JP2006087598A - ベッド電動搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作者の意図しない操作による駆動を確実に防止することができる安全性の高いベッド電動搬送装置及びその駆動制御方法を提供する。
【解決手段】 移動用キャスタ21を備えたベッドの台車2と、この台車2に設けられ駆動輪28、29を有する電動アシストユニット25と、この電動アシストユニット25を制御する制御装置50と、電動アシストユニット25によるアシスト内容を指示するアシスト信号を制御装置50に出力する左右1対の操作レバー13と、この操作レバー13に夫々に設けられ、電動アシストユニット25の駆動を許可する許可信号を制御装置50に向けて出力する2つのスイッチ45と、を有し、制御装置50は、2つのスイッチ45の双方から許可信号が出力された状態で操作レバーの双方又は一方からアシスト信号が出力されたときに、電動アシストユニット25に対しアシスト信号に応じた動作をさせる。
【選択図】図11

Description

本発明は、意図しない操作による誤作動を確実に防止することができる安全性の高いベッド(病院用ベッド、ICUベッド、ストレッチャー、在宅用ベッド等を含む)の電動搬送装置に関する。
従来、病院等においてベッドの搬送は人力により行われ、特に看護士(看護婦)によってなされることが多かった。しかし、近年の病院用ベッド、特にICUベッドの高機能化に伴う重量増大がますます顕著なものとなり、そのようなベッドを一人で移動操作するには、大きな労力を必要とするので、非力な看護士にとっては、大きな負担となっている。
そこで、搬送用ベッドに搬送をアシストする電動搬送装置を設けると共に、ベッド搬送用の把持部に起動用のスイッチを設け、搬送者が把持部を握るだけで電動搬送装置が駆動するようにしたベッド搬送装置が開発されている。しかしながら、このような搬送用ベッドは人又は物が把持部であるハンドルに衝突するか、又はハンドルに物を引っ掛けただけでも搬送装置が誤作動を起こす虞があった。また上記従来技術は、ベッド上の患者から操作部を容易に確認することができる構成であったために、患者の意図的でない操作によって電動装置が駆動する虞があった。
一方、操作用のハンドルを揺動可能に設け、このハンドルを前方に押し出すか又は後方に引くことによって電動搬送装置を駆動させるようにした配膳用カートが提案されている。しかしながら、このようなカートは片手での操作が容易である反面、単にハンドルに触れただけで搬送装置が起動するといった誤作動を起こす虞があった。
ベッド電動搬送装置に関する従来技術として、例えば特開平8−317953号公報が挙げられる。
図22は、従来の搬送用ベッドを示す要部説明図である。図22において、この搬送用ベッドはベッド本体101と、このベッド本体101のヘッド部又はフット部のフレーム102に取り付けられたベッド搬送装置103とから主として構成されている。ベッド本体101の脚部フレーム102の下端には移動用キャスタ104が設けられている。ベッド搬送装置103は1対の駆動輪105を有する装置本体106と、この装置本体106の上部に設けられた操作部107とで構成されている。
操作部107の下面には、上下方向に延在する4本のガイドロッド108が立設されており、このガイドロッド108は、装置本体106の上面に設けられたガイド孔に挿通されている。そして操作部107が手動操作によって昇降操作されるとガイドロッド108がガイド孔を摺動して昇降し、これによって操作部107の高さを調整することができる。
装置本体106の内部には駆動輪105を駆動するモータと、このモータに電力を供給するバッテリと、前記モータに供給される電流を制御する制御装置(図示省略)が設けられている。
この搬送用ベッドを操作する時は、操作部107の把持部109を掴むことによって行われ、上記図示省略した制御装置によって操作者の把持部を押圧する力の大きさが検出され、最適駆動力でベッドの搬送が開始される(特許文献1、段落0073乃至0077、図10等)。
特開平8−317953号公報
しかしながら、上記従来技術におけるベッド搬送装置は操作者が操作部107の把持部109を握ることによって起動を開始するものであり、例えば操作の意志がない者が把持部に手をかけただけ又はバッグを引っ掛けただけでも搬送者の意志に反して起動する虞があり、安全上、必ずしも十分なものではなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、電動搬送装置の操作部と、操作制約条件部としての操作部を別々に設けることによって操作者の意図しない誤作動による駆動を確実に防止することができる安全性の高いベッド電動搬送装置を提供することを目的とする。
本願発明に係るベッド電動搬送装置は、移動用キャスタを備えたベッドの台車と、この台車に設けられ駆動輪を有する電動アシストユニットと、この電動アシストユニットを制御する制御装置と、前記電動アシストユニットによるアシスト内容を指示するアシスト信号を前記制御装置に出力する左右1対の操作レバーと、この操作レバーに夫々設けられ、前記電動アシストユニットの駆動を許可する許可信号を前記制御装置に向けて出力する2つのスイッチと、を有し、前記制御装置は、前記2つのスイッチの双方から許可信号が出力された状態で前記操作レバーの一方又は双方からアシスト信号が出力された場合に、前記電動アシストユニットに対し前記アシスト信号に応じた動作をさせることを特徴とする。
本願発明に係るベッド電動搬送装置において、前記2つのスイッチの双方から許可信号が出力された状態で、前記2つの操作レバーの一方又は双方からアシスト信号が出力された後、前記2つのスイッチのうちのいずれか一方のスイッチからの許可信号がオフになった場合は、前記制御装置は、前記電動アシストユニットの動作を所定時間継続し、前記所定時間後の時点における前記2つのスイッチの双方からの許可信号及び前記2つの操作レバーの一方又は双方からのアシスト信号の状態に基づいて前記電動アシストユニットを制御ものであることが好ましい。
本願発明に係るベッド電動搬送装置において、前記操作レバーの揺動方向は、前記スイッチの押下方向と異なっていることが好ましい。
本願発明に係るベッド電動搬送装置において、前記操作レバーに設けられた前記スイッチの操作面は、ベッド搬送者側に向いていることが好ましい。
本願発明に係るベッド電動搬送装置によれば、駆動を許可する許可信号を出力するスイッチが設けられた操作レバーが例えばベッドの1辺に左右1対設けられており、前記スイッチの双方から許可信号が出力された状態で前記操作レバーの一方又は双方からアシスト信号が出力された場合にのみ、制御装置が電動アシストユニットに対しアシスト信号に応じた動作をさせるようにしたので、原則として片手での操作が不可能となり、両手で適切な操作がなされた場合にのみ電動アシストユニットの駆動が可能となる。従って、操作者の意に反した誤作動がなくなり、安全性が向上する。
本願の請求項2に係るベッド電動搬送装置によれば、前記2つのスイッチの双方から許可信号が出力された状態で、前記2つの操作レバーの一方又は双方からアシスト信号が出力された後、前記2つのスイッチのうちのいずれか一方のスイッチからの許可信号がオフになった場合は、前記制御装置は、前記電動アシストユニットの動作を所定時間継続し、前記所定時間後の時点における前記2つのスイッチの双方からの許可信号及び前記2つの操作レバーの一方又は双方からのアシスト信号の状態に基づいて前記電動アシストユニットを制御するようにしたので、操作性及び安全性が向上する。
本願の請求項3に係るベッド電動搬送装置によれば、前記操作レバーの揺動方向は、前記スイッチの押下方向と異なっているので、1つの操作で操作レバーとスイッチの双方がオンになることがないので、意図しない誤作動がなくなる。
本願の請求項4に係るベッド電動搬送装置によれば、操作レバーに設けられたスイッチの操作面はベッド搬送者側に向いているので、ベッド上の患者が容易にスイッチの操作面を見ることができず、操作者の意図しない患者の操作による誤操作を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照して説明する。図1乃至図7は本発明の実施の形態に係るベッド電動搬送装置を示す説明図であり、図1はその斜視図、図2は電動アシストユニットを跳ね上げた状態の台車部分を示す模式図、図3は図2の側面図、図4は図3の要部拡大図である。また、図5乃至図7は夫々図2乃至図4に対応する図であり、夫々電動アシストユニットの駆動輪を床面に当接させた状態の台車部分を示す図である。
図1において、ベッド電動搬送装置は、ベッド本体1を支持し、搬送する台車2と、台車2のフレーム間に設けられた後述する電動アシストユニットとから主として構成されている。台車2の台フレーム3上にベッド本体1のボトム部4が載置されている。台フレーム3は縦方向に延びる1対の縦フレーム5と、左右の縦フレーム5を連結、固定する前後2つの横フレーム6とで形成されている。前方の横フレーム6にはヘッド部ガード7が固定されており、後方の横フレーム6にはフット部ガード8が固定されている。また右側の縦フレーム5には右サイドガード9が、左側の縦フレーム5には左サイドガード10が取り付けられている。
後方の横フレーム6の左右両端に夫々電動アシストユニットを操作するための1対の操作レバー13が取り付けられている。
図2において、台車2は左右一対の長手フレーム22と、この長手フレーム22に夫々垂直に配設され2つの長手フレーム22を相互に連結する1対の横軸23によって形成されている。縦フレーム22の両端には移動用キャスタ21が設けられている。
移動用キャスタ21に隣接するように台車2の四隅に4個のハイローリンク24が設けられており、このハイローリンク24を作動させるための直動アクチュエータ(図示省略)が一対の横軸23間に配置されている。ハイローリンク24は台車2に載置されるベッド本体1の床面に対する高さ調整を行う。
台車2の中央部分である一対の横軸23間に、電動アシストユニット25が配置されている。電動アシストユニット25は台車2に揺動可能に取り付けられた筺体26と、この筺体26の両側に設けられた1対の駆動輪27とから主として構成されている。駆動輪27相互の間隔は台車2の幅よりも小さくなっている。筺体26内には駆動輪27を夫々駆動させるための右モータ28及び左モータ29、制御装置(コントローラ)50及びバッテリ、DC電源又はチャージャーとして機能する電源ユニット(いずれも図示省略)が搭載されている。
筺体26の底面には台車2の後方側に向かって支持台30が延設されており、この支持台30上に後述する接地駆動装置31の起動軸33と連結する受部材32が立設されている。受部材32には筺体26の端面に正対する平面部分が設けられており、接地駆動装置31の起動軸33はこの平面部分を貫通するように連結されている。受部材32に、台車2の横軸23に固設されたラグ(突出片)34を軸止めすることによって筺体26が揺動可能に支持されている。
台車2の1対の長手フレーム22相互間には後端部側(操作者側)にもう1本の横軸が配置されており、この横軸の中央部分に接地駆動装置31が設けられている。接地駆動装置31は電動アシストユニット25の駆動輪27を床面に接地させる機能を発揮する。
接地駆動装置31は直動アクチュエータであり、その起動軸33は軸方向に進退駆動する。起動軸33は電動アシストユニット25の筺体26の底面を延設した支持台30上に設けられた受部材32に付勢バネ35を介して連結されている。
即ち、起動軸33の受部材32に挿通した先端部には抜け止めピン36が設けられており(図3及び4参照)、基部側に付勢バネ35を受部材32との間で保持するつば状のストッパ37が設けられている。付勢バネ35は例えば圧縮コイルスプリングであり、この付勢バネ35と起動軸33に設けられた抜け止めピン36とで、受部材32を介して常時筺体26を図3又は図4中右方向に引っ張って駆動輪27を床面から離脱させるように付勢している。
図8及び図9は、電動アシストユニットへのアシスト信号を制御装置に出力する操作レバーの説明図であり、図8は、その取り付け部分を示す斜視図、図9は先端部分の拡大図である。操作レバー13は、図8に示したように、ベッド電動搬送装置の台フレーム3を形成するヘッド側又はフット側の横フレーム6の両端部に夫々1つ、左右一対に設けられている。各操作レバー13は握り易くするために、その基部から基端部に至るまで2箇所の屈曲部を有する概略くの字状を呈しており、総じて相互に内側に向かって屈曲している。
即ち、操作レバー13はその取り付け部41から一旦外側に広がるように延び、第1の屈曲部43において屈曲して垂直方向上方に向かって延び、第2屈曲部44において前記第1屈曲部43における屈曲の程度よりも大きく屈曲して内側に略水平方向に曲がり、その先端部に把持部42が形成されている(図10参照)。
図8及び図9において、電動アシストユニットの駆動を許可するスイッチ45の取付位置、即ち操作レバー13の把持部42の端部側面は操作者側に傾斜している。
図10は、操作レバー13の先端の把持部42をベッド上の患者側から見た図である。図10において、操作レバー13の先端部側面に設けられたスイッチ45の操作面は患者側ではなく、操作者側に傾斜しており、ベッド上の患者からは容易に見ることができないように配置されている。
図11は操作レバー13の操作方向を示すであり、図11(a)はその平面図、図11(b)は正面図、図11(c)はその側面図である。図11(a)において、図の上方が患者側、即ち例えば搬送時の前方側であり、下側が操作者側、即ち例えば搬送時の後方側である。操作レバー13はその取り付け部41を中心として搬送の前後方向に揺動変位可能に構成されており、把持部42の先端部側面に配置されたスイッチ45は図中左側へ押圧、操作される。操作レバー13の揺動方向とスイッチ45の操作方向は異なっており、ほぼ直交する関係にある。
従って、電動アシストユニットに対してアシスト信号を出力する操作レバー13と、駆動許可信号を出力するスイッチ45とは、単に操作レバーを前方に押すか又は後方に引くだけの単一の動作では同時に操作状態にならない構成になっており、操作者が意識して操作しない限り電動アシストユニットが駆動することはない。なお、スイッチ45は操作レバー13の先端に設けた押しボタンとして示されているが、スイッチに代えて赤外線センサ又は押圧センサを用いることもでき、この場合も同様の構成とする。また、2つのスイッチを設け、双方のスイッチが操作された場合にのみ駆動許可信号を有効として制御可能としたことにより、操作レバー13の揺動方向とスイッチ45の押下方向が同じであっても、誤操作を回避することができる。
図11(b)において、操作レバー13は、概略くの字状を呈しており、総じて内側に向かって屈曲している。操作レバー13は取り付け部41を中心として回動可能に形成されており、ベッドを搬送しない据え付け状態において、操作レバー13を図中右方向に回転させることによって横フレーム6と同じレベルに収納することができる。
図11(c)において、操作レバー13は搬送前後方向に揺動可能となっており、前方へは若干押し上げる方向に操作され、後方へは若干引き下げる方向に操作される。
操作レバー13には、例えば取り付け部41近傍の軸部に図示省略された操作角度検出手段が設けられている。この操作角度検出手段の出力信号は操作者による操作信号として後述する制御装置(コントローラ)50(図12参照)に出力される。操作角度検出手段としては、例えばポテンショメータ、スリット式円盤センサ等を用いることができる。
次に、図12を参照して本実施形態に係るベッド電動搬送装置におけるコントローラについて説明する。図12は、本実施形態に係るベッド電動搬送装置の概略構成ブロック図である。コントローラ(制御装置)50は周知のマイクロプロセッサを有するハード構成のもので、例えば操作パネル11等による操作指令によってボトム4の起伏機構に給電したり、高さ調整機構に給電してハイローリンク24を動作させたり、操作パネル11にボトム部4の姿勢状態を表示する信号を供給する機能等を有し、且つ操作レバー13及びスイッチ45からの操作信号を受け、キャスタ21、ハイローリンク24からの状態信号を受けて電動アシストユニット25の左右のモータ28、29の動作制御手順の設定、制御等を行う。
なお、電動アシストユニット25はこのユニットの主電源をオンすることにより、接地駆動装置31をオンとして付勢バネ35の付勢力に抗して起動軸33を伸長させ、受部材32を介して筺体26を変位させて駆動輪27を床面に当接させる。
次に、電動アシストユニット25の動作制御手順の設定を説明する。先ず、ユニットの主電源オンにより接地駆動装置31をオンとして電動アシストユニット25の駆動輪27を床面に当接させた状態とする(図5乃至図7参照)。
駆動輪27を床面に当接させた状態で、例えば商用電源オフ、即ち、ベッド本体1の電源コードのプラグを差し込み口から引き抜かれたこと、台車における移動用キャスタ21のロックがオフであること、更には、ボトム4の背上げ角度、膝上げ角度が所定角度以内であること及び電動アシストユニット25の操作電源バッテリ(図示省略)の電圧が所定値以上であることに加え、電動アシストユニットの駆動を許可する信号を発信する左右両側のスイッチ45のスイッチが操作(押圧)状態にある場合に限り、左右両方又はいずれか一方の操作レバー13による操作信号を受け入れ、前記電動アシストユニット25が駆動制御される。スイッチ45からの電動アシストユニットの駆動を許可する信号が発信されない限り、他の条件が揃っても電動アシストユニット25は駆動されない。
コントローラ50においては(搬送力)=(人の操作力)+(入力に応じたモータ出力)というコンセプトで設定がなされ、電動アシストユニット25を駆動させるようにしている。
人の操作力は、操作レバー13を傾斜操作して操作角度検出手段によって操作信号として取り出されるが、操作レバー13を前方に傾斜させることで前進、手前に傾斜させることで後進の指令として出力するよう設定されている。その場合、操作角度検出手段によって操作信号として取り出す際、操作レバー13の傾斜角度に対応した操作信号を、例えば予め設定した不感帯しきい値±F1、動作変換しきい値±F2、入力しきい値±F3(双方の操作レバー13の操作量の差)と比較して夫々のしきい値に対応した操作指令がなされたとして捉え、その操作指令に基づいて、電動アシストユニット25における右、左モータ28、29に対応した電力を与えて駆動制御する。
この場合、+F1〜+F3は、操作レバー13の押し込み操作を示し、−F1〜−F3は引き込み操作を示すものとする。
このような設定の基に、コントローラ50において、動作モードとして双方の操作レバー13による操作によって、例えば(A)停止・微調整モードから、所定の前進指令速度に達したら(B)前進・前コーナリングモードに移行させ、また所定の後進指令に達したら(C)後進モードに移行させ、夫々のモードで設定された操作指令に基づいて電動アシストユニット25を駆動させるようにしている。
動作モード(A)乃至(C)を図13乃至図15に従って説明する。図13乃至図15は、夫々電動アシストユニットの操作指令を示す説明図である。図13乃至図15では、双方の操作レバー13の押し込み、引き込み操作を夫々縦軸横軸にとり、それら縦軸横軸が交差する箇所が、そのときの双方の操作レバー13の操作状態を示している。例えば(0、0)は双方の操作レバー13を握った状態で、操作されていない状態を示すものとする。(F1、F2)は双方の操作レバー13とも、押し込み状態で、一方が不感帯しきい値F1の操作力で他方が動作変換しきい値F2であることを示す。更に、(−F1、F2)は一方の操作レバーが引き込み操作で不感帯しきい値−F1の操作力であり、他方が押し込み操作で動作変換しきい値F2の操作力であることを示す。
なお、図13乃至図15において記載された符号は、以下に説明する夫々のモードで設定された操作指令を示すものであり、上半分は記載された下半分と対象であるので省略されている。
(A)停止・微調整モードにおいては、双方の操作レバーによる操作によって停止保持指令、前進指令F、コーナ前進(2輪速度差)指令Cf、コーナ前進(1輪速度差)指令Rf、後進指令B、コーナ後進(2輪速度差)指令Cb、コーナ後進(1輪速度差)指令Rbが可能である(図13参照)。
(B)前進・前コーナリングモードにおいては、速度保持指令V、前進指令F、コーナ前進(2輪速度差)指令Cf、ブレーキ指令X、更には2輪出力差を生じる指令、1輪出力(1輪惰走)指令、1輪ブレーキ(1輪惰走)指令、1輪出力と1輪ブレーキ指令が可能である(図14参照)。
(C)後進モードにおいては、速度保持指令V、ブレーキ指令X、惰走指令−、後進指令Bが可能である(図15参照)。
勿論、以上のような設定は一例であり、操作レバー13の操作量と電動アシストユニット25の右、左モータ28、29との駆動関係は、適宜設定することができる。
本実施形態に係るベッド搬送装置は以上のように構成されるものであり、以下にその動作を操作フロー図に従って詳細に説明する。図16乃至図21は本実施形態に係る電動搬送装置の操作フロー(操作手順)を示す図である。
ベッドを搬送する際、操作者は先ず電動アシストユニットを起動する。即ち、図16の第1フロー図に従って、操作パネル11の電源遮断スイッチがオフであることを確認した後、電動アシストユニット25の電源(入/切SW)を投入(ON)する(ステップ1)。電源遮断スイッチは緊急時等において強制的にシステム電源を遮断させるものである。
入/切SWの電源を投入すると、システムが起動して故障確認のため、表示パネル上の全てのLEDを1秒間点灯させ(ステップ2)、電動アシストユニット25の筺体26と、この筺体26に設けられた駆動輪27及び駆動輪27を駆動するモータ28、29(以下、駆動ユニットという)を接地させるフローに移行する。即ち、LED(発光ダイオード)目視チェックのために前記LEDを全点灯させるためのトリガーの処理を行い、トリガー処理終了後はLED全点灯を待たずに次の処理に移る。
駆動ユニットの接地フローでは、駆動ユニットの接地に先だって、バッテリ電圧を確認する(ステップ3)。即ち、バッテリ電圧がしきい値である例えば22V(ボルト)よりも高いか否かを判定し、22V以上である場合は駆動ユニットの接地動作を開始する(ステップ4)。
駆動ユニットの接地は以下のように行われる。即ち、入/切SWのONにより、接地駆動装置31がオン状態となって起動軸33を伸長させ、受部材32を介して筺体26を変位させて駆動輪27を床面に当接させる(図5乃至図7参照)。このとき受部材32は起動軸33に設けられたストッパ27とこれに係止される付勢バネ35の作用によって押圧され、駆動輪27は適度な接地力により床面に当接する(図7等参照)。
駆動ユニットの接地動作が完了すると(ステップ5)、操作レバー13による操作を待つ待機状態となる(ステップ6)。接地動作が完了しない場合は入/切SWがONであるかOFFであるかを確認し(ステップ7)、OFFの場合は駆動ユニットを格納してシステムを停止する(ステップ8)。一方、入/切SWがONの場合は再度駆動ユニットの接地動作工程に戻る。
一方、バッテリ電圧がしきい値である例えば22V(ボルト)よりも低い場合は入/切SWがONであるかOFFであるかを確認し(ステップ9)、入/切SWがOFFであるときは駆動ユニットを格納してシステムを停止する(ステップ10)。一方、入/切SWがONの場合はこの状態で10分間待機し(ステップ11)、10分経過後、自動的に主電源をOFFとする(ステップ12)。なお、10分間の待機中、入/切SWがONであるかOFFであるかの確認を繰り返す。
次に、駆動ユニットの接地操作が終了した操作待機状態において、以下のように操作することにより、電動アシストユニット25がアシスト状態(駆動状態)となる。
アシスト状態への移行、即ち電動アシストユニットの起動は図17に示した第2フロー図に従って行われる。
先ず、操作待機状態において入/切SWがONであるかOFFであるかを確認する(ステップ21)。入/切SWがOFFの場合は駆動ユニットを格納してシステムを停止する(ステップ22)。入/切SWがONの場合は上述した電動アシストユニット起動条件であるキャスタロック解除を確認し(ステップ23)、電源プラグが抜かれていることを確認し(ステップ24)、ベッド姿勢が適正であることを確認し(ステップ25)、操作レバーの左右のスイッチが押圧されていることを確認し(ステップ26)、全ての条件が満足されている場合に電動アシストユニットユニット25がアシスト許可状態となる(ステップ27)。
上記電動アシストユニット25の起動条件のうち1つでも満足されなかった場合は10分間待機し(ステップ28)、10分経過しても条件が満たされない場合は自動で主電源を停止する(ステップ29)。
一方、10分間の待機中に、ベッドが停止状態であるか否かが確認され(ステップ30)、停止状態であれば入/切SWがONかOFFかの確認工程に戻り、ベッドが停止状態でなければベッドの進行方向と逆方向に操作レバー13が引かれているか否かが確認され(ステップ31)、操作レバー13が進行方向と逆方向に引かれている場合は操作レバー13の入力、駆動輪27の回転方向及び回転速度を確認して電動アシストユニット25に対し、制動信号を出力する(ステップ32)。
一方、操作レバー13が進行方向と逆方向に引かれていない場合は、そのまま入/切SWがONかOFFかの確認工程に戻る。
次に、図18は電動アシストユニット25の入出力信号の流れを示す概要図である。電動アシストユニット25がアシスト許可状態であることを前提として操作レバー13の操作力及び駆動輪27の回転速度に応じて各搬送モード(A)、(B)又は(C)及び図13乃至図15に示した出力特性マップを決定し、電動アシストユニット25のバッテリ電圧を確認した後、電動アシストユニット25の駆動輪27を駆動する。
即ち、電動アシストユニット25がアシスト許可状態である場合において、図19の第3フロー図に従って入/切SWがONであるかOFFであるかを確認する(ステップ41)。入/切SWがOFFの場合は駆動ユニットを格納してシステムを停止する(ステップ42)。
入/切SWがONの場合は上述した電動アシストユニット起動条件であるキャスタロック解除を確認し(ステップ43)、電源プラグが抜かれていることを確認し(ステップ44)、ベッド姿勢が適正であることを確認し(ステップ45)、操作レバーの左右のスイッチが押圧されていることを確認し(ステップ46)、全ての条件が満足されている場合に操作レバー13の入力、駆動輪27の回転方向及び速度、バッテリ電圧を確認して搬送モード及び出力マップを決定して電動アシストユニット25を駆動する(ステップ47)。
このとき、左右の操作レバー13の左右のスイッチ45が共に操作された場合にのみ電動アシストユニット25の駆動を許可する信号が有効となり、この信号と左右両方又はいずれか一方の操作レバー13からのアシスト信号を受信したコントローラ50は、操作レバー13の角度変位量に対応した操作信号によって電動アシストユニット25の駆動輪27を駆動、制御する。
但し、一旦左右両方又はいずれか一方の操作レバー13及び左右のスイッチ45の双方が操作された後、曲がり角等において、操作者自身の身体の傾き等に起因して一方のスイッチ45の操作が解除された場合であっても、コントローラ50は、所定時間、例えば1秒、電動アシストユニットの制御を継続し、その後アシスト信号及び許可信号に基づいて制御するようになっている。これによって操作の継続性及び安定性が確保される。なお、左右両側のスイッチ45の操作が共に解除された場合は直ちに停止状態になる。
操作レバー13に設けられたスイッチ45に関する条件以外の条件が満足されなかった場合は、イレギュラーエラーとなり(ステップ48)、スイッチ45の条件のみが満足されなかった場合は操作待機状態となる(ステップ49)。
次に、電動アシストユニット25のバッテリ電圧の確認は、以下のように行われる。図20は、本実施形態における第4フローを示す図である。先ず、図20に従ってバッテリ電圧がしきい値である22V(ボルト)以下であるか否かを確認し(ステップ51)、22v以下でなければアシスト駆動状態とする(ステップ52)。
一方、バッテリ電圧が22V以下である場合は操作パネル11に「残量警告」表示を点滅させ、アシスト比率を低下する(ステップ53)。次にバッテリ電圧が19.7V以下であるか否かを確認し(ステップ54)、19.7V以下でなければアシスト駆動状態とする(ステップ55)。バッテリ電圧が19.7V以下である場合は操作パネル11に「残量警告」表示を点灯し、「入/切SW」、「たかさ」表示を点滅し、「はこぶ」を消灯して待機状態となる(ステップ56)。
待機状態において、入/切SWがOFFであるか否かを確認し(ステップ57)、入/切SWがOFFの場合は駆動ユニットを格納してシステムを停止する(ステップ58)。一方、入/切SWがOFFでない場合は10分間待機し(ステップ59)、その後、自動で主電源を落とす(ステップ60)。なお10分間の待機中入/切SWがOFFであるか否かの確認を繰り返す。
電動アシストユニット25は各駆動モードにおいて以下のように駆動される。
即ち、(A)停止・微調整モードにおいては、操作者が操作レバー13を握っただけの状態は、停止保持指令であるとして電動アシストユニット25は停止状態を維持する。左右の操作レバー13に設けられた2つのスイッチ45を夫々操作すると共に、双方の操作レバー13を前方に押し込んで傾けると、スイッチ45から電動アシストユニット25の駆動許可信号がコントローラ50に送信されると共に、操作角度検出手段から操作信号としてコントローラ50に出力され、その操作がしきい値F1を超えるものであれば前進指令Fであるとして、電動アシストユニット25における右、左モータ28、29に正転駆動させる電力を出力し、ベッド本体1を前進させることができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、一方の操作レバー13を前方に押し込んで傾け、不感帯しきい値F1を超えた操作で、他方の操作レバー13が不感帯しきい値F1より下回る操作である場合、更に双方の操作レバー13の操作量の差が入力しきい値F3を超えたものであるときは、コーナ前進(2輪速度差)指令Cfとして電動アシストユニット25における右、左モータ28、29に対応した電力を与えて駆動制御することができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、一方の操作レバー13を前方に押し込んで入力しきい値F3を超えたもので、他方の操作レバー13を手前に引き込んで傾け、その操作が不感帯しきい値F1を超え、動作しきい値F2以下であるときはコーナ前進(1輪速度差)指令として、右、左モータ28、29に対応した電力を当て得て駆動制御することができ、ベッド本体1をその場で大きく旋回させることができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、双方の操作レバー13を手前に引き込んで傾け、その操作が不感帯しきい値F1を超えたものであるときは、後進指令Bであるとして、電動アシストユニット25における右、左モータ28、29に逆転駆動させる電力を出力し、ベッド本体1を後進させることができる。
更に、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、一方の操作レバー13が不感帯しきい値F1を超えた引き込み操作で、他方の操作レバー13が不感帯しきい値F1より下回る引き込み操作である場合はコーナ後進(2輪速度差)指令Cbとしてベッド本体1をコーナ後進させることができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、一方の操作レバー13が動作変換しきい値F2を超えた引き込み操作で、他方の操作レバー13が動作変換しきい値F2を下回る押し込み又は引き込み操作である場合はコーナ後進(1輪速度差)指令Rbであるとして、ベッド本体1を大きくコーナ後進旋回させることができる。
そして、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、双方の操作レバー13の操作が夫々不感帯しきい値F1を超え、互いに逆に操作するような場合は惰走指令−であるとして右、左モータ28、29への電力の供給を遮断する。
次に(B)前進・前コーナリングモードにおいては、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、且つ操作レバー13を握った状態では、速度保持指令Vであるとして、電動アシストユニット25における右、左モータ28、29に電力を与えて所定の速度で前進することができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、双方の操作レバー13を前方に押し込んで、その操作が不感帯しきい値F1を超えたものであるときは、前進指令Fであるとして、電動アシストユニット25における右、左モータ28、29に正転駆動させる電力を出力し、ベッド本体1を前進させることができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、一方の操作レバー13が不感帯しきい値F1を超えた押し込み操作で、他方の操作レバー13が不感帯しきい値F1より下回る押し込み又は引き込み操作である場合、コーナ前進(2輪速度差)指令Cfとし、一方の操作レバー13が不感帯しきい値F1を超えた引き込み操作で、他方の操作レバー13が不感帯しきい値F1を下回る押し込み操作か、引き込み操作の場合はブレーキ指令Xであるとして右、左モータ28、29を制動することができる。
更には、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、双方の操作レバー13の操作が夫々不感帯しきい値F1を超え、互いに逆に操作するような場合は、2輪出力差を生じる指令、1輪出力(1輪惰走)指令、1輪ブレーキ(1輪惰走)指令、1輪出力と1輪ブレーキ指令を選択し、右、左モータ28、29を制動することができる。
そして(C)後進モードにおいては、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、且つ操作レバー13を握った状態では速度保持指令Vであるとして右、左モータ28、29に電力を与えて所定の速度を保持しながら後進させることができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、少なくとも一方の操作レバー13を不感帯しきい値F1を超えた押し込み操作をするとブレーキ指令であるとして右、左モータ28、29を制動させることができる。
また、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、少なくとも一方の操作レバー13を不感帯しきい値F1を超えた引き込み操作をすると後進指令Bであるとして右、左モータ28、29により後進させることができる。
更に、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態で、双方の操作レバー13の操作が夫々不感帯しきい値F1を超え、互いに逆に操作するような場合は、惰走指令−であるとして右、左モータ28、29への電力の供給を遮断する。
なお、以上のような各モードにおいて、(A)停止・微調整モードから(B)前進・前コーナリングモードへ、また、(A)停止・微調整モードから(C)後進モードへは夫々所定の速度に達したら移行し、逆に(B)前進・前コーナリングモードから(A)停止・微調整モードに移行するには所定速度未満の速度に変化することで一旦前停遷移モードを経て、停止することで達成される。
また、(C)後進モードから(A)停止・微調整モードに移行するには所定速度未満の速度に変化することで一旦、後停遷移モードを経て、停止することによって達成される。
さらに、(B)前進・前コーナリングモードから(C)後進モードに移行させる際は、前記前進・前コーナリングモードにおける所定前進速度より低下させることで、前進・前コーナリングモードから移行させ、ブレーキ指令によってベッドを停止させることで、一旦、(A)停止・微調整モードに移行させ、後進指令による後進動作で所定後進速度に達することで(C)後進モードに移行することができる。また、(C)後進モードから(B)前進・前コーナリングモードに移行させる際、(C)後進モードにおける所定後進速度より低下させることで後進モードから移行させ、ブレーキ指令によってベッドを停止させることで、一旦、前記(A)停止・微調整モードに移行させ、前進指令による前進動作で所定速度に達することで(B)前進・前コーナリングモードに移行させることができる。
またもし、ベッド本体1を幅方向に動かすときは、主電源を逆転オンして接地駆動装置31を駆動させて起動軸33を退動させ、付勢バネ35の付勢力を補助力として受部材32を介して筺体26を復帰変位させて駆動輪27を床面から離脱させる(図3、図4参照)。これによってフリー状態にある移動用キャスタ21によってベッド1を幅方向に移動させることができる。
以上のように、2つのスイッチ45が操作(押圧)された状態において、操作者が双方の操作レバー13を押し込む操作がそのままベッド本体1の前進という動作につながり、また操作レバー13を引き込むという操作が後進というで動作につながり、更には、双方の操作レバー13の傾き操作加減でコーナリングを行わせることができるので、違和感なく、意のままにベッド本体1を動かし、所望の箇所にベッドをもたらすことができる。
所望の位置にベッド本体1をもたらしたら、電動アシストユニットの駆動を停止する。
駆動ユニットの停止は以下のように行われる。図21は本実施形態における第5フローを示す図であり、このフロー図に従って電動アシストユニットが停止される。
先ず、システムの起動中に操作パネル11の入/切SWをOFFにすると駆動ユニットへの出力動作が停止する。但し、ベッド搬送中、且つ入力が進行方向と逆位相の場合は発電制動になる。
この状態で、入/切SWがOFFになったか否かを確認し(ステップ61)、OFFになっていなければ駆動ユニットは接地状態となる(ステップ62)。一方、入/切SWがOFFになっている場合はベッドが停止(0.5km/h以下)しているか否かを確認し(ステップ63)、停止している場合はリニアアクチュエータに駆動ユニットの格納動作を行わせる(ステップ64)。ベッドが停止していない場合は、入/切SWがOFFになっているか否かの確認工程に戻る。
駆動ユニットを格納した後、格納が完了したか否かを確認する(ステップ65)。駆動ユニットの格納が完了した場合は駆動ユニットが格納位置まで到達したことを確認した後、システムを停止する(ステップ66)。一方、駆動ユニットの格納が完了していない場合は入/切SWがOFFであるか否かを確認し(ステップ67)、入/切SWがOFFであれば駆動ユニットの格納工程に戻る。一方、入/切SWがOFFでなければ駆動ユニットが接地さ状態となる(ステップ68)。
本実施形態によれば、電動アシストユニットに対してアシスト信号を出力する操作レバー13と、駆動許可信号を出力するスイッチ45とを設けたことによりこの双方が操作されなければ電動アシストユニットが駆動されることがないので、操作者の意に反した誤作動がなくなり、安全性が向上する。
本実施形態によれば、左右両方又はいずれか一方の操作レバーが操作された場合であって左右のスイッチ45が操作された場合のみ、コントローラによって電動アシストユニット25を駆動するようにしたので、操作レバーに人又は物が寄りかかるか又は物を引っ掛けた場合等における誤作動を防止することができ、安全性が向上する。
更に、左右のスイッチ45から駆動許可信号が出力され、左右両方又はいずれか一方の操作レバー13からアシスト信号が出力された後、一方のスイッチ45からの駆動許可信号がオフになった場合、制御装置50は電動アシストユニットの動作を所定時間、例えば1秒継続し、その後、駆動許可信号及びアシスト信号に基づいて電動アシストユニット25を制御するようにしたので、電動アシストユニットの突然の停止を回避し、操作の継続性及び安定性が確保される。
本実施例によれば、操作レバー13の揺動方向がスイッチ45の押下方向と異なっているので、1つの操作で操作レバー13とスイッチ45が共にオンになることがなく、安全性が確保される。
本実施形態によれば、操作レバー13の先端部のスイッチ45の操作面をベッド搬送者側に傾斜させたことにより、ベッド上の患者が操作面を容易に見ることができないので、患者の意図しない動作によって操作者の意に反して電動搬送装置が起動することがなく、安全性がより向上する。
本実施形態において、操作レバーは、例えばバネ部材によって角度変位可能に支持されたものであり、この操作レバーの変位角度を増速する増速装置を設けることもできる。増速手段を設けることにより、操作レバー13の傾斜操作範囲にかかる変位を拡大して操作レバー7の変位としてその信号がコントローラに送信されるので、操作信号を精度よく捉えることができる。
本実施形態において、電動アシストユニットは、左右2つの操作レバーの操作力に応じた制御信号によって制御されるものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、左右2つの操作レバーの操作力に差を設けず、単に夫々オン、オフの操作だけによってアシスト信号を出力するものとし、制御装置が、この出力信号に基づいて電動アシストユニットを制御するようにすることもできる。
電動搬送装置の操作部である操作レバーと、操作制約条件部としての2つのスイッチとを設け、前記2つのスイッチと操作レバーが操作された場合のみ、制御装置による電動アシストユニットの駆動を可能とした安全性の高い本発明のベッド電動搬送装置は、病院を始めとする各種ベッド使用機関において特に有用である。
本実施形態に係るベッド電動搬送装置の斜視図である。 電動アシストユニットを跳ね上げた状態の台車部分を示す斜視図である。 図2の側面図である。 図3の要部拡大図である。 電動アシストユニットを床面に当接させた状態の台車部分を示す斜視図である。 図5の側面図である 図6の要部拡大図である。 本実施形態における操作レバーの配置例を示す図である。 操作レバーの把持部の拡大図である。 ベッド上から見た操作レバーの拡大図である。 操作レバーの揺動方向を示す説明図である。 本実施形態に係る電動搬送装置の概略構成ブロック図である。 本実施形態における電動アシストユニットの停止・微調整モードにおける操作指令を説明するためのマップである。 本実施形態における電動アシストユニットの前進・前コーナリングモードにおける操作指令を説明するためのマップである。 本実施形態における電動アシストユニットの後進モードにおける操作指令を説明するためのマップである。 電動アシストユニットの起動方法のフローを示す図である。 電動アシストユニットの起動方法のフローを示す図である。 電動アシストユニットの入出力信号の流れを示す概要図である。 電動アシストユニットの起動方法のフローを示す図である。 バッテリ電圧確認方法のフローを示す図である。 電動アシストユニットの停止方法のフローを示す図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1:ベッド本体
2:台車
3:台フレーム
4:ボトム部
5:縦フレーム
6:横フレーム
7:ヘッド部ガード
8:フット部ガード
9:右サイドガード
10:左サイドガード
13:操作レバー
21:キャスタ
22:長手フレーム
23:横軸
24:ハイローリンク
25:電動アシストユニット
26:筺体
27:駆動輪
28:右モータ
29:左モータ
30:支持台
31:接地駆動装置
32:受部材
33:起動軸
34:ラグ
35:付勢バネ
36:抜け止めピン
37:ストッパ
41:取り付け部
42:把持部
43:第1屈曲部
44:第2屈曲部
45:スイッチ(押しボタン)
50:コントローラ
101:ベッド本体
102:フレーム
103:ベッド搬送装置
104:キャスタ
105:駆動輪
106:装置本体
107:操作部
108:ガイドロッド
109:把持部

Claims (4)

  1. 移動用キャスタを備えたベッドの台車と、この台車に設けられ駆動輪を有する電動アシストユニットと、この電動アシストユニットを制御する制御装置と、前記電動アシストユニットによるアシスト内容を指示するアシスト信号を前記制御装置に出力する左右1対の操作レバーと、この操作レバーに夫々設けられ、前記電動アシストユニットの駆動を許可する許可信号を前記制御装置に向けて出力する2つのスイッチと、を有し、前記制御装置は、前記2つのスイッチの双方から許可信号が出力された状態で前記操作レバーの一方又は双方からアシスト信号が出力された場合に、前記電動アシストユニットに対し前記アシスト信号に応じた動作をさせることを特徴とするベッド電動搬送装置。
  2. 前記2つのスイッチの双方から許可信号が出力された状態で、前記2つの操作レバーの一方又は双方からアシスト信号が出力された後、前記2つのスイッチのうちのいずれか一方のスイッチからの許可信号がオフになった場合は、前記制御装置は、前記電動アシストユニットの動作を所定時間継続し、前記所定時間後の時点における前記2つのスイッチの双方からの許可信号及び前記2つの操作レバーの一方又は双方からのアシスト信号の状態に基づいて前記電動アシストユニットを制御することを特徴とする請求項1に記載のベッド電動搬送装置。
  3. 前記操作レバーの揺動方向は、前記スイッチの押下方向と異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベッド電動搬送装置。
  4. 前記操作レバーに設けられた前記スイッチの操作面は、ベッド搬送者側に向いていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のベッドの電動搬送装置。
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