JP2006091709A - 画像表示装置及びその駆動方法 - Google Patents
画像表示装置及びその駆動方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006091709A JP2006091709A JP2004279909A JP2004279909A JP2006091709A JP 2006091709 A JP2006091709 A JP 2006091709A JP 2004279909 A JP2004279909 A JP 2004279909A JP 2004279909 A JP2004279909 A JP 2004279909A JP 2006091709 A JP2006091709 A JP 2006091709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pixel
- circuit
- terminal voltage
- emitting element
- light emitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of El Displays (AREA)
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
【課題】アクティブマトリクス型の画像表示装置において、発光素子の経時的な輝度低下を画素単位で補償可能な実用的手段を提供する。
【解決手段】パネル1の各画素3は、発光素子と、画素が選択された時駆動電流を発光素子に供給して画素データに応じた輝度で発光させる画素内駆動回路と、駆動電流が流れた時発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する画素内検出回路とを備えている。周辺回路部は、読出回路5及び補正回路6を含んでいる。読出回路5は、走査回路2によって順次選択された行の画素3から、各画素内検出回路によって検出された発光素子の端子電圧を読み出し、画素単位で読み出した端子電圧を記憶する。補正回路6は、記憶された端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、もって各発光素子の輝度の低下を画素単位で補う。
【選択図】図1
【解決手段】パネル1の各画素3は、発光素子と、画素が選択された時駆動電流を発光素子に供給して画素データに応じた輝度で発光させる画素内駆動回路と、駆動電流が流れた時発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する画素内検出回路とを備えている。周辺回路部は、読出回路5及び補正回路6を含んでいる。読出回路5は、走査回路2によって順次選択された行の画素3から、各画素内検出回路によって検出された発光素子の端子電圧を読み出し、画素単位で読み出した端子電圧を記憶する。補正回路6は、記憶された端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、もって各発光素子の輝度の低下を画素単位で補う。
【選択図】図1
Description
本発明は、アクティブマトリクス型の画像表示装置及びその駆動方法に関する。詳しくは、画素として有機EL素子などの発光素子を用いた自発光型の画像表示装置に関する。より詳しくは、発光素子の経時的な輝度低下を補償する信号処理技術に関する。
アクティブマトリクス型の画像表示装置は、フラットパネルディスプレイ(FPD)の実用化を可能にしている。現在、フラットパネルディスプレイとしては、発光素子の一種である有機EL素子を画素とした表示装置に関心が高まっている。従来、FPDは液晶表示装置(LCD)が主流を占めていた。しかしながら、LCDは自発光デバイスではないので、バックライトや偏光板などの付属部品を必要とするため、装置の厚みが増したり、画面輝度が不足するなどの欠点がある。
一方、有機EL表示装置は自発光デバイスであり、バックライトなどの照明部品が原理的に不要で、薄型化が可能であり且つ高輝度であるため、LCDと比較して有利な点が多々ある。特に、有機EL素子を駆動するため各画素に薄膜トランジスタなどの能動素子を形成したアクティブマトリクス型の有機EL表示装置は、各画素に映像信号を保持して発光素子を点灯させることができ、消費電流を低く抑えることが可能である。アクティブマトリクス型の有機EL表示装置は大画面化及び高精細化が比較的容易に行えることから、開発が盛んに進められており、次世代FPDの主流になると期待されている。このようなアクティブマトリクス型の有機EL表示装置は、例えば以下の特許文献1に記載されている。
特開2000−122598
しかしながら、有機EL素子は、これに通電する電流量に応じて劣化し、輝度が経時的に低下するという欠点がある。このため、画面に表示する画像のパタンにより画面内で劣化の進行程度が局部的に異なる場合がある。図7はその例を模式的に表したものである。この例はアクティブマトリクス型の有機EL表示装置をテレビジョン受像機のモニタに用いた場合である(A)は通常の表示状態を表している。画面には絵柄が表示され、その右上にはチャンネル表示がある。画面の絵柄は常に変化するが、チャンネル表示は常時映されている。このため、チャンネル表示の「51」というパタンに対応する画素の劣化が他の部分の画素に比べ進行し、輝度低下が現れる。
(B)は、同じテレビジョン受像機のモニタの画面を白ラスタ表示にした場合を表している。画面全体を一様な白表示にすると、輝度低下の進んだ画面右上の画素が、他の部分の画素に比べ暗くなるため、チャンネル表示のパタン「51」が白ラスタ表示の上に薄く現れていまい、いわゆる「焼き付き」が発生する。この有機EL素子の通電による輝度低下は非可逆的であり、一度劣化した有機EL素子の輝度はもとに戻ることがない。このため、有機EL素子の経時的な輝度低下を補償する必要がある。例えば、表示輝度を外部の光センサーで検出し、映像信号にフィードバックをかける方法が行われており、例えば特許文献1に記載がある。しかしながら、この方法では画素単位で細かな補正をかけることが事実上困難である。仮に表示パネル画面内全ての画素の輝度低下を個々に補正するためには、全ての画素を表示パネル外部の光センサーによりモニタリングする必要があり、コスト的及び技術的に見て現実的ではない。
上述した従来の技術の課題に鑑み、本発明はアクティブマトリクス型の画像表示装置において、発光素子の経時的な輝度低下を画素単位で補償可能な、合理的且つ実用的手段を提供することを目的とする。かかる目的を達成するために以下の手段を講じた。即ち本発明は、画素アレイ部と、走査回路及び駆動回路を含む周辺回路部とを備え、前記画素アレイ部は行列状に配された画素を含み、前記走査回路は行単位で画素を順次選択し、前記駆動回路は該選択された画素に画素データを供給して画像を表示する画像表示装置において、前記画素アレイ部の各画素は、発光素子と、画素が選択された時駆動電流を該発光素子に供給して該画素データに応じた輝度で発光させる画素内駆動回路と、駆動電流が流れた時該発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する画素内検出回路とを備えており、前記周辺回路部は、読出回路及び補正回路を含んでおり、前記読出回路は、該走査回路によって順次選択された行の画素から、各画素内検出回路によって検出された各発光素子の端子電圧を読み出し、画素単位で該読み出した端子電圧を記憶し、前記補正回路は、記憶された該端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、もって各発光素子の輝度の低下を画素単位で補うようにしたことを特徴とする。
好ましくは、前記読出回路は、該駆動回路が全画素にわたって同一輝度の画素データを供給し全面ラスタ表示を行った時、各画素から検出される端子電圧を読み出して各画素ごとに記憶する。又前記補正回路は、電源オン時該読出回路によって読み出され且つ記憶された端子電圧に基づいて、電源オン後各画素に供給される画素データをフレーム毎に補正する。或いは、前記補正回路は、前回の電源オフ時に該読出回路によって読み出された前回の端子電圧と、今回の電源オン時に該読出回路によって読み出された今回の端子電圧とを用い、前回と今回とで画素ごとに端子電圧の差分を求め、電源オン後各画素に供給される画素データを該端子電圧の差分に応じて補正する様にしても良い。
又本発明は、画素アレイ部と、走査回路及び駆動回路を含む周辺回路部とを備え、前記画素アレイ部は行列状に配された画素を含み、前記走査回路は行単位で画素を順次選択し、前記駆動回路は該選択された画素に画素データを供給して画像を表示する画像表示装置の駆動方法において、前記画素アレイ部の各画素は、発光素子と、画素が選択された時駆動電流を該発光素子に供給して該画素データに応じた輝度で発光させる画素内駆動回路と、駆動電流が流れた時該発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する画素内検出回路とを備えており、該走査回路によって順次選択された行の画素から、各画素内検出回路によって検出された各発光素子の端子電圧を読み出し、画素単位で該読み出した端子電圧を記憶する読出手順と、記憶された該端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、もって各発光素子の輝度の低下を画素単位で補うようにした補正手順とを行なうことを特徴とする。
本発明は、有機EL素子によって代表される発光素子が、一般的な傾向として、劣化が進むと、内部抵抗が増加し、通電時に生じる電圧降下が大きくなり、その結果端子電圧が上昇するという点に着目している。すなわち、画素単位で発光素子の端子電圧を検出することにより、画素ごとに発光素子の輝度低下をモニタすることができる。この端子電圧データを個々の画素データにフィードバックすることで、輝度低下を補償することができる。具体的には、端子電圧のデータが大きな画素ほど、その画素に割り当てられる画像データ(画素データ)を割り増しするようにフィードバックをかける。この目的で、本発明では画像表示装置の各画素内に有機EL素子など発光素子の端子電圧を検出する回路を内蔵させている。例えば画像表示装置の電源投入時に発光素子の端子電圧をパネル外の補正回路に出力する。補正回路は出力された端子電圧データに基づき映像信号に係数を乗じて表示パネルにフィードバックする。これにより、経時的な輝度低下を補正した焼き付きのない高品位なアクティブマトリクス型の画像表示装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。本画像表示装置は、基本的に画素アレイ部と、走査回路2及び駆動回路4を含む周辺回路部とで構成されている。本実施形態では画素アレイ部はパネル1の内部に形成されている一方、走査回路2及び駆動回路4を含む周辺駆動部は、パネル1の外部に配されている。ただし本発明はこれに限られるものではなく、周辺回路部のうち、例えば走査回路2や駆動回路4は、パネル1の内部に画素アレイと共に内蔵させることも可能である。
パネル1に形成された画素アレイ部は、行列状に配された画素3を含んでいる。図では理解を容易にするため、1個の画素3のみを模式的に表してある。画素3は列状の信号線SIGと行状の走査線DS,WSとが交差する部分に配されている。信号線SIGは前述した駆動回路4に接続する一方、走査線DS,WSは前述した走査回路2に接続している。なお、本発明では画素3に対して入力側となる信号線SIGの他、出力側となる検出線DETも列状に形成されている。
走査回路2は前述した走査線WSを介して行単位で画素3を順次選択する。一方駆動回路4は選択された画素3に信号線SIGを介して画素データを供給して画像を表示する。なお画素データは、映像信号のうち、各画素に割り当てられる映像データを表している。
各画素3は、有機EL素子などによって代表される発光素子と、画素内駆動回路と、画素内検出回路とを備えている。画素内駆動回路は、画素が選択されたとき駆動電流を発光素子に供給して画素データに応じた輝度で発光させる。画素内検出回路は、駆動電流が流れたとき発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する。
周辺回路部は、前述した走査回路2及び駆動回路4に加えて、読出回路5及び補正回路6を含んでいる。読出回路5はラインメモリ5L及びフレームメモリ5Fを備えており、走査回路2によって走査線DSを介して順次選択された行の画素3から、各画素内検出回路によって検出された各発光素子の端子電圧を検出線DETを介して読み出し、画素単位で読み出した端子電圧を一端ラインメモリ5Lに取り込んだ後フレームメモリ5Fに格納する。補正回路6は係数テーブルROM6R及び演算部(乗算回路)6Xを含んでおり、フレームメモリ5Fに記憶された端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、以って各発光素子の輝度の低下を画素単位で補うようにしている。
読出回路5は、駆動回路4が全画素にわたって同一輝度の画素データを供給し全面ラスタ表示を行ったとき、各画素3から検出される端子電圧を読み出して各画素3ごとに記憶する。補正回路6は、電源オン時読出回路5によって読み出され且つ記憶された端子電圧に基づいて、電源オン後各画素3に供給される画素データをフレームごとに補正する。他の態様では、補正回路6は、前回の電源オフ時に読出回路5によって読み出された前回の端子電圧と、今回の電源オン時に読出回路5によって読み出された今回の端子電圧とを用い、前回と今回とで画素ごとに端子電圧の差分を求め、電源オン後各画素に供給される画素データを先に求めた端子電圧の差分に応じて補正する。
引き続き図1を参照して、読み出し動作及び補正動作の概要を説明する。各画素3に含まれる発光素子の端子電圧データは、水平ラインメモリ5Lに一端ストアされた後に、フレームメモリ5Fに転送することで、全画素に含まれる発光素子の端子電圧データを記憶する。ここで、フレームメモリ5Fに取り込まれた端子電圧データは、全面ラスタ表示時に検出されたデータであり、全画素が同一の駆動条件で駆動されたときのものである。一般に、有機EL画素などによって代表される発光素子の端子電圧は、有機EL材料が経時的に劣化すると、所定の係数にしたがって増加する傾向がある。したがって、端子電圧が大きくなる程、対応する有機EL素子は輝度低下が進行している。そこで、フレームメモリ5Fに格納された端子電圧データに基づき、係数テーブルROM6Rから係数データが演算部(乗算回路)6Xに渡される。演算部6Xは外部から入力された映像信号に含まれる画素データに係数テーブルROM6Rから画素ごとに読み出された補正係数を乗じて、補正後の画素データを得る。補正後の画素データは補正回路6側から駆動回路4に渡される。駆動回路4はこの補正後の画素データに基づいてパネル1を駆動する。端子電圧データに対応した補正係数を乗じた画素データで表示パネル1を駆動することにより、劣化した有機EL発光素子の輝度特性を画素単位で補償し、焼き付を防ぐことができる。
図2は、図1に示した画像表示装置の制御シーケンスを示すタイムチャートである。タイミングT0で電源が投入されると、所定の初期化動作を行う。次にタイミングT1で最初の1フレーム期間が始まると、全面ラスタ表示を行う。具体的には、走査回路2を駆動して書き込み側の走査線WSを介してパネル1を線順次走査する一方、駆動回路4から信号線SIGに全て均一な白レベルの画素データを供給して、パネル1の画面に全面白のラスタ表示を行う。タイミングT2で次の1フレーム期間が始まると、読出回路5がEL端子電圧を取り込んでフレームメモリ5Fに格納する。具体的には、走査回路2が読み出し側の走査線DSを介してパネル1を線順次走査する一方、読出回路5はこれに同期して検出線DETから各画素の発光素子の端子電圧を読み取り、行単位で一旦ラインメモリ5Lに保持した後、フレームメモリ5Fに格納する。この後タイミングT3で次の1フレーム期間が始まると、通常の映像表示を開始する。通常の映像表示では、読出回路5で読み出された端子電圧に基づいて補正回路6がもとの画素データを補正し、補正後の画素データを駆動回路4に供給する。走査回路2は書き込み側の走査線WSを介してパネル1を線順次走査する一方、駆動回路4はこれに同期して信号線SIGを介し補正後の画素データをパネル1に供給する。
以上をまとめると、本発明の画像表示装置は、電源投入時各種初期化期間を経た後、1フレームの間、ラスタ表示例えば全白表示を行う。その後、ラスタ表示を行った状態で、各画素の有機EL素子の端子電圧データを取り込む。その後は、取り込んだ有機EL素子端子電圧データをもとに入力画素データに所定の補正係数を乗じて加工した画素データで表示を行う。図3は、図1に示した画素3の具体的な構成例を示す回路図である。図示するように、画素3は、発光素子3Jと画素内駆動回路(発光回路)31と画素内検出回路(以下単に検出回路と呼ぶ場合がある)32とで構成されている。発光回路31はN型の薄膜トランジスタ3AとP型の薄膜トランジスタ3Bと保持容量3Gとで構成されている。一方検出回路32は、4個のN型の薄膜トランジスタ3C,3D,3E,3Fと1個の抵抗3Hとで構成されている。かかる構成を複有する画素3は、列状の信号線SIGと、行状の書き込み側走査線WS及び読み出し側走査線DSとが交差する部分に配されている。また列状の検出線DETが信号線SIGと平行に配されている。
発光回路31の具体的な構成であるが、映像信号線SIGに信号取り込み用トランジスタ3Aのドレインが接続し、映像信号読み取り用走査線WSには同じ映像信号取り込み用トランジスタ3Aのゲートが接続される。トランジスタ3Aのソースには、EL駆動用トランジスタ3Bのゲートが接続され、EL駆動用電源Vccは、トランジスタ3Bのソースに接続され、トランジスタ3Bのドレインには有機EL発光素子3Jのアノードが接続される。有機EL発光素子3Jのカソードには、カソード用電源VSSが接続される。
一方検出回路32の構成は、読み出し用走査線DSにスイッチングトランジスタ3C,3D,3Fの各ゲートが接続される。有機EL発光素子3Jのアノード端子にはトランジスタ3Cのドレインが接続され、トランジスタ3Cのソースは、増幅用トランジスタ3Eのゲートに接続される。増幅用トランジスタ3Eのドレインは、スイッチングトランジスタ3Dのソースに接続され、トランジスタ3Dのドレインは検出用電源VDETに接続される。トランジスタ3Eのソースは抵抗3Hとスイッチングトランジスタ3Fのドレインに接続されている。抵抗3Hは、検出用負電源VSS2に接続され、トランジスタ3Fのソースは検出線DETに接続されている。
図4は、図3に示した画素回路の動作説明に供するタイミングチャートである。電源投入後タイミングT1でラスタ表示を行う。このラスタ表示では例えば全面白表示を行うため、発光回路31側が動作する。具体的には、タイミングチャートに示すように書き込み側走査線WSが#1〜#Nまで線順次走査される。書き込み側走査線WSに選択パルスが印加されると、サンプリング用トランジスタ3Aがオンする。これに合わせて、信号線SIGから供給された白レベルの画素データがオン状態のサンプリングトランジスタ3Aを介して保持容量3Gに保持される。駆動用トランジスタ3Bは保持容量3Gに保持された白レベルの画素データに応じて駆動電流を発光素子3Jに供給する。これにより、有機EL発光素子3Jは白レベルの輝度で発光する。このとき、発光素子3Jのアノード電位は劣化の進行程度に応じて上下に変化する。
タイミングT2で次のフレームに至ると、EL端子電圧取り込み期間に入り、主として検出回路32側が動作する。タイミングチャートに示すように、読み取り側走査線DSに順次#1〜#Nまで選択パルスが印加される。読み出し側走査線DSに選択パルスが印加されると、スイッチングトランジスタ3C,3D,3Fが導通状態になり、発光素子3Jのアノード電位がトランジスタ3Eと抵抗3Hで構成されるソースフォロワー増幅器により増幅され、検出線DETに出力される。前述したように、表示パネルから出力された検出信号はフレームメモリに蓄積される。
この後タイミングT3に至ると通常の表示駆動が行われる。書き込み側走査線WSに#1〜#Nまで順次選択パルスが印加され、各画素内3の発光回路が動作する。走査線WSに印加された選択パルスに応じてサンプリングトランジスタ3Aが導通し、信号線SIGに供給された補正済みの画素データが保持容量3Gに書き込まれる。駆動用トランジスタ3Bは補正済みの画素データに基づいて発光素子3Jを駆動する。これにより発光素子3Jの輝度低下を補償することができる。
図5は、1行目の画素に着目した白ラスタ表示駆動及び端子電圧読み出し動作を示す模式的なタイミングチャートである。図示するように走査線WS#1に選択パルスが印加されると、信号線SIG#1から供給された白ラスタ電圧が保持容量に書き込まれ、発光素子は白レベルで発光を開始する。このとき有機EL発光素子のアノード電位は通電に伴う電圧降下で上昇する。劣化が進むと有機EL発光素子の内部抵抗が高くなるため、電圧降下が大きくなる。このため、劣化が進行するほど有機ELアノード電位(端子電圧)は上昇する傾向にある。この後読み取り側走査線DS#1に選択パルスが印加されると、対応する検出線にEL端子電圧が取り込まれる。取り込まれたEL端子電圧は補正用のデータとしてフレームメモリに格納される。
図6は、本発明にかかる画像表示装置の他の実施形態を示すブロック図である。理解を容易にするため、図1に示した先の実施形態と対応する部分には対応する参照番号を付してある。先の実施形態と異なる点は読出回路5の構成であり、先の実施形態ではフレームメモリ5Fを用いているのに対し本実施形態では不揮発性フレームメモリに差分回路を加えた構成5F´を用いている。この読出回路5は、前回の電源オフ時に読み出した前回の端子電圧を不揮発性フレームメモリに格納する。また今回の電源オン時に読み出した今回の端子電圧を同じく不揮発性フレームメモリに格納する。さらに前回と今回とで画素ごとに端子電圧の差分を求める。補正回路6は、このようにして求めた端子電圧の差分に応じて、電源オン後各画素に供給される画素データを補正する。図1に示した実施形態は、時間軸上で絶対的に変化する端子電圧に基づいて画素データに補正をかけている。これに対し本実施形態は時間軸上で相対的に変化していく端子電圧(すなわち差分)に基づいて、画素データにフィードバックをかけている。本実施形態は、有機EL発光素子の劣化が進行するに伴い、差分が拡大するという一般的な現象を利用して、補正をかけている。
図6に示した実施形態でも、有機EL発光素子の端子電圧データは、一旦水平ラインメモリ5Lに格納された後に、差分回路を含む不揮発性フレームメモリ5F´格納される。この不揮発性フレームメモリ5F´は前述したように前回と今回とで差分を取ることで有機EL発光素子端子電圧の変化をストアする。このフレームメモリ5F´に蓄積された電圧差は、ほぼ有機EL発光素子の劣化速度に対応し、電圧差が大きいほど対応している画素が劣化している。フレームメモリ内の差分データに基づき、素子劣化補正係数テーブルROM6Rより係数データが乗算回路6Xに渡され、更に元の画素データに劣化補正係数が乗じられた画素データが駆動回路4に渡され、表示パネル1を駆動する。
1・・・パネル、2・・・走査回路、3・・・画素、4・・・駆動回路、5・・・読出回路、6・・・補正回路
Claims (5)
- 画素アレイ部と、走査回路及び駆動回路を含む周辺回路部とを備え、前記画素アレイ部は行列状に配された画素を含み、前記走査回路は行単位で画素を順次選択し、前記駆動回路は該選択された画素に画素データを供給して画像を表示する画像表示装置において、
前記画素アレイ部の各画素は、発光素子と、画素が選択された時駆動電流を該発光素子に供給して該画素データに応じた輝度で発光させる画素内駆動回路と、駆動電流が流れた時該発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する画素内検出回路とを備えており、
前記周辺回路部は、読出回路及び補正回路を含んでおり、
前記読出回路は、該走査回路によって順次選択された行の画素から、各画素内検出回路によって検出された各発光素子の端子電圧を読み出し、画素単位で該読み出した端子電圧を記憶し、
前記補正回路は、記憶された該端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、もって各発光素子の輝度の低下を画素単位で補うようにしたことを特徴とする画像表示装置。 - 前記読出回路は、該駆動回路が全画素にわたって同一輝度の画素データを供給し全面ラスタ表示を行った時、各画素から検出される端子電圧を読み出して各画素ごとに記憶することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
- 前記補正回路は、電源オン時該読出回路によって読み出され且つ記憶された端子電圧に基づいて、電源オン後各画素に供給される画素データをフレーム毎に補正することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
- 前記補正回路は、前回の電源オフ時に該読出回路によって読み出された前回の端子電圧と、今回の電源オン時に該読出回路によって読み出された今回の端子電圧とを用い、前回と今回とで画素ごとに端子電圧の差分を求め、電源オン後各画素に供給される画素データを該端子電圧の差分に応じて補正することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
- 画素アレイ部と、走査回路及び駆動回路を含む周辺回路部とを備え、前記画素アレイ部は行列状に配された画素を含み、前記走査回路は行単位で画素を順次選択し、前記駆動回路は該選択された画素に画素データを供給して画像を表示する画像表示装置の駆動方法において、
前記画素アレイ部の各画素は、発光素子と、画素が選択された時駆動電流を該発光素子に供給して該画素データに応じた輝度で発光させる画素内駆動回路と、駆動電流が流れた時該発光素子の端子に現れる端子電圧を検出する画素内検出回路とを備えており、
該走査回路によって順次選択された行の画素から、各画素内検出回路によって検出された各発光素子の端子電圧を読み出し、画素単位で該読み出した端子電圧を記憶する読出手順と、
記憶された該端子電圧に応じて対応する画素データを補正し、もって各発光素子の輝度の低下を画素単位で補うようにした補正手順とを行なうことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004279909A JP2006091709A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 画像表示装置及びその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004279909A JP2006091709A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 画像表示装置及びその駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006091709A true JP2006091709A (ja) | 2006-04-06 |
Family
ID=36232734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004279909A Pending JP2006091709A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 画像表示装置及びその駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006091709A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090027314A1 (en) * | 2007-07-23 | 2009-01-29 | Hitachi Displays, Ltd. | Imaging device and method of correction pixel deterioration thereof |
JP2009054426A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 発光モジュールおよびその製造方法 |
JP2009276671A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Canon Inc | 発光装置 |
JP2011164134A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Global Oled Technology Llc | 表示装置 |
US8035663B2 (en) | 2007-05-23 | 2011-10-11 | Hitachi Displays, Ltd. | Image display device |
US8084950B2 (en) | 2008-06-30 | 2011-12-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Drive circuit |
US8106902B2 (en) | 2007-09-12 | 2012-01-31 | Hitachi Displays, Ltd. | Display device |
US8264432B2 (en) | 2008-08-08 | 2012-09-11 | Hitachi Displays, Ltd. | Display device |
KR101380442B1 (ko) * | 2007-11-26 | 2014-04-01 | 엘지디스플레이 주식회사 | 유기전계발광표시장치와 이의 구동방법 |
US8743155B2 (en) | 2009-08-26 | 2014-06-03 | Japan Display Inc. | Circuit and driving method for correcting tone output of a pixel |
CN112349243A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 乐金显示有限公司 | 显示装置 |
CN112767893A (zh) * | 2021-02-22 | 2021-05-07 | 重庆京东方光电科技有限公司 | 显示驱动电路及其控制方法、显示装置 |
US11430387B2 (en) | 2019-03-29 | 2022-08-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display device and driving method therefor |
KR102707713B1 (ko) | 2019-08-08 | 2024-09-23 | 엘지디스플레이 주식회사 | 표시 장치 |
-
2004
- 2004-09-27 JP JP2004279909A patent/JP2006091709A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8035663B2 (en) | 2007-05-23 | 2011-10-11 | Hitachi Displays, Ltd. | Image display device |
US8514153B2 (en) * | 2007-07-23 | 2013-08-20 | Hitachi Displays, Ltd. | Imaging device and method of correction pixel deterioration thereof |
JP2009025741A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Hitachi Displays Ltd | 画像表示装置とその画素劣化補正方法 |
US20090027314A1 (en) * | 2007-07-23 | 2009-01-29 | Hitachi Displays, Ltd. | Imaging device and method of correction pixel deterioration thereof |
JP2009054426A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 発光モジュールおよびその製造方法 |
US8106902B2 (en) | 2007-09-12 | 2012-01-31 | Hitachi Displays, Ltd. | Display device |
KR101380442B1 (ko) * | 2007-11-26 | 2014-04-01 | 엘지디스플레이 주식회사 | 유기전계발광표시장치와 이의 구동방법 |
JP2009276671A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Canon Inc | 発光装置 |
US8084950B2 (en) | 2008-06-30 | 2011-12-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Drive circuit |
US8264432B2 (en) | 2008-08-08 | 2012-09-11 | Hitachi Displays, Ltd. | Display device |
US8743155B2 (en) | 2009-08-26 | 2014-06-03 | Japan Display Inc. | Circuit and driving method for correcting tone output of a pixel |
CN102741909A (zh) * | 2010-02-04 | 2012-10-17 | 全球Oled科技有限责任公司 | 显示装置 |
JP2011164134A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Global Oled Technology Llc | 表示装置 |
US11430387B2 (en) | 2019-03-29 | 2022-08-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display device and driving method therefor |
CN112349243A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 乐金显示有限公司 | 显示装置 |
US11087698B2 (en) | 2019-08-08 | 2021-08-10 | Lg Display Co., Ltd. | Display device |
KR102707713B1 (ko) | 2019-08-08 | 2024-09-23 | 엘지디스플레이 주식회사 | 표시 장치 |
CN112767893A (zh) * | 2021-02-22 | 2021-05-07 | 重庆京东方光电科技有限公司 | 显示驱动电路及其控制方法、显示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110520922B (zh) | 显示驱动电路、方法、以及显示设备 | |
TWI463466B (zh) | 主動矩陣型顯示裝置 | |
JP4844602B2 (ja) | 表示装置、表示制御装置、および表示制御方法、並びにプログラム | |
JP5010030B2 (ja) | 表示装置及びその制御方法 | |
CN101751846B (zh) | 显示装置、显示装置驱动方法以及电子设备 | |
TWI424410B (zh) | 顯示裝置及其驅動方法 | |
JP5192042B2 (ja) | 表示パネル装置、表示装置及びその制御方法 | |
US7319444B2 (en) | Pixel circuit, electro-optical device, and electronic apparatus | |
US11393430B2 (en) | Light emission apparatus and electronic device | |
US8212798B2 (en) | Display device and electronic product | |
US8605066B2 (en) | Display apparatus including display pixels and light detection units, method for controlling light detection operation | |
KR20110139764A (ko) | 커패시터 결합된 발광 컨트롤 트랜지스터를 이용한 디스플레이 디바이스 | |
JP2010266492A (ja) | 画素回路、表示装置、画素回路の駆動方法 | |
EP1565902A2 (en) | Method of improving the output uniformity of a display device | |
JP2011100038A (ja) | 表示装置および電子機器 | |
JP2008224864A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2006091709A (ja) | 画像表示装置及びその駆動方法 | |
TWI394124B (zh) | A display device, a driving method thereof, and an electronic device | |
KR20110071114A (ko) | 픽셀 트랜지스터 이동도에서의 변화를 보상하는 디스플레이 디바이스 | |
JP6914732B2 (ja) | 発光装置及び撮像装置 | |
JP2005017420A (ja) | 表示装置の駆動方法 | |
CN110710195B (zh) | 图像显示装置及其控制方法 | |
JP4552108B2 (ja) | 画素回路及び表示装置とこれらの駆動方法 | |
JP2011107410A (ja) | 画像表示装置および画像表示方法 | |
JP2010039176A (ja) | 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法 |