JP2006085808A - ディスクドライブおよび記録ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数枚の記録ディスクメディアにそれぞれヘッドをロードさせる場合に、ヘッド同士が干渉するのを防止できるようにする。
【解決手段】 記録ディスクメディアの一例である磁気ディスクメディア41をカートリッジケース2に複数収納する。そして、アクチュエータ61a,61bにより回転軸72a,72bを回転駆動し、スイングアーム62a,62bの先端に設けられた磁気ヘッド群64a,64bを開口部3a,3bを介してカートリッジケース2内にロードしたときには、下から2番目、4番目に位置する磁気ディスクメディア41の両面に磁気ヘッド63aが配置されるようにするとともに、下から1番目、3番目、5番目に位置する磁気ディスクメディア41の両面に磁気ヘッド63bが配置されるようにする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フレキシブルな記録ディスクメディアからのデータの記録および/または再生を行うディスクドライブおよび記録ディスクメディアを備えた記録ディスクカートリッジに関する。
従来、ポリエステルシートなどのフレキシブルな素材からなる円盤状の支持体の両面に磁性層を形成したフレキシブルな磁気ディスクメディアが知られている。この磁気ディスクメディアは、磁気テープに比べるとデータへのアクセスが速いというメリットがある一方で、記録面積が小さいことから記憶容量が小さいというデメリットがある。
このようなフレキシブルな磁気ディスクメディアのデメリットを解決するため、従来、一つのカートリッジケースに複数枚の磁気ディスクメディアを収納した磁気ディスクカートリッジが開示されている(例えば、特許文献1参照)。そして、この記録ディスクカートリッジに用いる記録ディスクドライブでは、これら複数枚の磁気ディスクメディア毎にヘッドをロードさせ、このヘッドによりデータの記録および/または再生を行うようにしている。
特開2004−22011号公報(段落0011〜0030、図3)
しかしながら、前記した特許文献1の磁気ディスクカートリッジは、複数の磁気ディスクメディア毎にデータの記録および/または再生を行うヘッドをそれぞれロードさせる必要があるため、互いに隣り合うヘッド同士の間隔が狭くなり、ヘッド同士が場合によっては、干渉してしまい、データの記録および/または再生を正確に行うことができない虞れがあるという問題がある。
そして、このような不具合を解消するために、磁気ディスクメディア同士の間隔を広げると、磁気ディスクメディアを収容する磁気ディスクカートリッジの厚みが増大するという問題がある。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、複数枚の記録ディスクメディアにそれぞれヘッドをロードさせる場合でも、ヘッド同士が干渉するのを防止でき、データの記録および/または再生を正確に行えるようにしたディスクドライブおよび記録ディスクカートリッジを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明のディスクドライブは、フレキシブルな複数の記録ディスクメディアをカートリッジケース内に一体回転可能に収納した記録ディスクカートリッジの前記記録ディスクメディアに対しデータの記録および/または再生をヘッドにより行うディスクドライブであって、前記ヘッドは前記記録ディスクメディアを挟む一対のヘッドユニットを単位として配設され、互いに隣接する前記記録ディスクメディアに配設される前記各ヘッドユニットは、前記記録ディスクメディアの回転方向に互いにずらして配設されたことを特徴とするディスクドライブである。
このような構成により、記録ディスクメディアに対しデータの記録および/または再生を行う各ヘッドユニットを記録ディスクメディアの回転方向に互いにずらして配置することにより、各ヘッドユニットを記録ディスクメディアの回転方向と同一方向に配置した場合と比較して、各ヘッドユニット間の間隔を広げることができ、これら各ヘッドユニットを複数の記録ディスクメディアに対して円滑にロードさせることができる。
また、前記したディスクドライブにおいては、ヘッドユニットを、複数のヘッドユニットが一つの軸で回転支持されて成るヘッド群として配設し、このヘッド群を複数有することもできる。
また、本発明の記録ディスクカートリッジは、記録ディスクメディアを挟む一対のヘッドユニットを一つの軸で複数支持して成るヘッド群を複数有するディスクドライブによりデータの記録および/または再生が行われる記録ディスクカートリッジであって、
複数のフレキシブルな前記記録ディスクメディアと、前記記録ディスクメディアを一体回転可能に保持する回転体と、前記記録ディスクメディアおよび前記回転体を収容するカートリッジケースとを備え、前記カートリッジケースは、前記複数のヘッド群に対応して前記各ヘッド群がロードされる開口部が形成されているとともに、これらの開口部を開閉するシャッタを備えることを特徴とする記録ディスクカートリッジである。
このような構成により、ヘッド群を複数有するディスクドライブによりデータの記録および/または再生が行うときには、シャッタを開いて開口部を開口させることにより、複数のヘッド群を開口部を介して記録ディスクメディアに向けてロードさせることができる。また、データの記録および/または再生を行わないときには、シャッタを閉じることにより、カートリッジケース内に塵埃が侵入するのを防止することができる。
本発明によれば、複数のヘッド同士を干渉させることなく、記録ディスクメディアに対して円滑にロードさせることができ、これら複数のヘッドにより記録ディスクメディアに対しデータの記録および/または再生を正確に行うことができる。そして、ディスクメディア同士の間隔を広げる必要がなくなり、記録ディスクカートリッジの小型化を図ることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態においては、記録ディスクメディアの一例として磁気ディスクメディアを採用した場合について説明する。
図1は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジと磁気ディスクドライブを示す斜視図であり、図2は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの分解斜視図である。図3は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの外観斜視図の(a)シャッタを閉じた状態、および(b)シャッタを開けた状態を示し、図4は、上プレートの内面を示す斜視図であり、図5は、磁気ディスクドライブに装填した磁気ディスクカートリッジの図2(b)におけるV−V断面図であり、図6は、図3(b)におけるVI−VI方向からみた部分拡大断面図である。図7は、磁気ディスクメディアの積層構造を示す分解斜視図である。なお、以下の説明において、上下は、磁気ディスクカートリッジの典型的な使用状態を基準とし、便宜上磁気ディスクメディアの面に垂直な方向を上下と称する。
図1に示すように、磁気ディスクドライブ60は、例えば上面60a、下面60b、前面60c、後面60d、左側面60e、右側面60fを有し、前面60cには磁気ディスクカートリッジ1が挿入される挿入口60gが開口して設けられている。また、磁気ディスクドライブ60の下面60b側には、後記するスピンドル65が設けられている。さらに、スピンドル65の左右両側には、後記する磁気ヘッド63a,63bを駆動する左右のアクチュエータ61a,61bが配置されている。
また、左側のアクチュエータ61aは、上下方向に延びた回転軸72aと、一端側が回転軸72aに取り付けられて他端側が二又状に分岐して延びたスイングアーム62a,62aと、これらスイングアーム62a,62aの他端側に磁気ディスクメディア41を挟んで互いに対向して設けられた2対(合計4個)の磁気ヘッド63a,63a,…とにより構成されている。そして、これら2対の磁気ヘッド(2個の磁気ヘッドユニット)63a,63a,…は、左側の磁気ヘッド群64aを構成している。
また、右側のアクチュエータ61bは、上下方向に延びた回転軸72bと、一端側が回転軸72bに取り付けられて他端側が二又状に分岐して延びたスイングアーム62b,62b,62bと、これらスイングアーム62b,62b,62bの他端側に磁気ディスクメディア41を挟んで互いに対向して設けられた3対(合計6個)の磁気ヘッド63b,63b,…とにより構成されている。そして、これら3対(3個の磁気ヘッドユニット)の磁気ヘッド63b,63b,…は、右側の磁気ヘッド群64bを構成している。
図2に示すように、記録ディスクカートリッジの一例である磁気ディスクカートリッジ1は、下壁を構成する下プレート10と、複数枚、例えば4枚のインナプレート20と、上壁を構成する上プレート30とを順に積層し、これらを4つのネジ91で締結して固定することでカートリッジケース2(図2(a)参照)が構成されている。そして、下プレート10とインナプレート20の間、インナプレート20同士の間、およびインナプレート20と上プレート30の間のそれぞれには磁気ディスクメディア41が配置されている。磁気ディスクメディア41は中央に開口部41aを有する円盤形状であり、開口部41aの縁に金属製の回転体であるセンタコア42が貼り付けられている。そして、センタコア42同士がスペーサ43,43′により係合して5枚の磁気ディスクメディア41(この積層・一体化された磁気ディスクメディア41をディスクスタック40とする)を一体に回転するようになっている。
各インナプレート20は、平板状の主プレート21の外周縁に上下のプレートと当接するリブ22が形成されている。インナプレート20の図2における左側の一部は、磁気ヘッド63a(図1、図5参照)が磁気ディスクメディア41上に移動しやすいように切欠23aを形成している。また、インナープレート20の図2における右側(右手前側)の一部にも、磁気ヘッド63b(図1、図5参照)が磁気ディスクメディア41上に移動しやすいように切欠23bを形成している。これら切欠23a,23bの部分は、前記したリブ22が形成されておらず、そのためインナプレート20を積み重ねると、図3(a)に示すようにカートリッジケース2の側面に開口部3b,3b′が形成される。
この開口部3b,3b′は、ディスクスタック40と同軸に回動するシャッタ4a,4bにより開閉される。シャッタ4a,4bは、図2に示すように下ロータ51と上ロータ52とを組み合わせることにより構成されている。
次に、磁気ディスクカートリッジ1を構成する各部材についてより詳細に説明する。
下プレート10は、主として略正方形の主プレート11の外周縁に、インナプレート20のリブ22の下面側と当接するリブ12と、側壁13が形成されて構成されている。側壁13は、主プレート11の1つの角(図2においては手前側の角)から所定の範囲、例えば一辺の3分の1程度の範囲に立設されており、およそインナプレート20を積み重ねた高さで形成されている。
図2中の下プレート10における左奥側の一方の一辺11aから主プレート11の中心に向かう扇形の部分は、一段低くなった一方の凹部14aを形成し、外周縁にはリブ12が形成されずに開口14となっている。これにより、各磁気ヘッド63aがカートリッジケース2内にロードすることを容易にしている。
主プレート11の側壁13に連なるもう一方の一辺11b(図2における右手前側の一辺)から主プレート11の中心に向かう扇形の部分は、一段低くなった凹部14a′を形成し、外周縁にはリブ12が形成されずに開口14′となっている。これにより、各磁気ヘッド63bがカートリッジケース2内にロードすることを容易にしている。
主プレート11の側壁13に連なる他方の一辺11c(図1における左手前側の一辺)の中央略3分の1の範囲は、後記する下ロータ51のギヤ51fが露出できるようにリブ12が形成されずに開口15となっている。また、当該他方の一辺11c側の側壁13の外側には、開口15に連なって下プレート10の外周に沿った溝13aが形成されている。溝13aは、磁気ディスクドライブ60のシャッタオープンギヤ67(図3(a)参照)がギヤ51fに係合すべく図3(a)の矢印で示す方向へロードして開口15へ入り込む通路となっている。
前記したリブ12は、主プレート11の外周縁のうち、側壁13、開口14,14′,15を除く全周にわたり、上方へ突出するように形成されている。
主プレート11の中央には、最下層の磁気ディスクメディア41に設けられるセンタコア42を露出させるための円形の開口部16が形成されている。開口部16の上側の縁には、下ロータ51の中央に形成された中央開口部51cが外嵌するリブ17が全周にわたって形成されている。このリブ17は、下ロータ51を回動自在に支持する。
また、主プレート11の上面(内面)において、下ロータ51の外周縁に対応する位置には、円形状の下ロータ支持溝18が形成されている。この下ロータ支持溝18は、下ロータ51の外周縁において下方へ向けて形成されるリブ51d(図5参照)と係合することで、下ロータ51を磁気ディスクメディア41と同軸で回動自在に支持する。
また、主プレート11の四つの角部には上下に貫通して、雌ネジが形成されたネジ孔19が形成されている。
インナプレート20の主プレート21は、およそ正方形をなしており、正方形の4つの角部のうち一つの角に相当する部分が磁気ディスクメディア41より一回り大きい円弧の形状(円弧部24)となっている。そして、図2における左奥側には前記した切欠23aが扇形に形成されている。また、円弧部24に連なる一辺(図2における右手前側)には前記した切欠23bが扇形に形成されている。前記したリブ22は、主プレート21の外周縁のうち、円弧部24および切欠23a,23bを除く全周にわたり、上下に突出して形成されている。そして、主プレート21の中央には、上方のセンタコア42を露出して、下方のセンタコア42との連結を可能にするための中央開口部21cが形成されている。
また、主プレート21の3つの角部には、上下に貫通してネジ91のネジ軸部91aが挿通される孔29が形成されている。
上プレート30は、下プレート10とおよそ対称に形成されている。図4に示すように、上プレート30は、およそ正方形の主プレート31に、前記した凹部14a,14a′に対応する凹部34a,34a′と、リブ17に対応するリブ37と、下ロータ支持溝18に対応する上ロータ支持溝38が形成されている。なお、主プレート31の中央に開口は形成されず、側壁13に対応する側壁も形成されていない。
そして、主プレート31の外周縁には、下方に突出するリブ32が、凹部34a,34a′を除く全周にわたって形成されている。また、主プレート31の四つの角部には、ネジ91のネジ軸部91aが貫通する孔39が形成されている。
下ロータ51は、およそ磁気ディスクメディア41と同じリング状の下ロータプレート51aに中央開口部51c、切欠51e,51e′、リブ51d、およびギヤ51fが形成され、下ロータプレート51aの外周縁にシャッタプレート51b,51b′が立設されて構成されている。中央開口部51cは、リブ17に外嵌する円形に形成され、切欠51e,51e′は、凹部14a,14a′に対応する扇形に形成される。また、リブ51dは、下ロータ支持溝18に対応して下ロータプレート51aの下面の外周縁に下方に向けて設けられている。
シャッタプレート51bは、開口部3b,3b′(図3(a)参照)とディスクスタック40とを遮断する遮蔽部材であり、切欠51e,51e′に隣接して下ロータプレート51aの外周縁に沿って立設されている。ギヤ51fは、シャッタ4a,4b(図3(a)参照)を、磁気ディスクカートリッジ1の外部から開閉操作するために係合される部分であり、下ロータプレート51aの外周に、シャッタプレート51bに隣接して所定の範囲に形成されている。
上ロータ52は、下ロータ51とおよそ対称に構成されている。すなわち、下ロータプレート51aと同様な上ロータプレート52aからなり、上ロータプレート52aには、上プレート30のリブ37に外嵌する中央開口部52cと、凹部34a,34a′に対応する切欠52e,52e′と、上ロータ支持溝38に対応するリブ52dとが形成されている。また、上ロータプレート52aの外周縁の切欠52e′に隣接する部分には、下ロータ51のシャッタプレート51bに対応して、シャッタ溝52bが形成されている。シャッタ溝52bと、シャッタプレート51bの上端縁が係合することで、下ロータ51と上ロータ52は一体に回動するようになっている。
上ロータ52は、中央開口部52cが上プレート30のリブ37に外嵌するとともにリブ52dが上ロータ支持溝38に係合することで上プレート30に回動自在に支持されている。なお、上ロータ52は、係止部材53により上プレート30からの脱落が防止されている。係止部材53は、リブ37(図4参照)に内挿される筒部53aと、筒部53aの一端に形成されたフランジ53bを有し、筒部53aが上ロータ52の下側から中央開口部52cに挿通され、リブ37に超音波溶着または接着剤などにより固定されている。
図6に示す拡大断面図のように、下ロータ51の上面、インナプレート20の上下の両面、および上ロータ52の下面は、磁気ディスクメディア41と対向する面であり、それぞれ磁気ディスクメディア41に対向する部分にわたってライナ49が貼り付けられている。ライナ49は、例えばポリエステル繊維やレーヨン/ポリエステル混紡繊維などの不織布などからなる。
次に、下プレート10と、インナプレート20と、上プレート30の積層構造について説明する。
下プレート10のリブ12は、図6に示すように内側が外側に対して一段高く形成されて雄型段部12aを形成している。そして、インナプレート20のリブ22は、最外周で下方に突出した雌型段部22aを形成しており、雄型段部12aの外周と雌型段部22aの内周が嵌合可能になっている。また、ネジ91(図2参照)により下プレート10、インナプレート20、および上プレート30を締結したときには、雄型段部12aの上面と、インナプレート20の下面の対応する部分が密着する設定となっている。このように、下プレート10のリブ12と、インナプレート20のリブ22は、いわゆる印籠嵌合しているため、外部からカートリッジケース2内への塵埃の侵入が防止されている。
同様にして、インナプレート20同士、およびインナプレート20と上プレート30も印籠嵌合により積層されている。すなわち、インナプレート20の上側は、内側が一段高くなった雄型段部22bが形成され、上プレート30のリブ32は、最外周が一段下側に突出した雌型段部32aが形成されている。そして、インナプレート20の雄型段部22bと、上に隣接するインナプレート20の雌型段部22aが印籠嵌合し、また、インナプレート20の雄型段部22bと、上プレート30の雌型段部32aが印籠嵌合して積層されている。このようにして、リブ12,22,32は互いに印籠嵌合して、外部からカートリッジケース2へ塵埃が入ることを防止している。また、下プレート10、インナプレート20、上プレート30の積層と同時にカートリッジケース2の側壁が構成される。
また、前記した雌型段部22aおよび雄型段部22bは、ともに主プレート21からライナ49の厚みより高く突出している。そのため、インナプレート20にライナ49を貼り付けてアセンブリにした後に、このアセンブリを作業台などに置いたとしても、ライナ49が作業台に接することが無く、したがってライナ49が塵埃などで汚染されることがない。
このようなインナプレート20の積層によるカートリッジケース2の構成は、磁気ディスクメディア41の枚数の変更を容易にする。側壁13の高さ変更や、シャッタプレート51bの高さ変更は要するが、主としてインナプレート20の枚数を変更するだけで、カートリッジケース2内に形成される磁気ディスクメディア41の収容部の数を変更できるからである。
次に、磁気ディスクメディア41およびその積層構造について説明する。
磁気ディスクメディア41は、例えばポリエステルなどの樹脂シートに磁性塗料を両面に塗布したものである。
図7に示すように、センタコア42は、金属板をプレスにより絞り成形して略ハット状にしたものである。すなわち、主として円形の底板42aと、底板42aの外周縁から立ち上がる低い円筒状の側壁42bと、側壁42bの上端から外径方向に広がるフランジ42cとから構成されている。底板42aの中心には、センタホール42dが形成され、周縁部にはセンタホール42dを中心に60°間隔で6つの小孔42eが形成されている。
スペーサ43は、隣接するセンタコア42の間に介装されて、センタコア42同士の間隔を保持するとともに、隣接するセンタコア42相互間の回転を係止して、積層された磁気ディスクメディア41が一体になって回転するように機能する。スペーサ43は、樹脂をリング状に成形した本体部43aと、本体部43aに圧入された金属製のピン43bとから構成される。本体部43aには、ピン43bが圧入される小径孔部43cと、小径孔部43cと同軸で僅かに大径である大径孔部43dとからなる貫通孔hが、センタコア42の小孔42eと対応する位置に6つ形成されている。この6つの貫通孔hは、隣接するもの同士の上下が逆になっている。つまり、大径孔部43dが上側に位置する貫通孔h1の両隣の貫通孔h2は、大径孔部43dが下側に位置するように配置されている。
各小径孔部43cには、上側と下側からピン43bが圧入され、ピン43bの一端は大径孔部43dと小径孔部43cの境目に位置し、他端は小径孔部43cの外側へ突出している。大径孔部43dは、隣接するスペーサ43のピン43bの先端の逃げとしての機能を果たす。
このようなスペーサ43は、図5に示すように、隣接するセンタコア42の間に介装される。スペーサ43の下側に突出したピン43bは、スペーサ43の下側のセンタコア42の小孔42eに入り、下側のセンタコア42との相対回転を係止する。下側のセンタコア42のさらに下にスペーサ43がある場合には、下側のスペーサ43における大径孔部43dに入り込むことで、スペーサ43のセンタコア42に対する浮き上がりを防止している。スペーサ43の上側に突出したピン43bは、スペーサ43の上側のセンタコア42の小孔42eに入り、上側のセンタコア42との相対回転を係止する。上側のセンタコア42のさらに上にスペーサ43がある場合には、ピン43bの先端は、上側のスペーサ43における大径孔部43dに入り込む。
なお、最上層のセンタコア42は、上側に回転係止すべきセンタコアが無いため、その上には下側にのみピン43bを突出させた、厚みの薄いトップスペーサ43′が配置される。
以上のように積層された磁気ディスクメディア41、つまりディスクスタック40は、連結軸44、ベアリングボール45、圧縮コイルばね46、およびセンタプレート47により、安定した回転支持がなされている。
図6に示すように、連結軸44は、積層されたセンタコア42の相互間の中心の振れを少なくするとともに、ベアリングボール45および圧縮コイルばね46を保持するためのものであり、軸部44a、ボール保持部44b、およびばね保持部44cからなる。軸部44aは、センタコア42のセンタホール42dに挿通可能な円柱形状からなる。ボール保持部44bは、軸部44aの上端に上側に開口した有底円筒状に形成されている。ボール保持部44bの深さは、ベアリングボール45の半径より大きく、そのためベアリングボール45がボール保持部44bに安定して保持される。ばね保持部44cは、ボール保持部44bの外径側に有底円筒を伏せた形状からなり、軸部44aとばね保持部44cの間の円筒状の空間に圧縮コイルばね46が配置される。なお、連結軸44の長さは任意的であるが、本実施形態では、下から2層目のセンタコア42まで届く長さであり、最下層のセンタコア42のセンタホール42dは、磁気ディスクドライブ60のスピンドル65がロードできるように開いている。
センタプレート47は、上プレート30の内面の中心、つまり、リブ37の内側の平面部分に貼り付けられた滑り部材である。センタプレート47は、例えば、ポリオキシメチレン樹脂、超高分子量ポリエチレンなどの滑り性と耐摩耗性に優れた材料から構成することができる。
ベアリングボール45は、例えばボールベアリングに使用される鋼製の球体からなるが、滑り性、耐摩耗性に優れた樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリオキシメチレン樹脂などにより構成しても良い。ベアリングボール45は、連結軸44のボール保持部44b内に配置されて、ボール保持部44bの底面および上プレート30の内面の中心、つまりセンタプレート47と点接触により当接して、ディスクスタック40を回転支持する。
圧縮コイルばね46は、一端(上端)が連結軸44のばね保持部44cに保持され、他端(下端)が最上層のセンタコア42の上面に当接して、積層されたセンタコア42を下プレート10側、つまり磁気ディスクドライブ60のスピンドル65側へ付勢している。これにより、センタコア42は、カートリッジケース2の中でがたつくことがなく、磁気ディスクメディア41の回転時の振れが防止される。
次に、磁気ディスクドライブ60について説明する。
磁気ディスクカートリッジ1に対し、データの記録、再生を行う磁気ディスクドライブ60は、図5に示すように、スピンドル65により、ディスクスタック40を回転させる。スピンドル65は、磁力により最下層のセンタコア42を吸着するとともに、センタコア42のセンタホール42dに入り込むことで、ディスクスタック40との軸合わせをする。この際、スピンドル65が、圧縮コイルばね46の付勢力に抗してセンタコア42を若干持ち上げるので、図5、図6に示すように、各磁気ディスクメディア41は、下ロータ51とインナプレート20、上下のインナプレート20同士、またはインナプレート20と上ロータ52の各間に形成される空間の中央に位置する。
磁気ディスクドライブ60の磁気ヘッド63a,63bは、スイングアーム62a,62bの先端に設けられている。磁気ヘッド63a,63bは、各磁気ディスクメディア41の両面に配置されている。
以上のような磁気ディスクカートリッジ1は、図3(a)に示すように、不使用時は、シャッタ4a,4bを図中左回りに回動させて開口部3b,3b′を閉塞しておくことで、内部への塵埃の侵入を防止することができる。そして、使用時には、図3(b)に示すように磁気ディスクドライブ60に装填する際に、磁気ディスクドライブ60のシャッタオープンギヤ67が、溝13aに嵌って案内されてギヤ51fと噛合し、シャッタ4a,4bを図中右回りへ回動させる。
そして、スピンドル65が回転することで、ディスクスタック40が回転する。その後、左右のアクチュエータ61a,61bにより駆動されることでスイングアーム62a,62bが回動して、磁気ヘッド63a,63bが磁気ディスクメディア41,41,…の上に移動される。
ここで、図5に示すように、左側のアクチュエータ61aの2つのスイングアーム62a,62aと右側のアクチュエータ61bの3つのスイングアーム62b,62b,62bは、上下方向に対して1枚の磁気ディスクメディア41を隔てて交互に(互い違いとなる位置に)配置されて回転軸72a,72bに取り付けられている。このため、アクチュエータ61a,61bにより回転軸72a,72bを回転駆動し、スイングアーム62a,62bの先端に設けられた磁気ヘッド群64a,64bを開口部3b,3b′を介してカートリッジケース2内にロードしたときには、下から2番目、4番目に位置する磁気ディスクメディア41の両面に磁気ヘッド63aが配置されるとともに、下から1番目、3番目、5番目に位置する磁気ディスクメディア41の両面に磁気ヘッド63bが配置される。
従って、本実施の形態によれば、各磁気ヘッド63a,63b全てをスイングアーム62a,62bを介して同一の回転軸72a(72b)に取り付けた場合と比較して、各磁気ヘッド63a間および各磁気ヘッド63b間の間隔を広げることができ、これら各磁気ヘッド63a同士および各磁気ヘッド63b同士を干渉させることなく、各磁気ヘッド63a,63bを複数の記録ディスクメディア41に対して円滑にロードさせることができ、磁気ディスクメディア41に対しデータの記録および/または再生を正確に行うことができる。そして、磁気ディスクメディア41同士の間隔を広げる必要がなくなり、磁気デスクカートリッジ1の小型化を図ることができる。
また、磁気ヘッド63a,63bで、磁気ディスクメディア41にデータを記録する場合には、図示せぬ制御回路により磁気ヘッド63a,63bへ信号を送ることで磁気ディスクメディア41にデータが記録され、磁気ディスクメディア41からデータを再生する場合には、磁気ディスクメディア41上の磁界変化を磁気ヘッド63a,63bで検知して、信号が出力される。
このとき、ライナ49が適宜磁気ディスクメディア41に触れることで磁気ディスクメディア41上の塵埃が除去される。
磁気ディスクカートリッジ1の使用後は、磁気ヘッド63a,63bがカートリッジケース2からアンロードした後、磁気ディスクカートリッジ1をイジェクトすることで、シャッタオープンギヤ67によりギヤ51fが駆動されてシャッタ4a,4bが開口部3b,3b′を閉じる。
このように磁気ディスクカートリッジ1は、複数の磁気ディスクメディア41を有することから、複数の磁気ヘッド63a,63bで同時にデータにアクセスすることで、データ転送を高速で行うことができる。
また、インナプレート20を積み上げていくことでカートリッジケース2が構成されるために、磁気ディスクメディア41を異なる枚数にする仕様変更が容易である。そして、磁気ディスクカートリッジ1の組立時には、磁気ディスクメディア41をインナプレート20や、下プレート10に組み付けた下ロータ51上に載せて取り扱うことができるため、磁気ディスクメディア41に触れる機会を減らし、品質をより安定させることができる。
そして、インナプレート20は、下プレート10もしくはインナプレート20の上に積層され、固定されていることから、磁気ディスクメディア41との平行性を高くでき、磁気ディスクメディア41の回転を安定させることができ、磁気ディスクメディア41の高速回転、ひいてはデータ転送の高速化も可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。例えば、実施形態においては、カートリッジケース2に2つの開口部3b,3b′を設け、これら2つの開口部3b,3b′にそれぞれ磁気ヘッド群64a,64bをロード、アンロードさせる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す変形例のように、磁気ディスクカートリッジ1′に開口部3′を1個設け、この開口部3′を介して磁気ディスクドライブ60′の磁気ヘッド群64a′,64b′をロード、アンロードさせるようにしてもよい。
また、例えば、実施形態においては、磁気ヘッド群64a,64bを複数の磁気ヘッド63a,63bからなるものとして説明したが、本発明はこれに限らず、磁気ヘッド群64a,64bをそれぞれ一対の磁気ヘッドユニットにより構成してもよい。
また、例えば、実施形態においては、記録ディスクメディアとして磁気ディスクメディア41を適用したが、光によりデータを記録する光ディスクメディアの場合にも同様に適用することができる。
また、実施形態においては、下プレート10、インナプレート20、上プレート30をネジ91により締結固定したが、接着、溶着により一体に固定することも可能である。
一実施形態に係るディスクドライブおよび磁気ディスクカートリッジを示す斜視図である。 一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの分解斜視図である。 一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの外観斜視図の(a)シャッタを閉じた状態、および(b)シャッタを開けた状態を示す。 上プレートの内面を示す斜視図である。 磁気ディスクドライブに装填した磁気ディスクカートリッジの図3(a)におけるV−V断面図である。 磁気ディスクドライブに装填した磁気ディスクカートリッジの図4(a)におけるVI−VI部分拡大断面図である。 磁気ディスクメディアの積層構造を示す分解斜視図である。 本発明の変形例に係るディスクドライブおよび磁気ディスクカートリッジを示す斜視図である。
符号の説明
1,1′ 磁気ディスクカートリッジ
2 カートリッジケース
3b,3b′ 開口部
4a,4b シャッタ
23a,23b,51e,51e′ 切欠
40 ディスクスタック
41 磁気ディスクメディア
42 センタコア(回転体)
43 スペーサ
44 連結軸
45 ベアリングボール
47 センタプレート
49 ライナ
51 下ロータ
52 上ロータ
60,60′ 磁気ディスクドライブ
61a,61b アクチュエータ
62a,62b スイングアーム
63a,63b 磁気ヘッド
64a,64a′,64b,64b′ 磁気ヘッド群
65 スピンドル

Claims (3)

  1. フレキシブルな複数の記録ディスクメディアをカートリッジケース内に一体回転可能に収納した記録ディスクカートリッジの前記記録ディスクメディアに対しデータの記録および/または再生をヘッドにより行うディスクドライブであって、
    前記ヘッドは前記記録ディスクメディアを挟む一対のヘッドユニットを単位として配設され、
    互いに隣接する前記記録ディスクメディアに配設される前記各ヘッドユニットは、前記記録ディスクメディアの回転方向に互いにずらして配設されたことを特徴とするディスクドライブ。
  2. 前記ヘッドユニットは、複数のヘッドユニットが一つの軸で回転支持されて成るヘッド群として配設され、このヘッド群を複数有することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ。
  3. 記録ディスクメディアを挟む一対のヘッドユニットを一つの軸で複数支持して成るヘッド群を複数有するディスクドライブによりデータの記録および/または再生が行われる記録ディスクカートリッジであって、
    複数のフレキシブルな前記記録ディスクメディアと、
    前記記録ディスクメディアを一体回転可能に保持する回転体と、
    前記記録ディスクメディアおよび前記回転体を収容するカートリッジケースとを備え、
    前記カートリッジケースは、前記複数のヘッド群に対応して前記各ヘッド群がロードされる開口部が形成されているとともに、これらの開口部を開閉するシャッタを備えることを特徴とする記録ディスクカートリッジ。
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