JP2006085723A - 電子マネー管理システム、電子マネー管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カードID及びイシュアIDを記録してなるユーザカードに電子マネーを補充する入金端末装置30、ユーザカードから利用した電子マネーを減額する加盟店端末装置30等と通信できるように、インターネットNに電子マネー管理サーバ10を接続する。電子マネー管理サーバ10は、電子マネーの補充時には、入金端末装置30から入金額とイシュアIDとを取得し、入金額をイシュア毎に集計する。そして、集計された入金額の現金のイシュアへの受け渡しを行う。また、電子マネーの利用時には、加盟店端末装置50から利用額と加盟店のID及びイシュアIDを取得し、利用額をイシュア及び加盟店毎に集計する。そして、集計された利用額の現金の該当イシュアと該当加盟店との間の受け渡しを行う。
【選択図】図1
Description
例えば、ICカードを用いたプリペイド型の電子マネーでは、ユーザが保有するICカードに予め所定額の電子マネーを記録しておき、これを店舗で適宜利用(電子マネーが表す金額的価値を現金に代えて費消すること、以下同じ)することができるようになっている。ICカードには、専用の電子マネー補充装置にユーザが現金を投入することによって、その現金に対応する金銭的価値の電子マネーが補充される。
ICカードは、イシュア毎に発行されるのが一般的である。通常は、電子マネー補充装置やICカードに記録されている電子マネーを減額する電子マネー減額装置もイシュア毎に設置される。ICカードの発行に際しては、そのICカードに固有のカードIDを付与し、これをイシュア側で管理する。イシュアは、また、電子マネー補充装置を通じて発行した電子マネーの発行高等も管理している。
補充先となる記録媒体の媒体識別情報、イシュア識別情報及び電子マネーの補充情報をいずれかの前記電子マネー補充手段から前記通信路を通じて取得する情報取得手段と、この情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの補充情報に基づいて前記補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理手段と、を備えたことを特徴とする。
「電子マネーの補充情報」とは補充の事実及びその金銭的価値を特定するための情報をいう。このような構成の電子マネー管理システムにより、イシュア毎に異なる電子マネーであっても任意の記録媒体に補充することができ、且つ補充された電子マネーが利用可能であることを保証することができる。
「電子マネーの減額情報」とは減額の事実及びその金銭的価値を特定するための情報をいう。このような構成の電子マネー管理システムにより、イシュア毎に異なる電子マネーであっても任意の電子マネー減額手段から減額することができ、且つ減額された電子マネーによる金銭的価値が店舗に届くことを保証することができる。
金銭的価値をもつ電子マネーが記録された前記記録媒体から当該記録媒体を保有する者が所定の店舗において利用した金銭的価値分の電子マネーを減額する電子マネー減額手段を通じて、当該記録媒体に記録されている媒体識別情報、イシュア識別情報、利用元の店舗を識別するための店舗識別情報及び電子マネーの減額情報を取得する第2の情報取得手段と、
前記第1情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの補充情報に基づいて補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理手段と、
前記第2情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、店舗識別情報に基づいて利用元の店舗を特定し、電子マネーの減額情報に基づいて金銭的価値を特定するとともにその金銭的価値を前記特定されたイシュア及び店舗毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアと該当店舗との間の受け渡しを行う精算管理手段と、を備えたことを特徴とする。
このような構成の電子マネー管理システムにより、イシュア毎に異なる電子マネーであっても任意の記録媒体に補充することができ、また、任意の電子マネー減額手段から減額することができる。また、補充された電子マネーが利用可能であり、減額された電子マネーによる金銭的価値が店舗に届くことを保証することができる。
なお、このような電子マネー管理システムにおいて、入金管理手段と精算管理手段の少なくとも一方が、前記金銭的価値の受け渡しを金銭的価値の流通の制御、例えば所定の金融機関の口座間取引により行わせるように構成されるようにしてもよい。また、上述した補充指示受付手段及び補充指示管理手段をさらに備えるようにしてもよい。
あるいは、電子マネーの補充の指示を、所定の通信路を媒介とした通信を行う第1の通信端末を通じて行うようにし、前記電子マネー補充手段を、当該記録媒体への電子マネーの補充と当該記録媒体からの媒体識別情報及びイシュア識別情報の読み出しとを当該記録媒体との間で情報の受け渡しを行う媒体リーダ・ライタが接続され且つ前記通信路を媒介とした通信を行う第2の通信端末を通じて行うとともに、電子マネーの補充情報、前記媒体識別情報及び前記イシュア識別情報を、前記通信路を通じて出力可能に構成してもよい。すなわち、補充の指示を行う通信端末と実際に電子マネーを補充するための媒体リーダ・ライタが接続された通信端末とが異なっていてもよい。
さらに、電子マネーの利用を、電子マネーが記録されている前記記録媒体との間で情報の受け渡しを行う媒体リーダ・ライタが接続され且つ所定の通信路を媒介とした通信を行う通信端末を通じて行うようにし、電子マネー減額手段を、当該記録媒体からの電子マネーの減額と当該記録媒体からの媒体識別情報及びイシュア識別情報の読み出しとを前記媒体リーダ・ライタを通じて行うとともに、前記電子マネーの減額情報、前記店舗識別情報、前記媒体識別情報及び前記イシュア識別情報を、前記通信路を通じて出力可能に構成してもよい。
金銭的価値をもつ電子マネーが記録された前記記録媒体から当該記録媒体を保有する者が所定の店舗において利用した金銭的価値分の電子マネーを減額する電子マネー減額手段を通じて、当該記録媒体に記録されている媒体識別情報、イシュア識別情報、利用元の店舗を識別するための店舗識別情報及び電子マネーの減額情報を取得する第2の情報取得処理と、
取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの情報に基づいて補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理処理と、
取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、店舗識別情報に基づいて利用元の店舗を特定し、電子マネーの情報に基づいて金銭的価値を特定するとともにその金銭的価値を前記特定されたイシュア及び店舗毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアと該当店舗との間の受け渡しを行う精算管理処理とを実行し、
複数のイシュアの各々が独自に管理する電子マネーを任意の電子マネー補充手段において補充可能にするとともに任意の電子マネー減額手段において減額可能にする環境を構築することを特徴とする。
[全体構成]
図1は、本発明が適用される電子マネーシステムの全体構成図である。
電子マネーシステムは、LAN(Local Area Network)を用いた構内コンピュータネットワーク、専用線又は仮想専用線を用いた組織内コンピュータネットワーク、インターネット等の広域のコンピュータネットワークを利用したグローバルネットワーク等による実現が可能であるが、この実施形態では、グローバルネットワークによる電子マネーシステムの例を説明する。
電子マネー管理サーバ10には、この情報処理の結果情報に基づく付随的な管理機構、例えば金銭的価値の代表例である現金の回収、精査、振り分け、集計等を行うための機構も設けられている。
インターネットNには、電子マネーのイシュアに配備されるイシュアサーバ20、電子マネー補充手段の一例となる入金端末装置30、主幹銀行口座管理コンピュータ40、電子マネー減額手段の一例となる加盟店端末装置50、個人ユースの家庭用端末装置60、クレジットカードを発行したクレジットカード会社が有する与信システムやキャッシュカードを発行した銀行が締結する複数銀行間取引システムのような各種コンピュータシステム(以下、「銀行等システム」)70が接続ないし接続可能とされている。
「家庭用端末装置」という場合、事業所において個人的用途で使用する情報処理端末やPDA等の携帯端末を含むものとする。
入金端末装置30、加盟店端末装置50、家庭用端末装置60は、それぞれ必要に応じて複数の場所に設置され、適宜、その増減が可能なものである。
但し、電子マネーの発行に対する現金の支払いを管理さえできれば本発明の実施は可能なので、電子マネーについての管理の形態は任意であってよい。
各イシュアは、電子マネーのほかに、その電子マネーを記録するための記録媒体、例えばICチップを搭載した可搬性の記録媒体の一例となるユーザカードを発行している。
ユーザカードは、原則として、一つのイシュアから一枚発行される。但し、本発明を実施する上で、すべてのイシュアがそれぞれ独自のユーザカードを発行する必要はなく、いずれかのイシュアが発行した一枚のユーザカードであってもよい。ユーザカードは、電子マネーを記録するだけのいわゆる電子財布として機能するだけであり、電子マネーを用いた取引の際にその電子マネーのイシュアを識別するためのイシュアIDが記録されればよいので、ユーザカードは、1枚でも足りるのである。
入金端末装置30は、現金投入、クレジットカード決済、電子マネー管理サーバ10からの指示のいずれかによって、該当する金銭的価値分の電子マネーの補充を行う。その入金端末装置30が特定のイシュアによって設置された場合は、補充に際してイシュアIDがユーザカードに記録される。入金端末装置30が、イシュアを選択できるようになっている場合は、選択されたイシュアのイシュアIDがユーザカードに記録される。
電子マネーの補充に際しては、補充先のユーザカードからカードID、イシュアID、及び電子マネーの補充情報を電子マネー管理サーバ10に送出する。電子マネーの情報とは、電子マネーに対応する金銭的価値(現金の場合はその金額)その他の電子マネー管理情報である。
現金投入によって電子マネーが補充される場合、入金端末装置30は、回収した現金を電子マネー管理サーバ10の管理主体(「電子マネー管理会社」と称する)に送金する機構を備えている。
加盟店には、実在の店舗と、いわゆるインターネット上のサイバー店舗と、その両方を有するものとに分けられる。実在の店舗には、カード認証モジュールを搭載した店舗端末、POS、自動販売機等(端末自身がセキュリティを保ちながらカードとやり取りを行う)を設置している店と、カード認証モジュールを搭載しない端末、電子マネー管理サーバ10とオンラインで処理を行うMMK等(端末はセンターとユーザカード間のセキュアなやり取りを中継する機能のみを持つ)を設置している店とがある。
サイバー加盟店には、インターネット上でのデジタルコンテンツ・物品購入等において、電子マネーによる支払いも同じに終わらせてしまうサイト(端末はセンターとユーザカード間のセキュアなやり取りを中継する機能のみを持つ)を持つ店と、チケットや弁当の予約をインターネットを用いて行い、その対価をコンビニエンスストア等の店舗に設置されたPOSレジスタで支払う(端末自身がセキュリティを保ちながらカードとやり取りを行う)店とがある。この実施形態では、いずれの形態の加盟店においても、電子マネーによる代金支払いを可能にするものとする。
ここで、本実施形態の電子マネーシステム1で使用するユーザカードについて説明する。ユーザカードには、電力の供給と信号の入出力を電気接点(コンタクト)で行う接触式ICカード、又は、外部端子を持たない非接触式ICカードのいずれかを用いることができる。非接触式のICカードの例としては、ソニー株式会社が製造・提供する「FeliCa(フェリカ)」(商標)などを用いることができる。
このユーザカードUCは、ICチップ内に形成された、CPU(Central Processing Unit)によって構成される制御部1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)1004と、カード媒体上に形成されたカード通信インターフェース1005とを有する。
カード通信インターフェース1005は、ユーザカードUCが接触式ICカードの場合は電気接点、非接触ICカードの場合には送受信用のアンテナとなる。 EEPROM1004には、図3のように、識別情報B01、ファイル及びディレクトリの定義情報B02、ファイルへのアクセスキーB03等の管理情報と、電子マネーの残高を表す残高データB04と、電子マネーの利用履歴(リカバリに関わるものを含む)を表すログデータB05と、ユーザに関するユーザデータB06等が記録されるようになっている。
識別情報B01は、図4に示すように16桁の数字からなり、最初の4桁が電子マネーのイシュアを識別するためのイシュアID、次の4桁がカードを発券した組織体を識別するためのカード発券体ID、次の8桁がそのICカードに固有のシリアル番号となる。カード発券体IDとシリアル番号との組によってカードIDとして扱われる。
[入金端末装置]
入金端末装置30は、図5にその構成例を示すように、制御部301、ユーザが保有するユーザカードUCとの間でデータの受け渡しを行うICカードリーダ・ライタ302、ユーザのキャッシュカードやクレジットカードの磁気記録帯(ストライプ)からデータを読み取る磁気カードリーダ303、ユーザカードの正当性を認証するカード認証部304、投入された現金の金種判定、その受付その他の所要の処理を行う現金処理部305、補充記録であるレシートを印字するプリンタ306、液晶またはCRTからなる表示部307、キーボードまたはタッチパネルからなる操作部308、電子マネーの補充に関する情報を記憶する記憶部309、コンピュータネットワークを介して外部装置と通信を行うための通信インターフェース310とを備えている。
制御部301は、ユーザによる操作部308の操作、ICカードリーダ・ライタ302へのユーザカードUCの装着又は磁気カードリーダ303へのカード装着を契機に、ユーザカードUCからの情報の読み取り及びユーザカードUCへの電子マネーの補充に関する一切の動作を制御する。必要に応じて、電子マネー管理サーバ10との間に通信路を確立し、所要の情報の受け渡しを行う。
記憶部309には、上記の電子マネーの補充に関する情報のほかに、当該入金端末装置30を識別するためのIDが、例えば数字10桁の番号として記録されている。このIDは、その入金端末装置30に一意となる数字であって、電子マネー管理サーバ10等が電子マネーの流通状態を管理する目的で使用するものである。
電子マネー管理サーバ10は、インターネットNを媒介とした通信を行う機能を有するサーバ本体と、このサーバ本体のCPUにより読み取られて電子マネー管理に関する各種機能をサーバ本体内に形成させる本発明のコンピュータプログラムとにより実現される。
この実施形態では、電子マネー管理に関する統括的な制御を行う制御部100、電子マネーの補充の際の入金管理を行う入金管理部110、電子マネーを発行するすべてのイシュアの情報を管理するイシュア管理部120、ユーザカードUCに記録されている情報を管理するカード情報管理部130、電子マネーの利用が可能なすべての加盟店の情報を管理する加盟店管理部140、外部より受け付けた電子マネーの補充指示の情報を管理する補充指示管理部150、電子マネーの補充が正常終了しなかったユーザカードUCを正常終了した状態に修復させるリカバリ処理部160、各種端末装置の認証を行う端末装置認証部170、電子マネーが利用(利用)されたときの精算処理を行う精算管理部180、インターネットNとの間で行う通信を制御する通信インタフェース190が形成されるようにする。
イシュア管理部120は登録されているイシュアの情報を蓄積するイシュアDB121と利用された電子マネー及びそれに対応する金額の集計データをイシュア毎に記録しておくための電子マネー発行管理DB122とを有している。
カード情報管理部130は、電子マネーが補充され、あるいは減額されたユーザカードUCの情報を蓄積するためのカード情報DB131を有している。
加盟店管理部140はこの電子マネーシステムに加盟しているすべての加盟店の情報を蓄積するための加盟店DB141と、電子マネーが利用された事実等を蓄積するための利用ログDB142とを有している。
補充指示管理部150は、第三者から特定のユーザカードUCへの補充を指示された電子マネーをその第三者の名称及び補充対象となるユーザカードUCが明らかになる情報と共に一時的に保存するためのバリューDB151と、例えばイシュアが独自に定めた電子マネー付与のための条件等を蓄積したバリュー付与条件DB152とを有している。
端末装置認証部170は暗号通信を行う際に使用する鍵を蓄積する暗号DB171を有している。
精算管理部180は、電子マネーが利用された日時、金額、店舗等をユーザカードUC及びイシュア毎に蓄積する精算ログDB181と、現金の精算等に関わる事業者の情報を蓄積した精算業者DB182と、入金先又は引き落とし先となる者(事業者、店舗経営者等)の銀行口座等を蓄積する銀行口座DB183とを有している。
精算ログは、ユーザカードUCの活用状況を事後的に把握して分析するため等に使用される。
イシュアサーバ20もまた、インターネットNを媒介とした通信機能を有するサーバ本体と、このサーバ本体のCPUにより読み取られて所要の機能をサーバ内に形成させるコンピュータプログラムとにより実現される。
イシュアによっては、自己が発行した電子マネーが利用されたことを認知した時点で利用額の現金又はそれと同等の財的価値をもつポイントを利用元に支払うサービスを行う場合も考えられ、このような場合には、電子マネーの利用額累計を管理するだけの最も単純な管理形態が可能であるが、この実施形態では、電子マネーの流通状況と利用履歴をも把握できるようにするため、自らが発行したユーザカードUCと1対1に対応したマネー口座を、電子マネーの発行高累計と共に管理する場合の例を挙げる。マネー口座は、現在、そのユーザカードUCにどの位の電子マネーが記録され、あるいは利用されているかを把握できるようにするためのものである。
そのため、本実施形態では、図7に示すように、イシュアサーバ20に、電子マネーの管理に関わる制御を統括的に行う制御部201と、発行した電子マネーについての入金実績の管理を入金ログDB202Aと、電子マネーの利用ログを蓄積するための利用ログDB203Aと、ユーザカードUC毎の電子マネーの利用状況を記録するためのマネー口座を特定するための情報を蓄積した口座DB205と、入金ログDB202A及び口座DB205との協働により電子マネーの利用実績を管理する入金実績管理部202と、利用ログDB203A及び口座DB205との協働により自らが発行した電子マネーの利用実績を管理する利用実績管理部203と、発行された電子マネー及び利用された電子マネーに対応する現金の出納状況管理を口座DB205との協働により行う出納管理部204と、インターネットNとの間の通信を制御する通信インターフェース206の機能ブロックが形成されるようにする。
加盟店端末装置50は、図8に示すようにユーザカードUCとの間で情報の受け渡しを行うICカードリーダ・ライタ501、そのユーザカードUCの正当性を認証するICカード認証部502、利用(費消)記録であるレシートを印字するプリンタ503、液晶またはCRTからなる表示部504、キーボードまたはタッチパネルからなる操作部505、記憶部506、インターネットNを媒介とした通信を制御する通信インターフェース507、及び、現在時刻を計時するための時計509を有している。
記憶部506には、加盟店端末装置のIDが、例えば数字10桁の識別番号として記録されている。このIDは当該加盟店端末装置に一意となる数字であって、電子マネー管理サーバ10等が電子マネーの流通状態を管理する目的で使用するものである。
主幹銀行の口座管理コンピュータ40及び銀行システム70は、電子マネー管理サーバ10等の要求に従って指定の口座への入金または指定の口座への振り込み処理を行う。
家庭用端末装置60は、図9に示すように、PC61及びこのPC61に接続可能な専用のICカードリーダ・ライタ62を含んで構成される。PC61には、図10に示すように、キーボード614、マウス615などの入力装置、CRTや液晶ディスプレイなどの表示装置613が接続されるようになっている。PC61は、また、装置内の動作を制御する制御部611、ICカードリーダ・ライタ62や表示装置613等とのインタフェース612、カード認証を行うためのICカード認証部616、プログラム等を記憶させておくための記憶部617、加入者電話回線またはインターネット専用回線によって、上述したコンピュータネットワーク上の電子マネー管理サーバ10に接続するための通信インタフェース618、表示装置613にインタフェース画面を表示させるためのウエブブラウザ619を備えている。
ICカード認証部616は、専用のハードウェアをPC61に装着することによって実現してもよいし、電子マネー管理会社から供給される専用のプログラムおよびデータを記憶部617に読み込んで制御部611がこれを実行することによっても実現可能である。また、ウェブブラウザ619は、市販のWWW(World Wide Web)サイト閲覧ソフト、例えば、マイクロソフト社が提供する「Internet Explorer」を記憶部617に読み込んで、制御部611がこれを実行することによっても実現される。
次に、この実施形態による電子マネーシステム1の運用形態の例を説明する。 ここでは、電子マネーの補充形態、補充時の入金管理処理の内容、電子マネーの利用形態、利用時の精算管理処理の内容について説明する。
ユーザカードUCへの電子マネーの補充形態としては、ユーザの意思によるもの(ユーザによる現金投入、キャッシュカード又はクレジットカード決済)と、ユーザ以外の第三者の意思(ギフト、景品等)によるものとがある。また、電子マネーの補充形態及び利用形態として、オフラインによるものとオンラインによるものとがある。
ユーザの意思による電子マネーの補充形態のうち、オフラインで行う場合の概念図を図10に示す。オフラインによる電子マネーの補充は、ユーザカードUCを保有するユーザが最寄りの入金端末装置30の現金投入口301に現金を投入することにより、あるいはその入金端末装置30の磁気カードリーダ303に装着されたキャッシュカード若しくはクレジットカードを挿入することにより、ICユーザリーダ・ライタ302に装着された自分のユーザカードUCに、指示した額の電子マネーを補充する。入金端末装置30を使用可能なユーザカードUCとしては、その入金端末装置30を設置したイシュアが発行したものに限定されず、他のイシュア(イシュアA、イシュアB・・・)が発行したユーザカードUCであってもよい。
ICカードリーダ・ライタ302にユーザカードUCが装着され、操作部308を介して電子マネーの補充が指示されると(S101:Yes、S102:Yes)、制御部301は、ICカードリーダ・ライタ302を通じてそのユーザカードUCに記録されている識別情報B01を読み出し(S103)、カード認証部304にユーザカードUCの正当性を認証させる(S104)。カード認証は、当該入金端末装置30内のみで行ってもよく、電子マネー管理システム10に接続して所定の情報を送信し、電子マネー管理システム10側(カード情報管理部130)で、あるいは電子マネー管理システム10と当該入金端末装置30との協働によって行うようにしてもよい。
カード認証の結果、正当なユーザカードUCであった場合は、表示部307を通じてユーザに現金投入を促す。現金投入が検知された場合は(S105:Yes)その金額を表す金額データをユーザカードUCへ送出する(S106)。ユーザカードUCでは、その制御部1001が、入金端末装置30から送信された金額データをEEPROM1004の電子マネー残高に加えることにより、当該電子マネーの残高を表す残高データB04を更新する。更新が正常に終了した場合は(S107:Yes)、当該ユーザカードUCに補充済コードを記録する(S108)。更新が正常に終了しなかった場合は、バックアップ処理を実行する(S107:No、S109)、バックアップ処理とは、補充用にユーザカードUCへ送出した金額データが表す入金額とそのユーザカードUCの識別情報B01とを図示しないテンポラリファイルに記録しておく処理である。その後、更新が正常に終了したユーザカードUCから読み取った識別番号B01、入金額、入金の日時、自装置(入金端末装置)の端末装置IDを含む入金ログ、更新が正常に終了しなかった場合は、上記のテンポラリファイルに記録されている情報を電子マネーの補充情報として、通信インタフェース310を通じて電子マネー管理サーバ10宛に送信する(S110)。
リカバリ処理が必要なユーザカードUCは、上記の補充情報により電子マネー管理システム10側で把握されているので、例えばカード認証(上記のS104)の際、そのようなユーザカードUCを認知したときに、電子マネー管理サーバ10(リカバリ処理部160)からの指示により、そのユーザカードUCに補充済データを記録させるようにする。
なお、以上は、入金端末装置30が電子マネー補充用に銀行等に単独で配備されている場合の例であるが、加盟店端末装置50とリンクさせて加盟店に配備するようにしてもよい。また、店舗の精算レジスタに、図5に例示した入金端末装置30の機能を付加し、当該精算レジスタにおいて生じた釣り銭を電子マネーに換算してユーザカードUCに補充するようにしてもよい。
ユーザがオンラインで電子マネーを補充する場合の要領について説明する。オンライン補充は、ユーザが図9に例示した構成の家庭用端末装置60を操作することにより行う。図12は、オンライン補充の概念図である。
オンライン補充は、電子マネーの入金業者が運営するサービスサイトを通じてそれを行う場合と、電子マネー管理サーバ10がそれをユーザに行わせる場合とがある。サービスサイトを通じて電子マネーを補充する場合は、サイト側で用意した画面を通じて入金指示された金額の現金等が事後的に入金業者から電子マネー管理会社に転送(あるいは振込)される点以外は、電子マネー管理サーバ10を通じて行う場合とほぼ同様となる。
ユーザがマウス615を操作してウェブ画面から入金のためのメニューを選択したことを検知すると、電子マネー管理サーバ10は、HTML形式の電子マネー管理画面データを送出し、ウェブブラウザ619を通じて電子マネー管理画面を表示させる(S203:Yes、S204)。この電子マネー管理画面には、電子マネーの補充指示のための入金ボタンのほか、残高確認、他のユーザへの電子マネーの転送等、種々のサービス用のボタンが表示されるようになっている。ここでは、入金ボタンが選択され、ユーザにより入金ボタンがクリックされたものとする。すると、電子マネーの補充指示があったことを表すデータが電子マネー管理サーバ10に送信される。
電子マネー管理サーバ10は、この補充指示を認識して家庭用端末装置60(PC61)のウェブブラウザ619にメッセージを表示させ、ユーザカードUCをICカードリーダ・ライタ62に装着するように促す(S206)。ユーザカードUCが装着されると、ICカードリーダ・ライタ62を通じてそのユーザカードUCに記録されている識別情報B01を読み出し、この識別情報B01に基づいてICカード認証部616にカード認証を行わせる(S207)。正当なユーザカードUCであることが確認された場合は、ウェブブラウザ619に入金額を入力させるための案内画面を表示させる(S208)。入金は、そのユーザの銀行口座からの引き落とし又はクレジット決済により行う。そのため、入金額の入力という場合、銀行口座又はクレジットカード番号等及び引き落とし額の入力を意味する。ユーザがキーボード614により電子マネーの入金額を入力したことを検知すると、その額を表す金額データを、ICカードリーダ・ライタ62を介してユーザカードUCに送出させ、残高データB04を更新させる(S209)。ユーザカードUC側では、その制御部1001が、送信された金額データをEEPROM1004の電子マネー残高に加えることにより、当該電子マネーの残高を表す残高データB04を更新する。
正常に更新が終了した場合は、当該ユーザカードUCに補充済コードを記録させる(S210;Yes、S211)。更新が正常に終了しなかった場合は、バックアップ処理を実行させる(S210:No、S212)。バックアップ処理については、上述したとおりであり、家庭用端末装置60にそれを行わせてもよく、電子マネー管理サーバ10においてそれを行うようにしてもよい。
その後、更新が正常に終了したユーザカードUCから読み取った識別番号B01、入金額、入金の日時を含む入金ログ、更新が正常に終了しなかった場合は、テンポラリファイルに記録されている情報を電子マネーの補充情報として、家庭用端末装置60より取得し、これをバリューDB151等に保存する(S213)。
ユーザ以外の第三者の意思によりそのユーザが保有するユーザカードUCに電子マネーを補充する態様としては、イシュアによる補充と、ユーザの友人や親族のような個人による補充とがある。
この場合の補充に際しては、イシュアサーバ20あるいは入金端末装置30が、補充を指示する者の識別情報と補充すべき金額とを含む補充指示を直接受け付け、電子マネー管理サーバ10に対しては、その者の識別情報と入金額とを含む入金ログのみを送信するという形態も可能であるが、ここでは、個人からの補充指示もイシュアからの補充指示も、電子マネー管理サーバ10のウェブ画面及び補充指示管理部150を通じて受け付ける場合の例を挙げる。
個人による補充の場合は、例えば図12のように、その個人が家庭用端末装置60を操作することにより行えるようになる。電子マネー管理サーバ10では、その個人の識別情報、補充先のユーザカードの識別情報(あるいはユーザ名)、入金額を補充指示管理部150で受け付け、これをバリューDB151に記録しておく。また、銀行等システム70を通じて当該個人から入金額に対応する現金を受け取っておく(口座管理コンピュータ40)。
その個人の家庭用端末装置60にICカードリーダ・ライタ62が接続されていて、その個人がユーザカードUCを保有している場合は、そのユーザカードUCからの電子マネーの転送によって補充先の他のユーザカードUCへの電子マネーを補充することも可能である。この場合は、その個人にとっては、後述する電子マネーのオンライン利用と同じ状態にとなる。
また、第三者の意思による電子マネーの補充の場合、ユーザは、自分のユーザカードUCに電子マネーが補充されることを知らないのが通常なので、補充指示を受け付けた場合は、補充指示管理部150に該当するユーザへ電子メール等で通知する機能を付加するようにしてもよい。但し、このようなサービスを可能にする場合は、予め、補充先のユーザカードUCを保有するユーザのメールアドレスを当該第三者あるいはユーザから知得しておく必要がある。
次に、ユーザカードUCに電子マネーが実際に補充された場合の入金管理処理について説明する。この処理の手順は、図14に示すとおりである。上述のように、入金端末装置30で電子マネーが補充されると、その入金端末装置30から入金ログが電子マネー管理サーバ10に届く。また、イシュア又は個人から補充指示を受け付け、それが実行された場合(該当するユーザカードUCが検知され、それに電子マネーが補充された場合)には入金ログの一部又は全部が電子管理サーバ10に存在する。
このように、ユーザカードUCへの電子マネーへの補充が行われた場合は、その事実と、補充先のユーザカードUC及び電子マネーのイシュアを特定するための情報と、入金額を示す情報とがすべて電子マネー管理サーバ10において把握可能になる。そこで、電子マネー管理サーバ10が主体的となって、以下の手順で入金管理処理を行う。
カード情報管理部130で、入金ログに含まれる識別情報B01のうち、イシュアID、カード発行体ID、シリアル番号別に入金ログの詳細内容を整理し、カード情報DB131でユーザカードUC別に設けられているレコードに、入金額、入金の日時、補充した端末装置ID(入金履歴)を記憶させる(S303)。
これらの処理が終了すると、イシュア管理部120が識別情報B01中のイシュアIDを検索キーとして入金ログをイシュア別に集計ないし振り分け(S304)、その結果を発行管理DB122中に記憶させる(S305)。
イシュアサーバ20では、入金ログを受信すると、入金実績管理部202でそれを入金ログDB202Aに記憶させるとともに、その入金ログに含まれる識別情報B01によって特定されるユーザカードUCのマネー口座に入金額を入金する。入金実績管理部202は、口座DB205を検索し、入金ログに対応する金額が電子マネー管理会社から実際に振込がなされているかどうかを確認し、なされていれば入金のための処理を終える。
ユーザ以外の個人の意思によってユーザカードUCに電子マネーが補充された場合は、受け付けた現金等が電子マネー管理サーバ10からイシュア宛に届くようにする点のみが異なる。
次に、電子マネーの利用形態、例えばユーザが、電子マネーを商品購入又はサービス享受の対価として支払う場合の形態例について説明する。電子マネーは、図15に示されるように加盟店において利用され、その加盟店が配備する加盟店端末装置50において、ユーザカードUCから減額される。そして、電子マネーが利用された情報が電子マネー管理サーバ10に集められる。
ユーザカードUCが加盟店端末装置50のICカードリーダ・ライタ502と通信可能な状態、例えばICカードリーダ・ライタ502に装着されると(S401:Yes)、例えば加盟店の店員が操作部506を操作して取引開始を指示する(S402)。制御部501は、ICカードリーダ・ライタ502を制御してユーザカードUCから識別情報B01を読み出すと共に(S403)、ICカード認証部503にカード認証を行わせる(S404)。正当なユーザカードUCであった場合、制御部501は、操作部506から利用額が入力されるのを待つ。利用額が操作部506から入力されると(S405:Yes)、制御部501は、ICカードリーダ・ライタ502を制御して、当該利用額に基づいてユーザカードのEEPROMに記録されている残高データから利用額分を減算する(S406)と共に、記憶部507に、利用ログとして、その金額、識別情報、利用日時情報、加盟店端末装置IDを記憶させる(S407)。なお、利用日時情報は、時計509から取得される。制御部501は、一定期間分利用ログを蓄えるとともに、電子マネー管理会社と個別に定めた日程で、蓄積された利用ログを通信インターフェース310を介して電子マネー管理サーバ10に送信する(S408)。
ユーザが、家庭用端末装置60を用いて、サイバー加盟店(加盟店端末装置50)において電子マネーを利用する場合の例を説明する。この場合は、ICカードリーダ62にユーザカードUCを装着し、通常のオンライントレードと同様の手順で、取引を行う。この場合の手順を、図17の加盟店端末装置50の処理手順を中心に説明する。
家庭用端末装置60は、利用額の入力を受け付け、ICカードリーダ・ライタ62を制御して、ユーザカードUCに記録されている残高データから利用額分が減算するように更新する。正常に更新が終了した場合は、そのユーザカードUCに減額済コードを記録させ、上述したものと同様の内容の利用ログを生成する。そして、この利用ログをサイバー加盟店(加盟店端末装置50)に送出する。
サイバー加盟店(加盟店端末装置50)は、取得した利用ログを一定期間分蓄積しておき(S506)、電子マネー管理会社と個別に定めた日程で、蓄積された利用ログを通信インターフェース310を介して電子マネー管理サーバ10に送出する(S507)。
上述のように、ユーザが電子マネーを利用したときは、それがどの加盟店で利用された場合であっても電子マネー管理サーバ10に利用ログが集まる。電子マネー管理サーバ10では、これらの利用ログに基づいて図18のようにして精算管処理を行う。
すなわち、利用ログを受信した場合、加盟店管理部140はそれらの利用ログを所定期間毎に利用ログDB142に記憶させる(S601:Yes、S602)。これらの利用ログは、必要に応じて、加盟店管理部140において端末異常又はエラーの検出、システム的な登録漏れの検出、稼働または取引状態の確認等を含む精査を受ける。
カード情報管理部130は、識別情報B01中のイシュアID、カード発行体ID、シリアル番号別に利用ログを整理し、カード情報DB131のユーザカード別のレコードに利用額、利用の日時、加盟店端末装置IDを記憶させる(S603)。
電子マネー管理サーバ10では、これらの利用ログに含まれている利用金額をイシュア毎、加盟店毎に振り分けて集計し、該当するイシュアに対しては集計後の利用額の現金を受け取り、受け取った現金を電子マネーが利用された加盟店に届くように口座間取引のための制御を行う。このように、電子マネーが利用された場合の現金の精算処理が確実に行われるようになる。
10 電子マネー管理サーバ
110 入金管理部
120 イシュア管理部
130 カード情報管理部
140 加盟店管理部
150 補充指示管理部
160 リカバリ処理部
170 端末装置認証部
180 精算管理部
190 通信インターフェース
20 イシュアサーバ
201 制御部
202 入金実績管理部
203 利用実績管理部
204 出納管理部
205 口座DB
30 入金端末装置
302 ICカードリーダ・ライタ
310 通信インターフェース
40 主幹銀行の口座管理コンピュータ
50 加盟店端末装置
502 ICカードリーダ・ライタ
508 通信インターフェース
60 家庭用端末装置
61 ICカードリーダ・ライタ
70 銀行等システム
UC ユーザカード
Claims (21)
- 自らを識別するための媒体識別情報及び電子マネーのイシュアを識別するためのイシュア識別情報を記録してなる可搬性の記録媒体に、指示された金銭的価値分の電子マネーを補充する一又は複数の電子マネー補充手段と通信路を介して接続され、
補充先となる記録媒体の媒体識別情報、イシュア識別情報及び電子マネーの補充情報をいずれかの前記電子マネー補充手段から前記通信路を通じて取得する情報取得手段と、
この情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの補充情報に基づいて前記補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理手段と
、を備えたことを特徴とする、
電子マネー管理システム。
- 電子マネーの補充の指示と当該電子マネーに対応する金銭的価値とを受け付ける補充指示受付手段と、
受け付けた金銭的価値分の電子マネーを前記補充先となる記録媒体への電子マネーの補充が可能な電子マネー補充手段宛に前記通信路を通じて送出する補充指示管理手段とをさらに備えたことを特徴とする、
請求項1記載の電子マネー管理システム。
- 自らを識別するための媒体識別情報、電子マネーのイシュアを識別するためのイシュア識別情報及び金銭的価値をもつ電子マネーを記録してなる可搬性の記録媒体から当該記録媒体を保有する者が所定の店舗において利用した金銭的価値分の電子マネーを減額する一又は複数の電子マネー減額手段と通信路を介して接続され、
前記記録媒体に記録されている媒体識別情報、イシュア識別情報、利用元の店舗を識別するための店舗識別情報及び電子マネーの減額情報をいずれかの電子マネー減額手段から前記通信路を通じて取得する情報取得手段と、
この情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、店舗識別情報に基づいて利用元の店舗を特定し、電子マネーの情報に基づいて金銭的価値を特定するとともにその金銭的価値を前記特定されたイシュア及び店舗毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアと該当店舗との間の受け渡しを行う精算管理手段と、を備えたことを特徴とする、
電子マネー管理システム。
- 前記精算管理手段は、前記集計された金銭的価値が該当イシュアから該当店舗へ届くように金銭的価値の流通を制御することを特徴とする、 請求項3記載の電子マネー管理システム。
- 自らを識別するための媒体識別情報及び電子マネーのイシュアを識別するためのイシュア識別情報を記録してなる可搬性の記録媒体に、指示された金銭的価値分の電子マネーを補充する電子マネー補充手段を通じて、補充先となる前記記録媒体の媒体識別情報、イシュア識別情報及び電子マネーの補充情報を取得する第1の情報取得手段と、
金銭的価値をもつ電子マネーが記録された前記記録媒体から当該記録媒体を保有する者が所定の店舗において利用した金銭的価値分の電子マネーを減額する電子マネー減額手段を通じて、当該記録媒体に記録されている媒体識別情報、イシュア識別情報、利用元の店舗を識別するための店舗識別情報及び電子マネーの減額情報を取得する第2の情報取得手段と、
前記第1情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの情報に基づいて補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理手段と、
前記第2情報取得手段で取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、店舗識別情報に基づいて利用元の店舗を特定し、電子マネーの減額情報に基づいて金銭的価値を特定するとともにその金銭的価値を前記特定されたイシュア及び店舗毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアと該当店舗との間の受け渡しを行う精算管理手段と、を備えたことを特徴とする、
電子マネー管理システム。
- 前記入金管理手段と前記精算管理手段の少なくとも一方は、前記金銭的価値の受け渡しを所定の金融機関の口座間取引により行わせるように構成されていることを特徴とする、
請求項5記載の電子マネー管理システム。
- 電子マネーの補充の指示と当該電子マネーに対応する金銭的価値とを受け付ける補充指示受付手段と、
受け付けた金銭的価値分の電子マネーを前記補充先となる記録媒体への電子マネーの補充が可能な電子マネー補充手段宛に前記通信路を通じて送出する補充指示管理手段とをさらに備えたことを特徴とする、
請求項5記載の電子マネー管理システム。
- 電子マネーの補充の指示が、前記補充先の記録媒体との間で情報の受け渡しを行う媒体リーダ・ライタが接続され且つ所定の通信路を媒介とした通信を行う通信端末を通じて行われるものであり、
前記電子マネー補充手段は、当該記録媒体への電子マネーの補充と当該記録媒体からの媒体識別情報及びイシュア識別情報の読み出しとを前記媒体リーダ・ライタを通じて行うとともに、前記電子マネーの補充情報、前記媒体識別情報及び前記イシュア識別情報を、前記通信路を通じて出力可能に構成されていることを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 電子マネーの補充の指示が、所定の通信路を媒介とした通信を行う第1の通信端末を通じて行われるものであり、
前記電子マネー補充手段は、当該記録媒体への電子マネーの補充と当該記録媒体からの媒体識別情報及びイシュア識別情報の読み出しとを当該記録媒体との間で情報の受け渡しを行う媒体リーダ・ライタが接続され且つ前記通信路を媒介とした通信を行う第2の通信端末を通じて行うとともに、前記電子マネーの補充情報、前記媒体識別情報及び前記イシュア識別情報を、前記通信路を通じて出力可能に構成されていることを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 前記電子マネーの利用が、電子マネーが記録されている前記記録媒体との間で情報の受け渡しを行う媒体リーダ・ライタが接続され且つ所定の通信路を媒介とした通信を行う通信端末を通じて行われるものであり、
前記電子マネー減額手段は、当該記録媒体からの電子マネーの減額と当該記録媒体からの媒体識別情報及びイシュア識別情報の読み出しとを前記媒体リーダ・ライタを通じて行うとともに、前記電子マネーの減額情報、前記店舗識別情報、前記媒体識別情報及び前記イシュア識別情報を、前記通信路を通じて出力可能に構成されていることを特徴とする、
請求項3又は5記載の電子マネー管理システム。
- 前記電子マネー補充手段は、いずれかのイシュアから任意のユーザに配付された前記記録媒体に当該イシュア以外の他のイシュアが発行した電子マネーを補充可能であることを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 前記電子マネー補充手段が、店舗の精算レジスタに付加されており、当該精算レジスタにおいて生じた釣り銭を電子マネーに換算して前記記録媒体に補充可能に構成されていることを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 電子マネーを補充する際に補充が正常終了しなかった記録媒体のリカバリ処理を行うリカバリ管理手段をさらに備えたことを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 前記記録媒体への電子マネーの補充履歴と当該記録媒体からの電子マネーの利用履歴とを媒体識別情報とリンクさせて記録する履歴管理手段をさらに備え、記録媒体の活用状況を把握可能に構成されていることを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 前記補充先の記録媒体を保有する者以外の第三者からの電子マネーの補充の指示を受け付ける補充指示受付手段と、
補充対象となる電子マネーに対応する金銭的価値を前記第三者の名称及び前記特定の記録媒体の媒体識別情報と共に保持するとともに、当該特定の記録媒体への補充可能な電子マネー補充手段が特定されたときに前記保持している電子マネーを当該記録媒体に補充させる補充管理手段とをさらに備えたことを特徴とする、
請求項1又は5記載の電子マネー管理システム。
- 前記第三者がイシュアであり、当該イシュアが独自に定めた条件に適合する記録媒体宛にそのイシュアが発行した所定の金銭的価値分の電子マネーの補充の指示が発出されることを特徴とする、
請求項15記載の電子マネー管理システム。
- 前記第三者からの電子マネーの補充指示を受け付けたときに前記特定の記録媒体を保有する者宛に所定のメッセージを送出するメッセージ管理手段をさらに備えたことを特徴とする、
請求項15又は16記載の電子マネー管理システム。
- 前記記録媒体がICチップを搭載したICチップ搭載媒体であり、前記ICチップがイシュア毎に発行されるものである、
請求項1〜17のいずれかの項記載の電子マネー管理システム。
- 前記ICチップ搭載媒体が非接触ICカードであることを特徴とする、
請求項18記載の電子マネー管理システム。
- コンピュータで所定のコンピュータプログラムを読み込むことにより、そのコンピュータにおいて、
自らを識別するための媒体識別情報及び電子マネーのイシュアを識別するためのイシュア識別情報を記録してなる可搬性の記録媒体に、指示された金銭的価値分の電子マネーを補充する電子マネー補充手段を通じて、補充先となる前記記録媒体の媒体識別情報、イシュア識別情報及び電子マネーの補充情報を取得する第1の情報取得処理と、
金銭的価値をもつ電子マネーが記録された前記記録媒体から当該記録媒体を保有する者が所定の店舗において利用した金銭的価値分の電子マネーを減額する電子マネー減額手段を通じて、当該記録媒体に記録されている媒体識別情報、イシュア識別情報、利用元の店舗を識別するための店舗識別情報及び電子マネーの減額情報を取得する第2の情報取得処理と、
取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの補充情報に基づいて補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理処理と、
取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、店舗識別情報に基づいて利用元の店舗を特定し、電子マネーの減額情報に基づいて金銭的価値を特定するとともにその金銭的価値を前記特定されたイシュア及び店舗毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアと該当店舗との間の受け渡しを行う精算管理処理とを実行し、
複数のイシュアの各々が独自に管理する電子マネーを任意の電子マネー補充手段において補充可能にするとともに任意の電子マネー減額手段において減額可能にする環境を構築することを特徴とする、電子マネー管理方法。
- コンピュータに、自らを識別するための媒体識別情報及び電子マネーのイシュアを識別するためのイシュア識別情報を記録してなる可搬性の記録媒体に、指示された金銭的価値分の電子マネーを補充する電子マネー補充手段を通じて、補充先となる前記記録媒体の媒体識別情報、イシュア識別情報及び電子マネーの補充情報を取得する第1の情報取得処理と、
金銭的価値をもつ電子マネーが記録された前記記録媒体から当該記録媒体を保有する者が所定の店舗において利用した金銭的価値分の電子マネーを減額する電子マネー減額手段を通じて、当該記録媒体に記録されている媒体識別情報、イシュア識別情報、利用元の店舗を識別するための店舗識別情報及び電子マネーの減額情報を取得する第2の情報取得処理と、
取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、電子マネーの補充情報に基づいて補充する電子マネーに対応する金銭的価値を特定するとともにこの金銭的価値を前記特定したイシュア毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアへの受け渡しを行う入金管理処理と、
取得した情報のうち、イシュア識別情報に基づいてイシュアを特定し、店舗識別情報に基づいて利用元の店舗を特定し、電子マネーの減額情報に基づいて金銭的価値を特定するとともにその金銭的価値を前記特定されたイシュア及び店舗毎に集計し、集計された金銭的価値の該当イシュアと該当店舗との間の受け渡しを行う精算管理処理とを実行させるためのコンピュータプログラム。
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