JP2006088342A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノズルから吐出されるインクの着弾位置のずれを容易に補正することが可能なインクジェットプリンタを提供すること。
【解決手段】 インクジェットプリンタ1は、ヘッド駆動機構5によりインクジェットヘッド3をノズルの配列方向に移動させながら、複数のアクチュエータによりインクに吐出圧を付与して複数のノズルから夫々所定の吐出タイミングでインクを吐出させる制御装置6を備え、この制御装置6は、ドライバIC37から、複数のアクチュエータの夫々に対して、対応するノズルからインクを吐出させたときのにノズルの配列方向に関するインクの着弾位置のずれ量に対応した駆動信号を供給させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被印刷体にインクを吐出して記録するインクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタは、所定方向に配列された複数のノズルから用紙等に対してインクを吐出することにより用紙等に記録する。ここで、ノズルの加工誤差等により複数のノズルから吐出されたインクの飛翔方向がある方向に傾き、インクの着弾位置が正規の位置(ノズルの直下の位置)からずれていると、隣接する2つのノズルから夫々吐出されたインクが離れて着弾して2つのドットが隙間を空けて形成されてしまい、ノズルの配列方向と直交する方向に延びる白すじが生じ、印字品質が低下する。しかし、インクの着弾位置のずれを小さくするには、ノズルの加工精度を非常に厳しく管理する必要があるため、インクジェットヘッドの製造コストが高くなってしまう。そこで、インクジェットヘッドの組み立て後に、ノズルから吐出されるインクの着弾位置のずれを調整可能なインクジェットプリンタが提案されている。
例えば、特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、所定の一方向に配列された複数のノズルを有する複数のヘッドを有し、各ヘッドは、その取付け角度(ノズル列の、用紙の送り方向に対する傾き)を偏心ネジとバネにより変更して、白すじが発生しないように、隣接するノズル列の間隔を調整可能に構成されている。さらに、各ノズルから吐出されたインクの着弾位置のずれ量に応じて、ノズルからの吐出タイミングを調整可能に構成されている。
特開2003−145777号公報
しかし、前記特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、複数のヘッドの各々についてその取付け角度を調整し、さらに、各ノズルからの吐出タイミングを調整する必要があるため、着弾位置の調整にはかなりの手間がかかる。また、複数のヘッドの夫々について、取付け角度を調整するための機構(偏心ネジやバネ等)が必要になるため、部品点数が多くなり、製造コストの面でも不利である。
本発明の目的は、複数のノズルからのインクの着弾位置のずれを容易に補正することが可能なインクジェットプリンタを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のインクジェットプリンタは、所定方向に配列された複数のノズルと、これら複数のノズルに夫々対応して設けられ、対応するノズルからインクを吐出させるための吐出圧をこのインクに付与する複数のインク吐出圧付与手段とを有するインクジェットヘッドと、前記複数のインク吐出圧付与手段に供給される駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、被印刷体を前記インクジェットヘッドに対して相対的に移動させる送り手段と、前記インクジェットヘッドを前記所定方向に移動させるヘッド駆動手段と、前記ヘッド駆動手段によりインクジェットヘッドを前記所定方向に移動させながら、前記複数のインク吐出圧付与手段によりインクに吐出圧を付与して前記複数のノズルから夫々所定の吐出タイミングでインクを吐出させるヘッド制御手段とを備え、前記ヘッド制御手段は、前記駆動信号生成手段から、前記複数のインク吐出圧付与手段の夫々に対して、対応するノズルからインクを吐出させたときの前記所定方向に関するインクの着弾位置のずれ量に対応した前記駆動信号を供給させることを特徴とするものである。
このインクジェットプリンタは、送り手段により被印刷体をインクジェットヘッドに対して所定の送り方向に相対的に移動させながら、駆動信号生成手段から複数のインク吐出圧付与手段に駆動信号を供給して、インク吐出圧付与手段によりインクに吐出圧を付与することにより、複数のノズルから被印刷体に対してインクを吐出する。ここで、インクジェットヘッドは、ヘッド駆動手段により複数のノズルの配列方向である所定方向に駆動されるように構成されており、ヘッド制御手段は、ヘッド駆動手段によりインクジェットヘッドを所定方向に移動させながら、複数のインク吐出圧付与手段により複数のノズルからインクを吐出させる。
ここで、インクジェットヘッドが静止した状態で、あるノズルからインクが吐出されたときの、正規の着弾位置(インクがノズルの軸線方向に向けて飛翔したときの着弾位置)からのノズルの配列方向に関する着弾位置のずれ量に対応する駆動信号が、駆動信号生成手段からそのノズルに対応するインク吐出圧付与手段に供給される。従って、ノズルの加工誤差等に起因して、あるノズルから吐出されたインクの着弾位置がノズルの配列方向にずれてしまう場合でも、ヘッド駆動手段によりインクジェットヘッドをノズルの配列方向に移動させながら、その着弾位置のずれ量に対応する駆動信号をインク吐出圧付与手段に供給して、このノズルから適切な吐出タイミングでインクを吐出させることができる。そのため、煩雑な作業を行うことなく容易に着弾位置のずれを補正することが可能になる。また、このように、着弾位置のずれをインクジェットヘッドの組み立て後に補正できることから、インクジェットヘッドの製造段階で要求されるノズルの加工精度を従来よりも緩和でき、製造コストを低減できる。尚、この第1の発明及び以下の第2〜第9の発明において、駆動信号生成手段は、駆動信号を生成するものであれば、インクジェットヘッドに含まれるものでもよいし、インクジェットヘッドには含まれない別構成のものであってもよい。
第2の発明のインクジェットプリンタは、前記第1の発明において、前記駆動信号生成手段は、前記吐出タイミングが互いに異なる複数種類の駆動信号を生成することを特徴とするものである。従って、複数のインク吐出圧付与手段に対して、対応するノズルから吐出されたインクの着弾位置のずれ量に応じた吐出タイミングの駆動信号を供給することで、ノズルからの吐出タイミングを、着弾位置のずれ量に応じて容易且つ適切に決定することができる。
第3の発明のインクジェットプリンタは、前記第2の発明において、前記ヘッド制御手段は、前記複数のインク吐出圧付与手段に夫々供給される前記駆動信号の種類を記憶する記憶手段を有することを特徴とするものである。この記憶手段に、複数のインク吐出圧付与手段に夫々供給される駆動信号の種類が予め記憶されることから、あるノズルからのインク吐出動作が行われる毎に、ヘッド制御手段が、そのノズルに対応するインク吐出圧付与手段に供給される駆動信号の種類を決定する必要がなく、ヘッド制御手段の構成が簡単になる。
第4の発明のインクジェットプリンタは、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記ヘッド駆動手段は、前記インクジェットヘッドを前記所定方向において往復移動させるように構成され、前記ヘッド制御手段は、前記インクジェットヘッドの往動又は復動の間に、前記複数のノズルによるインク吐出動作を1回行わせることを特徴とするものである。つまり、インクジェットヘッドの往動又は復動と、複数のノズルによるインク吐出動作とが同期するため、ノズルの配列方向についての着弾位置のずれ量に応じて、ノズルからの吐出タイミングを設定することが容易になる。
第5の発明のインクジェットプリンタは、前記第4の発明において、前記ヘッド制御手段は、前記駆動信号生成手段から、前記複数のインク吐出圧付与手段の夫々に対して、ずれ量の大きさが等しく、且つ、ずれの方向が前記所定方向に関して互いに逆となる2つのずれ量に対応した2種類の駆動信号を、前記インクジェットヘッドの往動と復動とに夫々対応させて交互に供給させることにより、前記インクジェットヘッドの往動の間と復動の間に前記複数のノズルによるインク吐出動作を1回ずつ行わせることを特徴とするものである。従って、インクジェットヘッドの往動時と復動時に、ずれの方向が互いに逆となる2つのずれ量に対応する2種類の駆動信号を交互にインク吐出圧付与手段に供給することにより、インクジェットヘッドの往動及び復動の両方において、着弾位置のずれを補正しつつインク吐出動作を1回ずつ行うことができるため、白すじの発生を抑えて印字品質を向上させるとともに、印字速度を速くすることが可能となる。
第6の発明のインクジェットプリンタは、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルの配列方向である前記所定方向が、前記送り手段による前記被印刷体の送り方向と直交する、ライン式のヘッドであることを特徴とするものである。ライン式のヘッドにおいては、あるノズルからのインクの着弾位置がノズルの配列方向にずれたときには、被印刷体の送り方向に平行な白すじが生じて印字品質が低下してしまう。しかし、この第6の発明では、ヘッド駆動手段によりインクジェットヘッドをノズルの配列方向に移動させながら、複数のノズルに夫々対応するインク吐出圧付与手段に、適切な吐出タイミングの駆動信号を供給することにより、ノズルの配列方向に関する着弾位置のずれを補正することができるため、白すじの発生を防止して印字品質を向上させることができる。
第7の発明のインクジェットプリンタは、前記第6の発明において、前記ヘッド制御手段は、前記所定方向に配列された複数のノズルによる1回のインク吐出動作が完了する毎に間欠的に前記被印刷体を送るように前記送り手段を制御することを特徴とするものである。このように、複数のノズルから1回のインク吐出動作が行われる毎に被印刷体を送ることで、所定方向に配列された複数のノズルの間における、被印刷体の送り方向についての着弾位置のずれを極力小さくすることができる。
第8の発明のインクジェットプリンタは、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記インクジェットヘッド及び前記ヘッド駆動手段とを保持するキャリッジと、このキャリッジを前記送り手段による被印刷体の送り方向と直交する方向に往復駆動するキャリッジ駆動手段とを備え、前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルの配列方向である前記所定方向が、前記送り方向と平行となるように配設されていることを特徴とするものである。インクジェットヘッドが、送り方向と直交する方向に移動する、いわゆる、シリアル式のヘッドである場合には、あるノズルからのインクの着弾位置がノズルの配列方向にずれたときに、被印刷体の送り方向と直交する方向に白すじが生じてしまう。しかし、この第8の発明では、ヘッド駆動手段によりインクジェットヘッドをノズルの配列方向に移動させながら、そのノズルに対応するインク吐出圧付与手段に、適切な吐出タイミングの駆動信号を供給することにより、ノズルの配列方向に関する着弾位置のずれを補正することができ、白すじの発生を防止して印字品質を向上させることができる。
第9の発明のインクジェットプリンタは、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記ヘッド制御手段は、前記所定方向に配列された複数のノズルから夫々インクが吐出される間、連続的に前記インクジェットヘッドを前記所定方向に移動させるように前記ヘッド駆動手段を制御することを特徴とするものである。この場合には、インクジェットヘッドが間欠的に移動する場合に比べて、ヘッド駆動手段にかかる負担が小さくなり、耐久性の面で有利である。
本発明の実施の形態について説明する。第1実施形態は、ライン式のインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
図1に示すように、第1実施形態のインクジェットプリンタ1は、図1の左右方向に延び、且つ、プリンタ本体2に対して図1の左右方向に移動可能に配設されたライン式のインクジェットヘッド3と、図1の前方に記録用紙P(被印刷体)を移動させる送り機構4(送り手段)と、インクジェットヘッド3をその長手方向に往復移動させるヘッド駆動機構5(ヘッド駆動手段)と、インクジェットプリンタ1の全体の制御を司る制御装置6(図6参照)等を備えている。
まず、インクジェットヘッド3について説明する。
図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド3は、ノズル20に連通する圧力室14を含む個別インク流路21が形成された流路ユニット7と、圧力室14の容積を変化させて圧力室14内のインクに圧力を付与するアクチュエータユニット8とを有する。尚、図2は、インクジェットヘッド3の端部の部分拡大平面図である。
図4に示すように、流路ユニット7は、キャビティプレート10、ベースプレート11、マニホールドプレート12、及びノズルプレート13を備えており、これら4枚のプレート10〜13が積層状態で接着されている。このうち、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12はステンレス鋼製の板であり、これら3枚のプレート10〜12に、後述するマニホールド17や圧力室14等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができるようになっている。また、ノズルプレート13は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート12の下面に接着される。
図2〜図4に示すように、キャビティプレート10には、平面に沿って配列された複数の圧力室14が形成されている。これら複数の圧力室14は、流路ユニット7の表面(後述の振動板30が接合されるキャビティプレート10の上面)において開口している。また、複数の圧力室14は、走査方向(図1、図2の左右方向)に2列に配列されている。各圧力室14は、平面視で略楕円形状に形成されており、その長軸方向が上下方向(送り方向)となるように配置されている。また、キャビティプレート10には、図示外のインクタンクに連なるインク供給口18が形成されている。
図3、図4に示すように、ベースプレート11の平面視で圧力室14の長軸方向両端部に重なる位置には、夫々連通孔15,16が形成されている。また、マニホールドプレート12には、走査方向(図2の左右方向)に延び、平面視で圧力室14の図2における上下何れか一方の端部と重なるマニホールド17が形成されている。このマニホールド17には、インクタンクからインク供給口18を介してインクが供給される。また、平面視で圧力室14のマニホールド17と反対側の端部と重なる位置には、連通孔19も形成されている。さらに、ノズルプレート13には、平面視で複数の連通孔19に重なる位置に、複数のノズル20が夫々形成されている。ノズル20は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂の基板にエキシマレーザー加工を施すことにより形成される。
そして、図4に示すように、マニホールド17は連通孔15を介して圧力室14に連通し、さらに、圧力室14は、連通孔16,19を介してノズル20に連通している。このように、流路ユニット7内には、マニホールド17から圧力室14を経てノズル20に至る個別インク流路21が形成されている。
図2〜図4に示すように、アクチュエータユニット8は、流路ユニット7の上面に配置された導電性を有する振動板30と、この振動板30の上面に複数の圧力室14に跨って連続的に形成された圧電層31と、この圧電層31の上面に複数の圧力室14に夫々対応して形成された複数の個別電極32とを備えている。
振動板30は、平面視で略矩形状のステンレス鋼製の板である。この振動板30は、複数の圧力室14の開口を塞ぐ状態でキャビティプレート10の上面に積層されて接合されている。また、この振動板30は、複数の個別電極32に対向して個別電極32と振動板30との間の圧電層31に電界を作用させる共通電極を兼ねている。
振動板30の表面には、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電層31が形成されている。この圧電層31は、複数の圧力室14に跨って連続的に形成されている。この圧電層31は、例えば、PZTのグリーンシートを焼成することにより生成された圧電シートを振動板30上に貼り付けることにより形成することができる。あるいは、エアロゾルデポジション法(AD法)、スパッタ法等によりPZTの粒子を振動板30上に堆積させることにより圧電層31を形成してもよい。
圧電層31の表面には、圧力室14よりも一回り小さい楕円形の平面形状を有する複数の個別電極32がスクリーン印刷等の方法により形成されている。これら複数の個別電極32は、平面視で、対応する圧力室14の中央部に重なる位置に夫々形成されている。また、個別電極32は金などの導電性材料からなる。さらに、圧電層31の表面には、複数の個別電極32のマニホールド17側の端部から夫々延びる複数の端子部35が形成されている。これら複数の端子部35は、フレキシブルプリント配線板等の可撓性を有する配線部材を介して後述のドライバIC37と電気的に接続されており、ドライバIC37から端子部35を介して複数の個別電極32に対して選択的に駆動電圧が供給される。
そして、1つの圧力室14に対向する1つの個別電極32と、この個別電極32に対向する部分の圧電層31及び振動板30により、圧力室14内のインクに吐出圧を付与して、この圧力室14に連通するノズル20からインクを吐出させる1つのアクチュエータ22が構成されている。このアクチュエータ22が、本願のインク吐出圧付与手段に相当する。
次に、アクチュエータ22の作用について説明する。
あるアクチュエータ22に対してドライバIC37から駆動信号が供給されて、その個別電極32に駆動電圧が印加されると、駆動電圧が供給された圧電層31上側の個別電極32とグランド電位に保持されている圧電層31下側の共通電極としての振動板30の電位が異なる状態となり、個別電極32と振動板30の間に挟まれた圧電層31の部分に上下方向の電界が生じる。すると、駆動電圧が印加された個別電極32の直下の圧電層31の部分が分極方向である上下方向と直交する水平方向に収縮する。このとき、この圧電層31の収縮に伴って振動板30が圧力室14側に凸となるように変形するため、圧力室14内の容積が減少する。
尚、この第1実施形態では、ノズル20からインクを吐出させない状態では、常に個別電極32に駆動電圧が印加されて、圧力室14の容積が減少した状態となっている。そして、ノズル20からインクを吐出する際には、一旦、個別電極32をグランド電位として圧力室14の容積を増加させることにより、マニホールド17から圧力室14内にインクを引き込んだ後に、再び、個別電極32に駆動電圧を印加して圧力室14の容積を減少させて、圧力室14内のインクに圧力が付与する、いわゆる、引き打ちによりインクを吐出させる。
次に、送り機構4について説明する。
図1に示すように、送り機構4は、インクジェットヘッド3の前後に夫々配置された2つの搬送ローラ40,41と、これら搬送ローラ40,41を回転駆動する搬送モータ42(図6参照)とを備えている。そして、送り機構4は、搬送モータ42により搬送ローラ40,41を回転させることにより、記録用紙Pを送り方向(図1の前方)へ移動させるように構成されている。
次に、ヘッド駆動機構5について説明する。このヘッド駆動機構5は、後述するように、複数のノズル20からのインクの吐出タイミングを変えることで、ノズル20の配列方向(図1の左右方向)に関するインクの着弾位置を調整できるように、インクジェットヘッド3をこの配列方向に往復移動させるためのものである。
図1に示すように、ヘッド駆動機構5は、プリンタ本体2とインクジェットヘッド3の一端部(図1の左端部)との間に設けられた圧電アクチュエータ44と、プリンタ本体2とインクジェットヘッド3の他端部(図1の右端部)との間に設けられた弾性部材45とを有する。
図5に示すように、圧電アクチュエータ44は、PZTを主成分とする複数枚の圧電シート46が積層された構造を有する。これら複数枚の圧電シート46の間には、駆動回路56(図6参照)により駆動電圧が印加される第1電極47とグランド電位に保持された第2電極48が介在している。そして、第1電極47に駆動電圧が印加されると、第1電極47と第2電極48との間に挟まれた圧電シート46にその厚み方向(図5の左右方向)に電界が作用し、圧電シート46が厚み方向に伸長するため、インクジェットヘッド3が図5の右方へ押圧される。
また、弾性部材45は、圧電アクチュエータ44により押圧されて右方へ移動したインクジェットヘッド3を、左方へ押し戻すためのものである。この弾性部材45は、コイルバネや皿バネ等のバネ部材であってもよいし、あるいは、弾力性を有するゴム等からなる弾性部材であってもよい。そして、インクジェットヘッド3の両端に位置する圧電アクチュエータ44と弾性部材45の作用により、インクジェットヘッド3は左右方向へ往復駆動される。尚、第1実施形態では、このインクジェットヘッド3の往復動作の振幅Aは、30〜50μm程度となっている。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的構成について、制御装置6を中心に説明する。
図6に示すように、制御装置6は、CPU50(Central Processing Unit)、ROM51(Read Only Memory)、RAM52(Random Access Memory)、外部のパーソナルコンピュータ(PC)60との間で画像データを含む各種データのやりとりを行うための通信インターフェース(I/F)53、PC60から入力された印字データを格納するイメージメモリ54等を有する。
CPU50は、インクジェットヘッド3のドライバIC37、搬送モータ42を駆動する駆動回路55、圧電アクチュエータ44を駆動する駆動回路56等に各種信号を出力する。また、ROM51には、インクジェットヘッド3によるインク吐出動作、圧電アクチュエータ44によるインクジェットヘッド3の往復動作、あるいは、搬送モータ42による記録用紙Pの送り動作等の、インクジェットプリンタ1の各種動作を制御するための各種プログラムやデータ類が格納されている。さらに、RAM52には、ROM51に格納されたプログラムの実行時に必要な各種データが一時記憶される。
ところで、記録用紙Pに印字を行う際には、制御装置6は、パルス状の駆動波形のデータをドライバIC37に対して出力し、ドライバIC37は、制御装置6から入力された駆動波形に基づいて駆動信号を生成して、アクチュエータ22の個別電極32に所定の駆動信号を供給する。すると、前述のように、アクチュエータ22によりインクに圧力が付与されて、ノズル20からインクが吐出されるようになっている。
ここで、インクジェットヘッド3の小型化や印字品質の向上を実現するために、記録用紙Pの送り方向と直交する方向に配列された複数のノズル20は高精度に形成されていることが好ましいが、これを実現するには、ノズル20の加工精度を厳しく管理する必要があり、インクジェットヘッド3の製造工程において加工精度を満足しない不良品が増えて、歩留まりが低下する。しかし、ノズル20の加工精度を緩めに設定すると、加工誤差により、一部のノズル20から吐出されたインクの着弾位置が、正規の着弾位置(ノズル20の直下の位置)からノズル20の配列方向及び記録用紙Pの送り方向に関して大きくずれてしまう場合がある。
例えば、図8(a),(b)に示すように、複数(17個)のノズル20(図8(a),(b)及び図9においては、左からn番目のノズル20の配列方向の位置が(n)で示されている。後述の図14〜図20においても同様)が左右方向に配列されている。そして、特に、一部のノズル20に関して、ノズル20から吐出されたインクの飛翔方向が右方又は左方へ傾いており、配列方向(図8の左右方向)にインクの着弾位置がずれている場合(具体的には、13番目のノズル20からのインクの着弾位置が右に大きくずれ、3番目のノズル20からのインクの着弾位置が右に少しずれ、さらに、10番目のノズル20からのインクの着弾位置が左に少しずれている)には、そのようなノズル20により形成されたドットDと、そのノズル20と配列方向に隣接するノズル20により形成されたドットDの間に隙間が生じ、図9に示すように、記録用紙Pの送り方向に延びる白すじが形成されてしまう。
そこで、第1実施形態のインクジェットプリンタ1においては、ヘッド駆動機構5によりインクジェットヘッド3をノズル20の配列方向に平行な方向(図8の右方)へ移動させながら、ドライバIC37から吐出タイミングの異なる5種類の駆動信号の何れか1つをアクチュエータ22に供給することにより、着弾位置がずれているノズル20からのインクの吐出タイミングを他のノズル20と異ならせて、その着弾位置のずれを補正することが可能に構成されている。このような制御を司る制御装置6が本願発明のヘッド制御手段に相当する。
図7に示すように、制御装置6は、互いに吐出タイミングの異なる5種類の駆動信号の波形(駆動波形1〜5)を生成する波形生成部57と、ドライバIC37から各アクチュエータ22に供給される駆動信号の種類を選択するための3ビットの選択データ(d1,d2,d3:図13参照)を生成する選択データ生成部58とを有する。これら波形生成部57と選択データ生成部58は、CPU50、ROM51、RAM52、及び、イメージメモリ54等で構成されている。
図10に、波形生成部57で生成される5種類の駆動波形1〜5を示す。ここで、前述したように、第1実施形態のインクジェットヘッド3は、引き打ちによりノズル20からインクを吐出させるように構成されており、個別電極32に駆動電圧を印加した状態から、一旦、個別電極32をグランド電位としてマニホールド17から圧力室14内へインクを引き込んだ後、再び、個別電極32に駆動電圧を印加する。そのため、図10に示すように、駆動波形1〜5においては、L→Hとなるタイミング(図10における一点鎖線の位置)が吐出タイミングとなる。さらに、駆動波形1〜5では、吐出タイミングが互いに異なっている。まず、駆動波形3の吐出タイミングは、正規の着弾位置のほぼ直上にノズル20が到達したときにインクがノズル20から吐出されるタイミングとなるように設定されている。そして、駆動波形2は駆動波形3よりも吐出タイミングが時間T0だけ早く、駆動波形1は駆動波形2よりもさらに吐出タイミングが時間T0だけ早くなっている。一方、駆動波形4は駆動波形3よりも吐出タイミングが時間T0だけ遅く、駆動波形5は駆動波形4よりもさらに吐出タイミングが時間T0だけ遅くなっている。
尚、吐出タイミングの時間差T0は、インクジェットヘッド3が左方から右方へ移動する際に、その振幅Aの1/4の距離を移動するのにかかる時間にほぼ等しい。そして、最も早い駆動波形1の吐出タイミングと、最も遅い駆動波形5の吐出タイミングの時間差4T0は、インクジェットヘッド3がその左側の終端位置付近(厳密には、左方から右方への移動開始直後の位置)から右側の終端位置付近に移動するまでにかかる時間に等しくなっている。つまり、駆動波形1が対応付けられているノズル20は、インクジェットヘッド3が左側の終端位置付近にあるときにインクを吐出し、駆動波形3が対応付けられているノズル20は、インクジェットヘッドがちょうど中間の位置にあるときにインクを吐出し、さらに、駆動波形5が対応付けられているノズル20は、インクジェットヘッド3が右側の終端位置付近にあるときにインクを吐出するようになっている。そして、インクジェットヘッド3が左方から右方へ移動する間に、左右方向に配列された複数のノズル20による1回のインク吐出動作が個々の吐出タイミングで行われる。
選択データ生成部58は、後述のドライバIC37で各ノズル20(各ノズル20に対応するアクチュエータ22)に対して5種類の駆動波形1〜5、又は、インクを吐出しない場合の駆動波形(定電圧の波形)の何れかを選択するための選択データd1〜d3を生成する。ここで、複数のノズル20から夫々インクを吐出する際に、これら複数のノズル20に対して選択される駆動波形の種類は、インクジェットヘッド3が静止している状態においてノズル20から吐出されたインクの着弾位置の、ノズル20の配列方向についての、正規の着弾位置(ノズル20の直下の位置)に対するずれ量に対応して予め決定されている。即ち、製造工程において、インクジェットヘッド3の組み立てが完了した段階で、インクジェットヘッド3を静止させた状態でノズル20からインクを吐出させ、正規の着弾位置からの着弾位置のずれ量を計測しておく。そして、計測された着弾位置のずれ量と図11に示す関係に基づいて、1つのノズル20に対して1つの駆動波形を選択する。この工程を全てのノズル20に対して行って得られた、複数のノズル20と駆動波形との対応関係をROM51に記憶させる。このROM51が本願発明の記憶手段に相当する。尚、図11において、ずれ量の欄における「+」は着弾位置が図8の右方にずれていることを示し、「−」は着弾位置が図8の左方にずれていることを示す。また、ずれ量の大きさ(絶対値)が30μmを超える場合には、吐出タイミングをずらしても着弾位置のずれを補正することが不可能な不良品であると判断されて、製造ラインから除外される。このように複数のノズル20と駆動波形1〜5の対応関係がROM51に記憶されているため、ノズル20からインクが吐出される毎に、その着弾位置のずれ量に応じて1つの駆動波形を決定する必要がない。
例えば、図8のように、3つのノズル20(3番目、10番目、及び、13番目のノズル20)の着弾位置が左方又は右方にずれている場合における、ROM51に記憶されるノズル20と駆動波形の対応関係は図12のようになる。即ち、3番目のノズル20からのインクの着弾位置は右方に少しずれているため、左方から移動するインクジェットヘッド3が中央の位置に到達する前にインクを吐出することが必要であるから、少し吐出タイミングの早い駆動波形2が選択される。また、10番目のノズル20からのインクの着弾位置は左方に少しずれているため、少し吐出タイミングの遅い駆動波形4が選択される。さらに、13番目のノズル20からのインクの着弾位置は右方にかなり大きくずれているため、最も吐出タイミングの早い駆動波形1が選択される。着弾位置のずれがほとんどないその他のノズル20に関しては、駆動波形3が選択される。
そして、選択データ生成部58は、1回のインク吐出動作毎に、イメージメモリ54に記憶された印字データと、図12に示す、ROM51に記憶されたノズル20と駆動波形との対応関係に基づいて、複数のノズル20に夫々対応する3ビットのビットデータからなる選択データd1〜d3を生成する。図13に、選択データd1〜d3と駆動波形1〜5の対応関係を示す。この選択データ生成部58で生成された3ビットの選択データd1〜d3は、次述のドライバIC37にシリアル出力される。
次に、波形生成部57で生成された5種類の駆動波形1〜5、及び、選択データ生成部58で生成された選択データd1〜d3に基づいて、吐出タイミングが互いに異なる複数種類の駆動信号を生成するドライバIC37(駆動信号生成手段)について説明する。
図7に示すように、ドライバIC37は、選択データ生成部58からシリアル入力された3ビットの選択データd1〜d3をパラレル変換するシリアル−パラレル変換器としてのシフトレジスタ61と、ラッチ回路62と、複数のノズル20に対して夫々対応する選択データに基づいて、複数の駆動波形1〜5のうちから1つの駆動波形を選択する波形選択回路63等を備えている。
選択データ生成部58で生成された3ビットの選択データd1〜d3は、転送クロックCLKと同期して、順にシフトレジスタ61にシリアル入力される。そして、シフトレジスタ61により、シリアル入力された選択データd1〜d3がパラレル変換されて、ラッチ回路62へ出力される。
ラッチ回路62はD−フリップフロップで構成されており、制御装置6から転送されてくるストローブ制御信号STBの立ち上がりに従って、パラレル変換された選択データd1〜d3を、マルチプレクサで構成された波形選択回路63へ出力する。
波形信号選択回路63には、3ビットの選択データd1〜d3及び5種類の駆動波形1〜5が入力され、さらに、図示しないが、インクを吐出しない態様に対応する定電圧の波形も入力される。そして、5種類の駆動波形1〜5とインクを吐出しない態様に対応する定電圧の波形の中から、3ビットの選択データd1〜d3に基づいて、対応する1つの駆動波形を選択し(又は、インクを吐出しない低電圧の波形を選択し)、その波形をドライブバッファ64に出力する。
ドライブバッファ64は、波形選択回路63から出力された波形から所定電圧の駆動信号OUTx(x=1,2,・・・,n、nはノズル数)を生成し、この駆動信号OUTxをアクチュエータ22へ供給する。
次に、一部のノズル20から吐出されるインクの着弾位置がずれている場合における、インクジェットヘッド3のインク吐出動作について、先ほどの図8の例を再び挙げて説明する。図8に示すように、この例では、一部のノズル20(3番目、10番目及び13番目のノズル20)から吐出されたインクの飛翔方向が右方又は左方へ傾いており、インクの着弾位置が正規の着弾位置からノズル20の配列方向である左右方向にずれている。また、以下、1列に配列された複数(17個)のノズル20の全てからインクが吐出される場合について説明する。
ここで、3番目のノズル20から吐出されるインクの着弾位置は右方へ少しずれるため、図12に示すように、この3番目のノズル20には、着弾位置のずれがなく、正規の着弾位置のほぼ直上でインクを吐出させる場合に選択される駆動波形3よりも、時間T0だけ吐出タイミングが早い駆動波形2が対応づけられている。また、10番目のノズル20から吐出されるインクの着弾位置は左方に少しずれるため、図12に示すように、この10番目のノズル20には、駆動波形3よりも時間T0だけ吐出タイミングが遅い駆動波形4が対応づけられている。さらに、13番目のノズル20から吐出されるインクの着弾位置は右方に大きくずれるため、図12に示すように、この13番目のノズル20には、駆動波形3よりも時間2T0だけ吐出タイミングが早い駆動波形1が対応づけられている。尚、着弾位置がずれていないその他のノズル20には、駆動波形3が対応付けられている。
そして、インクジェットヘッド3からインクを吐出する際に、制御装置6の選択データ生成部58は、ROM51に記憶された、図12のノズル20と駆動波形の種類の対応関係を参照して、各ノズル20に対して3ビットの選択データd1〜d3を生成する。そして、これら選択データd1〜d3はドライバIC37に転送され、ドライバIC37において、これら選択データd1〜d3に基づいて、各ノズル20に対応した駆動波形の駆動信号を生成して、ノズル20に対応するアクチュエータ22にその駆動信号を供給する。同時に、制御装置6は、圧電アクチュエータ44を駆動してインクジェットヘッド3を左側の終端位置から右方へ移動させる。
アクチュエータ22に駆動信号が供給されると、図14〜図18に示すように、供給された駆動信号の吐出タイミングでノズル20からインクが吐出される。尚、図14(b)、図15(b)、図17(b)及び図18(b)において、二点鎖線で示されているインクジェットヘッド3の位置は、左方から右方への移動における中間の位置で、且つ、駆動波形3が対応付けられている着弾位置のずれのないノズル20からインクが吐出される位置(図16(b)の位置)である。まず、図14(a),(b)に示すように、インクジェットヘッド3が左側の終端位置から右方への移動を開始した直後に、駆動波形1の駆動信号が対応するアクチュエータ22に供給された、13番目のノズル20からインクが吐出される。このとき、この13番目のノズル20からは右方へ大きく傾いてインクが吐出されるが、13番目のノズル20は、正規の着弾位置の直上の位置(インクジェットヘッド3が二点鎖線の位置にある状態)よりもかなり左方の位置にあるため、着弾位置の右方へのずれが相殺されて、ドットDは、正規の着弾位置にかなり近い位置に形成される。
図15(a),(b)に示すように、さらに、インクジェットヘッド3が振幅Aの約1/4の距離だけ右方へ移動したときには、駆動波形2の駆動信号が対応するアクチュエータ22に供給された、3番目のノズル20からインクが吐出される。この3番目のノズル20からは右方へ少し傾いてインクが吐出されるが、3番目のノズル20は、正規の着弾位置の直上の位置よりもやや左方の位置にあるため、着弾位置の右方へのずれが相殺される。
そして、図16(a),(b)に示すように、インクジェットヘッド3が右方への移動における中間の位置に到達したときに、駆動波形3の駆動信号が対応するアクチュエータ22に供給された、3番目、10番目及び13番目のノズル20以外の複数(14個)のノズル20からインクが吐出される。これらのノズル20から吐出されたインクの着弾位置のずれは元々小さいため、ノズル20のほぼ直下の正規の着弾位置付近にインクが着弾する。
さらに、図17(a),(b)に示すように、インクジェットヘッド3がさらに振幅Aの約1/4の距離だけ右方へしたときに、駆動波形4の駆動信号が対応するアクチュエータ22に供給された、10番目のノズル20からインクが吐出される。この10番目のノズル20からは左方へ少し傾いてインクが吐出されるが、10番目のノズル20は、正規の着弾位置の直上の位置よりもやや右方の位置にあるため、着弾位置の左方へのずれが相殺される。
さらに、図18(a),(b)に示すように、インクジェットヘッド3がさらに右方へ移動して、右側の終端位置付近に到達する。ここで、この例では駆動波形5に対応付けられたノズル20(着弾位置が左方へ大きくずれるノズル20)はないが、そのようなノズル20がある場合には、インクジェットヘッド3が右側の終端位置付近に到達したときに、そのノズル20からインクが吐出される。そして、一列に配列された複数(17個)のノズル20からの1回のインクの吐出動作が完了する。
全てのノズル20からの1回のインクの吐出動作が完了すると、図19(a),(b)に示すように、弾性部材45の弾性力によりインクジェットヘッド3を左方へ戻しながら、送り機構4により記録用紙Pを前方へ所定ピッチで送って、次のインク吐出動作を行う。このように、制御装置6が、複数のノズル20からのインク吐出動作毎に記録用紙Pを送るように送り機構4を制御するため、配列された複数のノズル20について、記録用紙Pの送り方向に関する着弾位置のずれを小さくすることができる。
以上のようにしてインクの吐出動作を行うことにより、左右方向に配列された複数のノズル20から夫々吐出されるインクの、配列方向に関する着弾位置のずれが補正されるため、図20に示すように、記録用紙P上にドットDがノズル20の配列方向に隙間なく形成されるため、記録用紙Pに白すじが生じず、印字品質が向上する。
また、この第1実施形態のインクジェットプリンタ1においては、制御装置6は、左右方向に配列された複数のノズル20から夫々インクが吐出される間、連続的にインクジェットヘッド3を左右方向に移動させるようにヘッド駆動機構5を制御する。この場合には、インクジェットヘッド3が、駆動波形1〜5の吐出タイミングでノズル20からインクが吐出される毎に間欠的に移動する場合に比べると、圧電アクチュエータ44にかかる負担が小さくなるため、耐久性の面で有利である。但し、インクジェットヘッド3を左方へ移動させながらノズル20からインクを吐出させることになるため、下方へ吐出されたインクの飛翔速度にインクジェットヘッド3の右方への速度成分がベクトル的に加算される。そのため、静止した状態のインクジェットヘッド3からインクを吐出させた場合に比べて、インクが右方へ少しずれて着弾する。そこで、インクジェットヘッド3が図16(a),(b)に示す中間の位置に到達した状態で、ノズル20が正規の着弾位置の直上よりも若干左側に位置するように、インクジェットヘッド3が記録用紙Pに対して全体的に少し左方に配置されていることが好ましい。
以上説明したインクジェットプリンタ1によれば、次のような効果が得られる。
ノズル20の加工誤差等に起因して、ノズル20から吐出されたインクの着弾位置が正規の着弾位置からノズル20の配列方向にずれてしまう場合でも、インクジェットヘッド3をノズル20の配列方向に移動させながら、適切な吐出タイミングでノズル20からインクを吐出させることにより、煩雑な作業を行うことなく簡単に着弾位置のずれを補正することが可能になる。そのため、記録用紙Pの送り方向に延びる白すじが生じるのを防止でき、印字品質を向上させることができる。また、着弾位置のずれをインクジェットヘッド3の組み立て後に補正できることから、製造段階で要求されるノズル20の加工精度を緩和でき、製造コストを低減できる。
インクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド3が左方から右方へ移動する間に、インクジェットヘッド3の複数のノズル20から1回のインク吐出動作が行われるように構成されているため、インクジェットヘッド3の左方から右方への移動と、複数のノズル20からのインク吐出動作とが同期して行われることになる。従って、各ノズル20に、吐出タイミングが互いに異なる複数の駆動信号の何れか1つを対応させるだけで、ノズル20の配列方向についての着弾位置のずれ量に応じて、ノズル20からの吐出タイミングを適切に設定することができ、インクジェットヘッド3の移動とインク吐出動作とが同期して行われない場合に比べて、吐出タイミングの設定が容易になる。
次に、前記第1実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記第1実施形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記第1実施形態のインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド3を左方へ連続的に移動させながら、複数のノズル20からインクを吐出させるように構成されているが(図14〜図18参照)、駆動波形1〜5の吐出タイミングでインクが吐出される毎に、振幅Aの約1/4の距離だけインクジェットヘッド3を間欠的に移動させるように構成されていてもよい。この場合には、インクジェットヘッド3を静止させてノズル20からインクを吐出させることができるため、前記実施形態と異なり、吐出されたインクの飛翔速度にインクジェットヘッド3の右方への速度成分がベクトル的に加算されない。
2]前記第1実施形態のインクジェットプリンタ1は、左右方向に配列された複数のノズル20からの1回のインク吐出動作が終了する毎に、送り機構4により記録用紙Pを前方へ間欠的に送るように構成されているが(図19参照)、複数のノズル20からのインク吐出動作を行いつつ、送り機構4により記録用紙Pを連続的に前方へ送るように構成されていてもよい。
3]ヘッド駆動機構5の構成は前記第1実施形態の構成に限られるものではない。例えば、ヘッド駆動機構5の弾性部材45を、圧電アクチュエータ44で置き換えて、インクジェットヘッド3の両端側に設けられた2つの圧電アクチュエータ44によりインクジェットヘッド3を左右方向に往復駆動するようにしてもよい。さらに、圧電アクチュエータ44以外のアクチュエータを採用することもできる。
4]前記第1実施形態のインクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド3のノズル20の配列方向への往復動作の一方(往動又は復動の何れか一方)でのみ、ノズル20からのインク吐出動作を行うように構成されているが(図14〜図19参照)、往動と復動の間に夫々1回ずつインク吐出動作を行うように構成されていてもよい。
但し、インクジェットヘッド3の往動時と復動時とでは、各ノズル20からのインクの吐出タイミングを変える必要がある。例えば、前記第1実施形態の図8における、3番目のノズル20からのインクの着弾位置はノズル20の直下の位置よりも右方へずれるため、インクジェットヘッド3が左方から右方へ移動するときには、早い吐出タイミングでインクを吐出させる必要があるが、インクジェットヘッド3が右方から左方へ移動するときには、逆に、遅い吐出タイミングでインクを吐出させる必要がある。
そこで、この変更形態のインクジェットプリンタでは、着弾位置がずれるノズル20について、インクジェットヘッド3の往動と復動とに夫々2種類の駆動信号が対応付けられており、これら2種類の駆動信号は制御装置6内のROM51に記憶されている。ここで、2種類の駆動信号は、ずれ量の大きさが等しく、且つ、ずれの方向がノズル20の配列方向に関して互いに逆となる2つのずれ量に夫々対応した駆動波形を有する駆動信号である。図10に示す前述の5種類の駆動波形1〜5を有する駆動信号がアクチュエータ22に供給される場合では、駆動波形1の駆動信号と駆動波形5の駆動信号、及び、駆動波形2の駆動信号と駆動波形4の駆動信号が、夫々、前述の2種類の駆動信号に対応している。例えば、前記第1実施形態の図8の場合では、ノズル20に対応付けられた駆動波形の種類は、図21のようになる。即ち、着弾位置が右方へ少しずれる3番目のノズル20には、往動(左方→右方への移動)時については、吐出タイミングがやや早い駆動波形2が対応付けられ、一方、復動(右方→左方への移動)時については、吐出タイミングがやや遅い駆動波形4が対応づけられている。また、着弾位置が左方へ少しずれる10番目のノズル20には、往動時に駆動波形4、復動時に駆動波形2が夫々対応付けられている。さらに、着弾位置が右方へ大きくずれる13番目のノズル20には、往動時に駆動波形1、復動時に駆動波形5が夫々対応付けられている。
このように、往動時と復動時の夫々に対して2種類の駆動信号を対応付けることにより、往動と復動の間に夫々1回ずつインク吐出動作を行うことが可能となる。そして、インクジェットヘッド3の往動時及び復動時の両方において、着弾位置のずれを補正しつつインク吐出動作を1回ずつ行うことができるため、前記第1実施形態のように往動時又は復動時の何れかにおいてのみインク吐出動作を行う場合と比べて、印字速度を速くすることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、シリアル式のインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。但し、前記第1実施形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図22、図23に示すように、この第2実施形態のインクジェットプリンタ71は、プリンタ本体72に対して左右方向に移動可能なキャリッジ77と、このキャリッジ77に保持されており且つ複数のノズル20を有するインクジェットヘッド73と、記録用紙Pを前後方向に送る送り機構4と、インクジェットヘッド73をキャリッジ77に対して相対的に前後方向に往復移動させるヘッド駆動機構75と、インクジェットプリンタの全体の制御を司る制御装置76等を備えている。
キャリッジ77は、キャリッジ駆動モータ79(キャリッジ駆動手段:図23参照)により前後2本のガイド軸80に沿って左右方向に駆動されるようになっている。
インクジェットヘッド73は、送り方向である前後方向と平行に配列された複数のノズル20を備えている。そして、このインクジェットヘッド73とキャリッジ77の間には、ヘッド駆動機構75の圧電アクチュエータ44と弾性部材45とが夫々介装されている。この圧電アクチュエータ44及び弾性部材45は、前記第1実施形態と同様のものであり、その説明は省略する。また、送り機構4も、搬送ローラ40,41を備えた前記第1実施形態と同様のものである。
図23に示すように、制御装置6は、送り機構4により記録用紙Pを前方へ送りながら、駆動回路78を介してキャリッジ駆動モータ79を制御して、インクジェットヘッド73を左右方向(走査方向)へ往復移動させ、記録用紙Pに対する記録を行う。その際、制御装置6は、ヘッド駆動機構5によりインクジェットヘッド73を前後方向へ往復させながら、ドライバIC37からアクチュエータユニット8(アクチュエータ22)へ駆動信号を供給して、複数のノズル20から記録用紙Pに対してインクを吐出させる。
ここで、インクジェットヘッド73は、送り方向(図22の前方)と直交する方向に往復移動するシリアル式のヘッドであるため、あるノズル20からのインクの着弾位置がノズル20の配列方向(図22の前後方向)にずれるときには、インクジェットヘッド73の走査方向(図22の左右方向)に平行な白すじが生じてしまう。そこで、このインクジェットプリンタ71では、前記第1実施形態と同様に、インクジェットプリンタ71が静止した状態においてノズル20からインクが吐出された場合における、ノズル20の配列方向に関するインクの着弾位置のずれ量に応じて、複数のノズル20に対して吐出タイミングが互いに異なる5種類の駆動波形1〜5(図10参照)が対応付けられている。そして、ヘッド駆動機構75によりインクジェットヘッド73を前後方向に往復移動させながら、ドライバIC37から複数のアクチュエータ22の夫々に対して、ノズル20に対応付けられた駆動波形を有する駆動信号を供給することにより、ノズル20の配列方向(送り方向である前後方向)に関する着弾位置のずれを補正することが可能である。従って、走査方向に平行な白すじの発生を防止して、印字品質を向上させることができる。
以上説明した第1実施形態及び第2実施形態は、駆動信号生成手段であるドライバIC37がインクジェットヘッド3,73に含まれている構成の一例であるが、ドライバIC37がインクジェットヘッドに含まれない構成であってもよい。即ち、ドライバIC37は駆動信号の供給先であるアクチュエータ22と信号線を介して接続されていれば、インクジェットヘッド3,73から離れた位置に配設されていてもよい。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略斜視図である。 インクジェットヘッドの端部の部分拡大平面図である。 図2の一部拡大平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 圧電アクチュエータの断面図である。 インクジェットプリンタの主要な電気的構成を示すブロック図である。 制御装置及びドライバICのブロック図である。 インクジェットヘッドが静止した状態におけるインク吐出動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 図8のインク吐出動作の結果、記録用紙に形成されたドットを示す図である。 5種類の駆動波形を示す図である。 着弾位置のずれ量と駆動波形との対応関係を示す図である。 ノズルと駆動波形との対応関係を示す図である。 選択データと駆動波形との対応関係を示す図である。 インクジェットヘッドの左方から右方への移動直後におけるインク吐出動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 図14からさらに右方へ移動したときのインク吐出動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 インクジェットヘッドが中間位置にあるときのインク吐出動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 図16からさらに右方へ移動したときのインク吐出動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 インクジェットヘッドの左方から右方への移動終了直前におけるインク吐出動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 記録用紙の送り動作を示す図であり、(a)は上方から見た図、(b)は前方から見た図である。 図14〜図18のインク吐出動作の結果、記録用紙に形成されたドットを示す図である。 第1実施形態の変更形態のノズルと駆動波形との対応関係を示す図である。 第2実施形態のインクジェットプリンタの概略斜視図である。 インクジェットプリンタの主要な電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
3 インクジェットヘッド
4 送り機構
5 ヘッド駆動機構
6 制御装置
20 ノズル
22 アクチュエータ
71 インクジェットプリンタ
73 インクジェットヘッド
75 ヘッド駆動機構
76 制御装置
77 キャリッジ
79 キャリッジ駆動モータ
37 ドライバIC

Claims (9)

  1. 所定方向に配列された複数のノズルと、これら複数のノズルに夫々対応して設けられ、対応するノズルからインクを吐出させるための吐出圧をこのインクに付与する複数のインク吐出圧付与手段を有するインクジェットヘッドと、
    前記複数のインク吐出圧付与手段に供給される駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    被印刷体を前記インクジェットヘッドに対して相対的に移動させる送り手段と、
    前記インクジェットヘッドを前記所定方向に移動させるヘッド駆動手段と、
    前記ヘッド駆動手段によりインクジェットヘッドを前記所定方向に移動させながら、前記複数のインク吐出圧付与手段によりインクに吐出圧を付与して前記複数のノズルから夫々所定の吐出タイミングでインクを吐出させるヘッド制御手段とを備え、
    前記ヘッド制御手段は、前記駆動信号生成手段から、前記複数のインク吐出圧付与手段の夫々に対して、対応するノズルからインクを吐出させたときの前記所定方向に関するインクの着弾位置のずれ量に対応した前記駆動信号を供給させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記駆動信号生成手段は、前記吐出タイミングが互いに異なる複数種類の駆動信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記ヘッド制御手段は、前記複数のインク吐出圧付与手段に夫々供給される前記駆動信号の種類を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記ヘッド駆動手段は、前記インクジェットヘッドを前記所定方向において往復移動させるように構成され、
    前記ヘッド制御手段は、前記インクジェットヘッドの往動又は復動の間に、前記複数のノズルによるインク吐出動作を1回行わせることを特徴とする請求項1〜3の何れか記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記ヘッド制御手段は、前記駆動信号生成手段から、前記複数のインク吐出圧付与手段の夫々に対して、ずれ量の大きさが等しく、且つ、ずれの方向が前記所定方向に関して互いに逆となる2つのずれ量に対応した2種類の駆動信号を、前記インクジェットヘッドの往動と復動とに夫々対応させて交互に供給させることにより、前記インクジェットヘッドの往動の間と復動の間に前記複数のノズルによるインク吐出動作を1回ずつ行わせることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルの配列方向である前記所定方向が、前記送り手段による前記被印刷体の送り方向と直交する、ライン式のヘッドであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記ヘッド制御手段は、前記所定方向に配列された複数のノズルによる1回のインク吐出動作が完了する毎に間欠的に前記被印刷体を送るように前記送り手段を制御することを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記インクジェットヘッド及び前記ヘッド駆動手段とを保持するキャリッジと、このキャリッジを前記送り手段による被印刷体の送り方向と直交する方向に往復駆動するキャリッジ駆動手段とを備え、
    前記インクジェットヘッドは、前記複数のノズルの配列方向である前記所定方向が、前記送り方向と平行となるように配設されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記ヘッド制御手段は、前記所定方向に配列された複数のノズルから夫々インクが吐出される間、連続的に前記インクジェットヘッドを前記所定方向に移動させるように前記ヘッド駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
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