JP2006091405A - レンズ鏡筒、撮像装置、及び光学装置 - Google Patents

レンズ鏡筒、撮像装置、及び光学装置 Download PDF

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Keiji Okubo
恵慈 大久保
Akio Omiya
秋夫 大宮
Kazuyoshi Azegami
和義 畔上
Takao Sasaki
敬雄 佐々木
Satoru Horikoshi
了 堀越
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Abstract

【課題】高品質な画像の取得が可能であるとともにレンズの小型化、撮像装置のコンパクト化を可能にするレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】物体側から第1レンズ32、プリズム30、第2レンズ51、第3レンズ52が配置される。第2、第3レンズ51、52は金属製の肉薄なレンズ保持枠50によって保持される。プリズム保持枠23には第1の光軸L1が通る第1開口23a、第2の光軸L2が通る第2開口23cが形成される。第1開口23aの下端部と第2開口23cの前端部との間は切り抜かれている。プリズム30はプリズム保持台座23bに載置され、レンズ保持枠50は第2開口23c内に組み込まれる。第1レンズは第1レンズ固定枠によって固定される。第2開口23cの前側の端部からはレンズ保持枠50の外周が露呈し、この露呈したレンズ保持枠50の外周に第1レンズ32の縁部が当接する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、直角プリズムによって光路を略直角に屈曲させるレンズ鏡筒に関し、さらに詳しくは、直角プリズム周囲のレンズの配置に関するものである。
現在、物体を撮影し、その画像データを記録メディアに記録するデジタルカメラ等の撮像装置が急速に普及している。撮像装置には、光学系、光学系からの光束を受けて信号を出力するCCDイメージセンサ等の光電変換素子、光電変換素子から出力される信号を処理して画像データを形成する信号処理手段等が設けられており、撮像装置の利便性を高めながらサイズをよりコンパクトにするために様々な工夫がなされている。なかでも焦点距離の変更が可能なズームレンズ鏡筒は撮像装置のコンパクト化や利便性等に大きくかかわるため、特に改良が試られるものの1つとなっている。
沈胴式のレンズ鏡筒を備えた撮像装置では、光電変換素子の受光面と垂直な直線状の光軸に合わせて各レンズが配置され、ズーム操作時にはレンズが光軸方向で進退移動する。このため沈胴式のズームレンズ鏡筒を備えた撮影装置ではズーム操作時にレンズ鏡筒が物体側に繰り出し動作されるため、例えば混雑した場所などでは取り扱いに注意しなければならない場合があった。また、沈胴式のレンズ鏡筒では、例えば光電変換素子の受光エリアと垂直な光軸に沿って全てのレンズが配置されているため、そのコンパクト化には限界があり、このため沈胴式のレンズ鏡筒を搭載した撮像装置の小型化にも限界があった。これに対して特許文献1では、撮像装置をさらにスリム化するため、光路をプリズムによって折り曲げるレンズ鏡筒が考案されている。このようなレンズ鏡筒では、物体側から順に物体と対面する物体側レンズ、物体側レンズからの光束を略直角に反射するプリズム、プリズムによって反射された光束を受ける像側レンズが配置され、物体側レンズの光軸方向が撮像装置の前面から背面に向かう方向と一致するようにレンズ鏡筒を撮影装置に内蔵させることにより、ズーム操作時に移動するレンズは撮像装置の内部で撮像装置の前面と平行な光軸方向で移動するため、ズーム操作時でもレンズ鏡筒が繰り出されることがなく、このため撮像装置の取り扱いが容易になっていた。さらに、レンズやプリズムをプラスチック製の保持枠によって保持することでコストを低減していた。
特開平9−211287号公報
しかしながら、保持枠の材料としてプラスチックを想定した場合、プラスチックでは寸法精度の高い成形が困難であり、レンズ鏡筒の小型化に応じて像側レンズを小さくする場合、これに対応する保持枠を形成できず、このためにレンズを小型化できず、結果的にレンズ鏡筒を小型化できないことがあった。また、プラスチックでは強度などの面から一定の厚さ以下に肉薄化することができず、このため、光学性能を高めるためにレンズ径を大きくすると、予め決められた寸法内に収まるように保持枠を形成することができない場合があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高品質な画像の取得を可能にするとともにレンズの小型化、撮影装置のコンパクト化を可能にするレンズ鏡筒を提供することにある。また、このこのようなレンズ鏡筒を備えることでよりコンパクトな撮像装置や光学装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒では、三角柱形状の直角プリズムが有する側面のうち、物体と対面する第1側面から光束を入射させ、第1側面と鋭角をなして連なる第2側面によって略直角な方向に反射された光束を第1側面と略直角をなして連なる第3側面から出射させ、第3側面から出射された光束を光電変換素子上に結像させるレンズ鏡筒であって、直角プリズムが組み込まれる保持枠には、第3側面が固定されかつ第3側面から出射された光束が通る開口が形成された台座フレームが一体に形成されており、第3側面から出射された光束を受ける像側レンズを薄肉形成されたレンズ枠で保持するとともに、像側レンズが第3側面に当接するようにレンズ枠を開口に嵌め込むことを特徴とする。
また、台座フレームには、開口に嵌め込まれたレンズ枠のうち物体側に位置する端部の外周を露呈させる切欠き部が形成されており、直角プリズムよりも物体側に位置する物体側レンズの縁部が切欠き部から露呈したレンズ枠の外周に当接するように物体側レンズを配置したことを特徴とする。
また、レンズ枠が金属製であることを特徴とする。
また、本発明の撮像装置では、上記のようなレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光学装置では、上記のようなレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒によれば、直角プリズムが組み込まれる保持枠には、第3側面が固定されかつ第3側面から出射された光束が通る開口が形成された台座フレームが一体に形成されており、第3側面から出射された光束を受ける像側レンズを薄肉形成されたレンズ枠で保持するとともに、像側レンズが第3側面に当接するようにレンズ枠を開口に嵌め込むことにより、レンズ枠を肉薄に形成することでより小さなレンズ鏡筒を提供することができる。また、薄肉形成されたレンズ枠によって像側レンズを保持することで、像側レンズのレンズ径を大きくする場合でもより小さなサイズにすることができ、これによって大型化を抑えつつ光学性能を高めたレンズ鏡筒の提供が可能となる。また、像側レンズが直角プリズムの第3側面に当接するようにレンズ枠を開口に嵌め込んだことでよりコンパクトで高性能なレンズ鏡筒を提供することができる。
また、台座フレームには、開口に嵌め込まれた前記レンズ枠のうち物体側に位置する端部の外周を露呈させる切欠き部が形成されており、直角プリズムよりも物体側に位置する物体側レンズの縁部が切欠き部から露呈した前記レンズ枠の外周に当接するように物体側レンズを配置したことにより、像側レンズの縁部をレンズ枠の外周に当接させたことで物体側レンズから直角プリズムに向かう方向のサイズを小さくしたレンズ鏡筒を提供することができ、このようなレンズ鏡筒を搭載した撮像装置をよりコンパクトにすることが可能となる。また、直角プリズム、像側レンズに対して物体側レンズを正確に配置することができ、これによって光学系の性能が高まる。
また、レンズ枠が金属製であることにより、容易に薄肉化できるるとともにより高い精度でレンズ枠を形成することができ、像側レンズを小さくした場合でも正確に像側レンズを保持することが可能となる。また、レンズを大きくした場合でも予め決められた寸法内に収まるようにすることができる。
また、撮像装置に上記のようなレンズ鏡筒を備えたことにより、物体側レンズから直角プリズムに向かう方向が撮像装置の前面から背面に向かう方向と一致するようにレンズ鏡筒を内蔵することで、よりスリムな撮像装置を提供することができる。
また、光学装置に上記のようなレンズ鏡筒を備えたことにより、例えば、プロジェクタや光ピックアップ装置等の光学装置を小型化することができる。
図1及び図2に本発明のレンズ鏡筒を搭載したデジタルカメラ(撮像装置)の外観斜視図を示す。図1に示すように、デジタルカメラ2の前面中央には、ストロボ光を投光するストロボ発光部5が設けられ、ストロボ発光部5の横には撮影レンズを露呈させるための開口7が設けられている。デジタルカメラ2の上面にはシャッタボタン10が設けられ、シャッタボタン10の押圧に応じて物体の画像データの形成が開始される。デジタルカメラ2には画像データを記録するための記録メディアが装着されており、シャッタボタン10の押圧に応じて形成された物体の画像データは記録メディアに記録される。
デジタルカメラ2の背面を図2に示す。デジタルカメラ2の背面には、例えば2.5インチの液晶パネル13が設けられ、液晶パネル13の横には各種操作ボタン15が設けられている。ユーザは、液晶パネル13に表示されたメニューから目的の項目を選択実行するなどしてデジタルカメラ2を操作する。デジタルカメラ2は、所定の画質で静止画を撮影する静止画撮影モード、所定のフレームレートで動画を撮影する動画撮影モード、ストロボ装置を作動させて静止画を撮影するストロボ撮影モード等、各種モードに設定することができる。静止画撮影モードに設定されると液晶パネル13には一定の時間ごとに物体画像が更新されるスルー画像が表示され、ユーザはこのスルー画像を観察することでスムーズに撮影を実行できる。なお、図示しないがデジタルカメラ2の側面には家庭用のコンセントから電力供給を受けるための入力コネクタや、USB規格に対応したUSBポート等が設けられている。
デジタルカメラ2の内部には後述するレンズ鏡筒が備えられており、開口7からは物体側レンズである第1レンズ32(図4参照)が露呈している。レンズ鏡筒はデジタルカメラ2の前面から背面に向かう方向の光路を有し、この光路はレンズ鏡筒の内部でデジタルカメラ2の底部に向かうように変換される。
図3にデジタルカメラ2の電気的な構成を概略的に示したブロック図を示す。デジタルカメラ2には、後述するレンズ鏡筒20、図5で説明するCCDイメージセンサ(光電変換素子)68、CCDイメージセンサ68の駆動を制御するタイミングジェネレータ8、CCDイメージセンサ68から出力される電気信号を処理する信号処理回路14、信号処理回路14で形成された画像データを補正する画像補正回路9、液晶パネル13の駆動を制御するLCDコントローラ6、画像データを記録する記録メディア16、レンズ鏡筒20に組み込まれたモータの駆動を制御するモータコントローラ18、及びデジタルカメラ2の動作全般を制御するCPU19が備えられている。
デジタルカメラ2が静止画撮影モードに設定されると、液晶パネル13には被写体の画像が一定時間ごとに更新されるスルー画像が表示され、シャッタボタン10の押圧に応じて画像データの形成が開始される。画像データはSDRAM11に一時的に蓄積された後、デジタルカメラ2に装着された記録メディア16に記録される。
図4にデジタルカメラ2内に備えられたレンズ鏡筒の分解斜視図を示す。レンズ鏡筒20内には第1群レンズG1、直角プリズムであるプリズム30、第2群レンズG2、第3群レンズG3、第4群レンズG4から構成される光学系が設けられている。これらのレンズ及びプリズムは、プリズム保持枠(保持枠)23、第2群保持フレーム24、第3群保持フレーム25、第4群保持フレーム26、シャッタ装置28、イメージセンサ保持枠29等によって保持される。
プリズム保持枠23には第1レンズ32及び後述する第2、第3レンズ51、52(図4参照)からなる第1群レンズG1とプリズム30とが保持される。第1レンズ32が有する第1の光軸L1と第2、第3レンズ51、52が有する第2の光軸L2とは直角をなし、プリズム30は第1の光軸L1に沿って第1レンズ32から入射する光束を第2レンズ51に向かって反射する。第1レンズ32は第1レンズ固定枠37に嵌め込まれ、第1レンズ32が嵌め込まれた第1レンズ固定枠37は押さえ具39によってプリズム保持枠23に組み付けられ、これにより第1レンズ32がプリズム30に対して固定される。なお、第1の光軸L1と第2の光軸L2のなす角度は正確に直角でなくても構わない。
第2群保持フレーム24は3つのレンズからなる第2群レンズG2を保持し、第2の光軸L2方向に従って移動自在となるようにプリズム保持枠23内に嵌入される。ズームモータユニット41は、動力供給用のステッピングモータとステッピングモータの駆動に応じて第2群保持フレーム24を第2の光軸L2方向に沿って移動させるための駆動機構等から構成され、プリズム保持枠23への組み込み時に第2群保持フレーム24と組み合わせられる。これによって第2群保持フレーム24はズームモータユニット41の動作に応じて第2の光軸L2方向に沿って移動する。
第3群保持フレーム25は、第3群レンズG3を保持し、第3群レンズG3の光軸が第2の光軸L2と一致するようにプリズム保持枠23と組み合わせられる。第3群レンズG3の像面側には絞り機能を有するシャッタ装置28が配置され、シャッタ装置28にはステッピングモータ、及びテッピングモータの動作に応じてシャッタ羽根を位置させるシャッタ羽根駆動機構とが組み込まれている。
第4群保持フレーム26は3つのレンズから構成される第4群レンズG4を保持し、第2の光軸L2方向に移動自在となるようにイメージセンサ保持枠29に嵌入される。イメージセンサ保持枠29には受光エリアが第2の光軸L2と垂直に交わるようにCCDイメージセンサ(図5参照)68が保持される。フォーカスモータユニット43は、動力供給用のステッピングモータとステッピングモータの駆動に応じて第4群保持フレーム26を第2の光軸L2に沿って移動させるための駆動機構等から構成され、イメージセンサ保持枠29への組み込み時に第4群保持フレーム26と組み合わせられる。これによって第4群保持フレーム26は第2の光軸L2方向に移動自在となる。
第2群保持フレーム24が移動自在に嵌入されたプリズム保持枠23と、第4群保持フレーム26が移動自在に嵌入されたイメージセンサ保持枠29とは、第3群保持フレーム25及びシャッタ装置28を間に挟んで光密に組み合わせられ、これによってレンズ鏡筒20が形成される。
図5にレンズ鏡筒20を第1の光軸L1に沿って縦に切断した断面図を示す。プリズム保持枠23は、物体側から第1レンズ32、第2レンズ51、第3レンズ52からなる第1群レンズG1とプリズム30とを保持している。第1レンズ32とプリズム保持枠23との間には遮光絞り45が設けられている。なお、第2、第3レンズ51、52では、第1レンズ32からの光束がプリズム30で反射された際に生じる諸収差が補正されている。
第3レンズ52の像面側には、第4、第5、第6レンズ55、56、57からなる第2群レンズG2を保持した第2群保持フレーム24が第2の光軸L2方向に移動自在に配置されており、第4〜第6レンズ55〜57はズーム時に移動する。第2群保持フレーム24の像面側には第7レンズ59からなる第3群レンズG3を保持した第3群保持フレーム25が配置され、その像面側には絞り機能を有するシャッタ装置28が配置されている。
シャッタ装置28の像面側にはイメージセンサ保持枠29が配置され、イメージセンサ保持枠29の内部には第8、第9、第10レンズ61、62,63から構成される第4群レンズG4を保持した第4群保持フレーム26が第2の光軸L2方向で移動自在に嵌入されている。第10レンズ63の像面側にはゴーストの発生等を抑えるために絞り板65が配置され、そのさらに像面側には余分な色成分をカットするローパスフィルタ67、CCDイメージセンサ68が順に固定されている。
第2群保持フレーム24はズーム時に移動し、第4群保持フレーム26はズーム時及びフォーカス時に移動するようにモータコントローラ(図示省略)によって制御されている。例えば、ズーム時では第2群保持フレーム24と第4群保持フレーム26とは連動する。広角ズームの場合では、第2群レンズG2がプリズム30側に移動するとともに第4群レンズG4がCCDイメージセンサ68側に移動し、望遠ズームの場合には第2群レンズG2と第4群レンズG4とが第3群レンズG3側に移動する。
図6にプリズム保持枠23を拡大し、説明しやすいようにその一部を切断分離した斜視図を示す。プリズム保持枠23には、第1レンズ32からの光束が通る第1開口23a、プリズム30が載置されるプリズム保持台座(台座フレーム)23b、第2の光軸L2が通る第2開口(開口)23c、第1レンズ32を安定して保持するための3つの当接部23d、及び切欠き部23eとが形成され、プリズム30、第1レンズ32、レンズ保持枠(レンズ枠)50等が組み合わせられる。
プリズム30は、三角柱形状に形成され、その側面は第1レンズ32からの光束が通過する入射面(第1側面)30a、入射面30aと鋭角をなして連なるとともに入射面30aを通過した光束を直角に反射する反射面(第2側面)30b、入射面30aと直角をなして連なるとともに反射面30bで反射された光束を外部に出射する出射面(第3側面)30cとからなる。プリズム30は出射面30cがプリズム保持台座23bに固定され、その入射面30aが第1開口23aと対向し、かつ出射面30cが第2開口23cと対向する。出射面30cとプリズム保持台座23bとの間にはフレア等を発生させる余分な光をカットするとともに、出射面30cと第2レンズ51との間に一定のエアギャップを形成するために板状の補正シート47が設けられる。補正シート47には出射面30cから出射した光束が通る開口47aが設けられ、開口47aの中心を第2の光軸L2が通るように補正シート47はプリズム保持台座23b上に配置される。
レンズ保持枠50は、例えばステンレスなどの金属製であり、絞り加工などによって肉薄な円環状に形成されている。レンズ保持枠50を金属製としたことで成形時の誤差は数μm以内に抑えられ、プラスチック製に比べて高精度なレンズ保持枠の供給が可能となる。レンズ保持枠50は、第1群レンズG1のうち像側レンズである第2、第3レンズ51、52を保持し、プリズム保持枠23に形成された第2開口23cに嵌め込まれる。レンズ保持枠50が第2開口23cに嵌め込まれると第2レンズ51は補正シート47を介してプリズム30の出射面30cに当接する。第2開口23cの第1開口23a側の端部には切欠き部23eが形成されており、第2開口23cにレンズ保持枠50が嵌め込まれると切欠き部23eからは、レンズ保持枠50のうち物体側に位置した端部の外周が露呈する。なお、この実施形態ではレンズ保持枠を金属で形成したが、レンズ保持枠を形成する材料はこれに限らず、例えばカーボンや樹脂でも構わない。カーボンなどのように薄くて丈夫でありかつ軽い材料を用いることでよりコンパクトで軽量なレンズ鏡筒を提供することができる。
第1レンズ32は遮光絞り45を介してプリズム保持枠23に組み合わせられる。遮光絞り45は円形の薄い板状であり、第1レンズ32がプリズム保持枠23に取り付けられる際、遮光絞り45の物体側の表面は第1レンズ32の縁部に接触し、像面側の表面は3つの当接部23dによって支持される。
レンズ保持枠50が第2開口23cに嵌め込まれたプリズム保持枠23の切欠き部23eからはレンズ保持枠50の外周が露呈しており、第1レンズ32が第1レンズ固定枠37によってプリズム保持枠23に固定される際、第1レンズ32の縁部は遮光絞り45を介してレンズ保持枠50の外周に当接する。
図7にプリズム保持枠23を光軸L1に沿って縦に切断した部分断面図を示す。レンズ保持枠50の内周には、第2レンズ51を保持するための保持突起50a、第3レンズ52を保持するための保持突起50bとが形成されている。第2、第3レンズ51、52は、それぞれの縁部が保持突起50a、50bに係合し、接着剤等によって接着されることによりレンズ保持枠50に固定され、レンズ保持枠50は第2開口23c内に組み込まれる。レンズ保持枠50が第2開口23c内に組み込まれると、プリズム30の出射面30cと第2レンズ50とは補正シート47を介して当接し、開口47と対面する部分では、出射面30cと第2レンズ51との間に一定の空隙が形成される。
第1レンズ32が第1レンズ固定枠37によってプリズム保持枠23に固定されると、第1レンズ32の下側の縁部が遮光絞り45を介してレンズ保持枠50の外周に当接する。遮光絞り45の内周縁は第1開口23aの内側に突出し、これによって余分な光をカットする。このようにレンズ保持枠50を加工の容易な金属で形成することでレンズ保持枠50の肉厚をより薄く加工でき、小さなレンズでも高い精度で保持することができる。また、第1レンズ32の縁部をレンズ保持枠50に当接させることで第1レンズ32と第2レンズ51との相対的な位置をより直接的に定めて光学系の性能を高めることができ、さらに、第1の光軸L1方向のサイズがよりコンパクトなレンズ鏡筒20を提供することができる。
上記構成の作用について説明する。図8に示すように、デジタルカメラ2内には第1の光軸L1がデジタルカメラ2の前面から背面に向かい、かつCCDイメージセンサ68がデジタルカメラ2の底部側に位置するようレンズ鏡筒20が配置される。レンズ鏡筒20では、第2群保持フレーム24は第2群レンズG2を保持するとともに、第2の光軸L2方向で移動自在にプリズム保持枠23内に嵌入される。第4群保持フレーム26は第4群レンズG4を保持するとともに第2の光軸L2方向に移動自在となるようにイメージセンサ保持枠29内に組み込まれる。イメージセンサ保持枠29は第3群レンズG3を保持する第3群保持フレーム25とシャッタ装置28とを介してプリズム保持枠23と組み合わせられてレンズ鏡筒20が構成される。
プリズム保持枠23にプリズム30を保持するプリズム保持台座23bが一体に形成され、プリズム保持台座23bにはプリズム30の出射面30cが固定される。第2、第3レンズ51、52は金属製の肉薄なレンズ保持枠50によって保持され、このレンズ保持枠50はプリズム保持枠23に形成された第2開口23cに嵌め込まれる。プリズム保持台座23eに形成された切欠き部23eから露呈したレンズ保持枠50の外周には遮光絞り45を介して第1レンズ32の縁部が当接する。このように、コンパクトなレンズ鏡筒20をデジタルカメラ2に内蔵させることによってよりスリムなデジタルカメラ2を提供することができる。
なお、上記の実施形態では4群10枚のレンズと1つのプリズムとから構成される光学系が設けられたレンズ鏡筒20を例示したが、レンズ枚数やレンズ群の数はこれに限らず、例えば4群9枚構成や、5群11枚構成などにしても構わない。
なお、上記の実施形態では本発明のレンズ鏡筒が内蔵されたデジタルカメラを例示したが、撮像装置はこれに限らない。例えば携帯電話や携帯型情報端末等に本発明のレンズ鏡筒を備えるようにしても構わない。
また、上記の実施形態では本発明をデジタルカメラに実施したものを例示したが、本発明はこれに限らず、例えば複数の原色光から画像光を合成してスクリーンに投影するプロジェクタなどの投影装置、DVD、CD−ROM、MD等の光ピックアップ装置、デジタルカメラや銀塩カメラ等の撮影装置等の光学装置にも利用することができる。例えば、対物レンズ(物体側レンズ)からの光束が直角プリズムの第1側面に入射され、第2側面で直角に折り曲げられて第3側面からコリメータレンズ(像側レンズ)に向かって出射され、コリメータレンズからの光束を受光素子(光電変換素子)で受ける光ピックアップ装置で、コリメータレンズを薄肉形成されたレンズ枠で保持し、直角プリズムを保持する保持枠に形成された開口にレンズ枠を嵌め込むことで、よりコンパクトな光ピックアップ装置を提供することができる。
デジタルカメラを前側から観察した外観斜視図である。 デジタルカメラを背面側から観察した外観斜視図である。 デジタルカメラの電気的な構成を概略的に示したブロック図である。 デジタルカメラに搭載されたレンズ鏡筒を大まかに分解した分解斜視図である。 第1の光軸と第2の光軸とを含む面でレンズ鏡筒を切断した断面図である。 プリズム保持枠の一部を切断分離し、プリズム保持枠周辺の構造を説明する分解斜視図である。 プリズム保持枠を第1の光軸及び第2の光軸を含む面で切断した部分断面図である。 第1の光軸と第2の光軸とを含む面でデジタルカメラを切断した断面図である。
符号の説明
2 デジタルカメラ(撮像装置)
20 レンズ鏡筒
23 プリズム保持枠(保持枠)
23a 第1開口
23b プリズム保持台座(台座フレーム)
23c 第2開口(開口)
23e 切欠き部
24 第2フレーム
25 第3フレーム
26 第4フレーム
29 イメージセンサ保持枠
30 プリズム(直角プリズム)
30a 入射面(第1側面)
30b 反射面(第2側面)
30c 出射面(第3側面)
32 第1レンズ(物体側レンズ)
50 レンズ保持枠(レンズ枠)
51、52 第2、第3レンズ(像側レンズ)
68 CCDイメージセンサ(光電変換素子)

Claims (5)

  1. 三角柱形状の直角プリズムが有する側面のうち、物体と対面する第1側面から光束を入射させ、前記第1側面と鋭角をなして連なる第2側面によって略直角な方向に反射された光束を前記第1側面と略直角をなして連なる第3側面から出射させ、前記第3側面から出射された光束を光電変換素子上に結像させるレンズ鏡筒において、
    前記直角プリズムが組み込まれる保持枠には、前記第3側面が固定されかつ前記第3側面から出射された光束が通る開口が形成された台座フレームが一体に形成されており、
    前記第3側面から出射された光束を受ける像側レンズを薄肉形成されたレンズ枠で保持するとともに、前記像側レンズが前記第3側面に当接するように前記レンズ枠を前記開口に嵌め込むことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記台座フレームには、前記開口に嵌め込まれた前記レンズ枠のうち物体側に位置する端部の外周を露呈させる切欠き部が形成されており、
    前記直角プリズムよりも物体側に位置する物体側レンズの縁部が前記切欠き部から露呈した前記レンズ枠の外周に当接するように前記物体側レンズを配置したことを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記レンズ枠が金属製であることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ鏡筒。
  4. 請求項1ないし3いずれか1つ記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1ないし3いずれか1つ記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学装置。
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