JP2006100437A - 研磨パッド及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

研磨パッド及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 CMP装置の研磨テーブルに張り付けられた研磨パッドを、容易に剥離することを目的とする。
【解決手段】 研磨パッド11として、一主面側において被加工物の研磨を行う研磨層と、前記研磨層の他の主面側に設けられた粘着層とを有し、前記研磨層に切り取り線17を形成し、研磨テーブルからの剥離を容易にする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被加工物表面を研磨する研磨パッド、及びその研磨パッドを装着した化学機械研磨装置による研磨工程を有する半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造における基板表面の平坦化は、極めて重要である。近年、光リソグラフィによる微細パターン形成が進むと共に、短波長の光が用いられ、そのため、焦点深度が浅くなる。従って、パターンの解像は、基板表面の平坦度に大きく依存するようになってきたからである。
そこで、微細化が進んだ超高密度の集積回路等を作製するために必要とされる平坦度の実現を目的として、化学機械研磨(CMP)プロセスが広く用いられるようになっている。一般に、CMPプロセスでは、研磨パッドが装着されたCMP装置に、化学反応性研磨スラリを供給し、基板を研磨パッドに押しつけながら研磨する。そこで、CMPプロセスにおいては、使用される研磨パッドは化学反応による変質或いは機械的研磨による摩耗等により消耗する。このため、必要に応じて、研磨パッドを交換する。
研磨パッドは、CMP装置内の研磨テーブルに貼り付けられている。また、例えば、直径300mmの基板を研磨する場合、その研磨テーブルは大きい場合、直径1m程度あるため、研磨パッドも同様な大きさを必要とする。
基板研磨中に、研磨パッドは研磨テーブルから剥がれないことが要求されるため、研磨テーブルに対する研磨パッドの粘着層の粘着力は、或る程度の強度が必要である。従って、研磨テーブルへの研磨パッドの張り付け及びその剥離の作業に工夫が必要とされている。例えば、張り付け作業における位置決めを精度良く行うため、張り付け前の粘着層に保護用として張られている保護フィルムに切れ目やガイドを入れる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、研磨パッドの張り付け作業の効率は向上するが、張り付け時に保護フィルムは剥がされるため、研磨パッドを剥離の際は役に立たなかった。剥離作業に関して、依然として作業効率の改善等の必要があった。
特開2004―90106号公報(第8ページ、第2図)
本発明はCMP装置の研磨テーブルに張り付けられた研磨パッドを、容易に剥離することを目的とする。
本発明の第1の態様は、研磨パッドとして、一主面側において被加工物の研磨を行う研磨層と、前記研磨層の他の主面側に設けられた粘着層とを有し、前記研磨層に切り取り線が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、半導体装置の製造方法として、一主面側において被加工物の研磨を行う研磨層と、前記研磨層の他の主面側に設けられた粘着層とを有し、前記研磨層に切り取り線が形成された研磨パッドが装着された化学機械研磨装置を用いて、半導体基板或いは前記半導体基板に形成された膜を研磨する工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、研磨パッドに切り取り線を入れることによって、CMP装置の研磨テーブルに張り付けられた研磨パッドを、容易に剥離することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1(a)は、本発明による第1の実施例の研磨パッドを用いた化学機械研磨装置を示す概観の模式図である。また、図1(b)は、研磨パッドの断面の模式図である。
研磨装置10は、研磨テーブル12を有し、このテーブルには、研磨パッド11が取り付けられている。研磨テーブル12の大きさは、被加工物である半導体基板16の直径を考慮して決められ、例えば、300mmの半導体基板16を加工する場合、その直径は700乃至1,000mm程度である。半導体基板16の直径が小さくなると、研磨テーブル12も小さくして良く、例えば、直径400mm程度であっても良い。一方、半導体基板16の大口径化の流れから、更に大きな直径を有する研磨テーブル12を用いる場合があっても良い。また、研磨テーブル12は適切なモータまたは駆動手段(図示せず)によって、回転される。
図1(b)に示すように、研磨パッド11は、研磨層10a及び粘着層10bの積層構造をとる。研磨層10aは、例えば、ポリウレタン或いは不織布であり、研磨する半導体基板16上の材料等により、その厚さを0.1mm乃至10mm程度にかえて使用する。研磨パッド11における研磨層10aの表面側が半導体基板16の研磨に用いられる。一方、裏面には粘着層10bが形成されており、研磨パッド11は粘着層10bによって、研磨テーブル12に接着している。
トップリング15は、半導体基板16を保持する基板キャリヤ機構(図示せず)を有している。トップリング15は、基板キャリヤ機構によって半導体基板16を保持しつつ、半導体基板16に押圧をかける。また、適切なモータまたは駆動手段(図示せず)によって駆動され、矢印に示すように半導体基板16を回転する。
半導体基板16を研磨中、供給ラインを通してノズル13から、スラリ14が研磨パッド11の表面へ与えられ、トップリング15により担持される半導体基板16と、研磨パッド11と間に流れ、浸透する。トップリンク15に加えられる圧力、及び基板キャリヤ機構の回転および運動によって、研磨パッド11に接触する半導体基板16の表面が研磨される。
図2は、本発明による第1の実施例である研磨パッドの一主面における平面の模式図である。図2(a)に示すように、直線状の切り取り線17が研磨パッド11を横切るように、例えば、3本形成されている。切り取り線17は、拡大図に示されるように、通常の点線であって、その穴あき部17aが比較的長い点線になっており、切り取りが容易な形状となっている。このように、切り取り線17によって、研磨パッド11を分断して研磨テーブル12から剥がせるようにして、その作業をやりやすくしている。従って、比較的均一な力で剥離できると共に、その作業時間を短くすることもできる。
また、この点線の形状は、図2(b)乃至図2(d)に示すような種々の形状をとっても良い。例えば、図2(b)に示すように、2点鎖線であり、かつ、ドット状の穴あき部があっても良い。また、図2(c)に示すにように、1点鎖線であり、かつ、矩形の穴あき部であっても良い。更に、図2(d)に示すにように、1点鎖線であり、かつ、矩形の穴あき部であっても良い。このように、切り取りが容易な形状は、種々有り、研磨パッド11の使用状況に合わせて、選択可能である。
図3は、本発明による第1の実施例の研磨パッドの一主面における平面の模式図であり、ここでは、研磨パッドの周辺部を主として示している。図3(a)に示すように、切り取り線17の相互の間隔Rは、研磨パッド11の半径rよりも小さくしている。また、切り取り線17が研磨パッド11の端部に当たる部分に、切り欠き部18を形成し、切り取りの開始を容易にしている。図3(b)他の例の切り欠き部19を示す。この場合においても、比較的容易に切り取り線17から研磨パッドを切断していくことができる。
図4は、本発明による第1の実施例における、研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す模式図である。図4(a)に示すように、先ず、例えば、研磨パッドの第2の切り取り部11bを剥がす。即ち、研磨パッドの第2の切り取り部11bにおける、図3(a)に示した切り欠き部から、切り取り線17に沿って、研磨パッドの裏面11eを研磨テーブル12から上方へ引き上げるように力をかける。これにより、切り取り線17の点線部に応力が集中し、研磨パッドの裏面11eを研磨テーブル12から剥がすよう、研磨パッドの第2の切り取り部11bを、研磨パッドの第1の切り取り部11a及び研磨パッドの第3の切り取り部11bから容易に切断できる。
続いて、図4(b)乃至図4(d)に示すように、研磨パッドの第3の切り取り部11c、研磨パッドの第1の切り取り部17a及び研磨パッドの第4の切り取り部11dを順次、研磨テーブル12から剥がし、研磨テーブルの表面部12aを表出させていく。
これら4つの切り取り部をすべて剥がすことによって、研磨パッド交換作業の剥離工程を終え、次の工程に進む。なお、この工程においては、第1の切り取り部11a乃至第4の切り取り部11dをそれぞれ単独に研磨テーブル12から剥離したが、例えば、複数を同時に剥離することも可能であり、その場合、更に剥離工程の時間を短縮することができる。
以上に述べたように、研磨パッドに切り取り線を形成することにより、研磨パッドを分断して、研磨テーブルから剥がせるようにでき、その作業をやりやすくしている。それにより、比較的均一に剥離できると共に、その作業時間を短くすることができる。
図5(a)は、本発明による第2の実施例である研磨パッドの一主面における平面の模式図である。本実施例においては、切り取り線17eが渦巻き状に形成されており、それによって、研磨パッド11fが蚊取り線香状に、連続して研磨テーブルから剥離できることが特徴である。これにより、剥離作業をやりやすくしている。従って、比較的均一な力で剥離できると共に、その作業時間を短くすることもできる。
また、この点線の形状は、図2(b)乃至図2(d)に示す場合と同様に、種々の形状をとっても良い。例えば、2点鎖線であり、かつ、ドット状の穴あき部があっても良い。また、1点鎖線であり、かつ、矩形の穴あき部であっても良い。更に、1点鎖線であり、かつ、矩形の穴あき部であっても良い。このように、切り取りが容易な形状は、種々有り、研磨パッド11fの使用状況に合わせて、選択可能である。
本実施例の研磨パッド11fは、例えば、第1の実施例において、図1(a)に示したCMP装置と基本的に同じ装置で用いられる。また、研磨パッド11fは、図1(b)において示した研磨パッド11と同じ構成で、研磨層及び粘着層(図示せず)の積層構造をとる。研磨層は、例えば、ポリウレタン或いは不織布であり研磨する半導体基板上の材料等により、その厚さを0.1mm乃至10mm程度にかえて使用する。研磨パッド11fにおける研磨層の表面側が半導体基板の研磨に用いられる。一方、裏面には粘着層が形成されている。
また、研磨パッド11fの周辺部は、図3(a)に示し場合と同様に、切り取り線17eが研磨パッドの端部に当たる部分に、切り欠き部を形成し、切り取りの開始を容易にしている。
図5(b)は、本発明による第2の実施例における、研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す模式図である。先ず、研磨パッド11fの端部における切り欠き部から、切り取り線17eに沿って、研磨パッドの裏面11eを研磨テーブル12から上方へ引き上げるように力をかける。これにより、切り取り線17eの点線部に応力が集中し、研磨パッド11fをその外周円に沿って、研磨パッドの裏面11eが研磨テーブル12から離れるように剥がしていく。
以上に述べたように、研磨パッドに渦巻き状の切り取り線を形成することにより、研磨パッドを分断することなく、研磨テーブルから剥がせるようにでき、その作業をやりやすくしている。それにより、比較的均一に剥離できると共に、その作業時間を短くすることができる。
第3の実施例は、研磨パッドを研磨テーブルに複数枚重ねて張り付け、CMP装置を活用する場合における、研磨パッドの例を示す。例えば、研磨パッドを上下2枚重ねて研磨テーブルに張り付けることにより、上層の研磨パッドを研磨に、下層の研磨パッドをクッション材として用いる。
図6(a)は、本発明による第3の実施例において、上層の研磨パッド21の一主面における平面の模式図であり、図6(b)は、下層の研磨パッド22の一主面における平面の模式図である。
図6(a)及び(b)に示すように、直線状の切り取り線17が上層の研磨パッド21及び下層の研磨パッド22を横切るように、例えば、それぞれ3本形成されている。また、上層の研磨パッド21と下層の研磨パッド22は、それぞれの切り取り線17が重なりあうように設置できるように、同じ箇所に切り取り線17が入れられている。
また、図3において示したように、切り取り線17は通常の点線であって、その穴あき部が比較的長い点線になっており、切り取りが容易な形状となっている。このように、切り取り線17によって、上層の研磨パッド21及び下層の研磨パッド22共に、分断して研磨テーブル12から剥がせるようにして、その作業をやりやすくしている。従って、比較的均一な力で剥離できると共に、その作業時間を短くすることもできる。
また、この点線の形状は、図2(b)乃至図2(d)に示す場合と同様に、種々の形状をとっても良い。例えば、2点鎖線であり、かつ、ドット状の穴あき部があっても良い。また、1点鎖線であり、かつ、矩形の穴あき部であっても良い。更に、1点鎖線であり、かつ、矩形の穴あき部であっても良い。このように、切り取りが容易な形状は、種々有り、研磨パッド11fの使用状況に合わせて、選択可能である。
本実施例の上層の研磨パッド21及び下層の研磨パッド22は、例えば、第1の実施例において、図1(a)に示したCMP装置と基本的に同じ装置で用いられる。また、上層の研磨パッド21及び下層の研磨パッド22は、図1(b)において示した研磨パッド11と同じ構成で、研磨層及び粘着層(図示せず)の積層構造をとる。研磨層は、例えば、上層の研磨パッド21の場合、ポリウレタン或いは不織布であり研磨する半導体基板上の材料等により、その厚さを0.1mm乃至10mm程度にかえて使用する。一方、下層の研磨パッド22は、ポリウレタンを使用する。上層の研磨パッド21における研磨層の表面側が半導体基板の研磨に用いられる。
また、上層の研磨パッド21及び下層の研磨パッド22の周辺部は、図3(a)に示し場合と同様に、切り取り線17eが研磨パッドの端部に当たる部分に、切り欠き部を形成し、切り取りの開始を容易にしている。
図6(c)乃至(d)及び図6(a)乃至(b)は、本発明による第3の実施例における、研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す模式図である。
図6(c)に示すように、先ず、例えば、上層の研磨パッド21の第2の切り取り部21bを剥がす。即ち、研磨パッドの第2の切り取り部21bにおける、第1の実施例における図3(a)に示したような切り欠き部から、切り取り線17に沿って、上層の研磨パッド21の裏面21eを研磨テーブル12から上方へ引き上げるように力をかける。これにより、切り取り線17の点線部に応力が集中し、研磨パッドの裏面21eを下層の研磨パッド22から剥がすよう、上層の研磨パッドの第2の切り取り部21bを、上層の研磨パッドの第1の切り取り部21a及び上層の研磨パッドの第3の切り取り部21bから容易に切断できる。
続いて、図6(d)に示すように、上層の研磨パッドの第3の切り取り部21c、更に、上層の研磨パッドの第1の切り取り部21a及び上層の研磨パッドの第4の切り取り部21dを順次、下層の研磨パッド22から剥がし、下層の研磨パッド22の表面を表出させていく。
更に、図7(e)に示すように、下層の研磨パッド22についても、同様にして、下層の研磨パッドの第2の切り取り部22bから順次、下層の研磨パッドの第3の切り取り部22c、下層の研磨パッドの第1の切り取り部22a及び下層の研磨パッドの第4の切り取り部22dを研磨テーブル12から剥がし、研磨テーブルの表面12aを表出させていく。
これら上下層8つの切り取り部をすべて剥がすことによって、研磨パッド交換作業の剥離工程を終え、次の工程に進む。なお、この工程においては、例えば、上層の研磨パッドの第1の切り取り部21a乃至第4の切り取り部21dをそれぞれ単独に研磨テーブル12から剥離したが、例えば、複数を同時に剥離することも可能であり、その場合、更に剥離工程の時間を短縮することができる。また、上層の研磨パッドについても同様の処理が可能である。
以上に述べたように、上下2層に研磨パッドを配置した場合においても、それぞれの研磨パッドに切り取り線を形成することにより、研磨パッドを分断して、研磨テーブルから剥がせるようにでき、その作業をやりやすくしている。それにより、比較的均一な力で剥離できると共に、その作業時間を短くすることができる。
第4の実施例は、第3の実施例と同様に、研磨パッドを研磨テーブルに複数枚重ねて張り付け、CMP装置を活用する場合における、研磨パッドの例を示す。例えば、研磨パッドを上下2枚重ねて研磨テーブルに張り付けることにより、上層の研磨パッドを研磨に、下層の研磨パッドをクッション材として用いる。本実施例が第3の実施例と異なる点は、上層の研磨パッドと下層の研磨パッドとの切り取り線が異なる点である。
図8(a)は、本発明による第4の実施例において、上層の研磨パッド21の一主面における平面の模式図であり、図6(b)は、下層の研磨パッド23の一主面における平面の模式図である。
図8(a)及び(b)に示すように、上層の研磨パッド21には、直線状の切り取り線17が、下層の研磨パッド23には、渦巻き状の切り取り線17aがそれぞれ形成されている。切り取り線17及び17aの点線の形状、材質、端部の切り欠き部等については、第1乃至第3の実施例と基本的に同じである。
図8(c)乃至(d)は、本発明による第4の実施例における、研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す模式図である。図8(c)に示すように、先ず、例えば、上層の研磨パッド21の第2の切り取り部21bを剥がす。即ち、研磨パッドの第2の切り取り部21bにおける、第1の実施例における図3(a)に示したような切り欠き部から、切り取り線17に沿って、上層の研磨パッド21の裏面21eを研磨テーブル12から上方へ引き上げるように力をかける。これにより、切り取り線17の点線部に応力が集中し、研磨パッドの裏面21eを下層の研磨パッド23から剥がすよう、上層の研磨パッドの第2の切り取り部21bを、上層の研磨パッドの第1の切り取り部21a及び上層の研磨パッドの第3の切り取り部21bから容易に切断できる。
その後も、図8(d)に示すように、第3の実施例と同様に、順次、上層の研磨パッドの第3の切り取り部21c、更に、上層の研磨パッドの第1の切り取り部21a及び上層の研磨パッドの第4の切り取り部21dを下層の研磨パッド23から剥がし、下層の研磨パッド23の表面を表出させていく。
更に、図示しないが、下層の研磨パッド23についても、第2の実施例と同様にして、研磨テーブル12から剥がし、研磨テーブルの表面を表出させていく。
これら上下層の切り取り部をすべて剥がすことによって、研磨パッド交換作業の剥離工程を終え、次の工程に進む。なお、この工程においては、例えば、上層の研磨パッドの第1の切り取り部21a乃至第4の切り取り部21dをそれぞれ単独に研磨テーブル12から剥離したが、例えば、複数を同時に剥離することも可能であり、その場合、更に剥離工程の時間を短縮することができる。また、上層の研磨パッドについても同様の処理が可能である。
以上に述べたように、上下2層にそれぞれ異なる切り取り線を有する研磨パッドを配置した場合においても、それぞれの研磨パッドに切り取り線を形成することにより、研磨パッドを分断して、研磨テーブルから剥がせるようにでき、その作業をやりやすくしている。それにより、比較的均一に剥離できると共に、その作業時間を短くすることができる。
第5の実施例は、第1から第4の実施例で示した研磨パッドをCMP装置に張り付け、半導体装置の製造工程へ適用した例を示す。半導体装置は、CMOS回路構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタであり、製造工程として素子分離形成工程へ適用した例を説明する。
図9(a)乃至図10(d)を用いて、半導体基板に素子分離領域を形成する製造工程について説明する。
図9(a)に示すように、半導体基板として、P型のシリコン基板30を用意する。次に、シリコン基板30の表面領域に、第1の絶縁膜31及び第2の絶縁膜32をCVD法により、積層して形成する。第1の絶縁膜31として、例えばシリコン酸化膜、第2の絶縁膜32として、例えばシリコン窒化膜を用いる。続いて、リソグラフィ法及びエッチング法を用いて、第2の絶縁膜32及び第1の絶縁膜31を選択的にエッチングし、マスクパターンを形成する。
次に、図9(b)に示すように、第2の絶縁膜32及び第1の絶縁膜31をマスクにドライエッチング法を用いて、シリコン基板30をエッチングし、浅いトレンチ溝を形成する。更に、図10(c)に示すように、プラズマCVD法により第3の絶縁膜33として、例えばシリコン酸化膜を形成する。第3の絶縁膜33は溝に埋め込まれ、かつ、シリコン基板30の上にも厚さ0.5μm程度堆積する。
次に、第1乃至第4の実施例で示した研磨パッドを用いたCMP装置により、シリコン基板30の上に形成されたシリコン酸化膜である第3の絶縁膜33を、平坦化しながら第2の絶縁膜32の表面が露出するまで研磨する。これにより、シリコン基板表面に絶縁膜が平坦に埋め込まれ、その後の工程においても、この平坦性がベースになり、電極、配線等の微細パターン形成が容易に達成される。また、研磨パッドの交換も迅速にできるため、製造工程のスループットも向上する。
更に、図10(d)に示すように、シリコン基板30表面のマスクとして用いた第2の絶縁膜42及び第1の絶縁膜41を除去する。これにより、第3の絶縁膜43が埋め込まれた浅いトレンチ溝の素子分離領域44が形成される。続いて、イオン注入法等を用い、N型ウェル領域45a及びP型ウェル領域45bを形成する。更に、トランジスタ形成工程、多層配線形成工程等を進め、半導体装置として完成させる。なお、素子分離工程以外においても、例えば、配線形成等にCMP法を適用できる。
以上のように、迅速に交換可能な研磨パッドを有するCMP装置は、製造工程のスループットを向上させる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
また、本発明は、以下の付記に記載されるような構成が考えられる。
付記1として、複数の切り取り線が、それぞれ直線状に形成されている研磨パッドが装着された化学機械研磨装置を用いて、半導体基板或いは前記半導体基板に形成された膜を研磨する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
付記2として、1本の前記切り取り線が、渦巻き状に形成されている研磨パッドが装着された化学機械研磨装置を用いて、半導体基板或いは前記半導体基板に形成された膜を研磨する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
付記3として、研磨層の周辺にある切り取り線の端部の少なくとも一つが、切り欠き状である研磨パッドが装着された化学機械研磨装置を用いて、半導体基板或いは前記半導体基板に形成された膜を研磨する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明による第1の実施例の研磨パッドを用いた化学機械研磨装置を示す概観の模式図及び研磨パッドにおける断面の模式図。 本発明による第1の実施例の研磨パッドの一主面における平面の模式図。 本発明による第1の実施例の研磨パッドの一主面における平面の模式図。 本発明による第1の実施例の研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す模式図。 本発明による第2の実施例の研磨パッドの一主面を示す平面の模式図及び研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す概観の模式図。 本発明による第3の実施例の研磨パッドの一主面を示す平面の模式図及び研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す概観の模式図。 本発明による第3の実施例の研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す概観の模式図。 本発明による第4の実施例の研磨パッドの一主面を示す平面の模式図及び研磨パッドを研磨テーブルから剥離する工程を示す概観の模式図。 本発明による第5の実施例である半導体装置の製造方法における半導体装置の断面の模式図。 本発明による第5の実施例である半導体装置の製造方法における半導体装置の断面の模式図。
符号の説明
10 化学機械研磨装置
10a 研磨層
10b 粘着層
11 研磨パッド
11a 研磨パッドの第1の切り取り部
11b 研磨パッドの第2の切り取り部
11c 研磨パッドの第3の切り取り部
11d 研磨パッドの第4の切り取り部
11e 研磨パッドの裏面部
11f 蚊取り線香状の研磨パッド
12 研磨テーブル
12a 研磨テーブルの表面部
13 ノズル
14 スラリ
15 トップリング
16 半導体基板
17、17e 切り取り線
17a、17b、17c、17d 切り取り線の穴あき部
18、19 端部の切り欠き
21 上層の研磨パッド
21a 上層の研磨パッドの第1の切り取り部
21b 上層の研磨パッドの第2の切り取り部
21c 上層の研磨パッドの第3の切り取り部
21d 上層の研磨パッドの第4の切り取り部
21e 上層の研磨パッドの裏面部
22、23 下層の研磨パッド
22a 下層の研磨パッドの第1の切り取り部
22b 下層の研磨パッドの第2の切り取り部
22c 下層の研磨パッドの第3の切り取り部
22d 下層の研磨パッドの第4の切り取り部
22e 下層の研磨パッドの裏面部
30 半導体基板
31 第1の絶縁膜
32 第2の絶縁膜
33 第3の絶縁膜
34 素子分離領域
35a P型ウェル領域
35b N型ウェル領域

Claims (5)

  1. 一主面側において被加工物の研磨を行う研磨層と、前記研磨層の他の主面側に設けられた粘着層とを有し、前記研磨層に切り取り線が形成されていることを特徴とする研磨パッド。
  2. 複数の前記切り取り線が、それぞれ直線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨パッド。
  3. 1本の前記切り取り線が、渦巻き状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨パッド。
  4. 前記研磨層の周辺にある前記切り取り線の端部の少なくとも一つが、切り欠き状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の研磨パッド。
  5. 一主面側において被加工物の研磨を行う研磨層と、前記研磨層の他の主面側に設けられた粘着層とを有し、前記研磨層に切り取り線が形成された研磨パッドが装着された化学機械研磨装置を用いて、半導体基板或いは前記半導体基板に形成された膜を研磨する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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