JP2006085647A - 階調変換装置、画像出力装置、階調変換方法、ユーザー・インタフェースの表示方法及びプログラム - Google Patents

階調変換装置、画像出力装置、階調変換方法、ユーザー・インタフェースの表示方法及びプログラム Download PDF

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正人 中村
Hiroshi Udagawa
浩 宇田川
Mitsugi Ishihara
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Abstract

【課題】観察の目的に応じて任意に指定した領域の階調表現を最適化できる技術の出現が望まれる。
【解決手段】階調変換装置として、(a)画像領域内に設定された任意の部分領域を特定する情報を保持する領域情報保持部と、(b)入力画像データが前記部分領域内に属するか否か判定する領域判定部と、(c)部分領域に属さないと判定された入力画像データを、階調についての第1の応答特性で変換する第1の階調変換部と、(d)部分領域に属すると判定された入力画像データを、階調についての第2の応答特性で変換する第2の階調変換部とを有するものを提案する。
【選択図】図1

Description

発明の一つの形態は、任意の部分領域に属する入力画像をその他の領域とは別の応答特性で階調変換する階調変換装置に関する。また、発明の一つの形態は、この階調変換装置を搭載する画像出力装置に関する。また、発明の他の形態は、同機能を実現する階調変換方法及びプログラムに関する。
また、発明の一つの形態は、画面領域全体とは異なる応答特性を適用する任意の部分領域を設定するユーザー・インタフェースの表示方法に関する。また、同技術を実現するプログラムに関する。
現在、医療現場では、医療情報の電子化が進んでいる。これに伴い、電子撮影装置で撮影された医療診断用画像を、撮影後すぐに観察できる環境が整いつつある。
医療診断用画像には、例えばX線撮影画像、MR画像その他がある。この種の画像は、「透して見た影」と言われるように、そのほとんどが単一色の画像である。加えて、この種の画像には、被写体に奥行きを感じさせる立体的な陰影がない。このため、この種の画像は、影として表現される濃淡だけが唯一の情報である。
従って、医療診断用画像には、モニタ画面や印刷物上での濃淡情報の再現性が重要となる。すなわち、画像のもつ階調の再現性が、迅速な診断と正確な診断のためには不可欠となる。
その一方で、医療診断用画像は、目的に応じて観察の仕方が異なるという特性がある。例えば、病状の進行具合を観察する場合には、患部や患部と疑われる部位を含む広範囲の濃淡情報が観察対象とされる。また例えば、病巣を観察する場合又は病名を特定する場合には、特定領域の濃淡情報が観察対象とされる。
特開昭56−107674号公報
従って、同一画像であっても、観察の目的に応じて任意に指定した領域の階調表現を最適化できる技術の出現が望まれる。
本発明者は、以上の技術的課題に着目し、以下の技術手法を提案する。
発明の一つの態様として、(a)画像領域内に設定された任意の部分領域を特定する情報を保持する領域情報保持部と、(b)入力画像データが前記部分領域内に属するか否か判定する領域判定部と、(c)部分領域に属さないと判定された入力画像データを、階調についての第1の応答特性で変換する第1の階調変換部と、(d)部分領域に属すると判定された入力画像データを、階調についての第2の応答特性で変換する第2の階調変換部とを有する階調変換装置を提案する。
すなわち、領域別に異なるガンマ補正を適用する装置を提案する。
なお、第2の階調変換部は、階調についての第2の応答特性を複数有し、それらの中で選択された応答特性に従って処理対象とする入力画像データを変換するのが望ましい。階調変換に使用する応答特性を選択できることで、部分領域に指定した画像の観察をより容易にできる。
また、この階調変換部には、部分領域の内外の境界線を入力画像データに挿入する境界線埋め込み部を有することが望ましい。この機能は、画面上での部分領域の設定時だけでなく、階調変換後の画像の確認時にも有用である。この機能により、対象領域の確認が容易となる。
この発明は、他の態様として、画像出力装置、階調変換方法及びプログラムとしても実現できる。なお、画像出力装置には、表示装置と印刷装置が含まれる。
また、発明の一つの形態として、(a)階調についての応答特性を部分的に変更する領域の設定を受け付ける画面表示を画面上に表示する処理と、(b)画面領域全体に作用する階調についての第1の応答特性とは別に、階調についての第2の応答特性を個別に作用させる任意の部分領域を表示画面上で受け付ける処理と有するユーザー・インタフェースの表示方法を提案する。この機能によって、ユーザーは、階調変換の対象としたい部分領域を容易に指定できる。
このユーザー・インタフェースは、第2の応答特性として選択可能な複数種類の応答特性を画面上に一覧表示する処理と、選択状態にある応答特性の表示態様を他の応答特性と区別可能な状態で表示する処理とを更に有することが望ましい。一覧表示された中から応答特性を選べることで、ユーザーの操作性を向上できる。
またこのユーザー・インタフェースは、ユーザーによって設定された任意の部分領域に作用される第2の応答特性に対応する特性曲線をグラフとして画面上に表示する処理を有することが望ましい。応答特性を視覚的に確認できることで、画像に適した応答特性をより容易に選択できる。
またこのユーザー・インタフェースは、ユーザーによって設定された任意の部分領域に作用させる第2の応答特性に対応する特性曲線を、画面上に表示されたグラフ形状の変形を通じて入力できることが望ましい。
この発明は、プログラムとしても実現できる。
発明に係る技術手法の採用により、任意の部分領域の階調変化を観察の目的に応じた適切な階調変化に変換できる。この結果、部分領域の階調変化の確認を一段と容易なものにできる。
以下、発明に係る技術手法を採用する画像出力装置の実施形態例として印刷装置について説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(A)実施例1
(a)印刷装置の構成
図1に、印刷装置1の構成例を示す。この実施例では、モノクロ印刷に適した処理系の構成例について示す。
印刷装置1は、輝度・濃度信号変換部3、境界線埋め込み部5、領域情報保持部7、領域判定部9、ガンマ切替部11、ガンマカーブ保持部13、15A〜15C、ガンマカーブ選択部17、ガンマ変換部19、21、画像合成部23、ハーフトーニング部25、ヘッド駆動部27を主要な構成要素とする。
輝度・濃度信号変換部3は、入力された輝度信号を濃度信号に変換する処理デバイス出ある。例えば、インバータで構成される。すなわち、明るいほど大きな数値で与えられる輝度信号を暗いほど大きな数値で与えられる濃度信号に変換する。
境界線埋め込み部5は、階調についての応答特性を可変する部分領域(以下、「選択領域」ともいう。)とその他の領域との境界線を画像に埋め込む処理デバイスである。具体的には、濃度信号のうち境界線に対応する入力値を強制的にある値に置き換えて出力する処理が実行される。境界線を与える位置情報は、領域判定部9から与えられる。境界線に用いる濃度値は事前に設定されているものを使用する。この実施例の場合、濃度ゼロ(白)を使用する。
領域情報保持部7は、選択領域として指定された部分領域の大きさを示す情報と画像全域内の位置を示す情報を保持する記憶領域である。領域情報保持部7は、記憶デバイス内の領域の一部として設定される。記憶デバイスには、例えば半導体メモリ、ハードディスク、光学式記憶装置その他が用いられる。
領域判定部9は、領域情報保持部7から入力される領域情報とスキャン情報とを比較し、スキャン位置が選択領域内に位置するか否かを判定する処理デバイスである。判定結果は、ガンマ切換部11に通知される。
また、領域判定部9は、スキャン位置が選択領域と非選択領域の境界線上に位置する場合、境界位置を示す信号を境界線埋め込み部5に通知する。
ここで、スキャン情報とは、画像領域をx座標とy座標で与える場合の画素の処理位置である。
ガンマ切換部11は、処理対象とする濃度信号が選択領域内の画素に対応するか、非選択領域内の画素に対応するかに応じてガンマ変換テーブルを切り替える処理デバイスである。ガンマ切換部11は、非選択領域の濃度信号をガンマ変換部19に与える一方、選択領域の濃度信号をガンマ変換部21に与える。
なお、ガンマ切換部11は、領域間の移動が生じたか否かに基づいて出力先の切り替えを実行する。
例えば、現時点の出力先がガンマ変換部21である場合に、領域外への移動を確認したとき、ガンマ切換部11は出力先をガンマ切換部19に変更する。具体的には、ガンマ切換部19に対しては入力された濃度信号をそのまま出力するのに対し、ガンマ切換部21に対しては濃度信号を強制的に論理ゼロとする。
また例えば、現時点の出力先がガンマ切換部19である場合に、領域内への移動を確認したとき、ガンマ切換部11は出力先をガンマ切換部21に変更する。具体的には、ガンマ切換部21に対しては入力された濃度信号をそのまま出力するのに対し、ガンマ切換部19に対しては濃度信号を強制的に論理ゼロとする。
ガンマカーブ保持部13は、画像領域の全体について最適化された応答特性(ガンマ曲線)をルックアップテーブルデータとして保持する記憶デバイスである。図2に、ガンマ保持部13に対応する応答特性例を示す。この応答特性は、入力値に対する印刷濃度を直線的に再現するための典型的な例であり、選択領域が指定されていない場合は全画素に、選択領域が指定されている場合は非選択領域の画素に適用される。
ガンマ保持部15A〜15Cは、選択領域用に用意した3種類の応答特性(ガンマ曲線)をルックアップテーブルデータとして保持する記憶デバイスである。図3(A)〜(C)に、ガンマ保持部15A〜15Cに対応する応答特性例を示す。
因みに、図3(A)に示す応答特性は、画像濃度の濃い部分(シャドウ)を濃度を下げて明るく見せる特性例である。図3(B)は、印刷濃度の中間領域の利得を上げてコントラストを強調して見せる特性例である。図3(C)は、中間部以上のハイライト領域の濃度を上げて暗めに見せるときの特性例であり、ハイライト部の白に近いグレーが飽和しかかっていて判別困難な場合に適用すると効果的である。
ガンマカーブ選択部17は、ガンマ選択情報に基づいて選択領域のガンマ変換で使用する応答特性を3つの中から1つ選択する処理デバイスである。ガンマ選択情報は、各種のユーザー・インタフェースを通じて与えられる。例えば、ディップスイッチ、操作ボタン、外部モニタ上のグラフィカル・ユーザーインタフェースを通じて与えられる。
ガンマ変換部19は、非選択領域用のガンマ変換を実行する処理デバイスである。ガンマ変換部19は、ガンマカーブ保持部13にアクセスし、濃度信号の入力値に対応する出力値を出力する。
ガンマ変換部21は、選択領域用のガンマ変換を実行する処理デバイスである。ガンマ変換部21は、ガンマカーブ選択部17で選択されたガンマカーブ保持部15X(Xは、A、B、Cのいずれか)にアクセスし、濃度信号の入力値に対応する出力値を出力する。
画像合成部23は、ガンマ変換部19及び21から変換結果を入力し、その論理和をハーフトーニング部25に出力する処理デバイスである。例えば、論理和回路で構成する。
ハーフトーニング部25は、ガンマ変換後の濃度信号(0〜255の多値濃度値)をインク滴の吐出に適した階調数に低減する処理デバイスである。ハーフトーニング部25の処理内容は、使用可能なヘッド駆動部29の駆動機能に応じて周知のものを適用する。例えば、誤差拡散処理を組み合わせて濃度信号をインク滴の有無に対応する“1”又は“0”に変換する。
ヘッド駆動部27は、対応するノズル位置からノズル駆動データに応じたインク滴を吐出する駆動デバイスである。なお、ヘッド駆動部27は、印刷装置1の装置本体に搭載される場合と、印刷ヘッドに搭載される場合とが考えられる。
因みに、印刷ヘッドはシリアルヘッドでも、ラインヘッドでも良い。シリアルヘッドとは、印刷幅に亘って印刷ヘッドを往復駆動させながら画像を印刷する方式のヘッドをいう。一方、ラインヘッドとは、印刷幅に亘って配列されたノズル群を用いて印刷幅を一度に印刷する方式のヘッドをいう。
(b)印刷例
以上の印刷装置による印刷例を説明する。まず、選択領域が設定されていない場合の印刷例を図4に示す。この場合、画像領域内に境界線が印刷されることもなく、画面領域の全体の濃度信号がガンマ変換部19でガンマ変換されて出力される。
これに対して、選択領域が選択された場合の印刷例を図5〜図7に示す。
図5は、ガンマカーブ保持部15Aに保持されている応答特性が選択された場合の印刷例である。この場合、花束付近に設定した選択領域(白枠で囲んで示す領域)の濃度が低下していることが分かる。
図6は、ガンマカーブ保持部15Bに保持されている応答特性が選択された場合の印刷例である。この場合、人物の右肩(画面に向かって左側)付近の設定した選択領域(白枠で囲んで示す領域)の利得が上がり、コントラストが強調されていることが分かる。
図7は、ガンマカーブ保持部15Cに保持されている応答特性が選択された場合の印刷例である。この場合、テーブル上の小箱付近の設定した選択領域(白枠で囲んで示す領域)だけ全体的に暗めに変換されていることが分かる。この変換により、小箱やリボンのエッジの確認が容易になっている。
(c)実施例の効果
以上のように、予め階調変化が微妙で判別困難な領域を特定し、その選択領域の濃度特性を他の領域とは別の応答特性で印刷できるようにしたことにより、選択領域における階調変化をより判り易い状態で観察できる。
すなわち、選択領域に適切なガンマ補正を適用することにより、微妙な階調の変化を観察に適した状態に変換することができる。
例えば、選択領域の階調変化を増幅して(すなわち、コントラストを増強して)印刷することができる。
また例えば、濃度が高い選択領域の平均濃度を下げて印刷することができる。
また例えば、濃度が低い選択領域の平均濃度を上げて印刷することができる。
これらの応答特性の切換は、選択領域の濃度特性(濃度分布)に応じて観察者が適時選択できる。従って、観察者の希望通りの印刷結果が得ることができる。
また、実施例に係る印刷装置では、画像領域の全体に対する対応特性とは異なる対応特性を適用した選択領域の境界線が白枠として表示されるため、印刷実行者以外の観察者に対しても濃度特性の変換が行われた領域の確認を容易にできる。
特に、医療診断用の画像の印刷に適用する場合には、階調変化が微妙な領域は部分的であることも多い。このため、このような印刷機能の搭載は診断精度を高める上で効果的である。
(B)実施例2
図8に、他の実施例を示す。なお、図8には図1との対応部分に同一符号を付して示している。
この印刷装置31は、輝度・濃度信号変換部3、境界線埋め込み部5、領域情報保持部7、領域判定部9、ガンマ選択情報保持部33、ガンマ選択信号発生部35、ガンマ選択信号付加部37、ガンマテーブルメモリ39、ハーフトーニング部25、ヘッド駆動部27を主要な構成要素とする。
この印刷装置31は、ガンマ変換部19、21とガンマカーブ保持部13、15A〜15Cをアドレスが連続するルックアップテーブル(ガンマテーブルメモリ39)で置き換えた点に特徴を有する。
以下、図8に特有の構成部分について説明する。ガンマ選択情報保持部33は、選択領域で使用するガンマカーブの識別番号を保存する記憶領域である。このガンマ選択情報保持部33も、領域情報保持部7と同様、記憶デバイス内の領域の一部として設定される。この実施例の場合、選択可能なガンマカーブは3種類であるので、“1”、“2”、“3”の3つの数字を保持する。
ガンマ選択信号発生部35は、ガンマ変換時に参照するガンマカーブ(応答特性)データの記憶領域を与える信号を発生する処理デバイスである。この実施例の場合、領域判定部9から与えられる領域判定信号と、ガンマ選択情報保持部33から与えられるガンマカーブの識別番号とを乗算する乗算器を使用する。
ここで、領域判定信号は、スキャン位置が選択領域内に位置するとき“1”、スキャン位置が非選択領域に位置するとき“0”として与えられる信号である。
従って、スキャン位置が非選択領域である場合、ガンマ選択信号発生部35の出力は常に“0”となる。一方、スキャン位置が選択領域である場合、ガンマ選択信号発生部35の出力はガンマ選択情報保持部33から与えられるガンマカーブの識別番号となる。
ガンマ選択信号付加部37は、境界線埋め込み部5から入力された濃度信号にガンマ選択信号を付加する処理デバイスである。ガンマ選択信号の付加された濃度信号はガンマテーブルメモリ39に与えられる。
ガンマテーブルメモリ39は、濃度信号に付加されているガンマ選択信号に対応するテーブル領域から濃度信号の入力値に対応する出力値を読み出して出力するルックアップテーブルである。図8に示すように、各ガンマカーブの応答特性データが記憶されたルックアップテーブルの集合体でなる。
例えば、ガンマ選択信号が“0”の場合、ガンマテーブル(1)のデータ領域から濃度信号に対応する出力値が読み出される。また例えば、ガンマ選択信号が“2”の場合、ガンマテーブル(3)のデータ領域から濃度信号に対応する出力値が読み出される。
この構成の場合にも、前述の実施例と同じ印刷結果を得ることができる。
(C)選択領域とガンマカーブの設定例
次に、選択領域とガンマカーブの設定用に用意するユーザー・インタフェースと、その信号処理例を説明する。なお、この信号処理機能は、図9に示すプログラムを通じて実現される。
まず、プログラムは、外部モニタの画面上に階調についての応答特性の部分的な変更の設定を受け付ける画面表示を画面上に表示する(プロセスP1)。ここでの画面表示は、例えばアイコン、操作ボタンである。
プログラムは、この画面表示がポインタその他を通じて指定されたか否かを判定する(プロセスP2)。否定結果が得られている間は、この判定処理を繰り返す。一方、肯定結果が得られた場合、選択領域の入力を受け付ける状態になる(プロセスP3)。
図10に、選択領域の入力画面例を示す。なお図10は、選択領域が四角形として与えられる場合である。
まず、図10(A)に示すように、選択領域を規定する4隅のうち1つを指定する。例えば、マウスのクリックを通じて指定する。図10(A)ではこの点をP1として示す。ユーザーは、マウスをクリックした状態でポインタをドラッグする。ドラッグと同時に選択領域41を与える枠線が表示される。図10(B)は、マウスのクリックを解除した状態を示す。マウスのクリック解除で指定された点をP2として示す。この後、図10(C)に示すように、必要に応じて指定された選択領域41全体を移動して微調整できる。
この状態で、プログラムは、位置入力が確定されたか否かを判定する(プロセスP4)。この判定処理で否定結果が得られている間は、判定処理を繰り返す。一方、肯定結果が得られた場合、プログラムは、確定した4隅の位置情報を基に選択領域41を与える位置情報を設定する(プロセスP5)。この情報が領域情報として、印刷装置の領域情報保持部に記憶される。
選択領域が確定すると、プログラムは、外部モニタの画面上に選択可能なガンマカーブを一覧表示する(プロセスP6)。図11に、ガンマカーブの選択画面例を示す。図11では、5種類のガンマ値の選択が可能であり、上から4番目のガンマ値“2.2”が選択された状態を表している。
なお、図2に示すような特殊な形状のガンマカーブを適用する場合には、各ガンマカーブに対応するグラフを表示しても良い。
プログラムは、一覧表示されたガンマカーブのいずれか一つが選択されたか否かを判定する(プロセスP7)。この判定は、否定結果が得られている間、繰り返される。一方、肯定結果が得られると、選択されたガンマカーブが設定される(プロセスP8)。この情報がガンマ選択情報として、ガンマカーブ選択部17やガンマ選択情報保持部33に記憶される。
このように、外部モニタの画面上で視覚的に情報の設定が可能なため、ユーザーの操作性を高めることができる。
(D)他の実施形態
(a)前述の実施例では、印刷装置について説明したが、画像出力装置である表示装置に適用しても良い。表示装置に同機能を搭載することにより、任意の選択領域についてのみ階調を変更して表示することができる。
(b)前述の実施例では、予め用意されたガンマカーブの中から使用するガンマカーブを選択したが、ユーザーが任意に設定したガンマカーブを使用しても良い。図12に、その入力例を示す。図12は、外部モニタの画面51上に表示されたウィンドウ61上で、ガンマカーブを自由に指定する例である。
(c)前述の実施例では、選択領域が四角形の場合について説明した。しかし、選択領域の形状は他の形状でも良い。例えば、図13(A)に示すように、円形でも良い。また例えば、図13(B)に示すように、自由形状の閉曲線でも良い。
(d)前述の実施例では、モノクロ印刷に適した処理系について説明した。しかし、カラー印刷やカラー表示にも適用できる。この場合、ガンマカーブは各色に応じたものを使用する。
また、境界線の表示時には、背景となる画像に対して補色関係にある色で表示するのが好ましい。もっとも、ユーザーが選択した色で表示できるようにしても良い。
(e)前述の実施例では、印刷装置について説明したが、階調変換機能を搭載する画像処理装置としても実現できる。
画像処理装置には、例えばコンピュータ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゲーム機器、スキャナ、携帯情報端末(携帯型のコンピュータ、携帯電話機、携帯型ゲーム機、電子書籍等)、時計、画像再生装置(例えば、光ディスク装置、ホームサーバー)、テレビジョン受像器、発明に係る機能を搭載した処理ボードや処理カードが含まれる。
(f)前述の実施例では、階調変換機能の信号処理をハードウェア的に説明したが、階調変換機能の信号処理がファームウェアや実行プログラムによって規定される場合には、各信号処理をソフトウェア的に実現しても良い。
なお、実行プログラムは、半導体メモリ、ハードディスク、光学式記憶媒体その他の記憶媒体に格納されることが望ましい。
(g)前述の実施例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
印刷装置の実施例を示す図である。 非選択領域のガンマ変換に使用するガンマカーブ例を示す図である。 選択領域のガンマ変換に使用するガンマカーブ例を示す図である。 非選択領域用のガンマカーブを適用したサンプル画像例を示す図である。 選択領域用のガンマカーブを適用したサンプル画像例を示す図である。 選択領域用のガンマカーブを適用したサンプル画像例を示す図である。 選択領域用のガンマカーブを適用したサンプル画像例を示す図である。 印刷装置の他の実施例を示す図である。 ユーザーインタフェースの表示プログラム例を示す図である。 選択領域の設定入力例を示す図である。 ガンマカーブの選択入力例を示す図である。 ガンマカーブの自由入力例を示す図である。 選択領域の形状例を示す図である。
符号の説明
5 境界線埋め込み部
7 領域情報保持部
9 領域判定部
11 ガンマ切換部
13 ガンマカーブ保持部
15A〜15C ガンマカーブ保持部
17 ガンマカーブ選択部
19、21 ガンマ変換部
33 ガンマ選択情報保持部
39 ガンマテーブルメモリ

Claims (12)

  1. 画像領域内に設定された任意の部分領域を特定する情報を保持する領域情報保持部と、
    入力画像データが前記部分領域内に属するか否か判定する領域判定部と、
    前記部分領域に属さないと判定された入力画像データを、階調についての第1の応答特性で変換する第1の階調変換部と、
    前記部分領域に属すると判定された入力画像データを、階調についての第2の応答特性で変換する第2の階調変換部と
    を有することを特徴とする階調変換装置。
  2. 請求項1に記載の階調変換装置において、
    前記第2の階調変換部は、階調についての第2の応答特性を複数有し、それらの中で選択された応答特性に従って処理対象とする入力画像データを変換する
    ことを特徴とする階調変換装置。
  3. 請求項1に記載の階調変換装置は、
    前記部分領域の内外の境界線を入力画像データに挿入する境界線埋め込み部
    を更に有することを特徴とする階調変換装置。
  4. 請求項1に記載の階調変換装置において、
    前記第1及び第2の階調変換部は、単一のルックアップテーブルの部分領域として実現される
    ことを特徴とする階調変換装置。
  5. 画像領域内に設定された任意の部分領域を特定する情報を保持する領域情報保持部と、
    入力画像データが前記部分領域内に属するか否か判定する領域判定部と、
    前記部分領域に属さないと判定された入力画像データを、階調についての第1の応答特性で変換する第1の階調変換部と、
    前記部分領域に属すると判定された入力画像データを、階調についての第2の応答特性で変換する第2の階調変換部と、
    前記第1の応答特性による階調変換後の画像と前記第2の応答特性による階調変換後の画像とを合成した画像を出力する出力デバイスと
    を有することを特徴とする画像出力装置。
  6. 画像領域内に設定された任意の部分領域を特定する情報を参照し入力画像データが前記部分領域内に属するか否か判定する処理と、
    前記部分領域に属さないと判定された入力画像データを、階調についての第1の応答特性で変換する処理と、
    前記部分領域に属すると判定された入力画像データを、階調についての第2の応答特性で変換する処理と
    を有することを特徴とする階調変換方法。
  7. 階調についての応答特性を部分的に変更する領域の設定を受け付ける画面表示を画面上に表示する処理と、
    画面領域全体に作用する階調についての第1の応答特性とは別に、階調についての第2の応答特性を個別に作用させる任意の部分領域を表示画面上で受け付ける処理と
    を有することを特徴とするユーザー・インタフェースの表示方法。
  8. 請求項7に記載のユーザー・インタフェースの表示方法において、
    前記第2の応答特性として選択可能な複数種類の応答特性を画面上に一覧表示する処理と、
    選択状態にある応答特性の表示態様を他の応答特性と区別可能な状態で表示する処理と
    を更に有することを特徴とするユーザー・インタフェースの表示方法。
  9. 請求項7に記載のユーザー・インタフェースの表示方法において、
    ユーザーによって設定された任意の部分領域に作用される第2の応答特性に対応する特性曲線をグラフとして画面上に表示する処理
    を更に有することを特徴とするユーザー・インタフェースの表示方法。
  10. 請求項7に記載のユーザー・インタフェースの表示方法において、
    ユーザーによって設定された任意の部分領域に作用させる第2の応答特性に対応する特性曲線を、画面上に表示されたグラフ形状の変形を通じて入力する処理
    を更に有することを特徴とするユーザー・インタフェースの表示方法。
  11. コンピュータに、
    画像領域内に設定された任意の部分領域を特定する情報を参照し入力画像データが前記部分領域内に属するか否か判定する処理と、
    前記部分領域に属さないと判定された入力画像データを、階調についての第1の応答特性で変換する処理と、
    前記部分領域に属すると判定された入力画像データを、階調についての第2の応答特性で変換する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  12. コンピュータに、
    階調についての応答特性を部分的に変更する領域の設定を受け付ける画面表示を画面上に表示する処理と、
    画面領域全体に作用する階調についての第1の応答特性とは別に、階調についての第2の応答特性を個別に作用させる任意の部分領域を表示画面上で受け付ける処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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