JP2006096551A - 回転量検出手段、媒体搬送装置及び記録装置 - Google Patents

回転量検出手段、媒体搬送装置及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 回転軸の回転量を検出する回転部材を回転軸に着脱自在にかつ高精度に取り付けることができる回転量検出手段及びその回転量検出手段を備えた媒体搬送装置及びその媒体搬送装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】 回転部材41は回転軸141に締結して取り付けられている。これにより、回転部材は回転軸に対して着脱自在となるので、再装着や微調整等が容易となり、さらに、リサイクル性や廃棄分解性等を高めることができ、また、組立作業が簡易となる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、回転軸の回転量を検出する回転部材を有する回転量検出手段及びその回転量検出手段を備えた媒体搬送装置並びにその媒体搬送装置を備えた記録装置に関する。
一般に、記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、給紙トレイにセットされた記録媒体である用紙を給紙ローラにより1枚ずつ給紙する。そして、紙送りローラとその従動ローラにより副走査方向に間欠的に設定量ずつ送りつつ、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録へッドにより記録するようになっている。したがって、記録ヘッドによる記録精度は、紙送りローラとその従動ローラによる紙送り精度に左右されることになる。
そこで、通常は、ロータリーエンコーダスケールが、紙送りローラと同軸になるように配設され、ロータリーエンコーダが、ロータリーエンコーダスケールの円周上に配設されている。そして、インクジェット式プリンタは、ロータリーエンコーダスケールの回転によりロータリーエンコーダで検出される信号により紙送りを高精度に制御するようになっている。
ここで、上記ロータリーエンコーダスケールは、円盤状に形成されて中心に回転軸穴が空けられているとともに円周に沿って等間隔で複数のスリットが空けられている。このようなロータリーエンコーダスケールは、加工精度の問題から回転軸穴が偏心して空けられる場合がある。また、紙送りローラも、加工精度の問題から偏心運動をする如く形成される場合がある。これらの場合、ロータリーエンコーダスケールの回転角度が同一であっても、ロータリーエンコーダを横切るスリットの数が異なってくるので、紙送りの精度が低下することになる。
そこで、ロータリーエンコーダスケールと紙送りローラの偏心方向を予め測定しておき、相互の偏心が打ち消し合うようにロータリーエンコーダスケールと紙送りローラを組み合わせて、ロータリーエンコーダスケールを紙送りローラに固定されている固定板に取り付けている。このとき、無段階に取付角度を調整することができるように、両面テープ、接着剤等による接着もしくは溶着等により、ロータリーエンコーダスケールは固定板に取り付けられる(特許文献1参照)。
特開2000−356532号公報
上述した従来のロータリーエンコーダスケールは、固定板に一旦取り付けてしまうと固着されてしまうため、再装着や微調整等が困難である。さらに、接着成分が残留するため、リサイクル性や廃棄分解性等が悪い。また、接着時には接着面に一定の圧力を掛ける高度な技術が必要になる場合がある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、回転軸の回転量を検出する回転部材を回転軸に着脱自在にかつ高精度に取り付けることができる回転量検出手段及びその回転量検出手段を備えた媒体搬送装置並びにその媒体搬送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の回転量検出手段では、回転軸の回転量を検出する回転部材を有する回転量検出手段であって、前記回転部材は前記回転軸に締結して取り付けられることを特徴としている。これにより、回転部材は回転軸に対して着脱自在となるので、再装着や微調整等が容易となり、さらに、リサイクル性や廃棄分解性等を高めることができ、また、組立作業が簡易となる。
また、2つの挟持部材を有し、前記回転部材は前記挟持部材間に挟持されて締結されることを特徴としている。これにより、回転部材を回転軸に取り付けた後でも何度でも取外し、取付けすることができる。また、前記回転部材は、締結部が周方向に複数形成されており、任意の締結部で締結されることを特徴としている。これにより、回転部材を回転軸に取り付ける際に微調整することができる。
また、一方の前記挟持部材は、前記回転部材に当接する部分が当該挟持部材の中心から均等位置に設けられていることを特徴としている。これにより、回転部材に均一な締結力を掛けることができるので、回転軸に高精度に取り付けることができる。また、前記締結部は、前記当接部の内側に設けられていることを特徴としている。これにより、締結部近傍で回転部材が変形しても、当接部の内側の空間部において変形を逃がして検出への悪影響を排除することができる。また、前記回転部材は、ロータリーエンコーダスケールであることを特徴としている。これにより、回転部材を簡易な構成とすることができるので、コスト的に安価なものとすることができる。
上記目的達成のため、本発明の媒体搬送装置では、媒体を回転軸により送り出す媒体搬送装置であって、上記各回転量検出手段を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する媒体搬送装置を提供することができる。上記目的達成のため、本発明の記録装置では、媒体に記録する記録装置であって、上記媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。また、本発明の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記媒体搬送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置及び液体噴射装置を提供することができる。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備えた記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た斜視図、図3は、それを背面側から見た斜視図、図4は、それの内部構造を示す斜視図である。このインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA0判やJIS規格のB0判といった比較的大型のサイズのカット紙やそれらの用紙幅を有するロール紙Rにまで記録できる大型のプリンタである。このインクジェット式プリンタ100は、図1〜図4に示すように、直方体状のプリンタ本体部110と、このプリンタ本体部110を支えるプリンタ脚部120を備えている。
プリンタ本体部110は、図1〜図4に示すように、上下2層に分かれており、図3に示すように、背面側の上下層の境界部分にはロール紙収納部130が配設されている。そして、図1〜図4に示すように、上層には本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140と記録部150が配設されている。さらに、図1〜図4に示すように、下層の中央には用紙吸引部160が配設され、前面側から見て下層の左側にはインク供給部170が配設され、前面側から見て下層の右側にはヘッド特性回復部180と駆動制御部190が上下に配設されている。そして、図1〜図4に示すように、駆動制御部190の下方であってプリンタ脚部120の脇には、廃インク回収部200が配設されている。
プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、給排紙部140と記録部150を覆うプラスチックあるいは板金でなる上部ハウジング111と、用紙吸引部160とインク供給部170とヘッド特性回復部180と駆動制御部190を覆うプラスチックあるいは板金でなる下部ハウジング112を備えている。そして、上部ハウジング111は、図2に示すように、中央前面から中央上面にかけて開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなる本体カバー113が配設されている。また、下部ハウジング112は、図2に示すように、インク供給部170の前面が開放可能なようにプラスチックあるいは板金でなるインクカバー114が配設されている。
本体カバー113は、図1及び図2に示すように、後部が上部ハウジング111に対して回動可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部113aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、本体カバー113を開けることにより給排紙部140及び記録部150の上方を大きく開放することができるので、記録ヘッド152やキャリッジ153等のメンテナンス作業及び記録中や搬送中における紙ジャム等の用紙搬送エラーの解除作業等を容易に行うことができる。さらに、本体カバー113は、図1及び図3に示すように、上面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓113bが設けられている。ユーザは、本体カバー113を開けなくても窓113bから内部を覗くことにより、記録状態や搬送状態を視認することができる。
インクカバー114は、図1及び図2に示すように、両側部が下部ハウジング112に対してスライド可能に支持されており、ユーザが前面に形成されている凹んだ指掛け部114aに指を入れて押し上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。ユーザは、インクカバー114を開けることによりインク供給部170の前面を大きく開放することができるので、インクカートリッジ10の交換作業等を容易に行うことができる。さらに、インクカバー114は、図1及び図2に示すように、前面の一部に透明もしくは半透明のプラスチックでなる窓114bが設けられている。ユーザは、インクカバー114を開けなくても窓114bから内部を覗くことにより、インクカートリッジ10の状態を視認することができる。
さらに、プリンタ本体部110は、図1〜図3に示すように、前面側から見て右側の上層の上面には、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル115が配設されている。この操作パネル115は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。ユーザは、視認による確実な操作を行うことができるので、動作エラーや動作ミス等を無くすことができる。
プリンタ脚部120は、図1〜図4に示すように、逆T字形の2本の支持柱121と、これらの支持柱121間に架け渡された補強柱122を備えている。そして、支持柱121の上部にプリンタ本体部110が載置されネジ止め固定されるようになっている。プリンタ脚部120によりプリンタ本体部110が持ち上げられた状態におかれるため、ユーザは給排紙処理や各種メンテナンス処理等を楽に行うことが可能になる。さらに、プリンタ脚部120の空間に排紙受け部を設置することが可能となり、記録済みの用紙を効率良く回収することができるとともに、記録済みの用紙の汚染等を防止することができる。
ロール紙収納部130は、図3に示すように、ロール紙Rの内周部に貫装されてロール紙Rを支持するスピンドル131と、このスピンドル131の両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受を備えている。用紙吸引部160の背面は、その両側のインク供給部170の背面とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の背面よりも凹んで形成されており、この凹み部を利用してロール紙収納部130が配設されている。
すなわち、インク供給部170とヘッド特性回復部180及び駆動制御部190の対向側面には、スピンドル131を主走査方向に向けてその両端を回動自在に軸支持する図示しない軸受が内蔵されている。そして、これらの軸受間にロール紙Rの内周部を貫装しているスピンドル131を架け渡すことにより、ロール紙Rをプリンタ本体部110の背面側から突出させずにセッティングすることができる。
給排紙部140は、図4に示すように、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142及び本発明の特徴的な部分であるエンコーダ40(図5参照)を備えている。紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、ロール紙収納部130から直の給紙下流側、すなわちプリンタ本体部110内の後部側において、軸が主走査方向を向いて周面が上下に対向するように配置されている。
紙送りローラ141は、1本の長尺のローラとして形成されており、記録可能な最大用紙幅より若干大きい周面部分にはセラミック粉等がコーティングされている。これにより、紙送りの際の滑りを防止することができるので、用紙を高精度に送り出すことができる。この紙送りローラ141は、両端がサイドフレーム116に図示しない軸受を介して軸支持されており、紙送りモータ143からプーリ144及びベルト145を介して伝達される駆動力により正逆回転駆動するようになっている。
紙送り従動ローラ142は、複数個の短尺のローラとして形成されており、紙送りローラ141の上方で軸方向に複数並設された従動ローラ支持部材146に回動自在に軸支持されている。この紙送り従動ローラ142は、従動ローラ支持部材146に取り付けられている図示しないバネ等の付勢部材により紙送りローラ141に押圧されており、紙送りローラ141の正逆回転駆動に追従して正逆回転するようになっている。これにより、用紙を両面からしっかりと押さえ込んで送り出すことができるので、高精度な記録を行うことができる。そして、紙送りローラ141とその紙送り従動ローラ142は、図3に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている給紙口147から給紙されるロール紙Rやカット紙を挟持して、図2及び図4に示す記録部150のプラテン151上に向けて送り出し、図1に示すプリンタ本体部110の上下層間に形成されている排紙口148から排紙するようになっている。
エンコーダ(回転量検出手段)40は、紙送りローラ(回転軸)141に取り付けられ、紙送りローラ141の回転量を検出する回転量検出手段として機能する。このエンコーダ40は、図示しない制御部に接続されており、紙送りローラ141の回転量を検出してその検出信号を制御部に出力する。そして、制御部は、エンコーダ40からの回転量検出信号に基づいてロール紙やカット紙の搬送量を演算して搬送位置や搬送速度を求め、ロール紙やカット紙の搬送を例えばフィードバック制御するようになっている。なお、エンコーダ40の詳細については後述する。
記録部150は、図2及び図4に示すように、紙送りローラ141から直の搬送下流側に配設されたプラテン151と、記録ヘッド152を搭載したキャリッジ153と、キャリッジ153に装着されたカッタ154を備えている。さらに、記録部150は、記録ヘッド152と記録を実行するための駆動制御部190とを電気的に接続する図示しないフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)、記録ヘッド151とインクが入ったインクカートリッジ10とを繋ぐ図示しないインクチューブ等を備えている。
プラテン151は、記録可能な最大用紙幅より若干大きい長さの矩形平板状に形成されて紙送りローラ141に沿って配設されている。このプラテン151は、用紙搬送面の表面から裏面にかけて、用紙吸引部160に繋がる複数の吸引孔が穿設されており、これにより、記録中の用紙を略平面状に保持することができるので、高精度な記録を行うことができる。
記録ヘッド152は、キャリッジ153の下部においてプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rと所定間隔を空けて対向するように配設されており、2種類のブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド152は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からプラテン151の上面に供給されるカット紙やロール紙Rに向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
キャリッジ153は、主走査方向に設けられているキャリッジガイド軸155に図示しないベアリングを介して載置され、ベルト156に結合されている。そして、キャリッジ153は、図示しないキャリッジモータによってプーリ157が回転してベルト156が回動すると、ベルト156の動きに連行され、キャリッジガイド軸155に案内されて主走査方向に往復移動するようになっている。これにより、キャリッジ153を高精度に移動させることができるので、高精度な記録を行うことができる。
カッタ154は、刃先が下方を向くようにして、上下方向に昇降可能であって主走査方向に移動可能に配設されている。このカッタ154は、例えばソレノイド等により上下方向に昇降され、キャリッジ153とともに主走査方向に移動されるようになっている。したがって、カッタ154を移動させるための手段を別途設ける必要は無いので、省スペースを図ることができるとともに、コストを抑えることができる。なお、カッタ154をキャリッジ153から分離して独自のベルト機構やモータ等により主走査方向に移動するように構成しても良い。
FFCは、一端が駆動制御部190のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド152のコネクタに接続されており、記録信号を駆動制御部190から記録ヘッド152に送るようになっている。インクチューブは、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10に繋がれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド152に繋がれている。そして、インクチューブは、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド152に送るようになっている。
用紙吸引部160は、図4に示すように、プラテン151の下部に配設された圧力室161と、圧力室161の下部に配設された図示しないファンを備えている。圧力室161は、上面と底面の一部が開放された箱状に形成されており、上面の開放部にプラテン151が取り付けられ、底面の開放部にファンが取り付けられている。ファンを回転させることにより、プラテン151に穿設されている吸引孔から圧力室161内に吸気され、ファンを通って外部に排気される。したがって、プラテン151の上面にカット紙やロール紙Rが供給されると、カット紙やロール紙Rの下面側に負圧が発生するので、カット紙やロール紙Rをプラテン151の上面に吸着させてカット紙やロール紙Rの浮き上がりを防止することができ、記録精度を高精度に維持することができる。
インク供給部170は、図4に示すように、箱状のカートリッジ収納部171と、カートリッジ収納部171の前面側に取り付けられたカートリッジ押さえ部172を備えている。カートリッジ収納部171は、図示左側から順に2種類のブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、ブルー、グロスオプティマイザの計8色のインクカートリッジ10が前面側から個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。カートリッジ押さえ部172は、カートリッジ収納部171の各仕切り部毎に開閉自在に取り付けられており、閉動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を押さえ込み、開動作に連動して仕切り部内のインクカートリッジ10を飛び出させるようになっている。
ここで、インクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。そして、カートリッジ収納部171への挿入側の面には、インクタンクに繋がるインク供給口と、カートリッジ収納部171での位置決め穴が形成されている。一方、カートリッジ収納部171の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口内に挿入されるインク供給針と、インクカートリッジ10の位置決め穴内に挿入される位置決め針が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。
したがって、カートリッジ収納部171内に収納されたインクカートリッジ10は、カートリッジ押さえ部172が閉じられると、自動的に位置決め針が位置決め穴内に侵入して位置決めされると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口内に侵入して記録ヘッド152へのインク供給が可能となる。また、カートリッジ押さえ部172が開かれると、自動的に位置決め針が位置決め穴から抜き出されると同時に、自動的にインク供給針がインク供給口から抜き出される。
ヘッド特性回復部180は、図4に示すホームポジションに位置したキャリッジ153の下方に配設されており、ワイピング手段とキャッピング手段及び吸引手段とこれらの駆動手段を備えている。ワイピング手段は、ゴム、フェルトあるいはプラスチック等により略矩形平板状に形成されたワイパーを備えており、記録ヘッド152のノズル形成面に対して擦れてノズル形成面に付着しているインクを払拭するようになっている。
キャッピング手段は、ゴムにより略直方体状に形成されたキャップを備えており、上部に設けられている窪みが記録ヘッド152のノズル形成面に押し付けられてノズル開口を封止するようになっている。吸引手段は、ノズル開口の目詰まりや混入した気泡を除去するためにインクを強制的に吸引排出するようになっている。したがって、キャリッジ153がホームポジションに位置している状態のときに記録ヘッド152のインク吐出特性を一定な状態に維持する処理を行うことができる。
廃インク回収部200は、着脱自在な廃液カートリッジ201を備えている。廃液カートリッジ201は、記録ヘッド152に至るインク供給系に初期充填する際に使用されるインク、あるいは記録ヘッド152に至るインク供給系を洗浄する際に使用される洗浄液等の廃液を貯留するようになっている。これにより、廃液カートリッジ201を交換するのみで廃液の処理を完了することができるので、作業工数を低減させることができるとともに、プリンタ周辺部の汚染を防止することができる。
図5は、上記エンコーダ40の詳細を示す分解斜視図、図6は、それを逆方向から見た分解斜視図である。このエンコーダ40は、紙送りローラ141の回転量を検出するロータリーエンコーダスケール(回転部材)41及びロータリーエンコーダ42と、ロータリーエンコーダスケール41を挟持して紙送りローラ141に取り付ける固定板(挟持部材)43及び補助板(挟持部材)44を備えている。
ロータリーエンコーダスケール41は、プラスチック等で円盤状に形成されて中心に回転軸穴41aが空けられているとともに、回転軸穴41aを基準として外円周に沿って等間隔で複数のスリット41bが空けられている。さらに、ロータリーエンコーダスケール41は、回転軸穴41aとスリット41bの間であって、回転軸穴41aを基準として円環状に等間隔で複数の調整用穴(締結部)41cが穿設されている。これらの調整用穴41cは、後述する固定ネジ45が貫通される。なお、調整用穴41cは、図示の例では12個穿設されているが、回転軸穴41aを基準として円環状に等間隔に設けられるのであれば穿設個数は特に限定されるものではない。ロータリーエンコーダ42は、断面が略C字の箱形状に形成された本体42a、42b内に発光素子と受光素子が内蔵され、それらが回路基板42cに所定間隔をあけて対向配置されている。
固定板43は、金属等で円筒状のボス部43aと円板状のフランジ部43bが一体化された形状に形成されている。この固定板43は、中心に紙送りローラ141が嵌入される嵌入穴43cが穿設されている。そして、固定板43のボス部43a側には、嵌入穴43cに紙送りローラ141を嵌入した際に、固定板43の回転止めの役割をする固定ピン43dが係止される係止溝43eが形成されている。なお、紙送りローラ141には、固定板43の嵌入穴43cに嵌入した際に、固定板43の抜け止めの役割をする輪留め43gが係止される係止溝141bが形成されている。
また、固定板43のフランジ部43b側には、ロータリーエンコーダスケール41の調整用穴41cの位置と位相が合い、かつ等間隔に配置された取付用ネジ穴43fが穿設されている。これらの取付用ネジ穴43fは、後述する固定ネジ45が螺合される。なお、取付用ネジ穴43fは、図示の例では3個穿設されているが、調整用穴41cの位置と位相が合い、かつ等間隔に設けられるのであれば穿設個数は特に限定されるものではない。
補助板44は、金属等で円板状に形成されており、中心に紙送りローラ141の径よりも大径の穴44aが穿設され、その穴44aの周囲に固定板43の取付用ネジ穴43fと同一位置に配置された取付用貫通穴44bが穿設されている。これらの取付用貫通穴44bは、後述する固定ネジ45が貫通される。なお、取付用貫通穴44bも、図示の例では3個穿設されているが、取付用ネジ穴43fと同一位置に設けられるのであれば穿設個数は特に限定されるものではない。そして、補助板44の一端面側には、円環状の凸部(当接部)44cが形成されている。
図7は、上記エンコーダ40を組み立てたときの斜視図、図8は、それを逆方向から見た斜視図、図9(A)、(B)は、その平面図及び側面図、図10は、その断面側面図である。エンコーダ40の組立手順を説明すると、先ず、固定板43の嵌入穴43cをボス部43a側から紙送りローラ141の一端に嵌入する。そして、固定板43の係止溝43eと紙送りローラ141の外周面において径方向に穿設されている貫通孔141aとを位置合わせして固定ピン43dを挿入し、さらに紙送りローラ141の係止溝141bに輪留め43gを嵌め込んで固定板43を紙送りローラ141に固定する。
次に、ロータリーエンコーダスケール41の回転軸穴41aを紙送りローラ141の一端に嵌入し、ロータリーエンコーダスケール41の一面を固定板43のフランジ部43bの端面に当接させる。そして、ロータリーエンコーダスケール41と紙送りローラ141の偏心が打ち消し合う方向で、ロータリーエンコーダスケール41の調整用穴41cと固定板43の取付用ネジ穴43fを位置合わせする。
続いて、補助板44の凸部44c側をロータリーエンコーダスケール41の他面に当接させ、補助板44の取付用貫通穴44bと固定板43の取付用ネジ穴43fを位置合わせする。そして、固定ネジ45を補助板44の取付用貫通穴44bから挿入し、ロータリーエンコーダスケール41の調整用穴41cを通して固定板43の取付用ネジ穴43fに螺合して締結する。最後に、ロータリーエンコーダ42の発光素子と受光素子をロータリーエンコーダスケール41のスリット41bの部分の両側に位置するように配設する。
このような構成において、紙送りローラ141の回転とともにロータリーエンコーダスケール41が回転すると、ロータリーエンコーダ42の発光素子から出射される光は、ロータリーエンコーダスケール41のスリット41b間では遮蔽され、スリット41bでは通過してロータリーエンコーダ42の受光素子に入射する。したがって、受光素子から出力される周期的な信号を入力することにより、ロータリーエンコーダスケール41の回転量、すなわち紙送りローラ141の回転量を求めて紙送りを制御することができる。
以上のように、ロータリーエンコーダスケール41は、ロータリーエンコーダスケール41の偏心と紙送りローラ141の偏心が打ち消し合う方向で、補助板44の凸部44cの頂面と固定板43のフランジ部43bの端面とに挟持され固定ネジ45により締結されて紙送りローラ141に取り付けられている。したがって、従来のようにロータリーエンコーダスケール等は接着等されていないので、固定ネジ45を緩めて外して補助板44を固定板43から離間させるのみで、ロータリーエンコーダスケール41を紙送りローラ141から容易に取り外すことができ、また、再度の取り付けも容易に行うことができる。また、ロータリーエンコーダスケール等の偏心が相殺されているので、ロータリーエンコーダスケール41の回転角度が同一であるときは、常に、ロータリーエンコーダ42を横切るロータリーエンコーダスケール41のスリット数も同一になり、高精度な紙送りを制御することができる。
さらに、仮に、ロータリーエンコーダスケール41を補助板44の端面と固定板43のフランジ部43bの端面とで挟持した場合、各端面の平面度によってはロータリーエンコーダスケール41に部分的に接触することになる。このため、挟持面においてロータリーエンコーダスケール41の変形を抑制する力が小さくなるので、環境によるロータリーエンコーダスケール41の変形の影響を抑制し難くなる。さらに、不均一な接触でロータリーエンコーダスケール41を挟持しているため、ロータリーエンコーダスケール41の外周部における変形がいびつになり、スリット位置の精度が狂う可能性がある。
しかし、上述したように、ロータリーエンコーダスケール41を補助板44の凸部44cの頂面、すなわち円環状の面と固定板43のフランジ部43bの端面とで挟持しているので、図10に示すように、補助板44の凸部44cより内側の端面44dは、ロータリーエンコーダスケール41の他面から若干浮いた状態になっている。したがって、この状態で紙送りローラ141を中心に同心円状に規則性を持たせて配設された固定ネジ45を締め付けていくと、補助板44は弾性変形するので、同様に紙送りローラ141を中心に同心円状に配設された補助板44の凸部44cの頂面が、ロータリーエンコーダスケール41を均等な力で押え付ける。
以上より、ロータリーエンコーダスケール41が中心付近で変形しても、補助板44の凸部44cより内側に空間があるので上記変形を逃がすことができる。また、この変形の影響はロータリーエンコーダスケール41の外周部にまで及ばないので、スリット位置を高精度な状態に維持することができる。また、仮にロータリーエンコーダスケール41の外周部が変形を起こしても、紙送りローラ141に対し同心円状に固定した地点からであるので、略均等な変形をすることになり、ロータリーエンコーダスケール41の測定精度には影響が及ばない。
なお、上述した実施形態では、光を用いるエンコーダ40を使用したが、その代わりに磁気や静電容量を用いるエンコーダであっても同様に適用可能である。また、補助板44の凸部44cを円環状に形成したが、紙送りローラ141に対し同心円状であれば特に限定されるものではなく、例えば任意の数の円弧状等に形成しても同様の効果を得ることができ、もしくは例えば任意の数の点状の集合体を紙送りローラ141に対し同心円状となるように形成しても同様の効果を得ることができる。また、固定ネジ45による締結に限定されるものではなく、例えばスナップフィットやリベット等により締結であっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、本実施形態のエンコーダ40によれば、ロータリーエンコーダスケール41は固定板43と補助板44間に挟持されて締結して紙送りローラ141に取り付けられるので、ロータリーエンコーダスケール41は紙送りローラ141に対して着脱自在となり、再装着や微調整等が容易となり、さらに、リサイクル性や廃棄分解性等を高めることができ、また、組立作業が簡易となる。
回転量検出手段を有する媒体搬送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る用紙搬送装置を備えた記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外観構成例を正面側から見た第1の斜視図である。 図1のプリンタの外観構成例を正面側から見た第2の斜視図である。 図1のプリンタを背面側から見た斜視図である。 図1のプリンタの内部構造を示す斜視図である。 本発明の特徴的な部分を示すエンコーダの詳細を示す分解斜視図である。 図5を逆方向から見た分解斜視図である。 図5のエンコーダを組み立てたときの斜視図である。 図7を逆方向から見た斜視図である。 図5のエンコーダの平面図及び側面図である。 図5のエンコーダの断面側面図である。
符号の説明
10 インクカートリッジ、40 エンコーダ、41 ロータリーエンコーダスケール、41c 調整用穴、42 ロータリーエンコーダ、43 固定板、43f 取付用ネジ穴、44 補助板、44b 取付用貫通穴、44c 凸部、45 固定ネジ、100 インクジェット式プリンタ、110 プリンタ本体部、111 上部ハウジング、112 下部ハウジング、113 本体カバー、114 インクカバー、115 操作パネル、120 プリンタ脚部、130 ロール紙収納部、140 給排紙部、141 紙送りローラ、142 紙送り従動ローラ、143 紙送りモータ、150 記録部、151 プラテン、152 記録ヘッド、153 キャリッジ、154 カッタ、155 キャリッジガイド軸、156 ベルト、157 プーリ、158 ペーパーガイド、160 用紙吸引部、170 インク供給部、171 カートリッジ収納部、172 カートリッジ押さえ部、180 ヘッド特性回復部、190 駆動制御部、200 廃インク回収部

Claims (9)

  1. 回転軸の回転量を検出する回転部材を有する回転量検出手段であって、
    前記回転部材は前記回転軸に締結して取り付けられることを特徴とする回転量検出手段。
  2. 2つの挟持部材を有し、前記回転部材は前記挟持部材間に挟持されて締結されることを特徴とする請求項1に記載の回転量検出手段。
  3. 前記回転部材は、締結部が周方向に複数形成されており、任意の締結部で締結されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転量検出手段。
  4. 一方の前記挟持部材は、前記回転部材に当接する部分が当該挟持部材の中心から均等位置に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の回転量検出手段。
  5. 前記締結部は、前記当接部の内側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転量検出手段。
  6. 前記回転部材は、ロータリーエンコーダスケールであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の回転量検出手段。
  7. 媒体を回転軸により送り出す媒体搬送装置であって、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の回転量検出手段を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 被記録媒体に記録する記録装置において、
    請求項7に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
  9. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項7に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109732901A (zh) * 2019-02-15 2019-05-10 上海幂方电子科技有限公司 一种提高印刷精度的自动转角的装置

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