JP2006073128A - 記録ディスクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のフレキシブルな記録ディスクメディアを収納した記録ディスクカートリッジを簡易に構成できるようにする。
【解決手段】 カートリッジケース2を、磁気ディスクメディア41に平行な下壁を構成する下プレート10と、下プレート10の上に回動可能に配置されて複数の磁気ディスクメディア41を仕切るインナプレート20,20′と、下プレートの上に固定されてカートリッジケース2の上壁を構成する上プレート30とを備えて構成する。また、インナプレート20,20′の周縁部には所定範囲にわたってシャッタとしての機能を有する周壁22を設け、周壁22がカートリッジケースの開口部に望む第1の状態と、周壁22が前記開口部から外れる第2の状態との間でインナプレート20,20′を回動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フレキシブルな記録ディスクメディアを複数備えた記録ディスクカートリッジに関する。
従来、ポリエステルシートなどのフレキシブルな素材からなる円盤状の支持体の両面に磁性層を形成したフレキシブルな磁気ディスクメディアが知られている。この磁気ディスクメディアは、磁気テープに比べるとデータへのアクセスが速いというメリットがある一方で、記録面積が小さいことから記憶容量が小さいというデメリットがある。
このようなフレキシブルな磁気ディスクメディアのデメリットを解決するため、従来、一つのカートリッジケースに複数枚の磁気ディスクメディアを収納した磁気ディスクカートリッジが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、フレキシブルな磁気ディスクメディアは、メディア自身の剛性が低いため、回転させると記録面に垂直な方向に振れやすいという問題がある。そのため、前記した特許文献1に記載の発明においては、各磁気ディスクメディアをシャッタにより挟んだ構成としている。このように磁気ディスクメディアの近傍に剛性が高いシャッタなどの板部材を配置することにより、磁気ディスクメディアが回転にともない板部材に沿うので、記録面を安定させることができる。
特開2004−22011号公報(段落0011〜0030、図3)
しかしながら、前記した特許文献1の磁気ディスクカートリッジは、前記した板部材を1枚の磁気ディスクメディアに対して4枚配置した可動なシャッタ部材から構成しているため、構造が複雑であり、部品点数が増えるばかりか、組立工数が増え、コストが増大する虞れがあるという問題がある。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、部品点数を減らすことができ、簡素な構造からなり、組立性、生産性に優れてコストを削減できるようにした記録ディスクカートリッジを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明の記録ディスクカートリッジは、フレキシブルな複数の記録ディスクメディアをカートリッジケース内に一体回転可能に収納した記録ディスクカートリッジであって、前記カートリッジケースは、前記記録ディスクメディアに平行な下壁を構成する下プレートと、前記下プレートの上に固定されて前記カートリッジケースの上壁を構成する上プレートと、前記下プレートおよび前記上プレートの間で回動可能に積層されて前記複数の記録ディスクメディアを仕切る複数のインナプレートとを備え、前記インナプレートの周縁部には、上向きに立ち上がり、前記複数の記録ディスクメディア間の間隔を保つと共に、前記複数の記録ディスクメディアに対する防塵用のシャッタを構成する周壁が所定範囲にわたって設けられ、前記カートリッジケースには、前記記録ディスクメディアに対しデータの記録および/または再生を行うヘッドをロード/アンロードさせるための開口部を設け、前記インナプレートは、前記周壁が前記開口部に臨む位置におかれる第1の状態と、前記周壁が前記開口部から外れる位置におかれる第2の状態との間で回動することを特徴とする記録ディスクカートリッジである。
このような構成により、インナプレートの周縁部に立設した周壁がカートリッジケースに設けられた開口部に臨む第1の状態におかれたときは、前記周壁がシャッタとなってインナプレートが仕切るディスクメディアをカートリッジケースの外部と遮断することができ、ディスクメディアに塵埃等の異物が侵入するのを防止することができる。つまり、周壁は、記録ディスクメディア間の間隔を保つと共に、不使用時に複数の記録ディスクメディアに対して塵埃が侵入するのを防止する防塵壁(シャッタ)を構成するものである。また、周壁が開口部から外れる第2の状態におかれるときは、開口部を介してヘッドを記録ディスクメディアに対してロード/アンロードさせることができる。
また、本発明の記録ディスクカートリッジは、インナプレートと下プレートとの対向面に、前記インナプレートを前記下プレートに対して前記第1の状態に保持するための凹凸係合部を設けたことを特徴とする記録ディスクカートリッジである。
このような構成により、凹凸係合部によってインナプレートの周壁がカートリッジケースの開口部に臨む位置にインナプレートを確実に保持することができる。
さらに、本発明の記録ディスクカートリッジは、インナプレートの周縁部に、ディスクドライブ側のギアに噛合して、前記インナプレートを第1の状態と第2の状態との間で回動させるギヤを設けることを特徴とする記録ディスクカートリッジである。
このような構成により、ディスクドライブ側のギヤにインナプレート側のギヤを、例えば直接的に噛合させることができ、インナプレートを第1の状態から第2の状態へ、または第2の状態から第1の状態へと円滑にかつ正確に回動させることができる。
本発明によれば、下プレート、インナプレート、上プレートを積み上げていくと共にインナプレートの周縁部にはシャッタとしての機能を有する周壁を設ける形でカートリッジケースが構成されるので、部品の共通化により、部品点数を削減して全体の構造を簡素化でき、組立性、生産性を高め、コストを削減することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態においては、記録ディスクメディアの一例として磁気ディスクメディアを採用した場合について説明する。
図1は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの分解斜視図であり、図2は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジと磁気ディスクドライブを示す分解図である。
図3は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジを磁気ディスクドライブ内に収納した状態を示す図面であり、図4は、図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。図5は、一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの外観斜視図の(a)開口部をインナプレートの周壁で閉じた状態、および(b)開口部を開けた状態を示している。図6は、一実施形態に係るインナプレートを単体で示す斜視図であり、図7は、磁気ディスクドライブに装填した磁気ディスクカートリッジの図5(b)における矢示VII−VII方向からみた断面図である。図8は、図7の部分拡大図であり、図9は、磁気ディスクメディアの積層構造を示す分解斜視図である。図10は、本発明の変形例に係る磁気ディスクカートリッジを示す図面で、(a)は、磁気ディスクカートリッジを図3と同一方向からみた図面、(b)は、図(a)中の矢示b−b方向からみた部分拡大断面図、図(c)は、インナプレートを単体で示す斜視図、図(d)は、カートリッジケースを単体で示す斜視図である。
図1に示すように、記録ディスクカートリッジの一例である磁気ディスクカートリッジ1は、下壁を構成する下プレート10と、1枚のインナプレート20′と、複数枚、例えば4枚のインナプレート20と、蓋体52と、上壁を構成する上プレート30とを順に積層すると共に、下プレート10と上プレート30を溶着、接着等で固定し、さらにインナプレート20とインナプレート20′同士、各インナプレート20同士およびインナプレート20と蓋体52とを、後記する位置決めピン26および位置決め穴27を介して係合することでカートリッジケース2(図5(a)参照)が構成されている。そして、インナプレート20,20′同士の間、インナプレート20同士の間、およびインナプレート20と蓋体52の間のそれぞれには磁気ディスクメディア41が配置されている。磁気ディスクメディア41は中央に開口部41aを有する円盤形状であり、開口部41aの縁に金属製のセンタコア42が貼り付けられている。そして、センタコア42同士がスペーサ43,43′により係合して5枚の磁気ディスクメディア41(この積層・一体化された磁気ディスクメディア41をディスクスタック40とする)を一体に回転するようになっている。
各インナプレート20,20′には、円板状の主プレート21の外周縁に沿って上向きに立ち上がる円弧状の周壁22が後記する切欠23を除いた範囲にわたって形成されている。インナプレート20,20′の図1における右手前側の一部には、磁気ヘッド61c(図7参照)が磁気ディスクメディア41上に移動しやすいように扇形状をなす切欠23が形成されている。この切欠23の部分は、前記した周壁22が形成されていない。また、図5(b)に示すように、カートリッジケース2の側面には、後記するアクチュエータ61をカートリッジケース2内にロード/アンロードさせるための開口部3が形成される。この開口部3は、ディスクスタック40と同軸に回動する各周壁22により開閉される
次に、各部材についてより詳細に説明する。
下プレート10は、主として略正方形の主プレート11の外周縁に、側壁13が形成されて構成されている。側壁13は、主プレート11の4辺のうち、3辺と残りの1辺(右手前側の1辺)11aの3分の1程度の範囲に亘って立設されており、およそインナプレート20,20′を積み重ねた高さで形成されている。そして、この残りの1辺11aの3分の2程度の範囲には側壁13が形成されずに開口14となっている。
また、下プレート10のうち図1における左手前側の一辺11bに沿って設けられた側壁13の中央略3分の1の範囲は、後記するインナプレート20′のギヤ20fが露出できるように開口部3の一部を構成する開口15が形成されている。また、当該一辺11b側の側壁13の外側には、開口15に連なって下プレート10の外周に沿った溝13aが形成されている。溝13aは、磁気ディスクドライブ60のシャッタオープンギヤ67(図5(a)参照)がギヤ20fに係合すべく図5(a)の矢印Arで示す方向へロードして開口15へ入り込む通路となっている。
主プレート11の中央には、最下層の磁気ディスクメディア41に設けられるセンタコア42を露出させるための円形の開口部16が形成されている。開口部16の上側の縁には、インナプレート20′の中央に形成された中央開口部21cが外嵌するリブ17が全周にわたって形成されている。このリブ17は、インナプレート20′を回動自在に支持する。また、主プレート11には、図3および図4に示すように、開口部16の周囲に周方向に間隔をおいて4個の係合凹部である半球形状をなす係合穴11d,11d,…が凹設されている。
インナプレート20の主プレート21の外周形状は、およそ磁気ディスクメディア41より一回り大きな円弧形状(円弧部24)となっている。そして、主プレート21には円弧部24に連なる扇形の切欠23が形成されている。前記した周壁22は、主プレート21の外周縁のうち、切欠23を除く円弧部24の全周にわたり、上向きに立ち上がるように形成されている。このため、インナプレート20は、周壁22の内側の空間がおよそ円筒の形状となる凹部25となり、この凹部25には磁気ディスクメディア41が収容される。そして、主プレート21の中央には、上方のセンタコア42を露出して、下方のセンタコア42との連結を可能にするための中央開口部21cが形成されている。また、インナプレート20′についても、インナプレート20と同様に、周壁22、切欠23、円弧部24および凹部25を有している。また、このインナプレート20′の円弧部24には、ギヤ20fが設けられている。
また、インナプレート20′の主プレート21の下面(主プレート11との対向面)には、図3および図4に示すように、中央開口部21c(図1参照)の周囲に周方向に間隔をおいて4個の半球形をなす係合凸部である係合突起21d,21d,…が形成されている。そして、図2および図5(a)に示すように、周壁22がカートリッジケース2の開口部3と対応した第1の状態(シャッタが閉まった位置)におかれたときは、圧縮コイルばね46(図1参照)のばね力により係合突起21dが係合穴11d内に係合(嵌合)した状態に保持される。また、図3および図5(b)に示すように、インナプレート20,20′が図2および図5(b)の状態から右方向に回転したときには、係合突起21dが圧縮コイルばね46のばね力に抗して係合穴11dから外れて下プレート10に乗り上げ、周壁22が開口部3から外れる第2の状態におかれる。
さらに、図8に示すように、インナプレート20および蓋体52の下面の外周部には、磁気ディスクメディア41の回転方向に等間隔に離間して複数の位置決めピン26,26,…が突設されている。また、インナプレート20,20′の周壁22の上端面には、前記各位置決めピン26と対応した位置にそれぞれ位置決め穴27,27,…が凹設されている。そして、各位置決めピン26をそれぞれ各位置決め穴27に嵌合することにより、インナプレート20,20′および蓋体52は磁気ディスクメディア41の回転方向に対して切欠23,52eがそろうように位置決めされ、積層されている。
ここで、インナプレート20,20′の周壁22は、前記したように各インナプレート20,20′を積層して固定することにより、開口部3(図5(a)参照)とディスクスタック40とを遮断するシャッタとしての機能を有し、外部からカートリッジケース2へ塵埃が入ることを防止している。
インナプレート20′のギヤ20fは、シャッタである周壁22(図2、図3、図5(a),(b)参照)を、磁気ディスクカートリッジ1の外部から開閉操作するために係合される部分であり、インナプレート20′の外周に、所定の範囲に亘って形成されている。なお、主プレート31の中央に開口は形成されず、側壁13に対応する側壁も形成されていない。
蓋体52は、インナプレート20とほぼ同様の形状を有している。すなわち、インナプレート20の主プレート21と同様な蓋体プレート52aからなり、蓋体プレート52aには、上プレート30のリブ37に外嵌する中央開口部52cと、切欠23に対応する切欠52eとが形成されている。
蓋体52は、中央開口部52cが上プレート30のリブ37に外嵌することで上プレート30に回動自在に支持されている。なお、蓋体52は、係止部材53により上プレート30からの脱落が防止されている。係止部材53は、リブ37(図3参照)に内挿される筒部53aと、筒部53aの一端に形成されたフランジ53bを有し、筒部53aが蓋体52の下側から中央開口部52cに挿通され、リブ37に超音波溶着または接着剤などにより固定されている。
図8に示す拡大断面図のように、インナプレート20′の上面、インナプレート20の上下の両面、および蓋体52の下面は、磁気ディスクメディア41と対向する面であり、それぞれ磁気ディスクメディア41に対向する部分にわたってライナ49が貼り付けられている。
ライナ49は、例えばポリエステル繊維やレーヨン/ポリエステル混紡繊維などの不織布などからなる。なお、インナプレート20,20′の周壁22は、主プレート21からライナ49の厚みより高く突出している。そのため、インナプレート20,20′にライナ49を貼り付けてアセンブリにした後に、このアセンブリを作業台などに置いたとしても、ライナ49が作業台に接することが無く、したがってライナ49が塵埃などで汚染されることがない。
次に、磁気ディスクメディア41およびその積層構造について説明する。
磁気ディスクメディア41は、例えばポリエステルなどの樹脂シートに磁性塗料を両面に塗布したものである。
図9に示すように、センタコア42は、金属板をプレスにより絞り成形して略ハット状にしたものである。すなわち、主として円形の底板42aと、底板42aの外周縁から立ち上がる低い円筒状の側壁42bと、側壁42bの上端から外径方向に広がるフランジ42cとから構成されている。底板42aの中心には、センタホール42dが形成され、周縁部にはセンタホール42dを中心に60°間隔で6つの小孔42eが形成されている。
スペーサ43は、隣接するセンタコア42の間に介装されて、センタコア42同士の間隔を保持するとともに、隣接するセンタコア42相互間の回転を係止して、積層された磁気ディスクメディア41が一体になって回転するように機能する。スペーサ43は、樹脂をリング状に成形した本体部43aと、本体部43aに圧入された金属製のピン43bとから構成される。本体部43aには、ピン43bが圧入される小径孔部43cと、小径孔部43cと同軸で僅かに大径である大径孔部43dとからなる貫通孔hが、センタコア42の小孔42eと対応する位置に6つ形成されている。この6つの貫通孔hは、隣接するもの同士の上下が逆になっている。つまり、大径孔部43dが上側に位置する貫通孔h1の両隣の貫通孔h2は、大径孔部43dが下側に位置するように配置されている。
各小径孔部43cには、上側と下側からピン43bが圧入され、ピン43bの一端は大径孔部43dと小径孔部43cの境目に位置し、他端は小径孔部43cの外側へ突出している。大径孔部43dは、隣接するスペーサ43のピン43bの先端の逃げとしての機能を果たす。
このようなスペーサ43は、図7に示すように、隣接するセンタコア42の間に介装される。スペーサ43の下側に突出したピン43bは、スペーサ43の下側のセンタコア42の小孔42e(図9参照)に入り、下側のセンタコア42との相対回転を係止する。下側のセンタコア42のさらに下にスペーサ43がある場合には、下側のスペーサ43における大径孔部43dに入り込むことで、スペーサ43のセンタコア42に対する浮き上がりを防止している。スペーサ43の上側に突出したピン43bは、スペーサ43の上側のセンタコア42の小孔42eに入り、上側のセンタコア42との相対回転を係止する。上側のセンタコア42のさらに上にスペーサ43がある場合には、ピン43bの先端は、上側のスペーサ43における大径孔部43dに入り込む。
なお、最上層のセンタコア42は、上側に回転係止すべきセンタコアが無いため、その上には下側にのみピン43bを突出させた、厚みの薄いトップスペーサ43′が配置される。
以上のように積層された磁気ディスクメディア41、つまりディスクスタック40は、連結軸44、ベアリングボール45、圧縮コイルばね46、およびセンタプレート47により、安定した回転支持がなされている。
図5に示すように、連結軸44は、積層されたセンタコア42の相互間の中心の振れを少なくするとともに、ベアリングボール45および圧縮コイルばね46を保持するためのものであり、軸部44a、ボール保持部44b、およびばね保持部44cからなる。軸部44aは、センタコア42のセンタホール42dに挿通可能な円柱形状からなる。ボール保持部44bは、軸部44aの上端に上側に開口した有底円筒状に形成されている。ボール保持部44bの深さは、ベアリングボール45の半径より大きく、そのためベアリングボール45がボール保持部44bに安定して保持される。ばね保持部44cは、ボール保持部44bの外径側に有底円筒を伏せた形状からなり、軸部44aとばね保持部44cの間の円筒状の空間に圧縮コイルばね46が配置される。なお、連結軸44の長さは任意的であるが、本実施形態では、下から2層目のセンタコア42まで届く長さであり、最下層のセンタコア42のセンタホール42dは、磁気ディスクドライブのスピンドル65が進入できるように開いている。
センタプレート47は、上プレート30の内面の中心、つまり、リブ37の内側の平面部分に貼り付けられた滑り部材である。センタプレート47は、例えば、ポリオキシメチレン樹脂、超高分子量ポリエチレンなどの滑り性と耐摩耗性に優れた材料から構成することができる。
ベアリングボール45は、例えばボールベアリングに使用される鋼製の球体からなるが、滑り性、耐摩耗性に優れた樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリオキシメチレン樹脂などにより構成しても良い。ベアリングボール45は、連結軸44のボール保持部44b内に配置されて、ボール保持部44bの底面および上プレート30の内面の中心、つまりセンタプレート47と点接触により当接して、ディスクスタック40を回転支持する。
圧縮コイルばね46は、一端(上端)が連結軸44のばね保持部44cに保持され、他端(下端)が最上層のセンタコア42の上面に当接して、積層されたセンタコア42を下プレート10側、つまり磁気ディスクドライブのスピンドル65側へ付勢している。これにより、センタコア42は、カートリッジケース2の中でがたつくことがなく、磁気ディスクメディア41の回転時の振れが防止される。
磁気ディスクカートリッジ1に対し、データの記録、再生を行う磁気ディスクドライブ60は、図7に示すように、スピンドル65により、ディスクスタック40を回転させる。スピンドル65は、磁力により最下層のセンタコア42を吸着するとともに、センタコア42のセンタホール42dに入り込むことで、ディスクスタック40との軸合わせをする。この際、スピンドル65が、圧縮コイルばね46の付勢力に抗してセンタコア42を若干持ち上げるので、図7、図8に示すように、各磁気ディスクメディア41は、下ロータ51とインナプレート20′、上下のインナプレート20同士、またはインナプレート20と蓋体52の各間に形成される空間の中央に位置する。
次に、本実施形態に用いる磁気ディスクドライブ60について説明する。
図2に示すように、磁気ディスクドライブ60は、箱型状をなし、カートリッジケース2(図5参照)を収容するための略四角形の収容空間である収容凹部60aが形成されている。また、この収容凹部60aの底面にはスピンドル65が設けられている。また、収容凹部60aの図2中の左側面には、シャッタオープンギヤ60bが設けられている。さらに、収容凹部60aよりも図2中の手前側には、アクチュエータ61が設けられている。そして、アクチュエータ61は、回転軸61aと、一端側が回転軸61aに取り付けられて他端側が二又状に分岐して延びた5本のスイングアーム61dと、これらスイングアーム61dの他端側に磁気ディスクメディア41を挟んで互いに対向して設けられた5対の磁気ヘッド61cとにより構成されている。
以上のような磁気ディスクカートリッジ1は、図2および図5(a)に示すように、不使用時は、シャッタとしての機能を有する各インナプレート20,20′の周壁22を図中左回りに回動させて開口部3を閉塞しておくことで、内部への塵埃の侵入を防止することができる。そして、使用時には、図3および図5(b)に示すように磁気ディスクドライブ60に装填する際に、磁気ディスクドライブ60のシャッタオープンギヤ60bが、溝13aに嵌って案内されてギヤ20fと噛合し、周壁22を図中右回りへ回動させる。
そして、スピンドル65が回転することで、ディスクスタック40が回転する。その後、アクチュエータ61により駆動されることでスイングアーム61dが回動して、磁気ヘッド61cが磁気ディスクメディア41の上に移動される。
磁気ヘッド61cで、磁気ディスクメディア41にデータを記録する場合には、図示せぬ制御回路により磁気ヘッド61cへ信号を送ることで磁気ディスクメディア41にデータが記録され、磁気ディスクメディア41からデータを再生する場合には、磁気ディスクメディア41上の磁界変化を磁気ヘッド61cで検知して、信号が出力される。
このとき、ライナ49が適宜磁気ディスクメディア41に触れることで磁気ディスクメディア41上の塵埃が除去される。
磁気ディスクカートリッジ1の使用後は、磁気ヘッド61cがカートリッジケース2からアンロードした後、磁気ディスクカートリッジ1をイジェクトすることで、シャッタオープンギヤ67によりギヤ20fが駆動されて各周壁22が開口部3を閉じる。
このように磁気ディスクカートリッジ1は、複数の磁気ディスクメディア41を有することから、複数の磁気ヘッド61cで同時にデータにアクセスすることで、データ転送を高速で行うことができる。
さらに、本実施形態では、インナプレート20,20′の周縁部に沿って周壁22を設け、これら各インナプレート20,20′を積層して固定する構成としたので、周壁22が開口部3(図5(a)参照)に臨む第1の状態におかれたときには、シャッタである周壁22が開口部3を閉じてディスクスタック40を開口部3から遮断でき、ディスクスタック40側への塵埃の侵入を防止できる。従って、磁気ディスクカートリッジ1の構造を簡素化でき、部品の組立性、生産性に優れた磁気ディスクカートリッジ1を提供することができる。また、周壁22が開口部3から外れた第2の状態におかれたときには、切欠23が開口部3に臨むようになり、磁気ヘッド61cを磁気ディスクメディア41の両面に円滑にロードすることができ、磁気ディスクメディア41に記憶したデータに正確にアクセスすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。例えば、実施形態においては、下プレート10とインナプレート20′との対向面に半球形の係合突起21dと円形の係合穴11dを設ける場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図10に示すように、円弧状の係合突起21d′と円弧状の係合穴11d′を追加して設ける構成としてもよい。また、係合突起21d′および係合穴11b′のみを用いる構成としてもよい。
また、実施形態においては、記録ディスクメディアとして磁気ディスクメディア41を適用したが、光によりデータを記録する光ディスクメディアの場合にも同様に適用することができる。
さらに、実施形態においては、下プレート10、インナプレート20、上プレート30を接着、溶着により固定したが、ネジ等を用いて締結固定する構成としてもよい。
一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの分解斜視図である。 一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジと磁気ディスクドライブを示す分解図である。 一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジを磁気ディスクドライブ内に収納した状態を示す図面である。 図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 一実施形態に係る磁気ディスクカートリッジの外観斜視図の(a)開口部をインナプレートの周壁で閉じた状態、および(b)開口部を開けた状態を示している。 一実施形態に係るインナプレートを単体で示す斜視図である。 磁気ディスクドライブに装填した磁気ディスクカートリッジの図5(b)における矢示VII−VII方向からみた断面図である。 図7の部分拡大図である。 磁気ディスクメディアの積層構造を示す分解斜視図である。 本発明の変形例に係る磁気ディスクカートリッジを示す図面で、(a)は、磁気ディスクカートリッジを図3と同一方向からみた図面、(b)は、係合突起が係合穴から外れた状態を、図(a)中の矢示b−b方向からみた部分拡大断面図、図(c)は、インナプレートを単体で示す斜視図、図(d)は、カートリッジケースを単体で示す斜視図である。
符号の説明
1 磁気ディスクカートリッジ
2 カートリッジケース
3 開口部
10 下プレート
20,20′ インナプレート
22 周壁
23 切欠
30 上プレート
40 ディスクスタック
41 磁気ディスクメディア
52 蓋体
61 アクチュエータ
61d スイングアーム
61c 磁気ヘッド

Claims (3)

  1. フレキシブルな複数の記録ディスクメディアをカートリッジケース内に一体回転可能に収納した記録ディスクカートリッジであって、
    前記カートリッジケースは、前記記録ディスクメディアに平行な下壁を構成する下プレートと、前記下プレートの上に固定されて前記カートリッジケースの上壁を構成する上プレートと、前記下プレートおよび前記上プレートの間で回動可能に積層されて前記複数の記録ディスクメディアを仕切る複数のインナプレートとを備え、
    前記インナプレートの周縁部には、上向きに立ち上がり、前記複数の記録ディスクメディア間の間隔を保つと共に、前記複数の記録ディスクメディアに対する防塵用のシャッタを構成する周壁が所定範囲にわたって設けられ、前記カートリッジケースには、前記記録ディスクメディアに対しデータの記録および/または再生を行うヘッドをロード/アンロードさせるための開口部を設け、
    前記インナプレートは、前記周壁が前記開口部に臨む位置におかれる第1の状態と、前記周壁が前記開口部から外れる位置におかれる第2の状態との間で回動することを特徴とする記録ディスクカートリッジ。
  2. 前記インナプレートと前記下プレートとの対向面に、前記インナプレートを前記下プレートに対して前記第1の状態に保持するための凹凸係合部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の記録ディスクカートリッジ。
  3. 前記インナプレートの周縁部には、ディスクドライブ側のギアに噛合して、前記インナプレートを前記第1の状態と前記第2の状態との間で回動させるギヤを設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録ディスクカートリッジ。
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