JP2006095339A5 - - Google Patents
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Description
本発明は弾球遊技機に関し、特に、遊技球を貯留する貯留タンクに可撓性の球受け部材を付設した弾球遊技機に関する。
従来、遊技ホールの島構造体に設置されるパチンコ機やアレンジボール機(組合せ式弾球遊技機)や雀球機等の弾球遊技機の多くは、遊技球を貯留する貯留タンク、遊技球を払出す払出し手段、貯留タンクの導出口から導出された遊技球を払出し手段へ案内するタンクレールを備えている。
この種の弾球遊技機は、島構造体に複数並べて設置されるが、島構造体の内部には球供給用搬送路が設けられ、各弾球遊技機において、遊技球の払出しが行われると、貯留タンクに貯留されている遊技球も減るため、その都度、前記球供給用搬送路を介して搬送されてきた遊技球が貯留タンクに供給(補給)される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、図11に示すように、従来の弾球遊技機の一般的な貯留タンク100 は、底壁100aと側壁100b〜100eとで箱状に構成され、この貯留タンク100 に、前記球供給用搬送路の球排出端から排出した遊技球を落下させて供給するようになっており、落下する遊技球は、貯留タンク100 の底壁100aや、貯留タンク100 に貯留されている遊技球に直接衝突して受止められることになる。
さて、パチンコ機やアレンジボール機や雀球機等の弾球遊技機には、遊技に関連する制御を司る制御装置が設けられ、その制御装置の誤作動を防止して信頼性を確保するためにも、制御装置に悪影響を及ぼす虞があるノイズ(放射ノイズや静電気ノイズ)の発生を極力抑えるようにする対策が必要である。
実開平6−23578号公報
従来の弾球遊技機では、島構造体の球供給用搬送路の球排出端から排出した遊技球を、落下させるようにして貯留タンクに供給するが、落下する遊技球が貯留タンクに貯留されている遊技球や貯留タンクの底壁等に直接衝突すると、その際、放射ノイズや静電気が発生し易く、その放射ノイズや静電気ノイズが弾球遊技機の制御装置に悪影響を及ぼす虞がある。
遊技球の衝突による衝撃が大きい場合、更には、遊技球に帯電している静電気量が大きい場合、前記ノイズが発生し易いというのは周知である。それ故、遊技球に静電気が帯電し続ける状況は好ましくなく、特に、貯留タンクに遊技球を供給する際に放射ノイズが発生しにくくするためにも、遊技球から静電気を除去しておくのが望ましいが、これらの原因を加味したノイズ発生防止対策については、従来殆ど講じられていないのが現状である。
尚、静電気が発生して遊技球が帯電すると、遊技球は貯留タンクや遊技球に衝突するときだけでなく、その他の部材等に衝突するときにも放射ノイズが発生し易くなり、また、この遊技球の帯電は、弾球遊技機の制御装置に悪影響を及ぼす虞がある他に、遊技球が帯電した状態で払出された場合には、その遊技球を触った遊技者が感電するという原因にもなりかねない。
本発明の目的は、遊技球を島構造体側から貯留タンクに供給する際、放射ノイズや静電気(ノイズ)が発生するのを抑制し、更には静電気を除去することにより、そのノイズが遊技に関連する制御を司る制御装置に悪影響を及ぼすことを極力防止できるようにした弾球遊技機を提供することである。
請求項1の弾球遊技機は、島構造体に設置される弾球遊技機であって、島構造体側から供給される遊技球を貯留する貯留タンクを備えた弾球遊技機において、貯留タンクは、その上端部に島構造体から遊技球を導入する為に形成された開口状の導入口と、下り傾斜状の底壁の端部に遊技球を導出する為に形成された導出口とを有し、導入口に球受け部材を着脱可能に設け、球受け部材は、導入口を覆うカバー部であって導入口に入る遊技球が接触する導電性を有する可撓性の弾性部材で構成されたカバー部を有し、カバー部は、その中央に形成された分断穴と、この分断穴から外側へ延びる複数の分断溝と、複数の分断溝で分断され上方から落下してくる遊技球に接触して弾性変形することで衝撃吸収可能な複数の球接触部とを有することを特徴とするものである。
この弾球遊技機は島構造体に設置されるものであり、島構造体側から供給される遊技球を貯留する貯留タンクを備えている。島構造体側から供給される遊技球は、貯留タンクの導入口からその内部に導入され、導出口から導出されるが、その導入口は、導入口に入る遊技球が接触する可撓性の球受け部材のカバー部で覆われている。
島構造体側から貯留タンクに遊技球を供給する際、貯留タンクの導入口に入る遊技球は、先ず、可撓性のカバー部の球接触部に接触する。カバー部の球接触部は複数の分断溝で分断されているため、上方から落下してくる遊技球に接触して弾性変形することで遊技球の運動エネルギーを吸収することができる。つまり、その後、遊技球が貯留タンクに貯留されている遊技球や貯留タンク(底壁等)に衝突しても、その衝撃は小さいものとなるため、放射ノイズや静電気(ノイズ)が発生しにくくなり、弾球遊技機の遊技に関連する制御を司る制御装置に悪影響を及ぼすのを極力防止できるようになる。
ここで、前記の構成に追加して、次のような種々の構成を採用してもよい。
球受け部材は、導入口を覆い且つ複数の分断状の球接触部を有するカバー部を備えた構成(構成A)を採用する場合には、貯留タンクの導入口に入る遊技球を、球受け部材の複数の球接触部を有するカバー部に確実に接触させて緩衝することができ、しかも、カバー部に接触した遊技球を、カバー部の隣合う分断部の間から通過させて、貯留タンク内に確実に導入できるようになる。尚、貯留タンクに貯留されている遊技球が、導入口から外部へ飛び出すのを防止することもできる。
球受け部材は、導入口を覆い且つ複数の分断状の球接触部を有するカバー部を備えた構成(構成A)を採用する場合には、貯留タンクの導入口に入る遊技球を、球受け部材の複数の球接触部を有するカバー部に確実に接触させて緩衝することができ、しかも、カバー部に接触した遊技球を、カバー部の隣合う分断部の間から通過させて、貯留タンク内に確実に導入できるようになる。尚、貯留タンクに貯留されている遊技球が、導入口から外部へ飛び出すのを防止することもできる。
球受け部材の少なくとも一部は導電性合成樹脂又は導電性ゴムで構成され、アース線を介して接地される構成(構成B)を採用する場合には、貯留タンクに貯留される遊技球に、貯留前から帯電している静電気や、球受け部材に接触した際に発生する静電気を、導電性合成樹脂又は導電性ゴムで構成された球受け部材の少なくとも一部からアース線を介して外部へ確実に除去でき、これにより、静電気ノイズや放射ノイズが発生しにくくなり、制御装置に悪影響を及ぼすのを極力防止できるようになる。依って、遊技球が帯電した状態で払出され、その遊技球を触った遊技者が感電するという原因の1つを除去することにもなる。
球受け部材は、貯留タンクの導入口に着脱可能に設けられた構成(構成C)を採用する場合には、貯留タンクや球受け部材のリサイクルの面で有利になる。
請求項1の弾球遊技機によれば、島構造体から遊技球を導入する貯留タンクの上端部に開口状の導入口と下り傾斜状の底壁の端部に遊技球を導出する為に形成された導出口とを有し、導入口に球受け部材を着脱可能に設け、球受け部材は、導入口を覆い導電性を有する可撓性の弾性部材で構成されたカバー部を有し、カバー部は、分断穴と、複数の分断溝と、複数の分断溝で分断され上方から落下してくる遊技球に接触して弾性変形することで衝撃吸収可能な複数の球接触部とを有するので、島構造体側から貯留タンクに遊技球を供給する際、貯留タンクの導入口に入る遊技球は、先ず、可撓性のカバー部の球接触部に接触し、カバー部の球接触部は複数の分断溝で分断されているため、上方から落下してくる遊技球に接触して弾性変形することで遊技球の運動エネルギーを吸収することができ、これにより、遊技球が貯留タンクに貯留されている遊技球や貯留タンクに衝突しても、その衝撃は小さいものとなるため、放射ノイズや静電気(ノイズ)が発生しにくくなり、弾球遊技機の遊技に関連する制御を司る制御装置に悪影響を及ぼすのを極力防止できる。
ここで、前記「課題を解決するための手段」の欄に記載した種々の追加的な構成A〜Cから得られる効果について、補足的に説明する。
前記構成Aによれば、球受け部材は、導入口を覆い且つ複数の分断状の球接触部を有するカバー部を備えたので、貯留タンクの導入口に入る遊技球を、球受け部材の複数の球接触部を有するカバー部に確実に接触させて緩衝し、しかも、カバー部に接触した遊技球を、カバー部の隣合う分断部の間から通過させて、貯留タンク内に確実に導入できるようになる。
前記構成Aによれば、球受け部材は、導入口を覆い且つ複数の分断状の球接触部を有するカバー部を備えたので、貯留タンクの導入口に入る遊技球を、球受け部材の複数の球接触部を有するカバー部に確実に接触させて緩衝し、しかも、カバー部に接触した遊技球を、カバー部の隣合う分断部の間から通過させて、貯留タンク内に確実に導入できるようになる。
前記構成Bによれば、球受け部材の少なくとも一部を導電性合成樹脂又は導電性ゴムで構成し、アース線を介して接地したので、貯留タンクに貯留される遊技球に、貯留前から帯電している静電気や、球受け部材に接触した際に発生する静電気を、球受け部材の少なくとも一部からアース線を介して外部へ確実に除去でき、これにより、静電気ノイズや放射ノイズによる制御装置の悪影響を極力防止できるようになる。
前記構成Cによれば、球受け部材を貯留タンクの導入口に着脱可能に設けたので、貯留タンクや球受け部材のリサイクルの面で有利になる。
本発明の弾球遊技機は、島構造体に設置され、島構造体側から供給される遊技球を貯留する貯留タンクを備え、島構造体から遊技球を導入する貯留タンクの導入口に、この導入口に入る遊技球が接触する可撓性の球受け部材を設けたものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、遊技ホールの島構造体に設置されるカード式の弾球遊技機であるCR第1種パチンコ機に、本発明を適用した場合の一例である。
図1〜図3に示すように、遊技ホールに構築された島構造体1には、その長さ方向に複数のパチンコ機2が配設され、各パチンコ機2の左側にカード式貸出し装置1aが配設され、各カード式貸出し装置1aは右側のパチンコ機2に電気的に接続されている。
パチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、外枠3が島構造体1に着脱自在に装着されている。前枠4には遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に窓部6aを有するガラス扉6と、上皿8を取付けた前面板7が夫々開閉自在に枢着されている。
前面板7の下側において前枠4の下部に、上皿8から溢流し又は抜き取った遊技球Bを貯留する下皿9が固定的に設けられ、この下皿9の右側に発射手段10の発射ハンドル11が取付けられている。発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球Bを発射させる発射モータ13などを備えている。
上皿8の前面部の右部には操作パネル14が設けられ、この操作パネル14に、カード式貸出し装置1aに挿入されている球貸カード(図示略)の度数残高を最大3桁の数字で表示可能な残高表示部14aと、カード式貸出し装置1aに所定度数分の遊技球Bの貸出しを指令する為に操作する貸出スイッチ14bと、カード式貸出し装置1aに挿入されている球貸カードの返却を指令する為に操作する返却スイッチ14cとが設けられている。
図4に示すように、遊技盤5には外レールと内レールとからなるガイドレール15がほぼ環状に設けられ、ガイドレール15の内側に遊技領域5aが形成され、発射手段10により発射された遊技球Bはガイドレール15にガイドされて遊技領域5aの上部に投入される。
この遊技領域5aには、多数の障害釘や複数の風車等の他に、液晶ディスプレイ(LCD)からなる特別図柄表示手段16、セグメント型発光ダイオードディスプレイ(LED)からなる普通図柄表示手段17、複数の入賞手段18、開閉式の入賞手段からなる特別図柄始動手段19、開閉式の特別入賞手段20、ゲート型の普通図柄始動手段21等が、夫々所定の位置に配設されている。
特別図柄表示手段16は、左右に並ぶ3つの特別図柄表示部16a〜16cを有し、特別図柄始動手段19による遊技球Bの検出を条件に、特別図柄表示部16a〜16cに夫々複数の特別図柄(例えば、「0」〜「9」)を変動させて停止させるように表示するとともに、この特別図柄表示手段16には、背景画面や特別図柄の変動を演出するキャラクタ等を表示可能になっている。
普通図柄表示手段17は、前記の通りセグメント型LEDからなり、普通図柄始動手段21による遊技球Bの検出を条件に、複数の普通図柄(例えば、「0」〜「9」)を変動させて停止させるように表示する。
特別図柄始動手段19は、左右1対の開閉爪19aを有する電動チューリップに構成され、開閉爪19aが閉じると特別図柄始動手段19に遊技球Bが入賞しにくくなり、開閉爪19aが開くと特別図柄始動手段19に遊技球Bが入賞し易くなる。通常、開閉爪19aは閉じた状態に保持され、普通図柄表示手段17に表示される普通図柄の変動後の停止図柄が当り図柄(例えば、「7」)になった場合に、開閉爪19aが所定時間(例えば、0.2 秒)だけ開放される。
特別入賞手段20は開閉板20aを有し、この開閉板20aが閉じた状態では、特別入賞手段20に遊技球Bが入賞することはないが、開閉板20aが前側に開いた状態では、特別入賞手段20に遊技球Bがかなり入賞し易くなる。
通常、開閉板20aは閉じた状態に保持され、特別図柄表示手段16に表示される特別図柄の変動後の停止図柄態様が、予め設定された複数種類の特別態様(例えば、「000」〜「999」)の何れかになった場合に、遊技者に有利な特別遊技となり、以降、所定の終了条件が成立する迄の間、開閉板20aが開閉動作して、特別入賞手段20には多数の遊技球Bが入賞することになる。
図2、図3に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押える裏機構板30が着脱自在に装着され、この裏機構板30の上側に、本願特有の貯留タンク33と、タンクレール34とが設けられ、このタンクレール34の右端部下側に払出し手段35が設けられている。
貯留タンク33には島構造体1側から供給される遊技球Bが貯留され、この貯留タンク33の導出口57から導出された遊技球Bが、タンクレール34により払出し手段35へ案内される。つまり、タンクレール34は、その右端部を貯留タンク33の導出口57の下側に位置させて、導出口57から導出される遊技球Bを受止め可能にするとともに、左端部を払出し手段35の上端部分に接続した状態で、左斜め下側へ傾斜した姿勢で配設されている。
払出し手段35は、入賞手段18〜20への遊技球Bの入賞により、その入賞球数の数倍又は10数倍の遊技球Bを賞球として払出すが、それら賞球は、払出し手段35の下端部分に接続された通路ユニット36を経由して上皿8に払出され、上皿8が遊技球Bで満杯の場合には下皿9に払出される。尚、貯留タンク33については後で詳述する。
さて、裏機構板30には開口部30a形成され、その開口部30aに、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段18〜20に入賞した遊技球Bを排出する入賞球排出樋(図示略)が夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着されたケース38の内部に主制御基板39が設けられ、その前側に表示制御基板40が設けられている。
主制御基板39の下側において裏カバー37に装着されたケース41aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケース41aに右側のケース41bの内部にサウンド制御基板43が設けられている。ケース41a,41bの下側において裏機構板30に装着されたケース44の内部に、電源基板45と払出し制御基板46が夫々設けられ、発射手段10の後側に装着されたケース47の内部に発射制御基板48が設けられている。
このように、これら基板39,40,42,43,45,46,48は夫々別基板で構成されており、電源基板45を除く制御基板39,40,42,43,46,48には、CPUとROMやRAM等を有するマイクロコンピュータが夫々設けられ、これら制御基板39,40,42,43,46,48が、このパチンコ機2の遊技に関連する制御を司る制御装置を構成している。
尚、主制御基板39とその他の制御基板40,42,43,46とは、複数本の信号線を介して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させる為の種々の制御信号として、制御情報を簡略化して送信可能なコマンド信号を、一方向通信にてデータ送信するように構成されている。
ここで、前記貯留タンク33について詳細に説明する。
図5〜図7に示すように、貯留タンク33は、底壁50と側壁51〜54とを有し、これら50〜54を合成樹脂で一体成形して上方を開放した箱状に構成され、複数のビス58等により裏機構板30の上部に固定的に取付けられている。
図5〜図7に示すように、貯留タンク33は、底壁50と側壁51〜54とを有し、これら50〜54を合成樹脂で一体成形して上方を開放した箱状に構成され、複数のビス58等により裏機構板30の上部に固定的に取付けられている。
貯留タンク33の上端部側が、島構造体1から落下する遊技球Bを貯留タンク33内に導入する平面視矩形の導入口56に形成され、この導入口56に、導入口56に入る遊技球Bが接触する可撓性の球受け部材60が着脱可能に設けられている。底壁50は右斜め下側へ穏やかに傾斜し、その底壁50の右端部分に、貯留タンク33に貯留されている遊技球Bを導出する平面視矩形の導出口57が形成されている。尚、導入口56からは角筒状の金属製の延設部が下方へ延びている。
本実施形態の場合、側壁52〜54の上端面は連続する水平面となっており、側壁51の上端面は側壁52〜54の上端面よりも高く、その側壁51には、内側へ少し張出し且つ側壁52〜54の上面と同じ高さの水平な上面を有する張出部51aが設けられている。そして、前記球受け部材60は、その外枠部61を側壁52〜54の上面と側壁51の張出部51aの上面に当接状に固着して取付けられている。
球受け部材60は導電性ゴムで構成され、左右方向に長い矩形枠状の外枠部61と、外枠部61の内側に設けられて導入口56を覆うカバー部62とを有し、外枠部61にアース線65を接続し、そのアース線65を介して接地されている。外枠部61は、前述のように、側壁52〜54の上面と張出部51aの上面に当接状に固着し得る形状であって、導入口56側にあまり張出さないようにして、その内側のカバー部62を片持ち状に支持可能な形状に構成されている。
カバー部62は、外枠部61から内側へ張り出す複数の分断状の球接触部63を有する。これら複数の球接触部63は、カバー部62の長手方向の略中央に位置する分断穴62aと、その分断穴62aから放射状に外側(外枠部61側)へ延びる複数の分断溝62bにより分断されている。各球接触部63は、外枠部61の上下方向厚さよりも薄く、しかも分断穴62a(中心)側程薄くなっており、外力が作用しない状態では略水平姿勢に保持され、遊技球Bが上側から接触して外力が作用した場合に、下方へ湾曲状に弾性変形し得るように構成してある。
このパチンコ機2の作用・効果について説明する。
上皿8に遊技球Bが収容された状態で、遊技者が発射ハンドル11を握り回動操作すると、発射手段10により例えば1分間に100 個の割合で遊技球Bが連続的に発射され、ガイドレール15に誘導されて遊技領域5aに投入される。
上皿8に遊技球Bが収容された状態で、遊技者が発射ハンドル11を握り回動操作すると、発射手段10により例えば1分間に100 個の割合で遊技球Bが連続的に発射され、ガイドレール15に誘導されて遊技領域5aに投入される。
遊技領域5aに投入された遊技球Bは、障害釘や風車等に当たって方向を変えながら落下し、その遊技球Bが入賞手段18〜20に入賞すると、払出し手段35が作動し、入賞球数の数倍又は10数倍の遊技球Bが賞球として上皿8に払出され、上皿8が遊技球Bで満杯の場合には下皿9に払出される。
尚、特別図柄始動手段19による遊技球Bの検出を条件に、特別図柄表示手段16に特別図柄が変動表示され、その特別図柄の変動後の停止態様が特別態様(「777」等)になった場合には、遊技者に有利な特別遊技となり、以降、所定の終了条件が成立する迄の間、開閉板20aが開閉動作して特別入賞手段20には多数の遊技球Bが入賞するため、多数の賞球の払出しが一挙に行われる。
さて、島構造体1の内部には球供給用搬送路が設けられ、この球供給用搬送路を介して搬送されてきた遊技球Bが貯留タンク33に供給されて貯留され、貯留タンク33の導出口57から導出された遊技球Bが、タンクレール34に案内されて払出し手段35に導入される。払出し手段35により遊技球Bの払出しが行われると、貯留タンク33に貯留されている遊技球Bも減るため、その都度、前記球供給用搬送路を介して搬送されてきた遊技球Bが、貯留タンク33に供給(補給)されるようになっている。
島構造体1側から貯留タンク33に遊技球Bを供給する際、遊技球Bは球供給用搬送路の球排出端から排出されて落下し、その落下する遊技球Bは、先ず、球受け部材60のカバー部62に接触し、そのカバー部62の球接触部63の弾性変形を介して緩衝されるように受止められる。そこで、遊技球Bの運動エネルギーが吸収されるため、その後、遊技球Bが隣合う球接触部63の間を通って貯留タンク33内に導入されるが、その遊技球Bが、貯留タンク33に貯留されている遊技球Bや貯留タンク33(例えば、底壁50)に衝突しても、その衝撃は小さいものとなる。
また、島構造体1側から貯留タンク33に供給される遊技球Bが、導電性ゴムからなる球受け部材60に接触することにより、その遊技球Bに、既に帯電している静電気や、球受け部材60に接触した際に発生する静電気を、球受け部材60からアース線65を介して外部へ除去することができる。
このように、球受け部材60を設けたことにより、島構造体1側から貯留タンク33に供給される遊技球Bが、貯留タンク33に貯留されている遊技球Bや貯留タンク33に衝突する際の衝撃を小さくし、しかも、その遊技球Bに帯電する静電気を外部へ除去できるため、放射ノイズや静電気(ノイズ)が発生しにくくなり、パチンコ機2の遊技に関連する制御を司る制御装置に悪影響を及ぼすことを極力防止できるようになる。また、遊技球Bが帯電した状態で払出され、その遊技球Bを触った遊技者が感電するという原因の1つを除去することにもなる。
しかも、球受け部材60は、導入口56を覆い且つ複数の分断状の球接触部63を有するカバー部62を備えたので、導入口56に入る遊技球Bを、複数の球接触部63を有するカバー部62に確実に接触させて緩衝し、しかも、カバー部62に接触した遊技球Bを、カバー部62の隣合う球接触部63の間から通過させて、貯留タンク33内に確実に導入できるようになる。また、この球受け部材60を設けたことにより、貯留タンク33に貯留されている遊技球Bが、導入口56から外部へ飛び出すのを防止することもできる。また、球受け部材60を、貯留タンク33の導入口56に着脱可能に設けたので、貯留タンク33や球受け部材60のリサイクルの面で有利になる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。但し、前記実施形態と基本的に同じものには同一符号を付して説明する。
1〕前記実施形態では、球受け部材60は、導入口56の略全てを覆う複数の球接触部63を有するカバー部62を備えたものであるが、この球受け部材60の代わりに、図8に示すように、導入口56の略半分を覆い且つ複数の球接触部63Aを有するカバー部62Aを備えた球受け部材60Aとしてもよい。
1〕前記実施形態では、球受け部材60は、導入口56の略全てを覆う複数の球接触部63を有するカバー部62を備えたものであるが、この球受け部材60の代わりに、図8に示すように、導入口56の略半分を覆い且つ複数の球接触部63Aを有するカバー部62Aを備えた球受け部材60Aとしてもよい。
2〕図9の球受け部材60Bにおいては、カバー部62Bは複数の分断状の球接触部63Bを有するが、これら複数の球接触部63Bは、カバー部62Bの長手方向の略中央に位置する分断穴62aと、その分断穴62aから放射状に外側(外枠部61側)へ延び且つ前記実施形態のものよりも短い複数の分断溝62cにより分断されている。
3〕図10の球受け部材60Cにおいては、カバー部62Cは複数の分断状の球接触部63Cを有するが、これら複数の球接触部63Cは、カバー部62Cの長手方向に略等間隔で位置する複数の分断穴62dと、これら分断穴62dから延びる左右方向と前後方向に向く複数の分断溝62eにより分断されている。
4〕その他、導入口56に入る遊技球Bが接触する可撓性の球受け部材として、球受け部材で少なくとも落下する遊技球Bを接触させて受け止め可能であれば、左右方向幅や前後方向幅等を変更した種々の球受け部材を勿論適用可能である。5〕複数の分断状の球接触部については、例えば図10のように帯状などの種々の形状や数とすることも可能であるし、球接触部を形成しないようにしたカバー部を有する球受け部材とすることも可能である。この場合、例えは、その球受け部材を傾斜状に配設し、その球受け部材で受け止めた遊技球Bを貯留タンク33内へ誘導するようにしてもよい。
6〕球受け部材は複数のカバー部を備えた構造にしてもよいし、例えば図10の球受け部材60Cのように、複数の分断穴を備えてもよい。
7〕球受け部材を導電性ゴム以外に導電性合成樹脂で一定的に構成してもよし、球受け部材の少なくとも一部(具体的には、島構造体1側から供給される遊技球Bが接触する部分)だけを導電性合成樹脂や導電性ゴムで構成してもよい。
7〕球受け部材を導電性ゴム以外に導電性合成樹脂で一定的に構成してもよし、球受け部材の少なくとも一部(具体的には、島構造体1側から供給される遊技球Bが接触する部分)だけを導電性合成樹脂や導電性ゴムで構成してもよい。
8〕球受け部材を導電性ゴム以外に導電性合成樹脂で構成してもよい。
9〕その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記実施形態や変更形態に種々の変更を付加して実施することが勿論可能であるし、前記パチンコ機以外の種々のパチンコ機、更には、パチンコ機以外のアレンジボール機(組合せ式弾球遊技機)や雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を勿論適用可能である。
9〕その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記実施形態や変更形態に種々の変更を付加して実施することが勿論可能であるし、前記パチンコ機以外の種々のパチンコ機、更には、パチンコ機以外のアレンジボール機(組合せ式弾球遊技機)や雀球機等の種々の弾球遊技機に本発明を勿論適用可能である。
B 遊技球
1 島構造体
2 パチンコ機
33 貯留タンク
56 導入口
60,60A〜63C 球受け部材
62,62A〜62C カバー部
63,63A〜63C 球接触部
65 アース線
1 島構造体
2 パチンコ機
33 貯留タンク
56 導入口
60,60A〜63C 球受け部材
62,62A〜62C カバー部
63,63A〜63C 球接触部
65 アース線
Claims (1)
- 島構造体(1)に設置される弾球遊技機であって、島構造体(1)側から供給される遊技球(B)を貯留する貯留タンク(33)を備えた弾球遊技機において、
前記貯留タンク(33)は、その上端部に前記島構造体(1) から遊技球(B)を導入する為に形成された開口状の導入口(56)と、下り傾斜状の底壁の端部に遊技球(B)を導出する為に形成された導出口(57)とを有し、
前記導入口(56)に球受け部材(60,60A,60B,60C)を着脱可能に設け、
前記球受け部材(60,60A,60B,60C)は、前記導入口(56)を覆うカバー部(62)であって前記導入口(56)に入る遊技球(B)が接触する導電性を有する可撓性の弾性部材で構成されたカバー部(62)を有し、
前記カバー部(62)は、その中央に形成された分断穴(62a,62d)と、この分断穴(62a,62d)から外側へ延びる複数の分断溝(62b,62c,62e)と、複数の分断溝(62b,62c,62e)で分断され上方から落下してくる遊技球(B)に接触して弾性変形することで衝撃吸収可能な複数の球接触部(63,63A,63B,63C)とを有する、
ことを特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005375007A JP4509021B2 (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005375007A JP4509021B2 (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 弾球遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001132099A Division JP3776000B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 弾球遊技機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006095339A JP2006095339A (ja) | 2006-04-13 |
JP2006095339A5 true JP2006095339A5 (ja) | 2007-12-27 |
JP4509021B2 JP4509021B2 (ja) | 2010-07-21 |
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Family Applications (1)
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JP2005375007A Expired - Fee Related JP4509021B2 (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 弾球遊技機 |
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JP (1) | JP4509021B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009136409A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Citizen Sayama Co Ltd | 玉循環機構 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1152763B (it) * | 1982-01-25 | 1987-01-14 | Ind Aeronautiche E Meccaniche | Aeromobile perfezionato |
JPH069096Y2 (ja) * | 1988-11-16 | 1994-03-09 | タカラスタンダード株式会社 | ゴミ収納篭付流し台用排水トラップ |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005375007A patent/JP4509021B2/ja not_active Expired - Fee Related
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