JP2006091955A - データ転送システムおよびバス調停方法 - Google Patents

データ転送システムおよびバス調停方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 データ転送システムにおいて、デバイス同士を接続するための構成を簡易なものとする。
【解決手段】 デバイス1〜4を1つのバス5により接続する。デバイスにおいて、転送するデータにクロック成分を含めるべく、例えばMFM変調方式により変調し、変調されたデータを転送する。スレーブとなるデバイス2〜4がバス権を要求した場合、マスタとなるデバイス1がバスの調停を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ転送を行うデータ転送システムに関し、とくにマスタデバイスおよびスレーブデバイスからなるデータ転送システムおよびバス調停方法に関するものである。
パーソナルコンピュータあるいは画像や音声を扱うマルチメディアシステムのように、データ転送を伴うデータ処理システムや機器システムでは、各種デバイスやそれを搭載したボード間の接続にI2C バスやPCIバスといったよく知られた汎用バスが使用されるようになってきている。
これは、各デバイスに必要最小限の機能を具備させるとともに、これらを共通のバスに接続可能にするとシステムの汎用性が高まるため、基本となるシステムの構築が低コストかつ容易に行うことができ、しかも、必要な処理を実行するボード等を用途に応じて基本システムに対して接続すれば、目的とするシステムの構築を容易に行うことができるからである。
汎用バスのうち、例えば、I2C バスは、シリアルバスの一種であって、比較的低速なデータ転送を行うシステムで用いられている。これは、フィリップス社が提案したシリアルバスで、双方向のクロックラインと、双方向のデータラインの2本の信号によってデータ転送を行う。また、PCIバスは、パーソナルコンピュータで多く使用され、数式データはもとより、画像や音声データ等、比較的高速なデータ転送が求められるシステムで用いられている。
I2C バスを用いて効率よくデータ転送を行う方法またはシステムは、従来から、例えば、特許文献1,2に記載されているように、既に広く知られるところとなっている。これらの特許文献に記載されたシステムは、双方向のクロックラインと、双方向のデータラインの2本の信号線からなるI2C バスを設け、このI2C バスにマスタデバイスおよびスレーブデバイスを接続して構成されている。
ここで、マスタデバイスとは、データ転送を行う相手のデバイスをアドレスによって指定して、データ転送を自ら起動することができる能力をもつデバイスである。スレーブデバイスとは、マスタデバイスによって選択されたときにのみ、マスタデバイスからの起動信号に基づいてデータ転送を行う機能を持つデバイスである。
特開2000−231539号公報 特開平11−102341号公報
上述したデータ転送システムにおいては、データの転送を行うためには2本の信号線が必要であり、さらにデータ転送要求を行うための割込信号を送信するための信号線も必要となる。このため、デバイスを設計する場合にI/Oピンが不足しないようにデバイスを構成する必要があり、その結果、デバイスのパッケージが大きくなってしまうという問題がある。また、デバイス間でデータの送受信を行う場合、デバイス同士を接続するためのコネクタの本数も増えることとなるため、デバイスの実装が複雑になるという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、デバイス同士を接続するための構成を簡易なものとすることを目的とする。
本発明によるデータ転送システムは、データ転送サイクルを起こす必要がある第1のデバイスおよびデータ転送を行う相手となる少なくとも1つの第2のデバイスからなり、各デバイス間においてデータの転送を行うデータ転送システムにおいて、
前記第1および第2のデバイスが、転送するデータにクロック成分を含めるべく該データを変調する変調手段を有し、
前記第1および第2のデバイスが1本のバスにより接続されてなることを特徴とするものである。
なお、本発明によるデータ転送システムにおいては、前記変調手段による変調方式をMFM変調方式とし、前記第1および第2のデバイスを、前記変調されたデータにおける前記MFM変調方式のビット周期を維持しつつ、前記データの先頭を検出する検出手段を有するものとしてもよい。
「MFM変調方式(Modified Frequency Modulation) 」とは、記録された情報の中に信号を判定するクロックパルスを付加する変調方式であり、主に倍密度フロッピー(登録商標)ディスクでのデータ記録に用いられている方式である。
また、本発明によるデータ転送システムにおいては、前記第1のデバイスを、前記バスの調停を行う調停手段を有するものとしてもよい。
そして、前記バスが、データ転送が行われていない期間ハイレベルとなるものである場合においては、
前記調停手段を、前記バスが所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定し、
該判定が肯定されると、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとし、
これに続いて、前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出して、バス調停コマンドを前記バスに送信し、
これに続いて、前記第2のデバイスが送信したアクノリッジを受信し、
該第2のデバイスに前記バスの使用許可コマンドを送信し、
前記バスの使用を終了した前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出すると、前記バスが前記所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定する処理以降の処理を繰り返すものとしてもよい。
この場合、前記調停手段を、前記アクノリッジを送信した前記第2のデバイスが複数ある場合には、優先順位が高い1つの第2のデバイスにのみ前記バスの使用許可コマンドを送信するものとしてもよい。
本発明によるバス調停方法は、データ転送サイクルを起こす必要がある第1のデバイスおよびデータ転送を行う相手となる少なくとも1つの第2のデバイスが1本のバスにより接続されてなり、該バスが、データ転送が行われていない期間ハイレベルとなるものであるデータ転送システムにおけるバス調停方法において、
前記バスが所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定し、
該判定が肯定されると、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとし、
これに続いて、前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出して、バス調停コマンドを前記バスに送信し、
これに続いて、前記第2のデバイスが送信したアクノリッジを受信し、
該第2のデバイスに前記バスの使用許可コマンドを送信し、
前記バスの使用を終了した前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出すると、前記バスが前記所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定する処理以降の処理を繰り返すことを特徴とするものである。
なお、本発明によるバス調停方法においては、前記アクノリッジを送信した前記第2のデバイスが複数ある場合には、優先順位が高い1つの第2のデバイスにのみ前記バスの使用許可コマンドを送信するようにしてもよい。
本発明によれば、転送するデータがクロック成分を含めるべく変調され、変調されたデータが1つのバスを介して転送される。このように本発明においては、転送されるデータにクロック成分が含められているため、クロックラインおよびデータラインの2本の信号線が不要となり、1つの信号線のみでデータを転送することができる。したがって、デバイスのパッケージが大きくなることを防止できるとともに、デバイス同士を接続するためのコネクタの本数も増えることがなくなり、その結果、デバイスの実装を簡易なものとすることができる。
また、変調方式をMFM変調方式とし、変調されたデータにおけるMFM変調方式のビット周期を維持しつつ、データの先頭を検出することにより、信号線の帯域を崩すことなくデータ転送を行うことができる。
また、第1のデバイスにおいて調停を行うことにより、とくに第2のデバイスが複数ある場合に、効率よく第2のデバイスが信号線を使用してデータの転送を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態によるデータ転送システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように本実施形態によるデータ転送システムは、4つのデバイス1〜4が1本のバス5により接続されたシステムである。
デバイス1は、マスタデバイスとして機能するデバイスであり、他の3つのデバイス2〜4にデータの読み書きのアクセスを起こすマスタ機能を有し、他のデバイスからのデータ転送要求の信号を受けてデータ転送サイクルを起動するように構成されている。
デバイス2〜4は、スレーブ機能を有し、かつデバイス1により起動されるデータ転送サイクルに応答するのみで、自らデータ転送サイクルを起動することがないデバイスである。
デバイス1〜4は、バスコントローラ10、CPU11およびメモリ12をそれぞれ有する。
図2はバスコントローラの回路構成を示す概略ブロック図である。なお、図2に示すバスコントローラ10は破線より上側が送信側回路10Aを、破線より下側が受信側回路10Bを示す。まず、送信側回路10Aについて説明する。図2に示すように送信側回路10Aにおいては、アドレス等の必要なデータを格納するレジスタ22が内部データバス20に接続されている。レジスタ22には、送信データ格納RAM24およびアドレス・コマンド発生回路26が接続されている。さらに送信側回路10Aは、FIFO28およびMFM変調回路30を有し、送信するデータがアドレスおよびコマンドとともにFIFO28に入力され、上位ビットから順次読み出されてMFM変調回路30に入力される。
ここで、MFM変調回路30にはクロック発生回路32からクロックが入力され、送信するデータにクロック成分が含められて変調がなされる。そして変調されたデータは出力制御回路34からバス5に出力される。
一方、受信側回路10Bは、送信されたデータを受信する入力制御回路36を有し、入力制御回路36がMFM復調回路38と接続されている。入力されたデータはMFM復調回路38により復調され、FIFO40を介してアドレス・コマンドデコーダ回路42に入力されるとともに、受信データ格納RAM44に入力される。なお、受信側回路10Bはマーカー検出回路46を有し、このマーカー検出回路46が後述するようにデータの先頭位置を検出するためのマーカーを検出し、その位置をアドレス・コマンドデコーダ回路42に入力する。アドレス・コマンドデコーダ回路42は受信したデータに含まれるアドレスおよびコマンドを復調する。そして復調されたデータは、レジスタ48を介して内部データバス20に出力される。
なお、受信側回路10Bには、後述するようにバスの調停を行うバス調停回路50が接続されている。なお、バス調停回路50はすべてのデバイス1〜4が有していてもよいが、マスタとなるデバイス1のみが有していればよいものである。
また、バス5はプルアップ抵抗52を介して不図示の電源に接続してプルアップされているため、データ転送が行われていない期間、バス5はハイレベル(Hi)となっている。
図3は本実施形態において転送される各種データの構成例を示す図であり、図3(a)はデータ転送パケット、図3(b)はコマンド転送パケット、図3(c)は応答パケットのデータ構成を示す。本実施形態においては、データにクロック成分を含めるようデータを変調するため、データの先頭部分には0(0000)の4ビットの同期ビットおよびA1(10100001)の8ビットのマーカーコードが含まれている。本実施形態においては、同期ビットは0、マーカーコードはA1のデータとなるように規定されているものとする。そして、データを受信した場合には後述するように同期ビットからクロックを生成する。また、マーカーコードにより後述するようにデータの先頭位置(後述するアドレスの先頭のビットの位置)を検出する。
さらに、各データには自身のアドレスを示すソースアドレスおよび相手のアドレスを示すデスティネーションアドレスが含まれている。なお、ソースアドレスおよびデスティネーションアドレスを以下単にアドレスと称するものとする。そして、アドレスに続いてデータの長さを表すデータ長が含まれる。
データ転送パケットおよびコマンド転送パケットは、データ長に続いて、書き込み、読み出しまたは応答等のコマンドが含まれる。データ転送パケットはコマンドに続いてデータ値であるデータ列が含まれる。一方、応答パケットはデータ長に続いて応答内容を表すステータスが含まれる。そして、すべてのデータの最後にはCRCが含まれる。
なお、本実施形態においては、アドレス、データ長、コマンドおよびステータスのビット数は、例えば8ビットのようにあらかじめ規定されているものである。
次いで、本実施形態におけるデータの変調および復調方法について説明する。図4は本実施形態におけるデータの変調および復調方法を説明するためのタイミングチャートである。なお、ここでは転送するデータの例としてコマンド転送パケットを用いるものとする。また、図中「GAP」は、デバイスが何もしていない期間を示す。
図4においてクロックはクロック発生回路32が発生するクロックを、NRZデータはデバイス1〜4が送信するデータを示す。なお、NRZデータの上位4ビットは「0」(0000)の同期ビットであり、次の8ビットは「A1」(10100000)のマーカーコードである。また、NRZデータはデータが0のときにLow、値が1のときにHiとなるデータである。
まず、送信時におけるデータの変調について説明する。MFM変調回路30は、以下の規則に従ってNRZデータを変調してクロック成分を含むMFMデータを生成する。
・0が続くときは、データの変わり目(クロックの立ち上がりのタイミング)でLow、Hiの反転を繰り返す。
・0から1に変化するときは、1のデータの中央の部分(クロックの立ち下がりのタイミング)でLow、Hiを反転させる。
・1が続くときは、データ中央の部分(クロックの立ち下がりのタイミング)でLow、Hiの反転を繰り返す。
・1から0に変化するときは、データを変化させない。
このような規則により、NRZデータが変調されて図4に示すMFMデータが生成される。ここで、MFMデータの時間軸方向におけるLow,Hiデータの幅は、クロックの1周期をTとすると、1T、1.5Tおよび2Tのみとなり、周期が1T、1.5Tおよび2TのLow,Hiデータの組み合わせによりデータの値を表すことが可能となる。
なお、本実施形態においては、1つの信号線のみでデータを転送するため、転送されたデータにおけるデータの先頭位置(すなわちアドレスのデータがどこから始まるか)が分からない。このため、MFM変調回路30は、マーカーコードの2T、1.5T、1T、1T、1.5Tの順序でデータが反転する部分における1T、1Tの間の部分(図4の矢印参照)にミッシングクロックを付与して、2T、1.5T、2T、1.5Tの順序でデータが反転するようにする。これにより、図中のMFMデータ(ミッシングクロック付き)のように変調されたデータが送信されることとなる。以下、説明のため、ミッシングクロック付きのデータを単にMFMデータと称し、ミッシングクロックのないMFMデータを元MFMデータと称する。
次いで、受信時におけるデータの復調について説明する。MFM復調回路38はMFMデータを受信すると、MFMデータの立ち上がりおよび立ち下がりの部分(すなわちデータがLow,Hiとなる部分の境界)をエッジパルスとして検出する。ここで、MFMデータの上位4ビットは「0000」であるため、図4に示すようにエッジパルスの先頭部分には一定の周期で4つのパルスが出現する。本実施形態においては、転送されるデータの先頭部分には4ビットの同期ビットが必ず含まれているため、検出したエッジパルスにおける先頭部分の周期が、送信されたデータのクロックの周期と一致することとなる。したがって、MFM復調回路38はエッジパルスの先頭部分に出現するパルスの周期により、復調されるデータのクロック周波数を決定する。
このように同期ビットによりクロックの周波数は決定することができるが、クロックの位相はMFMデータから得たエッジパルスの先頭部分のみでは分からない。また、転送されるデータにおいては、同期ビット以外にも「0000」や「1111」のようにデータが並ぶ部分があるため、クロックの位相が分からないと、復調したデータにおいて元のNRZデータの位相が反転してしまう場合がある。このため、本実施形態においては、決定したクロック周波数に基づいて、位相が半周期ずれた2種類のウィンドウパルスWP1,WP2を発生させ、2種類のウィンドウパルスWP1,WP2を用いてMFMデータを復調する。
まず、ウィンドウパルスWP1,WP2のそれぞれの立ち上がりのタイミングとエッジパルスとを比較し、立ち上がりのタイミングにおけるエッジパルスの存在の有無に応じて、その立ち上がりのタイミングから始まるクロックの1周期のデータの値を決定する。具体的には、立ち上がりのタイミングにおいてエッジパルスが存在する場合にはデータの値を1に、存在しない場合にはデータの値を0に決定する。
これにより、ウィンドウパルスWP1からは、図4に示すように上位ビットが「000010100001…(0A1…)」の復調データF1が得られる。また、ウィンドウパルスWP2からは上位ビットが「111100001010…(F0A…)」の復調データF2が得られる。ここで、本実施形態においてはデータの先頭に「0」の同期ビットおよび「A1」のマーカーコードが必ず含まれていることが分かっている。したがって、復調データF1の位相が送信されたMFMデータの位相と一致することが分かる。
なお、ミッシングクロックがない元MFMデータからウィンドウパルスWP1を用いて復調データ(F1′とする)を得た場合、その復調データF1′は復調データF1と同一となるが、ウィンドウパルスWP2を用いて復調データ(F2′とする)を得た場合、その復調データF2′は、111100001110…(F0E…)となり復調データF2とは同一とならない。
ここで、本実施形態においては、転送されるデータには同期ビットの次に「A1」のデータからなるマーカーコードが含まれている。MFMデータにおける「A1」のデータ(10100001)(ミッシングクロックなし)をウィンドウパルスWP1を用いて復調した場合、「A1」のデータが得られるが、ウィンドウパルスWP2を用いて復調した場合、「0E」(00001110)のデータが得られる。したがって、復調データF1と復調データF2とを比較し、復調データF1の「A1」となるデータが復調データF2において「0E」となっていれば、そこは通常のデータ値であることが分かる。
一方、本実施形態においては、MFMデータにおけるマーカーコードにはミッシングクロックが付与されているため、マーカーコードの部分における復調データF1の「A1」となるデータの部分が復調データF2においては「0E」とはならず、「0A」(00001010)となる。したがって、本実施形態においては、マーカー検出回路46が、復調データF1と復調データF2とを先頭位置のビットから比較し、復調データF1の「A1」となるデータの部分が復調データF2において「0E」ではなく「0A」となったことを検出することにより、転送されたデータの先頭位置(すなわちアドレスの先頭ビットの位置)を検出する。具体的には、復調データF2においてデータが「0A」となった次のビットに対応する復調データF1のビットの位置をデータの先頭位置として検出し、そこの位置においてウィンドウパルスをリセットする。
その後は、MFM復調回路38はウィンドウパルスWP1のみを用いてMFMデータを復調して復調データF1を得る。なお、本実施形態においては、アドレス、データ長およびコマンドのビット数はあらかじめ定められているため、データの先頭位置からあらかじめ定められたビット数をカウントすることによりアドレス、データ長およびコマンドのそれぞれの先頭位置および終了位置を知ることができる。なお、転送されるデータがデータ転送パケットである場合には、データ長からデータ列のビット数を知ることができるため、データ列の先頭位置および終了位置を知ることができる。
次いで、バスの調停方法について説明する。図5はバスの調停方法のフローチャート、図6はバス5のHi、Lowが切り替わる状態を示す図、図7はマスタデバイスが行う処理を時間軸上で見た状態を示す図である。なお、バスの調停はマスタデバイス1のバス調停回路50が行うものである。
マスタデバイス1は、バス5が一定期間ハイレベル(Hi)となっているか否かを判定することにより、バス5においてデータ転送が行われているか否かを監視している。(ステップST1)。本実施形態においては、MFMデータは1T、1.5Tおよび2Tの周期でLowおよびHiが繰り返されるため、一定期間としては1T、1.5Tおよび2Tよりも大きい4Tが用いられる。このように、一定期間を4Tとすることにより、バス5においてデータ転送が行われていないことを確実に判定することができる。なお、一定期間としては2Tより大きい期間であれば4Tに限定されるものではない。
ステップST1が肯定されると、マスタデバイス1はバス5を一定期間(4T)ローレベル(Low)にし、一定期間経過後にHiに戻す(ステップST2)。
バス権を要求するスレーブデバイス(以下単にスレーブデバイスとする)は、マスタデバイス1がバス5をLowとしたことを検出し(ステップST3)、Hiとなってから一定期間(4T)経過後にバス5を一定期間(4T)ローレベル(Low)にし、一定期間(4T)経過に後Hiに戻す(ステップST4)。なお、ステップST4の処理は複数のスレーブデバイス2〜4において行われる場合もある。
マスタデバイス1はこれを検出すると(ステップST5)、調停コマンドをバス5に送信する(ステップST6)。これにより、すべてのスレーブデバイス2〜4がブロードキャストで調停コマンドを受信し、バス権を要求するスレーブデバイスは調停コマンドを受信すると、一定期間経過後にアクノリッジ(ACK)をマスタデバイス1に返信する(ステップST7)。ここで、ACKデータには、バス権要求ビットが立てられている。
なお、バス権を要求するスレーブデバイスが複数存在する場合には、自身のアドレスが若い順にACKを返信する。図7はすべてのスレーブデバイス2〜4がバス権を要求し、デバイス2〜4の順でアドレスが大きくなっている場合のマスタデバイスが行う処理を示している。この場合、デバイス2は一定期間として4T経過後、デバイス3は8T経過後、デバイス4は12T経過後にACKを返信する。
マスタデバイス1はACKを受信し(ステップST8)、一定期間(4T)経過後に、最も優先順位が高いスレーブデバイスに対してバス使用許可コマンドを送信する(ステップST9)。なお、優先順位はスレーブデバイスのアドレスが若いほど高いものとする。
バス使用許可コマンドを受信したスレーブデバイスは、一定期間(4T)経過後にアクノリッジ(ACK)をマスタデバイス1に返信し(ステップST10)、さらに一定期間(4T)経過後にバス5を使用する(ステップST11)。そして、バス5の使用を終了すると、そのスレーブデバイスがバス5を一定期間(4T)LowとしてHiに戻すことにより、バス5を開放する(ステップST12)。
マスタデバイス1はこれを検出して(ステップST13)、ステップST1に戻り、ステップST1以降の処理を繰り返す。
なお、一度バス5を使用したスレーブデバイスについては、次の調停においては、優先順位を最も低くすることにより、すべてのスレーブデバイス2〜4が平等にバス5を使用できるようにしている。
このように、本実施形態においては、NRZデータにクロック成分を含めて変調したMFMデータを、1つのバス5を介してデバイス間において転送するようにしたため、クロックラインおよびデータラインの2本の信号線が不要となり、1つの信号線のみでデータを転送することができる。したがって、デバイスのパッケージが大きくなることを防止できるとともに、デバイス同士を接続するためのコネクタの本数も増えることがなくなり、その結果、デバイスの実装を簡易なものとすることができる。
また、変調方式をMFM変調方式とし、データに含まれるマーカーコードにミッシングクロックを含めることにより、変調されたデータにおけるMFM変調方式のビット周期を維持しつつ、データの先頭を検出しているため、バス5の帯域を崩すことなくデータ転送を行うことができる。
また、マスタデバイス1において調停を行うことにより、とくにバス使用権を要求するスレーブデバイスが複数ある場合に、効率よくスレーブデバイスがバス5を使用してデータの転送を行うことができる。
なお、上記実施形態においては、データの変調方式としてMFM変調方式を用いているが、データにクロック成分を含めることができれば他の変調方式を用いてもよいことはもちろんである。
また、上記実施形態においては、2種類のウィンドウパルスWP1,WP2を用いてデータの値を決定しているが、1種類のウィンドウパルスWP1のみを発生して、ウィンドウパルスWP1の立ち上がり部分および立ち下がり部分のそれぞれにけるエッジパルスの存在の有無に応じてデータの値を決定するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、調停時にマスタデバイス1がバス5を使用したい場合には、マスタデバイス1がバス使用許可コマンドを自身に送信すればよい。
本発明の実施形態によるデータ転送システムの構成を示す概略ブロック図 バスコントローラの回路構成を示す概略ブロック図 本実施形態において転送される各種データの構成例を示す図 本実施形態におけるデータの変調および復調方法を説明するためのタイミングチャート バスの調停方法のフローチャート バスのHi、Lowが切り替わる状態を示す図 マスタデバイスが行う処理を時間軸上で見た状態を示す図
符号の説明
1〜4 デバイス
5 バス
10 バスコントローラ
20 内部データバス
22,48 レジスタ
24 送信データ格納RAM
26 アドレス・コマンド発生回路
28,40 FIFO
30 MFM変調回路
32 クロック発生回路
34 出力制御回路
36 入力制御回路
42 アドレス・コマンドデコーダ回路
44 受信データ格納RAM
46 マーカー検出回路
50 バス調停回路

Claims (7)

  1. データ転送サイクルを起こす必要がある第1のデバイスおよびデータ転送を行う相手となる少なくとも1つの第2のデバイスからなり、各デバイス間においてデータの転送を行うデータ転送システムにおいて、
    前記第1および第2のデバイスが、転送するデータにクロック成分を含めるべく該データを変調する変調手段を有し、
    前記第1および第2のデバイスが1本のバスにより接続されてなることを特徴とするデータ転送システム。
  2. 前記変調手段による変調方式がMFM変調方式であり、前記第1および第2のデバイスが、前記変調されたデータにおける前記MFM変調方式のビット周期を維持しつつ、前記データの先頭を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1記載のデータ転送システム。
  3. 前記第1のデバイスが、前記バスの調停を行う調停手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のデータ転送システム。
  4. 前記バスが、データ転送が行われていない期間ハイレベルとなるものである場合において、
    前記調停手段は、前記バスが所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定し、
    該判定が肯定されると、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとし、
    これに続いて、前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出して、バス調停コマンドを前記バスに送信し、
    これに続いて、前記第2のデバイスが送信したアクノリッジを受信し、
    該第2のデバイスに前記バスの使用許可コマンドを送信し、
    前記バスの使用を終了した前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出すると、前記バスが前記所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定する処理以降の処理を繰り返すことを特徴とする請求項3記載のデータ転送システム。
  5. 前記調停手段は、前記アクノリッジを送信した前記第2のデバイスが複数ある場合には、優先順位が高い1つの第2のデバイスにのみ前記バスの使用許可コマンドを送信することを特徴とする請求項4記載のデータ転送システム。
  6. データ転送サイクルを起こす必要がある第1のデバイスおよびデータ転送を行う相手となる少なくとも1つの第2のデバイスが1本のバスにより接続されてなり、該バスが、データ転送が行われていない期間ハイレベルとなるものであるデータ転送システムにおけるバス調停方法において、
    前記バスが所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定し、
    該判定が肯定されると、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとし、
    これに続いて、前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出して、バス調停コマンドを前記バスに送信し、
    これに続いて、前記第2のデバイスが送信したアクノリッジを受信し、
    該第2のデバイスに前記バスの使用許可コマンドを送信し、
    前記バスの使用を終了した前記第2のデバイスが、前記バスを前記所定期間ローレベルとし、さらに該所定期間経過後にハイレベルとしたことを検出すると、前記バスが前記所定期間ハイレベルとなっているか否かを判定する処理以降の処理を繰り返すことを特徴とするバス調停方法。
  7. 前記アクノリッジを送信した前記第2のデバイスが複数ある場合には、優先順位が高い1つの第2のデバイスにのみ前記バスの使用許可コマンドを送信することを特徴とする請求項6記載のバス調停方法。
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JP2013509009A (ja) * 2010-07-19 2013-03-07 クゥアルコム・インコーポレイテッド 拡張パケットトラフィックアービトレーションのための方法および装置
US9119215B2 (en) 2009-08-31 2015-08-25 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for enhanced packet traffic arbitration

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