JP2006101391A - 放送受信装置、放送受信方法及び放送受信プログラム - Google Patents
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Abstract
デジタル放送の音質に対して、ユーザの手を煩わせることなく、コンテンツの種別に応じた音質調節を行うことを特徴とする。
【解決手段】
受信した放送データを蓄積し、蓄積した放送データに含まれる音声データと番組情報を取得して、番組情報から現在視聴中の番組の種別を判別し、判別した番組の種別に応じた音質設定の情報に基づき、音質制御パラメータを設定することで音質モードを自動的に設定して、音質調整された音声を出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明の他の目的は、音質制御パラメータを設定することで音質制御を行う放送受信装置、放送受信方法及び放送受信プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、視聴中の番組を遡って再生するタイムシフト再生、又は、録画した状態のデータに対しても音質制御効果を得ることが可能な放送受信装置、放送受信方法及び放送受信プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、前記番組情報に応じて音質制御を行うことにより、視聴環境を変更する放送受信装置、放送受信方法及び放送受信プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、ユーザが自ら音質調整を行う際、前記音質調整に関する操作を行うための画面を表示することで、ユーザの操作を支援することを可能とする放送受信装置、放送受信方法及び放送受信プログラムを提供することである。
例えば、番組付帯情報の大分類ジャンル別に、音楽系コンテンツ、スピーチ系コンテンツを始めとする放送プログラムに応じた音声信号処理を施すことにより、コンテンツに対応した視聴環境を実現できる。
音楽系コンテンツは高域及び低域を増強し豊かな音楽表現が可能となり、スピーチ系コンテンツは中域強調によりノイズが減少して聞き取り易くなる。
また、番組付帯情報の詳細分類ジャンル別に適切な音場効果信号処理を施すことにより、ライブ、映画、音楽、スピーチといったコンテンツに対応した最適な臨場感を実現できる。
また、番組視聴中にユーザが好みに応じて音質設定値の変更を行った場合に、変更された音質設定値を視聴中の番組情報に対応する音質設定値として保存することで、番組情報に応じた音質の設定を容易にする効果がある。
本発明の第1実施形態として、TVチューナ内蔵PC(パソコン)を始めとするデジタル放送受信装置を例にして説明する。但し、実際には、本発明の放送受信装置はデジタル信号を受信可能な受信装置であれば良く、前述の例に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態は、信号受信部1と、データ書き込み部2と、データ蓄積部3と、データ読み出し部4と、音声信号復号部5と、番組情報取得部6と、解析制御部7と、音質制御部8と、音声出力部9とを備えている。
なお、これらの構成要素は各々独立した装置である必要はなく、各々の機能を組み合わせて一体化した装置であっても良い。
以上の手順により、例えば、EPG(Electronic Program Guide)の番組ジャンルの情報から現在視聴中の放送の種別を特定し、その結果に応じた音質設定を自動的に設定することを可能としている。EPGとは、「電子番組ガイド」のことであり、テレビの画面に番組表を表示するシステムである。一般的には、新聞のテレビ番組欄のような構成をしており、ある時間帯に放送される番組が表示される。視聴者は、EPG上で所望の番組を選択、視聴、予約することができる。EPGには、電波の隙間を使って番組表データを送出し、専用の端末で受信する方式と、テレビにつなげるインターネット端末を利用する方式がある。EPGのデータを元に録画予約ができるビデオデッキもある。
また、音声制御部8には音質を制御するパラメータとして、ニュースのスピーチ系コンテンツ/音楽番組/映画放送のそれぞれの音声コンテンツに対応した音声調整(高域、中域、低域)の調整値や、音場調整(サラウンド効果)の設定値を保持する。なお、これらの値は事後的に変更可能としても良い。音質制御のパラメータとして、具体的には、音質のイコライジングの調整値(高域、中域、低域のそれぞれのレベル)、サラウンドのON/OFF、サラウンドのレベルといったものが考えられる。但し、実際には、特にこれらに限定されるものではない。
TSは、多重信号形式の1つで、デジタル放送の多重化信号として採用されている。TSは、映像や音声、データなどの個別のストリームを、アプリケーションや伝送路の種類によらずに共通の信号形式で扱い、1つのストリームとして伝送できる。
TSは、TSパケット(TS_packet)が複数個集まって構成される。
TS_packetは188byteの固定長パケットである。TS_packetは4byte固定長のパケットヘッダと可変長のアダプテーションフィールド(adaptation field)及びペイロード(payload)で構成される。パケットヘッダにはPID(パケット識別子)や各種のフラグが定義されている。このPIDによりTS_packetの種類が識別される。adaptation_fieldとpayloadはどちらかだけが存在する場合と両方が存在する場合があり、その有無はパケットヘッダ内のフラグ(adaptation_field_control)により示される。
信号受信部1は、外部からデジタル信号を受信する。ここでは、デジタル放送の信号を受信する(ステップS301)。
データ書き込み部2は、信号受信部1が受信した信号をデータ蓄積部3に格納する。ここでは、信号受信部1で受信した放送データをTS形式でデータ蓄積部3に保存する(ステップS302)。
データ読み込み部4は、データ蓄積部3に保存されたデータを読み出す。ここでは、データ蓄積部3から、保存されたTS形式の放送データを読み出す(ステップS303)。
音声信号復号部5は、データ読み込み部4が読み出したデータから、音声データを抽出し復号化する(ステップS304)。
番組情報取得部6は、データ読み込み部4が読み出した番組データから、番組情報を読み出す(ステップS305)。なお、ステップS305はステップS304と同時に実施しても良い。また、ステップS304とステップS305の順番を入れ替えてステップS305をステップS304の前に実施しても良い。
解析制御部7は、番組情報取得部6が取得した番組情報を解析し、音質制御部8に対応した音質制御パラメータを設定する(ステップS306)。
音質制御部8は、音声信号復号部5が復号化した音声信号に対し、音質及び音場効果の制御を行う(ステップS307)。例えば、EPG(Electronic Program Guide)の番組ジャンルの情報から現在視聴中の放送の種別を特定し、その結果に応じた音質設定を自動的に設定する。前記音質制御を実施するタイミングについては、番組を途中で変更しても追従することができるようにするため、番組視聴中に随時自動的に制御する。実施の方法としては、例として、番組変更の検出時の実施、一定間隔での実施が考えられる。但し、これらの例に限定するものではない。
音声出力部9は、音質制御部8からの音声出力を増幅し、音声として出力する(ステップS308)。
ジャンル分類については、番組の内容に応じて、例えば、大分類、中分類といった区分に分類することが考えられる。なお、大分類のみの分類も可能である。この場合、大分類は、「音楽」、「映画」、「ライブ」といった大まかなジャンルや、「スピーチ重視」「臨場感重視」といった音域に関する区分で分類する。中分類は、大分類の中身について更に細かく分け、「音楽」であれば「国内ロック・ポップス」、「クラシック・オペラ」「歌謡曲・演歌」と分類し、映画であれば「洋画」「邦画」「アニメ」と分類する。また、必要とあらば、中分類の中身を更に細かく分類するための小分類を設定しても良い。これらのジャンル分類に従って音質の設定を行うようにする。
そのため、ジャンルについては、最大で、大分類16種類、中分類16種類に分類される可能性があるため、16x16=256種類(未定義分類を含む)に分類される可能性がある。
しかし、実際には、全てのパターンをテーブルに定義する必要は無く、大分類だけで分類しても問題無い。このとき、中分類についてはオプションとし、更に細かく分類する際に用いるものとする。
ジャンルによる音質の設定値については、予め各ジャンルに応じた最適な推奨の設定値を保存しておく。例えば、大分類に従って音質の設定を行う場合、「音楽」であれば音声の低域、高域を適度に強調する。「映画」であれば音声の低域、高域を強調し、サラウンド効果による臨場感を強調する。また、「スピーチ重視」であれば音の中域を強調し、音声を聞き取り易くするといった設定が考えられる。中分類について音質の設定を行う場合も同様に、各々のジャンル分類に従って音質の設定を行うようにする。
また、予め設定した推奨の指定値が、必ずしもユーザの好みに合わない場合や、大分類に応じた音質設定では不十分で、更に細かくユーザが中分類に応じて細かく音質の設定を行いたい場合も考えられ、その場合に予め設定されたジャンル別の設定値をユーザが番組を視聴しながら変更可能にしても良い。例えば、現在視聴中の番組の音質が気に入らない場合、図6に示す音質設定の画面を表示し、リモコンの操作により、音質を確認しながらそのジャンルの設定値をユーザが変更できるようにする。変更した設定値は現在視聴中の番組のジャンルの設定値としてテーブルに保存することで、次回、同じジャンルの番組を視聴した場合に、その設定値が反映されるようになる。以上の操作により、予め設定された、ジャンル毎の音質に固定されることなく、ジャンル毎にユーザの好みに応じた設定値に変更することが可能となる。
また、番組の視聴を中断せずに、ユーザに音質設定の操作を行わせることもできる。この場合、音質設定の画面は、番組の視聴を妨害しない形で表示される。例えば、画面上に音質設定用の小画面を表示して、この小画面上でユーザに音質設定を行わせても良い。あるいは音質設定の画面を表示する表示部を放送受信装置自体が備えていても良い。
なお、ユーザにより音質設定が行われたジャンルと同じ番組を視聴する時は音質設定の画面を起動しないようにしても良い。例えば、音質設定の画面を起動するのは、音質設定が未設定の時又は初期状態の時のみにしておき、一度でも設定が行われたジャンルと同じ番組を視聴する時は音質設定の画面を起動しないようにする。
2… データ書き込み部
3… データ蓄積部
4… データ読み出し部
5… 音声信号復号部
6… 番組情報取得部
7… 解析制御部
8… 音質制御部
9… 音声出力部
Claims (18)
- データをデジタル信号で受信する信号受信部と、
前記受信したデータを保存するデータ蓄積部と、
前記保存したデータから音声データを抽出し復号する音声信号復号部と、
前記保存したデータから番組情報を取得する番組情報取得部と、
前記番組情報を解析し音質制御パラメータを設定する解析制御部と、
前記音質制御パラメータに基づいて前記復号した音声信号に対し、音質制御する音質制御部と、
前記音質制御部からの音声出力を増幅し音声として出力する音声出力部と
を具備する
放送受信装置。 - 請求項1に記載の放送受信装置において、
前記解析制御部は、前記音質制御パラメータを、前記番組情報に対応した設定値のテーブルとして保持している
放送受信装置。 - 請求項1又は2に記載の放送受信装置において、
前記番組情報は、番組の内容に応じて大分類、中分類に分類される
放送受信装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の放送受信装置において、
前記音質制御部は、視聴中の番組を遡って再生するタイムシフト再生、又は、録画した状態のデータに対して前記音質制御を実施する
放送受信装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の放送受信装置において、
前記音質制御部は、前記音質制御を自動的に行うことにより、前記番組情報に応じて視聴環境を変更する
放送受信装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の放送受信装置において、
前記音質制御部は、音質設定が未設定又は初期状態の場合、番組視聴開始時又は番組変更時に、ユーザに前記音質設定を行わせるための画面を起動し、前記ユーザの操作に基づいて設定された前記音質制御パラメータを記憶する
放送受信装置。 - データをデジタル信号で受信するステップと、
前記受信したデータを保存するステップと、
前記保存したデータから音声データを抽出し復号するステップと、
前記保存したデータから番組情報を取得するステップと、
前記番組情報を解析し音質制御パラメータを設定するステップと、
前記音質制御パラメータに基づいて前記復号した音声信号に対し、音質制御するステップと、
前記音質制御部からの音声出力を増幅し音声として出力するステップと
を具備する
放送受信方法。 - 請求項7に記載の放送受信方法において、
前記音質制御パラメータを、前記番組情報に対応した設定値のテーブルとして保持する
放送受信方法。 - 請求項7又は8に記載の放送受信方法において、
前記番組情報は、番組の内容に応じて大分類、中分類に分類される
放送受信方法。 - 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の放送受信方法において、
視聴中の番組を遡って再生するタイムシフト再生、又は、録画した状態のデータに対して前記音質制御を実施する
放送受信方法。 - 請求項7乃至10のいずれか一項に記載の放送受信方法において、
前記音質制御を自動的に行うことにより、前記番組情報に応じて視聴環境を変更する
放送受信方法。 - 請求項7乃至10のいずれか一項に記載の放送受信方法において、
音質設定が未設定又は初期状態の場合、番組視聴開始時又は番組変更時に、ユーザに前記音質設定を行わせるための画面を起動し、前記ユーザの操作に基づいて設定された前記音質制御パラメータを記憶する
放送受信方法。 - データをデジタル信号で受信するステップと、
前記受信したデータを保存するステップと、
前記保存したデータから音声データを抽出し復号するステップと、
前記保存したデータから番組情報を取得するステップと、
前記番組情報を解析し音質制御パラメータを設定するステップと、
前記音質制御パラメータに基づいて前記復号した音声信号に対し、音質制御するステップと、
前記音質制御部からの音声出力を増幅し音声として出力するステップと
を具備する
放送受信プログラム。 - 請求項13に記載の放送受信プログラムにおいて、
前記音質制御パラメータを、前記番組情報に対応した設定値のテーブルとして保持する
放送受信プログラム。 - 請求項13又は14に記載の放送受信プログラムにおいて、
前記番組情報は、番組の内容に応じて大分類、中分類に分類される
放送受信プログラム。 - 請求項13乃至15のいずれか一項に記載の放送受信プログラムにおいて、
視聴中の番組を遡って再生するタイムシフト再生、又は、録画した状態のデータに対して前記音質制御を実施する
放送受信プログラム。 - 請求項13乃至16のいずれか一項に記載の放送受信プログラムにおいて、
前記音質制御を自動的に行うことにより、前記番組情報に応じて視聴環境を変更する
放送受信プログラム。 - 請求項13乃至17のいずれか一項に記載の放送受信プログラムにおいて、
音質設定が未設定又は初期状態の場合、番組視聴開始時又は番組変更時に、ユーザに前記音質設定を行わせるための画面を起動し、前記ユーザの操作に基づいて設定された前記音質制御パラメータを記憶する
放送受信プログラム。
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