JP2006088437A - 発光素子アレイ駆動装置、プリントヘッド - Google Patents

発光素子アレイ駆動装置、プリントヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成で、発光素子、この発光素子に接続される素子や配線の故障を検出する。
【解決手段】 LEDプリントヘッド(LPH)は、点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光ダイオードL1〜L128と、複数の発光ダイオードL1〜L128に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより発光ダイオードL1〜L128を各々点灯可能状態とする複数のサイリスタS1〜S128と、点灯信号を発光ダイオードL1〜L128へ出力する入出力部44と、発光ダイオードL1〜L128が点灯可能状態におかれ、且つ、入出力部44の出力をハイインピーダンスにしたときの入出力部44の出力端子電位を検知することにより、発光ダイオードL1〜L128が故障しているか否かを検出する故障検出部とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、並べて配置された複数の発光素子によって画像等の記録を行うプリントヘッドにおいて、断線に伴う発光素子の発光不良を検出する機能を備えた発光素子アレイ駆動装置に関する。
電子写真方式を採用した画像形成装置では、一様に帯電された感光体上に、画像情報を光記録手段によって照射することにより静電潜像を得た後、この静電潜像にトナーを付加して可視化し、記録紙上に転写して定着することによって画像形成が行なわれる。かかる光記録手段として、レーザを用いて主走査方向にレーザ光を走査させて露光する光走査方式の他、近年では、装置の小型化の要請を受けてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を主走査方向に多数、配列してなるLEDプリントヘッド(LPH:LED Print Head)を用いた光記録手段が採用されている。
LPHは、一般に、多数のLEDをライン状に配列したLEDチップが複数配置されたLEDアレイと、LEDから出力された光を感光体(感光体ドラム)表面に結像させるために多数のロッドレンズが配列されたセルフォック(登録商標)レンズとを含んで構成されている。画像形成装置では、入力される画像データに基づいてLPHの各LEDを駆動させ、感光体へ向けて光を出力し、セルフォックレンズによって感光体表面に光を結像させる。そして、感光体とLPHとを相対移動させることにより副走査方向に静電潜像を形成している。
上述したLPHにより、例えばA3用紙上に1200dpi(dot per inch)の解像度で画像形成を行うためには、14000個以上のLED(発光点)によってLEDアレイを構成することが必要とされる。そして、これらのLEDの一部に例えば点灯不良が生じた場合には、該当する箇所で画像の欠落を招いてしまうことになる。
また、最近では、画像形成装置として、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能を兼ね備えた所謂複合機が広く用いられるようになっている。この種の複合機において、例えばファクシミリ機能を使用してファクシミリの受信を行う場合に、上述したようなLEDの点灯不良が生じていると、画像が欠落した状態でファクシミリがプリントアウトされることになる。この場合、受信側では元の原稿の画像がわからないため、例えば請求書における数値など重要な情報が欠落していたとしても、この情報の欠落を見つけられないおそれがある。
そこで、例えばLEDアレイに対向してフォトセンサを配置し、このフォトセンサにて各LEDから照射される光を受光することにより、発光不良が生じたLEDを検出する技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。また、例えば印字ヘッドを構成する全印字素子を用いてヘッド検査用パターンを印字し、印字されたヘッド検査用パターンを所定の解像度にて読み取り、読み取られた印字パターン結果から欠落位置に対応した印字素子を検出する技術が存在する(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−255101号公報(第9-10頁、図3) 特開2001−277677号公報(第5頁、図3)
しかしながら、上記特許文献1では、光を検出するためのフォトセンサを別個設けなければならないため、LPHの小型化を図ることが困難になってしまう。また、フォトセンサを設ける分、LPHを構成する部品点数が多くなり、かかるコストも嵩んでしまう。
一方、上記特許文献2では、印字ヘッドを用いてヘッド検査用パターンを一度プリントアウトしなければならず、また、プリントアウトされたヘッド検査用パターンを読み取る機構が必要となる。このため、工場出荷時やサービスマンによるメンテナンス時などにおいて検査を実施することは可能であるものの、例えばジョブ毎に検査を実施することは困難であった。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成で、発光素子、この発光素子に接続される素子や配線の故障を検出することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される発光素子アレイ駆動装置は、点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光素子と、複数の発光素子に対する電力の供給源となる電源と、複数の発光素子に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより電源からの電力を発光素子に供給し、発光素子を各々点灯可能状態とする複数のスイッチ素子と、点灯信号を発光素子へ出力する点灯信号供給部と、発光素子が点灯可能状態におかれ、且つ、点灯信号供給部の出力をハイインピーダンスにしたときの点灯信号供給部の出力端子電位を検知することにより、発光素子が故障しているか否かを検出する故障検出部とを含んでいる。
ここで、複数のスイッチ素子は、電源からの電力を入力する入力端、入力した電力を出力する出力端、および入力した電力を出力端から出力させるための制御信号を入力する制御端を有するサイリスタからなることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される発光素子アレイ駆動装置は、点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光素子と、複数の発光素子に対する電力の供給源となる電源と、複数の発光素子に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより電源からの電力を発光素子に供給し、発光素子を各々点灯可能状態とする複数のスイッチ素子と、点灯信号を発光素子へ出力する点灯信号供給部とを備え、点灯信号供給部は、ハイ(H)、ロー(L)、ハイインピーダンス(Hiz)の3状態を取りうるトライステートバッファからなり、点灯信号を出力する出力用バッファと、出力用バッファの出力端における電位が入力される入力用バッファとを含むことを特徴としている。
ここで、出力用バッファがハイインピーダンスに設定されたときの入力用バッファからの入力に基づいて、発光素子の断線を検出する断線検出部をさらに備えることを特徴とすることができる。また、この場合に、断線検出部は、複数の発光素子による発光動作が開始される前に、複数の発光素子の断線検出動作を行うことを特徴とすることができる。さらに、断線検出部は、所定数以上の発光素子に断線が検出された場合に、警告信号を出力することを特徴とすることができる。さらにまた、複数の発光素子と点灯信号供給部とが駆動電流制限抵抗を介して接続され、出力用バッファの出力端が駆動電流制限抵抗よりも抵抗値の高い接地抵抗を介して接地されていることを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、感光体を露光する露光手段と、露光手段から露光される光を感光体上に結像させる光学手段とを有し、露光手段は、点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光素子と、複数の発光素子に対する電力の供給源となる電源と、複数の発光素子に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより電源からの電力を発光素子に供給し、発光素子を各々点灯可能状態とする複数のスイッチ素子と、点灯信号を発光素子へ出力する点灯信号供給部と、発光素子が点灯可能状態におかれ、且つ、点灯信号供給部の出力をハイインピーダンスにしたときの点灯信号供給部の出力端子電位を検知することにより、発光素子が故障しているか否かを検出する故障検出部とを含んでいる。
ここで、故障検出部は、複数の発光素子による感光体に対する露光動作が開始される前に、複数の発光素子の故障検出動作を行うことを特徴とすることができる。また、故障検出部は、所定数以上の発光素子に故障が検出された場合に、警告信号を出力することを特徴とすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、発光素子、この発光素子に接続される素子や配線の故障を検出することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図であり、所謂タンデム型の画像形成装置を示している。図1に示す画像形成装置は、本体1に、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、画像プロセス系10を含む画像形成装置全体を制御する制御部20を備えている。そして、本実施の形態では、制御部20に、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2、画像読取装置(IIT)3、FAXモデム4等が接続されており、制御部20は、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施している。
画像プロセス系10は、水平方向に一定の間隔を置いて並列的に配置される複数のエンジンからなる画像形成ユニット11を備えている。この画像形成ユニット11は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kから構成されており、夫々、静電潜像を形成してトナー像を担持させる像担持体(感光体)である感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光するLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた潜像を現像する現像器15を備えている。また、画像プロセス系10は、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12にて画像形成された各色のトナー像を記録用紙に多重転写させるために、この記録用紙を搬送する用紙搬送ベルト16、用紙搬送ベルト16を駆動させるロールである駆動ロール17、感光体ドラム12のトナー像を記録用紙に転写させる転写ロール18を備えている。
各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、現像器15に収納されたトナーを除き、ほぼ同様な構成を備えている。PC2、IIT3、FAXモデム4から入力された画像信号は、制御部20によって画像処理が施され、インタフェースを介して各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに供給される。画像プロセス系10は、制御部20から供給された同期信号等の制御信号に基づいて動作する。まず、イエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により帯電された感光体ドラム12の表面に、制御部20から得られた画像信号に基づき、LPH14によって静電潜像を形成する。形成された静電潜像に対して現像器15によってイエローのトナー像を形成し、形成されたイエローのトナー像は、図の矢印方向に回動する用紙搬送ベルト16上の記録用紙に転写ロール18を用いて転写される。同様にして、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が各々の感光体ドラム12上に形成され、用紙搬送ベルト16上の記録用紙に転写ロール18を用いて多重転写される。多重転写された記録用紙上のトナー像は、定着器19に搬送されて、熱および圧力によって記録用紙に定着される。
図2は、LEDプリントヘッド(LPH)14の構成を示した断面図である。LPH14は、発光素子として多数の発光ダイオード(LED)が配列された自己走査型LEDアレイ(SLEDアレイ)31、SLEDアレイ31を支持すると共にSLEDアレイ31の駆動を制御するための駆動回路40(後段の図3参照)が形成されたプリント基板32、各発光ダイオードから出射された光ビームを感光体ドラム12上に結像させるセルフォックレンズアレイ(SLA:登録商標)33を備え、プリント基板32およびセルフォックレンズアレイ33は、ハウジング34に保持されている。ここで、SLEDアレイ31は、発光ダイオードが主走査方向に画素数分、配列されたものからなる。そして、本実施の形態では、A3ノビに対応して1200dpiの解像度で光書き込み(潜像形成)が行えるようになっており、約21.1μm毎に15360個のLEDが精度良く配列されている。
図3は、LPH14の回路構成を示した回路ブロック図である。このLPH14は、上述したSLEDアレイ31および駆動回路40、そして、SLEDアレイ31および駆動回路40の間に設けられたレベルシフト回路50を備えている。
SLEDアレイ31は、120個のSLEDブロック35を直列に配列して構成されている。これら各SLEDブロック35には、後述するように、それぞれ128個の発光ダイオードが直線状に並べられており、さらに、これら発光ダイオードを点灯させるためのスイッチ素子として機能する128個のサイリスタが設けられている。
また、駆動回路40は、サイリスタ転送信号発生部41、VDATA PASS42、故障検出部43、複数の入出力部44を有している。ここで、サイリスタ転送信号発生部41は、制御部20から入力されるライン同期信号Lsyncを基準としてSLEDアレイ31を構成する各SLEDブロック35の各サイリスタに対する転送信号を発生する。また、VDATA PASS42は、制御部20から入力されるライン同期信号Lsyncに同期して、制御部20から入力される画像データVDATAをSLEDアレイ31における各発光ダイオードの点灯データに変換して出力する。さらに、断線検出部としての故障検出部43は、後述する手法により、SLEDアレイ31を構成する各SLEDブロック35における各発光ダイオードの断線による故障を検出する。そして、点灯信号供給部としての入出力部44は、各SLEDブロック35に対応して120個設けられており、VDATA PASS42から出力されてくる点灯データを対象となるSLEDブロック35に向けて出力する機能を有している。また、入出力部44は、後述する故障検出動作においては、故障検出部43から出力されてくる故障検出用の点灯データを対象となるSLEDブロック35に向けて出力する機能を有するとともに、その際のSLEDブロック35からの出力を故障検出部43に向けて出力する機能を有している。ここで、各入出力部44には、VDATA PASS42あるいは故障検出部43の出力端子FP(1〜120)より出力される点灯データSLD_o(1〜120)のいずれか一方が選択的に入力される点灯信号入力端子A、故障検出部43のコントロール端子FC(1〜120)より出力される制御信号SLD_c(1〜120)が入力される制御信号入力端子B、SLEDブロック35との間でデータのやりとりを行う入出力端子Y、この入出力端子Y(ID(1〜120))の電位に基づいて求められる故障検出信号SLD_iを故障検出部43の入力端子FI(1〜120)へと出力する故障信号出力端子Cを備えている。また、制御部20とVDATA PASS42との間、および、制御部20と故障検出部43との間では、Serial DATAにより双方向通信を行うことが可能となっている。
また、駆動回路40に設けられた各入出力部44の入出力端子Yと対応する各SLEDブロック35との間には、両者の間に流れる電流量を制限するための転送電流制限抵抗RIDが接続されている。なお、この転送電流制限抵抗RIDの抵抗値は、例えば100Ω程度に設定される。
そして、駆動回路40に設けられたサイリスタ転送信号発生部41と各SLEDブロック35との間に設けられるレベルシフト回路50は、駆動回路40のサイリスタ転送信号発生部41から出力されてくるサイリスタ転送信号のレベルをシフトさせる機能を有している。なお、このレベルシフト回路50の詳細については後述する。
図4は、LPH14における駆動回路40、レベルシフト回路50およびSLEDアレイ31の構成を示した回路図である。なお、SLEDアレイ31は、上述したように120個のSLEDブロック35を直列に配置することによって構成されているが、図4においては、これらのうち一つのSLEDブロック35を代表的に示している。
SLEDブロック35は、スイッチ素子としての128個のサイリスタS1〜S128、発光素子としての128個の発光ダイオード(LED)L1〜L128、128個のダイオードD1〜D128、128個の抵抗R1〜R128、さらには信号線に過剰な電流が流れるのを防止する転送電流制限抵抗R1A,R2Aで構成されている。なお、他のSLEDブロック35も同様に構成されている。
また、以下の説明では、発光ダイオードL1〜L128への電流の供給を制御するサイリスタS1〜S128とダイオードD1〜D128とで主に構成される部分を転送部と呼ぶ。
SLEDブロック35において、各サイリスタS1〜S128のアノード端子(入力端)A1〜A128は、電源ライン36に接続されている。この電源ライン36には図示しない電源より電源電圧VDD(VDD=3.3V)が供給される。
また、奇数番目サイリスタS1,S3,…,S127のカソード端子(出力端)K1,K3,…,K127には、駆動回路40のサイリスタ転送信号発生部41からレベルシフト回路50を通じて出力される転送信号CK1が、転送電流制限抵抗R1Aを介して送信される。一方、偶数番目サイリスタS2,S4,…,S128のカソード端子(出力端)K2,K4,…,K128には、駆動回路40のサイリスタ転送信号発生部41からレベルシフト回路50を通じて出力される転送信号CK2が、転送電流制限抵抗R2Aを介して送信される。
他方、各サイリスタS1〜S128のゲート端子(制御端)G1〜G128は、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた抵抗R1〜R128を介して電源ライン37に各々接続されている。なお、電源ライン37は接地(GND)されている。
また、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128と、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた発光ダイオードL1〜L128のゲート端子とは各々接続される。さらに、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128には、ダイオードD1〜D128のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS1〜S127のゲート端子G1〜G127には、次段のダイオードD2〜D128のアノード端子が各々接続されている。すなわち、各ダイオードD2〜D128はゲート端子G2〜G127を挟んで直列接続されている。
また、ダイオードD1のアノード端子は転送電流制限抵抗R2Aおよびレベルシフト回路50を介して駆動回路40のサイリスタ転送信号発生部41に接続され、転送信号CK2が送信される。また、発光ダイオードL1〜L128のカソード端子は、SLEDブロック35の外部に設けられた転送電流制限抵抗RIDを介して駆動回路40の入出力部44に接続されおり、この入出力部44より点灯信号ΦIが送信されるようになっている。
また、駆動回路40に設けられたサイリスタ転送信号発生部41は、転送信号CK1を作成するのに用いられる転送信号CK1Rを出力するトライステートバッファB1R、同じく転送信号CK1を作成するのに用いられる転送信号CK1Cを出力するトライステートバッファB1Cを備えている。さらに、サイリスタ転送信号発生部41は、転送信号CK2を作成するのに用いられる転送信号CK2Rを出力するトライステートバッファB2R、同じく転送信号CK2を作成するのに用いられる転送信号CK2Cを出力するトライステートバッファB2Cを備えている。なお、これらトライステートバッファB1R、B1C、B2R、B2Cは、H(1)、L(0)を出力できる他に、High−Z(以下の説明ではHizと表記する)の状態をとることのできる3ステート出力回路にて構成されている。ここで、Hiz状態とは、出力が実質的にオープン状態であることを意味する。
一方、レベルシフト回路50には、奇数番目サイリスタS1,S3,…,S127のカソード端子K1,K3,…,K127が、転送電流制限抵抗R1Aを介して接続されている。レベルシフト回路50のこの部位には、トライステートバッファB1Rに繋がる抵抗R1Bが接続された信号線とトライステートバッファB1Cに繋がるコンデンサC1が接続された信号線とを並列に分岐した回路が形成されている。また、レベルシフト回路50には、偶数番目サイリスタS2,S4,…,S128のカソード端子K2,K4,…,K128およびダイオードD1のアノード端子が、転送電流制限抵抗R2Aを介して接続されている。レベルシフト回路50のこの部位には、トライステートバッファB2Rに繋がる抵抗R2Bが接続された信号線とトライステートバッファB2Cに繋がるコンデンサC2が接続された信号線とを並列に分岐した回路が形成されている。
図5(a)は、駆動回路40に設けられた入出力部44を論理記号を用いて示した図である。図5(a)に示すように、入出力部44は、出力用バッファ45、プルダウン抵抗46、入力用バッファ47を備えている。つまり、入出力部44は双方向バッファにて構成されている。ここで、出力用バッファ45は、トライステートバッファにより構成されており、この出力用バッファ45の入力端には点灯信号入力端子Aが接続され、この出力用バッファ45の制御端には制御信号入力端子Bが接続されている。また、この出力用バッファ45の出力端には、接地抵抗としてのプルダウン抵抗46が接続されている。このプルダウン抵抗46は例えば100kΩ程度の抵抗値を有しており、接地されている。さらに、入力用バッファ47は、入力用バッファ47とプルダウン抵抗46との接続部における電位、すなわち、入出力端子Y(点灯信号端子ID)の電位が入力されるようになっており、例えばその電位が1.4V以上であれば故障検出信号SLD_i1としてH(1)を、1.4V未満であれば故障検出信号SLD_i1としてL(0)を、故障信号出力端子Cに出力している。
図5(b)は、上述した入出力部44の出力用バッファ45の回路構成を示している。本実施の形態において、出力用バッファ45は、H出力時の出力電流がL出力時の出力電流より小さくなるようにPch用のトランジスタとNch用のトランジスタとで出力電流能力が異なっている。
次に、通常の画像形成動作におけるLPH14の駆動(点灯動作)について、図6に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、図6に示すタイミングチャートでは、すべての発光ダイオードL1〜L128が光書き込みを行う(発光する)場合について表記している。
(1)まず、制御部20から駆動回路40に図示しないリセット信号(RST)が入力されることによって、駆動回路40のサイリスタ転送信号発生部41では、トライステートバッファB1Rをハイレベル「H」(以下、単に「H」と表記する)とすることにより転送信号CK1Rが「H」として出力され、トライステートバッファB1Cを「H」とすることにより転送信号CK1Cが「H」として出力される。レベルシフト回路50では、これを受けて、転送信号CK1が「H」に設定される。一方、駆動回路40のサイリスタ転送信号発生部41では、トライステートバッファB2Rをローレベル(以下、単に「L」と表記する)とすることにより転送信号CK2Rが「L」として出力され、トライステートバッファB2Cを「L」とすることにより転送信号CK2Cが「L」として出力される。レベルシフト回路50では、これを受けて、転送信号CK2が「L」に設定され、出力される。その結果、すべてのサイリスタS1〜S128がオフの状態に設定される(図6(a))。
なお、この状態では、制御部20から駆動回路40に画像データVDATAが入力されていないことから、駆動回路40のVDATA PASS42は点灯データを出力しておらず、点灯データSLD_o1は「H」に設定されている(図6(H))。また、画像形成動作において、駆動回路40の故障検出部43からの制御信号SLD_c1は、常時「L」に設定されている(図6(I))。このため、出力用バッファ45の出力である点灯信号ΦIは「H」に設定されている(図6(J))。
(2)リセット信号(RST)に続いて、制御部20から出力されるライン同期信号Lsyncが所定期間だけ「H」になることで(図6(a))、SLEDアレイ31(各SLEDブロック35)の動作が開始される。そして、このライン同期信号Lsyncに同期して、サイリスタ転送信号発生部41では、図6(E),(F)に示すように、トライステートバッファB2CおよびトライステートバッファB2Rを「H」とすることにより、転送信号CK2Cおよび転送信号CK2Rを「H」に設定する。そして、レベルシフト回路50では、これを受けて、図6(G)に示すように、転送信号CK2が「H」に設定される(図6(b))。
(3)次に、図6(C)に示すように、サイリスタ転送信号発生部41において、トライステートバッファB1Rを「L」に設定することにより転送信号CK1RをLにすると(図6(c))、レベルシフト回路50では、コンデンサC1に蓄積された電荷が抵抗R1Bに向かう方向に流れ、やがて、転送信号CK1の電位がGNDになる。ここで、転送信号CK1Cの電位は3.3Vに設定されているため、コンデンサC1の両端電位は3.3V(=VDD)となる。
(4)これに続いて、図6(B)に示すように、サイリスタ転送信号発生部41のトライステートバッファB1Cを「L」とすることにより転送信号CK1CをLにすると(図6(d))、転送信号CK1の電位は、コンデンサC1に電荷が蓄積されているため、約−3.3Vになる。また、ゲート端子G1の電位(Vg1)は、Vg1=CK2電位−Vf=約1.9Vとなる。ここで、転送信号CK2電位は約3.3V、VfはAlGaAsからなるダイオードD1の順方向電圧であって約1.4Vである。さらに、Φ1電位=G1電位(Vg1)−Vf=0.5Vとなる。このとき、点灯信号ΦIの電位は0Vであるため、点灯信号ΦIと転送信号CK1との間に約3.8Vの電位差が生じる。
この状態においては、ゲート端子G1→信号線Φ1→転送信号CK1のルートで、サイリスタS1のゲート電流が流れ始める。その際に、サイリスタ転送信号発生部41のトライステートバッファB1Rをハイインピーダンス(Hiz)にすることで、電流の逆流防止を行う。
その後、サイリスタS1に流れるゲート電流により、サイリスタS1がオンし始め、ゲート電流が徐々に増加する。それと共に、レベルシフト回路50のコンデンサC1に電流が流れ込むことで、転送信号CK1の電位も徐々に上昇する。
(5)所定時間(転送信号CK1電位がGND近傍になる時間)の経過後、駆動回路40のトライステートバッファB1Rを「L」に設定し、転送信号CK1Rを「L」にする(図6(e))。すると、ゲート端子G1電位が上昇することによって信号線Φ1電位の上昇および転送信号CK1電位の上昇が生じ、これに伴いレベルシフト回路50の抵抗R1B側に電流が流れ始める。その一方で、転送信号CK1電位が上昇するのに従い、レベルシフト回路50のコンデンサC1に流れ込む電流は徐々に減少する。
そして、サイリスタS1が完全にオンし、定常状態となると、サイリスタS1のオン状態を保持するための電流がレベルシフト回路50の抵抗R1Bに流れるが、コンデンサには流れなくなる。なお、転送信号CK1電位は、CK1電位=(3.3−Vf)×R1B/(R1A+R1B)である。
そして、トライステートバッファB1Rを「L」に設定する際、図6(B)に示すように、駆動回路40のトライステートバッファB1Cをハイインピーダンス(Hiz)に設定する(図6(e))。
(6)サイリスタS1が完全にオンした状態で、図6(H)に示すように、制御部20から出力されたビデオデータに基づいて作成されVDATA PASS42から出力される点灯データSLD_o1が「L」に設定される(図6(f))。上述したように、画像形成動作においては、制御信号SLD_c1は常時「L」に設定されており(図6(I))、その結果、点灯信号ΦIが「L」となる(図6(f))。このとき、ゲート端子G1電位>ゲート端子G2電位(ゲート端子G1電位−ゲート端子G2電位=1.4V)であるため、サイリスタ構造の発光ダイオードL1の方が早くオンし、点灯する。発光ダイオードL1がオンするのに伴って、信号線Φ1電位が上昇し、信号線Φ1電位=ゲート端子G2電位=1.9Vとなるため、発光ダイオードL2以降の発光ダイオードがオンすることはない。すなわち、発光ダイオードL1,L2,L3,…の中で、最もゲート電圧の高い発光ダイオードL1のみがオン(点灯)することになる。
(7)次に、図6(F)に示すように、サイリスタ転送信号発生部41のトライステートバッファB2Rを「L」に設定することで転送信号CK2Rを「L」にすると(図6(g))、図6(c)の場合と同様に電流が流れ、レベルシフト回路50のコンデンサC2の両端に電圧が発生する。図6(g)の終了直前の定常状態において、ゲート端子G2電位が1.9Vであるため、各点の電位は図6(c)の場合とは若干異なるが、動作上影響はない。これは、図6(g)の終了直前の定常状態では、信号線Φ2電位=ゲート端子G2電位−Vf=1.9−1.4=約0.5V程度であるため、サイリスタS2にゲート電流が流れるのであるが、この量がわずかであるためにサイリスタS2がオンしないからである。なお、この場合の転送信号CK2電位は、CK2電位=0.5×R2B/(R2A+R2B)=約0.15V程度である。
(8)図6(E)に示すように、この状態でサイリスタ転送信号発生部41のトライステートバッファB2Cを「L」に設定することで転送信号CK2Cを「L」にすると(図6(h))、サイリスタS2がターンオンする。
(9)そして、図6(B),(C)に示すように、サイリスタ転送信号発生部41のトライステートバッファB1C、B1Rを同時に「H」に設定することで転送信号CK1C、CK1Rを同時にHにすると(図6(i))、転送信号CK1が「H」となる。転送信号CK1が「H」となることによりサイリスタS1はターンオフし、抵抗R1を通って放電することによってゲート端子G1電位は徐々に下降する。その際、サイリスタS2のゲート端子G2電位は3.3Vになり、完全にオンする。
(10)サイリスタS2が完全にオンした状態で、図6(H)に示すように、点灯データSLD_o1が「L」に設定される。上述したように、画像形成動作においては、制御信号SLD_c1は常時「L」に設定されており(図6(I))、その結果、点灯信号ΦIが「L」となる(図6(f))。したがって、点灯信号端子IDからの画像データに対応した点灯信号ΦIをL/Hに設定することで、発光ダイオードL2を点灯/非点灯させることが可能となる。なお、この場合、ゲート端子G1電位はすでにゲート端子G2電位より低くなっているため、発光ダイオードL1がオンすることはない。
また、図6(B)に示すように、サイリスタ転送信号発生部41のトライステートバッファB1Cがハイインピーダンス(Hiz)に設定されているので(図6(e)〜(h))、CK1電位=(3.3−Vf)×R1B/(R1A+R1B)ではあるが、レベルシフト回路50のコンデンサC1はあまり充電されず、コンデンサC1には大きな電位差が生じることはない。このため、転送信号CK1C,CK1Rを同時にHにした際に(図6(i))、転送信号CK1に大きなスパイク電位が生じることを抑制することができるので、抵抗R1Bを通って駆動回路40に瞬間的に大きな電流が流れることはなく、駆動回路40に過大な負荷がかかることを抑制することができる。
すなわち、図6(i)での転送信号CK1,CK2を同時にHにする前に、転送信号CK1CがLに設定されていると、レベルシフト回路50のコンデンサC1の両端には、転送信号CK1電位と同じ電位、具体的には、(3.3−Vf)×R1B/(R1A+R1B)が発生する。この状態で、転送信号CK1C,CK1Rを同時にHにすると(図6(i))、抵抗R1Bを通って駆動回路40に瞬間的に流れる大きな電流が発生して、駆動回路40に過大な負荷がかかってしまうことになる。
これに対し、本実施の形態では、図6(i)での転送信号CK1C,CK1Rを同時にHにする前において、駆動回路40のトライステートバッファB1Cがハイインピーダンス(Hiz)に設定されているので、コンデンサC1には電流が流れ込まなくなり、大きな電位差が生じることはない。このため、転送信号CK1において大きなスパイク電位の発生が抑制されるので、駆動回路40に大きな電流が流れ込むことを防止することができる。
(11)以後、他の発光ダイオードL3〜L128に対しても、同様の制御を行うことによって順次点灯させることができる、そして、最後の発光ダイオードL128が消灯した後、次のリセット信号(RST)が入力され、同様のプロセスにて発光ダイオードL1〜L128の点灯がなされる。
以上が、通常の画像形成動作におけるLPH14の点灯動作であるが、本実施の形態に係るLPH14では、画像形成動作以外の期間、例えば画像形成動作(ジョブ)を開始する直前の期間に、SLEDアレイ31を構成する各SLEDブロック35における各発光ダイオードL1〜L128の故障検出、具体的には、各発光ダイオードL1〜L128を駆動する素子および配線の断線検出を行っている。
次に、故障検出動作におけるLPH14の駆動について、図7に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、故障検出動作におけるライン同期信号Lsyncや転送信号CK1,CK2の出力動作および出力パターンは、上述した画像形成動作のときと全く同じであるので、詳しい説明は省略する。また、上述した画像形成動作では、点灯データSLD_o1がVDATA PASS42から出力されていたが、この故障検出動作では、点灯データSLD_o1が故障検出部43から出力される。
故障検出動作では、例えばサイリスタS1がオンした状態で、図7(H)に示すように、駆動回路40に設けられた故障検出部43から出力される点灯データSLD_o1が「L」に設定される(図7(f))。このとき、図7(I)に示すように、故障検出部43から出力される制御信号SLD_c1は「L」に設定されている(第1の状態)。その後、点灯データSLD_o1が「L」に設定された状態で制御信号SLD_c1が「H」に設定され(第2の状態)、点灯データSLD_o1が「H」に設定されるタイミングに合わせて制御信号SLD_c1が「L」に設定される(第3の状態)。
この間、出力用バッファ45の出力BIDは、図7(K)に示すように、第1の状態では「L」に、第2の状態ではハイインピーダンス(Hiz)に、第3の状態では「H」に設定される。
ここで、図7(L)は、各発光ダイオードL1〜128に断線が生じていない場合、つまり、正常な場合における点灯信号端子ID_1の電位(点灯信号ΦIの電位)を示している。
第1の状態では、出力用バッファ45の出力BIDが「L」に設定されており、サイリスタS1から転送電流制限抵抗RIDを介して出力用バッファ45に電流が流れる。このとき、点灯信号端子ID_1の電位は図7(L)に破線で示す1.4Vよりも低い電位となる。その結果、入力用バッファ47から故障検出部43に対し、故障検出信号SLD_i1として「L」が出力される。
次に、第2の状態では、出力用バッファ45の出力BIDがハイインピーダンス(Hiz)に設定されているため、サイリスタS1から出力用バッファ45に向けて電流は流れない。このとき、点灯信号端子ID_1の電位は、電源電圧−Vf=3.3−1.4=約1.9Vとなる。したがって、点灯信号端子ID_1の電位は1.4V以上となり、入力用バッファ47から故障検出部43に対し、故障検出信号SLD_i1として「H」が出力される。
さらに、第3の状態では、出力用バッファ45の出力BIDが「H」に設定されているため、点灯信号端子ID_1の電位は3.3Vとなる。したがって、点灯信号端子ID_1の電位は1.4V以上となり、入力バッファ47から故障検出部43に対し、故障検出信号SLD_i1として「H」が出力される。
一方、図7(M)は、各発光ダイオードL1〜L128に断線が生じた場合、つまり、故障した場合における点灯信号端子ID_1の電位(点灯信号ΦIの電位)を示している。
例えば発光ダイオードL1に断線が生じている場合、発光ダイオードL1には電圧がかからなくなり、その結果、点灯信号端子ID_1には電位が発生しなくなる。なお、発光ダイオードL1に接続される配線やサイリスタS1で断線が生じている場合も同様である。
このとき、第2の状態では、出力用バッファ45の出力BIDがハイインピーダンス(Hiz)に設定されているため、点灯信号端子ID_1の電位は0Vのままとなる。したがって、点灯信号端子ID_1の電位は1.4V未満であり、入力用バッファ47からは、故障検出信号SLD_i1として「L」が出力されることになる。
そして、故障検出部43では、第1の状態および第2の状態における故障検出信号SLD_i1の検出を行っている。そして、第2の状態に1おける故障検出信号SLD_i1が「H」(ハイレベル)であった場合に、この発光ダイオードL1に断線が生じたものと判定している。
なお、他の発光ダイオードL2〜L128についても、同様のプロセスで故障検出動作が行われる。また、各SLEDブロック35においても、同様にして故障検出動作が行われる。
次に、上述した故障検出動作における故障検出部43の動作を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
故障検出動作が開始されると、VDATA PASS42から出力されるVDATAが0に設定され、ライン同期信号Lsyncが通常通り入力される(ステップ101)。次に、SLEDブロック35のID番号であるMを1(ID_1)に、正常に動作している発光ダイオードの数であるCOを0に設定し、故障検出動作を開始する(ステップ102)。そして、SLEDブロック35における発光ダイオードの番号であるNを1に設定し(ステップ103)、ID_MのSLEDブロック35におけるNドット目の発光ダイオードLN(N=1〜128)について故障検出を行う(ステップ104)。
ここで、ID_MのSLEDブロック35におけるNドット目の発光ダイオードLNが正常である場合はCOをCO+1に更新し、故障が生じている場合はCOをそのままとする(ステップ105)。そして、N=N+1として(ステップ106)、Nの値が129になったか否か、換言すれば、ID_MのSLEDブロック35における全発光ダイオードL1〜L128に対する測定を終了したか否かが判断される(ステップ107)。ここで、Nが129に達していない場合は、ステップ104に戻って処理を続行する。一方、Nが129に達した場合は、MをM+1として(ステップ108)、Mの値が121になったか否か、換言すれば、SLEDアレイ31を構成する全SLEDブロック35(120個)に対する測定を終了したか否かが判断される(ステップ109)。ここで、Mが121に達していない場合は、ステップ103に戻って処理を続行する。一方、Mが121に達した場合は、COの数が15360であるか否か、換言すれば、15360個の全発光ダイオードが正常であったか否かが判断される(ステップ110)。ここで、COが15360であった場合は、すべての発光ダイオードが発光できる状態にあるものとして、正常であると判定し(ステップ111)、処理を終了する。一方、COが15360でなかった場合、つまり、COが15360未満であった場合には、一部の発光ダイオードが発光不能な状態にあるものとして、異常と判断して警告を出力する(ステップ112)。
以上説明したように、本実施の形態では、各サイリスタS1〜S128がオンし、対応する各発光ダイオードL1〜L128が点灯可能となった状態で、入出力部44における出力用バッファ45をハイインピーダンス状態とするようにした。その際の入力用バッファ47からの出力をモニタすることにより、各発光ダイオードL1〜L128や各発光ダイオードL1〜L128に接続される素子や配線の断線を簡易に検出することができる。
特に、本実施の形態では、発光ダイオードL1〜L128を介して出力される電位を検出することにより断線の検出を行っている。すなわち、本実施の形態では、発光ダイオードL1〜L128の発光量を検出しているわけではないので、別途光センサ等を設ける必要が無く、装置構成を簡易かつ小型に、しかも安価にすることができる。また、このような構成を実現するために、入出力部44として、トライステートバッファからなる出力用バッファ45と入力用バッファ47とを組み合わせた双方向バッファ構造を採用した。つまり、新規に追加する部品がないことはもとより、新たに故障検出用の端子を設ける必要もないため、配線をほとんど変える必要はなく、小型化を図ることも容易である。
さらに、本実施の形態では、このような構成を採用することにより、故障検出動作を例えば画像形成動作の直前に行うことが可能である。
さらにまた、本実施の形態では、全発光ダイオードのうち一つでも断線している発光ダイオード(点灯不良が生じているもの)があった場合には、警告を出力し、ユーザに知らしめるようにした。これにより、例えばLPH14に断線が生じた状態でファクシミリ等がプリントされてしまい、必要な画像情報が得られなくなってしまうといった事態を回避することができる。
本実施の形態が適用されるLEDプリントヘッド(LPH)が装着された画像形成装置を示す図である。 LPHの構成を説明する断面図である。 LPHの回路構成を示す図である。 駆動回路および自己走査型LEDアレイ(SLEDアレイ)の回路構成を示す図である。 (a)は駆動回路に設けられた入出力部を論理記号を用いて示した図であり、(b)は入出力部に設けられる出力用バッファの回路構成を示す図である。 通常の画像形成動作におけるLPHの駆動を説明するタイミングチャートである。 故障検出動作におけるLPHの駆動を説明するタイミングチャートである。 故障検出動作における故障検出部の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…本体、2…パーソナルコンピュータ(PC)、3…画像読取装置(IIT)、4…FAXモデム、10…画像プロセス系、11(11Y,11M,11C,11K)…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、13…帯電器、14…LEDプリントヘッド(LPH)、15…現像器、20…制御部、31…自己走査型LEDアレイ(SLEDアレイ)、32…プリント基板、33…セルフォックレンズアレイ、34…ハウジング、35…SLEDブロック、40…駆動回路、41…サイリスタ転送信号発生部、42…VDATA PASS、43…故障検出部、44…入出力部、45…出力用バッファ、46…プルダウン抵抗、47…入力用バッファ、50…レベルシフト回路、S1〜S128…サイリスタ、L1〜L128…発光ダイオード(LED)、D1〜D128…ダイオード、R1〜R128…抵抗、R1A,R2A,RID…転送電流制限抵抗、A1〜A128…アノード端子、K1〜K128…カソード端子、G1〜G128…ゲート端子

Claims (10)

  1. 点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子に対する電力の供給源となる電源と、
    前記複数の発光素子に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより前記電源からの電力を当該発光素子に供給し、当該発光素子を各々点灯可能状態とする複数のスイッチ素子と、
    前記点灯信号を前記発光素子へ出力する点灯信号供給部と、
    前記発光素子が点灯可能状態におかれ、且つ、前記点灯信号供給部の出力をハイインピーダンスにしたときの当該点灯信号供給部の出力端子電位を検知することにより、前記発光素子が故障しているか否かを検出する故障検出部と
    を含む発光素子アレイ駆動装置。
  2. 前記複数のスイッチ素子は、前記電源からの電力を入力する入力端、入力した電力を出力する出力端、および入力した電力を当該出力端から出力させるための制御信号を入力する制御端を有するサイリスタからなることを特徴とする請求項1記載の発光素子アレイ駆動装置。
  3. 点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子に対する電力の供給源となる電源と、
    前記複数の発光素子に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより前記電源からの電力を当該発光素子に供給し、当該発光素子を各々点灯可能状態とする複数のスイッチ素子と、
    前記点灯信号を前記発光素子へ出力する点灯信号供給部とを備え、
    前記点灯信号供給部は、
    ハイレベル(H)、ローレベル(L)、ハイインピーダンス(Hiz)の3状態を取りうるトライステートバッファからなり、前記点灯信号を出力する出力用バッファと、
    当該出力用バッファの出力端における電位が入力される入力用バッファと
    を含むことを特徴とする発光素子アレイ駆動装置。
  4. 前記出力用バッファがハイインピーダンスに設定されたときの前記入力用バッファからの入力に基づいて、前記発光素子の断線を検出する断線検出部をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の発光素子アレイ駆動装置。
  5. 前記断線検出部は、前記複数の発光素子による発光動作が開始される前に、当該複数の発光素子の断線検出動作を行うことを特徴とする請求項4記載の発光素子アレイ駆動装置。
  6. 前記断線検出部は、所定数以上の発光素子に断線が検出された場合に、警告信号を出力することを特徴とする請求項4記載の発光素子アレイ駆動装置。
  7. 前記複数の発光素子と前記点灯信号供給部とが駆動電流制限抵抗を介して接続され、
    前記出力用バッファの出力端が前記駆動電流制限抵抗よりも抵抗値の高い接地抵抗を介して接地されていることを特徴とする請求項3記載の発光素子アレイ駆動装置。
  8. 感光体を露光する露光手段と、
    前記露光手段から露光される光を前記感光体上に結像させる光学手段とを有し、
    前記露光手段は、
    点灯信号により点灯/非点灯が制御される複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子に対する電力の供給源となる電源と、
    前記複数の発光素子に対応して設けられ、オン状態に設定されることにより前記電源からの電力を当該発光素子に供給し、当該発光素子を各々点灯可能状態とする複数のスイッチ素子と、
    前記点灯信号を前記発光素子へ出力する点灯信号供給部と、
    前記発光素子が点灯可能状態におかれ、且つ、前記点灯信号供給部の出力をハイインピーダンスにしたときの当該点灯信号供給部の出力端子電位を検知することにより、前記発光素子が故障しているか否かを検出する故障検出部と
    を含むプリントヘッド。
  9. 前記故障検出部は、前記複数の発光素子による前記感光体に対する露光動作が開始される前に、当該複数の発光素子の故障検出動作を行うことを特徴とする請求項8記載のプリントヘッド。
  10. 前記故障検出部は、所定数以上の発光素子に故障が検出された場合に、警告信号を出力することを特徴とする請求項8記載のプリントヘッド。
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