それぞれ電気的に接続するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のはんだごて。
  7. 前記ヒータカートリッジの基端側には、前記ヒータを含む電気部品からの漏れ電流をアースするためのアース接続部が設けられ、
    前記はんだごて本体部には、前記ヒータカートリッジの基端側が挿着される電気接続部が設けられ、
    前記電気接続部の後端付近に、前記はんだごて本体の内部に導入された導線と接続されるアース端子が設けられるとともに、該電気接続部の前端付近には、周方向の一部が切り欠かれた環状に成形された電極である環状導電部材が設けられ、
    前記アース端子が先端側に延長されて前記環状導電部材に電気的に接続され、
    前記環状導電部材は、前記ヒータカートリッジの挿着によって押し広げられるとともに、前記アース接続部と電気的に接続されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のはんだごて。
  8. 請求項4記載のはんだごての組立て方法であって、
    前記ヒータカートリッジを前記中間保持体に挿着した後、前記ヒータカートリッジの基端側を前記はんだごて本体に挿入するようにしたはんだごての組立方法。
  9. 請求項4記載のはんだごてにおけるヒータカートリッジの交換方法であって、
    前記中間保持体を先端側に引っ張ることによって、前記中間保持体と共に前記ヒータカートリッジを引き抜くようにしたはんだごてのヒータカートリッジの交換方法。
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