JP2006087828A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006087828A
JP2006087828A JP2004280208A JP2004280208A JP2006087828A JP 2006087828 A JP2006087828 A JP 2006087828A JP 2004280208 A JP2004280208 A JP 2004280208A JP 2004280208 A JP2004280208 A JP 2004280208A JP 2006087828 A JP2006087828 A JP 2006087828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
gradient magnetic
signal
raw data
magnetic resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004280208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4836426B2 (ja
Inventor
Kazuto Nakabayashi
和人 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004280208A priority Critical patent/JP4836426B2/ja
Publication of JP2006087828A publication Critical patent/JP2006087828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4836426B2 publication Critical patent/JP4836426B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】撮像領域に傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルの印加電圧に対する耐圧寿命を、より精度よく推定することが可能な磁気共鳴イメージング装置である。
【解決手段】磁気共鳴イメージング装置20は、撮影領域に傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイル23x、23y、23zと、傾斜磁場コイル23x、23y、23zに駆動電圧を印加する傾斜磁場電源27と、傾斜磁場コイル23x、23y、23zが設けられたシールドルーム38内に設けられ、傾斜磁場コイル23x、23y、23zへの駆動電圧の印加により生じた部分放電の発生に伴って生じた電波を検出する検出プローブ41と、検出プローブ41による電波の検出により得られた検出信号を検波する検波器43とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRF信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号から画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置に係り、特に傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイルの寿命診断に有用な情報を取得することが可能な磁気共鳴イメージング装置に関する。
従来、医療現場におけるモニタリング装置として、磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置が利用される。
MRI装置は、静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石内部にセットされた被検体の撮像領域に傾斜磁場コイルでX軸、Y軸、Z軸方向の傾斜磁場を形成するとともにRF(Radio Frequency)コイルから高周波(RF)信号を送信することにより被検体内の原子核スピンを磁気的に共鳴させ、励起により生じた核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)信号を利用して被検体の画像を再構成する装置である。
このMRI装置における撮影において、傾斜磁場を発生させるための傾斜磁場コイルは傾斜磁場の立ち上がり時間を早めるために例えば2000V等の高電圧で駆動される。このような高電圧が傾斜磁場コイルに繰り返し印可された場合、傾斜磁場コイルが破損し、臨床試験の突発的中断を招く恐れがある。
このため、傾斜磁場コイルの印加電圧に対する耐圧寿命が経過したか否かを判定することが重要であり、そのためには、何らかの方策で傾斜磁場コイルの寿命を予測する必要がある。
そこで、従来は温度センサで傾斜磁場コイルの局所的な温度が測定され、そのヒートサイクル数等のデータから寿命の推定が行われている(例えば非特許文献1参照)。
「最近のパワーエレクトロニクスにおける高電圧絶縁技術とその設計法」三菱電機(株)先端総技術研究所 長谷川武敏著 46頁
従来の温度センサを用いて傾斜磁場コイルの温度を測定する方法では、傾斜磁場コイル全体の温度をモニターするためには多数の温度センサが必要となり、これは実質上不可能である。また、傾斜磁場コイルの局所的な温度から傾斜磁場コイル全体の寿命を精度よく推定することは困難である。
そこで、より精度よく傾斜磁場コイルの印加電圧に対する耐圧寿命を推定する手法を考案することにより、傾斜磁場コイルが高電圧の印加によって完全に破損する前に必要な部品交換を行い、臨床試験の突発的中断を防ぐことができるようにすることが望まれる。
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、撮像領域に傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルの印加電圧に対する耐圧寿命を、より精度よく推定することが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、撮影領域に傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイルと、前記傾斜磁場コイルに駆動電圧を印加する傾斜磁場電源と、前記傾斜磁場コイルが設けられたシールドルーム内に設けられ、前記傾斜磁場コイルへの前記駆動電圧の印加により生じた部分放電の発生に伴って生じた電波を検出する検出プローブと、前記検出プローブによる前記電波の検出により得られた検出信号を検波する検波器とを有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、撮影領域に傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイルと、前記傾斜磁場コイルに駆動電圧を印加する傾斜磁場電源と、前記傾斜磁場コイルへの前記駆動電圧の印加により生じた部分放電の発生に伴って生じた電波を検出し、かつ被検体内で生じた磁気共鳴信号を受信するための高周波コイルと、前記高周波コイルにより受信された前記部分放電による電波の検出信号および磁気共鳴信号を検波する検波器とを有することを特徴とするものである。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置においては、撮像領域に傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルの印加電圧に対する耐圧寿命を、より精度よく推定することができる。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の第1の実施形態を示す構成図である。
磁気共鳴イメージング装置20は、撮像領域に静磁場を形成する筒状の静磁場用磁石21と、この静磁場用磁石21の内部に設けられた傾斜磁場コイルユニット22およびRFコイル24とを図示しないガントリに内蔵した構成である。また、磁気共鳴イメージング装置20には制御系25および傾斜磁場コイル寿命診断系26とが備えられる。
制御系25は、傾斜磁場電源27、送信器28、受信器29、シーケンスコントローラ30およびコンピュータ31を具備している。コンピュータ31には、入力装置32、表示装置33、演算装置34および記憶装置35が備えられる。
傾斜磁場コイルユニット22は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zで構成され、静磁場用磁石21の内部において筒状に形成される。傾斜磁場コイルユニット22の内側には寝台36が設けられて撮像領域とされ、寝台36には被検体Pがセットされる。RFコイル24はガントリに内蔵されず、寝台36や被検体P近傍に設けられる場合もある。
また、傾斜磁場コイルユニット22のX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zは傾斜磁場用アンプ37を介して傾斜磁場電源27と接続される。そして、傾斜磁場電源27から傾斜磁場用アンプ37を介してそれぞれX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給された電流により、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzを形成することができるように構成される。
RFコイル24は、送信器28および受信器29と接続される。RFコイル24は、送信器28から高周波信号を受けて被検体Pに送信する機能と、被検体P内部の原子核スピンの高周波信号による励起に伴って発生したNMR信号を受信して受信器29に与える機能を有する。
一方、制御系25のシーケンスコントローラ30は、傾斜磁場電源27、送信器28および受信器29と接続される。シーケンスコントローラ30は傾斜磁場電源27、送信器28および受信器29を駆動させるために必要な制御情報、例えば傾斜磁場電源27に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報を記憶する機能と、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器28および受信器29を駆動させることによりX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzおよび高周波信号を発生させる機能を有する。
また、シーケンスコントローラ30は、受信器29におけるNMR信号の検波およびA/D変換により得られた複素データである生データ(raw data)を受けてコンピュータ31に与えるように構成される。
このため、送信器28には、シーケンスコントローラ30から受けた制御情報に基づいて高周波信号をRFコイル24に与える機能が備えられる。送信器28は、RF送信用アンプ28aと送信信号生成回路28bとを有する。そして、シーケンスコントローラ30から受けた制御情報に基づいて送信信号生成回路28bが送信信号を生成し、送信信号生成回路28bにより生成された送信信号がRF送信用アンプ28aにより増幅されて高周波信号としてRFコイル24に与えられるように構成される。
また、受信器29には、NMR受信用アンプ29a、検波器29b、受信信号処理回路29c、ADC(Analog-to-Digital Converter)29dが備えられる。そして、受信器29には、NMR受信用アンプ29aを介してRFコイル24から受けたNMR信号を検波器29bにより検波して所要の信号処理を受信信号処理回路29cにより実行するとともにADC29dによりA/D変換することにより、デジタル化された複素データである生データを生成する機能と、生成した生データをシーケンスコントローラ30に与える機能とが備えられる。
また、コンピュータ31の記憶装置35に保存されたプログラムを演算装置34で実行することにより、コンピュータ31には各種機能が備えられる。ただし、プログラムによらず、特定の回路を設けてコンピュータ31を構成してもよい。すなわち、コンピュータには、シーケンスを生成してシーケンスコントローラ30に与えることにより、シーケンスコントローラ30を介してX軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,Z軸傾斜磁場Gzおよび高周波信号を制御する一方、シーケンスコントローラ30から受けた生データに画像処理を施すことにより、被検体Pの画像データを再構成させる画像処理手段としての機能が備えられる。
さらに、このような制御信号を発生させる傾斜磁場電源27を始めとする制御系25やその他のノイズ発生源からのノイズの影響を回避するために、撮影領域を形成する同軸上の静磁場用磁石21、傾斜磁場コイルユニット22およびRFコイル24は、寝台36とともにノイズを遮断するシールドルーム38内に設置される。
また、特に傾斜磁場電源27の影響により、傾斜磁場電源27から傾斜磁場用アンプ37を介してX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに制御信号として供給される電流にはノイズが混入する恐れがある。このため、傾斜磁場用アンプ37と傾斜磁場コイルユニット22とを接続するケーブル39のシールドルーム38内側には、ノイズフィルタ40が設けられる。そして、傾斜磁場電源27から傾斜磁場用アンプ37を介してX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給される制御信号からは、ノイズがノイズフィルタ40によりカットされる。
一方、傾斜磁場コイル寿命診断系26は、検出プローブ41、検出信号用アンプ42、検波器43、ADC44、信号処理装置45、出力装置46を備える。出力装置46は、例えばモニタ46aやスピーカ46b等の出力装置46とされる。
検出プローブ41は、少なくとシールドルーム38内に設けられる。検出プローブ41は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yまたはZ軸傾斜磁場コイル23zの経年変化による耐圧性の低下により局所的に部分放電が起きた場合に、部分放電の発生に伴って生じた電波を検出するアンテナとしての機能と、検出した電波を検出信号として検出信号用アンプ42に出力する機能とを有する。
X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yまたはZ軸傾斜磁場コイル23zに部分放電が生じた場合には、磁気共鳴イメージング装置20の同調周波数の電波が発生する。この電波は、シールドルーム38内であれば検出可能である。また、特に傾斜磁場用アンプ37と傾斜磁場コイルユニット22とを接続するケーブル39のノイズフィルタ40よりも傾斜磁場コイルユニット22側において検出が容易である。
そこで、検出プローブ41は、望ましくは傾斜磁場用アンプ37と傾斜磁場コイルユニット22とを接続するケーブル39のノイズフィルタ40よりも傾斜磁場コイルユニット22側近傍に設けられる。また、検出プローブ41は、磁気共鳴イメージング装置20の同調周波数に同調され、あるいは同調周波数の電波を検出するために十分な帯域をもつように構成される。
検出信号用アンプ42は、シールドルーム38内に設けられ、検出プローブ41から受けた検出信号の電圧を所要の電圧に増幅する機能と、増幅した検出信号を検波器43に与える機能とを有する。検波器43は、検出信号用アンプ42から受けた検出信号に対して検波を行なってADC44に与える機能を有する。ADC44は、検波器43から受けた検出信号をデジタル化して信号処理装置45に与える機能を有する。
信号処理装置45は、コンピュータに信号処理プログラムを読み込ませて構築される。ただし、信号処理装置45の全部あるいは一部を回路やハードウェアで構成してもよい。信号処理装置45は、検出プローブ41から検出信号用アンプ42、検波器43およびADC44を介して受けた検出信号に基づいて出力装置46から所定の警告信号を出力させたり、あるいは傾斜磁場電源27からX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給される制御信号を遮断する機能を有する。
図2は、図1に示す傾斜磁場コイル寿命診断系26における信号処理装置45の機能ブロック図である。
信号処理装置45は、閾値比較手段50、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52として機能する。
閾値比較手段50は、検出プローブ41から検出信号用アンプ42、検波器43およびADC44を介して受けた検出信号値と予め設定された閾値とを比較する機能と、比較結果に基づいてX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zの少なくとも1つの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する機能とを有する。
そして、閾値比較手段50は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zの少なくとも1つの耐圧性についての寿命限界が近いと判定した場合には、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52に寿命限界が近い旨の寿命限界情報を与えるように構成される。
警告信号発生手段51は、閾値比較手段50から寿命限界情報を受けた場合には、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zのいずれかの耐圧性についての寿命限界が近い旨の警告信号を発生させる機能と、警告信号を出力装置46に与えて出力させる機能とを有する。警告信号発生手段51により生成される警告信号は音声信号としてスピーカ46bに与えるように構成することもできるし、画像信号としてモニタ46aに与えるように構成することもできる。
傾斜磁場電源遮断手段52は、閾値比較手段50から寿命限界情報を受けた場合には、傾斜磁場電源27からX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給される制御信号および前記傾斜磁場電源への電力の一方あるいは双方を遮断する機能を有する。X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給される制御信号の遮断方法としては、傾斜磁場電源27に信号を与えて傾斜磁場電源27を制御することによる方法の他、スイッチ手段を制御信号の経路上に設けて駆動させる方法等の任意の方法が可能である。
次に磁気共鳴イメージング装置20の動作について説明する。
磁気共鳴イメージング装置20による画像の撮影は以下のように実行される。すなわち、予め静磁場用磁石21(超伝導磁石)の撮像領域に静磁場が形成され、寝台36には被検体Pがセットされる。そして、入力装置32からスキャン開始指令がコンピュータ31に入力されると、パルスシーケンスがシーケンスコントローラ30に出力される。
シーケンスコントローラ30は、パルスシーケンスに従って傾斜磁場電源27、送信器28および受信器29を駆動させる。すなわち傾斜磁場電源27から傾斜磁場用アンプ37を介して増幅された電流がケーブル39を介してX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに供給される。このため、撮像領域にそれぞれX軸方向の傾斜磁場Gx、Y軸方向の傾斜磁場Gy、Z軸方向の傾斜磁場Gzが形成される。
また、送信器28からは、パルスシーケンスに応じてRFコイル24に順次RF信号が与えられ、RFコイル24から被検体PにRF信号が送信される。この結果、被検体内の原子核スピンが磁気的に共鳴し、励起によりNMR信号が発生する。そして、発生したMR信号は、RFコイル24によって受信される。さらに、受信器29は、RFコイル24からMR信号を受けて、前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅、フィルタリング等の各種信号処理を実行した後、ADC29dによってA/D変換することにより、デジタルデータのMR信号である生データを生成する。
次に、生成された生データは、受信器29からシーケンスコントローラ30に与えられる。シーケンスコントローラ30は、受信器29から受けた生データをコンピュータ31に出力し、コンピュータ31における画像再構成処理により被検体Pの断層像が再構成される。また、再構成された断層像は適宜、記憶装置35に保存され、必要に応じて表示装置33に表示される。
このような磁気共鳴イメージング装置20による画像の撮影が繰返し行われると、傾斜磁場電源27からX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zに印加される駆動電圧が2000V程度の高電圧であることから、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yあるいはZ軸傾斜磁場コイル23zが局所的に破損し、臨床試験の突発的中断を招く恐れがある。
そこで、傾斜磁場コイル寿命診断系26により、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yあるいはZ軸傾斜磁場コイル23zが局所的に破損しているか否かや破損の程度が判定され、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yあるいはZ軸傾斜磁場コイル23zの耐圧性に関する寿命が診断される。傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命診断の際には、被検体Pがセットされていなくてもよい。
図3は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20の傾斜磁場コイル寿命診断系26における、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐圧性に対する寿命が限界に近づいた場合の動作手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yまたはZ軸傾斜磁場コイル23zに経年変化による耐圧性の低下による破損部分が存在すると、破損部分において部分放電が起こる。さらに部分放電が起こると、磁気共鳴イメージング装置20の同調周波数の電波が発生する。
すると、ステップS1において、部分放電に伴って生じた磁気共鳴イメージング装置20の同調周波数の電波は、検出プローブ41により検出され、検出信号として検出信号用アンプ42に出力される。検出信号用アンプ42では、検出信号が増幅されて検波器43に与えられ、検波器43では、検出信号用アンプ42から受けた検出信号に対する検波が行なわれる。さらに、検波後の検出信号は検波器43からADC44に与えられ、デジタル化されて信号処理装置45に与えられる。
次に、ステップS2において、信号処理装置45において検出プローブ41の検出信号値が予め設定された閾値と比較される。
図4は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20の信号処理装置45に入力された検出プローブ41の検出信号の一例を示す図である。
図4において縦軸は、検出プローブ41から検出信号用アンプ42、検波器43およびADC44を介して信号処理装置45に入力された検出信号の信号値(電圧)を示し、横軸は時間を示す。そして、図4の点線に示すように、予め信号値に対する閾値が設定される。
図4に示すように、例えば所定の周波数で検出信号Sが信号処理装置45に入力される。そして、閾値比較手段50は、信号処理装置45に入力された検出信号Sの信号値と閾値とを比較することにより、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する。
寿命限界が近いか否かの判定基準としては、例えば、検出信号の信号値が閾値を超えるか否かとする他、単位時間当たりに検出信号の信号値が閾値を超える頻度が一定値を超えるか否かとすることができる。つまり、例えば、閾値を超える信号値の検出信号が観測された場合に傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近いと判定したり、または閾値を超える信号値の検出信号が単位時間内に一定数を超えて観測された場合に傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近いと判定することができる。
次に、ステップS3において、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近いと判定された場合には、警告信号が出力され、あるいは傾斜磁場コイル23x、23y、23zに与えられる制御信号が遮断される。
すなわち、閾値比較手段50は、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近いと判定した場合には、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52に寿命限界が近い旨の寿命限界情報を与える。警告信号発生手段51は、閾値比較手段50から寿命限界情報を受けると、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近い旨の警告信号を発生させる。警告信号発生手段51により生成される警告信号は、例えば音声信号および画像信号とされる。そして、音声信号はスピーカ46bに、画像信号はモニタ46aにそれぞれ与えられて音声および画像として出力される。
このため、ユーザは、警告信号により傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近いということを認識することができる。
一方、傾斜磁場電源遮断手段52は、閾値比較手段50から寿命限界情報を受けると、例えば傾斜磁場電源27に信号を与えて傾斜磁場電源27を制御することにより、傾斜磁場電源27から傾斜磁場コイル23x、23y、23zに供給される制御信号を遮断する。このため、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命限界が近い場合には、ユーザが機器を操作することなく自動的に傾斜磁場コイル23x、23y、23zへの電圧印加が停止される。
つまり、以上のような磁気共鳴イメージング装置20は、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐電圧に対する寿命を推定するための指標として部分放電現象を利用し、部分放電の発生に伴って生じた電波を磁気共鳴イメージング装置20に同調した検出プローブ41により検出して周波数検波するものである。
このため、磁気共鳴イメージング装置20によれば、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの全域に亘る寿命診断が可能となる。すなわち、磁気共鳴イメージング装置20は、傾斜磁場コイル23x、23y、23zに耐圧性の劣化により局所的に破損が生じたとしても、破損部位によらず部分放電による電波を検出して寿命診断を行うものであるため、全域にわたって傾斜磁場コイル23x、23y、23zの破損の有無をモニタすることができる。
そして、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐圧性についての寿命診断を行ことにより、傾斜磁場コイル23x、23y、23zに部分的に破損が生じたとしても、完全な破損を招く前に傾斜磁場コイル23x、23y、23zの全部あるいは一部の部品の定期交換等の適切な処置を事前に取ることが可能となる。このため、不意な磁気共鳴イメージング装置20の停止を防ぎ、臨床診断の突発的な中断を未然に防ぐことが可能となる。
図5は、本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の第2の実施形態を示す構成図である。
図5に示された、磁気共鳴イメージング装置20Aでは、傾斜磁場コイル寿命診断系26を磁気共鳴イメージング装置20Aの他の機器により兼ねた構成が図1に示す磁気共鳴イメージング装置20と相違する。他の構成および作用については図1に示す磁気共鳴イメージング装置20と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
磁気共鳴イメージング装置20Aでは、RFコイル24がNMR信号の受信用のプローブとして用いられるのみならず、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの破損により部分放電が起きた場合に生じる電波を検出するアンテナである検出プローブ41としても用いられる。
さらに、受信器29のNMR受信用アンプ29a、検波器29bおよびADC29dにより、NMR信号と同様にRFコイル24により検出された部分放電による電波の検出信号の増幅、検波およびデジタル化が行われるように構成される。つまり、NMR受信用アンプ29aは、検出信号用アンプ42としても機能する。また、デジタル化された検出信号は、生データとともにコンピュータ31に与えるように構成される。
また、コンピュータ31には、傾斜磁場コイル寿命診断プログラムが読み込まれて、傾斜磁場コイル寿命診断システムが構築される。
図6は、図5に示す磁気共鳴イメージング装置20Aのコンピュータ31の機能ブロック図である。
コンピュータ31は、傾斜磁場コイル寿命診断プログラムの実行により、検出領域設定手段60、閾値比較手段50、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52として機能する。また、コンピュータ31は、生データデータベース61および画像処理手段62としても機能する。
生データデータベース61には、K空間が形成され、形成されたK空間に生データが配置されて保存される。すなわち、実空間のXY方向から複素空間の位相および周波数にエンコードされた生データは、位相エンコード方向および周波数エンコード方向に2次元状に配置される。
画像処理手段62は、生データデータベース61に保存された生データにフーリエ変換等の所要の画像処理を行って被検体Pの断層像データを生成する機能と、生成した断層像データを表示装置33に与えて表示させる機能とを有する。さらに、必要に応じて、画像処理手段62には、後述する閾値比較手段50から傾斜磁場コイル23の耐圧性が寿命限界ではない旨の情報を受けた場合には、磁気共鳴信号の強度が小さい領域の信号を生データのノイズレベル程度まで減じて画像再構成を行って被検体Pの断層像データを生成する機能が備えられる。
また、検出領域設定手段60は、生データデータベース61に保存された生データの一部、特に信号強度が小さいNMR信号から得られた生データを抽出して閾値比較手段50に与える機能を有する。
閾値比較手段50は、検出領域設定手段60から受けた生データと予め設定された閾値とを比較することにより、生データ中からRFコイル24により検出された部分放電による電波の検出信号を検出する機能と、部分放電による電波の検出信号の検出結果に基づいてX軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zの少なくとも1つの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する機能とを有する。
そして、閾値比較手段50は、X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yおよびZ軸傾斜磁場コイル23zの少なくとも1つの耐圧性についての寿命限界が近いと判定した場合には、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52に寿命限界が近い旨の寿命限界情報を与えるように構成される。
さらに、必要に応じて閾値比較手段50には、傾斜磁場コイル23の耐圧性についての寿命限界が近くないと判定した場合には、傾斜磁場コイル23の耐圧性が寿命限界ではない旨の情報を画像処理手段62に与える機能が備えられる。
また、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52は、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20の警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52と同様な機能を有する。従って、コンピュータ31にスピーカ46bを設けて音声を出力できるように構成することができる。
次に、磁気共鳴イメージング装置20Aの動作について説明する。
図7は、図5に示す磁気共鳴イメージング装置20Aにおける、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐圧性に対する寿命が限界に近づいた場合の動作手順を示すフローチャートであり、図7中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
X軸傾斜磁場コイル23x、Y軸傾斜磁場コイル23yまたはZ軸傾斜磁場コイル23zに経年変化による耐圧性の低下による破損部分が存在すると、破損部分において部分放電が起こる。さらに部分放電が起こると、磁気共鳴イメージング装置20の同調周波数の電波が発生する。
すると、ステップS10において、部分放電に伴って生じた磁気共鳴イメージング装置20の同調周波数の電波は、NMR信号とともにRFコイル24により受信され、NMR信号にのったノイズ信号として受信器29に出力される。そして、受信器29のNMR受信用アンプ29a、検波器29bおよびADC29dにより、NMR信号とともに部分放電によるノイズ信号は、増幅、検波およびデジタル化が行われる。
このため、受信器29からは、デジタル化されたノイズ信号が生データに含まれた状態で、コンピュータ31に与えられる。そして、部分放電によるノイズ信号を含んだ生データは、コンピュータ31の生データデータベース61に保存される。すなわち、生データデータベース61に形成されたK空間の位相エンコード方向および周波数方向に生データが2次元状に配置されて保存される。
次に、ステップS11において、画像処理手段62は、生データデータベース61に保存された生データにフーリエ変換等の所要の画像処理を行って被検体Pの断層像データを生成し、生成した断層像データを表示装置33に与えて表示させる。この結果、ユーザは被検体Pの断層像を確認することができる。
但し、傾斜磁場コイル23x、23y、23zの寿命診断のみを目的とする場合には、被検体Pをセットせず、かつ断層像データの生成や断層像の表示を行わなくてもよい。
一方、ステップS12において、検出領域設定手段60により生データデータベース61に保存された生データの一部、特に信号強度が小さいNMR信号から得られた生データが抽出される。
図8は、図5に示す磁気共鳴イメージング装置20Aにより収集されてK空間に配置された生データの信号強度マップの一例を示す図である。
図8において縦軸は位相エンコード方向を示し、横軸は周波数エンコード方向を示す。また、生データの信号強度の大きさに応じて模式的にドットで表示している。
一般に、図8に示すようにK空間の中心付近に配置された生データほど、信号強度がより大きい。逆に、K空間の中心からより離れた位置に配置された生データほど、被検体PからのNMR信号がエコーを結実しないことから信号強度がより小さい。従って、点線で囲ったK空間の位相エンコードが最大または最小となる付近や、周波数エンコードが最大または最小となる付近に配置された生データの信号強度が小さくなる。
すなわち、被検体PからのNMR信号および生データの信号強度が小さい領域では、部分放電によるノイズ信号の強度が相対的に大きく観測される。従って、被検体PからのNMR信号および生データの信号強度が小さい領域を観測すれば、被検体PからのNMR信号から得られた生データと部分放電によるノイズ信号とを分離することが可能となる。
そこで、検出領域設定手段60は、K空間の位相エンコードが最大または最小となる付近や、周波数エンコードが最大または最小となる付近に配置された点線枠で囲った部分の生データのように、信号強度が小さい生データDを生データデータベース61から抽出し、抽出した生データDを閾値比較手段50に与える。
次に、ステップS13において、閾値比較手段50は、検出領域設定手段60から受けた生データと予め設定された閾値とを比較することにより、生データ中からRFコイル24により検出された部分放電による電波の検出信号を検出する。
図9は、図5に示す磁気共鳴イメージング装置20Aにより収集された生データおよび生データに含まれる部分放電によるノイズ信号の一例を示す図である。
図9において横軸は時間を示し、縦軸は生データおよび部分放電によるノイズ信号の信号値を示す。また図9中の実線は、部分放電によるノイズ信号の信号値Sを示し、一点鎖線は生データの信号値SMRを示す。
図9に示すように、部分放電により生じた電波は、生データ中のノイズ信号として観測される。そして、例えば位相エンコードが最大付近である場合のように生データの信号強度が小さい領域では、相対的に部分放電によるノイズ信号の信号強度が大きくなる。このため、被検体Pからの生データからノイズ信号を切り分けて観測することができる。そこで、閾値比較手段50は、例えばノイズ信号を含んだ生データを閾値と比較し、ノイズ信号の信号値が閾値を超えて観測されたか否か、あるいは閾値を超えたノイズ信号の単位時間当たりの観測頻度(発生頻度)が一定値を超えたか否かを判定する。
そして、ノイズ信号が観測された場合や、あるいはノイズ信号の単位時間当たりの観測頻度が一定値を超えた場合には、閾値比較手段50は傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐圧性についての寿命限界が近いと判定する。さらに、閾値比較手段50は、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52に寿命限界が近い旨の寿命限界情報を与える。
このため、ステップS14において、警告信号発生手段51および傾斜磁場電源遮断手段52の作用により図3のステップS3と同様に、表示装置33やスピーカ46bから警告信号が出力され、あるいは傾斜磁場コイル23x、23y、23zに与えられる制御信号が遮断される。
一方、閾値比較手段50が傾斜磁場コイル23の耐圧性についての寿命限界が近くないと判定した場合には、傾斜磁場コイル23の耐圧性が寿命限界ではない旨の情報を画像処理手段62に与え、画像処理手段62は、磁気共鳴信号の強度が小さい領域の信号を生データのノイズレベル程度まで減じて画像再構成を行って被検体Pの断層像データを生成するようにすることもできる。
つまり以上のような磁気共鳴イメージング装置20Aは、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20の傾斜磁場コイル寿命診断系26としての機能を既存のRFコイル24や受信器29等の機器で兼ねた構成である。そしてその際、NMR信号と部分放電によるノイズ信号とを切り分けるために生データ中の磁気共鳴信号強度の小さい領域について閾値を用いて比較したものである。
このため、磁気共鳴イメージング装置20Aによれば、若干のコンピュータ31内の機能の追加があるものの、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20と同様に傾斜磁場コイル23x、23y、23zの耐圧性についての寿命診断機能を既存の機器でより簡易に構成することができる。これに対して、図1に示す磁気共鳴イメージング装置20によれば、独立して傾斜磁場コイル寿命診断系26が設けられ、部分放電による電波の検出に適した系を構成することができるため、寿命診断精度を向上させることができる。
また、寿命診断の結果、寿命限界ではないと判断した場合には、生データ中の磁気共鳴信号の小さい領域の信号を生データのノイズレベル程度まで減じ、これを用いて画像再構成することができる。これにより、許容可能な放電が存在した場合には、これらの影響を低減させた画像を提供することができる。
尚、以上の各実施形態における磁気共鳴イメージング装置20、20Aの一部の機能や処理を省略してもよい。また、各実施形態における磁気共鳴イメージング装置20、20Aの一部の機能を組み合わせることもできる。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の第1の実施形態を示す構成図。 図1に示す傾斜磁場コイル寿命診断系26における信号処理装置の機能ブロック図。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置の傾斜磁場コイル寿命診断系26における、傾斜磁場コイルの耐圧性に対する寿命が限界に近づいた場合の動作手順を示すフローチャート。 図1に示す磁気共鳴イメージング装置の信号処理装置に入力された検出プローブの検出信号の一例を示す図。 本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の第2の実施形態を示す構成図。 図5に示す磁気共鳴イメージング装置のコンピュータの機能ブロック図。 図5に示す磁気共鳴イメージング装置における、傾斜磁場コイルの耐圧性に対する寿命が限界に近づいた場合の動作手順を示すフローチャート。 図5に示す磁気共鳴イメージング装置により収集されてK空間に配置された生データの信号強度マップの一例を示す図。 図5に示す磁気共鳴イメージング装置により収集された生データおよび生データに含まれる部分放電によるノイズ信号の一例を示す図。
符号の説明
20、20A 磁気共鳴イメージング装置
21 静磁場用磁石
22 傾斜磁場コイルユニット
23x、23y、23z 傾斜磁場コイル
24 RFコイル
26 傾斜磁場コイル寿命診断系
27 傾斜磁場電源
28 送信器
29 受信器
29a NMR受信用アンプ
29b 検波器
29c 受信信号処理回路
29d ADC(Analog-to-Digital Converter)
30 シーケンスコントローラ
31 コンピュータ
37 傾斜磁場用アンプ
38 シールドルーム
39 ケーブル
40 ノイズフィルタ
41 検出プローブ
42 検出信号用アンプ
43 検波器
44 ADC
45 信号処理装置
46 出力装置
46a モニタ
46b スピーカ
50 閾値比較手段
51 警告信号発生手段
52 傾斜磁場電源遮断手段
60 検出領域設定手段

Claims (12)

  1. 撮影領域に傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイルと、
    前記傾斜磁場コイルに駆動電圧を印加する傾斜磁場電源と、
    前記傾斜磁場コイルが設けられたシールドルーム内に設けられ、前記傾斜磁場コイルへの前記駆動電圧の印加により生じた部分放電の発生に伴って生じた電波を検出する検出プローブと、
    前記検出プローブによる前記電波の検出により得られた検出信号を検波する検波器と、
    を有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記検出プローブを前記傾斜磁場電源から前記傾斜磁場コイルに前記駆動電圧を印加するためのケーブルに近接したことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記検波器により検波された前記検出信号の信号強度を予め定められた閾値と比較し、比較結果に基づいて前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する閾値比較手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記検波器により検波された前記検出信号の信号強度を予め定められた閾値と比較し、前記検出信号の信号強度が前記閾値を超えた場合に前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いと判定する閾値比較手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記検波器により検波された前記検出信号の信号強度を予め定められた閾値と比較し、前記検出信号の信号強度が前記閾値を超える単位時間当たりの頻度が一定値を超えた場合に前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いと判定する閾値比較手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記検波器により検波された前記検出信号の信号強度を予め定められた閾値と比較し、比較結果に基づいて前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する閾値比較手段と、前記閾値比較手段により前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いと判定された場合に警告信号を発生させる警告信号発生手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記検波器により検波された前記検出信号の信号強度を予め定められた閾値と比較し、比較結果に基づいて前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する閾値比較手段と、前記閾値比較手段により前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いと判定された場合に前記傾斜磁場電源から前記傾斜磁場コイルに与えられる制御信号および前記傾斜磁場電源への電力の少なくとも一方を遮断する傾斜磁場電源遮断手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 撮影領域に傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイルと、
    前記傾斜磁場コイルに駆動電圧を印加する傾斜磁場電源と、
    前記傾斜磁場コイルへの前記駆動電圧の印加により生じた部分放電の発生に伴って生じた電波を検出し、かつ被検体内で生じた磁気共鳴信号を受信するための高周波コイルと、
    前記高周波コイルにより受信された前記部分放電による電波の検出信号および磁気共鳴信号を検波する検波器と、
    を有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記磁気共鳴信号から得られた生データをK空間に配置して保存する生データデータベースと、前記生データデータベースに保存された前記生データの一部を抽出する検出領域設定手段と、前記検出領域設定手段により抽出された生データの信号強度を予め定められた閾値と比較し、閾値を超えた信号値とその発生頻度による比較結果に基づいて前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する閾値比較手段とを設けたことを特徴とする請求項8記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記磁気共鳴信号から得られた生データをK空間に配置して保存する生データデータベースと、前記生データデータベースに保存された前記生データのうち、磁気共鳴信号強度が小さい生データを抽出する検出領域設定手段と、前記検出領域設定手段により抽出された生データの信号強度を予め定められた閾値と比較し、閾値を超えた信号値とその発生頻度による比較結果に基づいて前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する閾値比較手段とを設けたことを特徴とする請求項8記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記磁気共鳴信号から得られた生データをK空間に配置して保存する生データデータベースと、前記生データデータベースに保存された前記生データのうち、位相エンコードおよび周波数エンコードの少なくとも一方が大きい領域または小さい領域の生データを抽出する検出領域設定手段と、前記検出領域設定手段により抽出された生データの信号強度を予め定められた閾値と比較し、閾値を超えた信号値とその発生頻度による比較結果に基づいて前記傾斜磁場コイルの耐圧性についての寿命限界が近いか否かを判定する閾値比較手段とを設けたことを特徴とする請求項8記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記傾斜磁場コイルの耐圧性について、寿命限界ではないと判定された場合には、磁気共鳴信号強度が小さい領域の信号を生データのノイズレベル程度まで減じて画像再構成をするように構成したことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
JP2004280208A 2004-09-27 2004-09-27 磁気共鳴イメージング装置 Expired - Fee Related JP4836426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280208A JP4836426B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 磁気共鳴イメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280208A JP4836426B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 磁気共鳴イメージング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006087828A true JP2006087828A (ja) 2006-04-06
JP4836426B2 JP4836426B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=36229329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004280208A Expired - Fee Related JP4836426B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 磁気共鳴イメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4836426B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7666452B2 (en) 2006-01-25 2010-02-23 Ito En, Ltd. Beverage comprising cathechins and caffeine
JP2015000162A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
JP2015039424A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 株式会社東芝 Mri装置
JP2019037675A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0682513A (ja) * 1992-08-31 1994-03-22 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電力機器の絶縁劣化診断方法
JPH0945537A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高電圧機器の絶縁状態監視装置
JP2001204710A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2003107122A (ja) * 2001-10-01 2003-04-09 Mitsubishi Electric Corp 巻線機器の部分放電検出装置
JP2004248823A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Advanced Telecommunication Research Institute International 磁気共鳴画像化装置
JP2004255189A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 改良型過渡ノイズ検出のための方法及びシステム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0682513A (ja) * 1992-08-31 1994-03-22 Tokyo Electric Power Co Inc:The 電力機器の絶縁劣化診断方法
JPH0945537A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高電圧機器の絶縁状態監視装置
JP2001204710A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
JP2003107122A (ja) * 2001-10-01 2003-04-09 Mitsubishi Electric Corp 巻線機器の部分放電検出装置
JP2004248823A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Advanced Telecommunication Research Institute International 磁気共鳴画像化装置
JP2004255189A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 改良型過渡ノイズ検出のための方法及びシステム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7666452B2 (en) 2006-01-25 2010-02-23 Ito En, Ltd. Beverage comprising cathechins and caffeine
JP2015000162A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 株式会社東芝 磁気共鳴イメージング装置
JP2015039424A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 株式会社東芝 Mri装置
JP2019037675A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置
JP6991793B2 (ja) 2017-08-29 2022-01-13 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 磁気共鳴イメージング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4836426B2 (ja) 2011-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5930306B2 (ja) 磁気共鳴システムを駆動制御する方法および制御装置、磁気共鳴システムならびにコンピュータプログラム
RU2735676C2 (ru) Система магнитно-резонансных исследований, имеющая пользовательский интерфейс
EP2920602B1 (en) Mri involving a distributed sensor to monitor the temperature of coil cables and traps
JP5171373B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及びrfパルス印加方法
EP2270529A1 (en) Detunable RF reception antenna device
JP5086796B2 (ja) 磁気共鳴撮像装置、磁気共鳴撮像保守装置、磁気共鳴撮像保守システムおよび磁気共鳴撮像装置検査方法
JP5559848B2 (ja) 複数タイプの磁気共鳴映像を同時に生成する装置及びその方法
RU2559562C2 (ru) Магнитно-резонансное обследование с обнаружением инструмента
JP5259715B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置および実行順決定方法
JP4928955B2 (ja) Mri装置
KR101703432B1 (ko) Mrt에서의 동적 자계 검출
JP2018502652A (ja) 多チャンネルrfコイルアセンブリの自動化されたインピーダンス調節
JP4836426B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US9335394B2 (en) Method and magnetic resonance scanner for hyperintense display of areas in the vicinity of dipole fields
CN112748383A (zh) 磁共振成像系统以及位置显示方法
JP6407552B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH10277009A (ja) 磁気共鳴検査装置において被検体内に挿入した挿入器具の位置を監視する装置および方法
US8410778B2 (en) Magnetic resonance method and apparatus to acquire multiple image data sets from a subject
JP5558783B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP6611597B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置及びrfコイル装置
KR20150031212A (ko) Rf 여기 펄스의 측정 방법
KR102345856B1 (ko) 자기공명영상시스템 내에서 타핵종 핵자기공명신호를 얻을 수 있는 고주파코일장치 및 동작방법
JP6338877B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP6996890B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP4822379B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4836426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees