JP2006097604A - スクリューロータ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効率を向上するとともに、重量低減による省エネ効果及び制御応答の向上を図ることができるスクリューロータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】スクリューロータ1は、外周側に形成された螺旋状の歯部2、この歯部2と略相似形状の中空部3を有するねじ部材4と、このねじ部材4の軸方向一方側(図1中左側)端部5Aに接合され、ねじ部材4の中空部3に連通する貫通穴6Aを有する軸部材7Aと、ねじ部材4の軸方向他方側(図1中右側)端部5Bに接合され、ねじ部材4の中空部3に連通する貫通穴6Bを有する軸部材7Bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばスクリュー圧縮機やスクリューポンプ等のスクリュー流体機械に用いられるスクリューロータ及びその製造方法に関する。
スクリュー流体機械の一例であるスクリュー圧縮機は、回転軸が平行でかつ螺旋状の歯部が噛み合うようにそれぞれ回転する雄ロータ及び雌ロータと、これら雄ロータ及び雌ロータを収納するケーシングとを備えており、雄ロータ及び雌ロータの歯溝とケーシングの内壁とで被圧縮流体を圧縮する作動室が形成されている。そして、雄ロータ及び雌ロータ(以降、これらを総称してスクリューロータと称す)等は被圧縮流体の断熱圧縮により温度上昇して熱膨張するため、スクリューロータ同士の隙間及びスクリューロータとケーシングの隙間は、熱膨張のぶんだけ余裕をみて大きくし、運転中に各部材が接触して損傷するのを防止するようになっている。このとき、スクリューロータの上昇温度及びそれに伴う熱膨張は一様または一定でなく、最大熱膨張を考慮して隙間を大きくするため、圧縮機の性能が低下する要因となっていた。
そこでこれに対応するため、従来、外周側の歯部(ねじ)及び中空部(空洞)を有する超塑性材料(例えばZn−Al系合金、Al−Zn−Zr系合金、Al−Ca−Zn系合金など)製ローブ部材と、前記ローブ部材の中空部に連通する軸穴を有する高強度材料(例えば機械構造用炭素鋼、合金鋼、球状黒鉛鋳鉄など)製ロータ軸とを一体結合したスクリューロータが提唱されている(例えば、特許文献1参照)。そして、この従来技術には明確には示されていないが、例えばスクリュー圧縮機には軸受を潤滑冷却する潤滑油を貯留する潤滑油室が設けられており、その潤滑油室の潤滑油をロータ軸の軸穴を介しローブ部材の中空部に流通し、スクリューロータを冷却するようになっている。
また、上記クリューロータの製造方法は、円筒状のローブ部材をロータ軸の中間部の外周側に配置するとともに、そのボス部をロータ軸の切り欠きに圧入して一体結合し、その後、超塑性流動を起こす温度(200℃)まで加熱し、ローブ部材を内部から加圧し、外周側の金型で塑性加工して歯部を形成するようになっている。そして、冷却後は熱収縮差の違いによりローブ部材の歯部が金型から離脱し、ローブ部材をねじりながら金型から引き出すようになっている。
特開昭57−70985号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような改善の余地がある。
すなわち、上記スクリューロータは、ロータ軸の中間部の外周側にローブ部材を配置し(言い換えれば、ローブ部材の中空部にロータ軸を貫通配置し)、ロータ軸とローブ部材を一体結合した構造となっている。そのため、ロータ軸の軸穴を介しローブ部材の中空部に流通する例えば潤滑油等の冷却媒体は、ロータ軸の中間部を冷却してからローブ部材の歯部を冷却することとなり、比較的高温となるローブ部材の歯部における冷却効率が良いとは言えず、改善の余地があった。また、スクリューロータの重量を低減すれば、省エネ効果及び回転数制御の応答性が向上する等の効果を得ることができるため、重量低減の面においても改善の余地があった。また、上記超塑性材料の引張強度は5N/mm程度であるため、スクリュー流体機械に必要とされる強度(例えば50N/mm程度)を確保できず、実用性に乏しいという問題もあった。
本発明の目的は、冷却効率を向上するとともに、重量低減による省エネ効果及び制御応答の向上を図ることができるスクリューロータ及びその製造方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明のスクリューロータは、外周側に形成された螺旋状の歯部、この歯部と略相似形状の中空部を有するねじ部材と、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ接合され、前記ねじ部材の中空部に連通した貫通穴を有する2つの軸部材とを備える。
本発明においては、スクリューロータは、中空部を有するねじ部材の軸方向一方側及び他方側に、中空部に連通した貫通穴を有する軸部材をそれぞれ接合した構造とし、それら軸部材の貫通穴よりねじ部材の中空部に冷却媒体(例えば潤滑油等)を流通して冷却する。このとき、ねじ部材の中空部を外周側の螺旋状歯部と略相似形状にする、言い換えれば螺旋状歯部の厚みを均一にすることで、歯部を効率よく冷却することができる。また、ねじ部材の中空部に軸部材を貫通配置するような従来構造と比べ、ねじ部材の中空部に軸部材を配置しないぶんだけ冷却効率を向上させることができる。また、スクリューロータの重量が低減するため、動力が低減して省エネ効果を得ることができるとともに、慣性モーメントが低減してインバータ等による回転数制御の応答性も向上させることができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ねじ部材は、前記中空部の径方向断面に設けた少なくとも1つの補強板を有し、この補強板は、軸方向に貫通する貫通孔を設ける。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記補強板は、回転運動に伴い前記ねじ部材の中空部に旋回流を生じさせる翼手段を設ける。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記ねじ部材の歯部は、前記中空部から外周側に貫通する給油用貫通孔をシールライン上に設ける。
本発明のスクリューロータが適用された例えば給油式スクリュー圧縮機においては、スクリューロータの回転運動に伴って遠心力が働き、中空部から給油用貫通孔を介し作動室のシールライン(境界ラインの移動経路)に潤滑油を供給する。これにより、作動室からの空気漏れを抑え、圧縮性能を向上させることができる。
(5)上記目的を達成するために、本発明は、外周側に形成された螺旋状の歯部、この歯部と略相似形状の中空部を有するねじ部材と、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ接合され、前記ねじ部材の中空部に連通した貫通穴を有する2つの軸部材とを備えたスクリューロータの製造方法において、軸方向断面で少なくとも2つに分割形成され、前記ねじ部材の歯部外周側を形成するための外周側分割中子を造型し、軸方向断面で少なくとも2つに分割形成され、前記ねじ部材の歯部内周側を形成するための内周側分割中子を造型し、これら外周側分割中子及び内周側分割中子を組み込んだ鋳型を用いて前記ねじ部材を鋳造し、この鋳造したねじ部材の軸方向一方側端部及び他方側端部にそれぞれ前記軸部材を高密度溶接又は摩擦圧接で接合する。
本発明のスクリューロータの製造方法においては、歯部外周側を形成するための外周側中子を軸方向断面で例えば2つに分割した外周側分割中子を造型し、歯部内周側(言い換えれば、歯部と略相似形状の中空部)を形成するための内周側中子を軸方向断面で例えば2つに分割した内周側分割中子を造型する。そして、これら外周側分割中子及び内周側分割中子を組み込んだ鋳型を用いて、ねじ部材を鋳造する。例えば超塑性材料で成形する場合とは異なり、スクリュー流体機械に必要とされるねじ部材の強度(例えば50N/mm程度)を確保することができる。そして、ねじ部材の一方側端部及び他方側端部にそれぞれ軸部材を高密度溶接(例えば、電子ビーム溶接、レーザビーム溶接、光ビーム溶接等)又は摩擦圧接で接合する。これにより、例えばアーク溶接等で軸部材を接合する場合とは異なり、周方向に不均一となる溶接盛が形成されないため、周方向の重量バランスを確保することができる。したがって、スクリューロータ回転駆動時の不具合を防止し、性能及び信頼性を向上させることができる。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記内周側分割中子を径方向断面で分割するとともに軸方向の連結部材を介し連結することで、前記ねじ部材の中空部の径方向断面に、軸方向に貫通した貫通孔を有する補強板を形成する。
(7)上記(5)又は(6)において、好ましくは、ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部とねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配が設けられた山側勾配部とからなる雌ねじ部を有するとともに、その軸方向断面で少なくとも2つに分割形成された内周側分割中子型を用いて、前記内周側分割中子をそれぞれ造型する。
鋳造したねじ部材は歯部内周側がほぼ加工できない構造となるため、歯部と略相似形状の中空部を形成するための上記内周側分割中子は、精度を高める必要がある。このような内周側分割中子は、軸方向断面で分割形成されねじ部材の中空部と同じ形状の内周側中子型を用いてそれぞれ造型するが、内周側分割中子型から抜き出す方向(例えば、軸方向又は径方向)に直交して突出した部分を有する場合があり、内周側分割中子を内周側分割中子型から抜き出すことが困難となる。
そこで本発明においては、内周側分割中子型は、ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部と、ねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配(詳細には、内周側分割中子型の抜け始め側が相対的に小さく、抜け終わり側に向けてしだいに大きくなるような勾配)を設けた山側勾配部とからなる雌ねじ部をそれぞれ有する。これら内周側分割中子型を用いて内周側分割中子をそれぞれ造型し、内周側分割中子を軸方向の一方側に引きながら回転力を加えると、内周側分割中子型の谷底同径部が対応する内周側分割中子の山部に摺動してガイド的な役割を果たすので、例えばねじ溝谷径が軸方向に変化するような構造の内周側分割中子型を用いた場合に比べ、内周側分割中子を容易に回転させて内周側分割中子型から引き出すことができる。
(8)上記(7)において、好ましくは、前記内周側分割中子型の谷底同径部は、その抜け始め側の前記雌ねじ部の軸方向における幅寸法と前記ねじ溝谷径との寸法比が10%以下であり、その抜け終わり側の前記雌ねじ部の軸方向における幅寸法と前記ねじ溝谷径との寸法比が20%以下かつ前記抜け始め側の寸法比より5%以上大きい。
(9)上記(7)又は(8)において、好ましくは、前記内周側分割中子型の谷底同径部は、前記ねじ溝の谷底に凹設した窪み部である。
(10)上記目的を達成するために、また本発明は、外周側に形成された螺旋状の歯部、この歯部と略相似形状の中空部を有するねじ部材と、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ接合され、前記ねじ部材の中空部に連通した貫通穴を有する2つの軸部材とを備えたスクリューロータの製造方法において、ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部とねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配が設けられた山側勾配部とからなる雌ねじ部を有するとともに、その軸方向断面で少なくとも2つに分割形成された分割ねじ型を用いて、中空円筒素材を塑性加工して前記ねじ部材を製造し、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ前記軸部材を高密度溶接又は摩擦圧接で接合する。
本発明のスクリューロータの製造方法においては、まず、ねじ部材の歯部を形成するためのねじ型(金型)を軸方向断面で例えば2つに分割した分割ねじ型を製造し、これら分割ねじ型を中空円筒素材の外周側に配置し、中空円筒素材の軸方向圧縮側及び中空円筒素材の内部から径方向外周側に圧力を加え、これによって中空円筒素材を分割ねじ型で塑性加工し、ねじ部材を製造する。このとき、成形したねじ部材は、分割ねじ型から抜き出す方向(例えば、軸方向又は径方向)に直交して突出した部分を有する場合があり、この場合には分割ねじ型から抜き出すことが困難となる。
そこで本発明においては、分割ねじ型は、ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部と、ねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配(詳細には、分割ねじ型の抜け始め側が相対的に小さく、抜け終わり側に向けてしだいに大きくなるような勾配)を設けた山側勾配部とからなる雌ねじ部をそれぞれ有する。これら分割ねじ型を用いて中空円筒素材を成形してねじ部材を製造し、このねじ部材を軸方向の一方側に引きながら回転力を加えると、分割ねじ型の谷底同径部が対応するねじ部材の山部に摺動してガイド的な役割を果たすので、例えばねじ溝谷径が軸方向に変化するような構造の分割ねじ型を用いた場合に比べ、ねじ部材を容易に回転させて分割ねじ型から引き出すことができる。これにより、超塑性材料を用いなくとも中空円筒素材を塑性加工することができ、スクリュー流体機械に必要とされる強度(例えば50N/mm程度)を確保することができる。また、上記(5)同様、ねじ部材の一方側及び他方側にそれぞれ軸部材を高密度溶接又は摩擦圧接で接合するので、周方向の重量バランスを確保することができる。したがって、スクリューロータ回転駆動時の不具合を防止し、性能及び信頼性を向上させることができる。
本発明のスクリューロータによれば、冷却効率を向上するとともに、重量低減による省エネ効果及び制御応答の向上を図ることができる。また、本発明のスクリューロータの製造方法によれば、必要強度及び周方向の重量バランスを確保することができ、性能及び信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1の実施形態を図1〜図6により説明する。
図1は、本実施形態によるスクリューロータの全体構造を表す軸方向断面図である。
図1において、このスクリューロータ1は、スクリュー圧縮機等に用いられる雄ロータであり、外周側に形成された螺旋状の歯部2、この歯部2と略相似形状の中空部3を有するねじ部材4と、このねじ部材4の軸方向一方側(図1中左側)端部5Aに接合され、ねじ部材4の中空部3に連通する軸方向の貫通穴6Aを有する略円筒状の軸部材7Aと、ねじ部材4の軸方向他方側(図1中右側)端部5Bに接合され、ねじ部材4の中空部3に連通する軸方向(図1中左右方向)の貫通穴6Bを有する略円筒状の軸部材7Bとを備える。
ねじ部材4の端部5A,5Bには、例えば略円形状に凹設した窪み部8A,8Bが形成され、これら窪み部8A,8Bには中空部3に開口した開口部9A,9Bが形成されている。また、軸部材7A,7Bのねじ部材4側には例えば円環状のフランジ部10A,10Bが設けられ、これらフランジ部10A,10Bがねじ部材4の窪み部8A,8Bにそれぞれ嵌合し接合されて、ねじ部材4と軸部材7A,7Bとが一体構成となっている。そして、軸部材の7A,7Bの貫通穴6A,6Bは、開口部9A,9Bを介し中空部3に連通するようになっている。
次に、本実施形態による上記スクリューロータ1の製造方法について説明する。図2は、上記ねじ部材4を鋳造するための鋳型の全体構造を表す軸方向断面図であり、図3は、上記ねじ部材4と上記軸部材7A,7Bとの接合を説明するための軸方向断面図である。
これら図2及び図3において、上記ねじ部材4を鋳造するための鋳型11は、上下に分割された主型12A,12Bと、これら主型12A,12B内に組み込まれ、ねじ部材4の歯部2外周側を形成するための外周側中子と、主型12A,12B内に組み込まれ、ねじ部材4の歯部2内周側(言い換えれば、中空部3)及び端部5A,5Bの開口部9A,9Bを形成するための内周側中子とで構成されている。
外周側中子は、その軸方向(図2中左右方向)断面で例えば2つに分割された外周側分割中子13A,13Bで構成されている。そして、図示しないが、外周側分割中子13A,13Bはピン及びこれに対応するピン穴がそれぞれ設けられ、これらピン及びピン穴を嵌合し外周側分割中子13A,13Bどうしが接合して、外周側中子が組み立てられている。内周側中子は、その軸方向断面で例えば2つに分割された内周側分割中子14A,14Bで構成されている。そして、図示しないが、内周側分割中子14A,14Bはピン及びこれに対応するピン穴がそれぞれ設けられ、これらピン及びピン穴を嵌合し内周側分割中子14A,14Bどうしを接合して、内周側中子が組み立てられている。
そして、鋳型11の溶融口(図示せず)からキャビテイ15に溶融金属(湯)を流し込み、上記ねじ部材4を鋳造する。冷却後、鋳型11を取り外し、外周側分割中子13A,13B及び内周側分割中子14A,14Bを壊してねじ部材4を取り出す。そして、ねじ部材4の歯部2外周側の表面加工を行うとともに、ねじ部材4の端部5A,5Bを切削加工して窪み部8A,8Bを形成する。
そして、ねじ部材4の一方側端部5Aの窪み部8Aに軸部材7Aのフランジ部10Aを圧入し、他方側端部5Bの窪み部8Bに軸部材7Bのフランジ部10Bを圧入する。軸部材7Aのフランジ部10Aの外周側及び対応するねじ部材4の窪み部8Aの開口側には切欠き部16Aを、また軸部材7Bのフランジ部10Bの外周側及び対応するねじ部材4の窪み部8Bの開口側には切欠き部16Bを予め設けておく。これら切欠き部16A,16Bを高密度溶接(例えば、電子ビーム溶接、レーザビーム溶接、光ビーム溶接等)で接合して(このとき、切欠き部16A,16Bが埋められて)、ねじ部材4と軸部材7A,7Bとを一体構成とする。なお、ねじ部材4と軸部材7A,7Bの接合は、摩擦圧接でもよい。
次に、上記外周側分割中子13A,13B及び上記内周側分割中子14A,14Bの製造方法の詳細を図4及び図5により説明する。図4(a)は、外周側分割中子型及びこれを用いて造型した外周側分割中子の全体構造を表す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)中A部の部分拡大図であり、図4(c)は、図4(a)中B部の部分拡大図である。また、図5(a)は、内周側分割中子型及びこれを用いて造型した内周側分割中子の全体構造を表す斜視図であり、図5(b)は、図5(a)中C部の部分拡大図であり、図5(c)は、図5(a)中D部の部分拡大図である。
これら図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)において、上記外周側分割中子13A,13Bは、軸方向(図4(a)中ほぼ左右方向)断面で2つに分割された外周側分割中子型17A,17B(但し17Aのみ図4(a)に図示)を用いてそれぞれ造型する。
外周側分割中子型17Aは、ねじ部材4の歯部2半分と略相似形状(言い換えれば、加工代ぶんだけ大きい形状)の雄ねじ部18と、この雄ねじ部18の軸方向両端側(図4(a)中左側・右側)に設けた例えば略半円筒状の軸部19とを備えている。この外周側分割中子型17Aの雄ねじ部18は、ねじ山外径Dが軸方向に略同一となるようにねじ山の山頂20に凸設した突起部20aと、ねじ溝21に形成され軸方向に所定の抜け勾配(詳細には、外周側分割中子型17Aの抜け終わり側(図4(a)中右側)が相対的に小さく、抜け始め側(図4(a)中左側)に向けてしだいに大きくなるような勾配)が設けられた溝側勾配部(詳細は図示せず)とを備えている。
外周側分割中子型17Aの突起部20aは、その抜け終わり側の雄ねじ部18の軸方向における幅寸法W1a(図4(c)参照)とねじ山外径Dとの寸法比W1a/D(百分率)を10%以下とし、抜け始め側に向けてしだいに大きくなり、その抜け始め側の幅寸法W1b(図4(b)参照)とねじ山外径Dとの寸法比W1b/D(百分率)を20%以下かつ抜け終わり側の寸法比W1a/Dより5%以上大きくしている。
そして、上記外周側分割中子型17Aを鋳枠(図示せず)内の適切な位置に配置し、この鋳枠内に例えば熱硬化性樹脂を含んだ鋳物砂を詰め、この鋳物砂を加熱硬化して内周側分割中子13Aを造型する。その後、鋳枠を取り外し(図4(a)に示す状態)、外周側分割中子13Aを軸方向の一方側(図4(a)中左側)に引きながら半回転させることにより内周側分割中子型17Aから引き出す。また、外周側分割中子型17Bも外周側分割中子型17Aと同様の構造であり、同様の手順にて外周側分割中子型17Bを用いて外周側分割中子13Bを造型し、その後、外周側分割中子13Bを軸方向の一方側に引きながら半回転させることにより内周側分割中子型17Bから引き出す。
上記内周側分割中子14A,14Bは、軸方向(図5(a)中ほぼ左右方向)断面で2つに分割された内周側分割中子型22A,22B(但し22Aのみ図5(a)に図示)及び心金23A,23B(但し23Aのみ図5(a)に図示)を用いてそれぞれ造型する。
内周側分割中子型22Aは、ねじ部材4の歯部2内周側(言い換えれば、中空部3)半分と同じ形状の雌ねじ部24を備えている。この内周側分割中子型22Aの雌ねじ部24は、ねじ溝谷径Dが軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底25に凹設した窪み部25aと、ねじ山26に形成され軸方向に所定の抜け勾配(詳細には、内周側分割中子型22Aの抜け始め側(図5(a)中右側)が相対的に小さく、抜け終わり側(図5(a)中左側)に向けてしだいに大きくなるような勾配)が設けられた山側勾配部(詳細は図示せず)とを備えている。
内周側分割中子型22Aの窪み部25aは、その抜け始め側の雌ねじ部24の軸方向における幅寸法W2a(図5(c)参照)とねじ溝谷径Dとの寸法比W2a/D(百分率)を10%以下とし、抜け終わり側に向けてしだいに大きくなり、その抜け終わり側の幅寸法W2b(図5(b)参照)とねじ溝谷径Dとの寸法比W2b/D(百分率)を20%以下かつ抜け始め側の寸法比W2a/Dより5%以上大きくしている。
そして、上記内周側分割中子型22A及び心金23Aを鋳枠(図示せず)内の適切な位置に配置し、この鋳枠内に例えば熱硬化性樹脂を含んだ鋳物砂を詰め、この鋳物砂を加熱硬化して内周側分割中子14Aを造型する。その後、鋳枠を取り外し(図5(a)に示す状態)、内周側分割中子14A及び心金23Aを軸方向の一方側(図5(a)中左側)に引きながら半回転させることにより内周側分割中子型22Aから引き出す。また、内周側分割中子型22Bも内周側分割中子型22Aと同様の構造であり、同様の手順にて内周側分割中子型22B及び心金23Bを用いて内周側分割中子14Bを造型し、その後、内周側分割中子14B及び心金23Bを軸方向の一方側に引きながら半回転させることにより内周側分割中子型22Bから引き出す。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態においては、スクリューロータ1は、中空部3を有するねじ部材4の軸方向一方側端部5A及び他方側端部5Bに、中空部3に連通した貫通穴6A,6Bを有する軸部材7A,7Bをそれぞれ接合した構造とし、それら軸部材7A,7Bの貫通穴6A,6Bよりねじ部材4の中空部3に冷却媒体(例えば潤滑油等)を流通して冷却する。このとき、ねじ部材4の中空部3を外周側の螺旋状歯部2と略相似形状にする、言い換えれば螺旋状歯部2の厚みを均一にすることで、歯部2を効率よく冷却することができる。また、ねじ部材4の中空部3に軸部材を貫通配置するような従来構造と比べ、ねじ部材4の中空部3に軸部材を配置しないぶんだけ冷却効率を向上させることができる。その結果、スクリューロータ等の熱膨張を小さくすることができ、スクリューロータ同士の隙間及びスクリューロータとケーシングの隙間を小さくして、圧縮性能及び信頼性を向上させることができる。また、スクリューロータの重量が低減するため、動力が低減して省エネ効果を得ることができるとともに、慣性モーメントが低減してインバータ等による回転数制御の応答性も向上させることができる。
また、本実施形態のスクリューロータ1の製造方法においては、歯部2外周側を形成するための外周側中子を軸方向断面で2つに分割した外周側分割中子13A,13Bを造型し、歯部2内周側(言い換えれば、歯部2と略相似形状の中空部3)を形成するための内周側中子を軸方向断面で2つに分割した内周側分割中子14A,14Bを造型する。そして、これら外周側分割中子13A,13B及び内周側分割中子14A,14Bを組み込んだ鋳型11を用いて、ねじ部材4を鋳造する。これにより、例えばねじ部材4を超塑性材料で成形する場合とは異なり、スクリュー圧縮機等に必要とされる強度(例えば50N/mm程度)を確保することができる。そして、ねじ部材4の一方側端部5A及び他方側端部5Bにそれぞれ軸部材7A,7Bを高密度溶接又は摩擦圧接で接合する。これにより、例えばアーク溶接等で軸部材7A,7Bを接合する場合とは異なり、周方向に不均一となる溶接盛が形成されないため、周方向の重量バランスを確保することができる。したがって、スクリューロータ回転駆動時の不具合を防止し、性能及び信頼性を向上させることができる。
また、外周側分割中子13A,13Bは、外周側分割中子型17A,17Bを用いて造型する。そして、外周側分割中子型17A(又は17B、以降かっこ内対応同じ)を軸方向の一方側に引きながら回転力を加えると、ねじ山外径Dが軸方向に略同一となるようにねじ山の山頂20に凸設した突起部20aが、対応する外周側分割中子13A(又は13B)の溝部27(前述の図4(a)参照)に摺動してガイド的な役割を果たすので、例えばねじ山外径が軸方向に変化するような構造の分割中子型を用いた場合に比べ、外周側分割中子型17A(又は17B)を容易に回転させて外周側分割中子13A(又は13B)から引き出すことができる。その結果、歯部2外周側の加工代が少ないねじ部材4を鋳造することができ、表面加工等の製造時間の短縮を図ることができる。また、外周側分割中子型17A,17Bを転用して外周側分割中子13A,13Bを量産することが可能となり、コスト低減を図ることができる。
また、内周側分割中子14A,14Bは、内周側分割中子型22A,22B及び心金23A,23Bを用いて造型する。そして、内周側分割中子A(又は17B、以降かっこ内対応同じ)及び心金23A(又は23B)を軸方向の一方側に引きながら回転力を加えると、ねじ溝谷径Dが軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底25に凹設した窪み部25aが、対応する内周側分割中子14A(又は14B)の山部28(前述の図5(a)参照)に摺動してガイド的な役割を果たすので、例えばねじ溝谷径が軸方向に変化するような構造の分割中子型を用いた場合に比べ、内周側分割中子14A(又は14B)及び心金23A(又は23B)を容易に回転させて外周側分割中子型22A(又は22B)から引き出すことができる。その結果、内周側分割中子14A,14Bの精度を高めて、歯部2の厚みが均一となるねじ部材4を鋳造することができる。また、内周側分割中子型22A,22Bを転用して内周側分割中子14A,14Bを量産することが可能となり、コスト低減を図ることができる。
また、外周側分割中子13A,13Bからの外周側分割中子型17A,17Bの抜き出し作業性を考慮すると、外周側分割中子型17A,17Bの突起部20aの幅寸法がその抜け終わり側から抜け始め側に向かってしだいに大きくなることが好ましい。また、内周側分割中子型22A,22Bからの外周側分割中子14A,14Bの抜き出し作業性を考慮すると、内周側分割中子型22A,22Bの窪み部25aの幅寸法がその抜け始め側から抜け終わり側に向かってしだいに大きくなることが好ましい。図6は、外周側分割中子型17A,17Bの突起部20aの抜け終わり側幅寸法W1a及び抜け始め側幅寸法W1bに対応する抜き出し作業性と、内周側分割中子型22A,22Bの窪み部25aの抜け始め側の幅寸法W2a及び抜け終わり側の幅寸法W2bに対応する抜き出し作業性を表す特性図である。
この図6において、まず、縦軸は外周側分割中子型17A,17Bの突起部20aの抜け終わり側幅寸法W1aとねじ山外径Dとの寸法比W1a/D(百分率)をとって表し、横軸は外周側分割中子型17A,17Bの突起部20aの抜け始め側幅寸法W1bとねじ山外径Dとの寸法比W1b/D(百分率)をとって表している。例えば突起部20aの抜け終わり側の寸法比W1a/Dを10%以下とし、その抜け始め側の寸法比W1b/Dを20%以下かつ抜け終わり側の寸法比W1a/Dより5%以上大きくする外周側分割中子型17A,17Bの場合、外周側分割中子型17A,17Bを容易に回転して外周側分割中子13A,13Bから引き出すことができる。
ところが、突起部20aの抜け終わり側の寸法比W1a/Dを0%とし、その抜け始め側の寸法比W1b/Dを0%または23%とする場合には、外周側分割中子型17A,17Bを引き出すことが困難となる。また、突起部20aの抜け終わり側の寸法比W1a/Dを10%とし、その抜け始め側の寸法比W1b/Dを10%または23%とする場合にも、外周側分割中子型17A,17Bを引き出すことが困難となる。また、突起部20aの抜け終わり側の寸法比W1a/Dを12%とし、その抜け始め側の寸法比W1b/Dを17%とする場合にも、外周側分割中子型17A,17Bを引き出すことが困難となる。
以上のことから、外周側分割中子型17A,17Bの突起部20aの抜け始め側の寸法比W1a/Dを10%以下とし、その抜け始め側の寸法比W1b/Dを20%以下かつ抜け終わり側の寸法比W1a/Dより5%以上大きくすることが望ましいとわかった。
また、縦軸は内周側分割中子型22A,22Bの窪み部25aの抜け始め側幅寸法W2aとねじ溝谷径Dとの寸法比W2a/D(百分率)をとって表し、横軸は内周側分割中子型22A,22Bの窪み部25aの抜け終わり側幅寸法W2bとねじ溝谷径Dとの寸法比W2b/D(百分率)をとって表している。上述と同様に、内周側分割中子型22A,22Bの窪み部25aの抜け始め側の寸法比W2a/Dを10%以下とし、その抜け終わり側の寸法比W2b/Dを20%以下かつ抜け始め側の寸法比W2a/Dより5%以上大きくすることが望ましいとわかった。
本発明の第2の実施形態を図7〜図9により説明する。本実施形態は、上記ねじ部材の中空部の径方向断面に補強板を設けた実施形態である。
図7は、本実施形態におけるスクリューロータの全体構造を表す軸方向断面図であり、図8は、図7中断面VIII−VIIIにおける径方向断面図であり、図9は、本実施形態におけるスクリューロータのねじ部材を鋳造するための鋳型の全体構造を表す軸方向断面図である。なお、これら図7〜9において、上記第1の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態におけるスクリューロータ29のねじ部材30は、外周側に形成された上記螺旋状歯部2と、この歯部2と略相似形状の上記中空部3と、この中空部3の径方向(図7中上下方向)断面に設けられた例えば1つの補強板31とを有する。この補強板31は、中空部3を連通するための軸方向(図7中左右方向)に貫通した例えば3つの貫通孔32(但し、図示のように大きさは同一でなくともよい)と、ねじ部材4の回転運動に伴い中空部3に旋回流を生じさせる例えば2つの翼状突起部33(翼手段)とを備えている。なお、補強板31は、周方向の重量バランスが均一な形状である。
ねじ部材30を鋳造するための鋳型34は、上下に分割された上記主型12A,12Bと、これら主型12A,12B内に組み込まれ、ねじ部材4の歯部2外周側を形成するための上記外周側分割中子13A,13Bと、主型12A,12B内に組み込まれ、ねじ部材4の歯部2内周側(言い換えれば、中空部3)、補強板31、及び端部5A,5Bの開口部9A,9Bを形成するための内周側中子とで構成されている。この内周側中子は、軸方向(図9中左右方向)断面及び径方向(図9中上下方向)断面で分割された4つの内周側分割中子35A〜35Dで構成されている。
内周側分割中子35A,35Bは、図示しないピン及びこれに対応するピン穴がそれぞれ軸方向断面に設けられ、これらピン及びピン穴を嵌合し内周側分割中子35A,35Bどうしが接合して、軸方向一方側(図9中左側)の内周側分割中子が組み立てられている。また、内周側分割中子35C,35Dは、図示しないピン及びこれに対応するピン穴がそれぞれ軸方向断面に設けられ、これらピン及びピン穴を嵌合し内周側分割中子35C,35Dどうしが接合して、軸方向他方側(図9中右側)の内周側分割中子が組み立てられている。そして、軸方向一方側の内周側分割中子35A,35Bと軸方向他方側の内周側分割中子35C,35Dとが、3つの円柱状連結部材36(但し、大きさは同一でなくともよい)を介し軸方向に連結されている。また、内周側分割中子35A,35Bの軸方向他方側の端面には、上記翼状突起部33に対応する窪み部37が形成されている。
そして、鋳型34の溶融口(図示せず)からキャビテイ38に溶融金属(湯)を流し込み、上記補強板31を有するねじ部材30を鋳造する。冷却後、鋳型34を取り外し、外周側分割中子13A,13B、内周側分割中子35A〜35D、連結部材36を壊してねじ部材30を取り出す。そして、ねじ部材30の歯部2外周側の表面加工を行うとともに、ねじ部材30の端部5A,5Bを切削加工して窪み部8A,8Bを形成する。
そして、上記第1の実施形態同様、ねじ部材30の一方側端部5Aの窪み部8Aに軸部材7Aのフランジ部10Aを圧入し、他方側端部5Bの窪み部8Bに軸部材7Bのフランジ部10Bを圧入する。切欠き部16A,16Bを高密度溶接又は摩擦圧接で接合して、ねじ部材30と軸部材7A,7Bとを一体構成とする。
以上のように構成された本実施形態のスクリューロータ29においても、上記第1の実施形態同様、冷却効率を向上するとともに、重量低減による省エネ効果及び制御応答の向上を図ることができる。また、上記第1の実施形態に比べ、ねじ部材30の中空部3に補強板31を設けたぶんだけ重量が増加するものの、変形強度を高めることができ、圧縮性能を向上させることができる。また、補強板31に翼状突起部33を設けることにより、回転運動に伴って中空部3に旋回流を生じさせるので、冷却効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態のスクリューロータ29の製造方法においては、内周側分割中子を軸方向断面及び径方向断面で4つに分割した内周側分割中子35A〜35Dを造型する。そのため、内周側分割中子35A〜35Dが小型化され、対応する内周側分割中子型(図示せず)から容易に引き出すことができるようになる。また、4つの内周側分割中子35A〜35Dは、ピン及び連結部材36を介し組み立てるので、鋳型34の組立精度を向上することができる。
本発明の第3の実施形態を図10により説明する。本実施形態は、上記ねじ部材の歯部に給油用貫通孔を設けた実施形態である。
図10(a)は、本実施形態によるスクリューロータの全体構造を表す斜視図であり、図10(b)は、図10(a)中E部による部分拡大斜視図である。なお、これら図10(a)及び図10(b)において、本実施形態によるスクリューロータ39は、上記実施形態と同様の構成・構造であり、適宜説明を省略する。
本実施形態におけるスクリューロータ39の歯部40は、中空部3から外周側に貫通する例えば直径0.2〜5mm程度の給油用貫通孔41をシールライン42(被圧縮流体を圧縮する作動室の境界ラインの移動経路、図10(b)中その一部を太線で図示)上に複数設ける。このスクリューロータ39が適用された給油式スクリュー圧縮機では、スクリューロータ39の回転運動に伴って遠心力が働き、中空部3から給油用貫通孔41を介し作動室のシールライン42に潤滑油を供給する。これにより、作動室からの空気漏れを抑え、圧縮性能を向上することができる。
本発明の第4の実施形態を図11及び図12により説明する。本実施形態は、中空円筒素材を塑性加工して上記ねじ部材を成形する実施形態である。
図11は、本実施形態によるスクリューロータの全体構造を表す軸方向断面図であり、図12は、本実施形態によるスクリューロータの製造方法を説明するための軸方向断面図である。
本実施形態によるスクリューロータ43は、ねじ部材44の軸方向一方側(図11中左側)端部45A及び他方側(図11中右側)端部45Bに、例えば略円筒状の軸部46A,46Bが設けられている。略円筒状の軸部材47A,47Bの端部外周側には段差部48A,48Bが設けられ、これら段差部48A,48Bにねじ部材44の軸部46A,46Bがそれぞれ嵌合し接合されて、ねじ部材44と軸部材47A,47Bとが一体構成となっている。そして、軸部材47A,47Bの軸方向の貫通穴49A,49Bは、ねじ部材44の中空部3に連通するようになっている。
このような本実施形態のスクリューロータ43においても、上記第1の実施形態同様、冷却効率を向上するとともに、重量低減による省エネ効果及び制御応答の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、例えば鉄製の中空円筒素材(又はパイプ材)50を塑性加工してねじ部材44を製造する。詳細には、まず、ねじ部材44の歯部2を形成するためのねじ型(金型)を軸方向断面で例えば2つに分割した分割ねじ型51A,51Bを製造する。分割ねじ型51A,51Bは、それぞれねじ部材44の歯部2半分と略相似形状(言い換えれば、加工代ぶんだけ大きい形状)の雌ねじ部52を備えている。この分割ねじ型51A(又は51B)の雌ねじ部52は、詳細を図示しないが(前述の図5(a)で示す上記内周側分割中子型22Aの雌ねじ部24と類似)、ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部と、ねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配(詳細には、分割ねじ型22Aの抜け始め側が相対的に小さく、抜け終わり側に向けてしだいに大きくなるような勾配)が設けられた山側勾配部とを備えている。
そして、中空円筒素材50の軸方向両側(図12中左側・右側)を把持器53A,53Bで保持し、中空円筒素材50の中央部外周側に分割ねじ型51A,51Bを配置する。その後、把持器53A,53Bを用いて中空円筒素材50の軸方向圧縮側に圧力を加え、これと同時に中空円筒素材50の内部に例えば圧縮液体液圧を充填して径方向外周側に向けて圧力を加える。これによって、中空円筒素材50を分割ねじ型51A,51Bで塑性加工して、ねじ部材44を製造する。その後、ねじ部材44を軸方向の一方側に引きながら回転させることにより分割ねじ型51A,51Bから引き出す。
そして、ねじ部材44の歯部2外周側の表面加工を行うとともに、ねじ部材44の端部45A,45Bを切削加工して軸部46A,46Bを形成する。そして、ねじ部材44の軸部46A,46Bに軸部材47A,47Bをそれぞれ嵌合し高密度溶接又は摩擦圧接で接合して、ねじ部材44と軸部材47A,47Bとを一体構成とする。
このように本実施形態においては、分割ねじ型51A,51Bを用いて中空円筒素材50を成形してねじ部材44を製造する。このとき、ねじ部材44を軸方向の一方側に引きながら回転力を加えると、分割ねじ型51A,51Bの谷底同径部が対応するねじ部材の山部に摺動してガイド的な役割を果たすので、例えばねじ溝谷径が軸方向に変化するような構造の分割ねじ型を用いた場合に比べ、ねじ部材44を容易に回転させて分割ねじ型51A,51Bから引き出すことができる。これにより、超塑性材料を用いなくとも中空円筒素材50を塑性加工することができ、スクリュー流体機械に必要とされる強度(例えば50N/mm程度)を確保することができる。また、上記実施形態同様、ねじ部材44の一方側及び他方側にそれぞれ軸部材を高密度溶接又は摩擦圧接で接合するので、周方向の重量バランスを確保することができる。したがって、スクリューロータ回転駆動時の不具合を防止し、性能及び信頼性を向上させることができる。
本発明のスクリューロータの第1の実施形態の全体構造を表す軸方向断面図である。 本発明のスクリューロータの製造方法の第1の実施形態を構成する鋳型の全体構造を表す軸方向断面図である。 本発明のスクリューロータの製造方法の第1の実施形態におけるねじ部材と軸部材との接合を説明するための軸方向断面図である。 本発明のスクリューロータの製造方法の第1の実施形態を構成する外周側分割中子型及びこれを用いて造型した外周側分割中子の全体構造を表す斜視図、A部による部分拡大図、及びB部による部分拡大図である。 本発明のスクリューロータの製造方法の第1の実施形態を構成する内周側分割中子型及びこれを用いて造型した内周側分割中子の全体構造を表す斜視図、C部による部分拡大図、及びD部による部分拡大図である。 本発明のスクリューロータの製造方法の第1の実施形態に用いられる外周側分割中子型の突起部の抜け終わり側の幅寸法及び抜け始め側の幅寸法に対応する抜き出し作業性と、内周側分割中子型の窪み部の抜け始め側の幅寸法及び抜け終わり側の幅寸法に対応する抜き出し作業性を表す特性図である。 本発明のスクリューロータの第2の実施形態の全体構造を表す軸方向断面図である。 図7中断面VIII−VIIIによる径方向断面図であり、本発明のスクリューロータの第2の実施形態を構成する補強板の詳細構造を表す。 本発明のスクリューロータの製造方法の第2の実施形態を構成する鋳型の全体構造を表す軸方向断面図である。 本発明のスクリューロータの第3の実施形態の全体構造を表す斜視図、及びE部による部分拡大図で給油用貫通孔の概略構造を表す。 本発明のスクリューロータの第4の実施形態の全体構造を表す軸方向断面図である。 本発明のスクリューロータの製造方法の第4の実施形態を説明するための軸方向断面図である。
符号の説明
1 スクリューロータ
2 歯部
3 中空部
4 ねじ部材
5A,5B 端部
6A,6B 貫通穴
7A,7B 軸部材
11 鋳型
13A,13B 外周側分割中子
14A,14B 内周側分割中子
22A,22B 内周側分割中子型
24 雌ねじ部
25 ねじ溝の谷底
25a 窪み部
26 ねじ山
29 スクリューロータ
30 ねじ部材
31 補強板
32 貫通孔
33 翼状突起部(翼手段)
34 鋳型
35A,35B,35C,35D 内周側分割中子
36 連結部材
39 スクリューロータ
40 歯部
41 給油用貫通孔
42 シールライン
43 スクリューロータ
44 ねじ部材
47A,47B 軸部材
49A,49B 貫通穴
50 中空円筒素材
51A,51B 分割ねじ型
52 雌ねじ部

Claims (10)

  1. 外周側に形成された螺旋状の歯部、この歯部と略相似形状の中空部を有するねじ部材と、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ接合され、前記ねじ部材の中空部に連通した貫通穴を有する2つの軸部材とを備えたことを特徴とするスクリューロータ。
  2. 請求項1記載のスクリューロータにおいて、前記ねじ部材は、前記中空部の径方向断面に設けた少なくとも1つの補強板を有し、この補強板は、軸方向に貫通する貫通孔を設けたことを特徴とするスクリューロータ。
  3. 請求項2記載のスクリューロータにおいて、前記補強板は、回転運動に伴い前記ねじ部材の中空部に旋回流を生じさせる翼手段を設けたことを特徴とするスクリューロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載のスクリューロータにおいて、前記ねじ部材の歯部は、前記中空部から外周側に貫通する給油用貫通孔をシールライン上に設けたことを特徴とするスクリューロータ。
  5. 外周側に形成された螺旋状の歯部、この歯部と略相似形状の中空部を有するねじ部材と、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ接合され、前記ねじ部材の中空部に連通した貫通穴を有する2つの軸部材とを備えたスクリューロータの製造方法において、
    軸方向断面で少なくとも2つに分割形成され、前記ねじ部材の歯部外周側を形成するための外周側分割中子を造型し、
    軸方向断面で少なくとも2つに分割形成され、前記ねじ部材の歯部内周側を形成するための内周側分割中子を造型し、
    これら外周側分割中子及び内周側分割中子を組み込んだ鋳型を用いて前記ねじ部材を鋳造し、
    この鋳造したねじ部材の軸方向一方側端部及び他方側端部にそれぞれ前記軸部材を高密度溶接又は摩擦圧接で接合することを特徴とするスクリューロータの製造方法。
  6. 請求項5記載のスクリューロータの製造方法において、前記内周側分割中子を径方向断面で分割するとともに連結部材を介し連結することで、前記ねじ部材の中空部の径方向断面に、軸方向に貫通した貫通孔を有する補強板を形成することを特徴とするスクリューロータの製造方法。
  7. 請求項5又は6記載のスクリューロータの製造方法において、ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部とねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配が設けられた山側勾配部とからなる雌ねじ部を有するとともに、その軸方向断面で少なくとも2つに分割形成された内周側分割中子型を用いて、前記内周側分割中子をそれぞれ造型することを特徴とするスクリューロータの製造方法。
  8. 請求項7記載のスクリューロータの製造方法において、前記内周側分割中子型の谷底同径部は、その抜け始め側の前記雌ねじ部の軸方向における幅寸法と前記ねじ溝谷径との寸法比が10%以下であり、その抜け終わり側の前記雌ねじ部の軸方向における幅寸法と前記ねじ溝谷径との寸法比が20%以下かつ前記抜け始め側の寸法比より5%以上大きいことを特徴とするスクリューロータの鋳造方法。
  9. 請求項7又は8記載のスクリューロータの鋳造方法において、前記内周側分割中子型の谷底同径部は、前記ねじ溝の谷底に凹設した窪み部であることを特徴とするスクリューロータの鋳造方法。
  10. 外周側に形成された螺旋状の歯部、この歯部と略相似形状の中空部を有するねじ部材と、このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ接合され、前記ねじ部材の中空部に連通した貫通穴を有する2つの軸部材とを備えたスクリューロータの製造方法において、
    ねじ溝谷径が軸方向に略同一となるようにねじ溝の谷底に設けた谷底同径部とねじ山に形成され軸方向に所定の抜け勾配が設けられた山側勾配部とからなる雌ねじ部を有するとともに、その軸方向断面で少なくとも2つに分割形成された分割ねじ型を用いて、中空円筒素材を塑性加工して前記ねじ部材を製造し、
    このねじ部材の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ前記軸部材を高密度溶接又は摩擦圧接で接合することを特徴とするスクリューロータの製造方法。
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