JP2007134447A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望する箇所で容易に切断できる構造を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、厚みが100μm以下の半導体基板1と、半導体基板1上に形成されたICとを備える。半導体基板1には、ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域4が設けられている。スクライブライン領域4の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている。この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされているので、簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は一般に半導体装置に関するもので、より特定的には所望する箇所で容易に切断できる構造を有する半導体装置に関する。この発明はまたそのような半導体装置を切断し、IC(integrated circuit)チップに分割するための半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造において、デバイス(IC)を形成するウエーハ基板の大口径化、あるいは加工精度の向上によるデバイスの微細化を図ることで、一度に一枚のウエーハ基板上に、数百〜数千以上のICを形成することができ、製造コストの低減、製造時間の短縮が可能となり、効率良い半導体装置の製造ができる。ウエーハ基板上に形成されたデバイスは分割され、ICチップとして電化製品等に組み込まれることになる。
ICチップに分割する方法としては、従来よりウエーハ基板を、図14に示すようなダイサーやスクライバー、レーザ等で切断する方法が良く知られている(例えば特許文献1,2,3参照)。すなわち、ウエーハ基板12に設けられたスクライブライン領域4が、例えばブレード13で切断され、ICチップに分割される。
特開平1−196850号公報
特開昭58−98945号公報
特開2002−324768号公報
しかし、従来の方法を実現する切断装置は、切断部のダイサー、スクライバーやレーザの制御を行うための構造が複雑で、切断する位置、方向、距離を決めるために光学系の装置を組み込む必要があり、非常に高価な装置となる。
また、これらの切断方法は、個々のICチップに切断していくことになるので、位置合わせや、切断に時間を要する事になる。
さらに、ウエーハ基板上に形成するICは、ダイサー、スクライバー、レーザの切り代を考慮して、IC間の幅(スクライブライン幅)を切り代以上の値にする必要がある。ウエーハ基板上に形成されるICの数は、デバイスの微細化のみならずスクライブライン幅に依存し、ICチップ面積が小さい程、スクライブライン幅は無視できなくなる。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、所望する箇所で容易に切断できる構造を有する半導体装置を提供することを目的とする。
この発明の他の目的は、そのような半導体装置を切断し、ICチップに分割する半導体装置の製造方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、ICが形成されたウエーハ基板からICを分割する際、分割する設備や装置の構造が単純で、コストがかからないように改良された半導体装置の製造方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、容易に分割でき、分割に時間を要しない半導体装置の製造方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、スクライブライン幅を縮小でき、ウエーハ上に形成できるICの数が増えるように改良された半導体装置の製造方法を提供することにある。
この発明にかかる半導体装置は、厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備える。上記半導体基板には、上記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられている。上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている。
この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされているので、簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。
本発明の好ましい実施態様によれば、上記スクライブライン領域および上記他の領域には同種の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成され、上記スクライブライン領域に形成される前記材料の厚みが、他の領域に形成される前記材料の厚みよりも薄くされている(前記材料が残っていない場合も含む)という構造にすることにより、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている。
本発明の他の実施態様によれば、上記スクライブライン領域および上記他の領域には同種の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成され、さらに、上記他の領域には、上記スクライブライン領域には無い異種の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成されているという構造にすることにより、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている。
本発明のさらに他の実施態様によれば、上記スクライブライン領域における上記半導体基板の厚みが、他の領域における上記半導体基板の厚みより薄くされているという構造にすることにより、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている。
この発明の他の局面に従う半導体装置の製造方法によれば、まず、厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備え、上記半導体基板には、上記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備する。上記半導体装置を、上記スクライブライン領域で折り曲げることによって切断し、ICチップに分割する。
この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を用いるので、上記スクライブライン領域で折り曲げるという簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。
上記折り曲げは、上記半導体装置を上方から曲面部材の曲面部に向けて押圧しながら、または、曲面部材の曲面部を上記半導体装置に押し当てながら、上記半導体装置を上記曲面部材の曲面部に這わせることによって行われるのが好ましい。この場合、上記半導体装置の厚みに応じて、上記曲面部の曲率を変えるのが好ましい。
この発明の他の局面に従う半導体装置の製造方法によれば、まず、厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備え、上記半導体基板には、上記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備する。上記半導体装置を、上記スクライブライン領域を加圧することによって切断し、ICチップに分割する。
この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を用いるので、上記スクライブライン領域を加圧するという簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。この場合、上記加圧は空気圧を加えることで行うのが好ましい。上記加圧は水圧を加えることで行ってもよい。さらに、上記加圧は押圧を加えることで行ってもよい。
この発明のさらに他の局面に従う半導体装置の製造方法によれば、まず厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備え、上記半導体基板には、上記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備する。上記半導体装置を、上記スクライブライン領域を減圧下にさらすことで切断し、ICチップに分割する。
この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を用いるので、上記スクライブライン領域を減圧下にさらすという簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。
上記スクライブライン領域を減圧下にさらすことは、上記スクライブライン領域を吸引することによって行うのが好ましい。
この発明のさらに他の局面に従う半導体装置の製造方法によれば、まず厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備え、上記半導体基板には、上記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備する。上記半導体装置を、上記スクライブライン領域でへき開することによって切断し、ICチップに分割する。
この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を用いるので、上記スクライブライン領域でへき開するという簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。
この発明のさらに他の局面に従う半導体装置の製造方法によれば、まず厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備え、上記半導体基板には、上記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備する。上記半導体装置を引っ張ることによって上記スクライブライン領域で切断し、ICチップに分割する。
この発明によれば、上記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を用いるので、該半導体装置を引っ張るという簡単な操作で、ICが形成されたウエーハ基板からICチップを分割することができる。
この発明によれば、ICが形成されたウエーハ基板からICを分割する際、分割する設備や装置の構造が単純でコストがかからず、容易に分割でき、分割に時間を要しない。また、スクライブライン幅を縮小でき、ウエーハ上に形成できるICの数が増えることになる。
厚みが100μm以下の半導体基板と、上記半導体基板上に形成されたICとを備えた半導体装置において、所望する箇所で容易に切断できるようにするという目的を、スクライブライン領域の切断強度を、他の領域の切断強度よりも弱くするということによって実現した。
以下、図面を用いて、本発明の実施例を詳述する。
図1は、従来技術を用いてウエーハ基板1上にICが形成された半導体装置の断面図である。切断領域となるスクライブライン領域4を挟んでIC3が形成されている。スクライブライン領域4には、ゲート電極7、層間絶縁膜8、金属配線膜9及びパッシベーション膜10の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が、IC3が形成される部分と同様に形成されている。この従来技術では、切断領域(斜線部)11であるスクライブライン領域4における前記材料の総厚みは、基板1の表面から1μm以上となり切断強度が強く、ダイサー、スクライバー、レーザ等を用いて機械的にスクライブライン領域4を切断することでICチップに分割される。
一方、図2、3、4は、本実施例にかかる半導体装置の断面図で、切断領域(斜線部)11が、他の領域に比べ、その切断強度が弱くされた構造を有するものである。
図2に示す半導体装置では、スクライブライン領域4とIC部3上に同一材料のパッシベーション膜10が同じ膜厚で形成されているが、IC部3にゲート電極7、層間絶縁膜8、金属配線9が形成されるに対し、スクライブライン領域4にこれらの材料は形成されておらず、スクライブライン領域4に形成される、半導体装置を製造するうえで必要な材料の基板1の表面からの総厚みは、IC3が形成される部分に比べ、約50%以下となり、切断領域(斜線部)11の切断強度が他の領域に比べ弱くなっている。図中、2はIC形成領域である。
スクライブライン領域4にゲート電極材、層間絶縁膜、金属配線材を形成しない方法としては、図示しないが、スクライブライン領域4のみ開口するようなレジスト膜等をパターンニングにより形成し、このレジスト膜を用いて、スクライブライン領域4に形成された材料をエッチング、除去する方法が好ましい。
なお、図2の半導体装置では、スクライブライン領域4にゲート電極7、層間絶縁膜8、金属配線9が形成されていない場合を図示したが、他の、半導体装置を製造するうえで必要な材料も同様で、パターニング後スクライブライン領域4に形成された材料をエッチング、除去することで、切断領域(斜線部)11の切断強度が、他の領域に比べ、弱い構造を形成できる。
図3に示す半導体装置では、ウエーハ基板1上に形成されたIC形成領域2の中の、切断部にあたるスクライブライン領域4に形成されている材料の膜厚A部分は、IC部3上に形成されている材料の膜厚B部分と同じ材料(ゲート電極材7、層間絶縁膜8、金属配線材9、パッシベーション膜10)で形成されている。但し、膜厚Aは、膜厚Bよりも薄くされている。スクライブライン領域4およびIC部3上に同一材料(ゲート電極材7、層間絶縁膜8、金属配線材9、パッシベーション膜10)の複数層が形成されている場合においても、複数層の同一材料の総膜厚について、スクライブライン領域4の方をIC部3上より薄く形成することにより、切断領域(斜線部)11の切断強度を、他の領域(IC部3が形成される領域)の切断強度よりも弱くすることができる。
スクライブライン領域4に形成された膜厚AをIC部3上に形成された膜厚Bより薄くする方法としては、スクライブライン領域4のみ開口するようなレジスト膜等をパターニングにより形成し(図示せず)、このレジスト膜を用いてスクライブライン上に形成された膜をエッチング、除去することで、スクライブライン領域4に形成された膜の厚みを薄くする方法が好ましい。
図4に示す半導体装置では、スクライブライン領域4のウエーハ基板1の厚みCが、IC部3のウエーハ基板1の厚みDより薄くされ、切断領域(斜線部)11の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている。
スクライブライン領域4のウエーハ基板1の厚みをIC部3のウエーハ基板1の厚みより薄くする方法としては、スクライブライン領域4のみ開口するようなレジスト膜等をパターニングにより形成し(図示せず)、このレジスト膜を用い、スクライブライン領域4のウエーハ基板1を基板表面から1μm程度エッチングすることで、スクライブライン領域4のウエーハ基板1の厚みを薄くする。そのエッチング形状がV字形だと、切断力が集中し、切断し易い。
なお、図4に示す半導体装置では、スクライブライン領域4に、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成されていない場合を例示したが、スクライブライン領域4に前記材料が形成されていてもよい。但し、スクライブライン領域4に形成された前記材料の切断強度が、他の領域3に形成された前記材料の切断強度よりも弱くされているのが好ましい。
次に、上述のように、切断領域の切断強度が、他の領域よりも弱くされた半導体装置を用いて、ICを分割、分離する本発明の方法について詳述する。
図5に示すように、先ず上記のような手法でウエーハ基板上に切断領域の切断強度が他の領域より弱い構造を備えるICを形成した後、ウエーハ研磨時にICを保護するために、ウエーハ表面にテープを貼る。次にウエーハ裏面を機械研磨や化学研磨、または両者を組合せた研磨を行い、ウエーハ基板の厚みを100μm以下に加工を行い、図6に示す本発明の半導体装置を形成する。次に図7に示すように、ICチップに切断する際に、ウエーハを固定すると共に切断したチップの飛散を防ぎチップ回収を容易にするために、金属製のウエーハリング15に付けた伸張性を有するテープ16上に、本発明のICを形成した厚さ100μm以下のウエーハ基板14を貼り付け、マウントする。ウエーハ基板14をマウント後、ウエーハ基板14を下記切断方法1〜5によってICチップに切断する。
(切断方法1) 曲面(曲線)部に這わせ切断
方法1−1
ウエーハ基板14を円の曲線部に這わせることで切断するもので、図8に示すように、テープ16が付いたウエーハリング15にマウントされたウエーハ基板14を準備する。切断領域となるスクライブライン領域4と同一方向に円筒ローラー17を図のように配置する。ウエーハ基板14(固定)の裏面に、テープ16を介して、円筒ローラー17の曲面部を100MPa程度の力で押し当てながら、ローラー17を矢印方向に一定速度で移動させることにより、ウエーハ基板14をローラー17の曲面部に這わせ、ウエーハ基板14を切断する。
また、逆に、ローラー17を固定し、上方から100MPa程度の力をウエーハ基板14に印加しながら、ウエーハ基板14を、ローラー17の曲面部に這わせながら一定速度で移動させても、ウエーハ基板14を切断できる。
図9に示すように、ウエーハ基板14を上方から曲面部材17の曲面部に向けて押圧しながら、または、曲面部材17の曲面部をウエーハ基板14に押し当てながら、ウエーハ基板14をローラー17の曲面部に這わせることで、ウエーハ基板14が曲げられ、切断強度の弱い切断領域11で切断されることになる。X、Y方向に対し2度行うのみで、X、Y方向に形成されたスクライブラインを切断することができ、ICチップに容易に分割することができる。
方法1−2
ウエーハ基板14を半球18の曲面部に這わせることで切断するもので、図10に示すように、テープ16が付いたウエーハリング15にマウントされたウエーハ基板14を準備する。固定された半球18を準備する。ウエーハ基板14をテープ16を介して上方から半球18(固定)の曲面部に向けて100MPa程度の力で押圧しながら、ウエーハ基板14を矢印方向に一定速度で移動させ、ウエーハ基板14を半球18の曲面部を這わせることで、ウエーハ基板14を切断強度の弱いスクライブライン領域4で切断する。
また、逆に、ウエーハ基板14を固定しておき、一定速度で移動する半球18の曲面部をウエーハ基板14に100MPa程度の力で押し当てながら、ウエーハ基板14を半球18の曲面部に這わせても、ウエーハ基板14を切断できる。
このように、ウエーハ基板14を半球18の曲面部に這わすことで、X、Y方向に形成されたスクライブライン領域4を一度に切断することができ、ICチップに容易に分割することができる。
これらの方法では、ウエーハ基板14を切断するにあたり、ウエーハ基板14に100MPa程度の力を印加する必要があり、方法1−1、1−2で記述したウエーハ基板14を曲面(曲線)部に這わす際には、ウエーハ基板14に100MPa程度の力が印加できるようローラー17や半球18の押し当てを調整する。また、ウエーハ基板14の厚みが100μmと厚い場合は曲面(曲線)部の曲率を小さくし、厚みが50μmまたは30μmと薄い場合は曲面(曲線)部の曲率を大きくするといったように、ウエーハ基板14の厚みに応じて曲率を変えることで効率良く切断ができる。
(切断方法2) 加圧による切断
ウエーハ基板14に加圧することで切断するもので、図7に示すようにテープ16が付
いたウエーハリング15にマウントされたウエーハ基板14を、図11に示すように、切断領域11を挟む支持台20上に設置した後、ウエーハ基板14に、100MPa程度の力の空気圧、水圧、押圧19を、切断領域11となるスクライブライン領域上に矢印方向に印加し、切断強度の弱い切断領域11で切断する。その際、隣接するスクライブライン上には加圧しないようにする。それをX、Y方向に対し複数回繰り返すことで、ICチップに分割することができる。また、全ての切断領域11を挟む支持台上にウエーハ基板14を設置した後、ウエーハ基板全面を均一に100MPa程度の力で加圧をすることで、一度にウエーハ基板14上の全てのICをチップに切断することができる。
(切断方法3) 減圧による切断
ウエーハ基板14を減圧下に曝すことで切断するもので、図7に示すように、テープ16が付いたウエーハリング15にマウントされたウエーハ基板14を、図12に示すように、切断領域11を挟む支持台22上にウエーハ基板14を密着させ、切断領域11となるスクライブライン領域を、矢印方向に100MPa程度の力で吸引21(減圧)することで、切断強度の弱い切断領域11で切断する。その際、隣接するスクライブライン領域は減圧しないようにする。それをX、Y方向に対し複数回繰り返すことでICチップに分割することができる。また、全ての切断領域11を挟む支持台上にウエーハ基板14を密着させ、ウエーハ基板全面を、均一に100MPa程度の力で減圧をすることで、一度にウエーハ基板14上の全てのICをチップに切断することができる。
(切断方法4) へき開による切断
ウエーハ基板14をへき開にて切断するもので、切断領域となるスクライブラインに100MPa程度の力を印加することで、切断強度の弱い切断領域11で切断され、ウエーハ基板が、シリコンの場合では、切断面が{1,1,0}または{1,0,0}にへき開される。それをX、Y方向に対し複数回繰り返すことで、ICチップに分割することができる。
(切断方法5) 引っ張りによる切断
ウエーハ基板14を引っ張りにより切断するもので、図7に示すように、テープ16が付いたウエーハリング15にマウントされたウエーハ基板14を、図13に示すように、切断領域11を挟む支持台24、25上に、上記半導体装置を密着させ、支持台24を固定したまま、引っ張り23により支持台25を矢印方向に100MPa程度の力で移動させることで、ウエーハ基板14での切断強度の弱い切断領域11で切断する。それをX、Y方向に対し複数回繰り返すことで、ICチップに分割することができる。
上記切断法1〜5によってICチップに切断したのち、各チップを突き上げピン等によりテープ16から剥がし、ICチップを基板等に貼り付け、ワイヤーを張り、樹脂で固めることで、電化製品等に組み込まれるICチップが完成する。
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、素子の大容量化に対応すべく、ICチップの積層化や、ICカード等で、ICチップ厚みの極薄化が要求されるデバイスに利用することができる。
従来技術にかかる半導体装置の断面図である。 本発明にかかる半導体装置の断面図である。 本発明にかかる他の半導体装置の断面図である。 本発明にかかるさらに他の半導体装置の断面図である。 ICチップに分割する処理フローを示す図である。 本発明にかかる半導体装置の断面図である。 ウエーハ基板をウエーハリングへマウントしたときの概略図である。 本発明による、ICが形成されたウエーハ基板を、円筒の曲率に這わすことでウエーハ基板からICチップを切断する方法の概略図である。 本発明による、ICが形成されたウエーハ基板を円筒の曲率に這わすことで、ウエーハ基板からICチップを切断する方法を、半導体装置の断面で示した図である。 本発明による、ICが形成されたウエーハ基板を球の曲率に這わすことでウエーハ基板からICチップを切断する方法の概略図である。 本発明による、ICが形成されたウエーハ基板を加圧することで、ウエーハ基板からICチップを切断する方法を、半導体装置の断面で示した図である。 本発明による、ICが形成されたウエーハ基板を吸引することで、ウエーハ基板からICチップを切断する方法を、半導体装置の断面で示した図である。 本発明による、ICが形成されたウエーハ基板を引っ張ることで、ウエーハ基板からICチップを切断する方法を、半導体装置の断面で示した図である。 従来技術における、ICが形成されたウエーハ基板からダイサーによりICチップを切断する方法の概略図である。
符号の説明
1 ウエーハ基板
2 IC形成領域
3 IC部
4 スクライブライン部
5 ソース・ドレイン
6 素子分離領域
7 ゲート電極
8 層間絶縁膜
9 金属配線
10 パッシベーション膜
11 切断領域
12,14 ウエーハ基板
13 ブレード
15 ウエーハリング
16 テープ
17 ローラー
18 半球
19 空気圧、水圧、押圧
20 支持台
21 吸引
22 支持台
23 引っ張り
24、25 支持台

Claims (15)

  1. 厚みが100μm以下の半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成されたICとを備え、
    前記半導体基板には、前記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、
    前記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記スクライブライン領域および前記他の領域には同種の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成され、
    前記スクライブライン領域に形成される前記材料の厚みが、他の領域に形成される前記材料の厚みよりも薄くされている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記スクライブライン領域および前記他の領域には同種の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成され、
    前記他の領域には、さらに、前記スクライブライン領域上には無い異種の、半導体装置を製造するうえで必要な材料が形成されている請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記スクライブライン領域における前記半導体基板の厚みが、前記他の領域における前記半導体基板の厚みより薄くされている請求項1に記載の半導体装置。
  5. 厚みが100μm以下の半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたICとを備え、前記半導体基板には、前記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、前記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備し、
    前記半導体装置を、前記スクライブライン領域で折り曲げることによって切断し、ICチップに分割することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記半導体装置を上方から曲面部材の曲面部に向けて押圧しながら、または、曲面部材の曲面部を前記半導体装置に押し当てながら、
    前記半導体装置を前記曲面部材の曲面部に這わせることによって前記折り曲げを行う請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体装置の厚みに応じて、前記曲面部の曲率を変えることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 厚みが100μm以下の半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたICとを備え、前記半導体基板には、前記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、前記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備し、
    前記半導体装置を、前記スクライブライン領域を加圧することによって切断し、ICチップに分割することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記加圧は空気圧を加えることで行う請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記加圧は水圧を加えることで行う請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記加圧は押圧を加えることで行う請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 厚みが100μm以下の半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたICとを備え、前記半導体基板には、前記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、前記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備し、
    前記半導体装置を、前記スクライブライン領域を減圧下にさらすことで切断し、ICチップに分割することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記スクライブライン領域を吸引することで前記切断を行う請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 厚みが100μm以下の半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたICとを備え、前記半導体基板には、前記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、前記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備し、
    前記半導体装置を、前記スクライブライン領域でへき開することによって切断し、IC
    チップに分割することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 厚みが100μm以下の半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたICとを備え、前記半導体基板には、前記ICを切断によりチップに分割するためのスクライブライン領域が設けられており、前記スクライブライン領域の切断強度が、他の領域の切断強度よりも弱くされている半導体装置を準備し、
    前記半導体装置を引っ張ることによって前記スクライブライン領域で切断し、ICチップに分割することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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